JPH0780422A - 蒸気洗浄方法および蒸気洗浄装置 - Google Patents

蒸気洗浄方法および蒸気洗浄装置

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JPH0780422A
JPH0780422A JP25018093A JP25018093A JPH0780422A JP H0780422 A JPH0780422 A JP H0780422A JP 25018093 A JP25018093 A JP 25018093A JP 25018093 A JP25018093 A JP 25018093A JP H0780422 A JPH0780422 A JP H0780422A
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JP
Japan
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solvent
processing chamber
work
work processing
vapor
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JP25018093A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tsukada
哲夫 塚田
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TSUKADA FUAINESU KK
Original Assignee
TSUKADA FUAINESU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの蒸気洗浄および乾燥工程を減圧下で
連続的に行って、安全性を確保しながら、ワーク洗浄の
効率を向上可能な蒸気洗浄方法および蒸気洗浄装置を実
現すること。 【構成】 真空蒸留装置1aの蒸留釜1cで発生させた
溶剤蒸気2bを、真空ポンプ35でワーク処理室1d内
を真空引きすることにより、ワーク処理室1d内に導入
して、ワークWを蒸気洗浄する。次に、ワーク処理室1
dに溜まった溶剤2hを溶剤排出経路39から排出した
後に、真空ポンプ35でワーク処理室1d内を真空引き
して、ワークWを減圧乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油系溶剤などを用い
てワークを蒸気洗浄すると共に、それを減圧乾燥する蒸
気洗浄方法および蒸気洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のワーク洗浄方法のうち、蒸気洗浄
は、洗浄の最終工程ですすぎ洗浄として行うのが一般的
である。この蒸気洗浄では、従来、上面が開放状態の溶
剤槽に溶剤を貯留しておき、この溶剤を加熱して溶剤蒸
気を発生させると共に、その上方位置にワークを搬送
し、蒸気にワークをさらした後に、ワークを乾燥装置に
搬送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蒸気洗浄方法では、蒸気洗浄と乾燥とを別々に行うた
め、作業効率が低いという問題点がある。ここで、これ
らの工程を連続的に行う目的に、蒸気洗浄装置と乾燥装
置とを近い位置に設けると、乾燥装置の加熱源の近くで
石油系溶剤の蒸気を発生させることになり、危険であ
る。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
ワークの蒸気洗浄および乾燥工程を減圧下で連続的に行
って、安全性を確保しながら、ワーク洗浄の効率を向上
可能な蒸気洗浄方法および蒸気洗浄装置を実現すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る蒸気洗浄方法においては、密閉可能な
ワーク処理室内を吸引源で真空引きすることにより、外
部の溶剤蒸気発生源で発生させた溶剤蒸気をワーク処理
室内に導入して、ワーク処理室内のワークを蒸気洗浄し
