JPH0782164A - 抗肥満剤 - Google Patents

抗肥満剤

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JPH0782164A
JPH0782164A JP5231173A JP23117393A JPH0782164A JP H0782164 A JPH0782164 A JP H0782164A JP 5231173 A JP5231173 A JP 5231173A JP 23117393 A JP23117393 A JP 23117393A JP H0782164 A JPH0782164 A JP H0782164A
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JP
Japan
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obesity
component
fruit
antiobestic
gourd
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Pending
Application number
JP5231173A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Sekiguchi
英明 関口
Shigemi Muramatsu
茂美 村松
Makoto Kusakabe
誠 日下部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Tanabe Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tanabe Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 夕顔の圧搾液、樹液、あるいは溶媒抽出物
を有効成分とする抗肥満剤。 【効果】 本発明物質は、液剤として摂取あるいは経
口投与した時、脂肪組織の蓄積抑制を示し、抗肥満剤と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、夕顔の成分を含有する
新規な抗肥満剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年我国では、欧米型食生活の浸透にと
もない栄養豊富な食事が主流となり、動物性蛋白質、動
物性脂肪等の摂取量は著しく増加してきた。また、共働
き或いは単身赴任の増加は、インスタント食品、ファー
ストフード依存の食習慣を生み、栄養のバランスが失わ
れると共に、知らず知らずのうちに過剰なカロリーを摂
取するといった状況が認められる様になってきた。
【0003】一方、科学技術の発達による肉体労働の減
少や交通機関の著しい発達に伴い、人々は運動不足にな
りがちで、その結果として運動量に比し、著しく過剰の
エネルギーを摂取するといった状況が生まれてきてい
る。
【0004】これらの生活環境の変化は、肥満症、並び
にそれに起因する高脂血症、糖尿病等の成人病の蔓延を
生み、さらに最近では、子供においても肥満症の増加が
指摘されるようになってきた。また、特に若い女性にお
いて肥満に対し過敏に反応する傾向がみられ、過度の食
事制限により健康を害する例が後を絶たず大きな社会問
題となってきており、その治療の必要性が高まってい
る。
【0005】肥満症の90%以上を占めるといわれてい
る単純性肥満は、エネルギー収支の崩れが原因で起こ
る。つまり肥満とは、消費エネルギーを上回り過剰に摂
取されたエネルギーが、中性脂肪として脂肪組織に大量
に取り込まれた状態をいう。
【0006】これまで、肥満症の治療や予防には以下の
ような対策がなされてきた。
【0007】(1) 適度な運動を付加する。
【0008】(2) 食事を制限し、摂取カロリーを低
値に留める。
【0009】(3) 食欲抑制剤を投与する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の対策のうち、
(1)と(2)は、通常これらを組み合わせ、長期にわ
たり継続することで効果を得られるものであり、日常生
活上一種の制限を余儀なくされる。また、本人のみなら
ず、家族に対しても負担をかける場合が少なくなく、事
実上、定常的に実施し続けることが困難な場合が多い。
また、食欲抑制剤の投与は、現在のところ肥満度+70
%以上の高度肥満者で、食事療法の実行・継続が困難な
場合の減量治療の一助として使用されるのみであり、対
象者層の狭い点、副作用の点で問題を残している。
【0011】以上のように、肥満の治療並びに予防のた
めに、抗肥満効果のある、簡便に用いられる物質の開発
が望まれている。
【0012】夕顔(Lagenaria sciner
aria)はウリ科の一年性蔓草であり、従来より干瓢
(夕顔果実の果肉を紐状に細長く剥いで乾燥した物)と
して食されてきた。近年、粉末或いは顆粒状に加工し食
品素材として応用する技術(特開昭61−96966,
特開平3−87158)が開発され、また、夕顔果実に
は食物繊維が多く含まれること(特開昭63−3245
8)やビフィドバクテリウム菌(ビフィズス菌)を選択
的且顕著に増殖させる作用(特願昭62−12376
1)のあることが報告され、健康食品としての利用性が
拡大してきている。しかし、その成分が強い抗肥満作用
を示すことは未だ知られていない。
【0013】本発明の目的は、強い抗肥満作用を有する
新規な抗肥満剤を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抗肥満作
用の目安として、体重並びに脂肪組織重量の増加を抑え
る作用を示す物質を広く天然物中に求めたところ、夕顔
の成分に強い抗肥満作用のあることを発見し、本発明を
完成するに至った。
【0015】本発明における夕顔の成分は、次に述べる
ような種々の方法で採取した夕顔の圧搾液、樹液、抽出
