JPH0777028B2 - 光学式記録媒体の記録信号再生方法 - Google Patents

光学式記録媒体の記録信号再生方法

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JPH0777028B2
JPH0777028B2 JP61008716A JP871686A JPH0777028B2 JP H0777028 B2 JPH0777028 B2 JP H0777028B2 JP 61008716 A JP61008716 A JP 61008716A JP 871686 A JP871686 A JP 871686A JP H0777028 B2 JPH0777028 B2 JP H0777028B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学式記録媒体の記録信号再生方法に関す
る。
〔発明の概要〕
本発明は、記録媒体にけい光発生部分と実質的にけい光
を発生しない部分の列として信号を記録し、該記録媒体
に光照射して、けい光の発生の有無を検出することによ
り記録信号を読み出す光学式記録媒体の記録信号再生方
法において、前記けい光発生部分を形成するために用い
る記録物質は、光の照射により可逆的に発色または消色
するフォトクロミック化合物であり、前記記録媒体は、
基板上に反射層を介して形成されたものである構成をと
ることによって、記録信号に対応する記録物質であるフ
ォトクロミック化合物から発生するけい光の変化を検出
して信号再生を行うようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来、光学式記録媒体の記録信号の再生に用いられてい
る方法としては、(1)記録信号によって生ずる記録媒
体を透過した読み出し光の強度差を検出する方法、
(2)記録信号によって生ずる記録媒体からの反射光或
いは散乱光の強度差を検出する方法が主たるものであっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これら従来の方法の欠点として、光の強度差が微小であ
ると良質な再生信号が得られないため、光の強度差を大
きくするような記録を行わねばならないことがある。光
の強度差を大きくするためには、媒体中の記録物質の変
化量を大きくしなければならなかったり、見かけの変化
を大きくするための高屈折率物質層を設ける等の工夫を
しなければならない。そのため、記録媒体の記録感度が
低下したり、記録媒体の構成上に大きな制約が生じるな
どの問題があった。
本発明は上記従来技術の問題点を解決して、従来よりも
低いレベルの書き込みでも良質な再生信号を得ることが
でき、従って書き込みに必要な光エネルギ量が少なくて
済み、媒体の記録感度の上昇をもたらすことができる記
録信号再生方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の記録信号再生方法は、上記の問題点を解決すべ
く、記録媒体に、けい光発生部分と実質的にけい光を発
生しない部分の列として信号を記録し、該記録媒体に、
光照射して、けい光の発生の有無を検出することにより
記録信号を読み出す光学式記録媒体の記録信号再生方法
において、前記けい光発生部分を形成するために用いる
記録物質は、光の照射により可逆的に発色または消色す
るフォトクロミック化合物であり、前記記録媒体は、基
板上に反射層を介して形成されたものである構成をと
る。
本発明においては、けい光の発光を信号検出の手段とし
ているので、原理的に零バックグラウンドの高感度の検
出が行える。即ち、発光が有るか無いかで信号を検出す
るので、原理的には発光の有無で即信号の有無を検出で
き、程度の差による信号の検出に比べ、検出能はきわめ
て高い。具体的にも通常の検出方法で検出できる濃度の
オーダは光吸収でppm、発光ではppbであり、発光を検出
する感度の方が非常に高い。更に、光子の数個のレベル
の発光を検出する方法が現在の技術で確立されている。
よて微小なけい光の発光でも検出が可能であり、信号の
検出・再生の感度はきわめて高い。本発明は、上記のよ
うな検出方法による検出感度の差を、光記録媒体の信号
再生方法へ応用したもので、きわめて性能な優れる技術
ということができる。
本発明においては、記録媒体にけい光発生部分と実質的
にけい光を発生しない部分とを形成して信号を記録する
が、このような記録媒体としては、光の照射により可逆