た後に、吸引源でワーク処理室内を真空引きして、ワー
クを減圧乾燥する。
【0006】ここで、溶剤蒸気発生源では、減圧下で溶
剤を加熱して、溶剤蒸気を発生させることが好ましい。
【0007】このような蒸気洗浄方法を実施するための
蒸気洗浄装置には、ワーク処理室と溶剤蒸気発生源とを
接続する溶剤蒸気供給経路と、ワーク処理室内の底面側
に接続して、そこから溶剤を排出する溶剤排出経路と、
ワーク処理室と吸引源とを接続する真空引き経路と、溶
剤蒸気発生源からワーク処理室に溶剤蒸気を供給すると
きに溶剤蒸気供給経路を開状態にし、この経路をワーク
処理室内で減圧乾燥を行うときに閉状態にする溶剤蒸気
供給経路開閉手段と、ワーク処理室から溶剤を排出する
ときに溶剤排出経路を開状態にし、この経路をワーク処
理室内で減圧乾燥を行うときに閉状態にする溶剤排出経
路開閉手段とを設けて、蒸気洗浄および減圧乾燥を連続
して行えるようにすることが好ましい。
【0008】ここで、溶剤蒸気供給源として、洗浄に使
用済みの溶剤を再生するための蒸留器を利用することに
よって、溶剤再生装置と蒸気洗浄装置とを一体化した洗
浄システムを構成することが好ましい。
【0009】本発明の別の蒸気洗浄方法においては、密
閉可能なワーク処理室内を吸引源で真空引きすると共
に、ワーク処理室内で溶剤を加熱し、発生した溶剤蒸気
によって、ワーク処理室内のワークを蒸気洗浄した後
に、吸引源でワーク処理室内を真空引きして、ワークを
減圧乾燥することに特徴を有する。
【0010】このような蒸気洗浄方法を実施するための
蒸気洗浄装置には、ワーク処理室と溶剤供給源とを接続
する溶剤供給経路と、この経路を介して供給されたワー
ク処理室内の溶剤を加熱して、溶剤蒸気を発生させる溶
剤加熱手段と、ワーク処理室内の底面側に接続して、そ
こから溶剤を排出する溶剤排出経路と、ワーク処理室と
吸引源とを接続する真空引き経路と、溶剤供給源からワ
ーク処理室に溶剤を供給するときに溶剤供給経路を開状
態にし、この経路をワーク処理室内で減圧乾燥を行うと
きに閉状態にする溶剤供給経路開閉手段と、ワーク処理
室から溶剤を排出するときに溶剤排出経路を開状態に
し、この経路をワーク処理室内で減圧乾燥を行うときに
閉状態にする溶剤排出経路開閉手段とを設けて、蒸気洗
浄および減圧乾燥を連続して行えるようにすることが好
ましい。
【0011】ここで、ワーク処理室には、その内部を上
方側のワーク処理部と下方側の溶剤貯留部とに区画し
て、溶剤貯留部側からワーク処理部側への溶剤ミストの
上昇を妨げる遮蔽部材を設けて、汚れを含むミストがワ
ークに付着することを防止することが好ましい。
【0012】
【作用】本発明においては、まず、吸引源でワーク処理
室を真空引きして、外部の溶剤蒸気発生源から溶剤蒸気
をワーク処理室内に導入し、ワークを蒸気洗浄する。ま
たは、吸引源でワーク処理室を真空引きしながら、ワー
ク処理室内の溶剤を加熱し、溶剤蒸気を発生させて、ワ
ークを蒸気洗浄する。しかる後に、同じ吸引源およびワ
ーク処理室を用いて、ワークに減圧乾燥を行う。従っ
て、1つのワーク処理室で蒸気洗浄と減圧乾燥とを連続
的に行うため、洗浄の作業効率が向上する。また、減圧
下で溶剤蒸気を発生させるため、溶剤を高温にする必要
がないと共に、ワークを減圧乾燥するので、ワークを高
温にする必要がない。しかも、溶剤蒸気は、減圧下にあ
って、外部に漏れにくい。従って、石油系溶剤のような
可燃性の溶剤を用いても安全である。さらに、1組の吸
引源およびワーク処理室で蒸気洗浄および減圧乾燥を行
うので、乾燥装置付きの蒸気洗浄装置を小形で安価に構
成できる。
【0013】
【実施例】実施例1 図1には、本発明の実施例1に係る蒸気洗浄装置と、石
油系溶剤(溶剤)の再生装置とを一体化した洗浄システ
ムの全体構成の概要を示してある。
【0014】この図において、本例の洗浄システム1
は、蒸気洗浄装置1bと、この洗浄装置および他の超音
波洗浄装置などで発生した使用済みの石油系溶剤を再生
するための真空蒸留装置1aとから構成されている。
【0015】(蒸留装置の構成)真空蒸留装置1aは、