液等から得られ、夕顔の果実に限らず果実以外のいかな
る部分を利用するものであってもよい。
【0016】(方法1) 夕顔(葉、葉柄およびつるを
含む)を細断し、フィルタープレス機等を用いて圧搾す
る。得られた圧搾液は、濾過又は遠心分離により残存す
る不溶物を除去する。
【0017】(方法2) 栽培中の夕顔の蔓を切削し、
滴り落ちる樹液を捕集する。得られた樹液は、濾過又は
遠心分離により僅かに残存する不溶物を除去する。
【0018】(方法3) 夕顔果実の乾燥物(干瓢等)
を細断し、例えば水や、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、アセトン等のケトン
類、ジエチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム等
のハロゲン化炭化水素類等の溶媒又はこれらの混合溶媒
を用いて抽出し、溶媒を留去後固形物を回収する。得ら
れた固形物は100〜1000倍量程度の水に溶解若し
くは懸濁させて使用する。抽出は冷却下、あるいは加温
条件下のいずれであってもなし得るが、通常30〜60
℃の温度で数時間乃至数日間行なうのが好ましい。
【0019】また、夕顔果実乾燥物の溶媒抽出成分は、
液剤として使用する以外にも、他に適当な増量剤等を加
え混合し固形製剤として使用することも出来る。
【0020】本発明における夕顔の成分を含有する抗肥
満剤は、夕顔から上記以外のいかなる方法により得られ
たものを利用し製造するものであってもよい。
【0021】以上のような方法で得られた夕顔の成分を
含有する液剤は、通常1回当たりの投与量として20〜
300ml程度、好ましくは50〜150mlを、1日
に2〜5回程度服用する。また他の剤型の製剤は、1回
当たり、夕顔の抽出成分1〜1000mg、好ましくは
10〜500mg相当量を、1日に2〜5回、水にて服
用する。
【0022】以下に実施例により本発明を具体的に説明
する。
【0023】
【実施例】
<製造例1>夕顔果実6.5kgを細断し、フィルター
プレス機にて圧搾し、圧搾液3500mlを得た。この
液を濾紙(Toyo No2)にて濾過した後、細孔径
1μm、続いて0.3μmのメンブランフィルターを用
いて濾過し、澄明な夕顔果実圧搾液を得た。次に、得ら
れた夕顔果実圧搾液に精製水を加え10倍に希釈した。
本液剤は、無味、且無色澄明な液で僅かに夕顔独特の芳
香を有していた。
【0024】<製造例2>開花、受粉後3週間を経過し
た夕顔果実近くの茎部を切削し、滴り落ちる樹液を捕集
した。この液を濾紙(Toyo No2)にて濾過した
後、細孔径1μm、続いて0.3μmのメンブランフィ
ルターを用いて濾過し、澄明な夕顔の樹液を得た。次
に、得られた樹液に精製水を加え10倍に希釈した。
【0025】本樹液希釈液は、無味無臭、且無色透明な
液であった。
【0026】<製造例3>硫黄燻蒸による漂白処理を行
なわずに製造した干瓢を原料として、特開昭63−32
458号の方法に従い夕顔果実乾燥粉末を作成した。乾
燥粉末100gに、2000mlのエタノールを加え6
0℃で3時間撹拌抽出を行ない、続いて濾過(Toyo
No2)にて不溶物を除去した後減圧濃縮し夕顔果実
粉末のエタノール抽出物24gを得た。次に、得られた
抽出物に24mlのエタノールを加えた後、さらに精製
水2376mlを加え液剤とした。本液剤は、無味無臭
で僅かに白色がかった液であった。
【0027】<抗肥満効果確認試験(1)>SD系雄性
ラット(4週齢、Crj−CD)24匹を表−1に示し
た高脂肪食、並びに精製水を自由摂取させ1週間の予備
飼育を行なった後、平均体重並びに予備飼育期間の平均
体重増加量がほぼ等しくなるよう3群に群分けし、内1
群は対象群としてそのままの条件で飼育を継続し、他の
2群は精製水の代わりにそれぞれ上記製造例1及び2記
載の夕顔の成分を含有した液剤(それぞれ本発明品1,
2)を自由摂取させ、更に4週間の飼育実験を行なっ
た。
【0028】
【表1】
【0029】飼育期間中は2日毎に体重並びに飼料摂取
量を測定し、4週間経過後解剖し、後腹壁脂肪、副睾丸
周辺脂肪を摘出し重量を測定した。結果を表−2に示
す。
【0030】
【表2】
【0031】本発明品摂取群においていずれも、累積体
重増加量は低値を示した。脂肪組織重量は対象群に比し
著しく低下しており、抗肥満剤として優れた効果を有す
ることが明らかとなった。
【0032】<抗肥満効果確認試験2>SD系雄性ラッ
ト(4週齢、Crj−CD)16匹を表−1に示した高
脂肪食、並びに精製水を自由摂取させ1週間の予備飼育
を行なった後、平均体重並びに予備飼育期間の平均体重
増加量がほぼ等しくなるよう2群に群分けした。さらに
両群とも同様の飼料並びに精製水を自由摂取させる条件
の下に飼育を継続するとともに、一方の群は対照群とし
て精製水を、もう一方の群は試験群として製造例3記載
の夕顔の成分を含有する液剤(本発明品3)を1日2回
各1mlずつを経口的に2週間連続投与した。
【0033】飼育期間中は2日毎に体重並びに飼料摂取
量を測定し、実験最終日に解剖し、後腹壁脂肪、副睾丸
周辺脂肪を摘出し重量を測定した。結果を表−3に示
す。
【0034】
【表3】
【0035】本発明品投与群において、体重は低下傾向
を示し、脂肪組織重量は著しく低下した。本発明品は特
に脂肪組織の蓄積を抑えるという面で、抗肥満剤として
優れた効果を有することが明らかになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夕顔の成分を含有する抗肥満剤。
JP5231173A 1993-09-17 1993-09-17 抗肥満剤 Pending JPH0782164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5231173A JPH0782164A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 抗肥満剤

