JPH07802B2 - スクラツプの複式溶解方法および装置 - Google Patents

スクラツプの複式溶解方法および装置

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JPH07802B2
JPH07802B2 JP3035786A JP3035786A JPH07802B2 JP H07802 B2 JPH07802 B2 JP H07802B2 JP 3035786 A JP3035786 A JP 3035786A JP 3035786 A JP3035786 A JP 3035786A JP H07802 B2 JPH07802 B2 JP H07802B2
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scrap
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JP3035786A
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敏夫 南条
昌二 古谷
雅行 青鹿
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石川島播磨重工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、スクラップを段階的に熱効率よく溶解する
スクラップの複式溶解方法および装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、スクラップ(屑鉄)を溶解、精錬する設備とし
て、電気炉、なかでもアーク炉が広く利用されている。
そして、このような設備によって鉄資源の再利用の一翼
を担っている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、スクラップの溶融温度は、銑鉄のそれよりも
高い。そのため、スクラップを溶解するためには莫大な
エネルギーを必要とする。
そこで、例えば、電気炉によるスクラップ溶解の場合に
は、操業コストを下げるために種々の対策が講じられて
いる。しかし、未だ不十分であり、次のような問題があ
った。
電気料金の安い深夜電力の有効活用ができない。
すなわち、深夜電力をフルに利用して短時間に多量の溶
湯を生産したとしても、後工程の能力の制約のために、
実際には深夜電力の利用率を高めることができない。
他エネルギーの本格的利用による省電力化対策を講じ
ることが難しい。
設備、操業の弾力的な運用機能に欠ける。
すなわち、夜間、昼間などの時間帯における操業方法の
変更、出鋼時期の調整などには限界がある。
この発明は、このような従来の問題を解決して、省電
力、省エネルギー化と、設備の弾力的操業を実現するこ
とを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 第1の発明の方法は前記事情に鑑みてなされたもので、
溶湯の加熱機能と貯留機能と出湯機能を持つ電気炉に転
炉を併設するとともに、電気炉内にスクラップと炭材を
入れて主に夜間に電力を投入してスクラップを溶解し、
高カーボンの溶湯を形成し、炭材の投入により溶湯の溶
融点を下げて省エネルギー操業しつつ溶湯を所定時間貯
留し、その後、溶湯を転炉に移してから酸素を吹き込
み、転炉でカーボンと酸素の反応熱を利用して溶解吹錬
を行うものである。
第2の発明は前記事情に鑑みてなされたもので、溶湯の
加熱機能と貯留機能と出湯機能を有し、内部に投入され
たスクラップと炭材をアーク溶解する電気炉と、前記電
気炉からの溶湯を受けるとともに酸素が吹き込まれてカ
ーボンと酸素の反応熱を利用しながら吹錬する転炉が、
近接して配置され、前記電気炉との転炉の近傍に、前記
転炉の炉口と電気炉の炉口の間で移動自在に設けられて
電気炉と転炉のどちらか一方に酸素を吹き込み、転炉に
おいては溶湯の吹錬を電気炉においては溶湯の溶解の促
進を図るランスが設けられてなるものである。
[作用] この発明によれば、まず、スクラップにカーボンを加え
