JPH0776381A - エアゾール装置の製法 - Google Patents

エアゾール装置の製法

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JPH0776381A
JPH0776381A JP5217782A JP21778293A JPH0776381A JP H0776381 A JPH0776381 A JP H0776381A JP 5217782 A JP5217782 A JP 5217782A JP 21778293 A JP21778293 A JP 21778293A JP H0776381 A JPH0776381 A JP H0776381A
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neck
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Kunio Oguri
邦雄 大栗
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器内面の保護塗膜を損傷することなく、防
錆防蝕効果の高いエアゾール装置を製造するための製法
の提供。 【構成】 有底筒状の金属板製の缶2の上端に肩部4と
首部5と上方に開いた漏斗状のホルダ部6とを形成した
のち、缶胴3、肩部4、首部5およびホルダ部6の内表
面に樹脂溶液を噴霧し、これを焼付け乾燥して保護塗膜
8を形成し、ついで、前記ホルダ部6にリング状パッキ
ンを介してバルブアッセンブリ10を挿入してカバー11で
ホルダ部6の外周をかしめつける工程から構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアゾール装置の製法に
関する。さらに詳しくは、高性能な保護塗膜を有するエ
アゾール装置の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製の缶を用いたエアゾール装置にあ
っては、充填する内容液の種類によって腐蝕や錆が発生
したり、内容物が金属とくにアルミニウムと反応して変
質(変色や変臭など)することがあるため、防錆や防蝕
を目的とした塗装が缶胴内面に施されることがある。
【0003】このばあい缶胴内部に塗装したのち缶胴に
肩部や首部などを成形する製法をとるばあいは、肩部や
首部の曲げ加工によって塗膜を傷つけることが多く、防
錆防蝕効果に欠陥が生ずるという問題がある。なお塗膜
損傷を避けるため、軟らかい塗膜ができる塗料を用いる
と、硬度不足によりやはり防錆防蝕効果が充分でなくな
る。
【0004】以上の問題を回避するため、先に缶胴上に
肩部や首部を成形しておき、後から缶胴内部を塗装する
製法が検討された。このばあい図5に示されるように、
缶胴51の上部に肩部52と首部となるカーリング部53が形
成された缶50内に塗装ノズル56を入れ、缶50を回転させ
ながらノズル56を下から上へ引き上げることにより、缶
内面が塗装される。
【0005】ところがこのような製法であると、図6に
示されるように、カーリング部53の内面側Iには塗膜54
が形成されるが、外側面0には塗装することができない
ので、塗膜のない部分が残ってしまう。そしてこのカー
リング部53の上面は円弧状に湾曲しているので内容液が
漏出しやすく、内容液が缶50内の圧力によって押され、
ガスケット55との間の隙間を通って矢印Aで示すように
漏れ出ることがある。このばあいカーリング部53の外面
に錆や腐蝕が容易に発生するが、その錆が内容液に混入
して缶50内部に運ばれることがある。したがってこの製
法によっても防錆防蝕効果が充分でない。
【0006】かかる問題を解消する目的で、静電粉体塗
装法を用いて熱可塑性樹脂粉体からなる保護塗膜を形成
するシームレス缶の製法が提案されている(実開昭58-2
4770号公報参照)。しかし、静電粉体塗装によるばあい
は設備費などの上昇を伴なうため、コストアップの要因
となり、しかもこのシームレス缶は、図5〜6に示す従
来の缶と同様にカーリング部を有しているので、前述の
ごとく、缶外部の錆が内部に運ばれうるという問題を残
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の事情に
鑑み、保護塗膜を損傷することなく、防錆防蝕効果が高
いエアゾール装置を製造する方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエアゾール装置
の製法は、(a) 有底筒状の缶胴上部に肩部と首部と上方
に開いた漏斗状のホルダ部とを有する缶を形成する成形
工程、(b) 缶胴と肩部と首部およびホルダ部のそれぞれ
の内表面に樹脂溶液を噴霧し、焼付け乾燥することによ
り保護塗膜を形成する塗装工程、(c) ホルダ部にリング
状のパッキンを介してバルブアッセンブリを挿入し、カ
