JPH0780584A - ロックボルトの製造方法およびロックボルト製造用転造ダイス - Google Patents

ロックボルトの製造方法およびロックボルト製造用転造ダイス

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JPH0780584A
JPH0780584A JP33978493A JP33978493A JPH0780584A JP H0780584 A JPH0780584 A JP H0780584A JP 33978493 A JP33978493 A JP 33978493A JP 33978493 A JP33978493 A JP 33978493A JP H0780584 A JPH0780584 A JP H0780584A
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slit
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Aren Debitsuto
(国籍 アメリカ) デビツト・アレン
Uiriamusu Kurisu
(国籍 アメリカ) クリス・ウイリアムス
Masasuke Fujiyoshi
藤好巨介
Katsusato Fujiyoshi
藤好克聡
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JUSTY KK
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JUSTY KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は塑性変形により、ボルト本体のねじ
山形成部位に内底中央部に弧状の突起部を有するスリッ
トが形成されたロックねじ山を形成することができるロ
ックボルトの製造方法およびロックボルト製造用転造ダ
イスを得るにある。 【構成】 ボルト本体のねじ山形成部位にねじ山を形成
するための中央部に小さな凹部およびこの小さな凹部の
両側部に対称あるいは非対称の大きな凹部を形成し、第
1の条溝および該第1の条溝の両側部に第1の条山を塑
性変形により形成する第1の成型工程と、この第1の成
型工程後に第1の条溝部を内底中央部に弧状の突起部を
有するスリット部に両側部の第1の条山部をロックねじ
山の山部となるように塑性変形により成型する第2の成
型工程とでロックボルトの製造方法を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弛緩防止用のスリットが
形成されたロックボルトの製造方法およびロックボルト
製造用転造ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】弛緩防止効果が得られるようにねじ山の
頂部から半径方向にクサビ状のスリットを形成されたロ
ックボルトの形状と、その機能については特願昭47−
117605号では、リブは不連続であり、断面は実質
的に四辺形であるため弾性変形が少なくカジリ事故やめ
り込み事故を発生せしめ、雌ねじ側面との摩擦磨耗しや
すく、弾性変形も局部的であり、セルフロック機能は低
いという欠点がある。特願昭52−131527号で
は、螺合開始時、ねじ山頂部角部が固定された螺合定位
置であり、ねじ山頂部角部の鋭角突起部位が螺合定位置
での線螺合は、あるため螺合途中からして、カジリ現象
が発生して雌ねじ側面螺合部位を連続的に傷つけ、めり
込み事故を発生せしめ、本来のねじ螺合の機能を果たせ
ないという欠点がある。また、螺合完了時も雌ねじ側面
との接触部が鋭角突起形状部位の固定位置による線螺合
のために、無理な状態でのねじ山側面の弾性変形が、金
属組織の時効硬化により、塑性変形に転じて応力拡散を
来してしまい、さらに、クサビ状のねじ山頂部から軸心
へのスリットは底部先端が2山ピッチを1山に塑性加工
転造によるため、シャープエッジ形状の形成となり、こ
のため弾性変形が起こりにくくなる障害となる欠点があ
り、螺合開始時および螺合途中にねじ山の弾性変形応力
がスリット底部先端に集中しヘァークラック事故や、軸
心に至る破断事故を発生せしめる恐れがある。このスリ
ットは、螺合開始時のねじ山頂部角部に特定された螺合
定位置点の抵抗が大なる場合は、弾性変形を起こす前
に、雌ねじ側面へのめり込み事故を起こす。従って、こ
のねじ山の形状とねじ山頂部のクサビ状スリット形状に
よる機能は、摩擦抵抗が大きすぎて見掛けトルク値は上
がるが、セルフロックの機能を果たせない欠点がある。
特願昭56−124652号では、特願昭52−131
527号を改善し、フランク角を2つに増やしてねじ山
