JPH0781646B2 - 水路切換装置 - Google Patents
水路切換装置Info
- Publication number
- JPH0781646B2 JPH0781646B2 JP63202340A JP20234088A JPH0781646B2 JP H0781646 B2 JPH0781646 B2 JP H0781646B2 JP 63202340 A JP63202340 A JP 63202340A JP 20234088 A JP20234088 A JP 20234088A JP H0781646 B2 JPH0781646 B2 JP H0781646B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- push button
- plate
- body housing
- main body
- flow dividing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sliding Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Description
本発明は直放水とシャワー放水との切換等のために使用
される水路切換装置に関する。
される水路切換装置に関する。
この種の水路切換装置としては、ダイヤルやレバーの回
転操作に連動して切り換えを行うバルブを備えたものが
多いが、この場合、切換操作を片手で行うことが困難
で、操作性に難がある。このために、押釦の押し込み操
作によってワンタッチで水路の切り換えを行えるように
したものが提案されている。
転操作に連動して切り換えを行うバルブを備えたものが
多いが、この場合、切換操作を片手で行うことが困難
で、操作性に難がある。このために、押釦の押し込み操
作によってワンタッチで水路の切り換えを行えるように
したものが提案されている。
この押釦式の場合、ラチェット機構等を利用して、切換
プレートを回転させることによって水路の切り換えを行
うことになるが、従来のものでは、押釦の押し込み操作
に対する切換プレートの回転角が、押し込み操作の強弱
によって変化し、切換プレートに位置ずれが生じること
があるために、押釦を押す力を加減しなければならなか
った。 また押釦の押し込み操作で切り換えを行えるとはいえ、
その操作性が優れているとは言えず、更には押釦と本体
ハウジングとの間に汚れがたまりやすいという問題を有
している。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところは押釦による的確な切換操作を行うこ
とができる水路切換装置と、押釦の操作性に優れた水路
切換装置と、押釦の周辺の掃除が容易な水路切換装置と
を提供するにある。
プレートを回転させることによって水路の切り換えを行
うことになるが、従来のものでは、押釦の押し込み操作
に対する切換プレートの回転角が、押し込み操作の強弱
によって変化し、切換プレートに位置ずれが生じること
があるために、押釦を押す力を加減しなければならなか
った。 また押釦の押し込み操作で切り換えを行えるとはいえ、
その操作性が優れているとは言えず、更には押釦と本体
ハウジングとの間に汚れがたまりやすいという問題を有
している。 本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところは押釦による的確な切換操作を行うこ
とができる水路切換装置と、押釦の操作性に優れた水路
切換装置と、押釦の周辺の掃除が容易な水路切換装置と
を提供するにある。
しかして本発明は、異なる水路に夫々連なる複数種の開
口31,32を備えている分流板3と、回転駆動されて分流
板3の上記複数種の開口31,32を選択的に開く切換プレ
ート4と、押釦2と、押釦2の押し込み操作に連動して
上記切換プレート4を一方向に回転させる送り機構とを
備えている水路切換装置において、上記押釦2とこれを
支持する本体ハウジング1との間に、押釦2の復帰用の
復帰ばね22を配置するとともに、押釦2の押し込み方向
のストロークの最終段階において押釦2と本体ハウジン
グ1との間で圧縮されるリング状弾性体85を配置してい
ることに主たる特徴を有しており、また分流板3とこの
