JPH0777833B2 - 熱可塑性樹脂成形品に対する文字等の印刷方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂成形品に対する文字等の印刷方法Info
- Publication number
- JPH0777833B2 JPH0777833B2 JP62288664A JP28866487A JPH0777833B2 JP H0777833 B2 JPH0777833 B2 JP H0777833B2 JP 62288664 A JP62288664 A JP 62288664A JP 28866487 A JP28866487 A JP 28866487A JP H0777833 B2 JPH0777833 B2 JP H0777833B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- characters
- printing
- resin
- ink
- thermoplastic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M1/00—Inking and printing with a printer's forme
- B41M1/26—Printing on other surfaces than ordinary paper
- B41M1/30—Printing on other surfaces than ordinary paper on organic plastics, horn or similar materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M7/00—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M7/00—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
- B41M7/009—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using thermal means, e.g. infrared radiation, heat
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Printing Methods (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱可塑性樹脂成形品に対し、印刷により文字、
記号、図形(以下「文字等」という)を付与する改良方
法に係る。
記号、図形(以下「文字等」という)を付与する改良方
法に係る。
熱可塑性樹脂からなる成形品の表面に文字等を形成する
ことにより、特定の装飾、表示等の機能を付与すること
が近年盛んに行われている。
ことにより、特定の装飾、表示等の機能を付与すること
が近年盛んに行われている。
この様な用途の内、パソコン、ワープロ、タイプライタ
ー、電卓、電話機などのキーや、自動車の各種スイッ
チ、コントロールレバー等の如く、接触頻度の極めて高
い用途においては、成形品表面に形成した文字等の印刷
が、繰り返し使用により消失しないよう摩耗耐久性が特
に要求される。
ー、電卓、電話機などのキーや、自動車の各種スイッ
チ、コントロールレバー等の如く、接触頻度の極めて高
い用途においては、成形品表面に形成した文字等の印刷
が、繰り返し使用により消失しないよう摩耗耐久性が特
に要求される。
ところが、かかる用途に用いられる熱可塑性樹脂、特に
エンジニアリング樹脂、結晶性熱可塑性樹脂は一般的に
化学的に安定で活性に乏しく、またその成形品表面が硬
く平滑であるため、従来より公知の方法、例えばスクリ
ーン印刷、パッド印刷、オフセット印刷などの印刷法に
より文字等を形成した後、常温常圧下で乾燥又は常圧
下、樹脂の融点以下で加熱してインキの固着を行わせる
方法では、樹脂とインキの強固な密着を得ることはでき
ず、耐久性が要求されない用途への利用は可能なもの
の、上記の如き要求には応えることができないものであ
った。また、従来公知の斯かる方法では常温或いは加熱
下でのインキの乾燥、固着に通常20〜30分もの時間を要
し、効率の悪いものであった。
エンジニアリング樹脂、結晶性熱可塑性樹脂は一般的に
化学的に安定で活性に乏しく、またその成形品表面が硬
く平滑であるため、従来より公知の方法、例えばスクリ
ーン印刷、パッド印刷、オフセット印刷などの印刷法に
より文字等を形成した後、常温常圧下で乾燥又は常圧
下、樹脂の融点以下で加熱してインキの固着を行わせる
方法では、樹脂とインキの強固な密着を得ることはでき
ず、耐久性が要求されない用途への利用は可能なもの
の、上記の如き要求には応えることができないものであ
った。また、従来公知の斯かる方法では常温或いは加熱
