JPH0822487A - 射出成形用金型の冷却配管方法 - Google Patents

射出成形用金型の冷却配管方法

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JPH0822487A
JPH0822487A JP6154875A JP15487594A JPH0822487A JP H0822487 A JPH0822487 A JP H0822487A JP 6154875 A JP6154875 A JP 6154875A JP 15487594 A JP15487594 A JP 15487594A JP H0822487 A JPH0822487 A JP H0822487A
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JP
Japan
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cooling
piping
pipe
mold
created
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JP6154875A
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English (en)
Inventor
Giichi Ito
義一 伊藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作成者の経験の差異に関わりなく、要求を一定
水準で満たす冷却配管を短時間で作成する。 【構成】3次元ソリッドモデルである金型モデル11に
基づき、冷却管を配管する冷却配管方法に適用し、金型
モデル11において配管開始面10を設定し、この配管
開始面10において、複数の冷却配管のそれぞれの開始
位置17を設定する。そして開始位置17のそれぞれに
ついて、開始位置17を含むと共に配管開始面10と直
交する金型モデル11の配管方向断面8を作成し、配管
方向断面8のそれぞれにおいて、開始位置17を始点と
して、金型モデル11の形状に従い、予め定められたル
ールに基づいて冷却経路16を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型を示す
3次元ソリッドモデルである金型モデルに基づき、射出
成形用金型の冷却管を自動配管する冷却配管方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形用金型(以下では単に金型と称
する)に冷却管を配管するときには、金型を均一に冷却
すると共に、金型を速く冷却するための配置が要求され
る。このため従来技術では、製品形状や金型形状等に従
い、人手を用いることによって予め配管のモデルを作成
する。次に、作成された配管のモデルに基づいて冷却解
析を行い、解析結果から不都合となる箇所を修正した配
管のモデルを作成する。そして再び冷却解析を行うと共
に解析結果に基づいた修正作業を繰り返すことによっ
て、冷却配管の最適化を行うといった方法が採用されて
いた(境界要素設計感度解析に基づく射出成形金型の冷
却管の最適設定:日本機械学会第70期講演論文集)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、最初の配管モデルは、突き出しピン、分割ブロック
等との干渉を考慮しつつ、作成者の習熟した経験と勘と
に基づいて作成される。このため経験の少ない作成者に
よって作成された配管モデルは、所定の要求を満たす形
状から大きく隔たった形状となる場合が多い。そして、
この場合には、冷却解析の結果に従って配管モデルの修
正を行い、修正された配管モデルを再び冷却解析すると
いった作業を何度も繰り返さなければ不都合な箇所を除
去することができず、冷却解析と修正とを繰り返す回数
が増加することになる。そのため最適化された冷却配管
の配置を得られるまでには長い時間と労力とを要してい
た。
【0004】また最初に作成された配管モデルの水準が
低く、所定の要求を満たす形状から大きく隔たった形状
である場合には、冷却解析と解析結果に基づく修正とを
繰り返したとしても、最適化された配管モデルを得るこ
とができない。そのため、配管モデルを最初から作成し
なおさなければならないといった事態が生じていた。
【0005】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、予め定
められたルールに基づいて冷却配管を自動作成すること
により、作成者の経験の差異に関わりなく、要求を一定
水準で満たす冷却配管を短時間で作成することのできる
射出成形用金型の冷却配管方法を提供することにある。
【0006】また請求項2記載の発明の目的は、金型の
形状に応じて冷却配管を設ける断面を自動変更すること
により、金型形状が冷却配管の自動作成に干渉する割合
