JPH0779043A - パルス放電装置 - Google Patents
パルス放電装置Info
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- JPH0779043A JPH0779043A JP22110893A JP22110893A JPH0779043A JP H0779043 A JPH0779043 A JP H0779043A JP 22110893 A JP22110893 A JP 22110893A JP 22110893 A JP22110893 A JP 22110893A JP H0779043 A JPH0779043 A JP H0779043A
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- pulse
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザ用電源等として使用されるパルス放電
装置の構成を簡単にして安価にする。 【構成】 充電指令信号が入力されるとパルス発生器1
1は時間幅T1(T1は充電回路の共振周波数の半周期に
設定する)のパルス電圧を出力する。充電用コンデンサ
5は昇圧用変圧器12で昇圧されたパルス電圧で充電さ
れ、上記パルス時間幅T1の立下りのタイミングで充電
用コンデンサ5の充電電圧が最大値となる。同じタイミ
ングで制御回路13から放電スイッチ4へトリガ信号が
送出され、放電スイッチ4がオンとなって充電用コンデ
ンサ5が放電する。 【効果】 昇圧用変圧器高圧側のダイオードが不要とな
る。
装置の構成を簡単にして安価にする。 【構成】 充電指令信号が入力されるとパルス発生器1
1は時間幅T1(T1は充電回路の共振周波数の半周期に
設定する)のパルス電圧を出力する。充電用コンデンサ
5は昇圧用変圧器12で昇圧されたパルス電圧で充電さ
れ、上記パルス時間幅T1の立下りのタイミングで充電
用コンデンサ5の充電電圧が最大値となる。同じタイミ
ングで制御回路13から放電スイッチ4へトリガ信号が
送出され、放電スイッチ4がオンとなって充電用コンデ
ンサ5が放電する。 【効果】 昇圧用変圧器高圧側のダイオードが不要とな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば銅蒸気レー
ザ、エキシマレーザ、炭酸ガスレーザ等のレーザ用電源
として使用されるパルス放電装置に関するものである。
ザ、エキシマレーザ、炭酸ガスレーザ等のレーザ用電源
として使用されるパルス放電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平1−302882号
公報に開示されたこの種従来のパルス放電装置を示す回
路図である。図において、1は高周波電圧を発生するイ
ンバータ、2はインバータ1からの高周波電圧を昇圧す
る昇圧用変圧器、3は後述する充電用コンデンサ5を同
一極性に充電するためのダイオード、4はサイラトロン
等からなる放電スイッチ、5は充電用コンデンサであ
る。6〜8は充電用コンデンサ5と直列に接続されその
電荷を放電する負荷となるそれぞれコンデンサ、レーザ
放電管および充電用リアクトルである。
公報に開示されたこの種従来のパルス放電装置を示す回
路図である。図において、1は高周波電圧を発生するイ
ンバータ、2はインバータ1からの高周波電圧を昇圧す
る昇圧用変圧器、3は後述する充電用コンデンサ5を同
一極性に充電するためのダイオード、4はサイラトロン
等からなる放電スイッチ、5は充電用コンデンサであ
る。6〜8は充電用コンデンサ5と直列に接続されその
電荷を放電する負荷となるそれぞれコンデンサ、レーザ
放電管および充電用リアクトルである。
【0003】次にその動作を図9のタイムチャートをも
参照して説明する。図9において、時刻t1からt2の期
間、インバータ1はONとなって高周波電圧を発生す
る。この高周波電圧は昇圧用変圧器2で数十キロボルト
の電圧に昇圧され、ダイオード3で整流された電流が、
昇圧用変圧器2→ダイオード3→充電用コンデンサ5→
充電用リアクトル8→昇圧用変圧器2の閉回路に流れ充
電用コンデンサ5が高電圧に充電される。この場合、充
