JPH0780732B2 - 植物の生長刺激組成物およびその製造法 - Google Patents

植物の生長刺激組成物およびその製造法

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JPH0780732B2
JPH0780732B2 JP61194127A JP19412786A JPH0780732B2 JP H0780732 B2 JPH0780732 B2 JP H0780732B2 JP 61194127 A JP61194127 A JP 61194127A JP 19412786 A JP19412786 A JP 19412786A JP H0780732 B2 JPH0780732 B2 JP H0780732B2
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ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N31/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic oxygen or sulfur compounds
    • A01N31/02Acyclic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A01N63/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing microorganisms, viruses, microbial fungi, animals or substances produced by, or obtained from, microorganisms, viruses, microbial fungi or animals, e.g. enzymes or fermentates
    • A01N63/10Animals; Substances produced thereby or obtained therefrom
    • A01N63/14Insects

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は植物の生長を刺激するために使用できる組成物
の製造方法に関する。本発明はこうして得た組成物およ
びその使用に関する。
植物の生長を刺激し調節する多数の化合物は既知であ
る。本発明の特性は植物の生長に有利な効果を有する残
留物を天然物質から抽出できることがわかつた事実にあ
る。
本発明方法により処理を意図する天然物質はシエラツク
である。シエラツクは印度、ビルマおよびタイの或る樹
木および潅木の寄生虫である昆虫からの硬質樹脂状分泌
物である。この小昆虫、Kernia lacca(又はLaccifer l
acca)はCoccidae科に属し、幼虫の保護被覆としてシエ
ラツクを分泌する。シエラツクは動物起源の唯一の商業
的既知樹脂である。シエラツクの正確な組成物を未知で
あり、いくつかの品質のものが商業的に入手できる(Ki
rk−Othmer,18巻、21〜27頁、1969)。
本発明は植物の生長を刺激するために使用できる組成物
の製造方法に関し、この方法はシエラツクをC1〜C4アル
コール、ハロゲン化溶媒およびこれらの混合物から成る
群から選択された溶媒に溶解し、溶液を濾過し、濾液を
分離してシエラツク ワツクスを得、次に処理する植物
上に直接噴霧できる乳液又は分散液に処理製造する工程
を含む。
濾液は液相であり、シエラツク残渣又はシエラツク ワ
ツクスとして既知の固形残留物は回収される。植物の生
長に効果を有する化合物を含むのはこのワックスであ
る。
本発明の関し、シエラツクは粗生成物、すなわち精製処
理ないし基本生製物であると理解される。
好ましいC1〜C4アルコールはエタノールであり、ハロゲ
ン化溶媒はジクロロメタン、トリクロロエチレン、又は
トリクロロエタンである。
シエラツクは加熱アルコールにのみ溶解するためシエラ
ツクを溶解するために要する時間はハロゲン化溶媒をア
ルコールに添加することによりかなり短縮され、従つて
混合物は加熱しなくてもよい。この溶解には1〜2時間
を要する。溶解時間に影響する第2因子は温度である。
温度の上限はハロゲン化溶媒の存在により指示される。
従つて30〜50℃の温度が適用される。
アルコールとハロゲン化溶媒の割合は臨界的ではない
が、シエラツク1部に対し、アルコール1部およびハロ
ゲン化溶媒1部を使用することが好ましい。
アルコール単独およびハロゲン化溶媒単独が使用される
場合、溶解温度および溶解時間に関する作用条件は上記
割合、すなわち1重量部のシエラツクに対し1部のアル
コール又はハロゲン化溶媒が使用される場合と同じであ
る。
溶解工程は次のあら濾過を行なつて濾液を回収し、処理
するシエラツクに含まれる繊維、土壌および木質を除去
する。この濾過は600〜1000μのメツシユ幅を有する篩
上で行なうことが好ましい。
生成濾液は純粋シエラツク溶液を含み、懸濁液の固体粒
子は濾過、デカンテーシヨン又は通例の遠心分離により
分離される。濾過は50〜200μのメツシユ幅を有する篩
上で行なわれる。シエラツク残渣又はシエラツク ワツ
クスとして既知のものが回収される。処理植物に適用す
るに適する出発物質を構成するのはこの固体残渣であ