先端部のカジリ現象の解消を計ったとされるが、2つの
フランク角の交差点角を螺合開始時から螺合完了時まで
の定位置点に特定固定されている点では特願昭52−1
31527号に比べて、何等改善は無く、むしろ、特定
され固定された定位置の線螺合する位置が軸心よりとな
るために、固定された定位置における点(立体的には固
定された定位置での線接触)での螺合では、弾性変形は
起こりにくく、螺合時の摩擦抵抗を非常に大きくして作
業性を悪くさせ、螺合部特定固定角部と雌ねじ側面とが
激しく摩擦磨耗を起こし、螺合完了時には、セルフロッ
クのトルク値は減衰を来しており、この効果は反復使用
には効果は期待できないという欠点がある。ねじ山頂部
のクサビ状スリットも改善されておらず、軸心方向に向
かっているクサビ状スリット先端はシャープエッジであ
り、ねじ山の弾性変形が起きにくくしている欠点と、螺
合時の無理なねじ山の弾性変形加重応力が、この底部ス
リット先端に集中してヘァークラック事故が発生しやす
く軸心に向かっての破断事故に至る欠点がある。こうし
た問題をはらんだ形状による機能は、セルフロック機能
を果たす形状としては欠点が多く改善策になりにくい。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】このロックボルト
は、ねじ山の頂部から半径方向に形成するスリットはス
リットの幅の狭さと深さに対して切削加工することは到
底不可能に近く、また転造工法によって製造することも
考えられるが、スリットが狭く深いため、転造ダイスに
形成するスリット形成用凸部の耐久性が悪く、経済的に
製造することが不可能に近いという欠点があった。さら
に、スリットが形成されたねじ山の両側面は1個あるい
は2個のフランク角となっているため、ナットのねじ部
との側面が突起部位による特定固定された線接触状態と
なり、スリットが形成されたねじ山の弾性変形を起こし
にくく機能が偏りを起こしたり、塑性変形に転じたりし
て、拡散してロック効果や弛緩防止臨界値が低く、ある
いは特定固定突起部位での線接触とするための応力集中
の弊害が発生し、過大な抵抗値が作業性を悪くし、螺合
部位の極端な摩擦磨耗がロック効果を低くして損なった
り、またヘァークラックの発生や破断事故を惹起すると
いった、信頼性に欠けるという欠点があった。
【0004】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
製造が容易で、十分な弛緩防止効果が得られ、何回でも
反復使用ができるロックボルトの製造方法およびロック
ボルト製造用転造ダイスを提供することを目的としてい
る。
【0005】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はボルト本体のねじ山形成部位にねじ山を形
成するための中央部にスリット内を弧状あるいは突起部
に形成するための平坦部あるいは小さな突起部、この平
坦部あるいは小さな突起部の両側部に対称あるいは非対
称のロックねじ山を形成するための大きな突起部およ
び、この大きな突起部の両側部に第1の条溝を塑性変形
により形成する第1の成型工程と、この第1の成型工程
後に大きな突起部をスリットを有するロックねじ山の山
部に、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起部を
スリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部に、
第1の条溝をロックねじ山の溝部となるように塑性変形
により成型する第2の成型工程とでロックボルトの製造
方法を構成している。
【0007】また、本発明は転造加工法によってボルト
のねじ部を加工する一対の転造用ダイスにおいて、該一
対の転造用ダイスを転造用ダイス本体と、この転造用ダ
イス本体の上流部寄りの部位に形成されたボルト本体の
ねじ山形成部位にねじ山を形成するための中央部にスリ
ット内を弧状あるいは突起部に形成するための平坦部あ
るいは小さな突起部を形成する小さな凹部、前記平坦部
あるいは小さな突起部の両側部に対称あるいは非対称の
ロックねじ山を形成するための大きな突起部を形成する
ための大きな凹部および、前記大きな突起部の両側部に
第1の条溝を形成するための第1の条溝形成部とからな
る第1の成型部と、前記転造ダイス本体の下流部寄りの
部位に形成された前記第1の成型部で成型された大きな
突起部をスリットを有するロックねじ山の山部に形成す
る山部形成部、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな
突起部をスリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突
