JPH0777639B2 - 微生物固定化用多孔性セラミックス担体 - Google Patents
微生物固定化用多孔性セラミックス担体Info
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- JPH0777639B2 JPH0777639B2 JP63191819A JP19181988A JPH0777639B2 JP H0777639 B2 JPH0777639 B2 JP H0777639B2 JP 63191819 A JP63191819 A JP 63191819A JP 19181988 A JP19181988 A JP 19181988A JP H0777639 B2 JPH0777639 B2 JP H0777639B2
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Description
の微生物を固定化するために用いられる微生物固定化用
多孔性セラミックス担体の改良に関するものである。
のが提案されており、特開昭54−95785号公報に示され
るコーニングラス社の多孔性の無機質のものが広く知ら
れている。このセラミックス担体は固定化される細菌の
最小寸法以上、最大寸法の5倍以下の大きさの細孔、具
体的には0.8〜220μm程度の孔径の細孔を備えたもの
で、このように制御された細孔分布を与えることにより
小さい体積の担体に多量の微生物を担持させることに成
功したものである。また汚水のメタン発酵処理用の多孔
性セラミックス担体としては、特開昭62−298495号公報
に示されているように平均粒径が100〜1000μmのセラ
ミックス粒子を焼結させたものも提案されている。
は、微生物の寸法に対応させつつできるだけ大きい比表
面積を確保するために比較的小さい細孔計を与えられた
ものが多かったのであるが、これらのセラミックス担体
による固定床を利用して汚水の消化処理を行わせた場合
には浮遊状態にある微生物を利用した場合に比較して満
足できる成果が得られていない。本発明者等の研究によ
れば、その原因は実際の汚水処理工程においては、排水
浄化に携わる微生物群を含むmmオーダーのフロック形成
されており、このフロックを多量に固定化することが有
効であるにもかかわらず、従来の微細な孔径のセラミッ
クス担体はこのフロックを効率的に補捉することができ
ないためであると考えられる。
水、下水汚泥、工場排水のような有機性排水の消化処理
に用いるに適し、mmオーダーのフロックをも効果的に捕
捉して高い処理能力を発揮させることができる微生物固
体化用多孔性セラミックス担体を目的として完成された
ものである。
結果、mmオーダーのフロックを含む排水の浄化を効率良
く行わせるためには、フロックを捕捉するためフロック
の捕捉に有効である主に0.5〜2mmの直径の孔を多数形成
するとともに、担体表面に適度な表面粗度を与えること
が必要であることを究明した。本発明はかかる知見に基
づいて完成されたものであって、表面に主として0.5〜2
mmの直径の孔が多数形成された嵩比重が0.5以下の多孔
性セラミックスからなり、かつ粘度が60センチポイズの
高粘性溶液中に浸漬し引上げた際の高粘性溶液付着量に
よって表わされた担体表面粘度が0.65g/cc−担体以上で
あることを特徴とするものである。
に0.5〜2mmの直径の孔を多数形成し、多孔性セラミック
スの嵩比重を0.5以下としたことである。このような0.5
〜2mmの直径の孔は微生物の寸法のみに注目していた従
来のこの種の微生物固定化用多孔性セラミックス担体に
は見られないものであり、mmオーダーのフロックをこれ
らの孔の内部に確実に捕捉することにより、フロック中
の微生物群を効率的に固定化することができる。この孔
の直径が0.5mm以下であると、フロックの大きさと同等
か、それ以下であるため、捕捉もしにくく、また、捕捉
量も少なくなる。また2mm以上の直径の孔であると、フ
ロックの大きさから見れば、もはや孔ではなく凹部とな
ってしまい確実にフロックを捕捉できなくなってしま
う。そして、この様な0.5〜2mmの直径の孔を多数形成し
て、嵩比重を0.5以下とすることにより、排水中のフロ
ックを効率的にかつ大量に捕捉できる。嵩比重が0.5以
上になると、0.5〜2mmの直径の孔があったとしても孔の
数が少なくなってしまい、捕捉量が少なくなってしま
う。
上としたことである。この担体表面粗度が60センチポイ
ズの高粘性溶液中に20mm×45mm×18mmの直方体状に切断
された多孔質セラミックスを浸漬し、引上げた際の高粘
性溶液付着量によって表わされたものであり、このよう
な高粘性溶液として本発明者等は栗田工業(株)製の高
分子凝集剤CP−623の0.3%水溶液を用いたが、同一の粘
度を持つものであれば他の高粘性溶液を用いても差支え
ない。この担体表面粗度と排水の浄化性能との関係につ
いては後述する実施例のデータによっても明らかであ
る。
系を用いた場合には、その表面をシランカップリング剤
によって処理することによりメタン菌のような微生物を
強固に担持させることができ、またこの種の微生物の繁
殖に好ましい化学的表面状態を与えることができるもの
である。
凹凸に富む表面を有するものであり、このようなセラミ
ックス担体を製造するにはセラミックス原料中に有機物
を混入して焼成する方法を採ることができる。
cc、0.75g/cc、0.78g/ccの5種類の多孔性セラミックス
担体A、B、C、D、Eを作成した。これらはいずれも
シリカ−アルミナ系のセラミックスからなるもので、そ
の表面には、いずれも主に0.5〜2mmmの直径の孔が多数
形成されており、各多孔性セラミックス担体の嵩比重を
表−1に示す。
社の特開昭54−95785号の担体Fを準備した。
ケット式の各実験槽(1)の内部に同一形状で所定量セ
ットし、35℃の恒温水を流すことにより温度を一定に保
った。各実験槽(1)は透明なアクリル樹脂製であり、
その容量は1500ml、担体充填後の有効液容量は1200mlで
ある。各実験槽に種菌を植菌し、浮遊メタン菌及びmmオ
ーダーのフロックを含有した発酵液(中温消化汚泥MLSS
13000〜18000PPM、PH7.0〜7.5)を循環経路に(2)に