下でのインキの乾燥、固着に通常20〜30分もの時間を要
し、効率の悪いものであった。
本発明者は、斯かる問題に鑑み、熱可塑性樹脂成形品に
摩耗耐久性の優れた文字等を経済的に印刷する方法につ
いて鋭意検討を重ねた結果、以外にも印刷後の後処理と
して、高温圧縮気体を吹きつける事が極めて有効である
ことを見出し、本発明に到達した。
摩耗耐久性の優れた文字等を経済的に印刷する方法につ
いて鋭意検討を重ねた結果、以外にも印刷後の後処理と
して、高温圧縮気体を吹きつける事が極めて有効である
ことを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は熱可塑性樹脂成形品に文字等を付与する
にあたり、印刷により文字等を形成した後、印刷部表面
において100〜300℃、0.05〜5kg/cm2となるよう高温圧
縮気体を成形品に吹き付ける事を特徴とする熱可塑性樹
脂成形品に対する文字等の印刷方法に関するものであ
る。
にあたり、印刷により文字等を形成した後、印刷部表面
において100〜300℃、0.05〜5kg/cm2となるよう高温圧
縮気体を成形品に吹き付ける事を特徴とする熱可塑性樹
脂成形品に対する文字等の印刷方法に関するものであ
る。
本発明においては、まず熱可塑性樹脂成形品に従来より
公知の方法により文字等が印刷される。
公知の方法により文字等が印刷される。
ここで、印刷法としては特に制約はなく、公知の印刷
法、例えばスクリーン印刷、パッド印刷、オフセット印
刷等がいずれも使用できるが、多種、多様の成形品ある
いは文字等の種類に対する対応のし易さの点でパッド印
刷が好ましい。また、文字等を形成するための色材につ
いても特に限定はなく、インキ、染料、塗料等が使用可
能であるが、通常はインキを用いれば良い。中でも耐熱
性の良いインキを用いる事は、後述する後処理との関係
で好ましく、この点で、熱硬化型インキに分類されるも
のが好ましい場合が多い。
法、例えばスクリーン印刷、パッド印刷、オフセット印
刷等がいずれも使用できるが、多種、多様の成形品ある
いは文字等の種類に対する対応のし易さの点でパッド印
刷が好ましい。また、文字等を形成するための色材につ
いても特に限定はなく、インキ、染料、塗料等が使用可
能であるが、通常はインキを用いれば良い。中でも耐熱
性の良いインキを用いる事は、後述する後処理との関係
で好ましく、この点で、熱硬化型インキに分類されるも
のが好ましい場合が多い。
この状態では色材例えばインキは単に樹脂成形品上に付
着しているだけであり、強固な密着はしていない。
着しているだけであり、強固な密着はしていない。
次に、本発明においては、印刷後、未だインキ等と樹脂
との充分な密着が達成されていない成形品に対し、少な
くともその印刷部において100〜300℃、0.05〜5kg/cm2
となるよう高温圧縮気体を吹き付け、これにより、イン
キ等は成形品表面に強固に固着し、耐久性の優れた文字
等が形成される。
との充分な密着が達成されていない成形品に対し、少な
くともその印刷部において100〜300℃、0.05〜5kg/cm2
となるよう高温圧縮気体を吹き付け、これにより、イン
キ等は成形品表面に強固に固着し、耐久性の優れた文字
等が形成される。
吹き付ける気体の印刷部における温度がこれより低い
と、インキ等の乾燥、固着に長時間を要し、効率的でな
いばかりか、樹脂との密着も悪く、印刷部の耐久性が劣
るものになり、逆に高過ぎると、インキ等の変色や光沢
低下或いは樹脂の溶融、光沢低下、変形等が起こる場合
が多く好ましくない。
と、インキ等の乾燥、固着に長時間を要し、効率的でな
いばかりか、樹脂との密着も悪く、印刷部の耐久性が劣
るものになり、逆に高過ぎると、インキ等の変色や光沢
低下或いは樹脂の溶融、光沢低下、変形等が起こる場合
が多く好ましくない。
よって印刷部における好ましい気体温度は120〜280℃、
特に好ましくは150〜250℃である。
特に好ましくは150〜250℃である。
また、印刷部における気体の圧力も低過ぎるとインキ等
と樹脂の密着が不充分なものとなり、逆に高過ぎるとイ
ンキ等が所望部の外まで広がったり、気体温度が高目の
場合には、樹脂の変形、光沢低下が起こる場合がある。
印刷部における好ましい気体圧力は、0.1〜3kg/cm2であ
る。
と樹脂の密着が不充分なものとなり、逆に高過ぎるとイ
ンキ等が所望部の外まで広がったり、気体温度が高目の
場合には、樹脂の変形、光沢低下が起こる場合がある。
印刷部における好ましい気体圧力は、0.1〜3kg/cm2であ
る。
尚、気体の種類は樹脂或いは装置等の腐蝕、劣化に特別
の作用を有するものでない限り、特に限定されるもので
はなく、酸素、窒素、空気、ヘリウム、二酸化炭素等、
いずれも用いることができるが、安全性、経済性等の点
で、空気を用いるのが好ましい。また、斯かる気体をコ
ンプレッサー等で圧縮加圧し、更に加熱器を通して加熱
する等の方法で高温圧縮気体は容易に調製される。
