JPH0780847A - 金型内の冷却水穴の設計方法 - Google Patents

金型内の冷却水穴の設計方法

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JPH0780847A
JPH0780847A JP5230377A JP23037793A JPH0780847A JP H0780847 A JPH0780847 A JP H0780847A JP 5230377 A JP5230377 A JP 5230377A JP 23037793 A JP23037793 A JP 23037793A JP H0780847 A JPH0780847 A JP H0780847A
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JP
Japan
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cooling water
water hole
mold
holes
cad system
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JP5230377A
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Hisashi Koizumi
寿 小泉
Osamu Yamaguchi
修 山口
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型内の冷却水回路の設計効率を向上させる
ことを目的とする。 【構成】 CADシステムを用いて金型内の冷却水穴を
設計するに際し、先ず設計者が幾つかの基準断面を設定
し各基準断面内の冷却水穴パターンを作成して各冷却水
穴の機能と共にCADシステム内に登録すると共に金型
への各パターンの適用範囲をCADシステムに指示し、
次いでCADシステムが各パターンの冷却水穴群を金型
内の当該パターンにつき指示された適用範囲内に配置
し、次いで設計者が必要な冷却水穴をその機能を指定し
つつ追加する一方不適当な冷却水穴を削除して冷却水回
路を設計し、次いでCADシステムがその冷却水回路の
冷却水穴間および冷却水穴と他の金型構成部分との過度
の接近および干渉の有無を調べると共に各冷却水穴の機
能に基づき冷却水回路の入口から出口までの冷却水の通
流の適否を調べてそれらの結果を出力する、という工程
を経るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータ支援設
計(CAD)システムを用いて金型内の冷却水穴を設計
するに際し用いて好適な設計方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CADシステムを用いて樹脂射出成形用
金型等の金型内の冷却水穴を設計する方法としては従
来、例えば特願平3-240507号公報にて開示されたものが
知られており、この従来の方法では、先ず設計者が、直
方体の金型ブロック内にストレート穴を一本づつ順次に
配置し、次いでCADシステムが、その配置したストレ
ート穴の交差状況を調べて入口から出口までの冷却水経
路図を作成し、その後CADシステムが、その冷却水経
路図の構成に分岐の存在や出口への不到達等の異常がな
いかどうかを調べている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、冷却水穴の配置は全て設計者が行っている
ので、その配置に時間が嵩み設計効率が悪いという問題
があり、さらに、CADシステムが冷却水穴間の単純な
交差チェックだけしか行っていないので、各冷却水穴が
異なる機能を持つような複雑な冷却水回路の通流チェッ
クができず、また冷却水穴同士や冷却水穴と他の金型構
成部分との過度の接近や干渉のチェックもできないとい
った問題もあった。そしてこのことは、複雑な形状の金
型や大きな金型内の冷却水穴を設計する場合には特に重
大であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来の
方法の課題を有利に解決した設計方法を提供することを
目的とするものであり、この発明の金型内の冷却水穴の
設計方法は、CADシステムを用いて、金型内の冷却水
穴を設計するに際し、先ず設計者が、その金型の一また
は複数の基準断面を設定し、各基準断面内に配置される
複数の冷却水穴のパターンを作成して、その冷却水穴パ