分流板3の一面に接する切換プレート4との間に、切換
プレート4の回転に連動して切換プレート4を分流板3
から浮かせるカム34を設けていることに他の特徴を有
し、さらに分流板3や切換プレート4を内蔵するととも
に上端に押釦2が配された本体ハウジング1は、その下
端がホース91の接続口11となっており、各水路に連なる
とともに押釦2の操作方向と交差する方向に放水を行う
放水口18,19が、本体ハウジング1における握り部側面
に設けられていることに第3の特徴を、摺動自在であっ
て送り機構に連結されているとともに本体ハウジング1
を貫通している摺動軸20を具備して、押釦2が先端に着
脱自在とされた上記摺動軸20が、リング状弾性体85及び
復帰ばね22の抜け止め用の抜け止め部材80を備えている
ことを第4の特徴としている。 [作用] 本発明によれば、押釦2を押し込んで切換プレートを回
転させることで水路の切り換えを行う時、押釦2を勢い
よく押し込んでも、押釦2と本体ハウジング1との間で
圧縮されるリング状弾性体85が押釦2の動きを適切な速
度に抑えるために、切換プレート4の回り過ぎが生じな
いものであり、切換プレート4の回転に連動して切換プ
レート4を分流板3から浮かせるカム34を設けることで
切換操作に必要な力を軽減したものにおいては、軽快で
且つ適確な水路切り換えを行うことができる。 そして、第3の特徴とするところによれば、本体ハウジ
ングを握る手の親指や人差し指で押釦の操作を行うこと
ができるとともに、この時、本体ハウジングを握る手が
放水口からの放水の邪魔になることがないものであり、
更に第4の特徴とするところによれば、押釦を外して押
釦の周辺の掃除を行うことができると同時に、押釦を外
しても本体ハウジングから復帰ばねやリング状弾性体が
外れ落ちることがないものである。 [実施例] 以下本発明を図示のシャワーヘッドに組み込んだ実施例
に基づいて詳述する。このシャワーヘッドの本体ハウジ
ング1は、第1図及び第4図に示すように、上部前面に
ヘッドカバー17が取り付けられ、上端面に押釦2が配設
され、更に下端がホース91との接続口11となっているも
ので、上記ヘッドカバー17はその中央部に整流金網が配
された直放水口18を、周部に多数の小孔からなるシャワ
ー放水口19を備えている。図中9はホルダーである。 そして本体ハウジング1と上記ヘッドカバー17との間に
は、分流板3が挟持固定されている。この分流板3は、
前面の中心側に連なる開口31と、前面の周部側に連なる
開口32とが第3図に示すように、等ピッチで交互に複数
個、図示例では三個ずつ形成されているもので、背面側
の中心には軸孔33を有し、更に軸孔33を囲むようにし
て、複数個のカム34が突設されている。図中71,72,73
は、本体ハウジング1と分流板3との間、本体ハウジン
グ1とヘッドカバー17との間、並びに分流板3とヘッド
カバー17との間の防水のためのOリングである。 この分流板3の上記軸孔33で一端が支持され、他端が本
体ハウジング1内に設けられた仕切板13の軸孔15で支持
されている軸6に、切換プレート4と、送りプレート5
とが共に遊転自在に且つ軸方向に摺動自在に装着されて
いる。分流板3の背面に位置する切換プレート4は、複
数個、図示例では分流板3の各開口31,32の個数に一致
する三個の連通口41を等ピッチで有しており、その分流
板3側の面には、複数個のカム44が環状に配設され、他
面には複数個の係合爪42が同じく環状に配設されてい
る。 切換プレート4の背方に位置する送りプレート5は、切
換プレート4側の面に、切換プレート4の上記係合爪42
とでラチェット機構を構成する複数個の送り爪52を有し
ており、仕切板13との間に配されたばね60によって、切
換プレート4側に付勢されている。そして、送りプレー
ト5の背面からは、ピン15が突設されている。 前記押釦2は、本体ハウジング1に軸方向に摺動自在に
取り付けられた摺動軸20の一端に着脱自在に装着されて
いる。図中80は摺動軸20の一端に圧入されたスプリング
ピンのようなピンである。押釦2は、このピン80が挿通
されるスリットを備えた筒部2aが摺動軸20に弾性的に係
止することによって、摺動軸20に取り付けられている。 上記摺動軸20は、シールパッキン21によって本体ハウジ