の作用を有するものでない限り、特に限定されるもので
はなく、酸素、窒素、空気、ヘリウム、二酸化炭素等、
いずれも用いることができるが、安全性、経済性等の点
で、空気を用いるのが好ましい。また、斯かる気体をコ
ンプレッサー等で圧縮加圧し、更に加熱器を通して加熱
する等の方法で高温圧縮気体は容易に調製される。
本発明において斯かる高温圧縮気体の吹き付けは、通常
0.5〜180秒の範囲内で行われ、この範囲内で、基体樹脂
の熱的性質、インキ等の性質、高温圧縮気体の温度、圧
力等を考慮して、最適条件が選択される。一般的には樹
脂の融点、軟化点、もしくは熱変形温度より高温の圧縮
気体の吹き付けによりインキ等と樹脂の強固な密着が得
られる場合が多いが、この条件での長時間の吹き付けは
樹脂の溶融、変形等の恐れがあるため、斯かる条件下で
は1〜120秒の吹き付けが好ましく、より好ましくは1
〜60秒である。
0.5〜180秒の範囲内で行われ、この範囲内で、基体樹脂
の熱的性質、インキ等の性質、高温圧縮気体の温度、圧
力等を考慮して、最適条件が選択される。一般的には樹
脂の融点、軟化点、もしくは熱変形温度より高温の圧縮
気体の吹き付けによりインキ等と樹脂の強固な密着が得
られる場合が多いが、この条件での長時間の吹き付けは
樹脂の溶融、変形等の恐れがあるため、斯かる条件下で
は1〜120秒の吹き付けが好ましく、より好ましくは1
〜60秒である。
本発明は熱可塑性樹脂成形品に文字等を付与するにあた
り、通常の印刷法により文字等を形成した後、上記の如
き特定の後処理を施すことを特徴とするものであり、用
いる熱可塑性樹脂は特に限定されるものではない。例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リアクリレート、ポリメタクリレート、AS樹脂、ABS樹
脂、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、完全芳香族ポリエステル等)、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニ
レンオキシド、ポリスルホン等、或いはこれらを基体と
して共重合、グラフト重合等により変性したもの等、単
独又は2種以上を混合していずれも使用できる。
り、通常の印刷法により文字等を形成した後、上記の如
き特定の後処理を施すことを特徴とするものであり、用
いる熱可塑性樹脂は特に限定されるものではない。例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リアクリレート、ポリメタクリレート、AS樹脂、ABS樹
脂、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、完全芳香族ポリエステル等)、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニ
レンオキシド、ポリスルホン等、或いはこれらを基体と
して共重合、グラフト重合等により変性したもの等、単
独又は2種以上を混合していずれも使用できる。
一般に融点或いは熱変形温度等が低い樹脂の場合、比較
的穏やかな条件の高温圧縮気体の吹き付けが必要とな
り、インキ等の密着性は従来法に比べれば著しく向上す
るものの、好ましい樹脂へ適用した場合に比べればやや
効果が劣るものになる。また、逆に融点等が極めて高い
樹脂の場合、比較的過酷な条件の気体吹き付けをすれ
ば、インキ等の強固な密着は得られるが、インキ等が変
色する恐れがある。
的穏やかな条件の高温圧縮気体の吹き付けが必要とな
り、インキ等の密着性は従来法に比べれば著しく向上す
るものの、好ましい樹脂へ適用した場合に比べればやや
効果が劣るものになる。また、逆に融点等が極めて高い
樹脂の場合、比較的過酷な条件の気体吹き付けをすれ
ば、インキ等の強固な密着は得られるが、インキ等が変
色する恐れがある。
よって、本発明は適度の融点、熱変形温度等を有する樹
脂に適用するのが好ましく、特にエンジニアリング樹
脂、又は結晶性の熱可塑性樹脂に属するもの、例えば各
種ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、その他のポリアリレート
等)、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド樹脂に特に効果
的である。
脂に適用するのが好ましく、特にエンジニアリング樹
脂、又は結晶性の熱可塑性樹脂に属するもの、例えば各
種ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、その他のポリアリレート
等)、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド樹脂に特に効果
的である。
また、本発明においては、斯かる基体樹脂に、印刷性を
大幅に損なわない範囲で、目的に応じて公知の添加物及
