JPH077693B2 - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents
内燃機関用スパークプラグInfo
- Publication number
- JPH077693B2 JPH077693B2 JP24237688A JP24237688A JPH077693B2 JP H077693 B2 JPH077693 B2 JP H077693B2 JP 24237688 A JP24237688 A JP 24237688A JP 24237688 A JP24237688 A JP 24237688A JP H077693 B2 JPH077693 B2 JP H077693B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- silicon nitride
- combustion engine
- internal combustion
- spark plug
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Spark Plugs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグに関
する。
する。
(従来の技術) 従来、内燃機関に使用されるスパークプラグの絶縁体に
おいては、アルミナによる焼結体が使用されているもの
が一般的であるが、近年、絶縁体の急熱急冷に伴う割れ
等を防止するために、アルミナよりも耐熱衝撃性が高い
窒化ケイ素を絶縁体の材料として用いることが試みられ
ている。例えば窒化ケイ素の焼結体よりなる絶縁体に高
融点金属又は炭化ケイ素の電極材を挿嵌した上、上記絶
縁体及び電極材を一体に焼結することによって強固に一
体成形させてなるもの(特開昭57−152689号等)や絶縁
体を構成する成分である窒化ケイ素に含有される酸化鉄
及び気泡率を制御することによって絶縁性及び耐久性を
高めようとしてなるもの(特開昭58−123602号)があ
る。
おいては、アルミナによる焼結体が使用されているもの
が一般的であるが、近年、絶縁体の急熱急冷に伴う割れ
等を防止するために、アルミナよりも耐熱衝撃性が高い
窒化ケイ素を絶縁体の材料として用いることが試みられ
ている。例えば窒化ケイ素の焼結体よりなる絶縁体に高
融点金属又は炭化ケイ素の電極材を挿嵌した上、上記絶
縁体及び電極材を一体に焼結することによって強固に一
体成形させてなるもの(特開昭57−152689号等)や絶縁
体を構成する成分である窒化ケイ素に含有される酸化鉄
及び気泡率を制御することによって絶縁性及び耐久性を
高めようとしてなるもの(特開昭58−123602号)があ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにおいて、特開昭57−15
2689号等の場合、絶縁体に窒化ケイ素の焼結体を用いた
上、炭化ケイ素の電極材を挿嵌し、絶縁体と共に一体に
同時焼成してなるものは、窒化ケイ素自体が耐電圧性能
の低いものであるから、絶縁体貫通を起こしやすいもの
となり、内燃機関に対して悪影響を与えてしまうという
問題がある。さらに、特開昭58−123602号の場合、絶縁
体を構成する窒化ケイ素中に含有される酸化鉄及び気泡
率を制御することによって絶縁体の貫通等を防ごうとす
るものであるが、酸化鉄及び気泡率を制御するだけで
は、内燃機関にスパークプラグとして使用されるときに
必要とされる高電圧をかけると、その耐電圧性能は不十
分なものであり、同様に絶縁体貫通等を引き起こし易い
ものとなる欠点がある。そこで、この発明は上記従来の
ものの持つ欠点を改善するものであり、耐電圧性能には
劣るが、耐熱衝撃性に優る窒化ケイ素を内燃機関用スパ
ークプラグの絶縁体に使用可能としようとするものであ
る。
2689号等の場合、絶縁体に窒化ケイ素の焼結体を用いた
上、炭化ケイ素の電極材を挿嵌し、絶縁体と共に一体に
同時焼成してなるものは、窒化ケイ素自体が耐電圧性能
の低いものであるから、絶縁体貫通を起こしやすいもの
となり、内燃機関に対して悪影響を与えてしまうという
問題がある。さらに、特開昭58−123602号の場合、絶縁
体を構成する窒化ケイ素中に含有される酸化鉄及び気泡
率を制御することによって絶縁体の貫通等を防ごうとす
るものであるが、酸化鉄及び気泡率を制御するだけで
は、内燃機関にスパークプラグとして使用されるときに
必要とされる高電圧をかけると、その耐電圧性能は不十
分なものであり、同様に絶縁体貫通等を引き起こし易い
ものとなる欠点がある。そこで、この発明は上記従来の
ものの持つ欠点を改善するものであり、耐電圧性能には
劣るが、耐熱衝撃性に優る窒化ケイ素を内燃機関用スパ
ークプラグの絶縁体に使用可能としようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) そのために、先端に貴金属からなる発火部電極を備えた
導電性の中心電極の外周を窒化ケイ素よりも絶縁耐力の
高いセラミック(例えば、アルミナ等)によって包囲
し、一体に同時焼成した電極部材を窒化ケイ素よりなる
絶縁体の先端側の軸孔に収容してなり、更には上記電極
部材を未焼成の窒化ケイ素の絶縁体の先端側の軸孔に収
