JPH0777407A - 位置センサ - Google Patents

位置センサ

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JPH0777407A
JPH0777407A JP24752593A JP24752593A JPH0777407A JP H0777407 A JPH0777407 A JP H0777407A JP 24752593 A JP24752593 A JP 24752593A JP 24752593 A JP24752593 A JP 24752593A JP H0777407 A JPH0777407 A JP H0777407A
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JP
Japan
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light
optical path
detecting means
mirror
movable body
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Withdrawn
Application number
JP24752593A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Yamashita
智弘 山下
Takaaki Yamada
隆章 山田
Shuichi Misumi
修一 三角
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライダ側に配線が不要で、スライダの移動
により断線するおそれが可及的に抑制される位置センサ
を提供すること 【構成】 ガイドシャフト1に沿って直線方向に往復移
動するスライダ2上にミラー3を配置する。発光装置5
から出射された光は、ミラーで反射されて第1,第2の
ファイバアレイ6,7に照射される。両ファイバアレイ
は、図(B)に示すように、直径,配置ピッチがDのコ
ア6a,7aを多数配置し、かつ両コアの相対位置関係
を距離dだけずらす。よって、スライダが右方向に移動
すると、第1,第2の受光素子にて検出した光強度(信
号波形)は、図(C)に示すようになる。従って、第
1,第2の受光素子の出力を信号処理装置10に送り、
そこにおいて両受光素子の出力の変化からスライダの移
動方向並びに移動距離を求め、現在の位置を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置センサに関するも
ので、より具体的には、直線方向に移動する可動体の位
置を検出するセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一直線上で移動可能な機械の可動
体の位置を検出するための位置センサの一種として間接
的検出方法があった。すなわち、可動体がスクリューネ
ジ等で動く場合にそのスクリューネジの回転方向と回転
数をカウントすることにより求めるものがある。
【0003】一方、直接的検出方法としては、モアレ縞
を利用した光学式のエンコーダや、微小間隔でNSを交
互に配置した磁気スケールに対向して可動体上に磁気ヘ
ッドを配置し、その磁気ヘッドの検出出力の変化から位
置を特定する磁気式のエンコーダ(マグネスケール)が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した前者
の間接的に検出する方式では、ネジ部でのバックラッシ
ュなどのメカ精度により高精度の位置検出が困難であ
り、さらに、間接的であるため、累積誤差が生じるおそ
れが高いという問題を有する。
【0005】また、後者の直接的に検出する方式では、
上記各種の問題はないが、可動体上に磁気ヘッドやモア
レ縞の状態を検出する各種の検出部品を配置する必要か
ら、その検出部品からの検出出力を測定器に入力するた
めの配線(信号線)が必要となる。
【0006】その結果、可動体の移動にともない、配線
も追従して移動し、伸長・屈折等するため断線のおそれ
が高い。さらに、可動体が直線移動する際に、ピッチン
グ等の所定方向への回転を生じることがあり、係る回転
により誤検出を起こすという問題も有する。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、可動体側に配線が不
要で、可動体の移動により断線するおそれを可及的に抑
制し、また、可動体が直線上の移動方向と異なる方向に
回転等した場合でも、正確に位置検出することのできる
位置センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る位置センサでは、直線方向に移動
する可動体の位置を検出する位置センサであって、前記