起部に形成する突起部形成部、第1の条溝をロックねじ
山の溝部となるように形成する溝部形成部とからなる第
2の成型部とでロックボルト製造用転造ダイスを構成し
ている。
【0008】
【作用】上記のように構成されたロックボルトの製造方
法は第1の成型工程によって中央部にスリット内を弧状
あるいは突起部に形成するための平坦部あるいは小さな
突起部、この平坦部あるいは小さな突起部の両側部に対
称あるいは非対称のロックねじ山を形成するための大き
な突起部および、この大きな突起部の両側部に第1の条
溝を塑性変形により形成し、第2の成型工程で大きな突
起部をスリットを有するロックねじ山の山部に、大きな
突起部間の平坦部あるいは小さな突起部をスリットの底
部中央部を弧状あるいは小さな突起部に、第1の条溝を
ロックねじ山の溝部に容易に塑性変形により加工するこ
とができる。
【0009】
【本発明の実施例】以下、図面に示す実施例により、本
発明を詳細に説明する。
【0010】図1ないし図11の本発明の第1の実施例
において、1は第1の成型工程で、この第1の成型工程
1は図2に示すようにボルト本体2のねじ山形成部位2
aにロックねじ山を形成するための中央部にスリット内
に突起部を形成するための小さな突起部3、この小さな
突起部3の両側部に対称のロックねじ山を形成するため
の大きな突起部4、4および、この大きな突起部4、4
の両側部に第1の条溝5、5をダイスを用いて塑性変形
により形成する。
【0011】7は前記第1の成型工程1で塑性変形され
た第1の成型品8を塑性変形によりロックボルト9に加
工する第2の成型工程で、この第2の成型工程7は図3
に示すように第1の成型品8の大きな突起部4、4をス
リット部11を有するロックねじ山12の山部13、1
3に、該大きな突起部4、4間の小さな突起部3をスリ
ット部11の底部中央の弧状の突起部10となるように
加工する。
【0012】なお、前記山部13、13の外面は、図4
に示すように3個以上の異なるフランク角、本実施例で
は4個の異なる第1、第2、第3、第4のフランク角1
4、15、16、17となるように傾斜面18、18、
19、19、20、20、21、21が形成されてい
る。
【0013】上記のような工程を経て製造されたロック
ボルト9は、図5に示すようにナット22と螺合される
ため、ナット22のねじ部22aとロックボルト9の山
部13、13の第2のフランク角15の傾斜面19、1
9とが接触し、ロックねじ山12は十分な弛緩防止効果
が得られる螺合状態となる。
【0014】上記のような工程は転造加工法によってボ
ルトのねじ部を加工する、図6に示す本発明のロックボ
ルト製造用転造ダイス23を用いて行なわれる。
【0015】前記ロックボルト製造用転造ダイス23
は、平型転造機械24の固定台25と可動台26とにそ
れぞれ固定されるほぼ同一形状の一対の転造用ダイス2
7、27で構成され、この一対の転造用ダイス27、2
7は図7ないし図11に示すように平板状の転造用ダイ
ス本体28と、この転造用ダイス本体28の上流部寄り
の部位に形成されたボルト本体2のねじ山形成部位2a
にねじ山を形成するための、中央部に小さな突起部3を
形成するための小さな凹部3Aおよびこの小さな突起部
3の両側部に対称の大きな突起部4、4を形成するため
の大きな凹部4A、4Aおよび、この大きな突起部4、
4の両側部に第1の条溝5、5を形成するための第1の
条溝形成部5A、5Aを有する第1の成型部29と、前
記転造用ダイス本体28の下流部寄りの部位に形成され
た、前記第1の成型部29で成型された大きな突起部
4、4をスリット部11を有する外面に3個以上、本実
施例では4個の異なるフランク角14、15、16、1
7が形成さるロックねじ山12の山部13、13に形成
するためのロックねじ山の山部形成部30、30、小さ
な突起部3をスリット部11の底部中央の弧状の突起部
10に形成する突起部形成部31および、第1の条溝
5、5をロックねじ山の溝部6に形成するロックねじ山
の溝部形成部32とからなる第2の成型部33とから構
成されている。
【0016】なお、前記第1の成型部29の下流部と前
記第2の成型部33の上流部とは大きな凹部4A、4A
をロックねじ山の山部形成部30、30に接続する接続
条溝34、小さな凹部3Aを突起部形成部31に接続す
る接続条溝34Aおよび第1の条溝5、5をロックねじ
山の溝部形成部32に接続する接続条山34B、34B
を介して接続されている。
【0017】
【本発明の異なる実施例】次に図12ないし図59に示
す本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これら
の本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の
