JPH0780071A - バルーンカテーテル - Google Patents

バルーンカテーテル

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JPH0780071A
JPH0780071A JP5177646A JP17764693A JPH0780071A JP H0780071 A JPH0780071 A JP H0780071A JP 5177646 A JP5177646 A JP 5177646A JP 17764693 A JP17764693 A JP 17764693A JP H0780071 A JPH0780071 A JP H0780071A
Authority
JP
Japan
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balloon
catheter
tube
outer diameter
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP5177646A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Kidokoro
広人 木所
Hiroshi Kuki
博 久木
Takashi Kawabata
隆司 川端
Hisao Nakamura
尚生 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波内視鏡内を挿通し、食道、腸等の大き
な内腔を閉塞できるバルーンカテーテルの提供。 【構成】 先端を丸めたバルーン装着用カテーテルチュ
−ブ1に一端を半球状とし此の部分を胴部より肉厚とし
た風船状バルーン4をカテーテルチューブ先端部に伸長
状態で包被し、他端開放端をチュ−ブ外周面に接着し、
さらにバルーン胴部6を捩ってチューブ外周面に巻き付
けた構成。バルーン先端部をフリーとしたため、膨張率
が大で、かつ伸長下にチューブに取付けたことにより胴
部を細身にすることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルーンカテーテルに
関し、詳しくは、超音波内視鏡に挿通して食道、腸等の
所要局部に導入して該器官内にバルーンを膨張させて閉
塞し、診断、手術等に使用するバルーンカテーテルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】消化管系の超音波内視鏡による診断、手
術が広く行われるようになってきた。特に通常の内視鏡
の鉗子孔から超音波センサーを挿入し食道深部の癌や静
脈瘤の診断の有用性が高くなってきた。しかしながら食
道等への超音波内視鏡の使用に際しては器官内を水等の
媒体で満たす必要がある。このためには、食道、腸等を
一時閉塞する必要があるが、従来のこれら大きな内径の
内腔を閉塞するためのバルーンとしては良好なものがな
かった。一方内視鏡のカテーテル挿通孔は2.3mm程
度の内径であり、現在のところ、内視鏡を通して所要部
位に導入する良好な閉塞用バルーンカテーテルがなく、
これを可能とするカテーテルが強く要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、上記状況
に鑑み、内視鏡を挿通して所要部所に挿入しバルーンを
膨張させて器官内を閉塞できるバルーンカテーテルを作
ることを企図した。従来のバルーンカーテルではバルー
ンの両端がそれぞれカテーテル外周面に接着固定されて
いることに起因することを見いだし、バルーン材料と併
せ研究試作を重ね本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、一の端部を閉じて風船状としカテーテル先端部にか
ぶせたバルーン部の他端部を伸長した状態でカテーテル
チューブの外周囲に接着してなることを特徴とするバル
ーンカテーテルが提供される。図1は本発明に係るバル
ーンカテーテルの一実施例の縦断面図で、外径1.5m
mのカテーテルチューブ1の先端部に通気孔2が穿孔さ
れ、チューブ先端3は丸められて滑らかに加工されてい
る。このチューブ先端部にバルーン4が装着されてい
る。バルーンの先端は半球状部5とした閉じられた風船
状で、この半球状部5は他のバルーン部分より肉厚に形
成されている。バルーンはカテーテル手元側に伸長され
た状態で、その他端がカテーテル先端から約60mm隔
てられた位置でカテーテルチューブ外周面に接着されて
おり、バルーン胴部6は緩くねじられ、膜表面の弱い粘
着性によりカテーテルチューブに巻き付いている。巻き
付き後のバルーン外径は1.8mm〜2.0mmであ
り、充分に余裕をもって、超音波内視鏡内を挿通させる
ことができる。
【0005】次に、バルーン4を形成する材料及び形成
方法について説明する。バルーン形成材料は、弾性体で
あって、かつ、圧感受性、機械的物性及び抗血栓性に優
れていることが好ましい。このような弾性材料として