を減少させることのできる射出成形用金型の冷却配管方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明に係る射出成形用金型の冷却配管方
法は、射出成形用金型を示す3次元ソリッドモデルであ
る金型モデルに基づき、前記射出成形用金型の冷却管を
配管する冷却配管方法に適応しており、前記金型モデル
において配管開始面を設定し、この配管開始面におい
て、複数の冷却配管のそれぞれの開始位置を設定し、こ
れら開始位置を含むと共に前記配管開始面と直交する前
記金型モデルの配管方向断面を、前記開始位置のそれぞ
れについて作成し、これら配管方向断面のそれぞれにお
いて、前記開始位置を始点として、前記金型モデルの形
状に従い、予め定められたルールに基づいて冷却経路を
作成する方法としている。
【0008】また請求項2記載の発明に係る射出成形用
金型の冷却配管方法は、配管方向断面の形状が冷却経路
の作成を困難とする形状であるときには、配管開始面に
おいて開始位置を設定された距離だけ移動させ、移動さ
せた開始位置に基づいて配管方向断面を作成する方法と
している。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明の作用を以下に示す。
【0010】配管開始面とは冷却配管の開始位置が並ぶ
面であり、この配管開始面として、例えば、射出成形用
金型の1側面等が選択される。このため、開始位置を含
むと共に配管開始面と直交する金型モデルの配管方向断
面は、この面に沿って冷却配管が配置される断面とな
る。すなわち、冷却配管は、配管方向断面において示さ
れる金型モデルの形状に従い、配管方向断面上に作成さ
れる。
【0011】また、この作成において使用されるルール
とは、例えば、冷却配管から製品面までの距離を一定に
するためのルールであり、冷却配管が曲げられるべき箇
所を決定するためのルール等である。このため冷却配管
は、配管開始面において設定された開始位置を始点とし
て、冷却配管として要求される条件を満たしつつ、所定
断面上に自動作成される。
【0012】請求項2記載の発明の作用を以下に示す。
【0013】冷却配管の作成が困難となる配管方向断面
の形状とは、製品面から金型表面までに切れ目なく障害
物が形成されている場合であり、例えば、配管方向断面
に突き出しピンが含まれる場合等である。このときに
は、突き出しピンが含まれていない配管方向断面を得る
ため、配管開始面において開始位置を設定された距離だ
け移動させ、移動させた開始位置に基づいて、新たに配
管方向断面を作成する。すなわち、冷却配管の作成が困
難となる形状を、配管方向断面を平行に移動させること
によって、冷却配管の作成が困難とならない形状に変化
させる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の一実施例について図面を参
照しつつ説明する。
【0015】図1〜図4は本発明に係る射出成形用金型
の冷却配管方法の一実施例を示すフローチャート、図5
〜図21は本発明に係る射出成形用金型の冷却配管方法
を説明するための説明図であり、これらの図を参照しつ
つ、実施例を詳細に説明する。
【0016】各種ソリッドモデルの表示を行うCAD画
面には、図13に示すように、射出成形用金型を示す3
次元ソリッドモデルである金型モデル11,20が表示
される(以下では、金型モデル11を金型キャビ11、
金型モデル20を金型コア20と称する)。また金型キ
ャビ11および金型コア20の表示に重ね合わせて、冷
却配管の方向を示すベクトル(図中白抜きの矢符で示
す)が表示されると共に、ベクトルの方向の承認または
変更を促すメッセージ(図12参照)が表示される。そ
してベクトルの方向の変更が必要であるときには、作成
者によって、該当する指示が入力される(ステップS1
〜S3)。
【0017】冷却配管の方向を示すベクトルが決定され
たときには、図5(a)に符号1aで示すように、ベク
トルの方向に沿って金型キャビ11を見たときの側面
が、配管開始面10としてCAD画面に表示される。ま
た配管開始面10の表示に重ね合わせて、金型キャビ1
1の内部構造も併せて表示される。すなわち、符号12
は金型キャビ11における製品入子を示しており、符号
13は製品面、符号15は分割ブロックを示している。
なお、これらの表示は、金型コア20についても同様に
行われる(ステップS4)。
【0018】次いで、冷却配管の開始位置を入力するた
め、冷却配管の経路数と、冷却配管の間隔Pとを入力す
る。また画像1b〔図5(b)参照〕に示すように、例
えば左端部に位置する開始位置17を配管開始面10上
に指示すると、残る開始位置17,・・・が、入力され
た経路数と経路間隔とに基づいて自動で配置され、表示
される(ステップS5)。
【0019】配管開始面10上における開始位置17,
17,・・・の設定が終了したときには、開始位置1
7,17,・・・のそれぞれに対応して設けられる冷却
配管を群として示すため、設定に対応した冷却配管群を
示すためのデータが冷却レイアウトオブジェクトに登録
