JPH0776459A - 帯状搬送物収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば垂下搬送部４の引き込み駆動が停止す
れば、搬送ガイドローラ体12の搬送回動も速やかに停止
し、停止している垂下搬送部４へ帯状搬送物１が惰性に
より送り込まれることが抑制され、例えば垂下搬送部４
が断続運転しても、急激に減速する可変運転しても帯状
搬送物１が弛んだり垂下搬送部４から外れたりすること
なくスムーズな安定した垂下搬送がなされる帯状搬送物
収納装置を提供すること。 【構成】 帯状搬送物１を収納する収納部２の上部に本
体部３を設け、この本体部３に連続的に搬送されてくる
帯状搬送物１を下方の前記収納部２へ引き込み垂下搬送
する垂下搬送部４を設け、この垂下搬送部４へ帯状搬送
物１を搬送導入する搬送ガイドローラ体12を設け、前記
垂下搬送部４の回転駆動と同期させ且つこの帯状搬送物
１を搬送導入する搬送ガイドローラ体12の搬送回動に抵
抗を付与するブレーキ装置31を設け、このブレーキ装置
31による前記抵抗の大きさを可変調整する操作部39を設
けた帯状搬送収納装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、帯状搬送物、例えば多
数の包装袋が帯状に連設した連包包装袋を、下方の収納
部へ垂下搬送し、収納部内に搬送収納する帯状搬送物収
納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、薬味や調味料など様々な充填物
が小袋に封入され使用（市販）されている。

【０００３】このような小袋品は、製袋機に充填物と袋
用フィルムが供給されて自動的に次々と製袋され、製袋
機から小袋品が次々と連設状態（連包状態）で帯状とな
って排出され、一般には、この後一個或いは複数毎に切
断する場合と、製袋機から連続的に排出される帯状の連
包包装袋を連包包装袋搬送装置により搬送し、収納箱な
どの収納部に連包状態のまま次々と連続的に収納して梱
包する場合があり、特に収納部に連包状態のまま収容し
て梱包する際、垂下搬送方向を規制し乍ら搬送されてく
る連包包装袋を垂下搬送して収納部内に内側部で折り返
しながら折り畳み収納するように垂下搬送する帯状搬送
物収納装置を設ける場合がある。

【０００４】従来この折り畳み収納装置は、収納部上方
で収納部の一端側から他端側の間を水平往復移動する振
り分け移動本体部を設け、この振り分け移動本体部に垂
下搬送部として引き込みローラを対設し、この引き込み
ローラにより帯状の搬送物である連包包装袋を下方へ垂
下搬送すると共に、この引き込みローラの取付ベースで
ある振り分け移動本体部を収納部上方で水平往復移動さ
せて、収納部内に両内側部で内側へ折り返されて折り畳
み状態で連続的に搬送収納させるものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】例えば、このような従
来の帯状搬送物収納装置は、前述のように帯状搬送物を
上方から下方の垂下搬送部へ導入して引き込み垂下搬送
する構成のため、垂下搬送部の上部には単に遊回転する
搬送ガイドローラを設け、搬送されてくる帯状搬送物を
一旦この搬送ガイドローラで支承しながら搬送につれて
つられ回動（搬送回動）して下方の垂下搬送部へ送り込
むようにガイドしている。

【０００６】しかしながら、垂下搬送部の引き込みロー
ラは常時定速で駆動される場合ばかりではなく、収納部
の取り替えにあたって垂下搬送を一旦停止させたり、製
袋機の運転速度に応じてこの垂下搬送部を断続駆動させ
たり、垂下搬送速度を変化させたりする場合がある。

【０００７】そのため、従来の搬送ガイドローラは単に
遊回転するものに過ぎないため、垂下搬送部の引き込み
ローラが停止していたり減速したにも拘わらず、搬送ガ
イドローラは慣性によってそのままつられ搬送回動して
帯状搬送物を垂下搬送部へ送り込んでしまい、垂下搬送
部上部に帯状搬送物がたるんで溜まったり、それ故に垂
下搬送部の停止の度に帯状搬送物が垂下搬送部の引き込
みローラからズレたり外れたりしてその事後の垂下搬送
に支障を起たしてしまう場合がある。