て溶融点の低い高カーボンの溶湯をつくり、その後、そ
の高カーボンの溶湯中に酸素を吹き込んで反応させ、そ
の反応熱を有効利用してスクラップの溶解吹錬を行う。
[実施例] 以下、この発明の実施例を第1図に基づいて説明する。
図は設備全体の概略平面図であって、図中1は電気炉、
2は転炉を示す。
本例の場合、電気炉1は三相アーク炉となっており、そ
の炉蓋3に挿入された電極4には、炉上二次側導体5
と、給電用可撓ケーブル6によって炉用変圧器7が接続
されている。この電気炉1の出湯用スパウト8は転炉2
との対向位置に設けられている。このような電気炉1に
は、炉蓋3を吊り上げて旋回させる駆動機構と、炉内に
スクラップを装入するスクラップ装入機構と、炉内に炭
材を装入する炭材装入機構と、電気炉1を傾動させて溶
湯を出湯用スパウト8から転炉2に供給する傾動機構が
備えられている(各機構は図示せず)。
一方、転炉2はトラニオン軸受9,9によって支えられて
おり、その炉口10に吹錬用上吹き酸素ランス11が差し込
まれるようになっている。ランス11はランス支持アーム
12に支持され、そのアーム12はランス昇降、旋回用ポス
ト13によって昇降、旋回される。これにより、ランス11
は転炉2と電気炉1の両炉に対してセットできるように
なっている。転炉2には、トラニオン軸受9,9を中心と
して傾転させる傾転機構と、炉内に適宜スクラップを追
加装入するスクラップ装入機構が備えられている(各機
構は図示せず)。
次に作用について説明する。
まず、電気炉1の炉蓋3を吊り下げて旋回させ、電気炉
1内にスクラップを装入すると共に炭材を加え、そして
スクラップをアーク溶解する。炭材のために高カーボン
の溶湯ができる。高カーボンであることは、その溶融点
を下げることになる。したがって、電気炉1における省
エネルギー化と溶解の迅速化が図られる。
電気炉1は、必要に応じて傾転し、高カーボンの溶湯を
出湯用スパウト8から出湯して、炉口10から転炉2内に
供給する。転炉2内は、供給された高カーボンの溶湯を
ランス11により吹錬してその温度を上げ、そして適宜ス
クラップを追加して溶解する。転炉2における溶解のた
めの熱量は、電気炉1からの溶湯の顕熱、および溶湯中
のカーボンとランス11からの酸素との反応熱であり、溶
湯中のカーボン量の多少によりスクラップの配合比率が
左右される。したがって、転炉2でのスクラップの溶解
比率を増やすには、高カーボンの溶湯をつくる必要があ
る。また、コークス、フェロシリコンなどの発熱材を併
用してもよい。
転炉2における溶解作業が終了したら、トラニオン軸受
9,9を中心に転炉2を傾転させて出鋼する。
このように、一旦、スクラップにカーボンを加えて高カ
ーボンの溶湯をつくった後、カーボンと酸素との反応熱
を利用してスクラップの溶解吹錬を行う。
ところで、溶湯中のカーボンは、溶湯が過酸化状態とな
ることを防ぐ。このことから、電気炉1に溶湯の貯留機
能をもたせて、高カーボンの溶湯を電気炉1内に貯留す
ることが可能となる。その場合には、夜間などの電気料
金の安い時間帯に、電力をフルに利用してスクラップを
溶解し、そして余分な溶湯を貯留しておき、電気料金の
高い時間帯には、貯留しておいた溶湯を使用して、転炉
2にて電力を使用せずにスクラップの溶解操業をするこ
とができ、省電力、エネルギーコストの低減に役立つ。
しかも、電気炉1に溶湯を貯留することにより、転炉2
への溶湯の供給率を変えて、転炉2の出鋼時間を無理な
く大幅に調整することが可能となる。また、電気炉1に
て溶解、貯留された溶湯の保熱は、電力による他、転炉
操業の合間に、図中一点鎖線の軌跡を描くようにランス
11を電気炉1上にまで旋回させてきて弱く酸素を吹き込
むことによって行ってもよく、その場合には一層の省電
力化が図れる。
なお、上記実施例においては、電気炉1を三相交流アー
ク炉としているが、電気炉1として、直流アーク炉や誘
導炉などの種々の形式のものを採用できることは勿論で
ある。また、上記実施例においては、昇降、旋回用ポス
ト13を利用して、ランス11を電気炉1と転炉2に供用で
きるように移動させる構成を採っているが、ポスト13を
台車式に横移動させるように、あるいは、レールを上方