電用リアクトル8のリアクタンス値は充電用コンデンサ
5やコンデンサ6のリアクタンス値より充分小さくして
あるので、昇圧用変圧器2の出力電圧はほぼそのまま充
電用コンデンサ5への充電電圧となる。時刻t2で、充
電用コンデンサ5の電圧VC1が予め設定された電圧Vm
になると、インバータ1はOFFしてその発生電圧がな
くなり充電用コンデンサ5の電圧はVmの値を保持す
る。そこで、時刻t3で放電スイッチ4にトリガ信号を
送出して導通させると、充電用コンデンサ5に蓄積され
た電荷は主としてコンデンサ6、レーザ放電管7に放電
し、レーザ放電管7で数百ナノ秒の間に励起エネルギや
熱エネルギとして消費されいわゆるレーザ光が発振され
る。同様の動作を時刻t4、t5、t6・・・で繰り返
す。
参照して説明する。図9において、時刻t1からt2の期
間、インバータ1はONとなって高周波電圧を発生す
る。この高周波電圧は昇圧用変圧器2で数十キロボルト
の電圧に昇圧され、ダイオード3で整流された電流が、
昇圧用変圧器2→ダイオード3→充電用コンデンサ5→
充電用リアクトル8→昇圧用変圧器2の閉回路に流れ充
電用コンデンサ5が高電圧に充電される。この場合、充
電用リアクトル8のリアクタンス値は充電用コンデンサ
5やコンデンサ6のリアクタンス値より充分小さくして
あるので、昇圧用変圧器2の出力電圧はほぼそのまま充
電用コンデンサ5への充電電圧となる。時刻t2で、充
電用コンデンサ5の電圧VC1が予め設定された電圧Vm
になると、インバータ1はOFFしてその発生電圧がな
くなり充電用コンデンサ5の電圧はVmの値を保持す
る。そこで、時刻t3で放電スイッチ4にトリガ信号を
送出して導通させると、充電用コンデンサ5に蓄積され
た電荷は主としてコンデンサ6、レーザ放電管7に放電
し、レーザ放電管7で数百ナノ秒の間に励起エネルギや
熱エネルギとして消費されいわゆるレーザ光が発振され
る。同様の動作を時刻t4、t5、t6・・・で繰り返
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパルス放電装置
は以上のように構成されているので、昇圧用変圧器2出
力側の高圧回路に、高周波電圧を整流するためのダイオ
ード3が必要となる。特にこのダイオードは高電圧仕様
であるため、素子を多数直列に接続して構成する必要が
あり、大形化しかつ高価になるという問題点があった。
は以上のように構成されているので、昇圧用変圧器2出
力側の高圧回路に、高周波電圧を整流するためのダイオ
ード3が必要となる。特にこのダイオードは高電圧仕様
であるため、素子を多数直列に接続して構成する必要が
あり、大形化しかつ高価になるという問題点があった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、特に高圧回路の充電用コンデン
サを不要として小形安価なパルス放電装置を得ることを
目的とする。
ためになされたもので、特に高圧回路の充電用コンデン
サを不要として小形安価なパルス放電装置を得ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパルス放
電装置は、所定の時間幅のパルス電圧を発生するパルス
発生器、上記パルス電圧を昇圧する昇圧手段、この昇圧
手段の出力側に負荷と直列に接続され昇圧された上記パ
ルス電圧で充電される充電用コンデンサ、およびこの充
電用コンデンサの電荷を上記負荷に放電させるための放
電回路を形成可能な放電スイッチを備えたものである。
電装置は、所定の時間幅のパルス電圧を発生するパルス
発生器、上記パルス電圧を昇圧する昇圧手段、この昇圧
手段の出力側に負荷と直列に接続され昇圧された上記パ
ルス電圧で充電される充電用コンデンサ、およびこの充
電用コンデンサの電荷を上記負荷に放電させるための放
電回路を形成可能な放電スイッチを備えたものである。
【0007】この場合、パルス発生器で発生する電圧1
パルスの時間幅を、充電用コンデンサを充電する回路の
共振周波数の半周期に設定し、上記パルス電圧の立下り
時点で放電スイッチをオンさせるようにしてもよい。
パルスの時間幅を、充電用コンデンサを充電する回路の