【０００８】本発明は、このような問題点を見い出し、
これを解決した秀れた帯状搬送物収納装置を提供するこ
とを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【００１０】帯状搬送物１を収納する収納部２の上部に
本体部３を設け、この本体部３に連続的に搬送されてく
る帯状搬送物１を下方の前記収納部２へ引き込み垂下搬
送する垂下搬送部４を設け、この垂下搬送部４へ帯状搬
送物１を搬送導入する搬送ガイドローラ体12を設け、前
記垂下搬送部４の回転駆動と同期させ且つこの帯状搬送
物１を搬送導入する搬送ガイドローラ体12の搬送回動に
抵抗を付与するブレーキ装置31を設け、このブレーキ装
置31による前記抵抗の大きさを可変調整する操作部39を
設けたことを特徴とする帯状搬送収納装置に係るもので
ある。

【００１１】

【作用】帯状搬送物１は一旦搬送ガイドローラ体12に支
承され、帯状搬送物１の搬送に伴って、搬送ガイドロー
ラ体12が搬送方向につられ回動（搬送回動）し、帯状搬
送物１を垂下搬送部４に導く。この帯状搬送物１は垂下
搬送部４に引き込まれて、その上方から下方へ引き込み
垂下搬送され、収納部２へ搬送収納される。

【００１２】この搬送ガイドローラ体12の搬送回動に
は、ブレーキ装置31によって垂下搬送部４の回転駆動に
同期した所定の抵抗が付与されているので、この抵抗に
抗して搬送回動することとなり、例えば垂下搬送部４の
引き込み駆動が停止すれば、この抵抗により搬送ガイド
ローラ体12の搬送回動は停止し、停止している垂下搬送
部４へ慣性（惰性）により帯状搬送物１が送り込まれる
ことが抑制される。

【００１３】

【実施例】本実施例は、帯状搬送物１として多数のフィ
ルム包装袋が帯状に連設した連包包装袋を、下方の収納
部２へ垂下搬送し、収納部２の両内側部で夫々内側へ折
り返して折り畳み状態に搬送収納する帯状搬送物折り畳
み収納装置に本発明を適用したものである。

【００１４】本実施例では、上部が開口した箱状の収納
部２上方に固定本体部３を設け、この固定本体部３に図
示していない充填製袋機から連包包装袋搬送機構11を介
して搬送されてくる帯状搬送物１を連続的に垂下搬送す
る垂下搬送部４を設けている。

【００１５】この垂下搬送部４の取り付けベースとなる
固定本体部３上部に、充填製袋機から帯状搬送物１を溜
め受けるアキュームボックスＢなどから成る連包包装袋
搬送機構11を介して連続的に繰り出される帯状搬送物１
（連包包装袋）を下方の垂下搬送部４へ搬送導入する搬
送ガイドローラ体12を設けている。

【００１６】垂下搬送部４はこの搬送ガイドローラ体12
の下方の固定本体部３の正面にこの上方の搬送ガイドロ
ーラ体12から搬送されてくる帯状搬送物１を下方へ引き
込んで垂下搬送する引き込みローラ13を左右に対設し、
この対設した引き込みローラ13から下方へ所定間隔を置
いた真下位置に夫々プーリ14を対設し、引き込みローラ
13とプーリ14に丸ベルトからなる無端状の搬送ベルト体
７を巻回配設し、引き込みローラ13とプーリ14間に搬送
ベルト体７が所定長さ上下方向に直線状となる搬送挾持
部６を形成し、この左右に並設形成される搬送挾持部６
同志が突き合わせ配設され搬送挾持部６同志が当接若し
くは近接されるように構成している。

【００１７】この左右の引き込みローラ13の下方に直線
状に所定長さを有して対向形成される搬送挾持部６間
に、固定本体部３に対して立設状態に配する帯状搬送物
１の側縁部（縦シール部１Ａ）を挾持させ、各引き込み
ローラ13を回転駆動して各搬送ベルト体７を搬送駆動し
て帯状搬送物１を所定長さを有する面支承の挾持状態で
下方へ引き込み垂下搬送されるように垂下搬送部４を構
成している。

【００１８】本実施例の搬送ガイドローラ体12は、図示
したように二枚の円板32・33間に帯状搬送物１を支承す
る多数の支承杆34を架設して左右に周壁を有するかご形
ドラム状に形成したもので、一方の円板32の周縁部に周
縁に沿って所定間隔を置いて支承杆34を突設し、他方の
円板33にこの支承杆34を貫通係合する貫通孔35を形成
し、この各貫通孔35に各支承杆34を貫通係合して構成
し、他方の円板33を固定し、一方の円板32を固定した円
板33に対して接離移動させて前記支承杆34の貫通度合を
調整し、左右ガイド周壁を形成する円板32・33間の間隔
を帯状搬送物１の幅に合わせて調整できるように構成し
ている。

