JPH0780351B2 - 不可視問題の発色領域明示方法 - Google Patents

不可視問題の発色領域明示方法

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JPH0780351B2
JPH0780351B2 JP61306229A JP30622986A JPH0780351B2 JP H0780351 B2 JPH0780351 B2 JP H0780351B2 JP 61306229 A JP61306229 A JP 61306229A JP 30622986 A JP30622986 A JP 30622986A JP H0780351 B2 JPH0780351 B2 JP H0780351B2
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恭生 大立目
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は発色インキ組成物に関し、更に詳しくは、酸性
物質またはアルカリ性物質により無色から有色に発色す
る呈色剤を含むインキで印刷されている画像に付与した
ときに、これらの画像を明瞭に発色させるとともに、上
記発色インキ組成物の付与領域を明示することができる
発色インキ組成物に関する。
(従来の技術) 従来、pH指示薬の如く酸やアルカリで無色から有色に発
色する呈色剤を含む印刷インキにより、紙等に不可視の
画像を印刷しておき、必要に応じてこれらの画像に酸性
物質またはアルカリ性物質を付与して発色させる方法が
知られており、例えば、秘密性の高い文書、試験問題の
作製あるいは玩具等に利用されている。
また、フェノールフタレイン、微量のアルカリ性物質、
溶剤およびバインダーからなるインキをフェルトペン等
に充填し、該ペンで紙等に自由に筆記して任意の着色画
像を形成し、この画像は短時間で消色するため、後に強
アルカリ物質を含有する無色のインキを充填したペンに
よってなぞり、筆記画像を再発色させる方法も知られて
いる。
(発明が解決しようとしている問題点) 上記の如き方法で使用されている不可視画像の発色剤
は、通常は酸性物質またはアルカリ性物質の水溶液とし
て用いられている。
また、不可視画像を形成するpH支持薬等の呈色剤は、酸
性物質またはアルカリ性物質によって容易に発色するも
のであるが、例えば、アルカリで発色させた場合には、
発色後は空気中の炭酸ガス等の酸性物質によってアルカ
リが中和されるため、あるいは空中の酸素等によって酸
化されるため、発色画像は時間経過とともに消失するこ
とが多い。また酸で発色させた画像も同様に酸の揮散等
によって同様に消失し易い。
従って、酸やアルカリで発色させた不可視画像は、時間
の経過とともに消失すること、および使用した酸性物質
またはアルカリ性物質の水溶液が無色であるため、ある
時間が経過した後は、以前に一度発色させたことがある
か否かおよび発色させた領域が不明となることが多い。
以上の如き点は玩具等ではあまり重要な問題とはならな
いが、高い秘密性が要求される分野、例えばアミダの抽
選クジ、秘密文書、試験問題の作成やその回答に対する
チェック等の場合には、後に使用者が何処に記入したか
或いは「回答者」がどこまで発色させたか、それらの領
域が不明となるため、証拠が残らず、争いが生じる恐れ
があるという問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記の如き問題を解決するため鋭意研究の
結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、酸性物質またはアルカリ性物質か
らなる発色剤、色素および液媒体からなる発色インキ組
成物であって、酸またはアルカリにより無色から有色に
発色するpH指示薬を含むインキで印刷された潜像に付与
したときに、該潜像を発色させるとともに、該発色画像
を隠蔽することなく、上記発色インキ組成物の付与領域
を、上記発色画像が消色した後にも半永久的に明示する
ことができる発色インキ組成物である。
次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明において発
色剤として使用する酸性物質またはアルカリ性物質と
は、例えば、ギ酸、酢酸、クエン酸等の有機酸、塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸の如き一般的な酸性物質でよ
く、またアルカリ物質としては、アルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、アンモニア水、有機アミン等の如く一般的
なアルカリ物質でよいものである。
また色素としては、一般の直接染料、酸性染料等、有機
顔料、無機顔料等の一般的な染料または顔料が使用で
き、更に有機または無機の蛍光物質等も使用でき、更に
蛍光増白剤等の如く暗所の紫外線下で可視となる染料で
も使用することができる。
上記酸性物質またはアルカリ性物質および色素を溶解又
は分散させる媒体は水、有機溶剤あるいはそれらの混合
物である。
酸性物質またはアルカリ性物質は、本発明の発色インキ
組成物中で不可視画像を発色させるに必要な濃度、例え
ば0.1〜10重量%程度の量で使用され、色素は発色した
画像を完全に隠蔽しない量、すなわち、発色画像が判別
できる程度の濃度、例えば0.01〜30重量%程度の濃度で
使用する。
また液媒体は、いずれの組成でもよいが、不可視画像中
に容易浸透して不可視画像を形成しているpH支持薬等の
呈色剤に作用する必要があるので、これらの不可視画像
が、例えば、水性樹脂をビヒクルとしたインキで形成さ
れている場合には、水または水と有機溶剤の混合物がよ
く、一方不可視画像が水不溶性樹脂をベヒクルとしたイ
ンキで形成されている場合には、水と有機溶剤との混合
物あるいは有機溶剤が好ましい。例えば、有機溶剤とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、エチレングリコール等が安全性の面や使用性の点で
