JP3207304B2 - 内視鏡用バルーンカテーテル - Google Patents

内視鏡用バルーンカテーテル

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JP3207304B2
JP3207304B2 JP25521893A JP25521893A JP3207304B2 JP 3207304 B2 JP3207304 B2 JP 3207304B2 JP 25521893 A JP25521893 A JP 25521893A JP 25521893 A JP25521893 A JP 25521893A JP 3207304 B2 JP3207304 B2 JP 3207304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルーンカテーテルに
関し、詳しくは内視鏡特に超音波内視鏡に挿通して食
道、腸等の所要局部に導入し、該器官内にバルーンを膨
張させて閉塞し、診断、手術等に使用するバルーンカテ
ーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】消化管系の超音波内視鏡による診断、手
術が広く行われるようになってきた。従来の内視鏡の鉗
子孔から細径化した超音波プローブを挿入し、内視下に
病変を観察しながら確実にかつ容易に病変部の超音波断
層像を得る方法が一般的となっている。鉗子孔は例えば
二つある場合に、大鉗子孔の径は3〜5mm,小鉗子孔
の径は3mm以下、通常2.3〜2.8mmである。大
鉗子孔は超音波プローブを挿入するために用いられ、食
道閉塞用バルーンカテーテルは小鉗子孔に挿入すること
となる。従来のバルーンカテーテルとしては、図2の断
面図に示すように、細径のカテーテル先端部に、筒状の
バルーンを被着し、バルーン先端部、及び後端部をチュ
ーブに接着するものである。しかしながら、この方式で
は内腔径が3〜4.5cmの大きさの食道を閉塞できる
だけの大きさと耐久性をもつバルーンを、2.8mm内
径の小鉗子孔中を通過させることは極めて困難であり、
またバルーンを鉗子孔に挿通するとき、バルーン膜を傷
つけることがあり、バルーンカテーテルの繰り返し使用
に問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
方法として、発明者らはバルーン膨張時の大きさを確保
し、且つ収縮時のバルーン外径を内視鏡鉗子孔を挿通で
きる細さとする方法を検討し、閉塞用バルーンは必ずし
もカテーテルチューブ自体に被着させる必要がなく細い
金属スタイレットに巻き付けることに想到し、本発明を
完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、カテーテルチューブ先端に該チューブ軸と平行に、
先端を丸頭形としたスタイレットを取り付け、該スタイ
レットを長円形バルーンで包被し、該バルーンの開放端
縁を前記カテーテルチューブ先端縁部に接着し、前記バ
ルーンのスタイレット頭部より内側の外周部に輪環を緩
着せしめたことを特徴とする内視鏡用バルーンカテーテ
ルが提供される。すなわち、カテーテルチューブ先端に
金属スタイレットを取り付け、このスタイレットに収縮
時のバルーンを巻き付けることにより、充分に内視鏡鉗
子孔を挿通できる細さとするものである。
【0005】本発明に係るバルーンカテーテルとして、
2ルーメン型、即ちバルーンの膨張及び収縮操作用の通
気用ルーメン及び液体用ルーメンを有するバルーンカテ
ーテルを例に取って説明する。図1は、本発明バルーン
カテーテルのバルーン収縮時の中心を通る縦断面図で、
カテーテルのチューブ1に通気用ルーメン2及び液体用
ルーメン3が設けられ、液体用ルーメン3はバルーンよ
り手元側でチューブ外に開口している。前記液体用ルー
メン3の先端部を利用して、ルーメン2と平行にスタイ
レット4の根部が埋め込まれ固定されている。スタイレ
ット4は例えばステンレス鋼の細い棒で、液体用ルーメ
ン3の径と同等か若干大きい径で、0.5mm程度の径
で、先端はエポキシ樹脂等を用いて球状部5に丸められ
ており、バルーンと接してもバルーンを傷つけないよう
になっている。バルーン6は口元のみを開口した長円形
風船状で、スタイレット部分を包被し、その口元部分は
カテーテルチューブ1の先端縁部に固着されている。バ
ルーン先端部には、スタイレット球状部の手元側に輪環
7が緩く嵌められている。輪環7を環着させる方法とし
ては、例えば熱収縮チューブ片を挿入し、加熱して径を
縮小させるゴム製チューブ等でおさえる等の方法で取り
付けることができる。以上、2ルーメン型のバルーンカ
テーテルを例にとって説明したが、水等は別途方法で供
給し、バルーン操作用のルーメンのみを有する1ルーメ
ン型の場合、或いは3本以上のルーメンを有するバルー
ンカテーテルについても、同様に構成することができ
る。
【0006】次に、バルーン6は、膨張して食道を閉塞
するものであるが、偏った膨張形状でなく、かつ膨張後
の長さとして30mm以上,直径30mm以上が確保さ
れる必要がある。バルーンの膜厚を薄くし且つ所期の膨
張容量を確保するためには、バルーンの材質として伸び
率が600%以上のエラストマーを用いることが好まし
い。これに適するエラストマーとしては、天然ゴム,軟
質ポリウレタン等が挙げられる。上記大容量のバルーン
を、当初内視鏡の鉗子孔に挿入する前の収縮状態で、充
分細身になるように巻き付けておく必要があり、その方
法として、バルーン先端部に取り付けた輪環7を捻り回
すことにより、弛んだバルーン膜をスタイレットに捻っ
て巻付け、膜表面の弱い粘着力を利用して細身状態を保
たせることができる。さらに別の方法として、バルーン
膜に例えば図3(A)に示すように、平帯状断面にでき
るように折目筋8を付け、これを図3(B)に示すよう
にスタイレットに巻き付け、或いは、図4(A)に示す
ように収縮時の横断面を例えば洋傘をつぼめたときのよ
うに、3本以上の放射状突起に形成できるように折目筋
8を付けておき、これを図4(B)に示すようにスタイ
レットに巻き付けるようにしても良い。此の方法によ
り、捻る場合に比しさらにスタイレットにコンパクトに
