JPH0776192A - パウチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 身分証明やＩＤカード等のパウチの改良で、
美麗であり、情報の記載面を大きくできるようにする改
良である。 【構成】 情報が記載された非セルロース系素材よりな
るプラスチック系基材１全面の少なくとも上面１１にプ
ラスチック系カバー２が被覆されているパウチであリ、
プラスチック系基材１はビデオプリンタの出力媒体を使
用することができるし、情報として、画像情報と文字情
報とを含むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パウチ（顔写真等の画
像情報と姓名・所属・身分等の文字情報とが記載されて
いるカード等が透明なプラスチック膜をもって被覆・融
着されているカード状物体）の改良に関する。特に、外
観を美麗にし、情報の記載面積を大きくできるようにす
る改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＩＤカードや身分証明書等のパウチは、
ある特定の人物を表示する情報を一枚のカード状物体に
表現したものであり、そのパウチの所持者の身分・属性
等を証明するために使用されるものである。人物を表現
する姓名や所属等の情報は一枚の紙に記載され、顔写真
が貼着されており、その上下面はプラスチック系板状体
で保護されている。

【０００３】ところで、紙は吸水性物質であるため、上
下面だけでなく側面も保護する必要がある。さもない
と、側面から湿気が侵入して紙とプラスチック系板状体
とが剥離し情報が破壊するおそれがあるからである。そ
のため、従来技術に係るパウチを正面から見ると、額縁
状の枠の内部が情報のためのスペースとなっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
に係るパウチは額縁状の縁の部分が必要であり、縁の内
側しか使用できず情報を記載する面積としてはパウチの
全表面積を利用することができなっかた。また、デザイ
ン上からも縁なしパウチが要望されていた。

【０００５】本発明の目的は、この欠点を解消し、か
つ、要請に応えることにあり、情報入力のためのスペー
スが拡大し、美麗な、縁のないパウチを提供することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題の解決と要請
の満足とは、情報が記載された非セルロース系素材より
なるプラスチック系基材（１）の全面の少なくとも上面
（１１）にプラスチック系カバー（２）が被覆されてい
るパウチによって達成される。

【０００７】そして、上記のプラスチック系基材（１）
がビデオプリンタの出力媒体であると、特定の人物を表
現する情報をコンピュータを使用して編集し、出力する
ことができるので都合がよい。

【０００８】さらに、前記の情報は画像情報と文字情報
とを含んでいると、パウチに記載されている人物とパウ
チの所持者との同一性を容易に判断できるので都合がよ
い。

【０００９】

【作用】情報が記載される基材が非吸水性であるために
は、基材の材質が非セルロースであればよいとの着想を
得て、ビデオプリンタを使用することとした。ビデオプ
リンタの出力媒体はプラスチック系の合成紙であり、こ
の合成紙は紙のように湿気を吸収したり層間剥離が生じ
たりすることがないので、従来のように情報が記載され
る基材の周囲に縁を付けて保護する必要がなくなった。
このため、情報を記載するスペースが拡大され、美麗に
することができるようになった。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るパウチに
ついて説明する。

【００１１】図１参照 図１は本発明に係るパウチの構造を示す断面図であり、
１はビデオプリンタの出力媒体等の非セルロース系素材
よりなるプラスチック系基材であり、１１はプラスチッ
ク系基材１の情報が記載されている上面である。２はプ
ラスチック系基材１に被覆されるポリエチレンテレフタ
レート等の材質よりなるプラスチック系カバーであり、
プラスチック系基材１の上面１１に記載されている情報
を保護するとともに、パウチの偽造を防ぐため、細紋を
入れたり、強力な接着剤でプラスチック系基材１の上面
１１と接着させて無理に剥がしたとき上面１１に記載さ
れている情報の印刷物体がプラスチック系カバー２に移
動してプラスチック系基材１もプラスチック系カバー２
も共に再使用できないようにする機能を持たせてある。

【００１２】図１には示していないが、プラスチック系
カバー２はプラスチック系基材１の下面側にも設けてよ
い。その人物に関する情報を記録したストライプを下面
に設けるとき、下面の保護のため有効であるからであ
る。また、偽造防止のため、プラスチック系カバー２を
多層にすることもできる。

【００１３】図２参照 図２は本発明に係るパウチの正面図である。図におい
て、３は顔写真の画像情報であり、４は姓名や所属等の
文字情報であり、５はバーコードである。図に示すよう
に、本発明に係るパウチにおいては、表面全体を使用し
て人物に関する情報を記載できるし、従来のパウチが有
していた縁がないので、デザイン上も美麗である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るパウ
チは、情報が記載される基材が非セルロース系素材とさ
れているので、吸水性がなく剥離することもない。この
ため、従来のように情報が記載される基材の側面を保護
する必要がないから、パウチの表面全体を人物が有する
情報を記載するのに使用することができる。また、従来
のような縁がないので、デザイン的にもすっきりした感
じとなり美麗である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパウチの構造を示す断面図であ
る。

【図２】本発明に係るパウチの正面図である。

【符号の説明】

１ プラスチック系基材 ２ プラスチック系カバー ３ 画像情報 ４ 文字情報 ５ バーコード １１ プラスチック系基材の上面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報が記載されている非セルロース系素
   材よりなるプラスチック系基材（１）の全面の少なくと
   も上面（１１）にプラスチック系カバー（２）が被覆さ
   れてなることを特徴とするパウチ。
2. 【請求項２】 上記プラスチック系基材（１）は、ビデ
   オプリンタの出力媒体であることを特徴とする請求項１
   記載のパウチ。
3. 【請求項３】 前記情報は画像情報と文字情報とを含む
   ことを特徴とする請求項１または２記載のパウチ。