【００１９】また、この各支承杆34の周面にゴムなどの
スベリ止め材を付設して搬送ガイドローラ体12が良好に
帯状搬送物１を支承ガイドして送り込むことができるよ
うに構成している。

【００２０】本実施例では、この搬送ガイドローラ体12
に搬送ガイドローラ体12の搬送回動に対して抵抗を付与
するブレーキ装置31を設けている。

【００２１】このブレーキ装置31について説明する。

【００２２】搬送ガイドローラ体12の回動軸36に歯車37
Ａを設け、この歯車37Ａにこれと噛合する歯車37Ｂを設
け、この歯車37Ｂの回動軸38にブレーキ装置31を設けて
いる。

【００２３】このブレーキ装置31は、操作部39を単にス
イッチ操作するだけで前記抵抗の大きさを無段階に加減
調整操作できるものを採用し、この抵抗（ブレーキ力）
は、通常の帯状搬送物１の支承搬送には大きな抵抗とな
らずに所定のテンションを帯状搬送物１に与えてスムー
ズに搬送できることとなり、且つ例えば垂下搬送部４を
停止した際にはこの抵抗が搬送ガイドローラ体12の搬送
回動のブレーキとなり、慣性によって惰性回動しようと
する搬送ガイドローラ体12を帯状搬送物１を弛ませるこ
となく、速やかに停止させる大きさの抵抗となるように
調整設定し、搬送する帯状搬送物１の重量や垂下搬送部
４の引き込み力などに応じて操作部39の操作によって適
宜調整設定できるように構成する。

【００２４】このようなブレーキ装置31は具体的にはど
のような構成を採用しても良いが、所謂機械構造的なも
のは前述のような抵抗可変調整機構を備えたとしても無
段階に正確に調整設定できないため、本実施例では単に
電流量を変化させることで、この電流量に応じて抵抗
（ブレーキ力）が可変調整できるヒステリシス形クラッ
チ（ＨＣ形クラッチ）をブレーキ装置31として採用して
いる。

【００２５】このＨＣ形クラッチの概略を説明する。こ
のクラッチはフィールド，ロータ及びカップの三つの部
分で構成されている。

【００２６】励磁コイルを内蔵するフィールドは玉軸受
を介してロータに支持され、機械のフレームに取り付け
られており、ロータの内極と外極の間には出力側となる
カップが一定の空隙をもって磁極を形成し、玉軸受で支
持されている。

【００２７】励磁コイルに通電すると、ロータの内・外
両磁極間の空隙に磁場が発生し、従って、この空隙（磁
場）におかれたカップ（永久磁石材）も磁化されるが、
ヒステリシス特性をもつ永久磁石材の極性変化は磁極の
極性変化より遅れるので、ロータとカップは磁気的に連
結する構成である。

【００２８】従って、スリップ速度に無関係な定トルク
性と，電流とトルクの広範囲な比例特性から、正確で容
易なトルク制御を自在に行え、またトルクの伝達は電磁
力のみで行うため、励磁電流の制御により常に一定のト
ルクを再現できるもので、上述のように操作部39による
電流量調整操作によって搬送ガイドローラ体12の搬送回
動と逆方向に与えるトルク（抵抗）の大きさを無階段に
正確に調整設定できるものである。

【００２９】また、本実施例では垂下搬送部４の垂下搬
送をガイドする二つのガイド体５を設けている。第一ガ
イド体５Ａは、垂下搬送部４の正面から下部にかけて配
設され、垂下搬送部４によって本体部３に対して立設状
態に垂下搬送されていく帯状搬送物１をガイドするもの
で、垂下搬送部４下部の本体部３に突設した取付部15に
第一ガイド体５Ａを構成する板状のガイド壁10・10を所
定間隔を置いて上下方向に付設し、このガイド壁10・10
間に帯状搬送物１を配するように構成している。