共振周波数の半周期に設定し、上記パルス電圧の立下り
時点で放電スイッチをオンさせるようにしてもよい。
【0008】また、上記昇圧手段の出力側の電圧または
電流を検出し、この検出値が所定の値となった時点を、
放電スイッチのオン時点または上記放電スイッチオン時
点およびパルス電圧の立下り時点としてもよい。
電流を検出し、この検出値が所定の値となった時点を、
放電スイッチのオン時点または上記放電スイッチオン時
点およびパルス電圧の立下り時点としてもよい。
【0009】また、上記パルス電圧の昇圧動作に基づく
昇圧手段の偏磁によるエネルギを吸収する励磁エネルギ
吸収回路を備えてもよい。
昇圧手段の偏磁によるエネルギを吸収する励磁エネルギ
吸収回路を備えてもよい。
【0010】また、上記パルス電圧の昇圧動作に基づく
昇圧手段の偏磁を打消すための電圧を印加する偏磁リセ
ット回路を備えてもよい。
昇圧手段の偏磁を打消すための電圧を印加する偏磁リセ
ット回路を備えてもよい。
【0011】
【作用】この発明においては、昇圧されたパルス電圧は
それ自体同一極性であるのでそのまま充電用コンデンサ
の充電に供される。
それ自体同一極性であるのでそのまま充電用コンデンサ
の充電に供される。
【0012】また、1パルスの時間幅を充電回路の共振
周波数の半周期分とし放電スイッチをこれの終期に同期
してオンさせることにより、1パルス電圧による充電電
圧が波高値に達した時点で正確に放電させることができ
る。
周波数の半周期分とし放電スイッチをこれの終期に同期
してオンさせることにより、1パルス電圧による充電電
圧が波高値に達した時点で正確に放電させることができ
る。
【0013】また、電圧または電流を検出して放電スイ
ッチのオン時点を決めることにより、回路定数の変化に
かかわらず、充電電圧波高値での放電が可能となる。
ッチのオン時点を決めることにより、回路定数の変化に
かかわらず、充電電圧波高値での放電が可能となる。
【0014】また、所定の励磁エネルギ吸収回路は、偏
磁によって生じた励磁エネルギを抵抗の熱エネルギに変
換して消費する。
磁によって生じた励磁エネルギを抵抗の熱エネルギに変
換して消費する。
【0015】また、所定の偏磁リセット回路は、パルス
電圧と逆極性の電圧を昇圧手段に印加してその磁束レベ
ルを平均化する。
電圧と逆極性の電圧を昇圧手段に印加してその磁束レベ
ルを平均化する。
【0016】
実施例1.図1はこの発明の実施例1によるパルス放電
装置を示す回路図である。図において、4〜8は従来と
同一のものであり説明は省略する。9は電圧Edの直流
電源、10はトランジスタ等のスイッチング素子で、直
流電源9とスイッチング素子10とにより所定時間幅の
パルス電圧を発生するパルス発生器を構成する。12は
昇圧手段としての昇圧用変圧器で、後述するように偏磁
状態で使用されるので、この偏磁対策が施されている。
13は充電指令信号を受けると、そのタイミングを基準
に所定のタイミングでスイッチング素子10にON/O
FF信号を、また放電スイッチ4にトリガ信号を送出す
る制御回路である。
装置を示す回路図である。図において、4〜8は従来と
同一のものであり説明は省略する。9は電圧Edの直流
電源、10はトランジスタ等のスイッチング素子で、直
流電源9とスイッチング素子10とにより所定時間幅の
パルス電圧を発生するパルス発生器を構成する。12は
昇圧手段としての昇圧用変圧器で、後述するように偏磁
状態で使用されるので、この偏磁対策が施されている。
13は充電指令信号を受けると、そのタイミングを基準
に所定のタイミングでスイッチング素子10にON/O
FF信号を、また放電スイッチ4にトリガ信号を送出す
る制御回路である。
【0017】次に動作を図2のタイムチャートをも参照
して説明する。時刻t1以前では、スイッチング素子1
0はOFF状態で、充電用コンデンサ5、コンデンサ6
の電荷は零、循環電流IC,IC′も零となっている。時
刻t1で充電指令信号が入力されると、制御回路13は
同時にスイッチング素子10にON信号を送出してスイ
ッチング素子10はON状態となる(図2(a)、
(b))。これによってパルス発生器11から波高値Ed
のパルス電圧(v1)が出力される(図2(d))。