される(ステップS6)。
【0020】冷却レイアウトオブジェクトは、図16に
示すような構成となっており、金型キャビ11について
は、開始位置17,17,・・・の互いの間隔Pを示す
ピッチデータ、PL(PATING LINE)14と
開始位置17との距離を示すデータ、ベクトルとして示
される冷却配管の方向を示すデータ、および金型コア2
0についての同様のデータを形状データとして持つ。ま
た子関係として、開始位置17,17,・・・のそれぞ
れに対応して作成される冷却配管の経路(以下では冷却
経路と称する)のオブジェクトを指示するデータ等を持
つ。
【0021】また冷却レイアウトオブジェクトには、ス
テップS1〜S3の動作を可能とするため、図13に示
すベクトルを、値が設定されていないときにはデフォー
ルト値に従って表示するルール、および図12のメッセ
ージにおいて指定可能な指示が入力されたときの各処理
を示すルール等が登録されている。
【0022】ステップS6に続く動作は、図14に示す
メッセージへの承認が入力されたとき開始される動作で
あり、ステップS10〜S21,S30〜S41の動作
によって構成されている。また、この動作においては、
設定された開始位置17,17,・・・のそれぞれ、お
よび金型コア20の開始位置(図示されていない)のそ
れぞれに対して、ステップS11〜S21,S30〜S
39,S41として示される動作が繰り返される。
【0023】先ず、開始位置17,17,・・・のうち
の1つの開始位置17について、開始位置17を含むと
共に配管開始面10と直交する金型キャビ11の配管方
向断面8が作成(定義)される。図5(c)に示す画像
1cは、画像1bに示す複数の開始位置17,17,・
・・のうち、略中央に位置する開始位置に対応する配管
方向断面8を示している。
【0024】次いで、冷却レイアウトオブジェクトにお
ける親子関係および横断関係により関係付けられた各オ
ブジェクトが参照され、製品入子12、製品、分割ブロ
ック15、ゲート・ランナ19、突き出しピンと配管方
向断面8との干渉が調べられる。そして干渉があり、冷
却配管の作成が困難であると判定したときには、開始位
置17を、図5(c)の紙面左右方向のどちらかに10
mmだけ平行に移動させる。但し、突き出しピンによる
干渉の場合では、移動距離は、突き出しピンとの位置関
係に従い、ピン径±5mmとなる。そして再び配管方向
断面8が作成される(ステップS11,S12,S1
9)。
【0025】配管方向断面8の作成(定義)が完了する
と、配管方向断面8における全ての形状が、各オブジェ
クトを参照することによって定義される。この定義は、
図6に示すように、金型キャビ11の形状を示すための
各直線の交点101〜111,・・・の座標、ゲート・
ランナ19の座標等により定義される。また開始位置1
7が定義される(ステップS13,S14)。
【0026】いま、各交点101〜111,・・・およ
び開始位置17の座標を
【0027】
【数1】 によって示し、またゲート・ランナ19を
【0028】
【数2】 (DX1,DY1) および (DX2,DY2) によって示し、分割ブロック15を
【0029】
【数3】 (CX11,CY11) (CX21,CY21) (CX12,CY11) (CX22,CY21) (CX12,CY12) および (CX22,CY22) (CX11,CY12) (CX21,CY22) によって示すとする。冷却経路は、開始位置17を始点
として、予め設定されたルールに基づき、上記座標値を
参照しつつ作成される。
【0030】冷却経路の作成は、開始位置17を始点と
し、交点106のX座標値にデフォールト値である値2
5〔mm〕を加算した位置を終了点として、ライン16
1を作成する(ステップS15)。次に、ライン161
の終了点を始点として、Yの座標値が減少する方向にラ
インの作成が開始される(ステップS16)。この後、
ステップS17,S18,S30〜S33の判定のステ
ップに移行する。
【0031】ステップS16において作成が開始された
ライン(Y座標値の減少方向に作成されるライン)につ
いては、ステップS31での判定の結果、ステップS3
9に移行する。なぜなら、ラインはPL14に向かう方
向(Y座標値が減少する方向)に作成されているので、
やがてY座標値の符号が変化するためである。またPL
14はY=0であるので、Y=25となる位置を終了点
とするライン162が作成される。そしてライン162
の終了点を開始点として、X座標値が増加する方向にラ
インの作成が開始され、ステップS17以下の各種判定
のステップに戻るのである。
【0032】以下、ステップS17,S18,S30〜
S33の判定について説明する。
【0033】ステップS17の判定は、ゲート・ランナ
19と冷却経路とが干渉するかどうかの判定のステップ
であり、作成するため伸長されるライン先端の座標を
(X,Y)により示し、ゲート・ランナ19の径をrに
より示すとすると、下式
【0034】
