JPH077954U - 孔版印刷用原版 - Google Patents

孔版印刷用原版

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JPH077954U
JPH077954U JP3875293U JP3875293U JPH077954U JP H077954 U JPH077954 U JP H077954U JP 3875293 U JP3875293 U JP 3875293U JP 3875293 U JP3875293 U JP 3875293U JP H077954 U JPH077954 U JP H077954U
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ink
film
opening
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照雄 今牧
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Abstract

(57)【要約】 【目的】孔版印刷用原版8における枠体12の剛性が高
くて変形し難いものであっても、広い範囲に渡って均一
で良好な印刷品質を得ることができ、且つ孔版印刷用原
版8の耐久性を向上できる。 【構成】 枠体12における開口部11内にインク含浸
体13を配置し、インク含浸体13の下面側を感熱性孔
版原紙15にて覆い、インク含浸体13の上面側に配置
したインク不透過性基材のフィルム14を、枠体12の
上面に接着する。このとき、開口部11周縁には、フィ
ルム14の接着面から開口部11の内径側に向かって下
向きに傾斜する傾斜面50を形成したものであるから、
印刷時に、開口部11に向かってフィルム14の上面か
ら押圧力を作用させる場合に、そのフィルム14が傾斜
面50に略沿うように弾性変形することができ、フィル
ム14の屈曲変形度が少なくて済むと共に、枠体12自
体の変形も少なくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インク含浸体を孔版原紙で覆った孔版印刷用原版であって、紙面等 に押印するインクが通過する箇所と通過しない箇所とからなる穿孔画像を作るた めの、いわゆる孔版印刷用原版の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に実願平4−35338号等において、インク含浸体を孔版原紙 で覆った孔版印刷用原版を、製版装置内に送り、該製版装置内に設けたサーマル ヘッド等の穿孔手段によって、所望の文字列、記号、図形等の画像のデータに基 づいて、前記孔版原紙に穿孔画像を形成し、この穿孔画像が形成された孔版印刷 用原版を携帯用のスタンプブロックの下面に取付け、紙面や物品の表面に前記の 所望の文字列、記号、図形等の画像を押印するスタンプ装置を提案した。
【0003】 この場合、前記孔版印刷用原版は、平面視矩形状等の開口部を備えた枠体と、 該開口部内に配置し、インクが含浸されたインク含浸体と、該インク含浸体の下 面を覆う感熱性孔版原紙と、インク含浸体の上面を覆うインク不透過性の基材で あるフィルムとにより構成され、枠体の上下面に前記フィルムと感熱性孔版原紙 とを接着剤にて接着したものであった。
【0004】 そして、前記製版装置により穿孔画像を形成した後の孔版印刷用原版を、スタ ンプブロックに装着して、その下面に下向きに突出する前記枠体の開口部の面積 よりやや小さい平面視形状のクッション部を介して孔版印刷用原版の広幅面に押 圧力を加えると、前記穿孔画像の部分からインク含浸体に含まれたインクが外に 滲み出して所定の文字列等の画像を印刷できる。
【0005】 この場合、スタンプブロックに下向き押圧力を付与しない状態では、感熱性孔 版原紙の下面が不用意に紙面等に接触しないように浮かせた状態に保持するため 、枠体の左右両側には、上下に突出するレール状の突出部材を一体的に形成した ものを提案した。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のように枠体にレール状の突出部材を形成したことから、 当該枠体の断面係数が大きくなり剛性が高くなるから、スタンプブロックのクッ ション部にて孔版印刷用原版を下向きに押圧したとき、枠体の下向き変形量は少 なく枠体の開口部内のインク含浸体の広幅面中央部寄り部位の変形量が大きいか ら、前記クッション部の周縁が広幅面の中央部に比べてより大きく圧縮変形され 、印面圧力が不均一となる。従って、印面の広幅面略中央部の画像に比べて周縁 部側の画像にかすれが発生し易い。
