JPH0776555A - ホルミルオキシベンゼン誘導体 - Google Patents

ホルミルオキシベンゼン誘導体

Info

Publication number
JPH0776555A
JPH0776555A JP22119993A JP22119993A JPH0776555A JP H0776555 A JPH0776555 A JP H0776555A JP 22119993 A JP22119993 A JP 22119993A JP 22119993 A JP22119993 A JP 22119993A JP H0776555 A JPH0776555 A JP H0776555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
compound
derivative
formyloxybenzene
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22119993A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Akutsu
光男 阿久津
Kazunori Nishikawa
和憲 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
Priority to JP22119993A priority Critical patent/JPH0776555A/ja
Publication of JPH0776555A publication Critical patent/JPH0776555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネマチック液晶材料に混合することにより、
液晶組成物の粘度を上昇させることなく、液晶組成物の
屈折率の異方性(△n)を低下させることができるホル
ミルオキシベンゼン誘導体を提供すること。 【構成】 本発明のホルミルオキシベンゼン誘導体は、
下記〔化1〕の一般式(I)で表されるものである。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気光学的表示材料と
して有用なホルミルオキシベンゼン誘導体、詳しくは、
ネマチック液晶材料に混合することにより、液晶組成物
の粘度を上昇させることなく、液晶組成物の屈折率の異
方性(Δn)を低下させることができるホルミルオキシ
ベンゼン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明は解決しようとする課題】液晶材
料に要求される物性として、水、光、熱に安定で、しき
い値電圧が低く、室温を含む広い温度範囲で液晶状態で
あることが望まれる。しかし、一般的には単独の液晶化
合物で全ての要求性能を満たすことは困難で、数種類の
液晶化合物や液晶以外の化合物を混合することで、求め
る性能により近い組成物として使用されている。
【0003】更に液晶材料に要求される特性として、屈
折率の異方性(以下、主にΔnという)があるが、これ
は液晶表示の視覚特性に影響し、Δnが小さいほど視覚
特性が良好となるため、用いられる液晶材料は小さいΔ
nを維持すること、あるいは低下させる必要がある。
【0004】このため、液晶材料に混合してΔnを小さ
くすることのできる化合物の開発が要望されてきた。
【0005】また、従来から、アルコキシベンゼン誘導
体、アシロキシベンゼン誘導体等の液晶材料は、例え
ば、特開昭48−97860号公報、特開昭54−10
6454号公報、特開昭56−68636号公報、特開
昭56−161339号公報、特開昭57−67538
号公報、特開昭57−99537号公報等、数多く提案
されていたが、これまでにホルミルオキシ基を有する化
合物の液晶材料は提案されていなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、ネマチック液晶
材料に混合することにより、液晶組成物の粘度を上昇さ
せることなく、液晶組成物の屈折率の異方性(Δn)を
低下させることができるホルミルオキシベンゼン誘導体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、種々検討を重ねた結果、特定のホルミル
オキシベンゼン誘導体を、ネマチック液晶材料に混合す
ることにより、液晶組成物の粘度を上昇させることな
く、液晶組成物のΔnを低下させることができることを
見出し本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明は、下記〔化2〕(上記〔化
1〕と同じ)の一般式(I)で表されるホルミルオキシ
ベンセン誘導体を提供するものである。
【化2】
【0009】以下、本発明のホルミルオキシベンゼン誘
導体について詳述する。
【0010】上記一般式(I)中、Rで表される炭素数
1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、第二ブチル、第三−ブチル、n−ペンチル、2−
メチルブチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、イソ
ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、2−オクチ
ル、n−ノニル、イソノニル、n−デシル、イソデシ
ル、n−ウンデシル、イソウンデシル、n−ドデシル、
イソドデシル等の基が挙げられ、アルコキシ基として
は、例えば、上記アルキル基から誘導されるアルコキシ