バーでホルダ部の外周をかしめつけることによりバルブ
アッセンブリを固定する取付工程をその順で行うことを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の製法では、保護塗膜を形成する塗装を
行なう前に缶を最終形状に成形してしまっているので、
その後に形成される塗膜に絞りや曲げ加工が加えられる
ことがない。したがって塗膜に損傷が生じない。またホ
ルダ部は漏斗状であり、その内周面は缶軸方向を向いて
いるので、通常行われている缶内部に塗装ノズルを挿入
して行う塗装方法によって、ホルダ部に完全に塗膜を形
成することができる。したがって保護塗膜の形成不良が
生ずることがない。
【0010】そして、本発明の製法によって製造された
装置では、ホルダ部とバルブアッセンブリとの間にパッ
キンが挟持されているので、内容液が外部に漏出するこ
とがない。仮に内容液がホルダ部の外周に付着してそこ
で錆や腐蝕を発生させても、錆や腐蝕粉は斜めに立ち上
った壁体状のホルダ部を乗り越えることができないの
で、缶内部に侵入することがない。
【0011】
【実施例】つぎに添付図面を参照しながら本発明の製法
を説明する。
【0012】図1は本発明の製法によるエアゾール装置
の一例を示す要部断面図、図2は本発明の製法における
成形工程の一実施例を示す工程図、図3は塗装工程の一
実施例を示す工程図、図4は取付工程の一実施例を示す
工程図である。
【0013】図1に基づき本発明の製法によって製造さ
れたエアゾール装置1を説明する。2は有底筒状の容器
である缶であって、アルミニウムやブリキなどの金属が
材料として用いられている。缶2は缶胴3と該缶胴3の
上部に形成された肩部4、首部5およびホルダ部6を有
している。前記首部5には内方に向って環状に突出した
ヒモ7が形成されている。また前記ホルダ部6は漏斗状
に形成されている。缶2の内周面全域、すなわち缶胴
3、肩部4、首部5およびホルダ部6のそれぞれの内周
面には保護塗膜8が形成されている。この塗膜8として
は、缶2の材質と内容液の種類によって最も保護効果の
高い成分を有するものが選ばれるが、たとえばエポキシ
−フェノール樹脂、エポキシ−ユリア樹脂、ビニルオル
ガノゾル樹脂、フッ素樹脂などが用いられる。
【0014】ホルダ部6にはリング状のパッキン9を介
在させてバルブアッセンブリ10が挿入され、カバー11で
ホルダ部6の外周面をかしめることにより、バルブアッ
センブリ10がホルダ部6に固定されている。なお、バル
ブアッセンブリ10は公知の構成を有しており、バルブハ
ウジング12、ステム13、スプリング14およびステムラバ
ー15を備えている。前記カバー11は概ね円板状の頂板を
有する短筒状部材であり、頂板にはステム13を通す孔16
が形成せられ、下縁部17は首部5のヒモ7の凹みに嵌る
ようにかしめられている。なおステム13の上端には押し
ボタン18が取りつけられ、バルブハウジング12の下端に
はディップチューブ19が取りつけられている。バルブハ
ウジング12とステム13とは錆や腐蝕が発生しない材料で
ある、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレンな
どの合成樹脂製のものが用いられている。前記パッキン
9はバルブアッセンブリ10の取付状態において、ホルダ
部6の内面とバルブハウジング12との間に強く挟まれて
おり、内容液の漏出を阻止するようにしている。
【0015】以上のごとく、本エアゾール装置1は、缶
2の内周面が保護塗膜8で被覆されているうえに、パッ
キン9および合成樹脂製のバルブハウジング12で缶2内
部が密閉されている。そのため、内容液が外部に漏出す
ることがなく、内部においても錆が発生することがな
い。
【0016】つぎに図2〜4に基づき、本発明のエアゾ
ール装置の製法の実施例を説明する。
【0017】本実施例の製法は、成形工程(A)、塗装
工程(B)、取付工程(C)の順で行われる。
【0018】[成形工程(A)]図2に示されるよう
に、まずスラグからインパクト成形したり金属板からD
I成形することにより、底付きの筒状体2aが成形され
(A1)、その先端部2bが切断されて(A2)、缶2
の母体が作られる。つぎにプレス成形により、缶胴部3
上に肩部4が成形され、さらに首部とホルダ部となる細
径部5aが成形される(A3)。つぎに細径部5aにロ
ール成形により内方に突出するヒモ7が形成され(A
4)、さらにヒモ7上部のホルダ部となるべき部分6a
がプレス成形により斜めに押し広げられ、漏斗状となる
よう成形される(A5)。そして漏斗状部6aの上端部
6bを切断すればホルダ部6が成形せられ(A6)、こ
れにより缶2の成形工程が完了する。なお(A5)と
(A6)の工程を入れ替え、上端部6bを切断してから
漏斗状に押し広げ成形するようにしてもよい。
【0019】[塗装工程(B)]この工程では缶2の内
周面全域に保護塗膜が形成せられる。図3に示されるよ
