JPH0780012B2 - 押出加工装置 - Google Patents

押出加工装置

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Publication number
JPH0780012B2
JPH0780012B2 JP3097427A JP9742791A JPH0780012B2 JP H0780012 B2 JPH0780012 B2 JP H0780012B2 JP 3097427 A JP3097427 A JP 3097427A JP 9742791 A JP9742791 A JP 9742791A JP H0780012 B2 JPH0780012 B2 JP H0780012B2
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JP
Japan
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die
bolster
extrusion
heat
extrusion processing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3097427A
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English (en)
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JPH04228222A (ja
Inventor
己信 鋤本
昇 大根田
国男 大久保
治雄 有馬
二夫 北山
光宏 北野
正己 須藤
Original Assignee
昭和アルミニウム株式会社
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Publication date
Application filed by 昭和アルミニウム株式会社 filed Critical 昭和アルミニウム株式会社
Priority to JP3097427A priority Critical patent/JPH0780012B2/ja
Publication of JPH04228222A publication Critical patent/JPH04228222A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は押出加工装置、特にア
ルミニウム材等の金属の押出加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム材等の押出加工装置におい
ては、第1図に示すようにコンテナ(2)の先端に押出
製品の形状を決定する押出工具(1)を装備し、該押出
工具(1)をエンドプラテン(8)側に固定したダイス
ライド(5)によって保持するものとなされている。上
記押出工具(1)は一般に、ダイス孔(3a )を有する
ダイス(3)、その前面側に隣接配置されるバッカー
(4)、それらを収納したダイリング(6)、及びバッ
カー(4)の前面側に配置されるボルスター(7)を含
んで、それらの組合わせによって構成される。そして、
予熱してコンテナ(2)に装填したビレット(B)を加
圧することにより、押出材料をダイス(3)のダイス孔
(3a )から押出すことにより、前方に所定断面形状の
製品型材(S)を得るものとしている。
【0003】ところで、上記のようなアルミニウム材等
の押出加工において、その場合に基本的に最も重要なこ
とは、押出材に可及的良好な寸法、形状の精度を得るこ
とである。
【0004】このために、従来から、ダイス(3)は押
出使用前にこれを予めダイスオーブンで400℃前後に
予熱し、各部を均一な温度にしてから用いることが行わ
れている。この予熱は、通常ダイス(3)をバッカー
(4)等と共に保持工具としてのダイリング(6)内に
収めてその全体を加熱することによって行われており、
この予熱後、ダイスライド(5)に組込んで支持し、押
出位置に移動して押出加工を開始するものとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このダイス
(3)を含む押出工具(1)の予熱をいかに十分に行っ
てもなお、殊に複雑な形状の精密押出材を製造しようと
する場合、とりわけその押出本数が増えるに従って、ダ
イスからのメタルフローの不均整による形状不良、肉厚
不均整、製品のねじれ等を発生することがあり、歩留り
を低下する要因になっていた。
【0006】この原因については、ダイス(3)の経時
的な放熱による温度不均一に基づく押出安定性の低下に
あること自体は、従来より、認識されていた。
【0007】そして、その解決のため、ダイス(3)の
外周部に断熱材を設けて、ダイスを保温することが考え
られた。
【0008】しかし、ダイス(3)は押出型材の種類に
応じて多種多様であり、それらにすべて断熱材を装備す
ることは実際上容易ではない。
【0009】このようなことから、本発明者らは、更に
詳細な実験、研究を重ねた結果、次のような事実をつき
とめた。
【0010】即ち、ダイス(3)は、これに隣接するバ
ッカー(4)と共にダイリング(6)に収めてそれらの
全体を予熱して用いられるが、バッカー(4)の前面側
に隣 接されるボルスター(7)やまたエンドプラテン
(8)は通常予熱されることなく常温で使用されるた
め、押出中においてダイス(3)やバッカー(4)、ダ
イリング(6)の熱が、ボルスター(7)を通じて、エ
ンドプラテン(8)を含む押出機本体側に吸熱されてし
まう。
【0011】特に、ダイス(3)とダイリング(6)と
の間には、若干ながらクリアランスが存在し、そのた
め、押出中、半径線方向外方側に向けては比較的熱が伝
わりにくいのに対して、ダイス(3)とバッカー
(4)、バッカー(4)とボルスター(7)、ボルスタ
ー(7)とエンドプラテン(8)はそれぞれ、押出中、
相互に密着状態に保持されているため、熱が伝わりやす
い関係にある。
【0012】このため、ダイス(3)の熱のかなり多く
が、その前面側から、バッカー(4)、ボルスター
(7)を経由して、エンドプラテン(8)へと逃げてい
く傾向を強く示し、そのため、時間が経つにつれてダイ
ス(3)内部の温度が不均一になり、温度低下部分で有
害な収縮を惹起し、このことが押出材の形状不良や出方
不良を起こし、押出精度に有害な影響を及ぼしているも
のであることを解明しうるに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な解明を基礎として、更に一段と精度に優れた精密押出
を可能なものとするべく、ボルスターに断熱材層を設け
て、ダイス熱のエンドプラテン側への逃出防止をはか
り、その均熱状態を保持しうるようにしたものである。
【0014】而して、この発明は、押出工具(1)にお
けるボルスター(7)に対し、その半径線方向の肉厚の
厚さ方向の中間部に埋め込む形で、断熱材層(30)が設
けられてなることを特徴とする押出加工装置を要旨とす
る。
【0015】
【作用】この発明による押出加工装置においては、上記
断熱材層の設置により、ダイスの熱がエンドプラテン側
に放出されるのが防止ないし抑制される。従って、ダイ
スの放熱が効果的に防がれ、その部分的な温度低下が防
がれ、押出加工中を通じて、その温度が均一に保持され
る。
【0016】
【実施例】第1図ないし第4図に示す実施例において、
(1)は押出工具、(2)はコンテナ、(3)はダイ