的にけい光を発色または消色するフォトクロミック化合
物を用いる。
本発明で使用出来るフォトクロミック化合物としては、
スピロピラン、フルギド、ジヒドロピレン、多環式芳香
族化合物等を挙げることができる。フォトクロミック化
合物は、光の照射により可逆的に発色または消色するも
のである。このフォトクロミック化合物の場合には、そ
の可逆性により、信号の書き込みと読み出しの両方が出
来る。
本発明において記録物質として使用できるフォトクロミ
ック化合物の代表的な例を以下に例示する。
(1) フルギド代表例 文献:アイ・イー・イー・プロシーディングス(IEE Pr
oceedings),130 Pt 1(5)(1983) 209 ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ(J.Chem.So
c.)Perkin Trans.I 1981,197 ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ(J.Chem.So
c.)Perkin Trans.II 1981,341 (E)−isopropylidene(2,4,6−trimethylbenzyliden
e)succinic anhydride (E)−イソプロピリデン(2,4,6−トリメチルベンジ
リデン)無水コハク酸 (E)−α−2,5−dimethyl−3−furylethylidene(is
opropylidene)succininc anhydride (E)−α−2,5−ジメチル−3−フリエチリデン(イ
ソプロピリデン)無水コハク酸 (2) 多環式化合物代表例 文献:フォトケミストリ・アンド・フォトバイオロジー
(photochem.Photobiol.),37(5)(1983)587 dibenzo[aj]perylene−8,16−dioneジベンゾ[aj]ペ
リレン−8,16−ジオン 文献:ジャーナル・オブ・フィジカル・ケミストリ(J.
Phys.Chem.),86(1982)4909 3,10−dimethylnaphtho[1,2,3,4−rst]pentaphene−
5,8−dione 3,10−ジメチルナフト[1,2,3,4−rst]ペンタフェン−
5,8−ジオン 文献:ツァイトシュリフト・ファー・ナチュールフォー
シュ(Z.Naturforsch)39a(1984)998 tetrabenzo[bc,fg,lm,pq]pentacene テトラベンゾ[be,fg,lm,pq]ペンタセン (3) ジヒドロピレン 4,5,15,16−tetrahybropyrene 4,5,15,16−テトラヒドロピレン (4) スピロピラン 短波長タイプ 長波長タイプ 例えば、 3′−メチル−3−エトキシ−6−ニトロ−8−メトキ
シスピロ[2H−1−ベンゾピラン−2,2′−ベンゾチア
ゾリン〕 記録媒体は、例えば第2図のように構成できる。この構
成例は、ガラスその他適宜材料から成る基板Iに、Al等
の反射層IIを介して、スピロピラン等フォトクロミック
化合物から成る記録層IIIを形成したものである。この
記録層IIIに、けい光発生部分と実質的にけい光を発生
しない部分の列として記録された信号を、該けい光の発
生の有無を検出することにより記録の再生を行う。
本発明の記録信号再生方法は、各種の装置により具体化
できる。例えば第1図に示す記録再生光学系を用いて実
施することができる。第1図の構成例は、光源1として
Arレーザ光源を用い、ここからのレーザ光を光音響変調
器2及びミラー3を介し、偏光ビームスプリッタ4、1/
4波長板5、対物レンズ6に通して、記録媒体7に照射
する。記録媒体7は積分球8中に配設する。レーザ光に
より記録媒体7の記録層が励起されてけい光が発生する
と、これが積分球8の内面の反射部分(酸化マグネシウ
ムなどにより分散される)によって分散反射される。こ
れをケイ光検出用ディテクタ9により検出する。このよ
うにして、けい光の発光の有無を検出し、これにより記
録された信号を読み取るのである。第1図中、10はレー
ザ光カットフィルタ、11はシリンドリカルレンズ、12は
フォーカスサーボ用の光ディテクタである。
この装置を用いると、高感度に記録・再生することがで
きる。
また、フォトクロミック化合物を記録物質にすると、そ
の可逆的光化学反応性により、記録再生をくり返すこと
ができる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を説明する。この実施例において
