JPH0776353B2 - 円すいころ軸受用ウレアグリース組成物 - Google Patents

円すいころ軸受用ウレアグリース組成物

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JPH0776353B2
JPH0776353B2 JP63232869A JP23286988A JPH0776353B2 JP H0776353 B2 JPH0776353 B2 JP H0776353B2 JP 63232869 A JP63232869 A JP 63232869A JP 23286988 A JP23286988 A JP 23286988A JP H0776353 B2 JPH0776353 B2 JP H0776353B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高速回転および高荷重で使用される円すいころ
軸受の潤滑剤として好適な性能を有する円すいころ軸受
用ウレアグリース組成物に関する。
さらに詳しくは本発明は、熱間圧延機ロールネック軸受
に使用される円すいころ軸受が大きな荷重および衝撃荷
重を受け、またとくに連続熱間圧延の仕上圧延機の後段
のワークロールネック軸受の軸径が大きいので、高速回
転、高荷重および高衝撃荷重を受け、グリースの飛散や
軸受の部品間ののグリース流れがおこりやすく、またグ
リースの軟化、軸受を傷つけるゴミや錆の原因となる大
量の冷却水を必要とし、さらにこのような軸受は圧延設
備の進歩につれてより過酷な条件で使用されている状況
に充分対応しうる潤滑性能を有する円すいころ軸受用グ
リースに関する。
[従来の技術] 従来より高速回転、高荷重および高衝撃荷重条件下で使
用されている熱間圧延機ロールネック軸受の潤滑剤とし
ては主としてリチウム系極圧グリースが使用されてい
る。しかしながら、リチウム系極圧グリース中には極圧
添加剤である金属化合物、イオウ化合物およびリン化合
物が多く含まれているのでグリースが分解しやすく、ま
た他の材料と反応してグリース全体を劣化させるためグ
リースの状態がわるくなるという問題がある。
また、ウレアグリースは金属石けん基とは違い極圧添加
剤を添加しなくともリチウム系極圧グリースに近い潤滑
性を有するとされており、耐熱性にすぐれ、年々使用量
が増加する傾向にある。しかしながら、ウレアグリース
は広い温度範囲にわたる機械安定性や軸受に入ってくる
冷却などに用いられる水に対する含水せん断安定性を充
分に満足できないという問題がある。
したがって、鉄鋼の連続熱間圧延設備の仕上圧延機後段
のロールネック軸受は、軸径が大きく、高速回転、高荷
重および高衝撃荷重を受け、高温および大量の冷却水の
軸受内への侵入などの悪条件で用いられるために従来の
リチウム系極圧グリースおよびウレアグリースよりも、
過酷な条件下であっても潤滑性能の良好なグリースが要
求されている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、かかる実状に鑑み、鋭意研究を重ねた結
果、高速回転、高荷重および高衝撃荷重下で使用される
円すいころ軸受の潤滑剤として好適な性能を有する円す
いころ軸受用ウレアグリース組成物を見出した。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ウレアグリースに特定の酸化変性ポリオレフ
ィンおよび/または特定の酸変性ポリオレフィンを0.5
〜5重量%(以下、%という)添加混合してなる円すい
ころ軸受用ウレアグリース組成物に関する。
[実施例] 本発明の円すいころ軸受用ウレアグリース組成物は、基
油として100℃で7〜25cStのパラフィン系鉱油、たとえ
ばHメディアム(HM)(日本高潤(株)製)、P3DO(日
本高潤(株)製)、HVI−160S(昭和シェル石油(株)
製)、HVI−160B(昭和シェル石油(株)製)、HVI−65
