JPH0781089A - インクジェット記録装置の吐出性能回復装置及びその使用方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の吐出性能回復装置及びその使用方法

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JPH0781089A
JPH0781089A JP18663293A JP18663293A JPH0781089A JP H0781089 A JPH0781089 A JP H0781089A JP 18663293 A JP18663293 A JP 18663293A JP 18663293 A JP18663293 A JP 18663293A JP H0781089 A JPH0781089 A JP H0781089A
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JP
Japan
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waste ink
negative pressure
cap
suction pump
pressure suction
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JP18663293A
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Inventor
Ichiro Tomikawa
伊知朗 富川
Katsushi Amarime
勝志 餘目
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃インクタンクの小型化を図りながら、廃イ
ンクタンクへの廃インクの回収処理動作を簡略化すると
共に、廃インクの回収性能の安定化を図る。 【構成】 インクジェットヘッド1のノズル1a面をキ
ャップ2にて閉塞した状態で、負圧吸引ポンプ5による
通常吸引駆動にて廃インク6を吸引するインクジェット
記録装置の吐出性能回復装置を前提とし、上記キャップ
2に連通する連通部材4と負圧吸引ポンプ5との間に廃
インクタンク7を連通自在に介装し、この廃インクタン
ク7内には負圧吸引ポンプ5による通常吸引駆動時に吸
引される廃インク6が吸収保持される廃インク吸収体8
を充填したことを特徴とする。また、キャップ2が大気
開放されている時点で、負圧吸引ポンプ5を一定時間空
吸引駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インクの初期充填や
メインテナンス時において用いられるインクジェット記
録装置の吐出性能回復装置に係り、特に、インクジェッ
トヘッド側から排出された廃インクの回収部構造を改良
したインクジェット記録装置の吐出性能回復装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録装置のイン
ク吐出性能を維持するために吐出性能回復装置が設けら
れる。これは、インクジェットヘッド内にインクを初期
充填したり、メインテナンス時にインクインクジェット
ヘッド側の塵埃、乾燥インク、気泡等を除去するための
ものであり、例えばインクジェットヘッドのノズル面を
覆うキャップと、このキャップのインク排出口に接続チ
ューブを介して連通接続される負圧吸引ポンプと、この
負圧吸引ポンプに連通接続され、吸引された廃インクを
回収する廃インクタンクとを備えている。このような吐
出性能回復装置は、インクジェットヘッドのノズル面を
キャップにて被覆した後に、負圧吸引ポンプを作動させ
てインクジェットヘッドのノズル面に負圧吸引力を作用
させ、インクジェットヘッド側から廃インクを回収する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の吐出性能回復装置にあっては、廃インクタンクは
インクジェットヘッドからの廃インクを回収し、満杯に
なった時点で新しいものと交換するようになっているの
で、廃インクタンクからの廃インクの洩れを確実に回避
するという観点からすれば、廃インクタンクの容積とし
ては、回収される廃インクの全体量を考慮し、ある程度
大きく形成せざるを得ないという技術的課題が生ずる。
特に、カラーインクジェット記録装置においては、例え
ばシアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの各色インクに
