JPH0779832B2 - 足裏のつぼに刺激を付与する歩道 - Google Patents

足裏のつぼに刺激を付与する歩道

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JPH0779832B2
JPH0779832B2 JP3055787A JP5578791A JPH0779832B2 JP H0779832 B2 JPH0779832 B2 JP H0779832B2 JP 3055787 A JP3055787 A JP 3055787A JP 5578791 A JP5578791 A JP 5578791A JP H0779832 B2 JPH0779832 B2 JP H0779832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歩くことによって、
足裏のつぼに刺激を与え、健康の保持、増進を図るよう
にした歩道に関する。
【0002】
【従来の技術】人体の足裏には、人体の各器官に対応し
たつぼが存在し、該つぼに適宜の刺激を与えることによ
り、それに対応する器官の血液循環を良好にし、健康の
保持、回復を図り得ることは、古来より経験的に知られ
ており、多くの研究や療法が発表されて来ている。
【0003】このような、足のつぼを利用した自然療法
は、約5000年前にさかのぼり、中国古代の医書であ
る「黄帝内経」の素女編に記載の「観趾法」や漢代の医
者、華陀の著述に係る「華陀秘笈」に記載の「足心道」
が有名である。現在に至って、かかる足のつぼを利用す
る自然療法は、現在医学からも重視され研究、解明が続
けられている。
【0004】本発明者は、足裏のつぼを利用する自然療
法に着目し、歩行しながら足裏のつぼを刺激し、健康の
保持、増進を図り得るようにせんとした。
【0005】従来、足裏のつぼを刺激する器具として
は、例えば2つ割りした踏み竹や、多数の突起を表面に
形成したサンダル、或は異なった形状の突起を複数形成
したプラスチック製の踏み板等が知られている。しかし
ながら踏み竹やサンダルは、一定の強さと深さの刺激し
か足裏に与えることが出来ない為、足裏の各部に存在
し、それぞれ必要とする刺激の強さや深さが異なる多数
のつぼに所要の刺激を与えることが出来ない。又、踏み
板や踏み竹は、一定の場所に置いて使用するものである
為、人間が所定の距離を歩行する感覚では利用すること
が出来ないという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、利用者が
自然な素足あるいは足に直接刺激を受ける状態での歩行
感覚で実際に歩行することが出来、その歩行中において
足裏の多数のつぼに適宜の刺激を与えることが出来るよ
うにせんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明が採った手段は、歩行者の足裏に刺激を
与える複数の突起を形成した複数の歩行ゾーンからな
り、該複数の歩行ゾーンは足裏にゆるい刺激を与えるゾ
ーンと、強い刺激を与えるゾーンの少なくとも2種類の
ゾーンの組み合わせからなることを特徴とする。
【0008】又、第2の発明が採った手段は、比較的大
きな突起を有するAゾーンと、擬木を間隔をおいて平行
に配置し、斜面を小さな突起で被覆した登り路で構成さ
れるBゾーンと、間隔をおいて平行に配列された擬木か
らなる下り路で構成されるCゾーンと、比較的小さな突
起を有するD、Eゾーンとからなり、A、B、C、D、E、
Aのサイクルで歩行ゾーンが配列されていることを特徴
とする。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照しつつ、この発明の好まし
い実施例を詳細に説明する。現在、最も進んだ学説によ
ると、足裏には36ケ所のつぼが存在していることが知
られており、図1、2はそのつぼの位置を表す足裏の平
面であり、図1は右足を、図2は左足のそれぞれのつぼ
の位置を表す。各つぼの位置と、そこにもたらされた刺
激に反応する各器官を下記表1に記述する。
【0010】
【表1】
【0011】足裏に存在する多数のつぼは、図面から明
らかなように、その位置が互に異なっていると共に、つ
ぼの面積にも相違があり、更に、足裏の表面近くにある
浅いつぼと足の内部に位置する深いつぼがある。更に、
例えばつぼ(3)、(8)、(9)のように指の付け根やつぼ
(15)(16)(17)のように土踏まずの部分に位置するつぼ
は、足裏の凹んだ部分に位置している。このように足裏
に存在するつぼは、その面積、深さ、或は凹凸位置に相