第1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0018】図12ないし図20の本発明の第2の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、第1の成型工程1Aでボルト本体2のねじ山形成部
位にねじ山を形成するための中央部に低い平坦部3a、
この低い平坦部3aの両側部に対称の大きな突起部4、
4およびの大きな突起部4、4の両側部に第1の条溝
5、5を塑性変形により形成した点で、このように第1
の成型工程1Aを行なった後、第2の成型工程7を行な
うことにより、図14に示すように底部が弧状のスリッ
ト部11Aとなるロックボルト9Aを製造することがで
きる。
【0019】このような形状のロックボルト9Aは、図
15ないし図20に示すボルト製造用転造ダイス23A
を用いて製造される。このロックボルト製造用転造ダイ
ス23Aは前記第1の実施例のロックボルト製造用転造
ダイス23よりも低い平坦部3Bが形成された一対の転
造用ダイス27A、27Aが使用される。
【0020】図21ないし図29の本発明の第3の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、第2の成型工程7Aで、この第2の成型工程7Aは
ロックねじ山12の山部13、13の外面が3個の異な
るフランク角14、15、16となるように山部形成部
30A、30A形成している。このような方法で製造さ
れるロックボルト9Bは、図23ないし図28に示す一
対の転造用ダイス27B、27Bを用いた図29に示す
ロックボルト製造用転造ダイス23Bにより製造され
る。
【0021】図30ないし図38の本発明の第4の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は第2の成形工程7Bで、この第2の成型工程7Bはロ
ックねじ山12Aの一方の山部13Aを他方の山部13
と異なる形状になるように形成した点で、このような方
法で製造されるロックボルト9Cは、図31ないし図3
5に示す第2の成型部33にロックねじ山の山部形成部
30A、30Bを形成した一対の転造用ダイス27C、
27Cを用いた図36に示す製造用転造ダイス23Cに
より製造される。
【0022】図39ないし図43の本発明の第5の実施
例において、前記本発明の第1の実施例のロックボルト
製造用転造ダイスと主に異なる点は、第1の成型部29
の下流部と、接続部34Cの上流部との間および接続部
34Cの下流部と、第2の成型部33の上流部との間に
スプライン溝36、37を形成した点で、このように構
成された一対の転造用ダイス27D、27Dは安価で、
製造が容易で高精度に仕上げることができる。したがっ
て、安価で、製造が容易で高精度なロックボルト製造用
転造ダイス23Dにすることができるとともに、前記本
発明の第1の実施例と同様にロックボルトを成形するこ
とができる。
【0023】図44ないし図50の本発明の第6の実施
例において、前記本発明の第5の実施例のロックボルト
製造用転造ダイスと主に異なる点は、第1の成型部29
Aに低い平坦部3Bと、この低い平坦部3Bの両端部に
大きな凹部4A、4Aと、この大きな凹部4A、4Aの
両端部に普通のねじ山12Cを形成するためのさらに大
きな凹部4B、4Bを形成し、第2の成型部33Aでロ
ックねじ山12と、普通のねじ山12Bを成型する山部
形成部30C、30Dを形成した点で、このように形成
された一対の転造用ダイス27E、27Eを用いて図4
9に示すようなロックボルト製造用転造ダイス23Eを
使用することにより、図50に示すような1ピッチ毎に
ロックねじ山12と、普通のねじ山12Cが形成された
ロックボルト9Dを成型することができる。
【0024】図51ないし図59の本発明の第7の実施
例において、前記本発明の第1の実施例のロックボルト
製造用転造ダイスと主に異なる点は、図51ないし図5
6に示すようにロックねじ山12Bの山部13B、13
Bの両側部が円弧形状に成型できるように第2の成型部
33Aにロックねじ山の山部形成部30E、30Eを形
成した一対の転造用ダイス27F、27Fを用いた点
で、このように形成された一対の転造用ダイス27F、
27Fを用いた製造用転造ダイス23Fにより、図57
ないし図59に示すようなロックねじ山12Bの山部1
3B、13Bの両側部が円弧形状に形成されたロックボ
ルト9Eを成型することができる。
【0025】なお、前記本発明の各実施例では第1の成
型工程および第2の成型工程を一連で行うロックボルト
製造用転造ダイスを用いるものについて説明したが、本
発明はこれに限らず、第1の成型工程と第2の成型工程