して説明する。時刻t1以前では、スイッチング素子1
0はOFF状態で、充電用コンデンサ5、コンデンサ6
の電荷は零、循環電流IC,IC′も零となっている。時
刻t1で充電指令信号が入力されると、制御回路13は
同時にスイッチング素子10にON信号を送出してスイ
ッチング素子10はON状態となる(図2(a)、
(b))。これによってパルス発生器11から波高値Ed
のパルス電圧(v1)が出力される(図2(d))。
【0018】この電圧印加により、昇圧用変圧器12の
低圧側では、直流電源9→スイッチング素子10→昇圧
用変圧器12の低圧側巻線→直流電源9の経路で循環電
流ICが流れる。また、同時に、昇圧用変圧器12の高
圧側では、昇圧用変圧器12の高圧側巻線→充電用コン
デンサ5→充電用リアクトル8→昇圧用変圧器12の高
圧側巻線の経路で循環電流IC′が流れる。この場合の
回路方程式を昇圧用変圧器12の高圧側で表現すると
(1)式となる。
低圧側では、直流電源9→スイッチング素子10→昇圧
用変圧器12の低圧側巻線→直流電源9の経路で循環電
流ICが流れる。また、同時に、昇圧用変圧器12の高
圧側では、昇圧用変圧器12の高圧側巻線→充電用コン
デンサ5→充電用リアクトル8→昇圧用変圧器12の高
圧側巻線の経路で循環電流IC′が流れる。この場合の
回路方程式を昇圧用変圧器12の高圧側で表現すると
(1)式となる。
【0019】
【数1】
【0020】但し、Ed′は直流電源9の直流出力電圧
Edを昇圧用変圧器12の高圧側に換算した値、LTlは
昇圧用変圧器12の高圧側から見た漏洩インダクタン
ス、LCは充電用リアクトル8のインダクタンス、C1は
充電用コンデンサ5のキャパシタンスである。t秒後の
循環電流IC′の値は(1)式を解いて得られる(2)
式で表わされる。
Edを昇圧用変圧器12の高圧側に換算した値、LTlは
昇圧用変圧器12の高圧側から見た漏洩インダクタン
ス、LCは充電用リアクトル8のインダクタンス、C1は
充電用コンデンサ5のキャパシタンスである。t秒後の
循環電流IC′の値は(1)式を解いて得られる(2)
式で表わされる。
【0021】
【数2】
【0022】従って、時刻t1からパルス電圧が立下る
時刻t2までの時間、即ち、1パルスの時間幅T1(図2
(b))を、(3)式で表わされる値に設定しておくと、
時刻t2までの時間、即ち、1パルスの時間幅T1(図2
(b))を、(3)式で表わされる値に設定しておくと、
【0023】
【数3】
【0024】同時刻t2で、循環電流IC′の値が丁度零
となる。この時間T1は充電回路の共振周波数の半周期
に相当する。
となる。この時間T1は充電回路の共振周波数の半周期
に相当する。
【0025】一方、充電用コンデンサ5の充電電圧VC1
は、時刻t2で(4)式で示すようにVC1=2Ed′と
なり、最大電圧が得られる。
は、時刻t2で(4)式で示すようにVC1=2Ed′と
なり、最大電圧が得られる。
【0026】
【数4】
【0027】従って、この時刻t2に同期して制御回路
13から放電スイッチ4へトリガ信号を送出すると、放
電スイッチ4がONとなって放電回路を形成し、従来と
同様、充電用コンデンサ5に蓄積された電荷はコンデン
サ6、レーザ放電管7に放電し、レーザ放電管7で励起
エネルギや熱エネルギとして消費されレーザ光が発振さ
れる。以下、時刻t3、t4・・・で同様の充電、放電の
動作を繰り返す。
13から放電スイッチ4へトリガ信号を送出すると、放
電スイッチ4がONとなって放電回路を形成し、従来と
同様、充電用コンデンサ5に蓄積された電荷はコンデン
サ6、レーザ放電管7に放電し、レーザ放電管7で励起
エネルギや熱エネルギとして消費されレーザ光が発振さ
れる。以下、時刻t3、t4・・・で同様の充電、放電の
動作を繰り返す。
【0028】実施例2.図3はこの発明の実施例2によ
るパルス放電装置を示す回路図である。実施例1と異な
るのは、昇圧用変圧器12の高圧側の電圧を分圧して検
出し、その検出値を制御回路13に送出して放電スイッ
チ4へのトリガ信号送出のタイミングを決定している点
である。即ち、実施例1では、1パルスの時間幅、従っ
て充電時間T1を予め回路定数から求めた値に設定して
いたが、実際の装置ではコンデンサのキャパシタンス値