違があるため、つぼの態様に応じて所要の刺激を与える
ことが必要となる。
【0012】本発明は、かかるつぼの態様に応じて所要
の刺激を付与することが出来ると共に、該刺激を利用者
が単に歩行することによって、自然に得ることが出来る
ようにした歩道を提供せんとするものである。
【0013】以下図3〜39に従って、詳細に説明す
る。図3、図4を参照して、この発明に係る歩道は、足
裏に広さと深さの異なった刺激を与え得る複数の歩行ゾ
ーン(A〜G)を順次配列して構成される。図示の実施例
にあっては、A〜Gの歩行ゾーンは、無端のリング状に
連結して循環する歩道に構成してあるが、これに限られ
るものではなく循環しないワンウェイの歩道としても良
いことは勿論である。又、図示の実施例にあっては、A
−I〜Eを経て、A−Iに戻る経路を1サイクルとし、
これを2サイクル配置した後、F、G、C−IIIで構成
される経路を特別ゾーンとして配列してあるが、これに
限られるものではない。歩道を設置する場所の広狭、位
置に応じて適宜の組み合わせが選択可能である。更に、
実施例の歩道は、屋外の広場に設置したが、工場や事務
所内の廊下や屋上等に設置しても良いことは勿論であ
る。
【0014】各歩行ゾーンには、足裏に当たる面積と高
さの異なる多数の突起が、各ゾーン毎に種類を異ならせ
て配置されており、各ゾーン毎に広さと深さの異なる刺
激を足裏に付与することが可能である。図示の実施例に
あっては、各ゾーンに配設される突起は、自然石並びに
擬木で構成されているが、プラスチックやコンクリート
で形成しても良いことは勿論である。
【0015】次に図5〜39を参照して、各歩行ゾーン
の詳細を説明する。A歩行ゾーンには、50〜70mm
の玉砂利をコンクリート敷のベースに埋設固定したもの
であり、A−Iゾーンにあっては、図5〜9に示すよう
に楕円形の玉砂利(100)を平らな面を上にし、コンクリ
ートのベース上に5〜10mm突出した状態で水平に配
置する。A−IIゾーンでは、図10〜15に示すように
A−Iゾーンと同一の玉砂利(100)を短辺を垂直にして縦
に配置し、ベース上から22〜27mm突出させてあ
る。又、A−IIIゾーンでは、図16〜20に示すよう
にA−I、A−IIゾーンと同一の玉砂利(100)を長辺を垂
直にして縦に配置し、22〜27mmベース上から突出
させてある。これにより、同一の大きさの玉砂利(100)
を使用しつつ、A−I〜A−IIIゾーン毎にそれぞれ異な
った刺激を足裏に与えることが出来る。各ゾーンにおけ
る玉砂利(100)の配置間隔は特に限定されるものではな
いが、30cm2当りA−Iゾーンには約30個、A−II
ゾーンには約40個、A−IIIゾーンには約20個の玉
砂利をそれぞれ配置した。
【0016】B歩行ゾーンには、5mmの微小な化粧砂
利(101)が密に接着して敷設される。B−Iゾーンは図1
6〜19、図25〜27に示すようにA−IIIやD、E
ゾーンに平行して配設され、A−III、D、Eゾーン歩
行時に刺激が強すぎる場合の退避路である。又、B−II
ゾーンは、円弧状の橋(102)の急勾配な登り路(安全の
為に段が付けられている)(103)を被覆しており、登り
時に自然とつま先に刺激を付与する。登り路の斜度は、
法勾配1.4〜1.5が好ましい。
【0017】Cゾーンには、直径100mmの擬木(103)が
適宜の間隔例えば200〜300mmの間隔をおいて平
行に配列されており、足の土踏まずに刺激を与える。擬
木(103)は木に似せたコンクリート製の直径100mm
の棒であり、好ましくはコンクリートのベース上から約
50mm突出させて埋め込まれている。C−I、C−II
ゾーンは、図21〜23に示すように円弧状の橋(102)
に設けられ、擬木の間隔を200mmとした。C−III
ゾーンは平坦路に設けられ、擬木の間隔を300mmと
した。C−IIIゾーンは、図38、39に示すように前
記C−I、C−IIゾーンと同様に直径100mmの擬木
を300mmの間隔で平行に配列したゾーンであって、
特別ゾーンの最後に位置づけられる。
【0018】Dゾーンは、図25〜29に示すように2
0mmの比較的薄い玉砂利(104)を縦にして角を出すよ
うにコンクリート敷のベースに8〜10mm突出させて
埋設固定したものであり、30cm2当り約130個配
置した。
【0019】Eゾーンは、図25〜29に示すように2
0mmの丸みのある玉砂利(105)を縦にしてコンクリー
トのベース上に10〜12mm突出させて埋設固定した
ものであり、30cm2当り約90個配置した。