とを別々に行うロックボルト製造用転造ダイスを用いて
も良い。
【0026】
【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0027】(1)ボルト本体のねじ山形成部位にねじ
山を形成するための中央部にスリット内を弧状あるいは
突起部に形成するための平坦部あるいは小さな突起部、
この平坦部あるいは小さな突起部の両側部に対称あるい
は非対称のロックねじ山を形成するための大きな突起部
および、この大きな突起部の両側部に第1の条溝を塑性
変形により形成する第1の成型工程と、この第1の成型
工程後に大きな突起部をスリットを有するロックねじ山
の山部に、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起
部をスリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部
に、第1の条溝をロックねじ山の溝部となるように塑性
変形により成型する第2の成型工程とからなるので、ス
リットの内底中央部に弧状の突起部が形成されたロック
ねじ山を塑性変形により形成することができる。したが
って、ロックねじ山に十分な弾性効果を付与できるロッ
クボルトを製造することができる。
【0028】(2)前記(1)によって、製造ダイスを
用いることができる第1の成型工程と、第2の成型工程
とで製造することができるので、製造が容易で、安価に
製造することができる。
【0029】(3)前記(1)によって、塑性変形によ
りロックボルトを製造することができるので、効率よく
製造でき、コストの低減を図ることができる。
【0030】(4)請求項2、3、4、5、6、7も前
記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す工程図。
【図2】第1の成型工程の説明図。
【図3】第2の成型工程の説明図。
【図4】ロックねじ山の拡大説明図。
【図5】ロックボルトの使用状態の要部拡大説明図。
【図6】ロックボルト製造用転造ダイスの説明図。
【図7ないし図11】転造ダイスの説明図。
【図12ないし図20】本発明の第2の実施例を示す説
明図。
【図21ないし図29】本発明の第3の実施例を示す説
明図。
【図30ないし図38】本発明の第4の実施例を示す説
明図。
【図39ないし図43】本発明の第5の実施例を示す説
明図。
【図44ないし図50】本発明の第6の実施例を示す説
明図。
【図51ないし図59】本発明の第7の実施例を示す説
明図。
【符号の説明】
1、1A:第1の成型工程、 2:ボルト本体、
3:小さな突起部、 3A:小さな凹
部、4:大きな突起部、 4A:大きな
凹部、5:第1の条溝、 5A:第1
の条溝形成部、6:ロックねじ山溝部、
7、7A、7B:第2の成型工程、8:第1の成型品、
9、9A、9B、9C、9D:ロックボルト、10:突
起部、 11、11A:スリット
部、12、12A:ロックねじ山、 13、13
A:山部、14:第1のフランク角、 15:
第2のフランク角、16:第3のフランク角、
17:第4のフランク角、18、19、20、21:
傾斜面 22:ナット、23、23A〜23F:ロッ
クボルト製造用転造ダイス、24:平型転造機械、
25:固定台、26:可動台、27、27A
〜27F:転造用ダイス、28:転造ダイス本体、
29:第1の成型部、30、30A、30B:
ロックねじ山の山部形成部、31、31A:突起部形成
部、32、32A:ロックねじ山の溝部成型部、33、
33A:第2の成型部、 34:接続条溝、34
A:接続条溝、 34B:接続条山、3
4C:接続部、 36:スプライン
溝、37:スプライン溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤好巨介 神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷6−20−4株式 会社ジャスティー内 (72)発明者 藤好克聡 神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷6−20−4株式 会社ジャスティー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト本体のねじ山形成部位にねじ山を
    形成するための中央部にスリット内を弧状あるいは突起
    部に形成するための平坦部あるいは小さな突起部、この
    平坦部あるいは小さな突起部の両側部に対称あるいは非
    対称のロックねじ山を形成するための大きな突起部およ
    び、この大きな突起部の両側部に第1の条溝を塑性変形
    により形成する第1の成型工程と、この第1の成型工程