可動体の移動方向と平行な方向に光を出射する発光手段
と、前記発光手段から出射された光の光路を変換すべく
前記可動体上に載置されたミラー等の光路変換手段と、
前記光路変換手段にて光路が変換された光を受光すべ
く、前記可動体の移動方向と平行に配置された帯状の光
検出手段と、前記光検出手段にて受光した光信号に基づ
いて前記可動体の位置を特定する信号処理手段とから構
成した。
【0009】
【作用】可動体の移動にともない、光路変換手段も移動
する。すると、その移動方向に平行に出射された光は、
光路変換手段に照射されるまでの距離が変動するため、
その光路変換手段から出射した光の光検出手段上での照
射位置も変動する。したがって、上記変動に伴う信号に
基づき信号処理手段にて所定の演算処理をすることによ
り可動体の位置を検出する。そして、移動するのは可動
体並びにその可動体上に配置された光路変換手段など
で、係る光路変換手段などは、端に光の進路を変えるだ
けであるので配線など不要となる。よって、長期間使用
しても断線等することもない。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る位置センサの好適な実施
例を添付図面を参照にして詳述する。図1は本発明の第
1実施例を示している。同図に示すように、ガイドシャ
フト1に軸方向に移動自在に可動体たるスライダ2を装
着している。これによりスライダ2はガイドシャフト1
に沿って、安定状態で直線往復移動するようになってい
る。
【0011】ここで本発明では、上記のスライダ2に光
路変換手段たるミラー3を装着している。このミラー3
の反射面3aは、そのスライダ2の移動方向に対して4
5度傾斜するように配置している。そしてこのミラー3
の反射面3aに対して入射角が45度となるように、平
行光束を照射する発光装置5を所定位置に設置してい
る。
【0012】すなわち、発光装置5は、LEDやレーザ
ーの発光素子と、レンズ等の光学系を備え、所定の平行
光束が出射されるようになっている。そして、その出射
光の光路(光軸)が、ガイドシャフト1の軸方向すなわ
ちスライダ2の移動方向と平行になるように調整してい
る。
【0013】さらに、ガイドシャフト1と平行に所定の
間隔をおいて第1,第2のファイバアレイ6,7を上下
に配置し、この両ファイバアレイ6,7に、上記ミラー
3で反射された光が照射されるようになっている。
【0014】そして、これら両ファイバアレイ6,7
は、同図(B)に示すように、各コア6a,7aの直径
をDとし、さらに隣接するコア6a,6a(7a,7
a)間の配置ピッチもDとしている。そして、第1,第
2のファイバアレイ6,7に配置されたコア6a,7a
の相対位置関係は、距離dだけずらすようにしている。
【0015】この距離dが第1のファイバアレイ6で検
出される光強度の信号波形(A層)と、第2のファイバ
アレイ7で検出される光強度の信号波形(B層)の位相
差となり、d=D/2になるように調整している(同図
(C)参照)。さらに、ミラー3で反射されて各コアに
照射される光は、そのスポット幅wが上記コア6a,7
aの径Dと略一致するように調整される。
【0016】これにより、スライダ2(スポット光)が
右方向に移動していた時に、第1,第2のファイバアレ
イ6,7で受光された光の強度をそれぞれ接続された第
1,第2の受光素子8,9にて検出すると、その検出さ
れた信号波形は、同図(C)に示すようになる。
【0017】したがって、第1,第2の受光素子8,9
の出力を信号処理装置10に送り、そこにおいて両受光
素子8,9の出力の変化からスライダ2の移動方向並び
に移動距離を求め、現在の位置を算出するようになって
いる。この信号処理回路の基本構成・機能としては、従
来から一般に用いられるインクリメンタル型のエンコー
ダの信号処理回路と同様のものを用いることができる。
【0018】さらに本例では、0点位置を検出するため
に、図2に示すように第1のファイバアレイ6に設けら
れた多数のコアのうち所定の1個の幅を大きくした0点
検出コア6bを設けた。これにより第1の受光素子8で
の検出出力は、図3中実線で示すように、ミラー3が移
動しそこにおいて反射される光が0点検出コア6bの前
にきた時に大きくなる。したがって、係る状態を検出す
ることにより0点位置が検出されるため、その位置(基
準位置)を通過する都度、位置修正が行われる。
【0019】そして、具体的な信号処理回路は図4に示
すようになっている。すなわち、第1,第2の受光素子
8,9からの出力信号がフォトカプラなどからなる絶縁
部11を介して逓倍回路12に入力される。そして、こ
の逓倍回路12にて、移動方向の検出と逓倍処理を行
い、スライダ2が正方向に移動している場合には、その
移動距離に応じてUP信号を出力し、逆方向に移動して