【0007】 また、前記のような画像の鮮明さ(濃度)の不均一を無くするためスタンプブ ロックへの押圧力を大きくすると、前記クッション部による下向き押圧作用を受 けたとき、枠体の上面を開口部ごと覆ったインク不透過性基材であるフィルムは 開口部周縁との段差部で大きい角度で折れ曲がるため、印刷作業の繰り返しによ るフィルムの疲労により、前記開口部周辺でフィルムが亀裂し破損し易くなり、 孔版印刷用原版の使用耐久性が劣るという問題があった。
【0008】 本考案は、この問題を解決するためになされたものであり、孔版印刷用原版に よる印刷の画像の鮮明さ(濃度)を均一にできるものでありながら、孔版印刷用 原版の耐久性を向上させた孔版印刷用原版を提供することを目的とするものであ る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の孔版印刷用原版は、枠体における開口部内 にインク含浸体を配置し、該インク含浸体の下面側を覆う感熱性孔版原紙と、イ ンク含浸体の上面側に配置して枠体に接着したインク不透過性基材とからなり、 前記枠体の開口部に向かってインク不透過性基材の上面から押圧力を作用させる ように構成したものであって、前記枠体における開口部周縁には、インク不透過 性基材接着面から開口部の内径側に向かって下向きに傾斜する傾斜面を形成した ものである。
【0010】
【実施例】
次に本考案を具体化した実施例について説明すると、図1に示すスタンプ装置 は、製版装置1と、この製版装置1のケース体3における収納部1bに着脱自在 に収納されるスタンプブロック2とから構成されている。製版装置1のケース体 3の上面には、操作部1aが形成され、この操作部1aには文字、記号、図形等 を入力し、操作指令するためのキーボード4、液晶素子等によるディスプレイ5 、製版実行キー6、電源スイッチ7などが設けられている。なお、図形等の特殊 画像の入力に際しては、図示しない読み込み部にROMカード等の記録媒体を挿 入することにより実行できる。入力された画像データはデータ記憶手段である随 時読み書き可能メモリ(RAM)に記憶され、制御手段のマイクロコンピュータ の指令により、後述の製版作業時には、サーマルヘッド23の駆動回路に画像デ ータの信号を伝送する。
【0011】 ケース体3の側面には後述する孔版印刷用原版8を挿入するための挿入口9が 開口され、この挿入口9から孔版印刷用原版8を製版装置1内の搬送通路10に 挿入される。 本考案における孔版印刷用原版8は、図4及び図5に示すように、平面視略矩 形状の開口部11を有する合成樹脂製の枠体12と、インク含浸体13と、この インク含浸体13の上下両面に当接するように配置したインク不透過性基材であ るフィルム14と、感熱性孔版原紙15とにより構成されている。
【0012】 フィルム14は厚さ50〜200 μm程度の熱可塑性ポリウレタンエラストマーが 適している。またインク含浸体13は、スポンジ硬度計(アスカーC型)にて5 度〜40度のNBR多孔体に油性インクを含浸させたものである。 前記感熱性孔版原紙15は厚さ1μm〜4μm程度のポリエチレンテレフタレ ート(PET)フィルム、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合 体等の熱可塑性フィルムと麻繊維、こうぞ、みつまた、などの天然繊維からなる 和紙、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、レーヨン等の合成繊維等からなる 不織布(多孔性薄葉紙)等の多孔性支持体とを接着してなり、熱可塑性フィルム が外側になるように感熱性孔版原紙15を配置する。
【0013】 枠体12には、その搬送方向に沿って長手の左右両側部位に、上下に突出する レール状の突出部材12a,12aが一体的に造形されており、さらに各突出部 材12aの外面には水平方向に突出するガイドレール12bが一体的に造形され ている。そして、前記片側の突出部材12aの内面には、枠体12の搬送方向下 流側に偏位した部位に平面視略三角状突起の係合部16を一体的に造形されてい る。なお、符号12cはスタンプブロック2の下面に孔版印刷用原版8を係合装 着するための係合溝孔である。
【0014】 そして、枠体12の上面側には、前記開口部11の全周囲には、当該開口部1 1の内径側に向かって下向きに傾斜する傾斜面50を形成する。この傾斜角度θ は、水平面に対して30〜60度のものが好ましい。 図4及び図5に示すように、インク含浸体13は枠体12における開口部11 内に配置し、前記感熱性孔版原紙15の上面及びフィルム14下面に塗布した接 着剤層51を介して接着固定している。接着剤層51は接着剤そのものの他、両 面接着テープであっても良い。従って、フィルム14は枠体12の上面における 図4の斜線領域に対してだけ接着し、前記傾斜面50の領域に対しては接着しな いことになる。なお、傾斜面50は前記開口部11の周囲のうち長手方向の両辺 のみ、または短辺のみに形成しても良い。
