JPH0781252A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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Publication number
JPH0781252A
JPH0781252A JP5248611A JP24861193A JPH0781252A JP H0781252 A JPH0781252 A JP H0781252A JP 5248611 A JP5248611 A JP 5248611A JP 24861193 A JP24861193 A JP 24861193A JP H0781252 A JPH0781252 A JP H0781252A
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JP
Japan
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substituted
group
unsubstituted
dye
formula
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Application number
JP5248611A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Harada
信行 原田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0781252A publication Critical patent/JPH0781252A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐光性に優れ、高感度、高濃度化を実現可能
にするマゼンタ染料層を備える熱転写シートを提供す
る。 【構成】 基材シートの上にマゼンタ染料層を有する熱
転写シートであって、前記マゼンタ染料層は、所定の染
料を混合して得られたマゼンタ色相染料を含有するよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマゼンタ染料層を備える
熱転写シートに係り、特に耐光性に優れ、高感度、高濃
度化を実現可能にするマゼンタ染料層を備える熱転写シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューターやワードプロセッ
サーの出力プリント、あるいは種々の画像形成を昇華転
写方式により行う場合、基材シートの一方の面に染料層
を設けた熱転写シートが使用されている。この熱転写シ
ートは、耐熱性を有する基材シートと、バインダーに昇
華性染料を混合したインキを基材シート上に塗布・乾燥
して形成した染料層とを備えたものである。そして、サ
ーマルヘッドにより熱転写シートの背面側から熱を印加
して3色または4色の多数の色ドットを被転写材に転移
させてフルカラー画像を形成するものである。形成され
た画像は使用する色材が染料であることから鮮明で透明
性に優れ、中間色の再現性や階調性が高く、従来のフル
カラー写真画像と同等の高品質画像の形成が可能であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように形成された
画像は、情報の保存という観点から、耐光性に優れてい
ることが要求され、特許昭62−99195号公報には
耐光性に優れたアゾ系のマゼンタ色色素が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、熱転写シートの染料層に要
求される特性としては、印字後の耐光性はもとより、高
感度、高濃度化も含めた総合的な特性が要望されるよう
になっており、これらの総合特性を備える熱転写シート
の開発が要望されるに至っている。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的は、印字後の耐光性はもとよ
り、高感度、高濃度化を実現可能にするマゼンタ染料層
を備える熱転写シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の熱転写シートは、基材シートの上に
マゼンタ染料層を有する熱転写シートであって、前記マ
ゼンタ染料層は、下記式〔1〕の染料と、下記式
〔2〕、式〔3〕、式〔4〕、式〔5〕の中から選ばれ
た少なくとも一種の染料を混合して得られたマゼンタ色
相染料を含有するように構成した。
【0007】
【化6】 (式〔1〕中、R1 およびR2 は、それぞれ置換もしく
は非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしく
は非置換のアラルキル基を表し、R3 は、水素原子、ハ
ロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換も
しくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非置換の
スルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換のアル
コキシ基を表す。)
【0008】
【化7】 (式〔2〕中、R4 およびR5 は、置換もしくは非置換
のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換
もしくは非置換のアリル基、または置換もしくは非置換
のアラルキル基を表し、R6 は、置換もしくは非置換の
アリール基、または置換もしくは非置換の複素環基を表
し、R7 は、置換もしくは非置換のアルキル基または−
NR1314(ここで、R13,R14は、水素原子、置換も
しくは非置換のアルキルカルボニル基、または置換もし
くは非置換のアリールカルボニル基を表す)を表す。)
【0009】
【化8】 (式〔3〕中、R8 は、水素原子、ヒドロキシ基、置換
もしくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置
換のアルコキシ基を表す。)
【0010】
【化9】 (式〔4〕中、R9 およびR10は、それぞれ水素原子、
ヒドロキシ基、置換もしくは非置換のアルキル基、また
は置換もしくは非置換のアルコキシ基を表す。)