より循環させ、多孔性セラミックスと接触させることに
よりメタン菌を固定化(物理吸着)させた。基質はK2HP
O4 3.0g/、KH2PO4 2.0g/、(NH4)2SO4 2.5g/、F
eCl3・6H2O 1.0g/、酢酸20ml/、プロピオン酸5ml/
、酪酸1ml/、大豆煮汁20ml/、混合高級脂肪酸20m
l/からなる合成基質であり、TOC 12350PPM、BOD 2140
0PPMのもので、これを一日一回30ccずつフィルアンドド
ローで投入した。
寄与による基質投入後2時間のガス生成量を比較するこ
とによって行い、コーニンググラス社の担体Fが充填さ
れている実験槽から生成したガス量を100としたガス発
生指数で表現した。このとき、実験槽中の浮遊菌の影響
を除くため、発酵液をPH7.0のリン酸緩衝液で置換して
実験を行った。この結果は第2図のグラフに示したとお
りであって、担体表面粗度が0.65g/ccより小さい多孔性
セラミックス担体A、Bはガス発生指数が担体Fよりも
小さいが、担体表面粗度が0.65g/ccを越えているC、
D、Eについてはガス発生指数が125〜160と担体Fより
も25〜60%大きい値を示した。また、嵩比重がBとEで
は0.5で、同等であるが、表面粗度の低いB担体はガス
発生指数は小さくなっている。これにより本発明の微生
物固定化用多孔性セラミックス担体は従来品よりもかな
り優れた固定化能力を持つことが明らかとなった。
さのみを考慮していた従来の考え方から離れ、フロック
の大きさをも考慮したものであり、フロックを含む有機
排水等の処理に用いればフロックを効果的に捕捉して高
い固定化能力を発揮するものであるから、従来のセラミ
ックス担体を用いた場合よりも排水の浄化能率を一段と
向上させることができる。よって本発明は従来の問題点
を一掃した微生物固定化用多孔性セラミックス担体とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
装置のフローシート、第2図は担体表面粗度とガス発生
指数との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】表面に主として0.5〜2mmの直径の孔が多数
形成された嵩比重が0.5以下の多孔性セラミックスから
なり、かつ粘度が60センチポイズの高粘性溶液中に浸漬
し引上げた際の高粘性溶液付着量によって表わされた担
体表面粘度が0.65g/cc−担体以上であることを特徴とす
る微生物固定化用多孔性セラミックス担体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63191819A JPH0777639B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 微生物固定化用多孔性セラミックス担体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63191819A JPH0777639B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 微生物固定化用多孔性セラミックス担体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0240290A JPH0240290A (ja) | 1990-02-09 |
JPH0777639B2 true JPH0777639B2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=16281053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63191819A Expired - Lifetime JPH0777639B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 微生物固定化用多孔性セラミックス担体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777639B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110040844A (zh) * | 2019-04-29 | 2019-07-23 | 厦门理工学院 | 一种无机填料表面接枝蒽醌化合物的制备方法及应用 |
WO2020124620A1 (zh) * | 2018-12-19 | 2020-06-25 | 江南大学 | 一种微生物导电陶瓷及其制备方法和应用 |
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---|---|---|---|---|
JP2003001287A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-07 | Cleate Resource Kk | 浮遊物体、及びその製造方法 |
CN102745815A (zh) * | 2012-06-29 | 2012-10-24 | 宋瑞平 | 生活污水及废水深度集中处理工艺 |
CN110092389B (zh) * | 2019-04-29 | 2020-06-16 | 厦门理工学院 | 一种表面接枝蒽醌化合物的电气石、制备方法及应用 |
CN110066009B (zh) * | 2019-04-29 | 2020-04-21 | 厦门理工学院 | 一种含有蒽醌化合物的电气石、制备方法及应用 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP63191819A patent/JPH0777639B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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---|---|
JPH0240290A (ja) | 1990-02-09 |
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