【0015】 次に図2及び図3を参照して、搬送通路10及び製版装置1の構造について説 明する。図2に示すように、搬送通路10は孔版印刷用原版8の下面を支持する 下ガイド板17と孔版印刷用原版8の左右両側を案内する左右両側ガイド板18 ,19とからなり、一方の側ガイド板18は位置固定的であり、他方の側ガイド 板19はバネ付勢されて、孔版印刷用原版8における他方のガイドレール12b の外面に当接するような可動構造である。
【0016】 搬送通路10の中途部には、枠体12における左右両側の突出部材12a,1 2aの上下面に当接する送りローラ20と挟持ローラ21とが上下に対向して配 置され、図示しないモータにより回転駆動する送りローラ20の図3の時計方向 回転にて矢印A方向に搬送するものとする。搬送通路10内に設けたプラテン2 2は孔版印刷用原版8における枠体12の左右中央部上面に当接し、穿孔手段で あるサーマルヘッド23が取付けられたサーマルヘッド保持板24は、下ガイド 板17の下方にて軸25を中心として上下揺動自在に設けられ、引張りばね26 により、図2の時計方向に付勢され、サーマルヘッド23が孔版印刷用原版8を 挟んでプラテン22と対峙するように配置されている。サーマルヘッド保持板2 4は図示しないカム機構によって動作して、搬送通路10内の孔版印刷用原版8 における感熱性孔版原紙15の下面に接触する穿孔位置とそれから下方に離間し た待機位置との間を揺動する。
【0017】 サーマルヘッド保持板24の左側には、連結ワイヤ27を介して連動する挟持 ローラ21の保持板28が軸29を中心としてシーソー運動可能に設けられてい る。連結ワイヤ27の上端は図3に示すように、挟持ローラ21を回転自在に支 持する支軸30に係合する。保持板28には軸29を挟んで反対側(搬送下流側 )に排出ローラ31が軸32を介して設けられ、保持板28に装架した引張りば ね33の力により、保持板28は軸29を中心として図2上反時計方向に付勢さ れている。一方、前記保持板28内側にてストップ枠35は軸36を介して揺動 可能に配置され、該ストップ枠35の前端に上向き突出するゲート40が搬送通 路10中の孔版印刷用原版8の先端と対面するよう引張りばね34にて付勢され ている。そして、保持板28が軸29を中心にして反時計方向に回動するとき、 当該保持板28の内面に突出する作動ピン37が前記ストップ枠35の略垂直状 に延びる首部35bに当接し、ストップ枠35は前記ゲート40が孔版印刷用原 版8の通過を許すように下向き回動するように協働するものである。なお、スト ップ枠35から上向きに延びるストッパー片35aは、当該ストップ枠35が反 時計回りに回動するとき、送りローラ20とスタンプブロック2の収納部1bと の間に配置した上下ガイド板38,39のうち上ガイド板38下面に当接して姿 勢保持されるものである。
【0018】 孔版印刷用原版8が、その上下面の向き及び先端の向きが正常であるように搬 送通路10内に挿入されたときには、可動側の側ガイド板19に近い側の枠体1 2の突出部材12aの内面に設けられた係合部16が、当該枠体12の搬送方向 下流側に偏位するように位置するものとする。この場合に、当該正常な姿勢の孔 版印刷用原版8を製版開始位置(前記ゲート40に孔版印刷用原版8の先端が当 接している位置)にセットするための位置固定手段としての板バネ41の先端が 前記平面視略三角状突起である係合部16を乗り越えるときにクリック感をもっ て係合することになる。
【0019】 一方、搬送通路10には、前記孔版印刷用原版8を搬送上流側に押し戻すため の押し戻し機構を設ける。その1実施例として、搬送通路10内に先端を臨ませ た押圧レバー42は、支軸43を中心に水平回動可能に設けられ、引張りばね4 4により、孔版印刷用原版8を搬送上流側に押し戻すように付勢する。この場合 、板バネ41が係合部16に係合している係合力が前記引張りばね44による押 し戻し力より優るように設定するものである。そして、前記板バネ41と係合部 16とによる係合位置に保持されているとき、押圧レバー42が所定角度だけ回 動し、センサ45にてその状態を感知し、孔版印刷用原版8が正常な姿勢にて挿 入され、製版開始位置にセットされたことを検出するものである(図3参照)。
【0020】 次に、図6〜図9を参照して、スタンプブロック2の構造について説明すると 、把手60と、該把手60の軸60aの下端に取付く押圧部材61と、押圧部材 61の周囲を囲むように形成されて押圧部材61及び把手60の軸60aを案内 するための下面開放状のスタンプカバー体62とから構成されており、軸60a はコイルばね63により常時上向き付勢されている。