び/又は充填剤、例えば酸化防止、耐熱性、耐候性向上
等のための各種安定剤、滑剤、可塑剤、核剤、離型剤、
帯電防止剤、界面活性剤等、或いはガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維、チタン酸カリ、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、シリカ、マイカ、タルク、ウォラストナイト、
炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、ボロンナイト
ライド、セラミック、金属粉等の繊維状、板状、粒状、
粉状の物質等を添加することができ、更に各種染・顔料
を配合し、着色したものであっても良い。
大幅に損なわない範囲で、目的に応じて公知の添加物及
び/又は充填剤、例えば酸化防止、耐熱性、耐候性向上
等のための各種安定剤、滑剤、可塑剤、核剤、離型剤、
帯電防止剤、界面活性剤等、或いはガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維、チタン酸カリ、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、シリカ、マイカ、タルク、ウォラストナイト、
炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、ボロンナイト
ライド、セラミック、金属粉等の繊維状、板状、粒状、
粉状の物質等を添加することができ、更に各種染・顔料
を配合し、着色したものであっても良い。
特に、無機充填剤の添加は、一般的に樹脂の耐熱性、例
えば熱変形温度の向上に寄与し、又、剛性も向上するた
め、本発明の特徴である印刷後の高温圧縮気体の吹き付
け処理に対する耐久性が増し、好ましい場合が多い。ま
た無機充填剤の添加により表面が適度に荒れ、インキの
密着が良くなる場合もある。
えば熱変形温度の向上に寄与し、又、剛性も向上するた
め、本発明の特徴である印刷後の高温圧縮気体の吹き付
け処理に対する耐久性が増し、好ましい場合が多い。ま
た無機充填剤の添加により表面が適度に荒れ、インキの
密着が良くなる場合もある。
また、本発明においては印刷性を改良する目的で或いは
成形品の残留歪みを除去する等、諸特性を改良する目的
で前処理、中間処理或いは後処理を行う事もできる。
成形品の残留歪みを除去する等、諸特性を改良する目的
で前処理、中間処理或いは後処理を行う事もできる。
例えば、前処理として成形品の溶剤等による洗浄、加熱
処理、UV或いはプラズマ照射等による表面活性化処理、
酸、アルカリ又は溶剤等による粗面化処理、ベースコー
ト塗布等、中間処理として通常の印刷後の適度の加熱又
は冷却処理、或いは高温圧縮気体吹き付けの後処理とし
ては、洗浄、加熱処理、トップコート塗布等が挙げら
れ、所望によりいずれも可能である。
処理、UV或いはプラズマ照射等による表面活性化処理、
酸、アルカリ又は溶剤等による粗面化処理、ベースコー
ト塗布等、中間処理として通常の印刷後の適度の加熱又
は冷却処理、或いは高温圧縮気体吹き付けの後処理とし
ては、洗浄、加熱処理、トップコート塗布等が挙げら
れ、所望によりいずれも可能である。
以下、実施例をもって本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜10及び比較例1〜10 熱可塑性樹脂としてポリブチレンテレフタレート(PB
T)樹脂〔ジュラネックス2000;ポリプラスチックス
(株)製〕及びこれにガラス繊維を20重量%(全組成物
中)配合したものを用い、射出成形により平板(50mm×
70mm×3mm)を成形し試験片とした。
T)樹脂〔ジュラネックス2000;ポリプラスチックス
(株)製〕及びこれにガラス繊維を20重量%(全組成物
中)配合したものを用い、射出成形により平板(50mm×
70mm×3mm)を成形し試験片とした。
次いで以下に示す方法で試験片に文字を付与した。
まず、試験片を1,1,1−トリクロルエタン中で超音波洗
浄により脱脂した後、自然乾燥した。次にウレタン系イ
ンキ〔西独TDS社製タイプ−14〕を用いてパッド印刷法
により試験片に文字を印刷した。
浄により脱脂した後、自然乾燥した。次にウレタン系イ
ンキ〔西独TDS社製タイプ−14〕を用いてパッド印刷法
により試験片に文字を印刷した。
次に、印刷部の温度、圧力が第1表に示した条件となる
よう高温圧縮空気を印刷部に吹き付け、インキを固着さ
せた。
よう高温圧縮空気を印刷部に吹き付け、インキを固着さ
せた。
文字を付与した試験片について下記の評価を行った。
外観 インキのにじみ、文字部と周辺部との境界部の鮮明性、
成形品の光沢、変形、インキの光沢、変色等を10段階で
評価。
成形品の光沢、変形、インキの光沢、変色等を10段階で
評価。
加熱加湿テスト 80℃、95%RHの恒温恒湿槽10日間処理した後の外観、イ
ンキの密着性等を10段階で評価。尚、外観は全て処理前