ターンを各冷却水穴の機能と併せてCADシステム内に
登録し、次いで設計者が、その金型への前記各冷却水穴
パターンの適用範囲およびその適用範囲内への配置状態
をCADシステムに指示し、次いでCADシステムが、
前記各冷却水穴パターンに基づき、複数の冷却水穴を、
その金型内の当該冷却水穴パターンに対応する指示され
た適用範囲内に指示された状態で配置し、次いで設計者
が、CADシステムが配置した前記各冷却水穴パターン
に基づく冷却水穴間を接続する冷却水穴を含む必要な冷
却水穴をその機能を指定しつつ追加するとともに、必要
に応じて不適当な冷却水穴の削除を行って、入口から出
口までの冷却水回路を設計し、次いでCADシステム
が、前記冷却水回路の冷却水穴同士の間およびその冷却
水回路の各冷却水穴と他の金型構成部分との間の距離を
計算することにより、それらの間の過度の接近および干
渉の有無を調べて、その結果を出力し、その後CADシ
ステムが、前記登録または指定された各冷却水穴の機能
に基づき前記冷却水回路の入口から出口までの冷却水の
通流の適否を調べて、その結果を出力する、という工程
を経ることを特徴とするものである。
【0005】そしてこの発明の方法では、CADシステ
ムが、前記各冷却水穴パターンに基づき、複数の冷却水
穴を、その金型内の当該冷却水穴パターンに対応する指
示された適用範囲内に配置するに際し、指示された状態
で一旦配置した各冷却水穴と他の金型構成部分との間の
距離を計算することにより、それらの間の過度の接近お
よび干渉の有無を調べ、他の金型構成部分との間で過度
の接近または干渉がある冷却水穴については、その位置
を過度の接近または干渉を回避するように所定範囲内で
自動的に移動させるようにしても良い。
【0006】
【作用】かかるこの発明の方法によれば、設計者が作成
して登録した、その金型の一または複数の基準断面内に
配置される複数の冷却水穴のパターンに基づき、CAD
システムが複数の冷却水穴を、その金型内の当該冷却水
穴パターンに対応する指示された適用範囲内に指示され
た状態で配置するので、設計者は、冷却水穴の僅かな追
加や削除で、入口から出口までの冷却水回路を設計する
ことができ、従って設計効率を向上させることができ
る。
【0007】またこの発明の方法によれば、冷却水穴パ
ターンの登録の際および冷却水回路を設計する際に、設
計者が、冷却水穴の機能もCADシステムに登録および
指定し、それによりCADシステムが、各冷却水穴の機
能に基づき冷却水回路の入口から出口までの冷却水の通
流の適否を調べるので、各冷却水穴が異なる機能を持つ
ような複雑な冷却水回路のチェックも行うことができ
る。
【0008】さらにこの発明の方法によれば、冷却水回
路の冷却水穴同士の間およびその冷却水回路の各冷却水
穴と他の金型構成部分との間の距離を計算することによ
り、それらの間の過度の接近および干渉の有無を調べる
ので、冷却水穴同士や冷却水穴と他の金型構成部分との
過度の接近や干渉のチェックも行うことができる。
【0009】しかして上述した利点は、複雑な形状の金
型や大きな金型内の冷却水穴を設計する場合に特に有利
に働く。
【0010】なお、CADシステムが、前記各冷却水穴
パターンに基づき、複数の冷却水穴を、その金型内の当
該冷却水穴パターンに対応する指示された適用範囲内に
配置するに際し、指示された状態で一旦配置した各冷却
水穴と他の金型構成部分との間の距離を計算することに
より、それらの間の過度の接近および干渉の有無を調べ
て、他の金型構成部分との間で過度の接近または干渉が
ある冷却水穴については、その位置を過度の接近または
干渉を回避するように所定範囲内で自動的に移動させる
ようにすれば、設計者が冷却水回路を設計する際の、冷
却水穴の追加や削除の手間を減らすことができるので、
設計効率をさらに向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は、通常の三次元CADシステムの
作動プログラムの一部を改造し、それを用いて行う、こ
の発明の金型内の冷却水穴の設計方法の一実施例におけ
る設計手順を示すフローチャートであり、この実施例の
方法では、先ずステップ1で、設計者が、例えば樹脂射
出成形用等の金型の三次元型構造設計を完成させ、次い
でステップ2で、設計者が、その金型の、例えばキャビ
ティに面する部分を含む特徴的な形状部分やある程度広
い範囲にわたり断面形状が一定な形状部分等について、
例えば型分割方向に延在する、一または二以上の基準断