【0021】 前記軸60aの下端には、細い径の首部60bを介して大径の下向き凸の球面 座体64が形成されており、押圧部材61は、図8に示すように、断面上向きコ 字型の金属製のパッドホルダ65とその下面に接着固定されたパッド66とから なり、パッドホルダ65の上面には、前記首部60bが着脱自在に嵌合しうる取 付け溝67と、該取付け溝67の左右両側に離れた位置で押圧部材61をスタン プカバー体62に引張りばね68を介して吊支するためのばね掛け部69,69 が形成されている。これにより、押圧部材61は前記球面座体64箇所を中心に して上下に首振り自在に吊支されることになる。また、スタンプカバー体62の 内面には、前記孔版印刷用原版8の枠体12における左右両側の係合溝孔12c (4箇所)に対して各々係脱するための板バネ製の係止体70が脱落不能に配置 され、スタンプカバー体62の外面に突出するボタン(図示しない)の操作にて 左右一対の回動片71,71を、図6においてスタンプカバー体62の左右内径 方向に回動移動させて、枠体12の係止溝孔12cから前記各係止体70の下端 鉤部が外れる構成となっている。
【0022】 この構成により、キーボード4にて所定の文字列等の画像データを入力し、次 いで孔版印刷用原版8を挿入口9から搬送通路10内に挿入する。そして製版実 行キー6を押下する。これにより、スタンプ装置内の図示しないマイクロコンピ ュータ等の制御装置は前記センサ45からの信号を受ける。上述のように、孔版 印刷用原版8が正常な姿勢で挿入されたか、挿入姿勢が異常であるか、孔版印刷 用原版8の挿入の有無を認識する。挿入姿勢が正常であるときには、ゲート40 が下降すると共に、サーマルヘッド23が孔版印刷用原版8の下面の感熱性孔版 原紙15の下側表面に当接して、所望の画像データに応じた信号によりサーマル ヘッド23に通電し、同時に送りローラ20が駆動して孔版印刷用原版8を搬送 下流側に所定速度で移送するので、感熱性孔版原紙15に所定の鏡像の穿孔画像 が形成されて製版できるのである。
【0023】 他方、孔版印刷用原版8の枠体12の上下面を逆にして挿入した場合や枠体1 2の前後を逆にして挿入した場合(係合部16が搬送方向上流側に位置した場合 )には、この孔版印刷用原版8の先端がゲート40に当接した位置では、前記位 置固定手段である板バネ16に対して係合部16と係合できない。従って、押圧 レバー42による押し戻し力が働いて孔版印刷用原版8を搬送上流側に押し戻す 。このような場合、押圧レバー42がセンサ45は所定の信号を発しないから、 挿入姿勢異常と判別し、この異常の場合や、孔版印刷用原版8の挿入がない場合 には、製版実行キー6の押下にも拘らず、前記の製版作業は実行されず、ディス プレイ5に挿入異常や孔版印刷用原版8の挿入なしの旨の表示をするのである。
【0024】 穿孔画像が形成された孔版印刷用原版8は収納部1b内に排出される、または 製版装置1の外に排出される。次いで、スタンプブロック2のスタンプカバー体 62の下面に前記孔版印刷用原版8をフィルム14が内側になるように挿入する と、枠体12における係止溝孔12cに対して係止体70の鉤部が係合して脱落 不能となり、孔版印刷用原版8を装着できる。
【0025】 その後、スタンプブロック2のスタンプカバー体62を紙面72上に載置し、 把手60を押下すると、下降する軸60aと押圧部材61のパッド66とを介し て孔版印刷用原版8におけるインク不透過性基材であるフィルム14の上面を紙 面72に向かって押圧することになり(図9参照)、さらに押圧力を高めると、 紙面72の表面に倣うように、前記球面座体64の箇所を中心に押圧部材64が 傾きつつパッド66にてフィルム14をさらに下向きに押圧する。これにより、 フィルム14は、その広幅面中央部位が枠体12の開口部11内に進入するよう に変形し、その下方のインク含浸体13は圧縮され、内部のインクがその下方の 感熱性孔版原紙15における穿孔画像の部分から紙面72に滲み出して所定の文 字列、記号、図形等の画像を印刷できることになる。
【0026】 この場合、枠体12の上面の傾斜面50が開口部11の内径側に向かって所定 の角度で下向きに傾斜しているから、枠体12の上面に接着固定されたフィルム 14の屈曲変形は開口部11の周囲縁に対して大きな屈曲角度を持つことがない 。従って、繰り返しの押圧によるフィルム14の屈曲疲労が少なくて、フィルム 14に亀裂(破損)が発生することがなく、孔版印刷用原版8の使用可能回数を 大幅に増大させ、耐久性を向上させることができる。 また、剛性の高い形状(前記レール状の突出部材12a等)の枠体12であって も、この枠体12自体を大きく変形させることなく、孔版印刷用原版8に対する 広い範囲で均一な押圧力を付与することができる。その結果、枠体12の永久変 形の度合いが少なくなると共に、孔版印刷用原版8による印刷品質を向上させる ことができるのである。