ワーク洗浄後の石油系溶剤2を真空蒸留するための蒸留
釜1cを有し、この蒸留釜1cの内周側面の下方側の位
置には、ワーク洗浄済みの石油系溶剤の溶剤流入口11
aが開いている。この溶剤流入口11aには、溶剤流入
管3が接続されている。溶剤流入管3は、溶剤流入弁4
を介して液位調整器5に接続されており、この液位調整
器5の内部空間は蒸留釜1cの内部空間100に連通し
て、蒸留釜1c内の溶剤液面が液位調整器5によって常
に一定の位置に保持される。この液位調整器5の天井側
は、溶剤供給管6に連通しており、この溶剤供給管6を
介して、洗浄機よりワーク洗浄済みの石油系溶剤2が液
位調整器5内に供給される。
【0016】蒸留釜1cの内周側面の上方側の位置に
は、蒸留釜内を大気開放するための管7が接続されてい
る。この管7は、手動式の真空解除弁8および自動式の
真空解除弁9を介して大気側に連通している。また、こ
れらの弁8、9の間の位置に、蒸留釜1c内の真空度を
測定するための真空計10が取付けられている。本例で
は、真空計10が接点付きのものであるため、蒸留釜1
c内の温度が設定温度以上になったときを蒸留終点とし
て検出可能であると共に、蒸留釜1c内の真空度が予め
設定した圧力以下に低下したときをも蒸留終点として検
出可能である。
【0017】蒸留釜1cの天井には、蒸留釜1c内で発
生した溶剤蒸気2aを外部に導出するための溶剤蒸気管
12が接続されている。この溶剤蒸気管12は、熱交換
器であるエコノマイザー13に連通している。エコノマ
イザー13の内部空間には前述した溶剤供給管6が通っ
ており、そこを通過した溶剤蒸気2bは、石油系溶剤2
に熱を与えた後に、溶剤蒸気回収管14内に排出され
る。この回収管14は凝縮器15に接続されており、凝
縮器15内に導かれる溶剤蒸気2bは、ここで冷却・凝
縮されて液体に戻される。さらに、回収管14から延設
された溶剤回収管17には、蒸留釜1cを真空引きする
ための真空ポンプ18(トロコイド、液封式など)が介
挿されており、凝縮器15内で液体に戻された溶剤2c
は、逆止弁16が介挿された溶剤回収管17を介して真
空ポンプ18の吸入ポート18aからポンプ内に吸引さ
れる。この真空ポンプ18の吐出ポート18bの側は、
水分分離器19に接続されている。このため、真空ポン
プ18から吐出された溶剤2cは、水分分離器19にお
いて水分が分離された後に、溶剤出口管20を介して回
収可能である。ここで、真空蒸留装置1aを洗浄装置に
組み込む場合には、溶剤出口管20から回収溶剤2dを
洗浄装置の側に還流する構造とする。
【0018】一方、蒸留釜1cの底には、ここに溜まっ
た蒸留残留物を排出するための排出管21が接続されて
おり、蒸留釜1cの内部には、そこに貯留された石油系
溶剤2を加熱するための熱媒が循環するコイル27が取
付けられている。
【0019】(蒸気洗浄装置の構成)蒸気洗浄装置1b
は、密閉可能なワーク処理室1dを有し、このワーク処
理室1dの内部には、ワークWを保持するメッシュ状の
ワーク支持台1eが配置されている。ワーク処理室1d
の内周側面には、前述した回収管14の途中位置で分岐
した溶剤蒸気供給経路31と、ワーク処理室1d内を大
気開放するための管40が接続している。ここで、回収
管14の分岐位置の下流側には、電磁バルブSV11が
介挿されている一方、溶剤蒸気供給経路31の途中位置
には、電磁バルブSV12(溶剤蒸気供給経路開閉手
段)が介挿されている。また、管40にも電磁バルブS
V13が介挿されている。
【0020】溶剤蒸気管12と溶剤蒸気回収管14と
は、直接、管45によっても接続されており、この管4
5の途中には電磁バルブSV16が介挿されている。ま
た、溶剤蒸気回収管14には、管45との接続位置の上
流側に電磁バルブSV17が介挿されている。
【0021】ワーク処理室1dの内周側面には、真空引
き経路32が接続され、その途中位置には、電磁バルブ
SV14が介挿されている。真空引き経路32は、凝縮
器33に接続されており、凝縮器33内に導かれる溶剤
蒸気2eは、ここで冷却・凝縮されて液体に戻される。