や昇圧用変圧器12、充電用リアクトル8のインダクタ
ンス値は温度上昇などにより変化し、この結果、設定し
た時間T1が正しい充電時間と一致しなくなり、充電電
圧の精度が悪くなる恐れがある。実施例2ではこの問題
を解消するため、電圧検出器14によりその時点の充電
電圧を検出し、その値が所定の設定値に達した時にスイ
ッチング素子10へのOFF信号および放電スイッチ4
へのトリガ信号を送出するようにしている。これによ
り、常に高精度の充電電圧が得られ、従って放電特性も
均一な高精度なものとなる。
るパルス放電装置を示す回路図である。実施例1と異な
るのは、昇圧用変圧器12の高圧側の電圧を分圧して検
出し、その検出値を制御回路13に送出して放電スイッ
チ4へのトリガ信号送出のタイミングを決定している点
である。即ち、実施例1では、1パルスの時間幅、従っ
て充電時間T1を予め回路定数から求めた値に設定して
いたが、実際の装置ではコンデンサのキャパシタンス値
や昇圧用変圧器12、充電用リアクトル8のインダクタ
ンス値は温度上昇などにより変化し、この結果、設定し
た時間T1が正しい充電時間と一致しなくなり、充電電
圧の精度が悪くなる恐れがある。実施例2ではこの問題
を解消するため、電圧検出器14によりその時点の充電
電圧を検出し、その値が所定の設定値に達した時にスイ
ッチング素子10へのOFF信号および放電スイッチ4
へのトリガ信号を送出するようにしている。これによ
り、常に高精度の充電電圧が得られ、従って放電特性も
均一な高精度なものとなる。
【0029】実施例3.図4は更に他の実施例を示すが
実施例2と同趣旨のもので、ここでは、絶縁形の変流器
15を設けて循環電流IC′を検出し、その検出値を制
御回路13に送出する。制御回路13では前掲(4)式
により充電電圧VC1を演算により求め、この値が所定の
設定値に達した時にスイッチング素子10へのOFF信
号および放電スイッチ4へのトリガ信号を送出する。先
の実施例2の場合には、電圧検出器14を高電圧回路に
直接接続しているので、例えば放電スイッチ4導通時の
急峻な電流変化により主回路の浮遊インダクタンスLST
との間でLST・di/dtのノイズ電圧が発生し、高精
度な電圧検出に悪影響を及ぼすことが考えられるが、こ
の実施例3の場合は電流検出方式を採用しているので、
上記のような懸念はない。
実施例2と同趣旨のもので、ここでは、絶縁形の変流器
15を設けて循環電流IC′を検出し、その検出値を制
御回路13に送出する。制御回路13では前掲(4)式
により充電電圧VC1を演算により求め、この値が所定の
設定値に達した時にスイッチング素子10へのOFF信
号および放電スイッチ4へのトリガ信号を送出する。先
の実施例2の場合には、電圧検出器14を高電圧回路に
直接接続しているので、例えば放電スイッチ4導通時の
急峻な電流変化により主回路の浮遊インダクタンスLST
との間でLST・di/dtのノイズ電圧が発生し、高精
度な電圧検出に悪影響を及ぼすことが考えられるが、こ
の実施例3の場合は電流検出方式を採用しているので、
上記のような懸念はない。
【0030】実施例4.なお、以上の昇圧用変圧器12
に印加される電圧(v1)は片極性であるため偏磁が避
けられないが、上記各実施例では例えばギャップ付鉄心
を使用する等、昇圧用変圧器12自体でその対策を図っ
ていたが、偏磁の程度によっては別途の対策が必要であ
る。図5は、その一例である実施例4におけるパルス放
電装置の特にその該当部分を示す図である。図5(a)
において、16は昇圧用変圧器12の低圧側に印加され
るパルス電圧(v1)の極性をブロックする方向に接続
されたダイオード、17はダイオード16と直列に接続
された励磁エネルギ吸収回路としての抵抗である。
に印加される電圧(v1)は片極性であるため偏磁が避
けられないが、上記各実施例では例えばギャップ付鉄心
を使用する等、昇圧用変圧器12自体でその対策を図っ
ていたが、偏磁の程度によっては別途の対策が必要であ
る。図5は、その一例である実施例4におけるパルス放
電装置の特にその該当部分を示す図である。図5(a)
において、16は昇圧用変圧器12の低圧側に印加され
るパルス電圧(v1)の極性をブロックする方向に接続