いる場合にはDOUN信号を出力する。
【0020】これらUP/DOUN信号は、カウンタ1
3に入力され、その信号に応じてカウンタ13が作動
し、そのカウンタ値を次段のCPU14に送り、そのカ
ウンタ値から移動距離を求め、基準位置(0点位置)か
らの距離を算出する。かかる構成は、従来のエンコーダ
の信号処理回路と同様で、具体的な図示を省略した図1
に示す信号処理回路10の内部も概略同様の構成からな
る。
【0021】ここで本例では、第1の受光素子8からの
信号を比較器15に与え、その検出値が所定の基準値を
越えた場合にその出力状態が変わるようになっている。
そして、比較器15の出力はフリップフロップ17に接
続され、係る出力状態が変わった時にフリップフロップ
17からカウンタ13に対してenable信号が出さ
れ、カウンタ13のカウント値がリセットされる。
【0022】なお、本例ではカウンタ13がオーバーフ
ローした場合(通常はオーバーフローしないように設定
しているが何等かの原因によりかかる現象が生じた場
合)には、フリップフロップ17にてUP/DOUNオ
ーバー状態であることを検出し、記憶するようになって
いる。そして、CPU14では、係るオーバー状態の有
無を参照し、エラーメッセージ等を出力したり、カウン
タ13に対して所定の処理を行うようになっている。
【0023】すなわち、本例によれば、可動部材である
スライダ2の上には光の光路を変更するミラー3が設置
されているだけで、そのミラー3には配線等が接続され
ていないので、長期間使用しても断線等の故障を生じる
おそれがない。
【0024】なお、0点位置の検出方式としては、上記
した実施例のものに限ることなく、例えば、上記面積を
大きくした0点検出コアの位置に他のコア6aと同一径
Dからなるコアを設け、その前面(受光面)に集光レン
ズを配置し、より多くの光が受光できるようにしてもよ
い。さらには、通常の別途設けた光学的或いは機械的な
リミットスイッチを用いて0点を検出するようにしても
よい。
【0025】図5は、上記した各実施例の変形例を示し
ている。図示するように、この例ではスライダ2上の所
定位置(ミラー3の後側)に払拭部材たるブラシ18を
配設している。そして、このブラシ18の先端18a
が、両ファイバアレイ6,7の受光面に接触するように
調整されている。
【0026】係る構成にすることにより、スライダ2が
移動することにより、自動的にファイバアレイ6,7の
受光面の汚れを落とすことができ、高い検出精度を維持
することができる。そして、ブラシ18に代えて、ゴム
ブレード等からなるワイパでも良い。
【0027】図6は、本発明の第2実施例を示してい
る。この例では、上記した第1実施例と相違して、2本
のファイバアレイの替わりに1本の1次元光センサ20
を配置した。この1次元光センサ20としては、PSD
やCCD等の各種の光−電気変換素子を用いることがで
きる。
【0028】そして係る1次元光センサ20に照射位置
検出回路21を接続し、1次元光センサ20上でのミラ
ー3からの反射光の照射位置を特定することにより、ミ
ラー3、すなわち、スライダ2の存在位置を検出するこ
とができる。
【0029】本例でも上記した実施例と同様に、可動側
にはミラー3が設置されるだけで、配線が不要であるの
で、断線による故障のおそれがない。そして、照射位置
検出回路21にて1次元光センサ20への照射位置を検
出することができるため、上記した実施例のように0点
位置を検出する機構が不要となる。その他の構成並びに
作用効果は上記した実施例と同様であるので、同一符号
を付しその説明を省略する。
【0030】図7,図8は、本発明の第3実施例を示し
ており、図7は要部拡大図、図8は全体のブロック構成
図をそれぞれ示している。すなわち、上記した第2実施
例では、図6中両方向矢印で示すようにスライダ2がピ
ッチング方向に回転(微小角)してしまった場合には、
発光装置5から出射された光のミラー3の反射面への入
射角が変わるため、仮にスライダ2が直線方向(本来の
移動方向)に移動していなくても1次元光センサ20へ
の照射位置は変動してしまう。これが測定誤差の要因と
なり、機構上かかるピッチング方向への回転移動発生を
極力抑制する必要があるが、スライダ2をスムーズに移
動させることと相反するため難しい。
【0031】そこで本例では、係るピッチング方向へ回
転移動した場合であっても所定の補正処理をすることに
より、ピッチング方向の回転運動の影響を受けずに位置
測定を可能としている。
【0032】すなわち図7に示すように、本実施例で
は、上記第2実施例を基本とし、スライダ2に設置する
ミラー3の手前側にハーフミラー25を配設している。
そして、ハーフミラー25の反射面とミラー3の反射面
とは平行に配置されている。
【0033】これにより、図外の発光装置から出射され