さらに、真空引き経路32のうち、溶剤回収管34に
は、ワーク処理室1dを真空引きするためのトロコイド
式、液封式などの真空ポンプ35(吸引源)が介挿され
ており、凝縮器33内で液体に戻された溶剤2fは、逆
止弁36が介挿された溶剤回収管34を介して真空ポン
プ35の吸入ポート35aからポンプ内に吸引される。
この真空ポンプ35の吐出ポート35bの側は、溶剤出
口管38に接続されており、真空ポンプ35から吐出さ
れた溶剤2fは、出口管38を介して回収可能である。
【0022】さらに、ワーク処理室1dの底には、そこ
に溜まった溶剤を排出するための溶剤排出経路39が接
続しており、この溶剤排出経路39には、電磁バルブS
V15(溶剤排出経路開閉手段)および手動バルブ41
が介挿されている。ここで、溶剤排出経路39は、電磁
バルブSV15と手動バルブ41の介挿位置の途中で分
岐し、溶剤回収管42として、凝縮器33内に接続され
ている。
【0023】(溶剤再生動作)このように構成した本例
の洗浄システム1において、真空蒸留装置1aの側で
は、真空ポンプ18を駆動して、蒸留釜1c内の真空引
きを行うと、蒸留釜1c内の真空度は約40Torr程
度まで高まり、比較的低い加熱温度で蒸留釜1c内の石
油系溶剤2の蒸発が始まり、溶剤蒸気2aが発生する。
発生した溶剤蒸気2aは、溶剤蒸気管12を通ってエコ
ノマイザー13に供給され、ここで、石油系溶剤2との
間で熱交換が行われて冷却され、ある程度、液化され
る。冷却された後の溶剤蒸気2bは、回収管14を通っ
て凝縮器15に供給され、ここで冷却・凝縮されて液化
する。液化した石油系溶剤2cは真空ポンプ18に吸引
されて、その吐出側から水分分離器19に供給される。
この水分分離器19において水分が分離された後の石油
系溶剤、すなわち、蒸留再生された石油系溶剤2dは、
溶剤出口管20を通って洗浄機に還流として供給され
る。
【0024】(蒸気洗浄動作)蒸気洗浄装置1bの側に
おいては、前記の溶剤の再生工程を行っている間、電磁
バルブSV11、SV17を開状態、電磁バルブSV1
2〜SV15を閉状態にしてある。また、電磁バルブS
V16は、閉状態にしてある。
【0025】この状態から、ワークWの蒸気洗浄を行う
場合には、まず、ワーク処理室1dの上面を開放状態に
して、内部にワークWを入れた後に、再び、上面を塞い
で、ワーク処理室1dを密閉状態にする。
【0026】次に、真空ポンプ35を駆動すると共に、
電磁バルブSV11を閉状態に切り換え、電磁バルブS
V12、SV14を開状態に切り換える。一方、電磁バ
ルブSV13、SV15は、閉状態のままにしておく。
【0027】その結果、蒸留釜1cで発生した溶剤蒸気
2a、2bは、溶剤蒸気供給経路31を介して、ワーク
処理室1dの内部に導入される。導入された溶剤蒸気2
a、2bは、ワークWに接触すると、その表面で露結す
ると共に、下方に落下し、ワークWに付着していた汚れ
を洗い落とす。このため、ワーク処理室1dの底には、
石油系溶剤2hが貯まる。
【0028】このとき、電磁バルブSV16を開状態に
する一方、電磁バルブSV17を閉状態あるいは半開状
態にすることによって、溶剤蒸気量を調整でき、溶剤蒸
気量を増やして洗浄性能を向上させることも可能であ
る。
【0029】この状態で所定の洗浄時間が経過した後
に、電磁バルブSV12を閉状態に切り換えると共に、
電磁バルブSV15を開状態に切り換える。その結果、
ワーク処理室1dの底面側に溜まっていた石油系溶剤2
hは、溶剤排出経路39から自重で排出される。その後
に、電磁バルブSV15を閉状態にする。
【0030】その結果、ワーク処理室1dの内部は、真
空ポンプ35によって真空引きされ、その真空度が高ま
り、ワークWに付着していた石油系溶剤の蒸発が始ま
る。発生した溶剤蒸気2gは、真空引き経路32を通っ
て溶剤蒸気2eとして、凝縮器33に供給され、ここで
冷却・凝縮されて液化する。液化した石油系溶剤2fは
真空ポンプ35に吸引されて、溶剤出口管38を通って
回収される。
【0031】(実施例1の効果)以上のとおり、本例の