されたダイオード、17はダイオード16と直列に接続
された励磁エネルギ吸収回路としての抵抗である。
【0031】この実施例の場合、図2で示す時刻t2以
降、偏磁に基づくエネルギが抵抗17に流れる電流によ
る損失の形で消費される。図5(c)は、それを電圧の
形で概略表現したもので、時刻t1→t2での電圧時間積
分量A=Ed・(t2−t1)が、時刻t2→t2′での電
圧時間積分量Bに等しくなると、t1→t2′の期間でみ
る限り偏磁が解消されることになる。
降、偏磁に基づくエネルギが抵抗17に流れる電流によ
る損失の形で消費される。図5(c)は、それを電圧の
形で概略表現したもので、時刻t1→t2での電圧時間積
分量A=Ed・(t2−t1)が、時刻t2→t2′での電
圧時間積分量Bに等しくなると、t1→t2′の期間でみ
る限り偏磁が解消されることになる。
【0032】図5(b)は同図(a)からダイオード1
6を省略し抵抗18のみとしたものである。回路構成は
その分簡単になるが、正方向の電圧が印加される時刻t
1→t2の期間中も電流が流れてエネルギを消費する点不
利となる。
6を省略し抵抗18のみとしたものである。回路構成は
その分簡単になるが、正方向の電圧が印加される時刻t
1→t2の期間中も電流が流れてエネルギを消費する点不
利となる。
【0033】実施例5.図6は、同じく昇圧用変圧器1
2の偏磁対策に関するもので、実施例4とは異なる方式
のものである。即ち、この方式は、外部から昇圧用変圧
器12の低圧側に電圧を加えて偏磁分を打消すもので、
同図(a)は偏磁リセット回路としてのパルス電源19
を設け、時刻t2で急峻なパルス電圧を印加して偏磁分
のリセットを行う(同図(c))。実施例4の場合に比較
してリセットのための時間を短縮できるので、パルス放
電の高頻度な繰り返しが要求されるレーザ発振用におい
て有利となる。但し、この外部からの印加電圧は充電用
コンデンサ5にも流れることになり、一定量以下にとど
める必要がある。図6(b)は、偏磁リセット回路とし
て、パルス電圧とは逆極性の直流電源20および抵抗2
1を設けたものである。同図(d)の一点鎖線は昇圧用
変圧器12の鉄心磁束レベルを示すもので、時刻t1→
t2では上昇し、時刻t2→t3では下降し、平均として
零となる。しかし、この場合も、その適用には一定の制
限がある。
2の偏磁対策に関するもので、実施例4とは異なる方式
のものである。即ち、この方式は、外部から昇圧用変圧
器12の低圧側に電圧を加えて偏磁分を打消すもので、
同図(a)は偏磁リセット回路としてのパルス電源19
を設け、時刻t2で急峻なパルス電圧を印加して偏磁分
のリセットを行う(同図(c))。実施例4の場合に比較
してリセットのための時間を短縮できるので、パルス放
電の高頻度な繰り返しが要求されるレーザ発振用におい
て有利となる。但し、この外部からの印加電圧は充電用
コンデンサ5にも流れることになり、一定量以下にとど
める必要がある。図6(b)は、偏磁リセット回路とし
て、パルス電圧とは逆極性の直流電源20および抵抗2
1を設けたものである。同図(d)の一点鎖線は昇圧用
変圧器12の鉄心磁束レベルを示すもので、時刻t1→
t2では上昇し、時刻t2→t3では下降し、平均として
零となる。しかし、この場合も、その適用には一定の制
限がある。
【0034】実施例6.以上、実施例4,5では励磁エ
ネルギ吸収回路または偏磁リセット回路を昇圧用変圧器
12の低圧側に設けた場合について説明したが、それら
を昇圧用変圧器12の高圧側に設けてもよいし、更に、
図7に示すように、昇圧用変圧器12として3次巻線2
3を有するものとし、この3次巻線23に接続するよう
にしてもよい。主回路の電圧に制限される上記付加回路
に都合のよい電圧を採用できる点で有利である。
ネルギ吸収回路または偏磁リセット回路を昇圧用変圧器
12の低圧側に設けた場合について説明したが、それら
を昇圧用変圧器12の高圧側に設けてもよいし、更に、
図7に示すように、昇圧用変圧器12として3次巻線2
3を有するものとし、この3次巻線23に接続するよう
にしてもよい。主回路の電圧に制限される上記付加回路
に都合のよい電圧を採用できる点で有利である。