容し一体に同時焼成してなるものである。
導電性の中心電極の外周を窒化ケイ素よりも絶縁耐力の
高いセラミック(例えば、アルミナ等)によって包囲
し、一体に同時焼成した電極部材を窒化ケイ素よりなる
絶縁体の先端側の軸孔に収容してなり、更には上記電極
部材を未焼成の窒化ケイ素の絶縁体の先端側の軸孔に収
容し一体に同時焼成してなるものである。
(作用) 上記構成を具えるので、窒化ケイ素よりなる絶縁体内に
導電性の中心電極の外周をアルミナ等の窒化ケイ素より
も絶縁耐力の高いセラミック焼結体を包囲して同時焼成
することによって、高電圧をかけても絶縁体貫通を引き
起こすことなく耐電圧性能を保持することができ、さら
に中心電極と一体に同時焼成するセラミック焼結体を、
更に絶縁体を構成する窒化ケイ素と同時焼成し、セラミ
ック焼結体と共に、一体に同時焼成することによって、
作業効率を高めることができるものである。
導電性の中心電極の外周をアルミナ等の窒化ケイ素より
も絶縁耐力の高いセラミック焼結体を包囲して同時焼成
することによって、高電圧をかけても絶縁体貫通を引き
起こすことなく耐電圧性能を保持することができ、さら
に中心電極と一体に同時焼成するセラミック焼結体を、
更に絶縁体を構成する窒化ケイ素と同時焼成し、セラミ
ック焼結体と共に、一体に同時焼成することによって、
作業効率を高めることができるものである。
(実施例) この発明を図に示す実施例により更に説明する。(1)
は、この発明の実施例である内燃機関用スパークプラグ
であり、この内燃機関用スパークプラグ(1)は、窒化
ケイ素からなる絶縁体(2)、ネジ部(4)を具える主
体金具(3)及び外側電極(5)から構成され、上記絶
縁体(2)の軸孔(12)内には、二珪化モリブデン焼結
体等からなる、先端に発火部電極(8)を具える導電性
の中心電極(6)の外周を窒化ケイ素よりも絶縁耐力の
高いセラミック(例えば、アルミナ等)(7)により包
囲して一体に焼結されている電極部材が嵌挿、保持され
ているものである。この中心電極(6)は、予め二珪化
モリブデン焼結体等の、先端を先鋭化した導電性セラミ
ック焼結体に、例えばイリジウム、白金、イリジウム合
金等(融点1850℃以上)の貴金属ワイヤー(φ50)を溶
接によって接合し、発火部電極(8)としたものを円筒
状のアルミナ(7)に嵌挿し、同時焼成するものであ
る。このとき、中心電極(6)を嵌挿する円筒状のアル
ミナ(7)に代え同様な形状の窒化アルミニウムからな
るものとしてもよいものである。さらに、円筒状のアル
ミナ(7)を嵌挿する絶縁体(2)は、窒化ケイ素の粉
末にY2O3、Al2O3、MgO及びCeO2等の焼結助剤やバインダ
等を調合し、CIP成形によって未焼成プレス体を成形し
た後、100atm、窒素雰囲気下で、1800〜1900℃で焼成し
たものである。また、上記未焼成プレス体の絶縁体
(2)の焼成時において、上記円筒状のアルミナ(7)
に中心電極(6)を嵌挿して焼成した電極部材を絶縁体
(2)に内挿し、一体に同時焼成して未焼成プレス体の
収縮応力を利用して絶縁体(2)内に固持することもで
きる。更に、上記電極部材のアルミナ(7)と窒化ケイ
素焼結体の絶縁体(2)との接合をより簡単な方法とし
て、両者を耐熱性接着剤(アルミナセメント等)で接合
してもよいものである。
は、この発明の実施例である内燃機関用スパークプラグ
であり、この内燃機関用スパークプラグ(1)は、窒化
ケイ素からなる絶縁体(2)、ネジ部(4)を具える主
体金具(3)及び外側電極(5)から構成され、上記絶
縁体(2)の軸孔(12)内には、二珪化モリブデン焼結
体等からなる、先端に発火部電極(8)を具える導電性
の中心電極(6)の外周を窒化ケイ素よりも絶縁耐力の
高いセラミック(例えば、アルミナ等)(7)により包
囲して一体に焼結されている電極部材が嵌挿、保持され
ているものである。この中心電極(6)は、予め二珪化
モリブデン焼結体等の、先端を先鋭化した導電性セラミ
ック焼結体に、例えばイリジウム、白金、イリジウム合
金等(融点1850℃以上)の貴金属ワイヤー(φ50)を溶
接によって接合し、発火部電極(8)としたものを円筒
状のアルミナ(7)に嵌挿し、同時焼成するものであ
る。このとき、中心電極(6)を嵌挿する円筒状のアル
ミナ(7)に代え同様な形状の窒化アルミニウムからな
るものとしてもよいものである。さらに、円筒状のアル
ミナ(7)を嵌挿する絶縁体(2)は、窒化ケイ素の粉
末にY2O3、Al2O3、MgO及びCeO2等の焼結助剤やバインダ
等を調合し、CIP成形によって未焼成プレス体を成形し
た後、100atm、窒素雰囲気下で、1800〜1900℃で焼成し
たものである。また、上記未焼成プレス体の絶縁体
(2)の焼成時において、上記円筒状のアルミナ(7)
に中心電極(6)を嵌挿して焼成した電極部材を絶縁体
(2)に内挿し、一体に同時焼成して未焼成プレス体の
収縮応力を利用して絶縁体(2)内に固持することもで
きる。更に、上記電極部材のアルミナ(7)と窒化ケイ
素焼結体の絶縁体(2)との接合をより簡単な方法とし
て、両者を耐熱性接着剤(アルミナセメント等)で接合
してもよいものである。
なお、(9)は、端子電極であり、この端子電極(9)
は、絶縁体(2)内の軸孔(12)に、抵抗体(10)及び
ガラスシール(11)と共に、加熱封着されるものであ