好ましいものである。
上記成分からなる本発明の発色インキ組成物は、上記の
成分を単に混合するのみでも調製でき、必要に応じてボ
ールミル、サンドミル、ペイントシェーカー等で分散処
理することも好ましい。
(作用・効果) 以上の如き本発明の発色インキ組成物を、例えば、pH指
示薬等の呈色剤を含む印刷インキで印刷された不可視画
像に付与することによって、これら不可視画像を発色さ
せることができる。
そして時間を経過とともに発色画像が消失した場合であ
っても、本発明の発色インキ組成分が着色されているた
めに、該インキを一度付与したことは後になっても明瞭
に証拠として残る。従って各種試験やアミダ抽選クジ等
において、どの領域まで発色インキ組成物を付与したに
ついての争いを生じる余地がなくなる。
本発明の発色インキ組成物はいずれの方法でも使用する
ことが可能であるが、好ましい方法は通常のマーキング
ペンやフェルトペンに充填して使用する態様である。こ
れらのマーキングペンやフェルトペン等は本発明の発色
インキ組成物が酸性またはアルカリ性であることからし
て、ペン軸、ペン先あるいは中綿等は、耐酸性や耐アル
カリ性に優れた、例えば、プラスチック製等が好まし
い。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、文中、部または%とあるのは特に断りのない重量基
準である。
実施例1 用紙(クリーム「金毬」北越製紙製)に、フェノールフ
タレイン2部、塩化ビニル樹脂20部および酢酸エチル78
部からなるインキにより文章を印刷して乾燥した。この
ままでは白紙と全く同様であり、印刷画像は完全に不可
視であった。
次に下記組成の本発明の発色インキ組成物をボールミル
で分散処理して調製した。
炭酸ナトリウム 5部 硅酸亜鉛(蛍光顔料) 5部 エチレングリコール 33部 水 33部 イソプロピルアルコール 24部 上記発色インキ組成物をマーキングペン中に充填し、こ
のペンを用いて上記の不可視印刷部分をマーキングした
ところ、マーク部分が赤色に発色して鮮明な文章が現わ
れた。このものを3ケ月間放置しておいたところ、発色
した文章は消失していたが、その部分は蛍光顔料によっ
て緑色に着色しており、一度発色させたことおよび発色
させた領域が明白であった。
実施例2 実施例1の蛍光顔料に代えて、蛍光増白剤1部を使用
し、他は実施例1と同様に処理した。同様に文章が現出
し、且つ同様に一定期間後に文字が消失し、その部分は
全く白紙状態になったが、暗所て紫外線を照射したとこ
ろ、発色インキ組成物を付与した部分のみが青白く蛍光
を発し、一度発色インキ組成物を付与しことおよび発色
させた領域が明白であった。
実施例3 フェノールフタレイン1部、水酸化ナトリウム0.02部、
塩化ビニル樹脂20部、酢酸エチル69.98部、メチルエチ
ルケトン8.7部および2,5−ビス(5′−ターシャリーブ
チルベンゾオキサゾリル(2))チオフェン1.3部から
なるインキをペンに充填し、このペンで紙(春日井OKコ
ート4.6/110Kg)に筆記したところ、最初に赤色の文字
が描かれたが、これらの文字は5分間後には消色して不
可視となった。
次に炭酸ナトリウム5部、ジスアゾイエロー5部、エチ
レングリコール、33部、水33部およびイソプロピルアル
コール24部を混合分散処理し本発明の発色インキ組成物
を得た。
このインキをフェルトペンに充填して、上記の不可視画
像部分にマーキングしたところ、筆記文字が再発色して
鮮明な文字が表れた。
この再発色画像は長期間保持すると消色するが、発色性
インキの塗布部分は依然として黄色になっており、イン
キを塗布したことおよび塗布部分は明瞭に判別できた。
またブラックライト蛍光灯下で全体を照したところ、上
記発色インキ組成物でマーキンギしてない部分の文字も
見ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸またはアルカリにより無色から有色に発
    色する呈色剤を含むインキで潜像として問題が印刷され
    た問題用紙に、酸性物質またはアルカリ性物質からなる
    発色剤、色素および液媒体からなる発色インク組成物を
    付与することにより、潜像である問題を発色させるとと
    もに、発色した問題を隠蔽することなく、上記発色イン
    キ組成物の付与領域を、上記発色した問題が消色した後
    にも半永久的に明示することを特徴とする不可視問題の
    発色領域明示方法
JP61306229A 1986-12-24 1986-12-24 不可視問題の発色領域明示方法 Expired - Lifetime JPH0780351B2 (ja)

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JP61306229A JPH0780351B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 不可視問題の発色領域明示方法

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JPS63159483A JPS63159483A (ja) 1988-07-02
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JP61306229A Expired - Lifetime JPH0780351B2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24 不可視問題の発色領域明示方法

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JPS60226573A (ja) * 1984-04-25 1985-11-11 Seiji Kawashima 呈色助剤液

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