バルーンを巻き付けることができる。
【0007】
【作用】本発明では、細い金属棒スタイレット4を軸と
し、これに収縮状態のバルーンを巻き付けるので、巻き
付き後のバルーン部分は充分に細身となり、容易に内視
鏡腔内をバルーンを傷つけることなく挿通させることが
できる。バルーンはスタイレットを中心軸とし、スタイ
レットを覆う先端部で輪環により拘束されているので、
膨張時に、偏って膨らむことがなく、対称形状を保つこ
とができる。さらに輪環を捻ることにより、収縮状態の
バルーンを容易にスタイレットに巻き付かせることがで
きる。また前述したように、バルーンに折目筋を設けた
ものでは、ねじってスタイレットに巻き付ける場合より
さらにバルーンを細く巻くことができる。なお、スタイ
レットの先端は、丸頭球状に形成されているので、バル
ーンの収縮の際、接触してもバルーンが突き破られるこ
とがない。
【0008】カテーテルチューブの材質としては、ポリ
塩化ビニル、無可塑ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウ
レタン等が一般的であるが、これらに限定されるもので
はなく、チューブ状に加工可能であり適度な弾性と可撓
性及び強度がある材質であればよい。バルーンの材質と
しては生体適合性に優れるポリウレタンが好ましいがこ
れに限られるものではなく、天然ゴム,イソプレンゴ
ム,ブタジエンゴム,ブチルゴム,ポリスチレン−ポリ
イソプレン−ポリスチレンゴム,ポリスチレン−ポリブ
タジエン−ポリスチレンゴム,ポリスチレン−ポリエチ
レン−ポリスチレン等のブロック型熱可塑性エラストマ
ー等が挙げられるが、伸びが600%以上で、柔軟性と
強度がある材料であれば前記以外の材質でも用いること
ができる。
【0009】
【実施例】以下に実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。チューブ外径1.80mm、通気用ルーメ
ン内径0.90mmのチューブを用いた。チューブ先端
部が図1に示すようなバルーンカテーテルを作成した。
スタイレットの径は0.65mm,スタイレット長さは
50mmである。なお、チューブは、ショアA硬度90
の熱可塑性ポリウレタン、バルーンは特殊ポリエステル
系ポリウレタンを用いて作り、バルーン部の伸び率は9
20%であった。また、比較のため、実施例と同一のカ
テーテルチューブを用い、図2に示す従来型のバルーン
カテーテルを作成した。バルーンの材質は熱可塑性ポリ
ウレタンであり、伸び率は500%であった。実施例、
比較例のバルーン取付構造、及び性能評価を表1に示
す。使用した内視鏡の鉗子孔の内径は2.8mmであっ
た。なお、此の表中、バルーン耐久性は、バルーンの膨
張、収縮を繰り返し、破損するまでの回数で、5回以上
を○、5回未満を×とした。なお、図1においてバルー
ン先端部はリングによりスタイレットに対し緩やかに押
し付けらている。バルーンは収縮時になるべく直径を小
さくするため、軽くねじってたたむのが好ましい。比較
例1では固着しているため、ねじってたたむことはでき
なかった。また、食道閉塞適性としては、一般人では食
道の内径が30〜45mmであり、閉鎖適性として、4
5mm以上を○、30mm以下を×とした。
【0010】
【表1】
【0011】表1から判るように、実施例1及び2で
は、内視鏡鉗子孔を挿通でき、食道閉塞に適用でき、且
つ5回以上の繰り返し使用が可能であるが、比較例1で
は、鉗子口を挿通できず、比較例2では最初の収縮時に
先端が破れ耐久性がない。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、バルーンをスタイレッ
トに巻き付けることにより、超音波内視鏡鉗子孔へのバ
ルーンカテーテルの挿入が可能でかつ短時間で行なうこ
とができ、術者及び患者の負担を大幅に軽減でき、かつ
かつ鉗子孔装着時にバルーン膜を傷つけることがなく、
繰り返し使用に耐えるので、超音波内視鏡による食道等
疾患の診断に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルーンカテーテルの構造を示す
先端部拡大断面図である。
【図2】従来のバルーンカテーテルの構造を示す先端部
拡大断面図である。
【図3】(A)はバルーン収縮時における折目筋を示
し、(B)は巻き付け状態を示す説明図である。
【図4】(A)はバルーン収縮時における別の折目筋を
示し、(B)は巻き付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 チューブ 2 通気用ルーメン 3 液体用ルーメン 4 スタイレット 5 球状部 6 バルーン 7 輪環 8 折目筋

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルチューブ先端に該チューブ軸
    と平行に、先端を丸頭形としたスタイレットを取り付
    け、該スタイレットを長円形バルーンで包被し、該バル
    ーンの開放端縁を前記カテーテルチューブ先端縁部に接
    着し、前記バルーンのスタイレット頭部より内側の外周
    部に輪環を緩着せしめたことを特徴とする内視鏡用バル
    ーンカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記長円形バルーンが収縮時に平帯状と
    なるように折目筋が付されてれていることを特徴とする
    請求項1記載の内視鏡用バルーンカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記長円形バルーンが収縮時に横断面が
    3本以上の突条を有する星形状となるように折目筋が付
    されていることを特徴とする請求項2記載の内視鏡用バ
    ルーンカテーテル。
  4. 【請求項4】 前記輪環が熱収縮チューブまたはゴム製
    リングであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用
    バルーンカテーテル。
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