【0011】
【化10】 (式〔5〕中、R11は、置換もしくは非置換のアルキル
基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非
置換のアリル基、または置換もしくは非置換のアラルキ
ル基を表し、R12は、水素原子、ハロゲン原子、置換も
しくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアル
コキシ基、または置換もしくは非置換のアルコキシカル
ボニル基を表す。)
【0012】
【作用】本発明の熱転写シートの染料層、特にマゼンタ
染料層には、所定の染料を混合して得られたマゼンタ色
相染料を含有させているので、印字後の耐光性が良好で
かつ、高感度、高濃度化が図れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0014】図1は本発明の熱転写シートの概略断面図
である。図1において、熱転写シート1は基材シート1
1と、基材シート11の一方の面に各色の染料層12を
設けた熱転写シートである。そして、転写染料層12
は、通常、イエロー染料層12Y、マゼンタ染料層12
M、シアン染料層12Cを繰り返し配列して構成されて
いる。
【0015】また、個々の染料層12C、染料層12
M、染料層12Yの幅は、1つの画像形成において実際
に必要とする幅でもよく、あるいは、その整数倍でもよ
く、形成対象とする画面の大きさ等に基づいて適宜決定
することができる。
【0016】基材シート11としては、従来の熱転写シ
ートに使用されている基材シートをそのまま使用するこ
とができ、特に限定されることはない。例えば、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマー等のプラスチックフィルム、グラシン紙、
コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が好
ましく使用される。また、これらの複合体を基材シート
として使用することもできる。
【0017】このような基材シートの厚さは、要求され
る強度、熱伝導性が得られるように適宜決定することが
でき、例えば、3〜100μm程度である。
【0018】このような基材シートの上には、前述した
ように染料層12の一つとしてマゼンタ染料層12Mが
形成される。マゼンタ染料層12Mは、マゼンタ色相染
料をバインダーで担持させた層である。
【0019】本発明のマゼンタ染料層12Mに含有され
るマゼンタ色相染料には、下記式〔1〕で表される染料
が用いられる。
【0020】
【化11】 上記式〔1〕中、R1 およびR2 は、それぞれ置換もし
くは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリー
ル基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もし
くは非置換のアラルキル基を表す。
【0021】具体的なR1 およびR2 の置換基として
は、ベンジル基、2−プロペニル基、エチル基、n−ブ
チル基、2−エチルブチル基、フェニル基、3−メチル
フェニル基等が挙げられ、中でも、R1 =ベンジル基、
2 =2−プロペニル基が特に好ましい。
【0022】また、上記式〔1〕中、R3 は、水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、
置換もしくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非
置換のスルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換
のアルコキシ基を表す。
【0023】具体的なR3 の置換基としては、塩素原
子、メチル基、アセチルアミノ基、エチルスルホニルア
ミノ基、エトキシ基等が挙げられ、中でも3−NHCO
CH3(原子の位置番号3のアセチルアミノ基)が特に
好ましい。また、R3 の置換基の数は、原則として置換
可能な数である1〜4の範囲をとり得る。
【0024】このような式〔1〕の染料は、マゼンタ色
相染料中に、20〜80wt%、より好ましくは、30
〜60wt%含有される。この値が、80wt%を越え
ると、印字物の耐光性が低下するという不都合が生じ、
この値が、20wt%未満になると、発色濃度が低下す
るという不都合が生じる。
【0025】このような式〔1〕の染料に加えて、さら
にマゼンタ染料層12Mには、下記式〔2〕、式
〔3〕、式〔4〕、式〔5〕の中から選ばれた少なくと
も一種の染料が含有される。
【0026】
【化12】
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】 上記式〔2〕中、R4 およびR5 は、それぞれ置換もし
くは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリー
ル基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もし
くは非置換のアラルキル基を表す。
【0030】具体的なR4 およびR5 の置換基として
は、n−ブチル基、エチル基、2−エチルブチル基、フ
ェニル基、3−メチルフェニル基、2−プロペニル基、
ベンジル基等が挙げられ、中でもR4 ,R5 =n−C4
9 (n−ブチル基)が特に好ましい。
【0031】また、上記式〔2〕中、R6 は、置換もし
くは非置換のアリール基、または置換もしくは非置換の
複素環基を表す。
【0032】具体的なR6 の置換基としては、フェニル
基、4−メチルフェニル基、2−ピリジニル基、2−チ
ェニル基等が挙げられ、中でもフェニル基が特に好まし
い。
【0033】また、上記式〔2〕中、R7 は、置換もし
くは非置換のアルキル基または−NR1314(ここで、
13,R14は、水素原子、置換もしくは非置換のアルキ
ルカルボニル基、または置換もしくは非置換のアリール
カルボニル基を表す)を表す。
【0034】具体的なR7 の置換基としては、n−ブチ
ル基、アセチルアミノ基、アセチルベンゾイルアミノ基
等が挙げられ、中でもアセチルベンゾイルアミノ基が特
に好ましい。
【0035】上記式〔3〕中、R8 は、水素原子、ヒド
ロキシ基、置換もしくは非置換のアルキル基、または置