【0020】Fゾーンは、図30〜33に示すように、
60〜100mmの青玉石(106)を横並びに縦の混合状
態でコンクリート敷のベースに50〜70mm突出させ
て埋設固定したものであり、30cm2当り5〜6個配
置した。
【0021】Gゾーンは、図34〜37に示すように、
30mmの玉砂利を固定することなく、バラの状態で配
置したものであり、玉砂利の厚みは、60〜150mm
とした。
【0022】利用者は、以上の複数の歩行ゾーンで構成
される歩道を歩行することにより、各ゾーン毎の石や擬
木によってもたらされる突起により、足裏に各ゾーン毎
に異なった刺激が加えられ、異なったつぼが刺激を受け
ることとなる。
【0023】歩行ゾーンの配置は、初めは足裏にゆるい
刺激を与え、従々に刺激が強くなり、最後に再びゆるい
刺激を与えるようなサイクルで配列するのが好ましい。
図示の実施例は、このようなサイクルで刺激が足裏に加
えられるように配列されている。しかしながら、かかる
配列は最も好ましい例を示すにすぎず、これに限られる
ものでないことは勿論である。
【0024】歩道は、少なくとも足裏にゆるい刺激を与
える歩行ゾーンと、強い刺激を与える歩行ゾーンの組み
合わせからなることが好ましく、更に好ましくは第1に
ゆるい刺激の歩行ゾーンを配置し、次に強い刺激の歩行
ゾーンを配置する。又、ゆるい刺激の歩行ゾーンと強い
刺激の歩行ゾーンも、互に異なった強さの刺激を与える
複数のゾーンの組み合わせによって構成するようにした
方が望ましい。更に、このような刺激のサイクルを構成
する歩行ゾーンに特別な刺激を与え得る特別ゾーンを組
み合わせることはより効果的なつぼ刺激を得ることが出
来る。
【0025】以上説明した各歩行ゾーンは、天然の石や
擬木をコンクリートに埋設固定したり、或はバラで自由
な状態に配置した天然の石で構成されているがこれに限
られるものではない。石や擬木は代わってコンクリート
やプラスチックで同様の突起を形成しても良く、又各歩
行ゾーンを地面に固定することなく移動自由な独立した
板体に形成して、所望の場所やスペースに載置して配置
するようにしても良いであろう。又、夏期および冬期対
策のため歩道下に温水、冷却水の配管施設を行うことは
有益であり、更に安全のために歩道の側縁にテスリを設
置しても良い。
【0026】各歩行ゾーンの長さや幅は、設置する場所
の広狭に応じて適宜選択設計するものとするが、少なく
とも一人の利用者が歩行により所要の刺激を得ることが
出来るように長さと幅を設定するものとする。
【0027】
【作 用】利用者は歩道上をA−Iの歩行ゾーンから順
次歩行を開始し、再びA−Iの歩行ゾーンに達するまで
の間に、各ゾーンに設けられた突起によって、足裏に突
起に対応した刺激が加えられ、足裏のつぼが刺激され
る。次に、各歩行ゾーン毎にもたらされる刺激とつぼと
の関係を下記表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】つぼの刺激により、各つぼに対応する前述
した人体の各器官の血行を促進し、各器官の機能を活性
化させ、健康の保持、増進が達成される。
【0030】
【発明の効果】この発明の歩道によれば、その上を歩行
することによって足裏に刺激を与えることの出来る多数
の突起を有した複数の歩行ゾーンから構成されているの
で、利用者が散歩する感覚で歩行して足裏のつぼに刺激
を与えることが出来、これによって各つぼに対応する人
体の器官の血行を促進し、健康の保持、増進を図ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 右足裏のつぼの位置と広さを示す足裏の平面
【図2】 左足裏のつぼの位置と広さを示す足裏の平面
【図3】 この発明に係る歩道全体の斜視図
【図4】 この発明に係る歩道全体の平面図
【図5】 A−Iゾーンの斜視図
【図6】 A−Iゾーンの平面図
【図7】 図6円内の拡大斜視図
【図8】 図7K−K'線断面図
【図9】 図7L−L'線断面図
【図10】 A−IIゾーンの斜視図
【図11】 A−IIゾーンの平面図
【図12】 図11円内の拡大斜視図
【図13】 図12M−M'線断面図
【図14】 図12N−N'線断面図
【図15】 図12O−O'線断面図
【図16】 A−III及びB−Iゾーンの斜視図
【図17】 A−III及びB−Iゾーンの平面図
【図18】 図17円内の拡大斜視図
【図19】 図18P−P'線断面図
【図20】 図18Q−Q'線断面図
【図21】 B−II及びC−Iゾーンの斜視図
【図22】 B−II及びC−Iゾーンの平面図
【図23】 図22R−R'線断面図