【数4】 (X−DX1)2 +(Y−DY1)2 =(r/2+25)2 Y=aX+b が共に成立する場合には、ゲート・ランナ19が干渉す
ると判定する。そしてステップS20を実行する。
【0035】またステップS18の判定は、分割ブロッ
ク15と冷却経路とが干渉するかどうかの判定のステッ
プであり、下式
【0036】
【数5】 X=CX11 または X=CX12(但し CY11<Y<CY12) Y=CY11 または Y=CX12(但し CX11<X<CX12) Y=aX+b が共に成立する場合には、分割ブロック15が干渉する
と判定する。そしてステップS21の動作を実行する。
【0037】またステップS30の判定は、製品と冷却
経路とが干渉するかどうかの判定のステップであり、下
【0038】
【数6】 Y=a1X+b1(但し EX1<X<EX2,EY1<Y<EY2) Y=a2X+b2(但し EX2<X<EX3,EY2<Y<EY3) ・ ・ ・ ・ Y=anX+bn(但し EXn<X<EXn-1 ,EYn<Y<EYn-1) Y=aX+b が成立する場合には、製品が干渉すると判定する。そし
てステップS37の動作を実行する。
【0039】またステップS31の動作は、PL14を
冷却経路が横切るかどうかの判定であり、下式
【0040】
【数7】Y<0 が成立するときには、PL14を冷却経路が横切ると判
定し、ステップS38の動作を実行する。
【0041】またステップS32の動作は、製品入子1
2との干渉を判定するためのステップであり、下式
【0042】
【数8】(BX1+25)<X(BX2−25) が成立する場合には、製品入子12内にあると判定す
る。そしてステップS39の動作を実行する。
【0043】またステップS33の動作は、金型キャビ
11をはみ出すかどうかを判定するためのステップであ
り、下式
【0044】
【数9】0<X<AX1 または 0<Y<AY1 が成立しない場合には、金型キャビ11からはみ出すと
判定する。そしてステップS41の動作を実行する。そ
してステップS34の動作を実行することとなったとき
には、図6に示す終了点18が決定され、冷却経路16
aが決定されることとなる。
【0045】なお、図5(d)に示す画像1dも同様の
結果を示しており、冷却経路16が決定された様子を示
している。但し図5(d)に示す冷却経路16、図6に
示す冷却経路16aは、共に、図2,図3に示す動作と
厳密に対応する冷却経路を示しておらず、模式的に示さ
れた冷却経路となっている。
【0046】次いでステップS35の動作となり、作成
された冷却経路は、図19に示す画面を参照しつつ入力
された各種データと共に冷却経路オブジェクトに登録さ
れる。
【0047】図17は、冷却経路および各種データが登
録される冷却経路オブジェクトを示しており、開始位置
17(始点)を示すデータ、終了点18(終点)を示す
データ、各直線161,162,・・・(ライン)を示
すデータ、冷媒種類、流量、水温、出口水温、形状を示
すデータとして有するオブジェクトとなっている。また
図16に示す冷却レイアウトオブジェクトが親関係とし
て登録され、各直線161,162,・・・のそれぞれ
のオブジェクトが子関係オブジェクトとして登録され
る。
【0048】そしてステップS36の動作となり、冷却
経路を構成する各直線161,162,・・・のそれぞ
れについて、図20に示す画面を参照しつつ、各直線1
61,162,・・・のそれぞれに対応する冷却管の各
種データが入力される。そして直線161,162,・
・・のそれぞれについて、直線(161,162,・・
・のうちの1つの直線)を示すデータと入力されたデー
タとが冷却管オブジェクトに登録される。
【0049】図18は、ステップS36によって作成さ
れる冷却管オブジェクトを示しており、冷却管のタイ
プ、始点,終点,管径、長さの各値を示すデータを有し
ている。またCAD画面のためのデータであるソリッド
モデルを示すデータを有すると共に、冷却解析のための
メッシュモデルを示す構成要素、構成節点のそれぞれを
示すデータを有している。また冷却経路オブジェクトを
示すデータを親関係として有している。また各冷却管が
関係付けられることとなる横断関係として、金型キャビ
11および金型コア20のオブジェクトを示すデータ,
分割ブロック15のオブジェクトを示すデータ、製品の
オブジェクトを示すデータ、端部に隣接する冷却管のオ
ブジェクトを示すデータを有している。
【0050】ステップS11〜S21,S30〜S3
9,S41の動作が、開始位置17のそれぞれについて
繰り返されることで、全ての冷却経路が自動作成され、
冷却経路オブジェクトが作成される。また冷却経路のそ
れぞれを構成する冷却管がオブジェクトとして作成され
ることとなる。また冷却管のオブジェクトはソリッドモ
デルを有しているので、冷却経路のそれぞれは、画像デ
ータとしても作成されることとなる。
【0051】上記動作が完了するとステップS45の動
作となり、冷却管のオブジェクトに登録されたソリッド