0(昭和シェル石油(株)製)、スタノール66(エッソ
・スタンダード石油(株)製)、MCP90(出光興産
(株)製)、MCP−430(出光興産(株)製)、M150N
(共同石油(株)製)などの鉱油系潤滑剤およびPAOL−
60(ブレイ社製)などのポリ−α−オレフィン、アデカ
ルーブ60ZO1A(旭電化工業(株)製)などのエステル、
HV−100(日本石油化学(株)製)などのポリブテンな
どのような合成油などの各種の潤滑油を用いることがで
き、その中で製品として所望のちょう度を有するように
決定された量のジイソシアネートとモノアミンとを、反
応式: (式中、R1およびR3は炭素数8〜22の直鎖状または分岐
状のアルキル基またはアルケニル基、R2は炭素数6〜15
の2価の芳香族炭化水素基を表わす)で示される反応に
したがって反応させてえられるジウレア化合物を増ちょ
う剤として3〜15%含有するウレアグリースに、さらに
酸化変性ポリオレフィンおよび/または酸変性ポリオレ
フィン0.5〜5%を添加混合してえられる。
また本発明においては、ジウレア化合物を増ちょう剤と
して含有するウレアグリースとして市販のジウレアグリ
ースを用いてもよい。
本発明に使用するジウレア化合物の原料である、ジイソ
シアネートとしてはジフェニルメタン−4,4′−ジイソ
シアネートおよび2,4−トリレンジイシアネートなどの
芳香族ジイソシアネート、またモノアミンとしてはオク
チルアミン、カプリルアミン、ラウリルアミン、ミリス
チルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミンおよび
ステアリルアミンなどがあげられる。また、酸化変性ポ
リオレフィンおよび酸変性ポリオレフィンとしては現在
市販されている分子量が1500〜5000、酸価が1.0〜25mgK
OH/gの酸化変性ポリオレフィンおよび分子量が1500〜50
00、酸価が30〜60mgKOH/gの酸変性ポリオレフィンを用
いてよく、1種または2種以上を混合して本発明のグリ
ース中の含有率が0.5〜5.0%となるように用いる。
前記変性ポリオレフィンとしては、ポリオレフィンの主
鎖に変性基として炭素数2〜8のアルキル基、カルボキ
シル基、ケト基、アルデヒド基、水素基およびアルキル
カルボキシル基またはその無水物が結合しているものを
用いる。たとえばマレイン酸、フマル酸、チトラコン
酸、イタコン酸、ハイミック酸などの不飽和多価カルボ
ン酸またはこれらの酸無水物、アルキルエステルなどの
不飽和多価カルボン酸化合物をグラフト化させた変性ポ
リオレフィンおよびそれを過酸化物の存在下でグラフト
させた変性ポリオレフィンまたは溶融させたポリオレフ
ィンに酸素または酸素含有ガスで酸化した変性ポリオレ
フィンなどがあげられる。
本発明において酸化変性とは硝酸酸化、オゾン酸化、空
気酸化などの酸化方法を用いたポリオレフィンの変性な
どをいう。酸変性とは不飽和多価カルボン酸またはこれ
らの酸無水物、アルキルエステルなどの不飽和多価カル
ボン酸化合物をポリオレフィンにグラフト化させる変性
などをいう。
叙上の酸化変性ポリオレフィンおよび酸変性ポリオレフ
ィンは従来主として各種樹脂の滑剤、印刷インキまたは
塗料の耐摩耗添加剤、自動車または床のつや出し剤およ
び繊維加工補助剤などとして用いられている。
変性ポリオレフィンの添加量が0.5%未満では添加量が
少なすぎて潤滑性能向上が小さいので効果が少なく、5
%をこえて添加すると一般に用いられるちょう度0、1
または2号のちょう度を出す増ちょう剤(ジウレア化合
物)の割合が所期の必要割合であり、さらに変性ポリオ
レフィンが大量に添加されるのでグリースが硬くなるた
め変性ポリオレフィンはグリース中に0.5〜5%含有す
るように添加される。変性ポリオレフィンが境界潤滑状
態を含む混合潤滑領域において、優れた潤滑特性を示し
軸受温度上昇の抑制効果を有するのは、潤滑油膜がうす