対応する四つのインクジェットヘッドを具備しているの
で、廃インク量もインクジェットヘッドの数に応じて増
加する分、廃インクタンクの大型化が更に深刻な技術的
課題になっている。
【0004】また、従来の吐出性能回復装置にあって
は、負圧吸引ポンプの吸引動作により負圧吸引ポンプ内
に一旦廃インクを吸引した後、負圧吸引ポンプの戻り動
作(ピストンの戻り動作)により廃インクタンクへ廃イ
ンクを回収(廃液処理動作)するようになっているの
で、必然的に、廃インクタンクへの廃インクの回収処理
動作が複雑化してしまうばかりか、廃インクの回収経路
として負圧吸引ポンプが介在することから、負圧吸引ポ
ンプが廃インクで汚れてしまうし、また、廃インクに混
入している塵埃がピストンとシリンダとの間等に入り込
むという事態が生じ易く、負圧吸引ポンプによる吸引動
作や廃液処理動作に対する信頼性を低下させ、廃インク
の回収性能が不安定になり易いという技術的課題も生ず
る。
【0005】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ために為されたものであって、廃インクタンクの小型化
を図りながら、廃インクタンクへの廃インクの回収処理
動作を簡略化すると共に、廃インクの回収性能の安定化
を図るようにしたインクジェット記録装置の吐出性能回
復装置及びその使用方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、インクジェットヘッド1のノズル1
a面が覆われる大きさを有するキャップ2と、このキャ
ップ2をインクジェットヘッド1に対して相対移動させ
ることによりキャップ2にてインクジェットヘッド1の
ノズル1a面を選択的に開閉させるキャップ開閉駆動手
段3と、上記キャップ2に連通部材4を介して連通接続
される負圧吸引ポンプ5とを備え、インクジェットヘッ
ド1のノズル1a面をキャップ2にて閉塞した状態で、
負圧吸引ポンプ5による通常吸引駆動にて廃インク6を
吸引するインクジェット記録装置の吐出性能回復装置を
前提とし、上記連通部材4と負圧吸引ポンプ5との間に
廃インクタンク7を連通自在に介装し、この廃インクタ
ンク7内には負圧吸引ポンプ5による通常吸引駆動時に
吸引される廃インク6が吸収保持される廃インク吸収体
8を充填したことを特徴とする。
【0007】このような技術的手段において、負圧吸引
ポンプ5としては、通常吸引駆動時に吸引動作を行え、
かつ、連通部材4側に正圧をかけることなくピストンの
戻り動作を行えるものであれば、適宜設計変更して差し
支えない。また、カラーインクジェット記録装置のよう
に、複数の色インク用のインクジェットヘッド1を具備
するタイプにあっては、各インクジェットヘッド1毎に
夫々負圧吸引ポンプ5を設けるようにしても差し支えな
いが、装置の簡略化という観点からすれば、各インクジ
ェットヘッド1のいくつかあるいは全てに対して一つの
負圧吸引ポンプ5が共用できるように、各インクジェッ
トヘッド1と負圧吸引ポンプ5とを連通部材4にて連通
させるようにすればよい。そしてまた、この負圧吸引ポ
ンプ5の駆動系については、独自の駆動モータを用いる
ようにしてもよいし、あるいは、例えばシート搬送系の
駆動モータを適宜駆動伝達系を介して共用する等適宜設
計変更して差し支えない。
【0008】また、廃インクタンク7としては、連通部
材4と負圧吸引ポンプ5との間に連通自在に介装したも
のであれば、連通部材4と一体的に設けてもよいし、負
圧吸引ポンプ5と一体的に設けてもよいし、あるいは、
連通部材4及び負圧吸引ポンプ5とは別体に設けたもの
でもよい。そしてまた、この廃インクタンク7の容積設
定については、初期充填やメインテナンス時における負
圧吸引ポンプ5の通常吸引駆動によって吸引される最大
の廃インク量を吸収保持し得る廃インク吸収体8が収容
できる程度は少なくとも必要であるが、廃インク6が廃
インク吸収体8を通過して負圧吸引ポンプ5側へ浸入す
る事態を回避する程度の容積許容量が通常確保されてい
る。
【0009】更に、廃インクタンク7の素材としては、
耐インク性のものであれば適宜選定して差し支えない
が、廃インクタンク7内の廃インク6の蒸発性を高める
という観点からすれば、少なくとも内壁面が溌液(イン
ク)性のあるプラスチック成形品等で廃インクタンク7
を構成するようにすることが好ましく、この場合、廃イ
ンクタンク7の壁面に付着する廃インク6は球状にな
り、その分、蒸発し易い。
【0010】更にまた、廃インク吸収体8としては、廃
インク6を吸収保持し得るものであればよいが、廃イン