は、例えば、シリコンゴム、ポリウレタン、天然ゴム等
バルーン材料として用いられている各種弾性材料が使用
できるが、ポリウレタンが好ましく用いられる。ポリウ
レタンとしては、ポリウレタンのみならず、ポリウレタ
ンウレア、ポリウレタン・シリコーンブロック共重合
体、フッ素化ポリウレタン、フッ素化ポリウレタンウレ
アなどのポリウレタン系ポリマーを含む。また、ポリウ
レタンとポリジメチルシロキサンとのブレンドなど、ポ
リウレタンと異種ポリマーとのブレンド物を含む。
【0006】ポリウレタン系ポリマーとしては、例え
ば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)や水添MDI,ヘキサメチレンジイソシアネート
などのジイソシアネートと1,4−ブタンジオールやエ
チレングリコールなどの短鎖ジオールからなるウレタン
またはウレア結合をハードセグメントとし、ポリオキシ
テトラメチレングリコールやポリオキシプロピレングリ
コールなどのポリエーテル、エチレンアジペートなどの
アジピン酸エステル、ポリカプロラクトンやポリカーボ
ネートなどの脂肪酸ポリエステル等をソフトセグメント
とするポリウレタンが挙げられる。鎖延長剤としては、
1,4−ブタンジオールやエチレングリコールなどの短
鎖ジオールあるいはエチレンジアミンなどのジアミンが
使用される。
【0007】弾性材料を用いてバルーンを製造するに
は、各種製膜法が採用可能であるが、一般にディッピン
グ成形法が好ましい。ディッピング成形法では、弾性材
料と必要に応じて各種添加剤を有機溶剤に溶解して溶液
とし、この溶液に型を浸漬して製膜する。溶液中に型を
浸漬させて型の表面に溶液を塗布し、溶剤を蒸発させて
型表面に被膜を形成させる。浸漬と乾燥を繰り返すこと
により所望厚みのフィルム(膜)を積層形成することが
できる。
【0008】次に本発明に係るバルーンカテーテルの製
造方法例を説明する。先ず、装着するバルーンの製造法
について述べる。バルーン成形型として、例えば径5
mm、バルーン部長さ25mmの風船状部と径1.5m
mの棒からなるステンレス製金型を用意する。この金型
をポリウレタンのテトラヒドロフラン10重量%溶液に
浸漬、乾燥の工程を3〜5回繰り返す。この間、風船の
先端部2〜3mmをさらに2回浸漬、乾燥を行ない、此
の部分を他より厚くする。次いで10重量%テトラヒド
ロフラン水溶液に12時間浸漬後、脱型し、100℃、
アニーリングを施し、図1の断面図に示すような膜厚4
0μm,先端部厚み70μm、外径5mmの風船体を得
た。次に外径1.5mmの軟質塩化ビニルあるいはポ
ルウレタンの押出成形で得られたカテーテルチューブに
先端から25mm程の位置にバルーン用気体出入用側孔
を設け、先端孔部を滑らかに丸めたものを使用し、これ
に前記バルーンを被嵌する。被嵌したバルーンの開口
端をカテーテル手元部側に約60mm長さに引っ張り、
この伸長状態で、バルーン開口端部をカテーテル外周面
に気密に接着する。このように伸長することにより、バ
ルーン部分の外径は、5mmから2.1〜2.2mmに
縮小し、超音波内視鏡内を挿通することができる。次
にカテーテルチューブの外周に少したるんだ状態で包被
しているバルーンをカテーテルチューブに巻き付くよう
に捻り、図1に示すようなバルーンカテーテルを得る。
膜表面の緩い粘着性が作用し、このねじられた形状が保
持される。此の状態で、バルーン部分の外径は1.8〜
2.0mmに縮小し、容易に余裕を持って超音波内視鏡
内を出入することができる。なお、バルーンの巻き付き
は膨張の際、解けて原形に戻る。なお、上記作成例の寸
法に限定されることなく、超音波内視鏡を挿通できる範
囲内で、適宜変更することができる。
【0009】
【作用】本発明バルーンカテーテルでは、図2に示すよ
うな両端部が固定されているバルーンと異なり、先端部
が風船状でチューブから分離しているため、膨張が制限
されず、内部加圧をすることにより、所望の外径に膨張
させることができる。形状を風船状とし、かつ長さ方向
に伸長して固定することにより外径を縮小させることが
できる。此の伸長の際、カテーテルチューブ先端は丸め
られており、かつ風船部先端は肉厚に形成されているの
で、バルーン伸長の際、チューブ先端がバルーンを突き
抜けることがない。さらに、チューブにややたるんだ風
船膜をその表面の弱い粘着性を利用して捩ってカテーテ
ルチューブに巻き付けることにより、より細身とするこ
とができ、超音波内視鏡の鉗子孔に容易に挿入すること
ができる。なお、膨張後のバルーンは空気を抜くことに
より、原形に収縮し、内視鏡から容易に引き抜くことが
できる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を掲げて本発明をさらに具体
的に説明する。 (1)バルーン:バルーン用金型として、バルーン部外
径5mm,長さ25mm棒部径1.8mmのステンレス
製風船形金型、また、別にバルーン部が同形、同寸法で
両端に1.8mm径の棒部を設けた金型を用意した。 (2)バルーン用溶液:医療用イソプレンゴムのテトラ