モデルに基づき、冷却経路が画像として表示されること
となる。図7は、ソリッドモデルに基づいて表示される
冷却経路の表示画面を示しており、金型キャビ11の断
面における形状表示となっている。また図15は、作成
された全ての冷却経路を、金型(金型キャビ11および
金型コア20)形状と共に3次元表示した画像となって
いる。
【0052】次いで、分割ブロック15に対する冷却配
管の作成が開始される。このときの動作は、ステップS
47〜S53の動作が、分割ブロックのそれぞれについ
て繰り返されることとなる。
【0053】先ず、分割ブロック15の分割面の大きさ
が判定され、横方向に100mm以上であり、縦方向に
50mm以上であるときにのみ配管の対象となる。配管
の対象とならなかった分割ブロックには冷却配管は行わ
れない(ステップS48)。そして分割ブロック15が
冷却配管の対象になっている場合には、図8(a),
(b)に示すように、横方向または縦方向のうち、短手
方向の中心を平面として想定し、この平面上において、
分割ブロック15の縁から内部側25mmの位置に冷却
配管のラインを作成する(ステップS49)。
【0054】ステップS49により作成されたライン
は、図16に示す冷却レイアウトオブジェクトに、子関
係を示すデータとして登録される(ステップS50)。
また作成されたラインは、管径等の入力されたデータと
共に、冷却経路のオブジェクトに登録される。また親関
係のオブジェクト(冷却レイアウトオブジェクト)を示
すデータが登録される(ステップS51)。
【0055】次いで、冷却経路を構成する冷却管のそれ
ぞれについて、各種データが入力され、入力されたデー
タに基づき、冷却管のそれぞれについて、冷却管オブジ
ェクトが生成される(ステップS52)。そして冷却管
オブジェクトに登録されたソリッドモデルに基づき、分
割ブロック15に作成された冷却経路が、画像として表
示される(ステップS53)。
【0056】図9(a)〜図9(c)、図10(a)、
図10(b)のそれぞれは、金型キャビの形状が異なる
場合において作成された冷却経路を模式的に示してお
り、図9(a)は、金型キャビのPL14が平面である
場合に作成された冷却経路16dを示している。また図
9(b)は、金型キャビの略中央に分割ブロック15e
が設けられている場合に作成された冷却経路16eを示
している。また図9(c)は、製品面13fに空洞30
があり、かつ分割ブロック15fが設けられた場合に作
成された冷却経路16fを示している。
【0057】また図10(a)は、製品面13gの上面
に凸部31が形成されている場合に作成された冷却経路
16gを示している。また図10(b)は、金型キャビ
が途中で分割されている場合に作成された冷却経路16
hを示しており、冷却経路16hは、金型キャビの上面
に終了点32を有する形状として作成される。
【0058】また図11(a)〜図11(c)のそれぞ
れは、金型コアの形状のそれぞれに対応して作成された
冷却経路16j,16k,16mを示している。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えばステップS34とステップS35との間に1つの
ステップを新たに設けた構成とすることが可能であり、
新たに設けたステップをステップS60として、ステッ
プS60の動作を以下に説明する。
【0060】ステップS34までの動作によって作成さ
れた冷却経路が、例えば、図9(c)の符号16fによ
り示す形状であるとすると、ステップS60では、横方
向の直線のYの座標値が最大となる直線を検出する。す
なわち、直線161fが検出される。そして検出した直
線161fを、Xの座標値が減少する方向と増加する方
向とに延長し、開始位置17fからXの増加方向に追跡
して、最初にYの座標値が減少する方向に伸びる直線1
62fを検出する。また終了点18fからXの減少方向
に追跡して、最初にYの座標値が減少する方向に伸びる
直線163fを検出する。
【0061】そして延長された直線161fと直線16
2fの交点、直線161fと直線163fの交点を検出
する。そして検出された2つの交点を直線で結び、開始
位置17fから交点に到る経路と、2つの交点を結ぶ直
線と、交点から終了点18fとに到る経路とでもって冷
却経路とする。このようにして修正された冷却経路を図
21(a)に示す。また図10(a)に示す冷却経路1
6gに対してステップS60を実行した場合に修正され
た冷却経路を、図21(b)に示す。
【0062】すわなち、ステップS60を設けた場合で
は、冷却経路の形状が簡単な形状となることから、要求
に対する水準の顕著な低下を招くことなく、金型の製作
が容易となる冷却経路を自動作成することが可能となっ
ている。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る射出成形用金
型の冷却配管方法は、射出成形用金型を示す3次元ソリ
ッドモデルである金型モデルに基づき、射出成形用金型
の冷却管を配管する冷却配管方法に適用している。そし