ング1の貫通部における防水がなされると同時に、本体
ハウジング1に溶着固定されてシールパッキン21を覆う
押さえ金具81と上記ピン80との間に配された復帰ばね22
によって一方向に付勢されており、更に仕切板13を貫通
することによって、その軸方向移動のガイドがなされて
いるもので、本体ハウジング1内で且つ仕切板13で囲ま
れたところに位置するカム板23が固着されている。 このカム板23は、第2図に示すように、横方向に長い長
孔24を有しているもので、前記送りプレート5から突設
されたピン51が、仕切板13に設けられた円弧状の長孔14
を通じて、長孔24に挿通されている。 しかして、このシャワーヘッドにおいては、押釦2を押
し込むと、摺動軸20と共に下方に移動するカム板23が、
その長孔24にピン51を係合させている送りプレート5を
一方向に回転させる。そして送りプレート5のこの回転
は、上記ラチェット機構を介して切換プレート4に伝え
られ、切換プレート4も同方向に1ピッチ分回転して、
連通口41が連通する開口31,32を切り換える。開口31に
連通口41が一致した時には、直放水口18からの放水がな
され、開口32に連通口41が一致した時には、シャワー放
水口19からの放水がなされるものである。 そして、上記の切換プレート4の回転の際は、分流板3
に設けられたカム34と、切換プレート4のカム44との係
合によって、切換プレート4が分流板3から浮かされ
て、切換プレート4の分流板3側の面に取り付けられた
ゴムビート45が分流板3から離されている状態で、上記
1ピッチ分の回転がなされる。 すなわち、ここにおける上記カム34,44は、係合爪42と
送り爪52とから構成されるものと同じく、一方向にのみ
噛み合うラチェット機構を構成しているのであるが、係
合爪42及び送り爪52によるラチェット機構に対し、逆方
向のラチェット機構を構成していることから、送りプレ
ート5が切換プレート4を回転させる時、切換プレート
4のカム44と分流板3のカム34とは、相互の傾斜面が摺
接して、分流板3から切換プレート4を浮き上がらせる
ものであり、傾斜面を昇りきった時点でばね60による付
勢で送りプレート5及び切換プレート4が分流板3側に
移動して、切換プレート4が再度分流板3に接する。 そして、押釦2から指を離せば、復帰ばね22による付勢
で摺動軸20及び押釦2が復帰するとともに、カム板23に
ピン51を係合させている送りプレート5も逆回転する。
この方向の送りプレート5の回転は、送り爪52と係合爪
42との傾斜面同士の摺接によって送りプレート5が切換
プレート4から浮きつつ回転するだけで、切換プレート
4はそのカム44と分流板3のカム34との係合もあって、
回転することはなく、分流板3から浮くこともない。 切換プレート4を回転させることで水路を切り換えるに
あたり、切換プレート4と分流板3との間に摺動摩擦が
生じないために、押釦2の操作に必要な操作力が少なく
てすむものであり、ゴムビート45に無理な負荷が加わら
ないために、ゴムビート45の寿命が長くなる。また、切
換プレート4と分流板3との接触面に異物が入っても、
この異物は切換プレート4が分流板3から浮いた時の水
流で、接触面から流されてしまうために、異物によるシ
ール面の損傷もない。 そして押釦2の押し込み操作に連動して切換プレート4
を一方向に回転させるラチェット送り機構は、本来なら
ば、その遊びのために、押釦2を勢いよく押し込んだ時
など、切換プレート4に位置ずれを生じさせてしまう
が、ここでは押釦2を押し込んだ時に、押釦2と本体ハ
ウジング1との間で圧縮されるリング状弾性体85を摺動
軸20の外周に配して、押釦2の押し込み操作の最終段階
における速度がリング状弾性体85によって抑えられるよ
うにしていることから、切換プレート4を常に位置ずれ
のない的確な位置に回転させることができる。上述のよ
うに、切換プレート4の回転が摺動摩擦を伴うことなく
軽快になされるようにしたものにおいて、特に有効であ
る。尚、リング状弾性体85の圧縮は、第6図に示すよう
に、押釦2の筒部2a先端のテーパ面で行うことによっ
て、適切な負荷がかかるようにしている。 また、ここで示したシャワーヘッドでは、上部前面に放