基が挙げられ、アルケニル基としては、例えば、ビニ
ル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、
2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペ
ンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−ヘキ
セニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、1−ノネニ
ル、3−ノネニル、8−ノネニル、1−デセニル、2−
ウンデセニル、10−ドデセニル等の基が挙げられ、R
で表される炭素数1〜12のアルコキシアルキル基とし
ては、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチ
ル、プロポキシメチル、ブトキシメチル、ヘキシロキシ
メチル、オクトキメチル、デシロキシメチル等の基が挙
げられる。
【0011】従って、本発明のホルミルオキシベンゼン
誘導体としては、例えば、下記〔化3〕〜〔化17〕の
化合物No.1〜No.15 等が挙げられる。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】
【化14】
【0024】
【化15】
【0025】
【化16】
【0026】
【化17】
【0027】本発明のホルミルオキシベンゼン誘導体
は、例えば、液晶骨格を有するフェノール誘導体と蟻酸
とをジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱水剤を用い
て反応させ、フェノール性水酸基をホルミル化すること
によって製造することもできるし、あるいは、反応性基
を有するフェノール誘導体と蟻酸とをジシクロヘキシル
カルボジイミド等の脱水剤を用いて反応させ、フェノー
ル性水酸基をホルミル化し、その後常法によりエステル
化あるいはエーテル化によって製造することもできる。
【0028】上述の如く得られる本発明のホルミルオキ
シベンゼン誘導体を、周知の液晶材料、即ち母液晶に混
合する事によって、得られる液晶混合物の粘度を上昇さ
せることなく、該液晶混合物の屈折率の異方性(Δn)
を低下させることができる。
【0029】上記母液晶を構成する化合物としては、例
えば、下記〔化18〕に示す化合物等が挙げられ、該母
液晶は、通常これらの化合物を数種以上混合して用いら
れるものである。
【0030】
【化18】
【0031】本発明のホルミルオキシベンゼン誘導体の
配合量は、上記母液晶100重量部に対して、好ましく
は1〜30重量部である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明の化合物の製造法
及び性質を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明
はこれらの実施例によって何ら制限を受けるものではな
い。
【0033】実施例1:トランス−4−n−プロピルシ
クロヘキサンカルボン酸−4’−ホルミルオキシフェニ
ルエステル(上記〔化3〕の化合物No. 1)の合成 (1)4−ホルミルオキシフェノールの合成 ハイドロキノン5.51g及び99%蟻酸2.32gを
加えたジクロロメタン100mlの溶液に、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド11.35gを溶解したジクロロ
メタン50mlを滴下した。滴下後、40℃で1時間反
応した後、析出したジシクロヘキシル尿素をろ過で除去
し、ろ液の溶媒を留去後、残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー(展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=10:
1)に付して精製後、HPLC分析するとモノエステル
95面積%、ジエステル5面積%であった。
【0034】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、7.0〜7.2ppm(d,
4H)、7.8〜8.0ppm(s,1H)、8.2〜
8.4ppm(s,1H)の吸収が得られ、4−ホルミ
ルオキシフェノールの生成を確認した。
【0035】(2)トランス−4−n−プロピルシクロ
ヘキサンカルボン酸−4’−ホルミルオキシフェニルエ
ステル(上記〔化3〕の化合物No.1)の合成 上記(1)で得られた純度95%の4−ホルミルオキシ
フェノール6.91g及びピリジン6.10gをトルエ
ン100mlに加え、そこにトランス−4−n−プロピ
ルシクロヘキサンカルボン酸クロライド9.44gを滴
下し、滴下後60℃で1時間反応した。反応終了後、セ
ライトを用いたろ過でピリジン塩酸塩を除去し、ろ液の
溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)に付
して精製後さらにメタノールにて再結晶して白色結晶の
生成物を得た。
【0036】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、0.8〜2.3ppm(m,
17H)、7.0〜7.2ppm(s,4H)、8.2
〜8.4ppm(s,1H)の吸収が得られ、上記〔化
3〕の化合物No.1の生成を確認した。
【0037】また、上記生成物の相転移温度はC−I点
47℃、N−I点40℃であり、該生成物は、モノトロ
ピック性を示す液晶化合物である。
【0038】実施例2:トランス−4−n−ブチルシク