クタンク7内の廃インク6の吸収性、蒸発性を高めると
いう観点からすれば、溌液(インク)性のある素材で廃
インク吸収体8を構成するようにすることが好ましい。
この場合、通常廃インク吸収体8と廃インクタンク7と
の当接面は通気性が悪いため、廃インク6が溜まり易い
が、廃インク6は廃インク吸収体8と廃インクタンク7
との当接面ではじかれて球状になるため、均等に廃イン
ク吸収体8内部に分散して浸透し易く(吸収され易
く)、しかも、廃インク吸収体8に吸収保持されている
廃インク6ははじかれて球状になっていることから、そ
の分、蒸発し易い。
【0011】また、この発明においては、初期充填やメ
インテナンス時以外の場合(インクジェットヘッド1印
字時等の場合)には、インクジェットヘッド1のノズル
1a面から離間した開放位置にキャップ2が配置される
ので、廃インクタンク7は連通部材4及びキャップ2を
通じて大気開放されることになり、廃インクタンク7内
の廃インク6は自然蒸発するが、廃インク6の蒸発性を
より高めるという観点からすれば、キャップ2が大気開
放されている時点で、負圧吸引ポンプ5を一定時間空吸
引駆動させるようにすることが好ましい。
【0012】
【作用】上述したような技術的手段において、初期充填
やメインテナンスを行う場合には、キャップ開閉手段3
によりキャップ2にてインクジェットヘッド1のノズル
1a面を被覆した後、負圧吸引ポンプ5を通常吸引駆動
させるようにすればよい。このとき、連通部材4と負圧
吸引ポンプ5との間に廃インク吸収体8を充填した所定
の大きさの廃インクタンク7が連通自在に介装されてい
るので、負圧吸引ポンプ5の負圧吸引力によりインクジ
ェットヘッド1からの廃インク6は連通部材4を介して
廃インクタンク7に直ちに吸引され、廃インクタンク7
内の廃インク吸収体8に吸収保持される。従って、先行
技術のように、廃インクを負圧吸引ポンプに一旦吸引し
た後に、負圧吸引ポンプのピストンを戻す過程で廃イン
クを廃インクタンク側へ回収させるというような二段階
の廃インク回収処理は不要になる。
【0013】また、印字中等の場合において、キャップ
2が大気開放状態にあるときには、廃インクタンク7は
連通部材4及びキャップ2を介して大気開放され、廃イ
ンクタンク7内の廃インク吸収体8に吸収保持されてい
る廃インク6が自然に蒸発する。特に、負圧吸引ポンプ
5を空吸引駆動させるようにすれば、廃インクタンク7
内への空気通過量が著しく多くなり、その分、廃インク
吸収体8に吸収保持されている廃インク6はより効果的
に蒸発する。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図2はこの発明が適用されるイ
ンクジェット記録装置の吐出性能回復装置の一実施例を
示す。同図において、10はインクジェットカートリッ
ジであり、インクジェットヘッド11とインクタンク1
2とをジョイント部材13を介して連通接続したもので
あり、上記インクタンク12内には毛管力によりインク
を保持するインク吸収体(例えばフェルト部材)14が
充填され、上記ジョイント部材13がインク吸収体14
に流体結合されている。
【0015】また、符号20はインクジェットヘッド1
1のノズル11a面を開閉するキャップであり、このキ
ャップ20は、例えばゴム製素材にて少なくともインク
ジェットヘッド11のノズル11a面を覆う大きさに形
成されると共に、その底部にインク排出口21を有する
ものであり、例えばカムや電磁石等で進退動するキャッ
プ進退駆動機構22にて支持される。この実施例では、
上記キャップ進退駆動機構22はコントローラ30によ
って制御されるようになっており、コントローラ30に
Aモード選択信号(初期充填やメインテナンス時の選択
信号)が入力されると、キャップ20を進出させてイン
クジェットヘッド11のノズル11a面周囲に当接し、
当該ノズル11a面を密閉する(キャッピング動作)一
方、Aモード選択信号が解除されると、キャップ20を
後退させ、インクジェットヘッド11のノズル11a面
から離間させる。
【0016】また、上記キャップ20のインク排出口2
1には例えばシリコンチューブのような連通管40が接
続されており、この連通管40の途中には電磁弁41が
介装されている。そして、この電磁弁41はコントロー
ラ30にて開閉制御されるようになっており、コントロ
ーラ30にBモード選択信号が入力された時点で、一定
時間閉動作を行った後に数秒間開動作を行い、また、コ
ントローラ30にCモード信号が入力された時点で直ち