水口18,19が形成されている本体ハウジング1の上端に
押釦2を配していることから、第7図(a)(b)に示
すように、本体ハウジング1を握る手の親指や人差し指
で押釦2を操作することができるものであり、しかもこ
の片手操作は右手の場合も左手の場合も同様に操作する
ことができるものであり、本体ハウジング1を握るとと
もに押釦2に指を添えた手が放水の邪魔になることもな
い。また同図(c)及び第8図に示すように、洗面化粧
台に取り付けられた場合にも、押釦2の押し込みが容易
である。 加えるに、押釦2は摺動軸20に対して着脱自在となって
いるために、押釦2と本体ハウジング1との間に石鹸か
す等がたまっても、これは押釦2を引き抜くようにして
摺動軸20から外すことで容易に掃除することができる。
この時、摺動軸20には前述のようにピン80が取り付けら
れて、復帰ばね22はこのピン80と押さえ金具81との間に
配されており、リング状弾性体85も摺動軸20からの抜け
がピン80によって防がれているために、押釦2を摺動軸
20から取り外しても、復帰ばね22やリング状弾性体85が
脱落してしまうことがなく、従って、押釦2を取り外し
ての清掃も容易に行うことができる。 ところで、ヘッドカバー17の本体ハウジング1への取り
付けを、第1図に示すように、ねじ結合で行う場合、本
体ハウジング1側のねじ部はどうしても薄肉となり、ね
じ結合部やOリング72,73のために、内方に向かう応力
を受けやすくなっている。このために、高温水を通過さ
せると、成形品の収縮も生じて、内方側へと上記ねじ部
が収縮し、ねじ結合部の結合が浅くなって、ヘッドカバ
ー17が外れてしまうおそれを有している。ヘッドカバー
17の内面から突設されて、本体ハウジング1のねじ部の
内側に位置するリブ17aは、上記ねじ部の内方側への収
縮を抑えて、ヘッドカバー17の外れを防止しているもの
である。
口31,32を備えている分流板3と、回転駆動されて分流
板3の上記複数種の開口31,32を選択的に開く切換プレ
ート4と、押釦2と、押釦2の押し込み操作に連動して
上記切換プレート4を一方向に回転させる送り機構とを
備えている水路切換装置において、上記押釦2とこれを
支持する本体ハウジング1との間に、押釦2の復帰用の
復帰ばね22を配置するとともに、押釦2の押し込み方向
のストロークの最終段階において押釦2と本体ハウジン
グ1との間で圧縮されるリング状弾性体85を配置してい
ることに主たる特徴を有しており、また分流板3とこの
分流板3の一面に接する切換プレート4との間に、切換
プレート4の回転に連動して切換プレート4を分流板3
から浮かせるカム34を設けていることに他の特徴を有
し、さらに分流板3や切換プレート4を内蔵するととも
に上端に押釦2が配された本体ハウジング1は、その下
端がホース91の接続口11となっており、各水路に連なる
とともに押釦2の操作方向と交差する方向に放水を行う
放水口18,19が、本体ハウジング1における握り部側面
に設けられていることに第3の特徴を、摺動自在であっ
て送り機構に連結されているとともに本体ハウジング1
を貫通している摺動軸20を具備して、押釦2が先端に着
脱自在とされた上記摺動軸20が、リング状弾性体85及び
復帰ばね22の抜け止め用の抜け止め部材80を備えている
ことを第4の特徴としている。 [作用] 本発明によれば、押釦2を押し込んで切換プレートを回
転させることで水路の切り換えを行う時、押釦2を勢い
よく押し込んでも、押釦2と本体ハウジング1との間で
圧縮されるリング状弾性体85が押釦2の動きを適切な速
度に抑えるために、切換プレート4の回り過ぎが生じな
いものであり、切換プレート4の回転に連動して切換プ
レート4を分流板3から浮かせるカム34を設けることで
切換操作に必要な力を軽減したものにおいては、軽快で
且つ適確な水路切り換えを行うことができる。 そして、第3の特徴とするところによれば、本体ハウジ
ングを握る手の親指や人差し指で押釦の操作を行うこと
ができるとともに、この時、本体ハウジングを握る手が
放水口からの放水の邪魔になることがないものであり、
更に第4の特徴とするところによれば、押釦を外して押
釦の周辺の掃除を行うことができると同時に、押釦を外
しても本体ハウジングから復帰ばねやリング状弾性体が