蒸気洗浄装置1bでは、密閉可能なワーク処理室1dの
内部を真空ポンプ35で真空引きすることにより、蒸留
釜1cで発生した溶剤蒸気2a、2bをワーク処理室1
d内に導入して、ワークWを蒸気洗浄した後に、真空ポ
ンプ35の真空引きを利用して、ワーク処理室1d内で
ワークの減圧乾燥を行う。従って、蒸気洗浄と減圧乾燥
とを連続的に行うため、洗浄の作業効率が向上すると共
に、濡れたワークWを作業雰囲気に晒す必要がない。さ
らに、減圧下で溶剤蒸気の発生およびワークの乾燥を行
うため、溶剤およびワークを高温にする必要がない。し
かも、溶剤蒸気は、真空蒸留装置1aで発生させるな
ど、常に減圧下にあって、外部に漏れにくい。それ故、
石油系溶剤のような可燃性の溶剤を用いても安全であ
る。また、1組の真空ポンプ35とワーク処理室1dと
で蒸気洗浄および減圧乾燥を行うので、乾燥も可能な蒸
気洗浄装置1bを小形で安価に構成できる。
【0032】実施例2 図2には、実施例2に係る蒸気洗浄装置の構成の概要を
示してあり、この蒸気洗浄装置は、単体の洗浄装置とし
て構成されている。
【0033】(蒸気洗浄装置の構成)本例の蒸気洗浄装
置50は、密閉可能なワーク処理室51と溶剤タンク5
2から構成されている。ワーク処理室51は、その内部
にメッシュ状のワーク支持台51aを有し、そこにワー
クWが保持される。ワーク支持台51aの下方位置に
は、ワーク処理室51内を上方側のワーク処理部51c
と下方側の溶剤貯留部51dとに区画する遮蔽板51b
が水平に配置されており、遮蔽板51bは、溶剤貯留部
51dの側からワーク処理部51cの側に汚れを含んだ
溶剤ミストが上昇するのを妨げる。
【0034】ワーク処理室51と溶剤タンク52は、ワ
ーク処理室51の底に貯まった石油系溶剤2jを溶剤タ
ンク52に排出するための溶剤排出経路53(溶剤排出
経路開閉手段)で接続されており、この溶剤排出経路5
3の途中位置には、電磁バルブSV51が介挿されてい
る。また、ワーク処理室51と溶剤タンク52とは、溶
剤供給経路54で接続されており、この溶剤供給経路5
4には、電磁バルブSV52(溶剤供給経路開閉手段)
が介挿されている。また、溶剤供給経路54の途中位置
には、送液ポンプ55も介挿されており、溶剤タンク5
2に貯留されている石油系溶剤2iをワーク処理室51
に圧送可能である。
【0035】また、ワーク処理室51には、溶剤タンク
52から供給された石油系溶剤2jを加熱して、溶剤蒸
気2kを発生させるための熱媒が循環するコイル61が
取り付けられている。
【0036】ワーク処理室51の内周側面には、真空引
き経路55が接続され、この真空引き経路55は、凝縮
器56に接続されている。また、真空引き経路55のう
ち、溶剤回収管57には、ワーク処理室51を真空引き
するためのトロコイド式、液封式などの真空ポンプ58
(吸引源)が介挿されており、真空ポンプ58でワーク
処理室51から真空引きされた溶剤蒸気2mは、凝縮器
56内で液体に戻され、液体に戻された溶剤2nは、逆
止弁59が介挿された溶剤回収管57を介して真空ポン
プ58の吸入ポート58aからポンプ内に吸引される。
この真空ポンプ58の吐出ポート58bの側は、溶剤出
口管60に接続されており、真空ポンプ58から吐出さ
れた溶剤2pは、溶剤出口管60を介して回収可能であ
る。
【0037】(蒸気洗浄動作)本例の蒸気洗浄装置51
の動作を説明する。
【0038】まず、蒸気洗浄を行う前には、電磁バルブ
SV51、52は、いずれも閉状態である。
【0039】この状態から、蒸気洗浄を行う場合には、
電磁バルブSV55を開状態に切り換えると共に、送液
ポンプ55を駆動し、溶剤タンク52に貯留されている
石油系溶剤2iをワーク処理室51に供給する。その後
に、電磁バルブSV55を閉状態に切り換える。
【0040】次に、ワーク処理室51内を真空ポンプ5
8で真空引きすると共に、ワーク処理室51内の石油系
溶剤2jをコイル61で加熱する。その結果、石油系溶
剤2jから溶剤蒸気2kが発生する。溶剤蒸気2kは、
ワークWに接触し、付着している汚れを除去する。この
