JPH0780556A

JPH0780556A - ねじりパイプ

Info

Publication number: JPH0780556A
Application number: JP26318293A
Authority: JP
Inventors: Tsuneo Goto; 常郎後藤
Original assignee: GOTO TEKKOSHO KK
Current assignee: GOTO TEKKOSHO KK
Priority date: 1993-09-13
Filing date: 1993-09-13
Publication date: 1995-03-28
Anticipated expiration: 2015-03-21
Also published as: JP3023583B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】従来成し得なかった角パイプや平鋼を、真直
ぐの状態のまま精度よく、しかも簡単にねじる事を可能
にする為の方法と、その製造機械。【構成】方法としては、角パイプ１２の場合は、中に
予め丸パイプ１３を通しておく。平鋼の場合は、予め丸
パイプの中に平鋼を通しておく。このような状態にして
ねじる事により、いずれも綺麗にねじる事が出来る。次
に製造機械は、横に長き機械台の端に、角パイプ１２の
一端を固定してねじる、ねじり軸３を設け、中間に角パ
イプの外周に、ガイドローラー７を接近させて角パイプ
が回らないようした移動部５を設け、この移動部が機械
台の上面に沿って移動するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は角パイプや平鋼をねじっ
て、ねじり角パイプやねじり平鋼にする方法と、このね
じり角パイプやねじり平鋼を、製造する機械に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】手摺の縦棒に、装飾用として、図１、図
２に示す如き、角鋼や平鋼をねじった形状のものが取付
けられている。そこで最初にねじり角鋼について述べる
と、これは角鋼をねじって作った物ではなく、角鋼をね
じった形状の鋳型に、鉄やアルミを溶かし込んで作った
ものである。従って重くて、価格が高い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで角鋼の一端を固
定し、他の一端を回してねじると、どうしても弱い箇所
が出来るので、そこに応力が集中して、そこだけがねじ
られ、決して均一にねじれない。まして角パイプをねじ
ると、弱い箇所からねじ切れてしまう。そこで角パイプ
が均一に、ねじ切れる事なく出来ると、従来の鋳物より
も軽くて、安い物が大量に出来る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この解決方法は図５に見
られるように、四角の角パイプの中に、やや小さめの丸
パイプを、予め挿入しておく。そして角パイプの一端を
固定し、他の一端を回してねじると、どこも均一に、綺
麗にねじれる。

【０００５】

【作用】これはねじる過程で、角パイプの内径が小さく
なり、中の丸パイプに当ると、そこではそれ以上ねじれ
なくなる。従って角パイプの内径が全面的に丸パイプに
当る迄ねじれる事により、ねじりのピッチがどこも均一
になり、綺麗にねじる事が出来るのである。なお角パイ
プがねじられた後は、少し逆に回してねじりを戻すと、
中の丸パイプを抜く事が出来る。

【０００６】次にねじり平鋼について述べると、平鋼の
一端を固定し、他の一端を回してねじると、平鋼がどう
しても曲がってしまい、均一にねじれない。その為焼い
て修正しているのが実状である。そこで平鋼を、図６に
見られるように、平鋼が丁度入るような丸パイプの中に
入れて、平鋼をねじると、角パイプ同様、ねじりのピッ
チがどこも均一になり、綺麗にねじる事が出来るのであ
る。

【０００７】

【実施例】次にこの方法を用いて、ねじり角パイプや、
ねじり平鋼を作る機械の実施例を図３、図４により説明
する。機械台（１）の端にねじり部（２）が設けられて
いる。ねじり部は軸受にねじり軸（３）が取付けられて
おり、ねじり軸の先端は角パイプの内側が入るように、
四角になっている。そしてこのねじり軸は、減速モータ
ーＡ（４）により、正又は逆にゆっくり回転する。