    後に大きな突起部をスリットを有するロックねじ山の山
    部に、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起部を
    スリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部に、
    第1の条溝をロックねじ山の溝部となるように塑性変形
    により成型する第2の成型工程とを含むことを特徴とす
    るロックボルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 ボルト本体のねじ山形成部位にねじ山を
    形成するための中央部にスリット内を弧状あるいは突起
    部に形成するための平坦部あるいは小さな突起部、この
    平坦部あるいは小さな突起部の両側部に対称のロックね
    じ山を形成するための大きな突起部および、この大きな
    突起部の両側部に第1の条溝を塑性変形により形成する
    第1の成型工程と、この第1の成型工程後に大きな突起
    部をスリットを有する外面を円弧形状あるいは3個以上
    の異なるフランク角のロックねじ山の山部に、大きな突
    起部間の平坦部あるいは小さな突起部をスリットの底部
    中央部を弧状あるいは小さな突起部に、第1の条溝をロ
    ックねじ山の溝部となるように塑性変形により成型する
    第2の成型工程とを含むことを特徴とするロックボルト
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 ボルト本体のねじ山形成部位にねじ山を
    形成するための中央部にスリット内を弧状あるいは突起
    部に形成するための平坦部あるいは小さな突起部、この
    平坦部あるいは小さな突起部の両側部に対称あるいは非
    対称のロックねじ山を形成するための大きな突起部およ
    び、この大きな突起部の両側部に第1の条溝を転造ダイ
    スによって形成する第1の成型工程と、この第1の成型
    工程後に大きな突起部をスリットを有するロックねじ山
    の山部に、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起
    部をスリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部
    に、第1の条溝をロックねじ山の溝部となるように第1
    の成型工程を行なう転造ダイスと一体成型された型によ
    って形成する第2の成型工程とを含むことを特徴とする
    ロックボルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 転造加工法によってボルトのねじ部を加
    工する一対の転造用ダイスにおいて、該一対の転造用ダ
    イスを転造用ダイス本体と、この転造用ダイス本体の上
    流部寄りの部位に形成されたボルト本体のねじ山形成部
    位にねじ山を形成するための中央部にスリット内を弧状
    あるいは突起部に形成するための平坦部あるいは小さな
    突起部を形成する小さな凹部、前記平坦部あるいは小さ
    な突起部の両側部に対称あるいは非対称のロックねじ山
    を形成するための大きな突起部を形成するための大きな
    凹部および、前記大きな突起部の両側部に第1の条溝を
    形成するための第1の条溝形成部とからなる第1の成型
    部と、前記転造ダイス本体の下流部寄りの部位に形成さ
    れた前記第1の成型部で成型された大きな突起部をスリ
    ットを有するロックねじ山の山部に形成する山部形成
    部、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起部をス
    リットの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部に形成
    する突起部形成部、第1の条溝をロックねじ山の溝部と
    なるように形成する溝部形成部とからなる第2の成型部
    とからなることを特徴とするロックボルト製造用転造ダ
    イス。
  5. 【請求項5】 転造加工法によってボルトのねじ部を加
    工する一対の転造用ダイスにおいて、該一対の転造用ダ
    イスを転造用ダイス本体と、この転造用ダイス本体の上
    流部寄りの部位に形成されたボルト本体のねじ山形成部
    位にねじ山を形成するための中央部にスリット内を弧状
    あるいは突起部に形成するための平坦部あるいは小さな
    突起部を形成するための小さな凹部、前記平坦部あるい
    は小さな突起部の両側部に対称のロックねじ山を形成す