る。始めの塊りの2〜10%を表わす。この残渣は分析さ
れ、70〜80%の部分エステル化第一C28〜C34アルコール
を含む。残部はC8〜C18脂肪酸および未確認親油性フラ
クシヨンから成る。シエラツク ワツクスはそのまま、
例えばNestler会社から商品として入手できる。その場
合、第一C28〜C34アルコールの割合は50〜70%ぐらいで
ある。
本発明方法の次の工程の目的は処理植物上に常法で噴霧
できるようにシエラツク ワツクスを変換することであ
る。このためにシエラツク ワツクスを70〜80℃の温度
でC8〜C12アルコール、トルエンおよび高級エーテルか
ら選択された溶媒に乳化剤と共に溶解し、その後60〜80
℃の温度で連続攪拌しながらこの溶液を水に添加するこ
とにより乳液が製造される。
乳化剤は当業者に既知の乳化剤であり、高級エーテルは
ジイソプロピルエーテルが好ましい。約0.5〜10%のシ
エラツク ワツクスを含む濃貯蔵溶液はこうして得られ
る。この溶液は数日間放置される場合、ゆ合する。溶液
を攪拌することにより、有機相は水に再乳化される。次
にこの乳液は植物に適用するため水で希釈される。
シエラツク ワツクスを適用するための第2の可能性は
このワツクスを70℃以上の温度で水溶性溶媒、例えばC2
〜C4アルコールに溶解することにより分散液にすること
である。0.5〜10%のシエラツク ワツクスを含む濃溶
液が再び得られる。烈しく攪拌しながら水又は水−アル
コール混液に導入することにより加熱して希釈される。
分散液は数時間後に沈澱を形成する。使用前に粒子を再
懸濁するために調製物を攪拌すればよい。
本発明方法は植物生長に関し活性生成物を含む驚くべき
特性を有する天然起源の生成物の市価を安定化させるこ
とができる。本明細書に関し、植物はトマト、豆類、ニ
ンジン、馬鈴薯のような野菜、小麦、大麦、トウモロコ
シ、米のような穀類、チコリおよび花卉植物を含むもの
と理解される。
200〜1000倍に稀釈された、すなわち0.0005〜0.05%の
シエラツク ワツクスを含むシエラツク ワツクス組成
物は植物上に噴霧される。この稀薄溶液は1ヘクタール
につき20〜80の量で処理植物上に噴霧されるので、シ
エラツク ワツクス1〜5g/ヘクタールの絶対量が適用
される(葉に対する適用は生育中2〜6回反復され
る)。
本発明は次例によりさらに例示される。
例1 シエラツク ワツクスの抽出 1Kgのシエラツクを30℃の温度で、1.5時間連続攪拌しな
がら1Kgエタノールおよび1Kgジクロロメタンに溶解す
る。次に溶液は600μ篩を通して濾過し、得た濾液は遠
心分離する。12時間冷却および貯蔵後、植物生長に対し
活性生成物であるシエラツク ワツクスを70gの量で得
る。
このシエラツク ワツクスの組成は次の通りである: −74%第一C28〜C34アルコール、部分エステル化、 −5%C8〜C18脂肪酸(アルコールに結合)、および −21%の未確認親油正フラクシヨン。
第一アルコールの種別は次の通りである: −35%の化合物C27H57OH(オクタコサノール)、 −29%の化合物C30H61OH(トリアカンタノール)、 −26%の化合物C32H65OH、および −10%の化合物C34H69OH。
例2 シエラツク ワツクス乳液製造 2部のシエラツク ワツクスおよび1.2部のソルビタン
モノオレエートおよびポリオキシエチレン(ツイーン80
として既知の市販乳化剤)を80℃で20部のn−デカノー
ルに溶解する。こうして得たアルコール溶液を烈しく連
続攪拌しながら70℃の温度で177部の水に添加する。1
%シエラツク ワツクスを含む貯蔵溶液を冷却後得る。
この溶液は水で100倍に稀釈すると、100ppmのシエラツ
ク ワツクスを含むすぐ使用できる乳液が得られる。
例3 シエラツク ワツクス分散液の製造 1Kgのシエラツク ワツクスを70℃の温度で100のn−
ブタノールに溶解する。こうして得た貯蔵溶液は加熱し
ながら水に又は烈しく攪拌しながら水−アルコール冷混
液に導入することにより稀釈する。5部の貯蔵溶液をこ
うして100部の37%エタノールに稀釈し、500ppmのシエ
ラツク ワツクスを含むすぐ使用できる微細分散組成物
を得る。
例4 植物生長試験 生長試験はトマト、チヤイニーズ リーフ(Chinese le
af)、チコリ、マリーゴールド、およびヒヤクニチソウ
に対し行なう。これらの植物は室温で出発し、取り出
し、生長用トレースに植える。2週未処理のまま放置
し、その後噴霧を開始する。噴霧は例2の乳液を30/
ヘクタールの量で使用し葉に適用する。これは3gシエラ
ツク/ヘクタールの用量に相当する。3タイプの試験を
行なう。すなわち試験1はシエラツク ワツクス無使
用、清水のみ、試験2は2週間隔で3回処理、および試
験3は1ケ月間隔をおいて2回処理、である。
結果は次表に示す。
これらの結果はシエラツク ワツクスによる葉面噴霧の
効果を明白に実証する。この適用形は特にチヤイニーズ
リーフ、チコリ、およびマリーゴールドに有利であ
る。
本発明は多数の植物に対し生長増大効果の有効手段を供
する。これは天然起源の生成物を使用して1ヘクタール
につき一層よい収益を供する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物の生長刺激に対し使用することができ
    る組成物の製造方法において、シェラックをC1〜C4アル
    コール、ハロゲン化溶媒およびこのアルコールとこのハ