る。
は、絶縁体(2)内の軸孔(12)に、抵抗体(10)及び
ガラスシール(11)と共に、加熱封着されるものであ
る。
(発明の効果) 以上のとおり、耐熱衝撃性の高い窒化ケイ素よりなる絶
縁体軸孔内に、耐絶縁性の高いアルミナ等からなる焼結
体によって中心電極を包囲した電極部材を嵌挿すること
によって高電圧印加時の貫通破壊を防止し、高出力内燃
機関に対して耐久性のあるスパークプラグを得るこがで
き、また、電極部材と窒化ケイ素絶縁体を同時焼成によ
り作業効率を高めることができる優れた効果を有するも
のである。
縁体軸孔内に、耐絶縁性の高いアルミナ等からなる焼結
体によって中心電極を包囲した電極部材を嵌挿すること
によって高電圧印加時の貫通破壊を防止し、高出力内燃
機関に対して耐久性のあるスパークプラグを得るこがで
き、また、電極部材と窒化ケイ素絶縁体を同時焼成によ
り作業効率を高めることができる優れた効果を有するも
のである。
第1図は、この発明の実施例を具える内燃機関用スパー
クプラグの部分断面図、第2図は、その要部拡大断面
図、更に第3図は、第1図の要部拡大縦断面図である。 1……内燃機関用スパークプラグ、2……絶縁体、3…
…主体金具、4……ネジ部、5……外側電極、6……中
心電極、7……アルミナ、8……発火部電極、9……端
子電極、10……抵抗体、11……ガラスシール、12……軸
孔
クプラグの部分断面図、第2図は、その要部拡大断面
図、更に第3図は、第1図の要部拡大縦断面図である。 1……内燃機関用スパークプラグ、2……絶縁体、3…
…主体金具、4……ネジ部、5……外側電極、6……中
心電極、7……アルミナ、8……発火部電極、9……端
子電極、10……抵抗体、11……ガラスシール、12……軸
孔
Claims (2)
- 【請求項1】先端に貴金属からなる発火部電極を備えた
導電性の中心電極の外周を窒化ケイ素よりも絶縁耐力の
高いセラミックによって包囲し、一体に同時焼成した電
極部材を窒化ケイ素よりなる絶縁体の先端側の軸孔に収
容してなる内燃機関用スパークプラグ。 - 【請求項2】請求項(1)記載の上記電極部材を未焼成
窒化ケイ素の絶縁体の先端側の軸孔に収容し、一体に同
時焼成してなる内燃機関用スパークプラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24237688A JPH077693B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 内燃機関用スパークプラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24237688A JPH077693B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 内燃機関用スパークプラグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0294275A JPH0294275A (ja) | 1990-04-05 |
JPH077693B2 true JPH077693B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=17088250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24237688A Expired - Lifetime JPH077693B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 内燃機関用スパークプラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077693B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100865336B1 (ko) * | 2007-01-30 | 2008-10-27 | 주식회사 유라테크 | 내연기관용 점화 플러그 및 그 제조 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8044565B2 (en) * | 2008-08-29 | 2011-10-25 | Federal-Mogul Ingnition Company | Composite ceramic electrode and ignition device therewith |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP24237688A patent/JPH077693B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100865336B1 (ko) * | 2007-01-30 | 2008-10-27 | 주식회사 유라테크 | 내연기관용 점화 플러그 및 그 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0294275A (ja) | 1990-04-05 |
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