JPH06512U - 中空製品押出用マンドレル - Google Patents

中空製品押出用マンドレル

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JPH06512U
JPH06512U JP4678692U JP4678692U JPH06512U JP H06512 U JPH06512 U JP H06512U JP 4678692 U JP4678692 U JP 4678692U JP 4678692 U JP4678692 U JP 4678692U JP H06512 U JPH06512 U JP H06512U
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JP
Japan
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ring
mandrel
outer diameter
bolt
hollow product
Prior art date
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Pending
Application number
JP4678692U
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English (en)
Inventor
照夫 佐野
勝義 斎藤
広明 佐田
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06512U publication Critical patent/JPH06512U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピアシング操作時に発生する超硬合金製リン
グの端面割れ、外周縁部の欠け等を確実に防止し、工具
寿命を増大させると共に中空製品の内面肌荒れを防止す
る。 【構成】 マンドレル本体13Aのベアリング部を超硬
合金製のリング13Bで構成し、このリング13Bを鍔
部17Cを一体に有するボルト17によってマンドレル
本体13Aの端面に締結固定する。鍔部17Cの外径を
リング13Bの外径より若干小さく設定する。また、リ
ング内径とボルトとの隙間dを、リング13Bとボルト
17との熱膨張係数を考慮して設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はアルミニウム管等の中空製品を連続押出加工する熱間押出機のマンド レルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中空製品の連続熱間押出加工機において、ダイと共に用いられ中空製品の内面 形状を規定するマンドレルは、長時間高温、高圧下に晒されるため、耐熱性およ び耐摩耗性が要求される。そのため、従来は熱間工具鋼、例えばJIS G44 04(1983)SKD61等で図4に示すように一体に製作されていた。なお 、図中1はマンドレル、1Aは中空製品の内面形状を規定するベアリング部、1 Bは不図示の保持部材に螺合される雄螺子部である。
【0003】 しかしながら、熱間工具鋼製のマンドレルは、中空製品の押出しの際にベアリ ング部1Aの食われ(摩擦凹部)が発生して中空製品の内面肌荒れを生じたり、 工具の寿命が短いという問題があった。そこで、最近ではマンドレルの耐摩耗性 を向上させるため熱間工具鋼よりも更に熱間強度の高い超硬合金によってマンド レルを一体に製作したり(例:実公昭61−24331号公報)、あるいはまた ベアリング部のみを超硬合金製リングで製作し(例:特開平3−226308号 公報、実公昭64−6968号公報、特開昭61−209719号公報)、熱間 耐摩耗性および工具寿命の増大化を図っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、超硬合金製リングの取付構造としてマンドレル本体にボルトで締結 固定したり(実公昭64−6968号公報)、ナットで締結固定する(特開昭6 1−209719号公報)ことが行われているが、その場合、マンドレルのピア シング操作時にリングの端面割れ、外周縁部の欠け等が発生し易いという問題が あった。すなわち、超硬合金は衝撃に弱く、割れたり欠け易いという特性を有す るため、マンドレルをコンテナ内のビレット中に押し込んでピアシングする際、 リングの端面の外周部、すなわちボルトまたはナットより外側部分にてビレット を直接押圧すると、この外周部分が大きな圧力を受け、リングに割れを生じたり 、外周縁部に欠けを生じる。
【0005】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、ピアシング操作時に発生する超硬合金製リングの端面 割れ、外周縁部の欠け等を確実に防止することができ、工具寿命を増大させると 共に中空製品の内面肌荒れを防止し得るようにした中空製品押出用マンドレルを 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の考案は、マンドレル本体と、ベアリ ング部を構成するリングと、このリングを前記マンドレル本体に固定する締結部 材とからなる中空製品押出用マンドレルにおいて、前記マンドレルのベアリング 部を超硬合金製のリングで構成し、このリングを鍔付き締結部材によって前記マ ンドレル本体に締結固定してなり、前記締結部材の鍔部外径をリング外径より若 干小さく設定したものである。 請求項2に記載の考案は、上記考案において、締結部材の鍔部外径はリング外 径より0.5〜1.0mm程度小さく設定されているものである。
【0007】
【作用】
締結部材の鍔部はリング端面を略全面にわたって覆うことでマンドレルのピア シング操作時にリングの端面および外周部が直接大きな圧力を受けないようにす る。鍔部外径は、リング外径より0.5〜1.0mm程度小さく設定されること で押出加工時に中空製品の内面形状に影響を与えることはない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係る中空製品押出用マンドレルの一実施例を示す一部破断側面 図、図2はマンドレルの正面図である。これらの図において、10は加熱された ビレット11が装填されるコンテナである。12、13はコンテナ10内に配設 されたダイおよびマンドレルで、これらによって中空製品14を連続押出しする 押出工具を構成している。
【0009】 ダイ12はコンテナ10の内周面に嵌合され、中心に中空製品14の外面形状 を規定する押出方向に拡径した貫通孔15が形成されている。
