JPH0780042B2 - 金型用中子ピン - Google Patents

金型用中子ピン

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JPH0780042B2
JPH0780042B2 JP1139910A JP13991089A JPH0780042B2 JP H0780042 B2 JPH0780042 B2 JP H0780042B2 JP 1139910 A JP1139910 A JP 1139910A JP 13991089 A JP13991089 A JP 13991089A JP H0780042 B2 JPH0780042 B2 JP H0780042B2
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JP
Japan
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mold
mounting hole
diameter
product forming
pin mounting
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JPH035058A (ja
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克彦 高橋
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Ahresty Corp
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Ahresty Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ダイカスト鋳造等において鋳造製品に所定の
穴等を形成するべく金型のキャビティ面に植設状に突設
される金型用中子ピンに関するものである。
〈従来の技術〉 この種金型用中子ピンは、金型キャビティ内に充填され
た溶湯の凝固収縮により、金型キャビティ面から突出し
ている製品形成部が、その軸方向と直交する方向に作用
する曲げ応力の影響を繰り返し受けることになる。そし
てその曲げ応力は、金型のピン取付孔内に挿着される挿
着部と製品形成部の境界部分、すなわち製品形成部の根
元部分に集中して掛るため、製品形成部の根元部分が金
属疲労をおこして、中子ピンが製品形成部の根元部分か
ら折れやすい不具合があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、金型のキャビティ内に充填された溶湯の凝固
収縮の影響を繰り返し受けても、長期に亘って折れる惧
れのない金型用中子ピンを提供せんとするものである。
〈課題を解決するための手段〉 斯る目的を達成する本発明の請求項1に係る金型用中子
ピンは、金型のピン取付孔内に挿着される挿着部と金型
のキャビティ面から突出させる製品形成部との間に、金
型のピン取付孔内にあって上記挿着部の軸径よりも小径
な小径軸部を形成すると共に、該小径軸部と前記製品形
成部との間に前記ピン取付孔の金型キャビティ面側口縁
を覆う略平板形状の溶湯封止鍔を形成せしめた事を特徴
としたものであり、また本発明の請求項2に係る金型用
中子ピンは、前記小径軸部と前記製品形成部との間に前
記ピン取付孔の内周面に摺接する略球形状の溶湯封止兼
支点部を形成せしめた事を特徴としたものである。
〈実施例〉 以下、本発明実施の一例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明の請求項1に係る金型用中子
ピンの実施の一例を示し、第3図ないし第5図は本発明
の請求項2に係る金型用中子ピンの実施例を示す。
本発明に係る金型用中子ピンAは、金型Bのキャビティ
面B1から背面へ向かって穿設されたピン取付孔B2内に挿
着指示される挿着部A1と、その挿着部A1の軸径より小径
に形成される金型Bのキャビティ面B1から突出させる製
品形成部A2とを同一体に形成すると共に、挿着部A1と製
品形成部A2との間に、金型Bのピン取付孔B2内にあって
挿着部A1の軸径よりも小径な小径軸部1と溶湯封止鍔2
または溶湯封止兼支点部3を同軸状に連続同一体に形成
して構成される。
小径軸部1は、金型Bのキャビティ内に充填された溶湯
の凝固収縮によって製品形成部A2が曲げ応力を受けた際
に製品形成部A2を撓みやすくするためのものであり、金
型Bのピン取付孔B2内にあって挿着部A1の軸径よりも十
分に小径に形成し、且つ挿着部A1の先端からキャビティ
面B1に至る長さ(L1)に形成する(第1図に示した請求項
1に係る実施例)か、挿着部A1の先端から金型キャビテ
ィ面B1の近傍に至る長さ(L2)に形成する(第3図ないし
第5図に示した請求項2に係る実施例)ものである。
又、溶湯封止鍔2は、金型Bのキャビティ内に充填され
た溶湯が金型のピン取付孔B2内に浸入するのを防止する
為のものであり、小径軸部1と製品形成部A2との間に位
