JPH07814U - 包装用箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、組立てが容易な包装用箱を提
供すること。 【構成】 箱体を形成する四方の側面板１０，１２，１
４，１６と、この側面板の各隣接する側面板間に連接し
て設けられた連結片２０，２２，２４，２６を有し、こ
の連結片に箱の底面１８と側面板とが交わる角部から斜
め４５度の角度で形成された折罫線５１，５２，５３，
５４を設ける。互いに対面する二組の側面板の内の一方
の組の側面板１２，１６とその両側に位置する連結片と
の間に、切り込み５５，５６，５７，５８を形成して両
者を切り離し、連結片の各折罫線を正折りしてその表面
に糊付けし、他方の組の側面板１０，１４を底面との間
の折罫線で正折りし、折返した連結片を一方の組の側面
板の内面に貼り付け、一方の組の側面板を起立させた状
態で連結片が、一方の組の側面板の内側に位置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、種々の商品を収容して、搬送または保管等される包装用箱に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上面が開口した比較的扁平な矩形の箱体は、四方の側面を形成する側面 板の間の連結片が各側面板の角を形成する折罫線で接続され、この連結片を側面 板の側方の折罫線に対して４５度の角度で、ブランクシートの裏面側が凸になる よう逆折りして各側面板を起立させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術の場合、包装用箱の組立てに際して、この連結片を４５度で逆 折りする作業が、一方の側面板を正折りして起こしつつ両側の連結片の折罫線を 逆折りして行かなければならず、組み立てに熟練を要し、自動組立ての妨げにな っていた。

【０００４】 この考案は、上記従来の技術の問題点に鑑みて成されたもので、簡単な構成で 、組立てが容易な包装用箱を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、箱体を形成する四方の側面板と、この側面板の各隣接する側面板 の間に連接して設けられた連結片を有し、この連結片に箱の底面と側面板とが交 わる角部から斜め４５度の角度で形成された折罫線を形成し、互いに対面する二 組の側面板の内の一方の組の側面板の両側に位置する連結片とその側面板との間 に切り込みを形成して切り離し、上記連結片の折罫線を正折りしてその表面に糊 付けし、他方の組の側面板を底面との間の折罫線で正折りし、上記折返した連結 片を上記一方の組の側面板の内面に貼り付け、上記一方の組の側面板を起立させ た状態で上記連結片が、上記一方の組の側面板の内側に位置する包装用箱である 。

【０００６】

【作用】

この考案の包装用箱は、組み立てに際して、連結片を逆折りをすることなく側 面板の起立が可能であり、しかも糊付け箇所も少なく、自動組み立ても容易に可 能なものである。

【０００７】

【実施例】

以下この考案の一実施例について図面に基づいて説明する。この実施例の包装 用箱は、ブランクシートを打ち抜いて形成され、図示するように、側面板１０， １２，１４，１６と、底面１８とから成り、各側面板１０，１２，１４，１６の ４か所の両側端部間に、連結片２０，２２，２４，２６が形成されている。さら に、各側面板１０，１２，１４，１６には、折り返し片２８，３０，３２，３４ が形成され、側面板１２，１６の折り返し片３０，３４には、さらに折り曲げ部 ３６，３８が形成されている。そして、折り返し片２８，３２の両角部には二対 の切欠き２９，３４が形成され、折り返し片３０，３４の両角部には、切欠き２ ９，３３と対応した二対の突片３１，３５が各々形成されている。

【０００８】 側面板１０，１２，１４，１６と底面１８とは、各々折罫線４０，４２，４４ ，４６で区切られており、側面板１０と連結片２０，２２とは、折罫線２１，２ ３で区切られ、側面板１４と連結片２４，２６とは、折罫線２５，２７で区切ら れている。また、連結片２０，２２，２４，２６には、折罫線２１，２３，２５ ，２７から底面１８の各角部を中心の４５度の角度に折罫線５１，５２，５３， ５４が形成されている。さらに、側面板１２と連結片２２，２４とは、切り込み ５５，５６により切り離され、側面板１６と連結片２０，２６とは、切り込み５ ７，５８により切り離されている。