外れ落ちることがないものである。 [実施例] 以下本発明を図示のシャワーヘッドに組み込んだ実施例
に基づいて詳述する。このシャワーヘッドの本体ハウジ
ング1は、第1図及び第4図に示すように、上部前面に
ヘッドカバー17が取り付けられ、上端面に押釦2が配設
され、更に下端がホース91との接続口11となっているも
ので、上記ヘッドカバー17はその中央部に整流金網が配
された直放水口18を、周部に多数の小孔からなるシャワ
ー放水口19を備えている。図中9はホルダーである。 そして本体ハウジング1と上記ヘッドカバー17との間に
は、分流板3が挟持固定されている。この分流板3は、
前面の中心側に連なる開口31と、前面の周部側に連なる
開口32とが第3図に示すように、等ピッチで交互に複数
個、図示例では三個ずつ形成されているもので、背面側
の中心には軸孔33を有し、更に軸孔33を囲むようにし
て、複数個のカム34が突設されている。図中71,72,73
は、本体ハウジング1と分流板3との間、本体ハウジン
グ1とヘッドカバー17との間、並びに分流板3とヘッド
カバー17との間の防水のためのOリングである。 この分流板3の上記軸孔33で一端が支持され、他端が本
体ハウジング1内に設けられた仕切板13の軸孔15で支持
されている軸6に、切換プレート4と、送りプレート5
とが共に遊転自在に且つ軸方向に摺動自在に装着されて
いる。分流板3の背面に位置する切換プレート4は、複
数個、図示例では分流板3の各開口31,32の個数に一致
する三個の連通口41を等ピッチで有しており、その分流
板3側の面には、複数個のカム44が環状に配設され、他
面には複数個の係合爪42が同じく環状に配設されてい
る。 切換プレート4の背方に位置する送りプレート5は、切
換プレート4側の面に、切換プレート4の上記係合爪42
とでラチェット機構を構成する複数個の送り爪52を有し
ており、仕切板13との間に配されたばね60によって、切
換プレート4側に付勢されている。そして、送りプレー
ト5の背面からは、ピン15が突設されている。 前記押釦2は、本体ハウジング1に軸方向に摺動自在に
取り付けられた摺動軸20の一端に着脱自在に装着されて
いる。図中80は摺動軸20の一端に圧入されたスプリング
ピンのようなピンである。押釦2は、このピン80が挿通
されるスリットを備えた筒部2aが摺動軸20に弾性的に係
止することによって、摺動軸20に取り付けられている。 上記摺動軸20は、シールパッキン21によって本体ハウジ
ング1の貫通部における防水がなされると同時に、本体
ハウジング1に溶着固定されてシールパッキン21を覆う
押さえ金具81と上記ピン80との間に配された復帰ばね22
によって一方向に付勢されており、更に仕切板13を貫通
することによって、その軸方向移動のガイドがなされて
いるもので、本体ハウジング1内で且つ仕切板13で囲ま
れたところに位置するカム板23が固着されている。 このカム板23は、第2図に示すように、横方向に長い長
孔24を有しているもので、前記送りプレート5から突設
されたピン51が、仕切板13に設けられた円弧状の長孔14
を通じて、長孔24に挿通されている。 しかして、このシャワーヘッドにおいては、押釦2を押
し込むと、摺動軸20と共に下方に移動するカム板23が、
その長孔24にピン51を係合させている送りプレート5を
一方向に回転させる。そして送りプレート5のこの回転
は、上記ラチェット機構を介して切換プレート4に伝え
られ、切換プレート4も同方向に1ピッチ分回転して、
連通口41が連通する開口31,32を切り換える。開口31に
連通口41が一致した時には、直放水口18からの放水がな
され、開口32に連通口41が一致した時には、シャワー放
水口19からの放水がなされるものである。 そして、上記の切換プレート4の回転の際は、分流板3
に設けられたカム34と、切換プレート4のカム44との係
合によって、切換プレート4が分流板3から浮かされ
て、切換プレート4の分流板3側の面に取り付けられた
ゴムビート45が分流板3から離されている状態で、上記
1ピッチ分の回転がなされる。 すなわち、ここにおける上記カム34,44は、係合爪42と
送り爪52とから構成されるものと同じく、一方向にのみ
噛み合うラチェット機構を構成しているのであるが、係