うに、缶2の内部に塗装ノズル21を入れ塗料を噴霧する
とともに、缶2を自転させて塗装が行われる(B1)。
缶2を自転させると、塗料が遠心力により内壁面に押し
つけられるので、均一な塗膜がえられる。塗装ノズル21
を下方から順に上方に引き上げると、缶胴3、肩部4、
首部5およびホルダ部6のそれぞれの内周面全域に保護
塗膜が形成せられる(B2)。このばあいホルダ部6は
内周面が缶軸方向を向いているので、塗膜が付着しやす
く、充分な厚さに、かつ強固に形成することができる。
【0020】[取付工程(C)]この工程では缶2にバ
ルブアッセンブリ10が取りつけられる。バルブアッセン
ブリ10のバルブハウジング12の外周面にパッキン9が嵌
められ、パッキン9がホルダ部6の内周面に当接するよ
うに、バルブハウジング12がホルダ部6および首部5の
内部に挿入される(C1)。なおディップチューブ19は
その前にバルブハウジング12に取りつけておかれる。
【0021】ついで、カバー11をバルブアッセンブリ10
の上部に被せ、カバー11の下端部17をかしめてヒモ7に
嵌め合わせる(C2)。これによりバルブアッセンブリ
10は缶2に固定される。なおカバー11の下端縁17はヒモ
7の凹部に嵌まるので、その表面は首部5の表面とほぼ
面一となる。また押しボタン18は前記かしめ作業ののち
ステム13に取りつけられる。
【0022】なお前記バルブアッセンブリ10にカバー11
をあらかじめ被せておき、それをホルダ部6内に挿入
し、そののちカバー11の下端縁17をかしめるようにして
もよい。
【0023】以上のごとき本実施例の製法では、保護塗
膜8の形成を塗装ノズルなどによって樹脂溶液を噴霧
し、そののち焼付け乾燥して行なうので、きわめて簡単
な作業となる。しかも、保護塗膜8の形成前に缶2の成
形が完了しており、保護塗膜8が形成されたあと、缶2
に曲げ加工や絞り加工が加えられることがない。そのた
め保護塗膜8に傷がつくことがまったくない。
【0024】また塗膜の損傷のおそれがないから、塗膜
の物性がモロイものであっても充分硬度の高いものを用
いることができ、硬度の高い塗膜を形成することによっ
て、密着強度や耐薄品性などの性能を高くすることがで
きる。
【0025】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の変更例を採用す
ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の製法によれば保護塗膜を損傷す
ることなく、防錆防蝕効果の高いエアゾール装置をうる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法によるエアゾール装置の要部断面
図である。
【図2】本発明の製法における成形工程の一実施例を示
す工程図である。
【図3】本発明の製法における塗装工程の一実施例を示
す工程図である。
【図4】本発明の製法における取付工程の一実施例を示
す工程図である。
【図5】従来の塗装工程の説明図である。
【図6】従来の製法における問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 エアゾール装置 3 缶胴 4 肩部 5 首部 6 ホルダ部 8 保護塗膜 9 パッキン 10 バルブアッセンブリ A1〜A6 成形工程 B1〜B2 塗装工程 C1〜C2 取付工程

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a) 有底筒状の缶胴上部に肩部と首部と上方に開い
    た漏斗状のホルダ部とを有する缶を形成する成形工程、
    (b) 缶胴と肩部と首部およびホルダ部のそれぞれの内表
    面に樹脂溶液を噴霧し、焼付け乾燥することにより保護
    塗膜を形成する塗装工程、(c) ホルダ部にリング状のパ
    ッキンを介してバルブアッセンブリを挿入し、カバーで
    ホルダ部の外周をかしめつけることによりバルブアッセ
    ンブリを固定する取付工程をその順で行うことを特徴と
    するエアゾール装置の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100597933B1 (ko) * 2005-03-08 2006-07-06 김영희 동력분무기용 밸브 및 밸브 제조방법
JP2006342090A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Taisho Pharmaceut Co Ltd エアゾール剤
JP2008200755A (ja) * 2008-06-02 2008-09-04 Takeuchi Press Ind Co Ltd 変形容器の製造方法

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