JPH0780259B2 - 光フアイバー入りゴムホース - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光ファイバー入りゴムホースに係わり、更
に詳しくはゴムホースの製造時に、外管ゴム内に光ファ
イバーを一体的に埋設した光ファイバー入りゴムホース
に関するものである。

〔従来技術〕

従来、複雑かつ多量の信号を送信する手段として同軸ケ
ーブル等が使用されているが、同軸ケーブルを使用する
場合、特に厳重なシールドを使用したものが用いられ、
またケーブルが長くなるとコイルの作用やコンデンサー
の作用が出てきてしまいケーブルを通る信号が劣化して
しまうと言う問題がある。

そこで、最近では複雑かつ多量の信号を送信する手段と
して光ファイバーが用いられている。

しかし、信号のみを送信させる場合には、上記のような
光ファイバーを用いているが、この信号と同時にゴムホ
ース等を用いて流体を輸送する手段は、未だ提案されて
いない。

〔発明の目的〕

この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出された
もので、その目的とするところは複雑かつ多量の信号を
送信すると同時に、流体をも輸送することが出来るよう
にした光ファイバー入りゴムホースを提供するものであ
る。

〔発明の構成〕

この発明は上記目的を達成するため、ゴムホースの製造
時に、外管ゴム内に光ファイバーをスパイラル状または
直線状に配設して一体的に埋設させて構成することによ
り、複雑かつ多量の信号を送信すると同時に、流体をも
輸送することが出来るようにしたことを要旨とするもの
である。

〔発明の実施例〕

以下添付図面に基いて、この発明の実施例を説明する。

第１図は、この発明を実施した光ファイバー入りゴムホ
ースの先端側面図、第２図は一部縦断正面図を示し、ゴ
ムホース１は、内管ゴム2,補強層３及び外管ゴム４によ
り構成されている。

そして、前記外管ゴム４の内部には、少なくとも一本以
上の光ファイバー５がスパイラル状または直線状に配設
されて一体的に埋設して構成されている。

また、このように構成したゴムホース１を、例えば石油
やガソリン等の流体の供給用ゴムホースとして使用する
場合には、前記光ファイバー５に物理量（温度，圧力，
放射線等）に感じる機能や光を発する機能を持たせてお
けば、流体の供給と同時に物理量の複雑かつ多量の信号
を送信することも可能となる。

また複数本の光ファイバー５を埋設する場合には、光フ
ァイバー５を更に被覆した線にして外管ゴム４内に埋設
することにより更に安全確実に保護して使用することが
出来るものである。

また、光ファイバー５をゴムホース１内に一体的に埋設
すれば、ゴムホース１を引っ張ったり、屈曲させた場合
にも、光ファイバー５が損傷したり、破断等が少なくな
り、また光ファイバー５が露出していないので巻取り時
や巻出し時における取り扱いも容易である。

〔発明の効果〕

この発明は、上記のようにゴムホースの製造時に、外管
ゴム内に光ファイバーをスパイラル状または直線状に配
設して一体的に埋設させて構成するようにしたため、複
雑かつ多量の信号を送信すると同時に、流体をも輸送す
ることが出来、またゴムホースを引っ張ったり、屈曲さ
せた場合でも光ファイバーが損傷したり、破断するのを
有効に防止でき、また取り扱いに便利でコンパクトに構
成することが出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明を実施した光ファイバー入りゴムホ
ースの先端側面図、第２図は一部縦断正面図である。 １……ゴムホース、２……内管ゴム、３……補強層、４
……外管ゴム、５……光ファイバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内管ゴム，補強層及び外管ゴムにより構成
   されるゴムホースにおいて、前記外管ゴム内に、ゴムホ
   ースの製造時に少なくとも一本以上の光ファイバーを長
   手方向に沿って一体的に埋設したことを特徴とする光フ
   ァイバー入りゴムホース。