て金型モデルにおいて配管開始面を設定し、この配管開
始面において、複数の冷却配管のそれぞれの開始位置を
設定している。そして開始位置のそれぞれについて、開
始位置を含むと共に配管開始面と直交する金型モデルの
配管方向断面を作成し、配管方向断面のそれぞれにおい
て、開始位置を始点として、金型モデルの形状に従い、
予め定められたルールに基づいて冷却経路を作成してい
る。このため、冷却配管は、配管開始面において設定さ
れた開始位置を出発点として、所定断面上に、冷却配管
として要求される条件を満たしつつ自動作成されるた
め、作成者の経験の差異に関わりなく、要求を一定水準
で満たす冷却配管を短時間で作成することが可能となっ
ている。
【0064】また請求項2記載の発明に係る射出成形用
金型の冷却配管方法は、配管方向断面の形状が冷却配管
の作成を困難とする形状であるときには、配管開始面に
おいて開始位置を設定された距離だけ移動させ、移動さ
せた開始位置に基づいて配管方向断面を作成している。
このため冷却配管の作成が困難となる形状は、配管方向
断面の平行な移動によって、冷却配管の作成が困難とな
らない形状に変化することから、金型形状が冷却配管の
自動作成に干渉する割合を減少させることが可能となっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形用金型の冷却配管方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る射出成形用金型の冷却配管方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る射出成形用金型の冷却配管方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る射出成形用金型の冷却配管方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図5】開始位置の設定過程と冷却経路の作成過程とを
示す模式図である。
【図6】金型キャビの形状と冷却経路との関係を示す模
式図である。
【図7】ソリッドモデルとして表示された冷却経路を示
す説明図である。
【図8】分割ブロックに作成された冷却経路を示す説明
図である。
【図9】金型キャビの形状に対応して作成された冷却経
路を示す説明図である。
【図10】金型キャビの形状に対応して作成された冷却
経路を示す説明図である。
【図11】金型コアの形状に対応して作成された冷却経
路を示す説明図である。
【図12】冷却経路の配管方向の指示の入力時に表示さ
れるメッセージを示す説明図である。
【図13】冷却経路の配管方向の指示の入力時に表示さ
れる画面を示す説明図である。
【図14】冷却経路の作成の開始時のメッセージを示す
説明図である。
【図15】作成された冷却経路の3次元表示の画面を示
す説明図である。
【図16】冷却レイアウトオブジェクトを示す説明図で
ある。
【図17】冷却経路オブジェクトを示す説明図である。
【図18】冷却管オブジェクトを示す説明図である。
【図19】冷却経路の属性の入力時の表示を示す説明図
である。
【図20】冷却管の属性の入力時の表示を示す説明図で
ある。
【図21】その他の実施例によって修正された冷却経路
を示す説明図である。
【符号の説明】
8 配管方向断面 10 配管開始面 11 金型キャビ 12 製品入子 13 製品面 14 PL 15 分割ブロック 16 冷却経路 17 開始位置 18 終了点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形用金型を示す3次元ソリッドモ
    デルである金型モデルに基づき、前記射出成形用金型の
    冷却管を配管する冷却配管方法において、 前記金型モデルにおいて配管開始面を設定し、 この配管開始面において、複数の冷却配管のそれぞれの
    開始位置を設定し、 これら開始位置を含むと共に前記配管開始面と直交する
    前記金型モデルの配管方向断面を、前記開始位置のそれ
    ぞれについて作成し、 これら配管方向断面のそれぞれにおいて、前記開始位置
    を始点として、前記金型モデルの形状に従い、予め定め
    られたルールに基づいて冷却経路を作成することを特徴
    とする射出成形用金型の冷却配管方法。
  2. 【請求項2】 前記配管方向断面の形状が前記冷却配管
    の作成を困難とする形状であるときには、前記配管開始
    面において前記開始位置を設定された距離だけ移動さ
    せ、 移動させた前記開始位置に基づいて前記配管方向断面を
    作成することを特徴とする請求項1記載の射出成形用金
    型の冷却配管方法。
JP6154875A 1994-07-06 1994-07-06 射出成形用金型の冷却配管方法 Pending JPH0822487A (ja)

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