と変化がなかったため、実質的にはインキの密着性で判
定。
ンキの密着性等を10段階で評価。尚、外観は全て処理前
と変化がなかったため、実質的にはインキの密着性で判
定。
摩耗耐久性 プラスチックス消しゴムで加圧500gで1万回の摩耗後の
外観(コントラスト、インキのにじみ、インキの剥離等
を総合)を10段階で評価。
外観(コントラスト、インキのにじみ、インキの剥離等
を総合)を10段階で評価。
鉛筆による剥離テスト HB〜4Hの鉛筆の芯(約500gの荷重で5往復)によるイン
キの剥離。インキが剥離した時の鉛筆硬度で表す。
キの剥離。インキが剥離した時の鉛筆硬度で表す。
結果を第1表に示す。
ここで得た文字を付与した試験片はインキのにじみもな
く、文字は鮮明でコントラストも良く、視覚的にも優れ
たものであった。これらの特徴は加熱加湿テスト及び摩
耗耐久性テストにおいても殆ど損なわれることなく、充
分な耐久性を有するものであった。
く、文字は鮮明でコントラストも良く、視覚的にも優れ
たものであった。これらの特徴は加熱加湿テスト及び摩
耗耐久性テストにおいても殆ど損なわれることなく、充
分な耐久性を有するものであった。
尚、比較のため、文字を印刷した後、従来法に従い、第
1表に示した条件で乾燥器中で加熱処理したもの及び本
発明の範囲外の条件で高温圧縮気体の吹き付け処理した
ものも同様にして評価した。結果を第1表に併記する。
従来より公知の方法で文字の付与された試験片は実施例
1〜10と同様、外観的には優れたものであったが、摩耗
耐久性の点で劣り、頻度の高い繰り返し作用には耐えら
れないものであった。また本発明の範囲外の条件で高温
圧縮気体吹き付け処理を行ったものも、摩耗耐久性に劣
るか、もしくは成形品の光沢低下、或いはインキの変色
等、外観的に劣り、実用価値の低いものであった。
1表に示した条件で乾燥器中で加熱処理したもの及び本
発明の範囲外の条件で高温圧縮気体の吹き付け処理した
ものも同様にして評価した。結果を第1表に併記する。
従来より公知の方法で文字の付与された試験片は実施例
1〜10と同様、外観的には優れたものであったが、摩耗
耐久性の点で劣り、頻度の高い繰り返し作用には耐えら
れないものであった。また本発明の範囲外の条件で高温
圧縮気体吹き付け処理を行ったものも、摩耗耐久性に劣
るか、もしくは成形品の光沢低下、或いはインキの変色
等、外観的に劣り、実用価値の低いものであった。
実施例11〜19及び比較例11〜21 熱可塑性樹脂としてポリアセタール(POM)樹脂〔ポリ
プラスチックス(株)製、ジュラコンM90−02〕及びこ
れにガラス繊維を20重量%(全組成物中)配合したもの
を用い、実施例1〜10と同様の方法で文字の印刷を行い
評価した。尚、一部はインキの種類を変えて印刷した。
印刷後の高温圧縮気体の吹き付けは第2表に示した条件
(温度、圧力は印刷部における条件)とした。また、比
較のため、印刷後、従来法に従い乾燥器で加熱したもの
及び本発明の規定外の条件での高温圧縮気体を吹き付け
たものも評価した。
プラスチックス(株)製、ジュラコンM90−02〕及びこ
れにガラス繊維を20重量%(全組成物中)配合したもの
を用い、実施例1〜10と同様の方法で文字の印刷を行い
評価した。尚、一部はインキの種類を変えて印刷した。
印刷後の高温圧縮気体の吹き付けは第2表に示した条件
(温度、圧力は印刷部における条件)とした。また、比
較のため、印刷後、従来法に従い乾燥器で加熱したもの
及び本発明の規定外の条件での高温圧縮気体を吹き付け
たものも評価した。
結果を併せて第2表に示す。
〔発明の効果〕 以上の説明並びに実施例によって明らかな如く、本発明
の印刷法によれば熱可塑性樹脂成形品に文字等の付与、
定着を極めて短時間に効率的、経済的に行うことが可能
であり、また斯かる文字等の付与された成形品は、繰り
返し使用によっても文字等が消失しない優れた摩耗耐久
性を有し、インキのにじみもなく、コントラストも鮮明
である等、数多くの優れた特徴を有するものであって、
極めて実用価値の高いものである。
の印刷法によれば熱可塑性樹脂成形品に文字等の付与、
定着を極めて短時間に効率的、経済的に行うことが可能
であり、また斯かる文字等の付与された成形品は、繰り
返し使用によっても文字等が消失しない優れた摩耗耐久
性を有し、インキのにじみもなく、コントラストも鮮明
である等、数多くの優れた特徴を有するものであって、
極めて実用価値の高いものである。
本発明方法により、文字等の付与された成形品は、熱可
塑性樹脂が本来有する優れた諸性質と相まって、広範な
用途が期待される。特に熱可塑性樹脂がポリブチレンテ
レフタレート樹脂又はポリアセタール樹脂である場合、
物理的、化学的、機械的性質、摺動性及び成形加工性等
にも優れているが故に、ライトスイッチ、ターンシグナ
ルスイッチ、ウォッシャースイッチ等のスイッチ類、ト
ランクオープナーレバー、フューエルリッドオープナー