置してピン取付孔B2の口縁を覆う大きさの円形平板形状
に形成せしめ、金型キャビティ面B1に沿わせてピン取付
孔B2の金型キャビティ面B1側の口縁を覆うように配置す
る。
又、溶湯封止兼支点部3は、金型Bのキャビティ内に充
填された溶湯が金型Bのピン取付孔B2内に浸入するのを
防止すると同時に、製品形成部A2が撓む際の支点となる
ものであり、小径軸部1と製品形成部A2との間に位置し
てピン取付孔B2の内周面に摺接する大きさの略球形状に
形成せしめ、金型キャビティ面B1の近傍にあってピン取
付孔B2の内周面に摺接させる。この時、第4図及び第5
図に示す如く、ピン取付孔B2の内周面に溶湯封止兼支点
部3と対応する球面座4を形成すれば、より確実にピン
取付孔B2内への溶湯の浸入を防止することが出来るよう
になる。
〈発明の作用及び効果〉 本発明の請求項1に係る金型用中子ピンによれば、金型
Bのキャビティ内に充填した溶湯の凝固収縮に伴う曲げ
応力が製品形成部A2に掛かると、溶湯封止部2が金型キ
ャビティ面B1に沿って動き、本来なら製品形成部A2の根
元部分に掛かるべき最大曲げ応力が、小径軸部1を含め
た部分(L1+L3)に掛かるようになる。製品形成部A2の撓
み量は溶湯の収縮により一定であるから、長ければ小さ
な力で撓む。即ち、溶湯封止部2が金型キャビティ面B1
に沿って自由に動くことにより、製品形成部の長さが疑
次的に小径軸部を含めた部分まで長くなったと同じこと
となって製品形成部が撓みやすくなるものである。その
結果、製品形成部が金型のキャビティ内に充填される溶
湯の凝固収縮に伴う曲げ応力の影響を繰り返し受けて
も、その根元部分が金属疲労を起すことが少なく、長期
に亘って中子ピンが製品形成部の根元部分から折れる惧
れがなくなる。
しかも、溶湯封止部でもって金型のピン取付孔内への溶
湯の浸入を防止することができるので、所期の性能を長
期に亘って維持することが出来る。
また、本発明の請求項2に係る金型用中子ピンによれ
ば、金型Bのキャビティ内に充填した溶湯の凝固収縮に
伴う曲げ応力が製品形成部A2に掛かると、本来なら製品
形成部A2の根元部分に掛かるべき最大曲げ応力が、金型
のピン取付孔B2内周面に摺接している溶湯封止兼支点部
3を支点として小径軸部1に掛かることになる。従っ
て、製品形成部が撓みやすくなり、製品形成部が金型の
キャビティ内に充填される溶湯の凝固収縮に伴う曲げ応
力の影響を繰り返し受けても、その根元部分が金属疲労
を起すことがなく、長期に亘って中子ピンが製品形成部
の根元部分から折れる惧れがなくなる。
しかも、溶湯封止兼支点部でもって金型のピン取付孔内
への溶湯の浸入を防止することができるので、所期の性
能を長期に亘って維持することが出来る。
尚、下記の表に、本発明に係る中子ピンと従来の中子ピ
ンとの実操業上の比較データ(金型に装着した中子ピン
が折れるまでの鋳造回数)を示す。本案品のは第1図
に示した実施例のものであり、は第3図に示した実施
例のものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の請求項1に係る実施の一例
を示し、第1図は金型に装着した状態の断面図、第2図
は第1図の(II)‐(II)線に沿う断面図である。 第3図ないし第5図は本発明の請求項2に係る実施例を
示し、第3図は第1実施例を示す金型に組込んだ状態の
断面図、第4図は第2実施例を示す金型に組込んだ状態
の断面図、第5図は第3実施例を示す金型に組込んだ状
態の断面図である。 図中 A:中子ピン A1:挿着部、A2:製品形成部 B:金型 B1:キャビティ面、B2:ピン取付孔 1:小径軸部 2:溶湯封止部 3:溶湯封止兼支点部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のピン取付孔内に挿着される挿着部と
    該挿着部の軸径より小径に形成され金型のキャビティ面
    から突出させる製品形成部との間に、金型のピン取付孔
    内にあって上記挿着部の軸径よりも小径な小径軸部を形
    成すると共に、該小径軸部と前記製品形成部との間に前
    記ピン取付孔の金型キャビティ面側口縁を覆う略平板形
    状の溶湯封止鍔を形成せしめた事を特徴とする金型用中
    子ピン。
  2. 【請求項2】金型ピン取付孔内に挿着される挿着部と該
    挿着部の軸径より小径に形成された金型のキャビティ面
    から突出される製品形成部との間に、金型のピン取付孔
    内にあって上記挿着部の軸径よりも小径な小径軸部を形
    成すると共に、該小径軸部と前記製品形成部との間に前
    記ピン取付孔の内周面に摺接する略球形状の溶湯封止兼
    支点部を形成せしめた事を特徴とする金型用中子ピン。
JP1139910A 1989-05-31 1989-05-31 金型用中子ピン Expired - Fee Related JPH0780042B2 (ja)

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