ロヘキサンカルボン酸−4’−ホルミルオキシフェニル
エステル(上記〔化4〕の化合物No. 2)の合成 上記実施例1に準じて、トランス−4−n−ブチルシク
ロヘキサンカルボン酸−4’−ホルミルオキシフェニル
エステルを合成し、生成物を得た。
【0039】上記生成物の相転移温度は、C−I点56
℃、N−I点47℃であり、該生成物は、モノトロピッ
ク性を示す液晶化合物である。
【0040】実施例3:トランス−4−n−アミルシク
ロヘキサンカルボン酸−4’−ホルミルオキシフェニル
エステル(上記〔化5〕の化合物No. 3)の合成 上記実施例1に準じて、トランス−4−n−アミルシク
ロヘキサンカルボン酸−4’−ホルミルオキシフェニル
エステルを合成し、生成物を得た。
【0041】上記生成物の相転移温度は、C−I点77
℃、N−I点51℃であり、該生成物は、モノトロピッ
ク性を示す液晶化合物である。
【0042】実施例4:トランス−4−n−プロピルシ
クロヘキシル−4’−ホルミルオキシベンゼン(上記
〔化7〕の化合物No. 5)の合成 p−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)フ
ェノール10.92g及び99%蟻酸2.32gを加え
たジクロロメタン100mlの溶液にジシクロヘキシル
カルボジイミド11.35gを溶解したジクロロメタン
50mlを滴下した。滴下後、40℃で1時間反応した
後、析出したジシクロヘキシル尿素をろ過で除去し、ろ
液の溶媒を留去後、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)に付
して精製後さらにメタノールにて再結晶して白色結晶の
生成物を得た。
【0043】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、0.8〜2.3ppm(m,
17H)、7.0〜7.2ppm(d,4H)、8.2
〜8.4ppm(s,1H)の吸収が得られ、上記〔化
7〕の化合物No. 5の生成を確認した。
【0044】また、上記生成物の相転移温度は、C−I
点45℃、N−I点21℃であり、該生成物は、モノト
ロピック性を示す液晶化合物である。
【0045】実施例5:4−n−プロピル−4’−ホル
ミルオキシトラン(上記〔化9〕の化合物No. 7)の合
成 4−n−プロピル−4’−ヒドロキシトラン11.82
g及び99%蟻酸2.32gを加えたジクロロメタン1
00mlの溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド1
1.35gを溶解したジクロロメタン50mlを滴下し
た。滴下後、40℃で1時間反応した後析出したジシク
ロヘキシル尿素をろ過で除去し、ろ液の溶媒を留去後、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘ
キサン:酢酸エチル=4:1)に付して精製後さらにメ
タノールにて再結晶して白色結晶の生成物を得た。
【0046】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、1.0〜2.0ppm(m,
7H)、7.0〜7.6ppm(q,8H)、8.1〜
8.2ppm(s,1H)の吸収が得られ、上記〔化
9〕の化合物No. 7の生成を確認した。
【0047】また、上記生成物の相転移温度は、C−I
点75℃、N−I点64℃であり、該生成物は、モノト
ロピック性を示す液晶化合物である。
【0048】実施例6:p−(トランス−4−n−プロ
ピルシクロヘキシル)フェニル−p−ホルミルオキシベ
ンジルエーテル(上記〔化11〕の化合物No. 9)の合
成 (1)p−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシ
ル)フェニル−p−ヒドロキシベンジルエーテルの合成 p−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)フ
ェノール10.92gをN,N−ジメチルホルムアミド
40mlに溶解し、室温にて水素化ナトリウム1.20
gを加え、80℃で2時間撹拌した。再度室温まで冷却
し、4−ヒドロキシベンジルクロライド7.13gを
N,N−ジメチルホルムアミド40mlに溶解して加
え、70℃で1時間撹拌した。反応終了後、セライトを
用いたろ過で食塩を除去し、ろ液の溶媒を減圧留去後、
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)に付して精製後さらにエタ
ノールにて再結晶して白色結晶の生成物を得た。
【0049】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、1.0〜2.0ppm(m,
17H)、4.4〜4.6ppm(s,2H)、5.2
〜5.4ppm(s,1H)、6.5〜7.5ppm
(m,8H)の吸収が得られ、p−(トランス−4−n
−プロピルシクロヘキシル)フェニル−p−ヒドロキシ
ベンジルエーテルの生成を確認した。
【0050】(2)p−(トランス−4−n−プロピル
シクロヘキシル)フェニル−p−ホルミルオキシベンジ
ルエーテル(上記〔化11〕の化合物No. 9)の合成 p−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)フ
ェニル−p−ヒドロキシベンジルエーテル16.23g
及び99%蟻酸2.32gを加えたジクロロメタン10
0mlの溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド11.