Applications Claiming Priority (1)

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JP5231173A JPH0782164A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 抗肥満剤

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Publication Number Publication Date
JPH0782164A true JPH0782164A (ja) 1995-03-28

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ID=16919466

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JP5231173A Pending JPH0782164A (ja) 1993-09-17 1993-09-17 抗肥満剤

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JP (1) JPH0782164A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1706124A1 (en) * 2003-12-03 2006-10-04 Helixir Co., Ltd. A composition comprising the extract of cucurbitaceae family plant or the purified extract isolated therefrom having anti-adipogenic and anti-obesity activity

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1706124A1 (en) * 2003-12-03 2006-10-04 Helixir Co., Ltd. A composition comprising the extract of cucurbitaceae family plant or the purified extract isolated therefrom having anti-adipogenic and anti-obesity activity
JP2007513150A (ja) * 2003-12-03 2007-05-24 ヘリクサー カンパニー リミテッド ウリ科植物の抽出物またはウリ科植物の抽出物から単離した精製抽出物から構成される抗脂肪生成および抗肥満活性を有する組成物
EP1706124A4 (en) * 2003-12-03 2009-07-15 Helixir Co Ltd COMPOSITION COMPRISED WITH THE EXTRACT OF PLANTS OF THE FERTILIZER OF THE PUMPKIN WEIGHTS OR THE CLEANED PURCHASED EXTRACT, WITH AN EFFECT PROVIDED AGAINST FAT AND FAT ADJUSTMENT

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