【0027】 なお、前記押圧部材61におけるパッド66は枠体12における開口部11の 平面形状より小さく、且つ孔版印刷用原版8の印刷領域(穿孔画像形成領域)よ り大きく形成し、また、パッド66の下端周囲縁に丸みを付けることで、フィル ム14の開口部近傍での屈曲変形の度合いを一層少なくすることができる。 なお、枠体12は、前記実施例のような上下に突出するレール状の突出部材1 2aの断面形状を図10のように形成して、係止体70の鉤部に対する係止部を 兼ねるようにしても良い。また、図11に示すように、インク含浸体13を感熱 性孔版原紙15にて完全に包み、その包んだ感熱性孔版原紙15の上面を前述の ような傾斜面50を備えた枠体12における開口部11の上側でフィルム14に 接着剤層51を介して接着固定する形態であっても良い。
【0028】 さらに、前記構成の枠体12の上面のフィルム14とインク含浸体13上面と の間及び/又はインク含浸体13の下面と感熱性孔版原紙15の上面との間にセ パレータフィルム(図示せず)を介挿し、このセパレータフィルムを装着したま ま製版した孔版印刷用原版8を保管、運搬することにより、作業者や他の部分へ のインクの付着を完全に防止でき、印刷に際して前記セパレータフィルムを前記 枠体12の一側から抜き出すように構成しても良い。
【0029】
【考案の作用・効果】
以上に説明したように、本考案の孔版印刷用原版は、枠体における開口部内に インク含浸体を配置し、該インク含浸体の下面側を覆う感熱性孔版原紙と、イン ク含浸体の上面側に配置して枠体に接着したインク不透過性基材とからなり、前 記枠体における開口部周縁には、インク不透過性基材接着面から開口部の内径側 に向かって下向きに傾斜する傾斜面を形成したものであるから、印刷時に、前記 枠体の開口部に向かってインク不透過性基材の上面から押圧力を作用させる場合 に、そのインク不透過性基材が傾斜面に略沿うように弾性変形することができ、 その基材の屈曲変形度が少なくて済むと共に、枠体自体の変形も少なくなる。
【0030】 従って、小さい押圧力により、インク含浸体を広い範囲にわたって均一に押圧 でき、印刷品質を向上させることができるという効果を奏する。また、印刷のた めの押圧力を小さくできる結果、枠体及びインク不透過性基材の繰り返し変形の 度合いが少なくなり、枠体の永久変形やインク不透過性基材への亀裂の発生の事 故が無くなり、孔版印刷用原版の耐久性を大幅に向上させることができるという 効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】製版装置の斜視図である。
【図2】要部断面図である。
【図3】製版装置内の要部斜視図である。
【図4】孔版印刷用原版の分解斜視図である。
【図5】孔版印刷用原版の要部断面図である。
【図6】スタンプブロックの横断面図である。
【図7】スタンプブロックの長手方向断面図である。
【図8】押圧部材の斜視図である。
【図9】押圧状態を示す断面図である。
【図10】孔版印刷用原版の他の実施例の断面図であ
る。
【図11】孔版印刷用原版のさらに他の実施例の断面図
である。
【符号の説明】
1 製版装置 2 スタンプブロック 8 孔版印刷用原版 12 枠体 12a 突出部材 13 インク含浸体 14 インク不透過性基材であるフィルム 15 感熱性孔版原紙 50 傾斜面 51 接着剤層 61 押圧部材 66 パッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体における開口部内にインク含浸体を
    配置し、該インク含浸体の下面側を覆う感熱性孔版原紙
    と、インク含浸体の上面側に配置して枠体に接着したイ
    ンク不透過性基材とからなり、前記枠体の開口部に向か
    ってインク不透過性基材の上面から押圧力を作用させる
    ように構成してなる孔版印刷用原版において、前記枠体
    における開口部周縁には、インク不透過性基材接着面か
    ら開口部の内径側に向かって下向きに傾斜する傾斜面を
    形成したことを特徴とする孔版印刷用原版。
JP3875293U 1993-07-15 1993-07-15 孔版印刷用原版 Pending JPH077954U (ja)

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