換もしくは非置換のアルコキシ基を表す。
【0036】具体的なR8 の置換基としては、水素原
子、エチル基、メトキシ基等が挙げられ、中でも、水素
原子が特に好ましい。また、R8 の置換基の数は、原則
として置換可能な数である1〜5の範囲をとり得る。
【0037】上記式〔4〕中、R9 およびR10は、水素
原子、ヒドロキシ基、置換もしくは非置換のアルキル
基、または置換もしくは非置換のアルコキシ基を表す。
【0038】具体的なR9 およびR10の置換基として
は、水素原子、エチル基、メトキシ基等が挙げられ、中
でも、それぞれ水素原子とすることが特に好ましい。ま
た、R9 およびR10の置換基の数は、それぞれ原則とし
て置換可能な数である1〜5の範囲をとり得る。
【0039】上記式〔5〕中、R11は、置換もしくは非
置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、
置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしくは非
置換のアラルキル基を表す。
【0040】具体的なR11の置換基としては、n−ブチ
ル基、エチル基、フェニル基、2−プロペニル基、ベン
ジル基等が挙げられ、中でも、R11=n−C49 (n
−ブチル基)が特に好ましい。
【0041】また、上記式〔5〕中、R12は、水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、
置換もしくは非置換のアルコキシ基、または置換もしく
は非置換のアルコキシカルボニル基を表す。
【0042】具体的なR12の置換基としては、塩素原
子、3−エチルブチル基、エトキシエトキシ基、ベンジ
ルオキシカルボニル基等が挙げられ、中でも、R12=4
(原子の位置番号)−ベンジルオキシカルボニル基が特
に好ましい。また、R12の置換基の数は、原則として置
換可能な数である1〜5の範囲をとり得る。
【0043】さらにマゼンタ染料層12Mには、上記の
染料とともにバインダが含有される。バインダとして
は、従来公知の樹脂バインダがいずれも使用でき、好ま
しいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリ
エステル等が挙げられる。これらの中では、耐熱性、染
料の移行性等の観点からセルロース系、アセタール系、
ブチラール系およびポリエステル系等が特に好ましい。
【0044】本発明のマゼンタ染料層は、基本的には、
前記の材料から形成されるが、その他、必要に応じてか
つ本発明の目的を逸脱しない範囲で公知の種々の添加剤
を含有させてもよい。
【0045】このような染料層は、通常、上記染料、バ
インダ樹脂、その他の任意成分を加えて各成分を溶解な
いし分散させて塗工液(インキ)を調製し、しかる後、
この塗工液を基材シートの上に塗布・乾燥させて形成す
る。
【0046】このように形成された染料層の厚さは、
0.1〜10μm、好ましくは0.2〜3.0μm程度
とされる。
【0047】また、マゼンタ染料層中の前記染料の総量
は、固形分換算で20〜80wt%、好ましくは40〜
70wt%とされる。
【0048】このようなマゼンタ染料層の上には、粘着
防止層、すなわち離型層を設けてもよい。離型層として
は、粘着防止性の無機粉末を付着させたもの、あるい
は、シリコーンポリマー、アクリルポリマー、フッ素化
ポリマーのごとき離型性に優れた樹脂層等が挙げられ
る。なお、このような離型性に優れた効果を有する材料
は、染料層中に含有せしめても良好な効果が得られる。
【0049】さらに、このような熱転写シートの裏面に
サーマルヘッドの熱による悪影響を避けるために耐熱層
を設けるようにしてもよい。
【0050】ところで、上述してきたマゼンタ染料層1
2Mに加えて、通常、基材シート11の上に設けられる
イエロー染料層12Y、シアン染料層12Cに含有され
る染料としては、従来の熱転写シートに使用されている
染料をそのまま使用することができ、特に限定されるこ
とはない。例えば、好ましい染料として、黄色染料とし
ては、ホロンブリリアントイエロー6GL、PTY-52、 マイク
ロレックスイエロー6G等が挙げられ、さらに青色染料と
してはカヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP-FW、ホ
ロンブリリアントブルーS-R、MSブルー100 等が挙げられ
る。これらの染料を担持するためのバインダーとして
は、前述のごとく各種の樹脂バインダが用いられる。
【0051】上述してきた本発明の熱転写シートは、そ
の背面側からサーマルヘッドにより熱を印加し、3色ま
たは4色の多数の色ドットを受像紙(被転写材)に転移
させるように用いられ、その結果フルカラー画像が受像
紙(被転写材)に形成される。
【0052】受像紙(被転写材)は、基材と、この上に
形成され、昇華性染料を受容し、形成された画素を維持
するためのいわゆる受容層とを備えている。
【0053】この受容層を形成するための樹脂として
は、例えばポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポ
リマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビ
ニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン
等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられる。
【0054】受容層は、上記のような樹脂に必要な添加
剤を加えたものを適当な溶剤に溶解または分散して調製
したインキを、基材上に公知の手段により塗布・乾燥さ
せて形成される。
【0055】受容層に含有させる添加剤としては、受容
層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高め、
また、受容層の膜切れを良好にする目的で、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉
末シリカ等の顔料や充填剤を使用することができる。
【0056】以下、具体的実施例を示し、本発明をさら
に詳細に説明する。 (実施例)下記式〔1* 〕〜式〔5* 〕に示されるごと
く本発明に用いられる5種の染料、および式〔M* 〕で