くなり金属接触による摩擦が激しくなると同時に摩擦に
よる発熱の増大が始まる混合潤滑領域において変性基に
よる金属表面への親和吸着により通常の基油の油膜以上
に良く油膜を形成し、境界潤滑状態となることを妨げる
効果、摩擦係数を低く保ち、発熱を少なくしているもの
と考えられる。
以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
かかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例に使用した変性ポリオレフィンの種類と性状を第
1表に示す。
実施例1 100℃の動粘度15.2cStのパラフィン系鉱油(HVI−160S
(昭和シェル石油(株)製)70%、HVI−650(昭和シェ
ル石油(株)製)30%)(以下、基油という)を305部
(重量部、以下同様)とジフェニルメタン−4,4′−ジ
イソシアネート36.4部を反応釜に仕込み加熱しながら攪
拌し50℃にした。別のビーカーに基油220部とオクチル
アミン31.9部を入れて、混合したものを前記反応釜に攪
拌を行いながら入れ反応させた。反応熱により温度が85
℃となった。少しずつ加熱攪拌し、85〜95℃に保ちなが
ら10分間攪拌して反応を終了させた。別のビーカーに基
油220部とステアリルアミン11.7部を入れ加熱により70
℃を保ちながら攪拌しステアリルアミンを基油に溶解し
た。これを前記反応釜に加え少しずつ加熱攪拌し、90〜
100℃に保ちながら30分間攪拌したのち、さらに170℃ま
で加熱し、その温度で30分間攪拌して反応を終了させ
た。そののち反応釜の外壁を冷油を用いて70℃まで冷却
した。また、別のビーカーに基油160部に第1表に示す
変性ポリオレフィン1を15部添加し140℃に加熱し溶解
したのち、70℃まで冷却した。これを前記反応釜に入れ
10分間攪拌したのち、搬出し3段ローラーミルでミーリ
ングしグリースをえ、試料とした。えられた試料に用い
た原料の配合量を第2表に示す。
実施例2 実施例1と同様の方法にしたがって、第1表に示す変性
ポリオレフィン2および第2表に示す原料を、同表に示
す配合量用いてグリースをえ、試料とした。
実施例3 実施例1と同様の方法にしたがって、第1表に示す変性
ポリオレフィン6および第2表に示す原料を、同表に示
す配合量用いてグリースをえ、試料とした。
実施例4 実施例1と同様の方法にしたがって、第1表に示す変性
ポリオレフィン7および第2表に示す原料を、同表に示
す配合量用いてグリースをえ、試料とした。
実施例5 実施例1と同様の方法にしたがって、第1表に示す変性
ポリオレフィン8および第2表に示す原料を、同表に示
す配合量用いてグリースをえ、試料とした。
実施例6 実施例1でえた試料952.4部に極圧添加剤としてジンク
ジチオフォスフェート14.3部、ナフテン酸鉛16.6部およ
び硫化オレフィン16.7部を第2表に示す量、グリースの
入った羽根つき攪拌機に入れて混合し試料をえた。
比較例1 変性ポリオレフィンを添加混合せず、実施例1と同様の
方法にしたがって、第2表に示す原料を同表に示す配合
量用いてグリースをえ、試料とした。
比較例2 変性ポリオレフィンを添加混合せず、実施例6と同様の
方法にしたがって、第2表に示す原料を同表に示す配合
量用いてグリースをえ、試料とした。
比較例3 実施例1と同様の方法にしたがって、第1表に示す変性
ポリオレフィン8および第2表に示す原料を同表に示す
配合量用いてグリースをえ、試料とした。
比較例4 実施例1と同様の方法にしたがって、第1表に示す変性
ポリオレフィン1および第2表に示す原料を同表に示す
配合量用いてグリースをえ、試料とした。
比較例5〜7 比較例5〜7では、それぞれ種類の異なる市販品ウレア
グリースを試料として用いた。
叙上の実施例1〜6および比較例1〜7の試料を以下に
述べる性状および性能評価試験に供した。