ヒドロフラン10重量%溶液にポリマー100重量部に
対し架橋剤としてクミルパーオキサイド0.2重量部を
添加したものを用いた。 上記溶液に各金型を用いてそれぞれ5回浸漬、乾燥を繰
り返したのち、片側開放型及び図2に示す従来型の両側
開放型のバルーン原体を得た。これを150℃、窒素気
流下で30分間加熱して架橋した。次に、バルーン用空
気側孔を設けた外径1.5mmのポリウレタン押出チュ
ーブにそれぞれのバルーンを伸長し、または伸長せずに
開放端を接着した。図2に従来のバルーン両端をチュー
ブ外周に接着したものの縦断面図を示す。このようにし
て得られたバルーンカテーテルカテーテル基部にエアロ
ックを取り付けて注射筒から約30mlの空気をバルー
ンに注入しバルーン膨張状態を測定した。結果を次の表
1に示す。判定の条件としては、通常の超音波内視鏡に
挿通できるようにするため、収縮状態における外径が
2.3mm以上のもの、及び器官内の閉塞を目的とする
ためバルーン膨張後外径が、40mmに達しないものは
不可(×)とした。
【0011】
【表1】
【0012】表1が示すように、本発明バルーンでは上
記条件を満足するが、両末端を固定したバルーンでは伸
長し捻って外径を小さくすることが出来ないため所要外
径に達せず、また伸長せず手元側を固定したものでは、
膨張時の条件は満たすが、バルーン収縮時の外径が原形
のままであり、不適である。
【0013】
【発明の効果】本発明バルーンカテーテルは、超音波内
視鏡内を挿通して、消化器官の食道,腸等の所望位置に
バルーンを到達させ、その内腔を閉塞することができる
ので、超音波内視鏡による診断、手術に大きく貢献する
ことができ、医療上、非常に有用である。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルーンカテーテル先端部の拡大
縦断面図である。
【図2】従来のバルーンカテーテル先端部の拡大縦断面
図である。
【符号の説明】
1 カテーテルチューブ 2 通気孔 3 チューブ先端 4 バルーン 5 半球状部 6 胴部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の端部を閉じて風船状としカテーテル
    先端部にかぶせたバルーン部の他端部を伸長した状態で
    カテーテルチューブの外周囲に接着してなることを特徴
    とするバルーンカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記バルーン部が収縮したとき少なくと
    も超音波内視鏡の鉗子孔に挿通できる外径であることを
    特徴とする請求項1記載のバルーンカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記バルーン部が膨張したとき少なくと
    も食道、腸等の器官内を閉塞できる外径となることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のバルーンカテーテ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記バルーンの収縮時にバルーン部を捻
    ることにより外径を縮小した請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載のバルーンカテーテル。
  5. 【請求項5】 前記バルーンの先端1cm以下の部分の
    肉厚を他の部分の肉厚の1.2倍以上1.6以下とした
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載のバルーンカテーテル。
JP5177646A 1993-06-25 1993-06-25 バルーンカテーテル Pending JPH0780071A (ja)

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JP5177646A JPH0780071A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 バルーンカテーテル

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JP5177646A Pending JPH0780071A (ja) 1993-06-25 1993-06-25 バルーンカテーテル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012527941A (ja) * 2009-05-29 2012-11-12 スマート・メディカル・システムズ・リミテッド 内視鏡のための固定アッセンブリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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