示される比較マゼンタ色素の合計6種の染料を準備し
た。
【0057】
【化16】
【0058】
【化17】
【0059】
【化18】
【0060】
【化19】
【0061】
【化20】
【0062】
【化21】 これらの染料を適宜組み合わせて、下記表1に示される
がごとくマゼンタ色相染料を調製した。
【0063】
【表1】 このように各種調製されたマゼンタ色相染料、ならびに
バインダーとしてのポリビニルアセタール樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、エチルセルロース樹脂等や、溶剤
としてのトルエン、メチルエチルケトン、DMF(N,
N−ジメチルホルムアミド)等を用いて、下記に示され
る配合割合でマゼンタ染料層12M形成のためのインク
組成物を作製した。
【0064】 マゼンタ染料層インク組成物1 ・マゼンタ色相染料No.1(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物2 ・マゼンタ色相染料No.2(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルブチラール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物3 ・マゼンタ色相染料No.3(表1) … 8.00重量部 ・エチルセルロース樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物4 ・マゼンタ色相染料No.4(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物5 ・マゼンタ色相染料No.5(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルブチラール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物6 ・マゼンタ色相染料No.6(表1) … 8.00重量部 ・エチルセルロース樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物7 ・マゼンタ色相染料No.7(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物8 ・マゼンタ色相染料No.8(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルブチラール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物9 ・マゼンタ色相染料No.9(表1) … 8.00重量部 ・エチルセルロース樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物10 ・マゼンタ色相染料No.10(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物11 ・マゼンタ色相染料No.11(表1) … 8.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.25重量部 ・メチルエチルケトン …44.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物12 ・マゼンタ色相染料No.12(表1) … 7.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …44.75重量部 ・メチルエチルケトン …44.75重量部 マゼンタ染料層インク組成物13(比較) ・マゼンタ色相染料No.13(表1) … 5.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …45.75重量部 ・メチルエチルケトン …45.75重量部 マゼンタ染料層インク組成物14(比較) ・マゼンタ色相染料No.14(表1) … 6.00重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …45.25重量部 ・メチルエチルケトン …45.25重量部 マゼンタ染料層インク組成物15(比較) ・マゼンタ色相染料No.15(表1) … 5.50重量部 ・ポリビニルアセタール樹脂 … 3.50重量部 ・トルエン …45.50重量部 ・メチルエチルケトン …45.50重量部 これらのインク組成物を用いて、厚さ6.0μmのポリ
エチレンテレフタレートの基材シートの上に、乾燥塗布
量が1.2g/m2 となるように塗布・乾燥して上記各
種マゼンタ染料層を有する熱転写シートサンプルを得
た。なお、熱転写シートサンプルNo.は、前記マゼン
タ色相染料No.(表1)に対応している。
【0065】次いで、以下の要領で受像紙を作製した。
【0066】 受像紙の作製 ・ポリエステル樹脂(東洋紡(株)社製、Vylon 600 ) 4.0重量部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (電気化学工業(株)社製、1000A ) 6.0重量部 ・アミノ変性シリコーンオイル (信越化学工業(株)社製、X-22-3050C) 0.2重量部 ・エポキシ変性シリコーンオイル (信越化学工業(株)社製、X-22-3000E) 0.2重量部 ・メチルエチルケトン 44.8重量部 ・トルエン 44.8重量部 この受容層形成のための塗工液を、基材としての合成紙
(王子油化(株)社製、ユポEPG150)の一面に塗布・乾
燥させて受像紙を作製した(乾燥時4.5g/m2 )。
【0067】この受像紙の上に、上記作製したマゼンタ
染料層を備える熱転写シートを用いて実際に印画を行っ
て、以下の項目を評価した。 (1)耐光性 残存率=(印字物の照射後の発色濃度/印字物の照射前
の発色濃度)×100(%)の値で耐光性を評価した。
印字物への照射は、Xenon Lamp 200kJの条件で行
い、測定は Ci35 fade-ometer (アトラス社製)を用い
て行った。 (2)発色濃度 反射濃度(最大値) マクベス社製−RD918を用いて、印字部の最大反射
濃度を測定した。なお、印字条件は、印字周期33.3
msec/line、パルス幅1〜16msec/line、印加電圧11.