に開動作を行うようになっている。
【0017】更に、上記連通管40の開放端部には廃イ
ンクタンク50が連通接続されている。この実施例にお
いて、廃インクタンク50は溌液(インク)性を持った
プラスチック成形品からなり、上部が開口する直方形ボ
ックス状のタンク本体51の長手方向両側壁に連通口5
2,53を開設すると共に、タンク本体51の上部開口
を閉塞する蓋部材54とで構成されている。
【0018】そして、上記廃インクタンク50内には廃
インク吸収体55が充填されており、この廃インク吸収
体55は、例えばポリエステルフェルト繊維材料及びア
クリルニトリルフェルト繊維材料が混合されたフェルト
部材からなり、後述する負圧吸引ポンプ60による通常
吸引駆動時において吸引される最大廃インク量を吸収保
持する上で十分な体積を有している。具体的には、イン
クタンク12の収容インク量が80cc程度であるのに
対し、廃インク吸収体55の体積が略20cc程度であ
れば十分であることが確認された。尚、カラーインクジ
ェット記録装置において、例えばシアン、マゼンタ、イ
エロ、ブラックの各色インクに対応する四つのインクジ
ェットカートリッジ10に対して一つの廃インクタンク
50を共用する場合には、各インクジェットカートリッ
ジ10のインクタンク12の収容インク量が80cc程
度であるのに対し廃インク吸収体55の体積が略80c
c程度に設定されていれば十分であることが確認され
た。また、特に、この実施例では、上記廃インク吸収体
55は、フェルト部材を製造するに当り、フェルト繊維
を絡める作業(ニードルパンチング)において繊維を絡
めるための針に油分を添付しているため、フェルト部材
に若干ではあるが、溌液性が与えられる。
【0019】また、廃インクタンク50の廃インク入口
側の連通口52と廃インク吸収体55との間にはある程
度広い間隙56が確保されており、キャップ20が大気
開放時において、廃インクタンク50内の廃インク吸収
体55のうち大気開放に通じる面積が広く確保されるよ
うになっている。
【0020】更にまた、上記廃インクタンク50の出口
側の連通口53には負圧吸引ポンプ60が連通接続され
ており、この負圧吸引ポンプ60は、図2及び図3
(a)に示すように、シリンダ61内に駆動モータ81
の駆動力により進退自在な上記ピストン71を設け、こ
のピストン71の進退駆動をコントローラ30にて制御
するようになっている。すなわち、負圧吸引ポンプ60
は、コントローラ30にBモード選択信号が与えられる
と、ピストン71を後退動作させて負圧吸引動作を行っ
た後に、ピストン71を進出動作(復帰動作)させて初
期位置へ復帰させ、また、コントローラ30にCモード
選択信号が与えられると、ピストン71の後退、復帰動
作を数回繰り返すものである。尚、図2中、符号82は
モータドライバである。
【0021】この実施例において、上記シリンダ61
は、一端が開口した筒状のシリンダ本体62の開口端側
に廃インクタンク50の連通口53に連結される連結カ
バー63を固着し、この連結カバー63の内側には弁取
付板64を設けると共に、この弁取付板64に弁開口6
6が開閉される一方向弁(廃インクタンク50側からピ
ストン71側へ向かう空気流のみを許容する一方向弁)
65を取り付け、また、シリンダ本体65の他端壁部に
はピストンロッド72が貫通する貫通孔67を開設し、
ピストンロッド72と貫通孔67縁との間にOリング6
8を介在させ、かつ、抑えカバー69にてOリング68
の離脱を防止するようにしたものである。尚、70はシ
リンダ本体62に開設された大気連通口である。
【0022】また、ピストン71はピントンロッド72
を介して偏心カム73に連結されると共に、この偏心カ
ム73は駆動モータ81の回転シャフト83に固着され
ており、駆動モータ81の回転に応じてピストン71が
進退動するようになっている。この実施例において、ピ
ストン71は、シリンダ61内に遊嵌する円柱状のピス
トン本体73の進退方向両端にシリンダ61内壁に当接
するフランジ部74,75を設けると共に、両フランジ
部74,75間に位置するピストン本体73の周囲には
ピストン本体73及びシリンダ61内壁との間が気密保
持される弾性リング76を配置し、更に、上記一方向弁
65側に位置するフランジ部74の周囲には通気切欠溝
77(図3(b)参照)を例えば等角度間隔で四つ形成
すると共に、上記ピントン本体73の図中下半部の周壁
にはピストン71の進退方向に延びる通気溝78(図3
(c)参照)を例えば等角度間隔で四つ形成したもので