合爪42及び送り爪52によるラチェット機構に対し、逆方
向のラチェット機構を構成していることから、送りプレ
ート5が切換プレート4を回転させる時、切換プレート
4のカム44と分流板3のカム34とは、相互の傾斜面が摺
接して、分流板3から切換プレート4を浮き上がらせる
ものであり、傾斜面を昇りきった時点でばね60による付
勢で送りプレート5及び切換プレート4が分流板3側に
移動して、切換プレート4が再度分流板3に接する。 そして、押釦2から指を離せば、復帰ばね22による付勢
で摺動軸20及び押釦2が復帰するとともに、カム板23に
ピン51を係合させている送りプレート5も逆回転する。
この方向の送りプレート5の回転は、送り爪52と係合爪
42との傾斜面同士の摺接によって送りプレート5が切換
プレート4から浮きつつ回転するだけで、切換プレート
4はそのカム44と分流板3のカム34との係合もあって、
回転することはなく、分流板3から浮くこともない。 切換プレート4を回転させることで水路を切り換えるに
あたり、切換プレート4と分流板3との間に摺動摩擦が
生じないために、押釦2の操作に必要な操作力が少なく
てすむものであり、ゴムビート45に無理な負荷が加わら
ないために、ゴムビート45の寿命が長くなる。また、切
換プレート4と分流板3との接触面に異物が入っても、
この異物は切換プレート4が分流板3から浮いた時の水
流で、接触面から流されてしまうために、異物によるシ
ール面の損傷もない。 そして押釦2の押し込み操作に連動して切換プレート4
を一方向に回転させるラチェット送り機構は、本来なら
ば、その遊びのために、押釦2を勢いよく押し込んだ時
など、切換プレート4に位置ずれを生じさせてしまう
が、ここでは押釦2を押し込んだ時に、押釦2と本体ハ
ウジング1との間で圧縮されるリング状弾性体85を摺動
軸20の外周に配して、押釦2の押し込み操作の最終段階
における速度がリング状弾性体85によって抑えられるよ
うにしていることから、切換プレート4を常に位置ずれ
のない的確な位置に回転させることができる。上述のよ
うに、切換プレート4の回転が摺動摩擦を伴うことなく
軽快になされるようにしたものにおいて、特に有効であ
る。尚、リング状弾性体85の圧縮は、第6図に示すよう
に、押釦2の筒部2a先端のテーパ面で行うことによっ
て、適切な負荷がかかるようにしている。 また、ここで示したシャワーヘッドでは、上部前面に放
水口18,19が形成されている本体ハウジング1の上端に
押釦2を配していることから、第7図(a)(b)に示
すように、本体ハウジング1を握る手の親指や人差し指
で押釦2を操作することができるものであり、しかもこ
の片手操作は右手の場合も左手の場合も同様に操作する
ことができるものであり、本体ハウジング1を握るとと
もに押釦2に指を添えた手が放水の邪魔になることもな
い。また同図(c)及び第8図に示すように、洗面化粧
台に取り付けられた場合にも、押釦2の押し込みが容易
である。 加えるに、押釦2は摺動軸20に対して着脱自在となって
いるために、押釦2と本体ハウジング1との間に石鹸か
す等がたまっても、これは押釦2を引き抜くようにして
摺動軸20から外すことで容易に掃除することができる。
この時、摺動軸20には前述のようにピン80が取り付けら
れて、復帰ばね22はこのピン80と押さえ金具81との間に
配されており、リング状弾性体85も摺動軸20からの抜け
がピン80によって防がれているために、押釦2を摺動軸
20から取り外しても、復帰ばね22やリング状弾性体85が
脱落してしまうことがなく、従って、押釦2を取り外し
ての清掃も容易に行うことができる。 ところで、ヘッドカバー17の本体ハウジング1への取り
付けを、第1図に示すように、ねじ結合で行う場合、本
体ハウジング1側のねじ部はどうしても薄肉となり、ね
じ結合部やOリング72,73のために、内方に向かう応力
を受けやすくなっている。このために、高温水を通過さ
せると、成形品の収縮も生じて、内方側へと上記ねじ部
が収縮し、ねじ結合部の結合が浅くなって、ヘッドカバ
ー17が外れてしまうおそれを有している。ヘッドカバー
17の内面から突設されて、本体ハウジング1のねじ部の
内側に位置するリブ17aは、上記ねじ部の内方側への収