ス、(4)はバッカー、(5)はダイスライド、(6)
はダイリング、(7)はボルスター、(8)はエンドプ
ラテンをそれぞれ示す。
【0017】各図に示されるように、ボルスター(7)
には種々のタイプのものがあるが、先ず第1図はセミ
ボルスターリング(7a )内にセミボルスター(7b )
を嵌着したセミボルスター型の場合にあって、そのセミ
ボルスターリング(7a )の半径線方向の肉厚の厚さ方
向の中間部に埋め込む形で断熱材層(30)を設けたもの
である。
【0018】また、第2図は一体型ボルスター(7)
の場合にあって、その半径線方向の肉厚の厚さ方向の中
間部に埋め込む形で断熱材層(30)を設けたものであ
る。
【0019】また、第3図は第1及び第2のボルスタ
ー(7a )(7b )を有する2分割型ボルスター(7)
の場合にあって、第1ボルスター(7a )に対してその
半径線方向の肉厚の厚さ方向の中間部に埋め込む形で
熱材層(30)を設けたものである。
【0020】更に、第4図は同じく2分割型ボルスタ
ー(7)の場合にあって、その第1及び第2ボルスター
(7a )(7b )にそれぞれ、それらの半径線方向の肉
厚の厚さ方向の中間部に埋め込む形で、断熱材層(30)
(30)を設けた場合の例を示すものである。
【0021】従って、ダイス(3)やバッカー(4)の
熱は、ボルスター(7)に設けられている断熱材層(3
0)によって、前方のエンドプラテン(8)側への伝熱
移行を抑制され、ダイス(3)の殊に前面側からの温度
低下を有効的に防ぐことができる。
【0022】なお、上記断熱材層(30)は、グラスウ
ール、石綿等の耐熱性の断熱材をもって構成すべきこと
はいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】この発明は、上述のように、押出工具に
おけるボルスターに対し、その半径線方向の肉厚の厚さ
方向の中間部に埋め込む形で、断熱材層が設けられたも
のであるから、ダイス熱のボルスター側、更にはエンド
プラテン側への放熱を抑制しうる。従って、ダイスの主
たる放熱経路である前面側からの放熱による温度低下を
防ぎ、押出加工中を通じてダイスに部分的な温度低下を
生じるのを防止ないし抑制しうる。従って、長時間の押
出加工を継続する場合に於ても、ダイスの温度変化に基
いて生じる種々の弊害を回避して、押出材の出方不良、
形状不良、精度不良等の発生を防止して、均整かつ高精
度の押出材を製造することが可能となる。
【0024】しかも、断熱材層は、ボルスターの半径線
方向の肉厚の厚さ方向の中間部に埋め込む形で設けられ
ているから、該断熱材層を、ボルスターの脱着時等に外
部との接触、摺擦などにより損傷、摩耗させることがな
く、安全に保護でき、その長寿命化をはかることができ
る。のみならず、ボルスターの取扱いも、断熱材層の設
けられていないボルスターと同様に不便なく通常どおり
に行うことができる。
【0025】加えて、ボルスターはダイスの交換時にこ
れに合わせて交換されることの少な い汎用性のある押出
工具構成部材であり、従って、その数も限られており、
そのような限られた数のボルスターに対して断熱材層を
埋め込み式に設ければよいから、断熱材層の埋め込まれ
た必要数のボルスターを煩雑さなく容易に製作して用意
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出加工装置の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】他の実施例を示す縦断面図である。
【図3】更に他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】更に他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…押出工具 2…コンテナ 3…ダイス 7…ボルスター 30…断熱材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有馬 治雄 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 北山 二夫 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 北野 光宏 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 須藤 正己 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−28722(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出工具(1)におけるボルスター(7)
    に対し、その半径線方向の肉厚の厚さ方向の中間部に埋
    め込む形で、断熱材層(30)が設けられてなることを特
    徴とする押出加工装置。
JP3097427A 1991-04-26 1991-04-26 押出加工装置 Expired - Lifetime JPH0780012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3097427A JPH0780012B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 押出加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3097427A JPH0780012B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 押出加工装置

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15971388A Division JPH0211215A (ja) 1988-06-28 1988-06-28 押出加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04228222A JPH04228222A (ja) 1992-08-18
JPH0780012B2 true JPH0780012B2 (ja) 1995-08-30

Family

ID=14192117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3097427A Expired - Lifetime JPH0780012B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 押出加工装置

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JP (1) JPH0780012B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56121799A (en) * 1980-02-29 1981-09-24 Akira Fujiwara Nail finger writing brush

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Publication number Publication date
JPH04228222A (ja) 1992-08-18

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