とき、石油系溶剤2jの上方は、遮蔽板51bで遮られ
ているため、石油系溶剤2jから発生したミストは、ワ
ークWに直接供給されない。
【0041】この状態で所定の洗浄時間が経過した後
に、電磁バルブSV51を開状態に切り換え、ワーク処
理室51の底面側に貯まった石油系溶剤2jを溶剤排出
経路53を介して自重で溶剤タンク52に戻す。
【0042】次に、電磁バルブSV51を閉状態に切り
換えると、ワーク処理室51の内部は、真空ポンプ59
によって真空引きされ、その真空度が高まる。このた
め、ワークWに付着していた石油系溶剤の蒸発が始ま
り、発生した溶剤蒸気は、真空引き経路55を通って、
ワーク処理室51から排出される。その結果、ワークW
は減圧乾燥される。一方、ワーク処理室51から排出さ
れた溶剤蒸気2mは、凝縮器56に供給され、ここで冷
却・凝縮されて液化する。液化した石油系溶剤2mは、
真空ポンプ58に吸引されて、溶剤出口管60を通って
回収される。
【0043】(実施例2の効果)以上のとおり、本例の
蒸気洗浄装置50では、密閉可能なワーク処理室51の
内部を真空ポンプ58で真空引きしながら、溶剤蒸気2
kを発生させ、ワーク処理室51内のワークWを蒸気洗
浄した後に、真空ポンプ58の真空引きを利用して、ワ
ーク処理室51内でワークWの減圧乾燥を行う。従っ
て、蒸気洗浄と減圧乾燥とを連続的に行うため、洗浄の
作業効率が向上すると共に、濡れたワークWを作業雰囲
気に晒す必要がない。また、減圧下で溶剤蒸気の発生お
よびワークの乾燥を行うため、溶剤およびワークを高温
にする必要がないなど、実施例1と同様に、安全であ
る。また、1組の真空ポンプ58とワーク処理室51と
で蒸気洗浄および減圧乾燥を行うので、乾燥も可能な蒸
気洗浄装置50を小形で安価に構成できる。
【0044】
【発明の効果】以上のとおり、本発明においては、吸引
源でワーク処理室を真空引きして、ワーク処理室内に溶
剤蒸気を導入または発生させて、ワークを蒸気洗浄した
後に、同じ吸引源およびワーク処理室を用いて、ワーク
の減圧乾燥を行う。従って、本発明によれば、1つのワ
ーク処理室で蒸気洗浄と減圧乾燥とを連続的に行うた
め、洗浄の作業効率が向上する。また、減圧下で溶剤蒸
気を発生させるため、溶剤を高温にする必要がないと共
に、ワークを減圧乾燥するので、ワークを高温にする必
要がない。しかも、溶剤蒸気は、減圧下にあって、外部
に漏れにくい。従って、石油系溶剤のような可燃性の溶
剤を用いても安全である。さらに、1組の吸引源および
ワーク処理室で蒸気洗浄および減圧乾燥を行うので、乾
燥も可能な蒸気洗浄装置を小形で安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る蒸気洗浄装置を備える
洗浄システムの全体構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施例2に係る蒸気洗浄装置構成を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・洗浄システム 1a・・・真空蒸留装置 1b、50・・・蒸気洗浄装置 1c・・・蒸留釜(蒸気発生源) 1d、51・・・ワーク処理室 2、2i、2j・・・石油系溶剤 2a、2b、2e、2k、2m・・・溶剤蒸気 2c、2f、2n・・・溶剤 31・・・溶剤蒸気供給経路 32、55・・・真空引き経路 35、58・・・真空ポンプ(吸引源) 39、53・・・溶剤排出経路 51b・・・遮蔽板 51c・・・ワーク処理部 51d・・・溶剤貯留部 52・・・溶剤タンク(溶剤供給源) 54・・・溶剤供給経路 61・・・コイル(加熱手段) SV12・・・電磁バルブ(溶剤蒸気供給経路開閉手
段) SV15・・・電磁バルブ(溶剤排出経路開閉手段) SV51・・・電磁バルブ(溶剤排出経路開閉手段) SV52・・・電磁バルブ(溶剤供給経路開閉手段) W・・・ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉可能なワーク処理室内を吸引源で真