【0035】実施例7.また、上記各実施例では、パル
ス発生器11からの電圧1パルスによる充電量で充電用
コンデンサ5を放電させるようにしているが複数パルス
分の電圧による充電後、レーザ放電管7をオンとして放
電させるようにしてもよい。更に、上記各実施例では、
レーザ用電源のパルス放電装置として説明したが、他の
用途、例えば電子ビーム溶接機の加速器用電源やクライ
ストロンの発振用高圧電源等にもこの発明は同様に適用
することができ同等の効果を奏する。
ス発生器11からの電圧1パルスによる充電量で充電用
コンデンサ5を放電させるようにしているが複数パルス
分の電圧による充電後、レーザ放電管7をオンとして放
電させるようにしてもよい。更に、上記各実施例では、
レーザ用電源のパルス放電装置として説明したが、他の
用途、例えば電子ビーム溶接機の加速器用電源やクライ
ストロンの発振用高圧電源等にもこの発明は同様に適用
することができ同等の効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上のように、パルス発生器
で発生した所定時間幅のパルス電圧を昇圧して充電用コ
ンデンサを充電するようにしたので、高圧側に従来設け
られていたダイオードが不要となり、装置の構成が簡
単、安価となる。
で発生した所定時間幅のパルス電圧を昇圧して充電用コ
ンデンサを充電するようにしたので、高圧側に従来設け
られていたダイオードが不要となり、装置の構成が簡
単、安価となる。
【0037】また、電圧1パルスの時間幅および放電ス
イッチのオン時点を所定のように設定することにより、
1パルス電圧による充電電圧が波高値に達した時点で正
確に放電する。
イッチのオン時点を所定のように設定することにより、
1パルス電圧による充電電圧が波高値に達した時点で正
確に放電する。
【0038】また、電圧または電流を検出して放電スイ
ッチのオン時点を決めることにより、回路定数の変化に
かかわらず、充電電圧波高値での放電が可能となる。
ッチのオン時点を決めることにより、回路定数の変化に
かかわらず、充電電圧波高値での放電が可能となる。
【0039】また、所定の励磁エネルギ吸収回路を設け
ることにより、昇圧手段の偏磁による励磁エネルギが抵
抗に吸収され偏磁量が抑制される。
ることにより、昇圧手段の偏磁による励磁エネルギが抵
抗に吸収され偏磁量が抑制される。
【0040】また、所定の偏磁リセット回路を設けるこ
とにより、昇圧手段に加わる電圧時間積分量が低減し、
偏磁量が抑制される。
とにより、昇圧手段に加わる電圧時間積分量が低減し、
偏磁量が抑制される。
【図1】この発明の実施例1によるパルス放電装置を示
す回路図である。
す回路図である。
【図2】図1の装置の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
ートである。
【図3】この発明の実施例2によるパルス放電装置を示
す回路図である。
す回路図である。
【図4】この発明の実施例3によるパルス放電装置を示
す回路図である。
す回路図である。
【図5】この発明の実施例4における励磁エネルギ吸収
回路を示す図である。
回路を示す図である。
【図6】この発明の実施例5における偏磁リセット回路
を示す図である。
を示す図である。
【図7】この発明の実施例6における昇圧用変圧器を示
す図である。
す図である。
【図8】従来のパルス放電装置を示す回路図である。
【図9】図8の装置の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
ートである。
4 放電スイッチ 5 充電用コンデンサ 6,7,8 負荷としてのそれぞれコンデンサ、レーザ
放電管、充電用リアクトル 11 パルス発生器 12 昇圧手段としての昇圧用変圧器 13 制御回路 14 電圧検出器 15 変流器 17 励磁エネルギ吸収回路としての抵抗 19 偏磁リセット回路としてのパルス電源
放電管、充電用リアクトル 11 パルス発生器 12 昇圧手段としての昇圧用変圧器 13 制御回路 14 電圧検出器 15 変流器 17 励磁エネルギ吸収回路としての抵抗 19 偏磁リセット回路としてのパルス電源