ある。
【0023】そして、この負圧吸引ポンプ60の基本動
作過程について説明すると、今、図4に示すように、ピ
ストン71を後退動作させると、上記ピストン71のフ
ランジ部74の通気切欠溝77が弾性リング76で封止
されることから、弁取付板64とピストン71との間の
シリンダ61室の体積変化に伴って当該シリンダ61室
が負圧状態となり、一方向弁65が開き、廃インクタン
ク50側に負圧を生じさせる。
【0024】一方、図3(a)に示すように、ピストン
71を最後退位置まで後退させた後に、ピストン71を
進出動作(戻り動作)させると、一方向弁65が閉じて
廃インクタンク50側を封止する。このとき、ピストン
71の進出移動に伴って上記弾性リング76による通気
切欠溝77の封止状態が解除され、更に、弾性リング7
6が相対的に移動したとしても、ピストン本体73の通
気溝78が開放した状態にあるため、ピストン71の進
出移動によってピストン71と弁取付板64との間のシ
リンダ61室の容積が狭くなったとしても、当該シリン
ダ61室の空気は、矢印mで示すように、通気切欠溝7
7、通気溝78を通じて大気連通口70より大気開放さ
れることになり、ピストン71はスムーズに初期位置へ
復帰する。
【0025】次に、この実施例に係る吐出性能回復装置
の作動について説明する。今、初期充填やメインテナン
スを行う際には、例えば図示外の選択スイッチをオン操
作することにより、コントローラ30にAモード選択信
号及びBモード選択信号を与えるようにすればよい。こ
のとき、図5(a)に示すように、先ず、キャップ進退
駆動機構22にてキャップ20をキャッピング位置まで
進出させ、キャップ20にてインクジェットヘッド11
のノズル11a面を覆う。この状態において、電磁弁4
1が一旦閉じられた状態で負圧吸引ポンプ60が通常の
負圧吸引駆動を開始し、廃インクタンク50内の負圧レ
ベルが一定レベルに達したであろう段階(一定時間経過
後)で電磁弁41を数秒間開放する。すると、インクジ
ェットヘッド10側の廃インク90がキャップ20、連
通管40、電磁弁41、連通管40を経て廃インクタン
ク50へと吸引される。そして、廃インクタンク50へ
吸引された廃インク90は、図中点線で示すように、負
圧吸引力により廃インク吸収体55内に順次浸透してい
き、負圧吸引ポンプ60側へ洩出することなく、廃イン
ク吸収体55に吸収保持される。
【0026】また、この実施例において、例えば印字動
作中に、コントローラ30にCモード選択信号を与える
ように設計すれば、廃インクタンク50内の廃インク9
0を積極的に蒸発させることが可能になる。すなわち、
印字動作中においては、コントローラ30へのAモード
選択信号が解除され、図5(b)に示すように、キャッ
プ20は待機位置に設定され、電磁弁41が開動作を行
うと共に、負圧吸引ポンプ60が空吸引駆動を数回行
う。このとき、廃インクタンク50内には大気中の空気
100が吸引通過することになるので、廃インクタンク
50の廃インク吸収体55に吸収保持されている廃イン
ク90はその空気流との接触により積極的に蒸発する。
特に、この実施例にあっては、廃インクタンク50の
素材を溌液性の良いものとし、廃インク吸収体55に
若干の溌液性を与え、廃インクタンク50内の廃イン
ク吸収体55のうち大気開放に通じる面積を広く確保す
るされるようにしたので、廃インクタンク50や廃イン
ク吸収体55に接触している廃インクが球状になり、し
かも、廃インク吸収体55の略全域を空気流通路として
機能させることが可能となり、その分、廃インクの蒸発
はより促進される。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、キャップに連通する連通部材と負圧吸
引ポンプとの間に廃インク吸収体内蔵の廃インクタンク
を連通自在に介装し、キャップ大気開放時に廃インクタ
ンクを大気開放状態とすることを可能としたので、基本
的に以下のような効果を奏する。第一に、キャップ大気
開放時に、廃インク吸収体に吸収保持される廃インクを
蒸発させ、廃インクを乾燥させることが可能になったの
で、廃インクタンク内の廃インク吸収体の容積として
は、負圧吸引ポンプによる通常吸引駆動により吸引され
る廃インク量を一時的に吸収保持できる程度まで小さく
することが可能となり、その分、廃インクタンクを小型
化することができる。第二に、負圧吸引ポンプの一方向
の吸引動作のみで廃インクタンク内に廃インクを直ちに
回収し得るので、廃インクの回収処理動作を簡略化する
ことが可能である。第三に、負圧吸引ポンプ内に廃イン