35gを溶解したジクロロメタン50mlを滴下した。
滴下後、40℃で1時間反応した後析出したジシクロヘ
キシル尿素をろ過で除去し、ろ液の溶媒を留去後、残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)に付して精製後さらにメタノ
ールにて再結晶して白色結晶の生成物を得た。
【0051】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、1.0〜2.0ppm(m,
17H)、4.4〜4.6ppm(s,2H)、6.5
〜7.5ppm(m,8H)、8.1〜8.2ppm
(s,1H)の吸収が得られ、上記〔化11〕の化合物
No. 9の生成を確認した。
【0052】また、上記生成物の相転移温度は、C−I
点84℃、N−I点76℃であり、該生成物は、モノト
ロピック性を示す液晶化合物である。
【0053】実施例7:p−ホルミルオキシ安息香酸−
p−(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)フ
ェニル(上記〔化12〕の化合物No. 10)の合成 (1)p−ホルミルオキシ安息香酸の合成 p−ヒドロキシ安息香酸6.91g及び乾燥エーテル8
0mlの溶液にアセチル−ホルミル酸無水物4.40g
を加えて、27℃以下に保持し、4時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去し、残留物をベンゼンで再結晶し、白色結
晶の生成物を得た。
【0054】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、6.7〜8.0ppm(q,
4H)、8.1〜8.2ppm(s,1H)、9.5〜
10ppm(m,1H)の吸収が得られ、p−ホルミル
オキシ安息香酸の生成を確認した。
【0055】(2)p−ホルミルオキシ安息香酸−p−
(トランス−4−n−プロピルシクロヘキシル)フェニ
ル(上記〔化12〕の化合物No. 10)の合成 p−ホルミル安息香酸8.31g及びp−(トランス−
4−n−プロピルシクロヘキシル)フェノール10.9
2gを加えたジクロロメタン100mlの溶液にジシク
ロヘキシルカルボジイミド11.35gを溶解したジク
ロロメタン50mlを滴下した。滴下後、40℃で1時
間反応した後析出したジシクロヘキシル尿素をろ過で除
去し、ろ液の溶媒を留去後、残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)に付して精製後さらにエタノールにて再結晶して白
色結晶の生成物を得た。
【0056】上記生成物の 1H−NMR(60MHz,
CDCl3 )分析の結果、0.7〜2.6ppm(m,
17H)、7.0〜7.2ppm(d,4H)、7.1
〜8.2ppm(q,4H)、8.1〜8.2ppm
(s,1H)の吸収が得られ、上記〔化12〕の化合物
No. 10の生成を確認した。
【0057】また、上記生成物の相転移温度は、C−I
点98℃、N−I点83℃であり、該生成物は、モノト
ロピック性を示す液晶化合物である。
【0058】実施例8 STN液晶素材として市販液晶Aを母液晶とし、上記実
施例1〜7により得られた化合物のなかから、化合物N
o.1、No.5及びNo.7のをそれぞれ単独で添加したときの
特性値、また、比較のため化合物No.1のホルミルオキシ
基をアセトキシ基に換えた比較化合物(下記〔化21〕
に示す比較化合物1)を添加したときの特性値、さら
に、市販液晶Bを母液晶として、化合物No.1、No.2及び
No.3の1/1/1の混合物を添加したときの特性値をそ
れぞれ下記〔表1〕に示した。
【0059】尚、市販液晶Aは、下記〔化19〕に示す
組成を有する4−n−アルキルシクロヘキサンカルボン
酸アルコキシフェニルエステル系の組成物であり、市販
液晶Bは、下記〔化20〕に示す組成を有する4−n−
アルキルシクロヘキサンカルボン酸シアノフェニルエス
テル系の組成物である。
【0060】〈市販液晶Aの組成〉
【0061】
【化19】
【0062】〈市販液晶Bの組成〉
【0063】
【化20】
【0064】
【化21】
【0065】
【表1】
【0066】上記〔表1〕より、母液晶がA、Bのそれ
ぞれの場合について、本発明のホルミルオキシベンゼン
誘導体(化合物No.1、No.5、No.7並びに混合物:化合物
No.1/No.2/No.3=1/1/1)を一成分として加える
ことにより、液晶組成物の粘度を上昇させることなく、
しかも、液晶組成物の屈折率の異方性(Δn)を低下さ
せることができることが判る。それらと比較してホルミ
ルオキシベンゼン誘導体のホルミルオキシ基をアセトキ
シ基に換えた比較化合物1(比較1)を加えた場合には
液晶組成物の粘度を上昇させることはないが、Δnを低
下させる効果は極めて小さいものである。
【0067】
【発明の効果】本発明のホルミルオキシベンゼン誘導体
は、ネマチック液晶材料に混合することにより、液晶組
成物の粘度を上昇させることなく、液晶組成物の屈折率
の異方性(Δn)を低下させることができるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/86 9279−4H 69/94 9279−4H C09K 19/12 9279−4H 19/14 9279−4H 19/18 9279−4H 19/20 9279−4H 19/30 9279−4H G02F 1/13 500