レバー等の各種コントロールレバー等の自動車部品、パ
ソコン、ワープロ、タイプライターのキー、電話機プッ
シュボタン等の電気・電子部品或いはその他の産業部品
等として好適に用いられる。
塑性樹脂が本来有する優れた諸性質と相まって、広範な
用途が期待される。特に熱可塑性樹脂がポリブチレンテ
レフタレート樹脂又はポリアセタール樹脂である場合、
物理的、化学的、機械的性質、摺動性及び成形加工性等
にも優れているが故に、ライトスイッチ、ターンシグナ
ルスイッチ、ウォッシャースイッチ等のスイッチ類、ト
ランクオープナーレバー、フューエルリッドオープナー
レバー等の各種コントロールレバー等の自動車部品、パ
ソコン、ワープロ、タイプライターのキー、電話機プッ
シュボタン等の電気・電子部品或いはその他の産業部品
等として好適に用いられる。
Claims (5)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂成形品に文字、記号、図形
(以下「文字等」という)を付与するにあたり、印刷に
より文字等を形成した後、印刷部表面において100〜300
℃、0.05〜5kg/cm2となるよう高温圧縮気体を成形品に
吹き付ける事を特徴とする熱可塑性樹脂成形品に対する
文字等の印刷方法。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂がポリエステル樹脂、ポリア
セタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂及びポ
リアミド樹脂より選ばれた1種又は2種以上の結晶性熱
可塑性樹脂である特許請求の範囲第1項に記載の成形品
に対する文字等の印刷方法。 - 【請求項3】ポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタ
レート樹脂である特許請求の範囲第2項に記載の成形品
に対する文字等の印刷方法。 - 【請求項4】印刷部表面において150〜250℃、0.1〜3kg
/cm2となるよう高温圧縮気体が吹きつけられる特許請求
の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の成形品に
対する文字等の印刷方法。 - 【請求項5】高温圧縮気体の吹き付けが1〜120秒間行
われる特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に
記載の成形品に対する文字等の印刷方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62288664A JPH0777833B2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 熱可塑性樹脂成形品に対する文字等の印刷方法 |
US07/266,830 US4903601A (en) | 1987-11-16 | 1988-11-03 | Process for printing characters or the like on a thermoplastic resin molding |
EP88310690A EP0319150A1 (en) | 1987-11-16 | 1988-11-11 | Process for printing characters or the like on a thermoplastic resin molding |
BR888805948A BR8805948A (pt) | 1987-11-16 | 1988-11-14 | Processo para impressao de caracter ou similar sobre uma moldagem de resina termoplastica |
KR1019880015025A KR910010021B1 (ko) | 1987-11-16 | 1988-11-15 | 열가소성 수지 성형품 위에 문자등의 인쇄공정 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62288664A JPH0777833B2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 熱可塑性樹脂成形品に対する文字等の印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01128875A JPH01128875A (ja) | 1989-05-22 |
JPH0777833B2 true JPH0777833B2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=17733082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62288664A Expired - Lifetime JPH0777833B2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 熱可塑性樹脂成形品に対する文字等の印刷方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4903601A (ja) |