た光は、ハーフミラー25に照射され、その光の一部が
反射されてCCD等からなる1次元光センサ20上のあ
る位置(x1)に照射される。また、残りの光は、ハー
フミラー25を透過後にミラー3で反射され、1次元光
センサ20上のある地点x2に照射されることになる。
【0034】そして、図8に示すように、1次元光セン
サ20の出力を光点検出回路27に与え、そこにおいて
2つの照射位置を検出し、両点の位置データを補正処理
部28に送り、最終的な検出位置を決定し出力するよう
になっている。この光点検出回路27と補正処理部28
で信号処理回路が構成される。
【0035】次に、信号処理回路について詳述する。1
次元光センサ20の各位置(x)での出力電圧V(x)
は、図9に示すように光が照射されている位置x1,x
2で最大値Vmax となり、離れるにしたがって減少し、
それ以外の部分では最低値Vmin となる。
【0036】そこで本例では、簡易かつ高速に上記各位
置x1,x2を求めるべく、1次元光センサ20を所定
方向にスキャンしていき、その各位置に対する出力電圧
を適当なしきい値Vth(2値化レベル)でもって2値化
し、出力の状態が変化する位置a,b,c,dを求め
る。そして、出力電圧の波形は、各光点を中心に略対象
形となるので、次式により各光点x1,x2が算出され
る。
【0037】x1=(a+b)/2 x2=(c+d)/2 そして、上記2値化から各種の演算処理までを光点検出
回路27にて行う。そして、係る処理はソフトウエアに
よる演算処理でも良く、或いはハードウエアにより求め
ても良く任意の方式をとることができ、ハードウエアの
場合には、a〜dを求める回路構成としては図10に示
すものを用いることができる。そして、その様にして求
めたa〜dをCPUに送り、上記した演算を行うことに
なる。
【0038】また、光点位置x1,x2をより精度良く
求めるには、上記スキャンによりa〜dを求めたなら、
再度スキャンを行い、a〜b間の出力電圧(アナログ)
並びにc〜d間の出力電圧(アナログ)を検出し、次式
により各光点x1,x2を算出するようにしてもよい。
すなわち、理想的には出力電圧の波形は光点を中心に対
象形となるが、光の外乱等により実際には対象形からく
ずれることがある。そこで、a〜b,c〜d間での重心
を求めるようにするのである。
【0039】
【数1】 そして、上記積分処理を行う場合には、図10に示すa
〜dの位置検出回路の出力をそれぞれ図11,図12に
示す積分処理回路のCMPの所定端子に入力する。これ
により、CMPに入力されるxの値が、a〜b(c〜
d)の時には、SLCTの出力がV(x)となるので、
図11に示す「V(x)の積分処理回路」ではその間の
V(x)の値がADDにて積算されて出力される。ま
た、図12に示す「x・V(x)の積分処理回路」で
は、SLCTの出力がV(x)の時には、MULにてそ
の値V(x)にその時の位置データxが乗算され、その
結果が次段のADDに入力されるので、結局その間(a
〜b,c〜d)のx・V(x)の値がADDにて積算さ
れて出力される。
【0040】この様にして求められた各積分値が、上記
と同様にCPUに与えられ(実際にはCPUブランクキ
ング期間中にCPUがこれらの積分値を読み込む)、そ
こにおいて所定の除算処理が行われて各光点位置x1,
x2が求められる。そして、係る算出結果x1,x2が
次段の補正処理部28に出力される。
【0041】次に、本発明の要部の1つとなる補正処理
部28について説明する。まず、原理について説明する
と、ミラー3,ハーフミラー25の反射面が発光装置5
から出射された光の光路に対して45度の傾斜角度とな
っている基準位置(ピッチング0)では、図13に示す
ように、1次元光センサ20への照射位置x1とx2の
間隔は、スライダ2上へのミラー3とハーフミラー25
の取付けピッチと同じLとなる。なお、図中Wはガイド
シャフト1の軸心と光軸間の距離、dは光軸と1次元光
センサ20までの距離、θはミラー3,ハーフミラー2
5の取付け角度、x0はハーフミラー25の延長線とガ
イドシャフト1の軸心との交点(x座標)、Oはピッチ
ング(回転)の中心位置、Δθはピッチング角度であ
る。
【0042】そして、この状態からスライダ2が所定方
向にΔθだけピッチング(回転)したとすると、図14
に示すようにハーフミラー25上における光の照射位置
(光軸との交点)は基準位置よりも先端側になり、逆に
ミラー3上に置ける光の照射位置は基準位置の時よりも
基端側となる。これにより、光の照射地点間のハーフミ
ラー25とミラー3の距離L′は図15に示すように基
準位置での距離Lよりも短くなる。その結果、図14に
示すように1次元光センサ20への照射位置x1′,x
2′間の距離もL′となり、短くなる。
【0043】そして、上記各距離LとL′の関係は、次
式で表される。