【００３０】また、このガイド壁10・10は左右にスライ
ド移動調整自在に構成している。このスライド移動機構
の構成は、各ガイド壁10・10の外面にＬ状の付設板９を
設け、この付設板９に例えば取付スライド孔を形成し、
取付部15に取付スライド孔に係合するボルト杆を設け、
取付部15に付設板９をスライド自在に付設し、このボル
ト杆に止ネジ25を締め付けて固定するように構成し、帯
状搬送物１の厚みに応じてガイド壁10・10の対向間隔を
調整自在としている。

【００３１】また、この第一ガイド体５Ａの下方に更に
第二ガイド体２を垂設している。

【００３２】この第二ガイド体５Ｂは帯状搬送物１の垂
下搬送方向を規制する上下に長い方形筒状のものであ
る。

【００３３】本実施例では、例えばこの垂下搬送部４の
下側に垂設した筒状の第二ガイド体５Ｂの上部を固定本
体部３の下部に枢着して第二ガイド体５Ｂの下部が左右
に振り子のように揺動するように構成している。

【００３４】この左右揺動を制御する揺動制御機構29
は、第二ガイド体５Ｂの上下中間部に位置する固定本体
部３の裏面部の左右方向にガイドレール16を設け、この
ガイドレール16に移動部材17を設け、この移動部材17に
連結杆18を本体部３に設けた窓部19を介して本体部３正
面に突設し、また第二ガイド体５Ｂの裏面に連結杆18に
嵌合する断面コ字状の連結部材20を付設し、この連結部
材20の上下に長いガイド凹部21に連結杆18を係合してい
る。また、移動部材17をガイドレール16と並設状態に設
けた無端状ベルトＶに連結している。この無端状ベルト
Ｖは両端に設けたプーリにより左右方向に張設され、プ
ーリの一方側にモータなどからなる揺動駆動装置30を連
結している。この揺動駆動装置30の作動によって無端状
ベルトＶを左右に往復移動させることで移動部材17をガ
イドレール16に沿って水平移動させ第二ガイド体５Ｂを
左右に往復揺動させる構成である。

【００３５】また、この垂下搬送部４に帯状搬送物１の
搬送長さを検知するセンサーを設け、このセンサーによ
り往復移動の反転時を判断し無端状ベルトＶの反転動作
を適正に帯状搬送物１が側部で適正に折り返えされるよ
うに制御している。

【００３６】従って、帯状搬送物１は垂下搬送部４から
第一，第二ガイド体５Ｂを通って垂下搬送方向が規制さ
れて連続的に収納部２内へ垂下搬送されるが、この第二
ガイド体５Ｂは揺動制御機構29により左右に往復揺動さ
れ、第二ガイド体５Ｂの下部が収納部２の一端側から他
端側へ往復移動するため、帯状搬送物１は収納部２の両
内側部で内側へ折り返されて折り畳み状態で搬送収納さ
れる。

【００３７】また、本実施例では、前記収納部２に対し
て前記第二ガイド体５Ｂの下部を前記折り畳み収納に伴
って上昇させる昇降制御機構を設けている。

【００３８】この昇降制御機構は、図示していないが固
定本体部３の裏側に昇降駆動装置によって回転する螺子
杆を立設し、この螺子杆に固定本体部３と連結するナッ
ト部を螺合し、固定本体部を螺子杆の回転によって昇降
させる昇降機構としている。従って、この帯状搬送物１
の垂下搬送に伴って徐々に固定本体部３を上昇させて第
二ガイド体５Ｂの下部を帯状搬送物１の折り返しに際し
ては常にその折り返し下部分に一定距離で近接保持する
ように構成している。

【００３９】また、第二ガイド体５Ｂ下部の左右側部に
下方に向けて突出する帯状搬送物案内部材22を突没自在
に設け、左右に往復揺動する第二ガイド体５Ｂが側方で
反転移動する際、収納部２内側に位置する方の帯状搬送
物案内部材22を突出させてこの帯状搬送物案内部材22の
突出先端が前記折り畳み収納される帯状搬送物１の折り
返し下側部分に上側より近接させる突没制御機構23を設
けている。

【００４０】従って、この両内側部での折り返しは、こ
のように第二ガイド体５Ｂが左右に往復揺動して第二ガ
イド体５Ｂの下部が反転移動することにより帯状搬送物
１が折り返されるというものであるが、この際、突没制
御機構23により収納部２内側に位置する帯状搬送物案内
部材22は突出状態に保持され、この帯状搬送物案内部材
22の突出先端が前記折り畳み収納される帯状搬送物１の
折り返し下側部分に上側より近接するため、折り返し部
分の位置が位置決めされた状態で折り返しがなされるこ
ととなり、折り返しに引き連れて折り返し下側部分が内
側へ引き戻されて折り返し部分が内側へ変動することが
防止され、適切な折り返しが行われることとなる。