【0010】 マンドレル13は、二点鎖線で示す保持部材16に取付けられたマンドレル本 体13Aと、マンドレル本体13Aの先端に取付けられベアリング部を構成する リング13Bと、このリング13Bをマンドレル本体13Aの先端面に締結固定 する締結部材としてのボルト17とからなり、リング13Bが前記ダイ12の貫 通孔15に同軸にかつ所定の隙間を保って嵌挿されている。マンドレル本体13 Aの基部側外周面には保持部材16のねじ孔に螺合される雄螺子部18が形成さ れ、先端部にはテーパ部19が形成されており、これによってビレット11の貫 通孔15内への流入を容易にしている。前記ボルト17は、リング13Bを貫通 してマンドレル本体13Aのねじ孔20にねじ込まれる雄螺子部17Aと、六角 形の頭部17Bと、これら両者間に設けられた円板状の鍔部17Cとで構成され ている。
【0011】 マンドレル本体13Aの材質としては、熱間工具鋼、例えばJIS G440 4(1983)SKD61等が用いられ、リング13Aの材質としては超硬合金 (例:JIS B4101 V20)、そしてボルト17の材質としてはマンド レル本体13Aと同様、熱間工具鋼が用いられる。
【0012】 ボルト17の鍔部17Cの外径D1 はリング13Bの外径D2 より若干小さく 設定(D1 <D2 )されている。D1 とD2 の寸法差としては、熱間(500° C〜560°C)において0.5〜1.0mm程度で、0.5mm以下であると 押出加工時に中空製品14の内面が鍔部17Cの周面に接触して肌荒れする虞れ があり、大き過ぎるとボルト17によるリング13Bの締結力が弱くなり、また リング端面とビレット11との接触面積が大きくなるためマンドレル13をビレ ット11内に押し込んでピアシングする際、リング13Bが割れたり、リングの 外周縁部が欠けたりして好ましくない。
【0013】 また、リング13Bの内径とボルト17の雄螺子部外径とは熱膨張係数を考慮 した寸法に設定される。すなわち、超硬合金の熱膨張係数は熱間工具鋼の熱膨張 係数より小さいため、リング13Bの内径と、ボルト17との間の隙間dが小さ いと、押出加工時にリング13Bに割れが発生し、反対に隙間dが大き過ぎると 、リング13Bの中心がマンドレル本体13Aの中心からずれて中空製品14の 肉厚が周方向において不均一になるという問題を生じる。そこで、隙間dとして は、0.111mm程度に設定することが望ましい。
【0014】 かくしてこのような構成からなるマンドレル13にあっては、ベアリング部を 超硬合金製リング13Bで構成しているので、高温、高圧の雰囲気において長時 間使用しても、リング13Bの硬度低下が小さく、マンドレルの寿命を向上させ ることができる。また、ボルト17の鍔部17Cはリング13Bを確実に固定す ると共に、リング13Bのダイ側端面を略全面にわたって覆っているので、マン ドレル13をコンテナ10内のビレット11中に押し込んでピアシングする際、 リング13Bの端面が大きな圧力を受けず、リング13Bの端面割れ、リングの 外周縁部の欠け等を確実に防止することができる。したがって、マンドレル13 の寿命が増大し、また鍔部外径はリング外径より小さいので押出加工時に中空製 品14の内面が肌荒れせず、製品品質を向上させる。さらに、リング内径とボル ト17との隙間dをこれら両部材の熱膨張係数を考慮して設定しているので、押 出加工時にリング13Bが割れたりすることもない。
【0015】 図3はリングを締結固定する締結部材の他の実施例を示す斜視図である。この 実施例は締結部材として鍔部22を一体に設けた六角孔付きボルト21によって リングをマンドレル本体に締結固定するようにしたものである。この場合、六角 孔23を有する円筒状頭部21Aの外径をリング外径より0.5〜1.0mm程 度小さく設定すると、頭部自体が鍔部としての機能をも果たすため、前記鍔部2 2は必ずしも必要ではない。
【0016】 なお、上記実施例は締結部材としてボルト17または21によってリング13 Bをマンドレル本体13Aに締結固定した場合について説明したが、本考案はこ れに特定されるものではなく、鍔付ナットを用いることも可能であり、その場合 はマンドレル本体13の先端面に雄螺子部を突設し、この雄螺子部にリングを嵌 合し、鍔付きナットを雄螺子部に螺合してリングを締結固定すればよい。
【0017】
【考案の効果】
以上述べたように本考案に係る中空製品押出用マンドレルは、超硬合金製リン グを鍔付き締結部材によってマンドレル本体に締結固定し、鍔部の外径をリング 外径より若干小さく設定して構成したので、リング端面のビレットと直接接触す る面積が小さく、したがって、マンドレルのピアシング時にリング端面が大きな 圧力を受けず、リングの端面割れ、ダイ側外周縁部の欠け等を未然に防止するこ とができ、マンドレルの寿命を増大させると共に、中空製品の内面の肌荒れを防 止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る中空製品押出用マンドレルの一実
施例を示す一部破断側面図である。
【図2】同マンドレルの正面図である。
【図3】締結部材の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】従来のマンドレルの正面図である。
【符号の説明】
10 コンテナ 11 ビレット 12 ダイ 13 マンドレル 13A マンドレル本体 13B リング 14 中空製品 17 ボルト 17A 雄螺子部 17B 頭部 17C 鍔部 21 六角孔付きボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレル本体と、ベアリング部を構成
    するリングと、このリングを前記マンドレル本体に固定
    する締結部材とからなる中空製品押出用マンドレルにお
    いて、 前記マンドレルのベアリング部を超硬合金製のリングで
    構成し、このリングを鍔付き締結部材によって前記マン
    ドレル本体に締結固定してなり、前記締結部材の鍔部外
    径をリング外径より若干小さく設定したことを特徴とす
    る中空製品押出用マンドレル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中空製品押出用マンドレ
    ルにおいて、締結部材の鍔部外径はリング外径より0.
    5〜1.0mm程度小さく設定されていることを特徴と
    する中空製品押出用マンドレル。
JP4678692U 1992-06-12 1992-06-12 中空製品押出用マンドレル Pending JPH06512U (ja)

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