【0044】
【数2】 したがって、上記式中L,θは既知であるため、検出さ
れたx1,x2とからL′を測定することによりΔθを
算出することができる。また、スライダ2がピッチング
(回転)のみし、直線方向に移動しないとすると、上記
Δθの影響を考慮したx1の値は下記式のようになる。
【0045】
【数3】 そして、上記式中x1は測定出力であり、既知であるの
で、上記式中に求めたΔθを入力することにより、x0
を一意に算出することができ、係るx0 がピッチングが
ない場合の正しい検出位置に対応した値である。よっ
て、補正処理部28では、算出された2つの光点位置x
1,x2に基づいて上記した各演算処理を行い、補正後
(ピッチングの影響をなくした)の検出位置x0 を算出
することになる。なお、検出したい位置と上記x0 との
間に所定のオフセットがある場合には、算出したx0 に
係るオフセットを差し引けば良い。
【0046】図16は、本発明の第4実施例を示してい
る。同図に示すように、本例では、上記した第2実施例
を基準とし、ハーフミラー25の後段に設置するミラー
3′の傾斜方向を逆向きにし、ミラー3′での反射光の
光路がハーフミラー25におけるそれと逆方向になるよ
うにした。これに対応してガイドシャフト1の両側に第
1,第2の1次元光センサ30,31を設置した。
【0047】これにより、ハーフミラー25での反射光
は第1の1次元光センサ30の所定位置x1″に照射さ
れ、ミラー3′での反射光は第2の1次元光センサ31
の所定位置x2″に照射されることになる。
【0048】係る構成にすると、仮にスライダ2がピッ
チングにより所定方向に回転したとしても、x1″,x
2″はともに接近する方向或いは広がる方向に同一距離
だけ移動するため、ピッチングによるがたつきの影響が
キャンセルされて両者間の中心位置X=(x1″+x
2″)/2はピッチングの角度に関係なく一定となる。
【0049】かかる構成にすることにより、構造上の特
性から補正処理がされるため、検出されたx1,x2の
平均を求めるという簡単な処理でもって補正処理並びに
位置算出処理をすることができる。また、ハーフミラー
25とミラー3′の距離Δxは固定で予めわかっている
ので、「x2−x1」とΔxの大小関係を求めることに
より、回転方向を知ることもできる。
【0050】なお、図5に示したブラシ等を設けた構成
は、上記した各実施例のいずれにも適用することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る位置センサ
では、可動体上には光路変換手段や光束分割手段等が載
置されるだけで、検出手段は配置されないので配線等が
不要となる。よって、可動体の移動にともない配線が断
線されることもなく、故障の発生を未然に抑制できる。
また、請求項3に記載の発明では、0点位置を検出する
ために特別のセンサ手段を用いる必要がなく、構成の簡
略化にともなう小型化、低コスト化を図ることができ
る。また、請求項5,6の発明では、たとえ可動体がピ
ッチング等の回転移動(がたつき)を生じても正確に位
置検出をすることができる。さらに、請求項7に記載の
発明では、位置センサを作動させることにより自動的に
光検出手段の受光面の清掃が行われるため、高い検出精
度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置検出センサの第1実施例を示
す図である。
【図2】0点位置を検出するための機構を説明する図で
ある。
【図3】0点位置を検出する作用を説明する図である。
【図4】その信号処理回路を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の変形例を示す図である。
【図6】本発明に係る位置検出センサの第2実施例を示
す図である。
【図7】本発明に係る位置検出センサの第3実施例を示
す要部拡大平面図である。
【図8】本発明に係る位置検出センサの第3実施例を示
す全体構成図である。
【図9】光点検出回路の動作を説明する図である。
【図10】光点検出回路の具体的な回路構成の一部を示
す図である。
【図11】光点検出回路の具体的な回路構成の一部を示
す図である。
【図12】光点検出回路の具体的な回路構成の一部を示
す図である。
【図13】補正処理部の動作原理を示す図である。
【図14】補正処理部の動作原理を示す図である。
【図15】補正処理部の動作原理を示す図である。
【図16】本発明に係る位置検出センサの第4実施例を
示す図である。
【符号の説明】