    空引きすることにより、外部の溶剤蒸気発生源で発生さ
    せた溶剤蒸気を前記ワーク処理室内に導入して、前記ワ
    ーク処理室内でワークを蒸気洗浄した後に、前記吸引源
    で前記ワーク処理室内を真空引きして、ワークを減圧乾
    燥することを特徴とする蒸気洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記溶剤蒸気発生源
    では、減圧下で溶剤を加熱して、溶剤蒸気を発生させる
    ことを特徴とする蒸気洗浄方法。
  3. 【請求項3】 密閉可能なワーク処理室内を吸引源で真
    空引きすると共に、前記ワーク処理室内の溶剤を加熱
    し、ワーク処理室内に溶剤蒸気を発生させて、ワーク処
    理室内でワークを蒸気洗浄した後に、前記吸引源で前記
    ワーク処理室内を真空引きして、ワークを減圧乾燥する
    ことを特徴とする蒸気洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に規定する蒸気洗浄方法の実施
    に使用する蒸気洗浄装置であって、前記ワーク処理室と
    前記溶剤蒸気発生源とを接続する溶剤蒸気供給経路と、
    前記ワーク処理室内の底面側に接続して、そこから溶剤
    を排出する溶剤排出経路と、前記ワーク処理室と前記吸
    引源とを接続する真空引き経路と、前記溶剤蒸気発生源
    から前記ワーク処理室に溶剤蒸気を供給するときに前記
    溶剤蒸気供給経路を開状態にし、前記ワーク処理室内で
    減圧乾燥を行うときに前記溶剤蒸気供給経路を閉状態に
    する溶剤蒸気供給経路開閉手段と、前記ワーク処理室か
    ら溶剤を排出するときに前記溶剤排出経路を開状態に
    し、前記ワーク処理室内で減圧乾燥を行うときに前記溶
    剤排出経路を閉状態にする溶剤排出経路開閉手段とを有
    することを特徴とする蒸気洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記溶剤蒸気供給源
    は、洗浄に使用済みの溶剤を再生するための減圧蒸留器
    であることを特徴とする蒸気洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に規定する蒸気洗浄方法の実施
    に使用する蒸気洗浄装置であって、前記ワーク処理室と
    溶剤供給源とを接続する溶剤供給経路と、この経路を介
    して供給された前記ワーク処理室内の溶剤を加熱して、
    溶剤蒸気を発生させる溶剤加熱手段と、前記ワーク処理
    室内の底面側に接続して、そこから溶剤を排出する溶剤
    排出経路と、前記ワーク処理室と前記吸引源とを接続す
    る真空引き経路と、前記溶剤供給源から前記ワーク処理
    室に溶剤を供給するときに前記溶剤供給経路を開状態に
    し、前記ワーク処理室内で減圧乾燥を行うときに前記溶
    剤供給経路を閉状態にする溶剤供給経路開閉手段と、前
    記ワーク処理室から溶剤を排出するときに前記溶剤排出
    経路を開状態にし、前記ワーク処理室内で減圧乾燥を行
    うときに前記溶剤排出経路を閉状態にする溶剤排出経路
    開閉手段とを有することを特徴とする蒸気洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ワーク処理室に
    は、その内部を上方側のワーク処理部と下方側の溶剤貯
    留部とに区画し、この溶剤貯留部側から前記ワーク処理
    部側への溶剤ミストの上昇を妨げる遮蔽部材を備えるこ
    とを特徴とする蒸気洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003024884A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 Hisaka Works Ltd 洗浄装置

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