縮を抑えて、ヘッドカバー17の外れを防止しているもの
である。
以上のように本発明においては、押釦を押し込んで切換
プレートを回転させることで水路の切り換えを行う時、
押し込み操作に対して復帰ばねが抵抗として働くだけで
なく、押釦の押し込み方向のストロークの最終段階にお
いて押釦と本体ハウジングとの間に配したリング状弾性
体も圧縮しなくてはならないために、押釦を勢いよく押
し込んでも、押釦の動きが適切な速度に抑えられてしま
うものであり、従って切換プレートが勢いで回り過ぎて
位置ずれを起こすというようなことがなく、切換プレー
トの位置が常に安定して、的確な水路切換を行えるもの
である。 特に、分流板とこの分流板の一面に接する切換プレート
との間に切換プレートの回転に連動して切換プレートを
分流板から浮かせるカムを設けて、押釦を押し込んで切
換プレートを回転させることで水路の切り換えを行う
時、切換プレートが分流板から浮かされて、切換プレー
トと分流板との間の摺動抵抗がなくなるために、押釦に
よる切換操作を軽快に行えるようにしたものにおいて、
押釦及び切換プレートの動きの速度の抑制とこれによる
的確な水路切換に特に有効なものである。 また第3の特徴とするところによれば、本体ハウジング
を握る手の親指や人差し指で押釦の操作を行うことがで
き、片手操作を容易に行えるとともに本体ハウジングを
握る手が放水口からの放水の邪魔になることもなくて操
作性に優れるものであり、更に第4の特徴とするところ
によれば、押釦を外して押釦の周辺の掃除を簡便に行う
ことができる上に、押釦を外しても復帰ばねやリング状
弾性体が脱落することがないものである。
プレートを回転させることで水路の切り換えを行う時、
押し込み操作に対して復帰ばねが抵抗として働くだけで
なく、押釦の押し込み方向のストロークの最終段階にお
いて押釦と本体ハウジングとの間に配したリング状弾性
体も圧縮しなくてはならないために、押釦を勢いよく押
し込んでも、押釦の動きが適切な速度に抑えられてしま
うものであり、従って切換プレートが勢いで回り過ぎて
位置ずれを起こすというようなことがなく、切換プレー
トの位置が常に安定して、的確な水路切換を行えるもの
である。 特に、分流板とこの分流板の一面に接する切換プレート
との間に切換プレートの回転に連動して切換プレートを
分流板から浮かせるカムを設けて、押釦を押し込んで切
換プレートを回転させることで水路の切り換えを行う
時、切換プレートが分流板から浮かされて、切換プレー
トと分流板との間の摺動抵抗がなくなるために、押釦に
よる切換操作を軽快に行えるようにしたものにおいて、
押釦及び切換プレートの動きの速度の抑制とこれによる
的確な水路切換に特に有効なものである。 また第3の特徴とするところによれば、本体ハウジング
を握る手の親指や人差し指で押釦の操作を行うことがで
き、片手操作を容易に行えるとともに本体ハウジングを
握る手が放水口からの放水の邪魔になることもなくて操
作性に優れるものであり、更に第4の特徴とするところ
によれば、押釦を外して押釦の周辺の掃除を簡便に行う
ことができる上に、押釦を外しても復帰ばねやリング状
弾性体が脱落することがないものである。
第1図は本発明一実施例の縦断面図、第2図は第1図中
のX−X線断面図、第3図は同上の分解斜視図、第4図
は斜視図、第5図は同上の押釦部分の分解斜視図、第6
図(a)(b)は同上の断面図、第7図(a)(b)
(c)は使用状態を示す説明図、第8図は洗面化粧台に
装着した状態を示す斜視図であって、1は本体ハウジン
グ、2は押釦、3は分流板、4は切換プレート、5は送
りプレート、20は摺動軸、22は復帰ばね、31,32は開
口、34はカム、41は連通口、42は係合爪、44はカム、52
は送り爪、85はリング状弾性体を示す。
のX−X線断面図、第3図は同上の分解斜視図、第4図
は斜視図、第5図は同上の押釦部分の分解斜視図、第6
図(a)(b)は同上の断面図、第7図(a)(b)
(c)は使用状態を示す説明図、第8図は洗面化粧台に
装着した状態を示す斜視図であって、1は本体ハウジン
グ、2は押釦、3は分流板、4は切換プレート、5は送
りプレート、20は摺動軸、22は復帰ばね、31,32は開
口、34はカム、41は連通口、42は係合爪、44はカム、52