2 スライダ(可動体) 3,3′ ミラー(光路変換手段) 5 発光装置 6 第1のファイバアレイ(光検出手段) 6b 0点検出コア 7 第2のファイバアレイ(光検出手段) 8 第1の受光素子(光検出手段) 9 第2の受光素子(光検出手段) 10 信号処理装置 18 ブラシ(払拭部材) 20 1次元光センサ(光検出手段) 21 照射位置検出回路(信号処理手段) 25 ハーフミラー(光分割手段) 30 第1の1次元光センサ(光検出手段) 31 第2の1次元光センサ(光検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線方向に移動する可動体の位置を検出
    する位置センサであって、 前記可動体の移動方向と平行な方向に光を出射する発光
    手段と、 前記発光手段から出射された光の光路を変換すべく前記
    可動体上に載置されたミラー等の光路変換手段と、 前記光路変換手段にて光路が変換された光を受光すべ
    く、前記可動体の移動方向と平行に配置された帯状の光
    検出手段と、 前記光検出手段にて受光した光信号に基づいて前記可動
    体の位置を特定する信号処理手段とからなる位置セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記光検出手段が、少なくとも多数の光
    ファイバを、各列間で位相がずれるように、複数列のア
    レイ状に配置してなるファイバアレイと、そのファイバ
    アレイの各列に接続された受光素子とから構成され、 前記信号処理手段が、前記受光素子で検出される前記複
    数列に照射された光強度に基づく信号波形の変化から前
    記移動体の移動方向と移動距離とを算出するものである
    請求項1に記載の位置センサ。
  3. 【請求項3】 前記ファイバアレイを構成する多数の光
    ファイバのうち、所望のファイバに光が照射された際
    に、その受光する光強度が大きくなるようにし、 前記信号処理手段が、前記受光する光強度が所定値以上
    のときに、前記移動体が基準位置を通過したとして所定
    の位置補正処理を行う機能を備えた請求項2に記載の位
    置センサ。
  4. 【請求項4】 前記受光手段がCCD等の1次元光検出
    手段であって、 前記信号処理手段が前記受光手段上に照射された光の位
    置を検出することにより前記可動体の位置を算出するも
    のである請求項1に記載の位置センサ。
  5. 【請求項5】 前記移動体上の前記光路変換手段の前側
    所定位置に、ハーフミラー等の照射された光を少なくと
    も2光束に分割する光分割手段を配置し、 前記光分割手段で分割された一方の光が前記光検出手段
    に照射され、他方の光が光路変換手段に照射されるよう
    に調整され、 前記信号処理手段が、前記光分割手段から出て前記光検
    出手段に照射された第1の照射位置と、前記光路変換手
    段から出て前記光検出手段に照射された第2の照射位置
    とに基づいて、前記移動体の少なくともピッチング方向
    の回転移動に伴う補正処理を行いつつ前記移動体の位置
    を算出するものである請求項1に記載の位置センサ。
  6. 【請求項6】 前記光検出手段が、前記移動体の移動方
    向両側に平行に配置された第1,第2の1次元光検出手
    段からなり、 前記移動体上の前記光路変換手段の前側所定位置に、ハ
    ーフミラー等の照射された光を少なくとも2光束に分割
    する光分割手段を配置し、 前記光分割手段で分割された一方の光が前記第1の1次
    元光検出手段に照射されるとともに、他方の光が光路変
    換手段を介して第2の1次元光検出手段に照射され、か
    つ、前記移動体が回転した際に、前記第1の1次元光検
    出手段上での照射位置の変動量と、前記第2の1次元光
    検出手段上での照射位置の変動量とが、逆方向で略同一
    長さになるように調整され、 前記信号処理手段が、前記第1の1次元光検出手段上で
    の照射位置と、第2の1次元光検出手段上での照射位置
    に基づいて前記移動体の位置を算出するものである請求
    項1に記載の位置センサ。
  7. 【請求項7】 前記移動体上に、ブラシ,ワイパ等の払
    拭部材を設置し、前記払拭部材の先端が前記光検出手段
    の受光面に当接可能とした請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の位置センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416992B1 (ko) * 2001-05-03 2004-02-05 삼성전자주식회사 광소자에 구비된 광섬유 어레이의 피치를 측정하는 장치
JP2008292494A (ja) * 1997-09-24 2008-12-04 Olympus Corp 基板検査装置

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