【０００８】次に移動部（５）には、両側にローラー
（６）が取付けられており、機械台の上枠に沿って、軽
く移動出来るようになっている。更に移動部の中心に
は、４個のガイドローラー（７）が取付けられており、
ガイドローラーの中を角パイプが、僅かな隙間を保って
通るようになっている。そして移動部の両測にエンドレ
スのチェン（８）が取付けられており、チェンを駆動す
る事により、移動部を牽引する。チェンの駆動は、機械
台の他の端に設けられた、チェン駆動部（９）により行
われ、減速モーターＢ（１０）により、チェン駆動軸
（１１）を回してチェンを駆動する。

【０００９】次に製造法を、図５（イ）、（ロ）により
説明すると、先ず移動部（５）をねじり軸（３）に接近
させておく。角パイプ（１２）を移動部のガイドローラ
ー（７）の中を通して、先端をねじり軸（３）の先の四
角の軸に差し込む。そして角パイプの中に、丸パイプ
（１３）を挿入しておく。そこでねじり軸を、ゆっくり
矢印の方向に回して、角パイプをねじり始め、引続き移
動部を序々に矢印の方向に移動させると、ねじり角パイ
プが完成する。ねじり終ったところで角パイプを若干ね
じり戻して、中の丸パイプを抜き取る。

【００１０】次にねじり平鋼を製造する場合は、図６に
示す如く、移動部のガイドローラーを外して、代わりに
平鋼の固定金具Ａ（１４）を取付ける。ねじり軸（３）
の先の四角の軸の代わりに、平鋼の固定金具Ｂ（１５）
を取付ける。そこで丸パイプ（１３）の中に平鋼（１
６）を通して、平鋼の両端を、各々固定金具Ａと固定金
具Ｂの固定する。このような状態にして、ねじり軸をゆ
っくり回して行くと、ねじり平鋼が出来上がる。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明は、従来成し得なか
った角パイプや平鋼を、真直ぐの状態のまま、精度よ
く、しかも簡単にねじる事を可能にした。この為ねじり
角パイプや、ねじり平鋼が安く出来るようになり、各種
装飾用として広く普及する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方法を用いて製作した、ねじり角パイ
プの斜視図。

【図２】本発明の方法を用いて製作した、ねじり平鋼の
斜視図。

【図３】本発明のねじり角パイプ製造機械の正面図。

【図４】本発明のねじり角パイプ製造機械の平面図。

【図５】（イ）ねじり角パイプ製作の説明図。

【図５】（ロ）図５（イ）の左側面図。

【図６】ねじり平鋼製作の説明図。

【符号の説明】１機械台２ねじり部３ね
じり軸４減速モーターＡ５移動部６ロ
ーラー７ガイドローラー８チェン９チ
ェン駆動部１０減速モーターＢ１１チェン駆動軸１２
角パイプ１３丸パイプ１４固定金具Ａ１５
固定金具Ｂ１６平鋼

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【手続補正書】

【提出日】平成６年４月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図３】本発明のねじり角パイプ製造機械の正面図。

【図４】本発明のねじり角パイプ製造機械の平面図。

【図５】（イ）はねじり角パイプ製作の説明図で、
（ロ）は（イ）の５、移動部を左から見た側面図。

【図６】ねじり平鋼製作の説明図。

【符号の説明】１機械台２ねじり部３ね
じり軸４減速モーターＡ５移動部６ロ
ーラー７ガイドローラー８チェン９チ
ェン駆動部１０減速モーターＢ１１チェン駆動軸１
２角パイプ１３丸パイプ１４固定金具Ａ１
５固定金具Ｂ１６平鋼

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】角パイプの中に遊嵌する丸パイプを入れ
て、角パイプをねじりる事を特徴とする、ねじり角パイ
プの製造方法。
【請求項２】丸パイプの中に遊嵌する平鋼を入れて、
平鋼をねじりる事を特徴とする、ねじり平鋼の製造方
法。
【請求項３】横に長き機械台（１）の端に、角パイプの
一端を固定するねじり軸（３）を設け、このねじり軸を
動力で回転させ、次に角パイプの外周に、ガイドローラ
ー（７）を接近させて角パイプが回らないようした移動
部（５）を設け、機械台の他の端に、この移動部を牽引
する動力を設けて、移動部が機械台の上面に沿って移動
するようにした、ねじり角パイプ製造機械。