面を設定し、各基準断面内に配置される複数の冷却水穴
のパターンを標準冷却水穴パターンとして作成して、そ
の標準冷却水穴パターンをCADシステム内に登録す
る。ここで、各標準冷却水穴パターンを登録する際に
は、その標準冷却水穴パターン内の各冷却水穴につい
て、その冷却水穴の機能も併せて登録する。
【0012】すなわち、例えば図2(a)に半部を示す
樹脂製バンパー11の射出成形用の金型内の冷却水穴を設
計する場合には、例えば中央部の断面A−Aおよび端部
付近の断面B−Bを基準断面として設定して、その断面
A−Aにつきその断面形状に対応し、例えば同図(b)
に示す如く複数の冷却水穴を組み合わせた標準冷却水穴
パターンAを作成して登録するとともに、その断面B−
Bにつきその断面形状に対応し、例えば同図(c)に示
す如く複数の冷却水穴を組み合わせた標準冷却水穴パタ
ーンBを作成して登録する。ここで、図2(b)および
(c)中、太い実線で示す直線は、冷却水穴を形成する
ストレート穴を示し、また×印は、そこで穴が閉止され
ていることを示している。
【0013】そして各冷却水穴のうち、左右方向へ延在
している冷却水穴は、図では右端の成形キャビティに面
する部分を冷却する止まり穴ゆえ、付属品の仕切り板を
持つ噴流穴としてその機能を登録し、また上下方向へ延
在している冷却水穴は、成形キャビティから離れた位置
でそれらの噴流穴間を繋いでいる穴ゆえ、一端または両
端に付属品の盲栓を持つ回路穴としてその機能を登録す
る。なお、この上下方向の冷却水穴が成形キャビティの
近くに位置している場合は、一端または両端に付属品の
盲栓を持つ冷却穴としてその機能を登録する。これによ
りCADシステムは、各冷却水穴について表1に示す如
き、登録された穴機能や作図のための幾何データから求
めた穴位置等のデータを記録した、冷却水穴データテー
ブルを有することになる。なお、CADシステムは、パ
ターンの登録および後述する冷却水穴の追加の際に穴番
号を自動的に付加し、後述する冷却水穴の削除の際にそ
の穴番号を自動的に揃え、そして後述する通流適否判断
の際にその穴番号を通流順に訂正する。
【表1】
【0014】図3は、仕切り板や止め栓、盲栓等の付属
品がもたらす、冷却水穴の機能を示しており、同図
(a)は通常の盲栓付き仕切り板15を持つ噴流穴、同図
(b)〜(e)は特殊仕切り板16〜19を持つ噴流穴をそ
れぞれ示し、これらの噴流穴内では、冷却水は図中矢印
で示す如く穴の先端部を通って往復通流する。また、同
図(f)は止め栓20を持つ止め栓穴、同図(g)は特殊
止め栓21および盲栓22を持つ止め栓穴をそれぞれ示し、
これらの止め栓穴と交差する他の冷却水穴は、図中×印
で示す位置で止め栓により閉止される。
【0015】次のステップ3では、先ず設計者が、その
金型への前記各冷却水穴パターンの適用範囲およびその
適用範囲内への配置状態をCADシステムに指示し、次
いでCADシステムが、前記各冷却水穴パターンに基づ
き、複数の冷却水穴を、その金型内の当該冷却水穴パタ
ーンに対応する指示された適用範囲内に指示された状態
で配置する。
【0016】すなわち、例えば図2(a)に示す樹脂製
バンパー11の射出成形用金型について図2(b),
(c)に示す冷却水穴パターンA,Bが登録してある場
合には、設計者は、例えば図4(a)に示すように、そ
の金型の三次元型構造物12について、パターンAの適用
範囲13とパターンBの適用範囲14とを指定するととも
に、それらのパターンの配置状態として、パターン間が
過度に接近せず、しかも十分な冷却効果が得られるよう
な所定の間隔を指示する。これによりCADシステム
は、当該ステップ3で、例えば図4(b)に示すよう
に、前記各冷却水穴パターンA,Bを構成する冷却水穴
群(便宜上パターンと同一符号で示す)を、その金型内
のそれぞれの冷却水穴パターンに対応する上記指示され
た適用範囲13,14内に、上記指示された間隔で並べて配
置する。ここで、図4(b)中、○印は図面の紙面と直
角方向に延在する冷却水穴を示し、また破線は図面の紙
面と平行に延在する冷却水穴を示している。
【0017】なお、かかる配置を行う際にこの実施例で
は、CADシステムが、上記冷却水穴データテーブルに
基づき、後述すると同様の方法で、指示された状態で一
旦配置した各冷却水穴と他の金型構成部分との間の距離
を計算することにより、それらの間の過度の接近および
干渉の有無を調べ、他の金型構成部分との間で過度の接