(軟かさおよび耐熱性の評価) ちょう度および滴点試験 ちょう度および滴点試験はJIS−K 2220にしたがって行
なった。その結果を第2表に示す。
本発明の使用目的は主としてNo.1ちょう度(規格:310〜
340)のグリースについて研究したもので、全サンプル
とも規格に入れて比較した。
(油分離安定性の評価) 離油度試験 離油度試験はJIS−K 2220にしたがって行なった。その
結果を第2表に示す。
100℃では比較例6が6.2%と大きく、ついで150℃では
比較例2の6.3%、比較例4の12.5%、比較例6の5.8%
と大きかった。
(機械安定性の評価) シェルロールテスト ASTM(American Society For Testing Materials)−D1
831のシェルロール試験機を用い、80℃および130℃でそ
れぞれ水0%24時間運転し、試験前後のちょう度変化の
大きさにより機械安定性の良否をみた。その結果を第2
表に示す。とくに軟化および硬化もしないグリースがよ
い。定説はないがNo.0ちょう度(規格:355〜385)の上
限範囲内であればよいと考えられている。比較例7は80
℃で軟く不良であった。また実施例はすべて良好であっ
た。
(含水せん断安定性の評価) シェルロールテスト ASTM−D1831のシェルロール試験機を用い、試料グリー
スに水を10%含ませて試験した。40℃および80℃で24時
間運転し、試験前後のちょう度変化の大きさにより含水
せん断安定性の良否をみた。その結果を第2表に示す。
とくに軟化および硬化もしないグリースがよい。定説は
ないがNo.0ちょう度(規格:355〜385)の上限範囲内で
あればよいと考えられている。比較例7は40℃および80
℃で軟かく不良で、比較例6は40℃でかなり軟化した。
また比較例5は40℃で少し硬化した。なお実施例はすべ
て良好であった。
(潤滑性能の評価) 急勾配形円すいころ軸受による高スラスト荷重試験(以
下、PV試験という) 急勾配円すいころ軸受(内径70mmφ、外径150mmφ)の
外輪を軸受箱に固定し、内輪を2個の支持軸受で支えら
れた回転軸にすべりのないように固くはめこみ、軸受箱
を油圧でスラスト方向に押して、円すいころ軸受の小端
側から大端側へ向かってスラスト荷重をかけ、回転試験
を行なった。このスラスト荷重は円すいころ大端面と内
輪つば案内面に大きな面圧を与える。このスラスト荷重
と回転数は実際の軸受の条件に対応でき、またこの部分
の摩擦による温度変化を測定するため、内輪大径つば面
に測温端子をとりつけた。この試験は通常低い荷重、回
転数からはじめ順次条件をきつくし、本試験では第3表
に示す条件1〜3の3条件における軸受内輪つばの最高
温度と最高温度を示した時期の最高温度と最低温度との
温度振幅を測定し、その結果を第2表に示す。
なお条件1および2においては本発明のグリースが主と
して製鋼圧延機のロール軸受用であって、ロール冷却用
の冷却水が大量に軸受箱にかかり、軸受内にもかなり入
ってグリースに影響を与えるためグリース10%の工業用
水を混和して試験を行なった。
条件1では実施例1〜6と比較例4および6とは最高温
度が100℃以下であるが、比較例1、2、3、5および
7は105℃以上と高く、また温度振幅も10℃以上と大き
かった。
条件2では実施例1〜6と比較例2、3、4および6は
最高温度が130℃以下であるが、比較例1、5および7
は130℃以上であり、また温度振幅は実施例1〜6と比
較例4および6は3℃以下であるが、比較例1、2、
3、5および7は12℃以上とかなり大きかった。
条件3では実施例1〜6は130℃であるが、比較例1〜
7は140℃以上であり、あきらかに実施例1〜6が優れ
ていた。とくに比較例1、2、5および7は165℃以上
となり、試験機が故障する危険性があるため中止したの
で記録は165℃以上とした。
また、条件3では、前記温度の試験時間を合わせ13.5時