EP (1) | EP0319150A1 (ja) |
JP (1) | JPH0777833B2 (ja) |
KR (1) | KR910010021B1 (ja) |
BR (1) | BR8805948A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5577849A (en) * | 1995-03-13 | 1996-11-26 | Lexmark International, Inc. | Printing light indicia on keyboard keys |
JP2003317569A (ja) * | 2002-04-18 | 2003-11-07 | Toyo Denso Co Ltd | ソフトフィーリング操作スイッチ |
EP1561699B1 (en) | 2004-02-05 | 2009-12-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Backflow preventing mouth plug and container fitted with it |
DE102005048467A1 (de) * | 2005-10-07 | 2007-04-12 | Itw Morlock Gmbh | Tampondruckmaschine |
CN113119601B (zh) * | 2019-12-30 | 2022-03-29 | 东莞高绮印刷有限公司 | 一种模塑面板的印刷工艺 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1795703A (en) * | 1925-05-20 | 1931-03-10 | Baur Walter | Method of coating bodies of iron, wood, or other material |
US1867405A (en) * | 1929-05-09 | 1932-07-12 | Transparent Packaging & Printi | Intaglio printing |
US2907118A (en) * | 1956-04-06 | 1959-10-06 | Cardel Electric Co Inc | Silk screen print dryer |
GB955314A (en) * | 1959-10-24 | 1964-04-15 | Egon Elod | Improvements in or relating to methods of dyeing plastics foils or sheets |
US3176412A (en) * | 1961-01-04 | 1965-04-06 | Thomas A Gardner | Multiple nozzle air blast web drying |
JPS4827611B1 (ja) * | 1970-03-10 | 1973-08-24 | ||
US4008661A (en) * | 1975-03-20 | 1977-02-22 | In-Line Equipment Company, Inc. | Printing press for use with bag-making machines |
JPS6018911B2 (ja) * | 1977-05-13 | 1985-05-13 | 株式会社クボタ | セメント系板材の養生乾燥方法 |
GB1584207A (en) * | 1977-11-09 | 1981-02-11 | Baker Perkins Holdings Ltd | Drying printed web material |
US4369584A (en) * | 1981-04-16 | 1983-01-25 | W. R. Grace & Co. | Preventing air film between web and roller |
GB2120169B (en) * | 1982-05-12 | 1985-10-23 | David Durand | Method of applying a dye image to a plastic member and the image bearing member thereby formed |
GB8305497D0 (en) * | 1983-02-28 | 1983-03-30 | Colour Activated Transillumina | Printing process |