は送り爪、85はリング状弾性体を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】異なる水路に夫々連なる複数種の開口を備
えている分流板と、回転駆動されて分流板の上記複数種
の開口を選択的に開く切換プレートと、押釦と、押釦の
押し込み操作に連動して上記切換プレートを一方向に回
転させる送り機構とを備えている水路切換装置におい
て、上記押釦とこれを支持する本体ハウジングとの間
に、押釦の復帰用の復帰ばねを配置するとともに、押釦
の押し込み方向のストロークの最終段階において押釦と
本体ハウジングとの間で圧縮されるリング状弾性体を配
置していることを特徴とする水路切換装置。 - 【請求項2】異なる水路に夫々連なる複数種の開口を備
えている分流板と、回転駆動されて分流板の上記複数種
の開口を選択的に開く切換プレートと、押釦と、押釦の
押し込み操作に連動して上記切換プレートを一方向に回
転させる送り機構とを備えるとともに、分流板とこの分
流板の一面に接する切換プレートとの間に、切換プレー
トの回転に連動して切換プレートを分流板から浮かせる
カムを設けている水路切換装置において、上記押釦とこ
れを支持する本体ハウジングとの間に、押釦の復帰用の
復帰ばねを配置するとともに、押釦の押し込み方向のス
トロークの最終段階において押釦と本体ハウジングとの
間で圧縮されるリング状弾性体を配置していることを特
徴とする水路切換装置。 - 【請求項3】分流板や切換プレートを内蔵するとともに
上端に押釦が配された本体ハウジングは、その下端がホ
ースの接続口となっており、各水路に連なるとともに押
釦の操作方向と交差する方向に放水を行う放水口が、本
体ハウジングにおける握り部側面に設けられていること
を特徴とする請求項1または2記載の水路切換装置。 - 【請求項4】摺動自在であって送り機構に連結されてい
るとともに本体ハウジングを貫通している摺動軸を具備
しており、押釦が先端に着脱自在とされた上記摺動軸
は、リング状弾性体及び復帰ばねの抜け止め用の抜け止
め部材を備えていることを特徴とする請求項1または2
記載の水路切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63202340A JPH0781646B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 水路切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63202340A JPH0781646B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 水路切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0251673A JPH0251673A (ja) | 1990-02-21 |
JPH0781646B2 true JPH0781646B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=16455919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63202340A Expired - Lifetime JPH0781646B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 水路切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0781646B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0327104Y2 (ja) * | 1985-12-13 | 1991-06-12 |
-
1988
- 1988-08-12 JP JP63202340A patent/JPH0781646B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0251673A (ja) | 1990-02-21 |
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