に敷設してランス11を懸重し移動させるようにしてもよ
く、何等、上記実施例の構成に限定されるものではな
い。
また、電気炉1にて高カーボンの溶湯をつくるための方
法としては、炭材の装入も含め、次のような方法を採る
ことができる。
電気炉1にて溶解するスクラップ中の高カーボンスク
ラップの配合量を増加する。
スクラップ中に炭材を混入して溶解する。
溶湯中に炭材を吹き込む。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、まず、スクラ
ップにカーボンを加えて高カーボンの溶湯をつくり、そ
の後、溶湯中のカーボンと酸素との反応熱を有効利用し
てスクラップの溶解吹錬を行うから、次のような効果を
奏する。
電気炉においてカーボンの添加によって溶湯の溶融点
を下げるために、その溶解に必要なエネルギーが少なく
て済み、しかも、その後の転炉での酸素を吹き込んでの
スクラップの溶解吹錬に当たっては、その溶湯中のカー
ボンとの反応熱を有効利用するので、これらの結果とし
て、大幅な省エネルギー化を図ることができる。従っ
て、高カーボンの溶湯をつくる電気炉において、省電
力、迅速溶解を実現できるとともに、保熱エネルギーも
少なくて済む。
溶湯中のカーボンは、溶湯を過酸化状態とすることを
防ぐため、高カーボンの溶湯は貯留に適する。従って、
その溶湯の使用比率を増減することにより、転炉での出
鋼時期を無理なく大幅に調整することができる。従っ
て、高カーボンの溶湯を作るための電気炉には、溶湯の
貯留機能をもたせることができ、その結果、夜間などの
電気料金の安い時間帯に溶解、貯留を行うことができる
ようになり、省電力、エネルギーコストの低減を実現す
ることができる。
高カーボンの溶湯を作るときに、カーボン量を増減す
ることにより、その後の溶解吹錬におけるスクラップの
溶解比率を増加させて、酸素吹錬による反応熱を最大限
利用してスクラップを省電力溶解することができる。
移動自在のランスを用いて転炉と電気炉のどちらか一
方に酸素を吹き込むことができるので、転炉に酸素を送
った場合には、溶湯の吹錬を行うことができ、電気炉に
酸素を送った場合には、電気炉での溶湯の溶解促進を図
ることができ、よりいっそうの省エネルギー操業ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を説明するための概略平面
図である。 1……電気炉、2……転炉、4……電極、11……ラン
ス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶湯の加熱機能と貯留機能と出湯機能を持
    つ電気炉に転炉を併設するとともに、電気炉内にスクラ
    ップと炭材を入れて主に夜間に電力を投入してスクラッ
    プを溶解し、高カーボンの溶湯を形成し、炭材の投入に
    より溶湯の溶融点を下げて省エネルギー操業しつつ溶湯
    を所定時間貯留し、その後、溶湯を転炉に移してから酸
    素を吹き込み、転炉でカーボンと酸素の反応熱を利用し
    て溶解吹錬を行うことを特徴とするスクラップの複式溶
    解方法。
  2. 【請求項2】溶湯の加熱機能と貯留機能と出湯機能を有
    し、内部に投入されたスクラップと炭材をアーク溶解す
    る電気炉と、前記電気炉からの溶湯を受けるとともに酸
    素が吹き込まれてカーボンと酸素の反応熱を利用しなが
    ら吹錬する転炉が、近接して配置され、前記電気炉と転
    炉の近傍に、前記転炉の炉口と電気炉の炉口の間で移動
    自在に設けられて電気炉と転炉のどちらか一方に酸素を
    吹き込み、転炉においては溶湯の吹錬を電気炉において
    は溶湯の溶解の促進を図るランスが設けられてなること
    を特徴とするスクラップの複式溶解装置。
JP3035786A 1986-02-14 1986-02-14 スクラツプの複式溶解方法および装置 Expired - Lifetime JPH07802B2 (ja)

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