近または干渉がある冷却水穴については、その位置を過
度の接近または干渉を回避するように所定範囲内で自動
的に移動させる。
【0018】すなわち例えば、適用範囲13内のパターン
Aの冷却水穴群の一つが、三次元型構造物12をダイセッ
トに固定するための図示しないボルト穴に過度に接近し
たり干渉したりしている場合には、その接近しまたは干
渉しているパターンAの冷却水穴群を、そのボルト穴か
ら所定距離離間し、かつ他のパターンAの冷却水穴群に
は過度に接近しまたは干渉しない位置まで、若干平行移
動させる。ここで、その接近しまたは干渉しているパタ
ーンAの冷却水穴群をボルト穴から所定距離離間する位
置まで移動させると他のパターンAの冷却水穴群に過度
に接近しまたは干渉してしまう場合には、次のステップ
4での干渉チェックでその旨を表示することとして、そ
の接近しまたは干渉しているパターンAの冷却水穴群
を、そのままにしておく。
【0019】次のステップ4では、先ず設計者が、CA
Dシステムが配置した前記各冷却水穴パターンに基づく
冷却水穴群間を接続する冷却水穴を含む必要な冷却水穴
をその機能を指定しつつ追加するとともに、必要に応じ
て不適当な冷却水穴の削除を行って、入口から出口まで
の冷却水回路を設計し、次いでCADシステムが、前記
冷却水回路の冷却水穴同士の間およびその冷却水回路の
各冷却水穴と他の金型構成部分との間の距離を計算する
ことにより、それらの間の過度の接近および干渉の有無
を調べて、その結果を出力する。
【0020】すなわち、CADシステムが例えば図4
(b)に示すように各冷却水穴パターンA,Bを構成す
る冷却水穴群を各適用範囲13,14内に配置した場合に
は、設計者は、例えば、不要と考えられるパターンBの
冷却水穴群の一つを削除する一方で、パターンAの冷却
水穴群同士の間およびパターンBの冷却水穴群同士の間
そしてパターンA,Bの冷却水穴群間を繋ぐための回路
穴Cや、冷却がさらに必要と考えられる部分を冷却する
ための噴流穴Dを、それらの穴の機能を指定しつつ追加
して、入口から出口までの冷却水回路を設計する。
【0021】しかしてCADシステムは、上記冷却水穴
データテーブル中のデータおよび金型形状の幾何データ
に基づき、例えば図6に示すように、上記設計された冷
却水回路の各冷却水穴を逐次検査対象の冷却水穴HI
し、その冷却水穴HI と他の冷却水穴HO との間およ
び、その検査対象の冷却水穴HI と例えばキャビティを
形成する形状面FやパーティングラインP等の他の金型
構成部分との間の輪郭線同士の距離を計算する。
【0022】そしてCADシステムは、検査対象の冷却
水穴HI の輪郭線から所定範囲R1内に他の冷却水穴H
O の輪郭線がある場合や、検査対象の冷却水穴HI の輪
郭線から上記R1 よりも若干離れた所定範囲R2 内に他
の金型構成部分の輪郭線がある場合には、過度の接近が
生じていると判断し、また検査対象の冷却水穴HI の輪
郭線に他の冷却水穴HO の輪郭線や他の金型構成部分の
輪郭線が接触あるいは交差している場合には、干渉が生
じていると判断し、上記範囲内に他の冷却水穴HO や他
の金型構成部分の輪郭線がなければ、過度の接近や干渉
がないと判断して、それらの判断結果を画面上に表示出
力する。但し、検査対象の冷却水穴HIの中心線とそれ
に平行でない他の冷却水穴HO の中心線とがそれらの冷
却水穴の内径よりも十分小さい一定距離以内にある場合
には、それらの冷却水穴は干渉しているのでなく交差し
ているものと判断する。
【0023】かかる判断の結果CADシステムが過度の
接近や干渉の発生を画面上に表示出力した場合には、設
計者は、その過度の接近や干渉を回避するように、再度
冷却水穴の削除や追加を行う。
【0024】次のステップ5では、先ず設計者が、例え
ば図5に示すように、上記設計された冷却水回路の入口
INと出口OUT とを指示し、次いでCADシステムが、上
記登録または指定された各冷却水穴の機能に基づきその
冷却水回路の入口から出口までの冷却水の通流の適否を
調べて、その結果を出力する。すなわち、例えば図7
(a)に示すような冷却水回路について設計者がその入
口INと出口OUT とを指示すると、CADシステムは、上
記冷却水穴データテーブル中のデータに基づき冷却水穴
の交差状態と機能とを調べて、入口INから逐次、互いに
交差する冷却水穴を出口OUT まで辿ってゆき、その冷却
水回路の入口から出口までの冷却水の通流の適否を調べ
て、冷却水がそれより先に流れない冷却水穴がある場合