間後のグリースの軸受からの流出性すなわち軸受箱内で
のグリースの保持性評価のために軸受内からの試料の、
漏洩量を重量で測定し、軸受内でよく付着して残る量の
多少評価のため軸受内残存量を総封入グリース量から漏
洩量、軸受箱残存量を差引いた重量で測定し、および軸
受内でグリースがせん断され、軟化する度合の評価のた
め試験前と試験後とちょう度変化を測定してその差をち
ょう度変化とし、その結果を第2表に示す。
漏洩量は実施例1〜6および比較例1〜4においては16
0g以下であり、比較例5〜7は160g以上であり、実施例
1〜6は保持性が全般に良好であった。また軸受内残存
量も実施例1〜6は比較例1〜7に比べ多かった。
ちょう度変化は比較例1〜7では60以上のものが多いが
実施例1〜6では60以下で軟化が少なく、安定してい
た。
軸受鋼によるチムケン耐荷重能試験法 高い接触面圧下のころと内外輪に生じるスミアリングに
対する防止性を評価するために軸受鋼によるチムケン耐
荷重能試験を行なった。JIS−K 2220−5.16の試験機を
用いて、テストカップには円すいころ軸受カップ09195
を使い、テストブロックは円筒スラスト軸受WS81128を
切断し使用した。各試料をテストブロックの上面部へ0.
5g塗布した。耐荷重能はJIS−K 2220−5.16の方法によ
った。その結果を第2表に示す。
変性ポリオレフィンのみ添加した実施例1〜5は22Lbf
であったが、変性ポリオレフィンの添加量が0.3%の比
較例3および添加していない比較例1は15Lbfと低くな
っていて実施例の結果が示すように変性ポリオレフィン
添加により耐荷重能が向上することがわかった。
見掛粘度 また、見掛粘度をJIS−K 2220−5.15の測定方法にした
がって措定した。その結果を第2表に示す。見掛粘度が
低いほど圧送性、すなわち配管でグリースを送るときの
送りやすさがよくなるので好ましい。比較例4に示すよ
うに変性ポリオレフィンワックスの添加量が増すと見掛
粘度が大幅に増大することがわかった。
[発明の効果] 本発明のウレアグリース組成物は、ウレアグリースに特
定の変性ポリオレフィンを特定量添加することにより、
円すいころ軸受用グリースとしてもっとも必要な潤滑性
能、すなわち高スラスト荷重の円すいころ軸受のすべり
摩擦部分に対する潤滑性能がとくにすぐれ、軸受の温度
上昇が少ないことに関して従来から使用されてきたグリ
ースを明らかに上回る潤滑効果を奏する。
さらに、本発明のウレアグリース組成物は、圧延機ロー
ルネック軸受用グリースとして必要な機械安定性、含水
せん断安定性および圧送性にすぐれた効果を奏する。
また、本発明の円すいころ軸受用グリース組成物は使用
時に軸受からの漏洩量も少なく、軸受内部によく保持さ
れ、油切れを生じにくいものである。
したがって、本発明のウレアグリース組成物は、過酷な
使用条件における軸受の摩耗を抑制しうるものであり、
長時間安定した潤滑剤として使用しうるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:04 40:02 50:10 60:00 60:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウレアグリースに分子量が1500〜5000、酸
    価が1.0〜25mgKOH/gの酸化変性ポリオレフィンおよび/
    または分子量が1500〜5000、酸価が30〜60mgKOH/gの酸
    変性ポリオレフィンを0.5〜5重量%添加混合してなる
    円すいころ軸受用ウレアグリース組成物。
JP63232869A 1988-09-16 1988-09-16 円すいころ軸受用ウレアグリース組成物 Expired - Lifetime JPH0776353B2 (ja)

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