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の時間幅のパルス電圧を発生するパ
ルス発生器、上記パルス電圧を昇圧する昇圧手段、この
昇圧手段の出力側に負荷と直列に接続され昇圧された上
記パルス電圧で充電される充電用コンデンサ、およびこ
の充電用コンデンサの電荷を上記負荷に放電させるため
の放電回路を形成可能な放電スイッチを備えたパルス放
電装置。 - 【請求項2】 パルス発生器で発生する電圧1パルスの
時間幅を、充電用コンデンサを充電する回路の共振周波
数の半周期に設定し、上記パルス電圧の立下り時点で放
電スイッチをオンさせるようにしたことを特徴とする請
求項1記載のパルス放電装置。 - 【請求項3】 昇圧手段の出力側の電圧または電流を検
出し、この検出値が所定の値となった時点を、放電スイ
ッチのオン時点または上記放電スイッチオン時点および
パルス電圧の立下り時点としたことを特徴とする請求項
1記載のパルス放電装置。 - 【請求項4】 パルス電圧の昇圧動作に基づく昇圧手段
の偏磁によるエネルギを吸収する励磁エネルギ吸収回路
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
に記載のパルス放電装置。 - 【請求項5】 パルス電圧の昇圧動作に基づく昇圧手段
の偏磁を打消すための電圧を印加する偏磁リセット回路
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
に記載のパルス放電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22110893A JPH0779043A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | パルス放電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22110893A JPH0779043A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | パルス放電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0779043A true JPH0779043A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16761614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22110893A Pending JPH0779043A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | パルス放電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0779043A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005094827A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Shunsuke Hosokawa | 高電圧電源パルス電源 |
CN102435800A (zh) * | 2011-11-07 | 2012-05-02 | 四川中物海通特种电源有限责任公司 | 一种高压脉冲发生器 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP22110893A patent/JPH0779043A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005094827A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Shunsuke Hosokawa | 高電圧電源パルス電源 |
CN102435800A (zh) * | 2011-11-07 | 2012-05-02 | 四川中物海通特种电源有限责任公司 | 一种高压脉冲发生器 |
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