は、フォトクロミック化合物を用いて、これを光照射に
より発色させた場合と発色させない場合とでけい光を測
定した。
即ち本実施例においては、記録媒体に、けい光発生部分
と実質的にけい光を発生しない部分の列として信号を記
録し、該記録媒体に、光照射して、けい光の発生の有無
を検出することにより記録信号を読み出す場合、けい光
発生部分を形成するために用いる記録物質として、光の
照射により可逆的に発色または消色するフォトクロミッ
ク化合物を用い、かつ記録媒体は、第2図に示すよう
に、石英ガラス基板Iに、Alから成る反射層IIを介し
て、フォトクロミック化合物から成る記録層IIIを形成
し、この記録層IIIに、けい光発生部分と実質的にけい
光を発生しない部分の列として記録された信号を、該け
い光の発生の有無を検出することにより記録の再生を行
うようにした。本実施例において、フォトクロミック化
合物として、3′−メチル−3−エトキシ−6−ニトロ
−8−メトキシスピロ[2H−1−ベンゾピラン−2,2′
−ベンゾチアゾリン]1重量部、フェノキシ樹脂(ユニ
オンカーバイド社製のPKHHを使用)10重量部を、メチル
エチルケトンとシクロヘキサノンの1対1混合溶剤100
重量部に溶解したものを、スピンナで光学研磨した石英
ガラス基板上に塗布した。塗布条件はスピンナ回転数毎
分2300回転で、回転時間は5秒であった。次に、真空乾
燥器で減圧下温度80℃で2時間乾燥させた。乾燥後の膜
厚は約1.2μmである。500W超高圧水銀灯を光源に用
い、更に光学フィルタとして東芝UV−D36CとIRA−25Sを
使って、波長365nmの紫外光を10秒間照射して、試料を
全面発色させた。発色させない場合Bとさせた場合Aと
のけい光スペクトルを、日立製作所製MPF−2A型けい光
計を用いて測定した。第3図に符号A,Bでけい光スペク
トルを示す。発色させない場合Bは、長波長の領域にけ
い光は現れず(図の如くほとんど機器のノイズのみであ
る)、発色させた場合Aのみけい光が観測される。従っ
て、この媒体を光記録媒体に使用したときには、信号の
変調度としては100%の値が得られる。
この試料と同じ組成、同じ作製条件で作った試料につい
て、同じ光照射条件で発色させた場合とさせない場合に
ついて、試料を透過する光の強度差から得られる信号の
変調度は最大5%程度であり、本実施例では変調度に20
倍以上の差がみられた。
なおここで変調度とは、発色の高レベルHと低レベルL
との差と和の比(H−L)/(H+L)を意味する。
なお当然のことではあるが、本発明はこの実施例にのみ
限定されるものではない。
〔発明の効果〕
本発明を利用すれば、(1)従来よりも低いレベルの書
き込みでも良質な再生信号を得ることができ、従って
(2)書き込みに必要なエネルギ量が少なくて済み、媒
体の記録感度の上昇をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した記録再生光学系の構成の一例
を示す。第2図は記録媒体の構成例を示す。第3図は実
施例におけるけい光スペクトル図である。 A……発色状態のスペクトル、B……消色状態のスペク
トル。 I……基板、II……反射層、III……記録層。 1……光源、2……光音響変調器、3……ミラー、4…
…偏光ビームスプリッタ、5……1/4波長板、6……レ
ンズ、7……記録媒体、8……積分球、9……けい光検
出用ディテクタ、10……レーザ光カットフィルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に、けい光発生部分と実質的にけ
    い光を発生しない部分の列として信号を記録し、 該記録媒体に、光照射して、けい光の発生の有無を検出
    することにより記録信号を読み出す光学式記録媒体の記
    録信号再生方法において、 前記けい光発生部分を形成するために用いる記録物質
    は、光の照射により可逆的に発色または消色するフォト
    クロミック化合物であり、 前記記録媒体は、基板上に反射層を介して形成されたも
    のである 光学式記録媒体の記録信号再生方法。
JP61008716A 1986-01-19 1986-01-19 光学式記録媒体の記録信号再生方法 Expired - Lifetime JPH0777028B2 (ja)

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