    ロゲン化溶媒の混液から成る群から選択した溶媒に溶解
    し、溶液を濾過し、そして濾液を分離してシェラック
    ワックスを得、次にこのワックスを処理する植物上に直
    接噴霧できる乳液又は分散液に処理することを特徴とす
    る、上記組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】使用アルコールはエタノールであり、使用
    ハロゲン化溶媒はジクロロメタン、トリクロロエチレン
    およびトリクロロエタンから成る群から選択する、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】溶液は600〜1000μのメッシュ幅を有する
    篩を通して濾過する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】濾液は濾過、デカンテーション又は遠心分
    離により分離する、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】シェラックは30〜50℃の温度で約1〜2時
    間、1部のC1〜C4アルコールおよび1部のハロゲン化溶
    媒に対し約1重量部のシェラック量で溶解する、請求項
    1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】シェラック ワックスは50〜80%の第一C
    28〜C34アルコールを含む、請求項1から5のいずれか
    1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】シェラック ワック乳液は70〜80℃の温度
    でC8〜C12アルコート、トルエンおよび高級エーテルか
    ら選択した溶媒に乳化剤と共に溶解し、その後60〜80℃
    の温度で連続攪拌しながらこの溶液を水に添加すること
    により製造する、請求項1から6のいずれか1項に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】シェラック ワックス分散液は70℃以上の
    温度でC2〜C4アルコールにこのワックスを溶解すること
    により製造する、請求項1から6のいずれか1項に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】0.5〜10%のシェラック ワックスを含む
    ことを特徴とする、植物処理組成物。
  10. 【請求項10】200〜1000倍の希釈したこの組成物を植
    物上に噴霧する、請求項9記載の組成物。
JP61194127A 1985-08-22 1986-08-21 植物の生長刺激組成物およびその製造法 Expired - Lifetime JPH0780732B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH3608/85A CH665088A5 (fr) 1985-08-22 1985-08-22 Procede de preparation d'une composition utilisable pour stimuler la croissance des plantes.
CH3608/85-7 1985-08-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6245507A JPS6245507A (ja) 1987-02-27
JPH0780732B2 true JPH0780732B2 (ja) 1995-08-30

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JP61194127A Expired - Lifetime JPH0780732B2 (ja) 1985-08-22 1986-08-21 植物の生長刺激組成物およびその製造法

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EP (1) EP0213416B1 (ja)
JP (1) JPH0780732B2 (ja)
AT (1) ATE63806T1 (ja)
CH (1) CH665088A5 (ja)
DE (1) DE3679478D1 (ja)
IN (1) IN164249B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5389475A (en) * 1977-01-17 1978-08-07 Seiko Epson Corp Electronic wristwatch

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ATE63806T1 (de) 1991-06-15
IN164249B (ja) 1989-02-04
JPS6245507A (ja) 1987-02-27
EP0213416B1 (fr) 1991-05-29
EP0213416A1 (fr) 1987-03-11
CH665088A5 (fr) 1988-04-29
DE3679478D1 (de) 1991-07-04

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