0Vとし、印加電圧一定で、印加時間を調整することに
より16階調のグラデーション印字(最大印加エネルギ
ー:100mJ/mm2 (パルス幅16msecの時)
を行い、この印字をもとに、横軸に印加エネルギー(印
字時間)、縦軸に光学濃度値(OD値)をとった、いわ
ゆるγカーブの最大光学濃度値を反射濃度(最大値)と
した。
【0068】透過濃度(最大値) マクベス社製−TR924を用いて、印字部の反射濃度
を測定した。なお、印字条件は、印字周期33.3msec
/line、パルス幅1〜16msec/line、印加電圧11.5V
とし、印加電圧一定で、印加時間を調整することにより
16階調のグラデーション印字(最大印加エネルギー:
100mJ/mm2 (パルス幅16msecの時)を行
い、この印字をもとに、横軸に印加エネルギー(印字時
間)、縦軸に光学濃度値(OD値)をとった、いわゆる
γカーブの最大光学濃度値を透過濃度(最大値)とし
た。
【0069】これらの実験結果を下記表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の熱転写シートのマゼンタ染料
層は、所定の染料を選定し混合して得られたマゼンタ色
相染料を含有しているので、印字後の耐光性はもとよ
り、高感度、高濃度化を実現できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの概略断面図である。
【符号の説明】
1…熱転写シート 11…基材シート 12…染料層 12M…マゼンタ染料層 12Y…イエロー染料層 12C…シアン染料層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの上にマゼンタ染料層を有す
    る熱転写シートであって、 前記マゼンタ染料層は、下記式〔1〕の染料と、 下記式〔2〕、式〔3〕、式〔4〕、式〔5〕の中から
    選ばれた少なくとも一種の染料を混合して得られたマゼ
    ンタ色相染料を含有することを特徴とする熱転写シー
    ト。 【化1】 (式〔1〕中、R1 およびR2 は、それぞれ置換もしく
    は非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
    基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしく
    は非置換のアラルキル基を表し、R3 は、水素原子、ハ
    ロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換も
    しくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非置換の
    スルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換のアル
    コキシ基を表す。) 【化2】 (式〔2〕中、R4 およびR5 は、置換もしくは非置換
    のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換
    もしくは非置換のアリル基、または置換もしくは非置換
    のアラルキル基を表し、R6 は、置換もしくは非置換の
    アリール基、または置換もしくは非置換の複素環基を表
    し、R7 は、置換もしくは非置換のアルキル基または−
    NR1314(ここで、R13,R14は、水素原子、置換も
    しくは非置換のアルキルカルボニル基、または置換もし
    くは非置換のアリールカルボニル基を表す)を表す。) 【化3】 (式〔3〕中、R8 は、水素原子、ヒドロキシ基、置換
    もしくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置
    換のアルコキシ基を表す。) 【化4】 (式〔4〕中、R9 およびR10は、それぞれ水素原子、
    ヒドロキシ基、置換もしくは非置換のアルキル基、また
    は置換もしくは非置換のアルコキシ基を表す。) 【化5】 (式〔5〕中、R11は、置換もしくは非置換のアルキル
    基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非
    置換のアリル基、または置換もしくは非置換のアラルキ
    ル基を表し、R12は、水素原子、ハロゲン原子、置換も
    しくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアル
    コキシ基、または置換もしくは非置換のアルコキシカル
    ボニル基を表す。)
  2. 【請求項2】 前記マゼンタ色相染料中に、前記式
    〔1〕の染料は、20〜80wt%含有されることを特
    徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
JP5248611A 1993-09-10 1993-09-10 熱転写シート Pending JPH0781252A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013146876A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート及び熱転写シートを使用する画像形成方法

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