【図24】 図22S−S'線断面図
【図25】 D、E及びB−Iゾーンの斜視図、
【図26】 D、E及びB−Iゾーンの平面図、
【図27】 図26円内の拡大斜視図
【図28】 図27T−T'線断面図
【図29】 図27V−V’線断面図
【図30】 Fゾーンの斜視図
【図31】 Fゾーンの平面図
【図32】 図31円内の拡大斜視図
【図33】 図32W−W'線断面図
【図34】 Gゾーンの斜視図
【図35】 Gゾーンの平面図
【図36】 図35円内の拡大斜視図
【図37】 図36X−X'線断面図
【図38】 C−IIIゾーンの斜視図
【図39】 図38Y−Y'線断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−261488(JP,A) 実開 昭62−125105(JP,U) 実開 昭58−191070(JP,U) 実開 昭58−160907(JP,U)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩行者の足裏に刺激を与える複数の突起
    を形成した複数の歩行ゾーンからなり、該複数の歩行ゾ
    ーンは足裏にゆるい刺激を与えるゾーンと、強い刺激を
    与えるゾーンの少なくとも2種類のゾーンの組み合わせ
    からなることを特徴とする足裏のつぼに刺激を付与する
    歩道。
  2. 【請求項2】 足裏にゆるい刺激を与える歩行ゾーンと
    強い刺激を与える歩行ゾーンとを、この順序で配列した
    ことを特徴とする請求項(1)記載の歩道。
  3. 【請求項3】 足裏に強い刺激を与える歩行ゾーンの次
    に更にゆるい刺激を与える歩行ゾーンを配置したことを
    特徴とする請求項(2)記載の歩道。
  4. 【請求項4】 ゆるい刺激を与える歩行ゾーンが、付与
    される刺激の異なった複数のゾーンから構成されている
    ことを特徴とする請求項(1)(2)又は(3)記載の歩道。
  5. 【請求項5】 強い刺激を与える歩行ゾーンが、付与さ
    れる刺激の異なった複数のゾーンから構成されているこ
    とを特徴とする請求項(1)(2)又は(3)記載の歩道。
  6. 【請求項6】 擬木を間隔をおいて平行に配列した特別
    ゾーンを有することを特徴とする請求項(1)(2)(3)
    (4)又は(5)記載の歩道。
  7. 【請求項7】 玉砂利を自由な状態で配置した特別ゾー
    ンを有することを特徴とする請求項(1)(2)(3)(4)
    (5)又は(6)記載の歩道。
  8. 【請求項8】 比較的大きな突起を有するAゾーンと、
    擬木を間隔をおいて平行に配置し、斜面を小さな突起で
    被覆した登り路で構成されるBゾーンと、間隔をおいて
    平行に配列された擬木からなる下り路で構成されるCゾ
    ーンと、比較的小さな突起を有するD、Eゾーンとから
    なり、A、B、C、D、E、Aのサイクルで歩行ゾーン
    が配列されていることを特徴とする足裏のつぼに刺激を
    付与する歩道。
  9. 【請求項9】 Aゾーンの突起より大きな突起を有する
    Fゾーンと、玉砂利を自由な状態で敷設したGゾーン
    と、擬木を間隔をおいて平行に配列したCゾーンの組み
    合わせからなる特別歩行ゾーンをA、B、C、D、E、
    Aのサイクルからなる歩行ゾーンに引続いて配列したこ
    とを特徴とする請求項(8)記載の歩道。
  10. 【請求項10】 A、B、C、D、E、Aのサイクルから
    なる歩行ゾーンが少なくとも2サイクル配列されている
    ことを特徴とする請求項(8)又は(9)記載の歩道。
  11. 【請求項11】 各歩行ゾーンに形成される突起が天然の
    石で形成されていることを特徴とする請求項(1)乃至(1
    0)のいずれかに記載の歩道。
  12. 【請求項12】 各歩行ゾーンに形成される突起が、コン
    クリートで形成されていることを特徴とする請求項(1)
    乃至(10)のいずれかに記載の歩道。
  13. 【請求項13】 各歩行ゾーンに形成される突起が、プラ
    スチックで形成されていることを特徴とする請求項(1)
    乃至(10)のいずれかに記載の歩道。
  14. 【請求項14】 各歩行ゾーンが移動を自由とする独立し
    た板体から構成されていることを特徴とする請求項(1)
    乃至(10)記載の歩道。
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