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〔化1〕の一般式(I)で表される
    ホルミルオキシベンゼン誘導体。 【化1】
JP22119993A 1993-09-06 1993-09-06 ホルミルオキシベンゼン誘導体 Pending JPH0776555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22119993A JPH0776555A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 ホルミルオキシベンゼン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22119993A JPH0776555A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 ホルミルオキシベンゼン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0776555A true JPH0776555A (ja) 1995-03-20

Family

ID=16763028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22119993A Pending JPH0776555A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 ホルミルオキシベンゼン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0776555A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0327349A2 (en) Liquid crystal compounds
JPS58121248A (ja) 4−フルオロビフエニル誘導体、それらの製造方法、それらを含有する誘電体および電子光学表示要素
JP2013001683A (ja) 2,6,7−トリオキサ−ビシクロ[2.2.2]オクタン骨格を持つ液晶化合物及び液晶組成物
Wen et al. Novel fluorinated liquid crystals. II. The synthesis and phase transitions of a novel type of ferroelectric liquid crystals containing 1, 4-tetrafluorophenylene moiety
JPH0776555A (ja) ホルミルオキシベンゼン誘導体
JP2830361B2 (ja) 光学活性化合物及びこれを用いた強誘電性液晶組成物
JP2854406B2 (ja) βーケトカルボン酸誘導体
US5164112A (en) α-hydroxyketone derivatives, liquid crystal compositions containing said derivatives, and liquid crystal devices using said compositions
JPH0680612A (ja) 非光学活性液晶化合物
EP0106588B1 (en) 2-cyano-4-halogenophenyl esters
Xu et al. Synthesis and mesomorphic properties of the homologous series of 4′-bromophenyl 4′'-[(4-n-alkoxy-2, 3, 5, 6 tetrafluorophenyl) ethynyl] benzoates
EP0240184A2 (en) Alpha-Methylcinnamic acid ester derivative and liquid crystal composition
JP2668028B2 (ja) ピリミジニルフェノキシアルキルエステル化合物
JP4219061B2 (ja) シクロヘキセニル誘導体
JPH02178258A (ja) 2―ハロゲン置換カルボン酸誘導体
JP2571943B2 (ja) ベンゾイルオキシフェニルピリミジン誘導体
JPS60215652A (ja) トランス−4−置換シクロヘキサンカルボン酸β−(4−ハロゲノフエニル)エチルエステル誘導体
JP2748025B2 (ja) アルキニルオキシフェニルシクロヘキサン化合物
JPS60204769A (ja) ハロゲノピリミジン誘導体
JP2872363B2 (ja) 新規なフェニルシクロヘキサン化合物及び液晶材料添加剤
JPH0717616B2 (ja) ピリミジニルフエニルエステル誘導体
JP3005097B2 (ja) 1−ジヒドロフェニル−3,5−ジフロロベンゼン誘導体
JPH0948760A (ja) ピリミジン化合物
JPH06329595A (ja) 安息香酸エステル化合物
JPH04300869A (ja) 光学活性化合物及びその製造方法