【０００９】 各側面板１０，１２，１４，１６と折り返し片２８，３０，３２，３４との間 には、折罫線１１，１３，１５，１７が形成され、折返し片３０，３４と折り曲 げ部３６，３８との間には、折罫線３７，３９が形成されている。そして、折り 返し片２８，３２の裏面側には糊付け部６０，６２が形成され、連結片２０，２ ２，２４，２６内の、折罫線５１，５２，５３，５４と切り込み５５，５６，５ ７，５８とで囲まれた各部分の表面側に、糊付け部６４，６５，６６，６７が形 成されている。

【００１０】 次に、この実施例の包装用箱の組立て方法について、図１ないし図４に基づい て説明する。尚、ここでは、図１がこの包装用箱の裏面側から見たものであり、 図１において紙面裏面側が凸になる折り方を正折りと称し、その逆を逆折りと称 す。先ず、折り返し片２８，３２の裏面の糊付け部６０，６２に糊を塗布し、折 罫線１１，１５で正折りする。次に、図２に示すように、連結片２０，２２，２ ４，２６の折罫線５１，５２，５３，５４を正折りし、連結片２０，２２，２４ ，２６のの表面側の糊付け部６４，６５，６６，６７に糊を塗布する。そして、 図３に示すように、側面板１０，１４を折罫線４０，４４で正折りする。

【００１１】 そして、図３に示す状態から、側面板１２，１６を、折罫線４２，４６で正折 りして起こす様にすると、これとともに側面板１０，１４が起こされ、さらに連 結片２０，２２，２４，２６が、折罫線５１，５２，５３，５４で１８０度に開 き、側面板１０，１４の内側に位置する。そして、側面板１０，１２，１４，１ ６が直角に起き上がった状態で、連結片２０，２２，２４，２６は、側面板１２ ，１６の内側に平行に糊付けされた状態で位置する。この後、図４に示すように 、折り返し片３０，３４を折罫線１３，１７で折り曲げ、折り曲げ部３６，３８ を底面１８で逆折りするようにして、組み立てが完了する。

【００１２】 ここで、折り返し片３０，３４を折り曲げた状態で、折り返し片２８，３２の 二対の切欠き２９，３３に、折り返し片３０，３４の突片３１，３５が入り込ん で係合する。これによって、折返し片３０，３４は、突片３１，３５が切欠き２ ９，３３に当接し、折り返し片３０，３４は上記係合を解除しない限り開くこと ができない。しそて、この状態で、図４に示す様な包装用箱が完成する。

【００１３】 この実施例の包装用箱によれば、糊付けして貼り上げる際に、正折りのみで箱 体を形成することができ、組み立てが簡単であり、自動機による組み立ても容易 に可能なものである。

【００１４】 尚、この考案の包装用箱は、連結片の両側の折罫線の内、一方の折罫線が切り 離されたものであれば良く、箱体の形状や折罫線の位置や数は任意に設定できる ものである。

【００１５】

【考案の効果】

この考案の包装用箱は、正折りのみで箱体を形成することができ、組み立てが 簡単であり、自動化が容易に可能である。しかも、箱自体の強度も高いものであ る。従って、大量生産が可能であり、強度が高く良質の箱体を、安価に大量に提 供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の包装用箱の展開図であ
る。

【図２】この実施例の包装用箱を組み立てる際の平面図
である。

【図３】この実施例の包装用箱を組み立てる際の他の状
態の平面図である。

【図４】この実施例の包装用箱の斜視図である。

【符号の説明】

１０，１２，１４，１６ 側面板 １８ 底面 ２０，２２，２４，２６ 連結片 ５５，５６，５７，５８ 切り込み

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱体を形成する四方の側面板と、この側
   面板の各隣接する側面板の間に連接して設けられた連結
   片とを有し、この連結片に箱の底面と側面板とが交わる
   角部から斜め４５度の角度で折罫線が形成され、互いに
   対面する二組の側面板の内の一方の組の側面板の両側に
   位置する連結片と該側面板の間に切り込みが形成されて
   切り離され、上記連結片の折罫線が正折りされてその表
   面が糊付けされ、他方の組の側面板が底面との間の折罫
   線で正折りされ、上記正折りされた連結片が上記一方の
   組の側面板の内面に貼り付けられ、上記一方の組の側面
   板を起立させた状態で上記連結片が上記一方の組の側面
   板の内側に位置することを特徴とする包装用箱。