や、冷却水の流れが枝分かれしている場合、そして冷却
水の流れが同じ冷却水穴を二度通流する場合に、通流不
適と判断し、その判断結果を画面上に表示出力する。
【0025】但し、各冷却水穴の機能から明らかなよう
に、図7(b)に示す如く止め栓20等で冷却水穴の途中
が止められていたり、仕切り板15等で冷却水穴内が仕切
られている場合には、CADシステムは、冷却水の流れ
が同じ冷却水穴を二度通流しても通流不適とは判断しな
い。そして、冷却水の通流が入口INから出口OUT まで適
正に行われる場合には、この実施例ではCADシステム
が、図7(a)中に符号L1 〜L8 で示すように、その
冷却水回路を構成する全ての冷却水穴の穴番号を冷却水
が通流する順になるように訂正する。
【0026】さらにこの実施例では、CADシステム
が、次のステップ6で、コンピュータ支援エンジニアリ
ング(CAE)解析ソフトに冷却水穴の位置等のデータ
を渡して、そのCAE解析ソフトに金型の冷却解析を行
わせ、続くステップ7で、図面化のために、上記設計さ
れた冷却水回路の二次元化や冷却水穴の寸法表の作成を
行い、加えて、図7(a)に示す冷却水回路について図
8に示すような経路図の作成を行う。
【0027】従って、この実施例の方法によれば、設計
者が作成して登録した、その金型の一または複数の基準
断面内に配置される複数の冷却水穴のパターンに基づ
き、CADシステムが複数の冷却水穴を、その金型内の
当該冷却水穴パターンに対応する指示された適用範囲内
に指示された状態で配置するので、設計者は、冷却水穴
の僅かな追加や削除で、入口から出口までの冷却水回路
を設計することができ、従って設計効率を向上させるこ
とができる。
【0028】またこの実施例の方法によれば、冷却水穴
パターンの登録の際および冷却水回路を設計する際に、
設計者が、冷却水穴の機能もCADシステムに登録およ
び指定し、それによりCADシステムが、各冷却水穴の
機能に基づき冷却水回路の入口から出口までの冷却水の
通流の適否を調べるので、各冷却水穴が異なる機能を持
つような複雑な冷却水回路のチェックも行うことができ
る。
【0029】さらにこの実施例の方法によれば、冷却水
回路の冷却水穴同士の間およびその冷却水回路の各冷却
水穴と他の金型構成部分との間の距離を計算することに
よりそれらの間の過度の接近および干渉の有無を調べる
ので、冷却水穴同士や冷却水穴と他の金型構成部分との
過度の接近や干渉のチェックも行うことができる。
【0030】しかして上述した利点は、複雑な形状の金
型や大きな金型内の冷却水穴を設計する場合に特に有利
に働く。
【0031】しかもこの実施例の方法によれば、CAD
システムが、前記各冷却水穴パターンに基づき、複数の
冷却水穴を、その金型内の当該冷却水穴パターンに対応
する指示された適用範囲内に配置するに際し、指示され
た状態で一旦配置した各冷却水穴と他の金型構成部分と
の間の距離を計算することにより、それらの間の過度の
接近および干渉の有無を調べて、他の金型構成部分との
間で過度の接近または干渉がある冷却水穴については、
その位置を過度の接近または干渉を回避するように所定
範囲内で自動的に移動させるので、設計者が冷却水回路
を設計する際の冷却水穴の追加や削除の手間を減らすこ
とができ、それゆえ、設計効率をさらに向上させること
ができる。
【0032】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、上記実
施例ではステップ5で行った入口と出口の指定を、先に
設計者が冷却水回路を設計する際に(例えばステップ4
で)行っておいても良い。
【0033】
【発明の効果】かくしてこの発明の方法によれば、設計
者が冷却水穴の僅かな追加や削除で入口から出口までの
冷却水回路を設計することができるので設計効率を向上
させることができ、また各冷却水穴が異なる機能を持つ
ような複雑な冷却水回路のチェックも行うことができ、
さらに冷却水穴同士や冷却水穴と他の金型構成部分との
過度の接近や干渉のチェックも行うことができる。そし
て、かかる利点は、複雑な形状の金型や大きな金型内の
冷却水穴を設計する場合に特に有利に働く。
【0034】なお、CADシステムが、前記各冷却水穴
パターンに基づき、複数の冷却水穴を、その金型内の当
該冷却水穴パターンに対応する指示された適用範囲内に
配置するに際し、指示された状態で一旦配置した各冷却
水穴と他の金型構成部分との間の距離を計算することに
より、それらの間の過度の接近および干渉の有無を調べ