CH662787A5 (en) * | 1984-12-19 | 1987-10-30 | Teca Print Ag | Method and device for producing a print on an object, for example a key body |
-
1987
- 1987-11-16 JP JP62288664A patent/JPH0777833B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-11-03 US US07/266,830 patent/US4903601A/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-11-11 EP EP88310690A patent/EP0319150A1/en not_active Withdrawn
- 1988-11-14 BR BR888805948A patent/BR8805948A/pt unknown
- 1988-11-15 KR KR1019880015025A patent/KR910010021B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4903601A (en) | 1990-02-27 |
JPH01128875A (ja) | 1989-05-22 |
KR890007924A (ko) | 1989-07-06 |
BR8805948A (pt) | 1989-08-08 |
EP0319150A1 (en) | 1989-06-07 |
KR910010021B1 (ko) | 1991-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU6214799A (en) | Reactive jet ink composition | |
JPS5854668B2 (ja) | 金属で被覆されたプラスチツク成形品 | |
ES478420A1 (es) | Un metodo para preparar un poliester no gelificado. | |
EP1967358A1 (en) | Decorated sheet for insert molding | |
MY120638A (en) | Resin composition, molded product thereof and electroconductive sheet | |
JPH0777833B2 (ja) | 熱可塑性樹脂成形品に対する文字等の印刷方法 | |
KR930001486B1 (ko) | 폴리아세탈 성형 물품으로의 전사방법 | |
EP0276075B1 (en) | Method of producing characters, symbols, patterns on thermoplastic resin moulded articles | |
US5043200A (en) | Resin composition and molded product thereof | |
US4898765A (en) | Impregnation-printed molded article | |
JPS62185743A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP2001315263A (ja) | ハードコートシート、それを用いた樹脂成形品、及びその製造方法 | |
JP2935369B2 (ja) | 熱可塑性樹脂成形品の印刷方法および印刷の施された成形品 | |
JP3545999B2 (ja) | 箔工芸品の製造方法 | |
CA1267815A (en) | Painted molded polyacetal resin product | |
US5577849A (en) | Printing light indicia on keyboard keys | |
JPS6136865B2 (ja) | ||
JP3098147B2 (ja) | ポリアセタール樹脂製被印刷基材への印刷方法及び印刷物 | |
JP3436802B2 (ja) | 含浸印刷の施されたポリアセタール樹脂成形品 | |
JPH0644446A (ja) | 含浸印刷の施された樹脂インサートメタルコイン | |
TWI732323B (zh) | 電池組以及電池組的製造方法 | |
JPH0680145B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JPS6336875A (ja) | 速硬化性熱硬化性塗料の塗装法 | |
JPH1036605A (ja) | レーザ印刷用ゴム強化ポリスチレン樹脂組成物及びレーザ印刷された成形体 | |
JPH0267350A (ja) | 樹脂組成物及びその成形品 |