クを一旦取り込む必要がないため、廃インク内の塵埃等
が負圧吸引ポンプ内に残留し、負圧吸引ポンプの動作を
不安定にするという懸念を有効に回避することができ
る。
【0028】また、請求項2記載の発明によれば、廃イ
ンクタンク内に回収した廃インクをより積極的に蒸発さ
せることが可能になり、その分、廃インクタンクを更に
小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るインクジェット記録装置の吐
出性能回復装置の構成を示す説明図である。
【図2】 この発明が適用されたインクジェット記録装
置の吐出性能回復装置の一実施例を示す説明図である。
【図3】 (a)は図2の負圧吸引ポンプの具体例を示
す断面説明図、(b)は(a)のB−B線断面図、
(c)は(a)のC−C線断面図である。
【図4】 図3(a)に係る負圧吸引ポンプの復帰動作
過程を示す説明図である。
【図5】 (a)は実施例に係る吐出性能回復装置の廃
インク吸収動作過程を示す説明図、(b)は実施例に係
る吐出性能回復装置の空吸引動作過程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1…インクジェットヘッド,1a…ノズル,2…キャッ
プ,3…キャップ開閉駆動手段,4…連通部材,5…負
圧吸引ポンプ,6…廃インク,7…廃インクタンク,8
…廃インク吸収体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッド(1)のノズル
    (1a)面が覆われる大きさを有するキャップ(2)
    と、このキャップ(2)をインクジェットヘッド(1)
    に対して相対移動させることによりキャップ(2)にて
    インクジェットヘッド(1)のノズル(1a)面を選択
    的に開閉させるキャップ開閉駆動手段(3)と、上記キ
    ャップ(2)に連通部材(4)を介して連通接続される
    負圧吸引ポンプ(5)とを備え、インクジェットヘッド
    (1)のノズル(1a)面をキャップ(2)にて閉塞し
    た状態で、負圧吸引ポンプ(5)による通常吸引駆動に
    て廃インク(6)を吸引するインクジェット記録装置の
    吐出性能回復装置において、上記連通部材(4)と負圧
    吸引ポンプ(5)との間に廃インクタンク(7)を連通
    自在に介装し、この廃インクタンク(7)内には負圧吸
    引ポンプ(5)による通常吸引駆動時に吸引される廃イ
    ンク(6)が吸収保持される廃インク吸収体(8)を充
    填したことを特徴とするインクジェット記録装置の吐出
    性能回復装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    の吐出性能回復装置を使用するに際し、インクジェット
    ヘッド(1)のノズル(1a)面から離間した開放位置
    にキャップ(2)を配置した時点で、負圧吸引ポンプ
    (5)を一定時間空吸引駆動させることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置の吐出性能回復装置の使用方法。
JP18663293A 1993-06-30 1993-06-30 インクジェット記録装置の吐出性能回復装置及びその使用方法 Pending JPH0781089A (ja)

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JP18663293A Pending JPH0781089A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 インクジェット記録装置の吐出性能回復装置及びその使用方法

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CN1292900C (zh) * 2003-01-31 2007-01-03 佳能株式会社 喷墨记录装置
WO2008126420A1 (ja) 2007-04-11 2008-10-23 Musashi Engineering, Inc. インクジェット吐出ヘッドおよびその装置
JP2013071290A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェット印刷装置及びそのパージ方法
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