【００４１】また、本実施例では筒状の第二ガイド部５
の本体部３の正面方向への突出長の寸法を可変自在に設
け、帯状搬送物１の幅寸法に応じて変化できるように構
成している。

【００４２】具体的には所定長さを有する断面コ字状の
受体26にこの受体26に対応して断面コ字状の被嵌体28を
対向状態に継合して筒状の第二ガイド体５Ｂが構成され
るように設け、この受体26と被嵌体28とを数箇所の連結
板27で連結し、この連結板27には、スライド長孔24を形
成し、このスライド長孔24に係合するボルト杆を受体26
に設け、受体26に対してこのスライド長孔24をガイドと
して被嵌体28をスライドさせ、所定位置でこのボルト杆
に止ネジ25を締め付けて固定し、受体26と被嵌体28との
対向距離を変化できるようにしている。

【００４３】この際、受体26側を固定とし、被嵌体28を
正面方向にスライド可能にしている。受体26は、断面コ
字状の内側当接面が前述の垂下搬送部４により搬送され
る帯状搬送物１の縦シール部１Ａの垂下搬送位置に略対
応した位置に配されるように、固定的に取り付けられて
おり、この受体26の内側当接面を基準として被嵌体28を
スライドさせて帯状搬送物１の幅に合わせて調節を行う
ようにしている。こうして帯状搬送物１は、垂下搬送部
４と、第二ガイド体５Ｂとによって奥行方向（本体部３
の正面方向）に揺動することなく、垂下方向に案内され
るので、帯状搬送物１の縦シール部１Ａが垂下搬送部４
から外れることを防止するものである。尚、搬送ガイド
ローラ体12の搬送回動に垂下搬送部４の駆動と同期させ
た所定の抵抗を与える手段として、搬送ガイドローラ体
12と垂下搬送部４とに夫々駆動モータを設け、搬送ガイ
ドローラ体12に設けた駆動モータの回転が垂下搬送部４
に設けた駆動モータの回転より常にやや遅い回転に設定
することで、所定の抵抗を生じさせ、且つ帯状搬送物１
に所定のテンションを与えて垂下搬送するように構成し
ても良い。

【００４４】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、こ
の搬送ガイドローラ体の搬送回動には、ブレーキ装置に
よって抵抗が付与されているので、この抵抗に抗して搬
送回動することとなるが、この抵抗の大きさを垂下搬送
部と同期した適正値に操作部によって容易に設定するこ
とができ、例えば垂下搬送部の引き込み駆動が停止すれ
ば、この抵抗により搬送ガイドローラ体の搬送回動が停
止し、停止している垂下搬送部へ帯状搬送物が惰性によ
り送り込まれることが抑制され、例えば垂下搬送部を断
続運転しても、急激に減速する可変運転しても帯状搬送
物が弛んだり垂下搬送部から外れたりすることなくスム
ーズな安定した垂下搬送がなされる帯状搬送物収納装置
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の概略構成を示す正面図である。

【図２】本実施例の概略構成を示す拡大正面図である。

【図３】本実施例の概略構成を示す拡大側面図である。

【図４】本実施例の第一ガイド体を省略した要部の拡大
斜視図である。

【符号の説明】

１ 帯状搬送物 ２ 収納部 ３ 本体部 ４ 垂下搬送部 12 搬送ガイドローラ体 31 ブレーキ装置 39 操作部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 帯状搬送物を収納する収納部の上部に本
   体部を設け、この本体部に連続的に搬送されてくる帯状
   搬送物を下方の前記収納部へ引き込み垂下搬送する垂下
   搬送部を設け、この垂下搬送部へ帯状搬送物を搬送導入
   する搬送ガイドローラ体を設け、前記垂下搬送部の回転
   駆動と同期させ且つこの帯状搬送物を搬送導入する搬送
   ガイドローラ体の搬送回動に抵抗を付与するブレーキ装
   置を設け、このブレーキ装置による前記抵抗の大きさを
   可変調整する操作部を設けたことを特徴とする帯状搬送
   収納装置。