    るための大きな突起部を形成するための大きな凹部およ
    び、前記大きな突起部の両側部に第1の条溝を形成する
    ための第1の条溝形成部とからなる第1の成型部と、前
    記転造ダイス本体の下流部寄りの部位に形成された前記
    第1の成型部で成型された大きな突起部をスリットを有
    する外面を円弧形状あるいは3個以上の異なるフランク
    角のロックねじ山の山部に形成するための山部形成部、
    大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起部をスリッ
    トの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部に形成する
    ための突起部形成部、第1の条溝をロックねじ山の溝部
    となるように形成する溝部形成部とからなる第2の成型
    部とからなることを特徴とするロックボルト製造用転造
    ダイス。
  6. 【請求項6】 転造加工法によってボルトのねじ部を加
    工する一対の転造用ダイスにおいて、該一対の転造用ダ
    イスを転造用ダイス本体と、この転造用ダイス本体の上
    流部寄りの部位に形成されたボルト本体のねじ山形成部
    位にねじ山を形成するための中央部にスリット内を弧状
    あるいは突起部に形成するための平坦部あるいは小さな
    突起部を形成するための小さな凹部、前記平坦部あるい
    は小さな突起部の両側部に対称あるいは非対称のロック
    ねじ山を形成するための大きな突起部を形成するための
    大きな凹部および、前記大きな突起部の両側部に第1の
    条溝を形成するための第1の条溝形成部とからなる第1
    の成型部と、前記転造ダイス本体の下流部寄りの部位に
    形成された前記第1の成型部で成型された大きな突起部
    をスリットを有するロックねじ山の山部に形成するため
    の山部形成部、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな
    突起部をスリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突
    起部に形成するための突起部形成部、第1の条溝をロッ
    クねじ山の溝部となるように形成する溝部形成部とから
    なる第2の成型部、前記第1の成型部の下流と前記第2
    の成型部の上流部との間の前記転造用ダイス本体に形成
    された接続部と、この接続部の上流部と前記第1の成型
    部の下流および該接続部の下流部と前記第2の成型部の
    上流部との間に形成されたスプライン溝とからなること
    を特徴とするロックボルト製造用転造ダイス。
  7. 【請求項7】 転造加工法によってボルトのねじ部を加
    工する一対の転造用ダイスにおいて、該一対の転造用ダ
    イスを転造用ダイス本体と、この転造用ダイス本体の上
    流部寄りの部位に形成されたボルト本体のねじ山形成部
    位にねじ山を形成するための中央部にスリット内を弧状
    あるいは突起部に形成するための平坦部あるいは小さな
    突起部を形成するための小さな凹部、前記平坦部あるい
    は小さな突起部の両側部に対称あるいは非対称のロック
    ねじ山を形成するための大きな突起部を形成するための
    大きな凹部および、前記大きな突起部の両側部に第1の
    条溝を形成するための第1の条溝形成部とからなる第1
    の成型部と、前記転造ダイス本体の下流部寄りの部位に
    形成された前記第1の成型部で成型された大きな突起部
    を交互にスリット部と無スリット部が形成されたロック
    ねじ山の山部と普通のねじ山の山部に形成するための山
    部形成部、大きな突起部間の平坦部あるいは小さな突起
    部をスリットの底部中央部を弧状あるいは小さな突起部
    に形成するための突起部形成部、第1の条溝をロックね
    じ山の溝部となるように形成する溝部形成部とからなる
    第2の成型部とからなることを特徴とするロックボルト
    製造用転造ダイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999008009A1 (fr) * 1997-08-06 1999-02-18 The Holistic Environment Creators Co., Ltd. Vis autoblocante et son procede de fabrication

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