て、他の金型構成部分との間で過度の接近または干渉が
ある冷却水穴については、その位置を過度の接近または
干渉を回避するように所定範囲内で自動的に移動させる
ようにすれば、設計者が冷却水回路を設計する際の、冷
却水穴の追加や削除の手間を減らすことができるので、
設計効率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の通常の三次元CADシステムの作動プロ
グラムを改変し、それを用いて行う、この発明の金型内
の冷却水穴の設計方法の一実施例における設計手順を示
すフローチャートである。
【図2】(a)は、基準断面の設定のしかたを例示する
説明図、(b),(c)は、基準断面内に配置される冷
却水穴パターンをそれぞれ例示する説明図である。
【図3】(a)〜(g)は、冷却水穴の各種の機能を示
す説明図である。
【図4】(a),(b)は、図2(b),(c)に示す
登録されたパターンに基づく複数の冷却水穴の配置方法
を示す説明図である。
【図5】図4(b)に示す複数の冷却水穴の配置に基づ
く入口から出口までの冷却水回路の設計例を示す説明図
である。
【図6】冷却水穴の過度の接近および干渉のチェック基
準を例示する説明図である。
【図7】(a),(b)は、冷却水の通流チェックと穴
番号の修正との実施状態を例示する説明図である。
【図8】図7(a)に示す冷却水回路から作成した経路
図を示す説明図である。
【符号の説明】
11 樹脂製バンパー 12 三次元型構造物 13,14 パターン適用範囲 15〜19 仕切り板 20,21 止め栓 22 盲栓 A,B 冷却水穴パターン,パターンに基づく冷却水穴
群 C,D 設計者が追加した冷却水穴 IN 入口 OUT 出口 HI 検査対象冷却水穴 HO 他の冷却水穴 L1 〜L9 穴番号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADシステムを用いて、金型内の冷却
    水穴を設計するに際し、 先ず設計者が、その金型の一または複数の基準断面を設
    定し、各基準断面内に配置される複数の冷却水穴のパタ
    ーンを作成して、その冷却水穴パターンを各冷却水穴の
    機能と併せてCADシステム内に登録し、 次いで設計者が、その金型への前記各冷却水穴パターン
    の適用範囲およびその適用範囲内への配置状態をCAD
    システムに指示し、 次いでCADシステムが、前記各冷却水穴パターンに基
    づき、複数の冷却水穴を、その金型内の当該冷却水穴パ
    ターンに対応する指示された適用範囲内に指示された状
    態で配置し、 次いで設計者が、CADシステムが配置した前記各冷却
    水穴パターンに基づく冷却水穴間を接続する冷却水穴を
    含む必要な冷却水穴をその機能を指定しつつ追加すると
    ともに、必要に応じて不適当な冷却水穴の削除を行っ
    て、入口から出口までの冷却水回路を設計し、 次いでCADシステムが、前記冷却水回路の冷却水穴同
    士の間およびその冷却水回路の各冷却水穴と他の金型構
    成部分との間の距離を計算することにより、それらの間
    の過度の接近および干渉の有無を調べて、その結果を出
    力し、 その後CADシステムが、前記登録または指定された各
    冷却水穴の機能に基づき前記冷却水回路の入口から出口
    までの冷却水の通流の適否を調べて、その結果を出力す
    る、 という工程を経ることを特徴とする、金型内の冷却水穴
    の設計方法。
  2. 【請求項2】 CADシステムが、前記各冷却水穴パタ
    ーンに基づき、複数の冷却水穴を、その金型内の当該冷
    却水穴パターンに対応する指示された適用範囲内に配置
    するに際し、 指示された状態で一旦配置した各冷却水穴と他の金型構
    成部分との間の距離を計算することにより、それらの間
    の過度の接近および干渉の有無を調べ、 他の金型構成部分との間で過度の接近または干渉がある
    冷却水穴については、その位置を過度の接近または干渉
    を回避するように所定範囲内で自動的に移動させること
    を特徴とする、請求項1記載の金型内の冷却水穴の設計
    方法。
JP5230377A 1993-09-16 1993-09-16 金型内の冷却水穴の設計方法 Pending JPH0780847A (ja)

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