JPH0776065A - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

Info

Publication number
JPH0776065A
JPH0776065A JP32886293A JP32886293A JPH0776065A JP H0776065 A JPH0776065 A JP H0776065A JP 32886293 A JP32886293 A JP 32886293A JP 32886293 A JP32886293 A JP 32886293A JP H0776065 A JPH0776065 A JP H0776065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squeegee
screen
load
printing
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32886293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3343284B2 (ja
Inventor
Kouichi Asai
鎬一 浅井
Kozo Matsumoto
紘三 松本
Kunio Oe
邦夫 大江
Jun Adachi
純 安達
Takeyoshi Isogai
武義 磯貝
Manabu Mizuno
学 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP32886293A priority Critical patent/JP3343284B2/ja
Publication of JPH0776065A publication Critical patent/JPH0776065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3343284B2 publication Critical patent/JP3343284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキージのスクリーンに対する接触荷重を精
度良く調節することができるスクリーン印刷機を提供す
る。 【構成】 スクリーン印刷時にスキージ112が下降さ
せられ、スクリーン80に接触した状態から更に下降さ
せられれば、スクリーン80に対する接触荷重が増大す
るとともにスキージ112が弾性的に湾曲してロードセ
ル170の検出子178を押す。その際のロードセル1
70の検出信号に基づいて接触荷重が求められ、スキー
ジ112の昇降量の調節によりスキージ112は適切な
荷重でスクリーン80に接触させられる。スキージ11
2にストレンゲージを貼り付け、スキージ112のスク
リーン80への接触時の歪に基づいて接触荷重を検出し
てもよい。スキージがスクリーンに接触していない状態
における荷重を検出し、印刷剤収容器内の印刷剤の残量
を求めてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクリーン印刷機に関す
るものであり、特に、スキージがスクリーンに接触する
際の接触荷重の調節に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷機は、プリント基板の電
子部品接着位置やリード接続位置に接着剤やクリーム状
半田を塗布する場合のように、被印刷板の所定の位置に
印刷剤を印刷する装置であり、実開平1−63169号
公報等により知られている。このスクリーン印刷機は、
一般に、被印刷板支持台と、スクリーン支持台と、スキ
ージ装置とを備えている。スキージ装置は、スキージ
と、そのスキージを保持するスキージ保持部材と、スキ
ージをスクリーン支持台に支持されたスクリーンに接
近,離間させるとともにスクリーン上を移動させるスキ
ージ駆動装置とを含み、スキージがスキージ駆動装置に
より、スクリーンに接触させられた状態でスクリーン支
持台に支持されたスクリーン上を移動させられることに
より、印刷剤がスクリーンに形成された貫通穴を通って
被印刷板支持台に支持された被印刷板に印刷される。
【0003】このようなスクリーン印刷機によって印刷
剤を被印刷板に印刷する場合、スキージがスクリーンに
接触する接触荷重が印刷の良否に影響を及ぼす。接触荷
重が不足すれば、印刷剤がスクリーンの貫通穴のスキー
ジが移動する側の開口から盛り上がった状態で過大に印
刷され、隣接して印刷された印刷剤同士がつながってし
まうことがあり、また、接触荷重が過大であれば、スキ
ージが貫通穴内に入った印刷剤をこそぎ取ってしまい、
印刷量が不足したり、スキージやスクリーンの耐久性が
低下する等の不都合が生ずるのである。そのため、従
来、スキージをエアシリンダによってスクリーンに接
近,離間させるとともに、供給エア圧力の大きさを検出
して設定値となるようにフィードバック制御することに
より、適切な大きさの接触荷重を得ることが行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアシ
リンダへの供給エア圧力を制御しても、スキージ,スキ
ージ保持部材およびそれらと共にエアシリンダにより移
動させられる部材の重量や、相対移動部材間の摩擦力の
影響によって、必ずしも供給エア圧力に対応する接触荷
重が得られるとは限らず、供給エア圧力の検出,制御に
基づいて接触荷重を精度良く調節することは困難であ
り、印刷剤の印刷量の過不足が生ずることがある。請求
項1および3の発明は、スキージのスクリーンへの接触
荷重を精度良く調節することができるスクリーン印刷機
を提供することを課題として為されたものであり、請求
項2の発明は、請求項1の発明の課題に加えて、印刷剤
収容器内の印刷剤の残量を演算することができるスクリ
ーン印刷機を提供することを課題として為されたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の課題を解決するために、前記被印刷板支持台,スクリ
ーン支持台およびスキージ装置を備えたスクリーン印刷
機において、スキージ保持部材にスキージを少なくとも
そのスキージの先端部がスキージ保持部材に対して相対
移動可能に保持させるとともに、それらスキージとスキ
ージ保持部材の相対移動が可能な部分との間にスキージ
のスクリーンへの接触時における荷重を検出する荷重検
出手段を設け、かつ、その荷重検出手段の検出結果に基
づいてスキージのスクリーンに対する接触荷重を制御す
る荷重制御手段を設けたことを要旨とするものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
スクリーン印刷機のスキージ保持部材にスキージと共に
印刷剤を収容する印刷剤収容器を保持させ、荷重検出手
段をそれらスキージおよび印刷剤収容器とスキージ保持
部材との間に設け、かつ、スキージがスクリーンに接触
していない状態における荷重検出手段の検出結果に基づ
いて印刷剤収容器内の印刷剤の残量を演算する印刷剤残
量演算手段を設けたことを要旨とするものである。
【0007】請求項3の発明は、前記被印刷板支持台,
スクリーン支持台およびスキージ装置を備えたスクリー
ン印刷機において、スキージのスクリーンへの接触時の
歪を検出する歪検出手段と、その歪検出手段の検出結果
に基づいてスキージのスクリーンに対する接触荷重を制
御する荷重制御手段とを設けたことを要旨とするもので
ある。
【0008】
【作用】請求項1の発明に係るスクリーン印刷機におい
ては、スキージがスクリーンに接触させられて接触荷重
が生ずるとき、少なくともスキージの先端部とスキージ
保持部材との間に相対移動が生ずる。したがって、その
相対移動が生ずる部分の間に荷重検出手段を設ければ接
触荷重を検出することができる。その検出された接触荷
重に基づいてスキージのスクリーンに対する接近,離間
量を制御することにより、スキージのスクリーンに対す
る接触荷重を適切な大きさに調節することができる。
【0009】請求項2の発明に係るスクリーン印刷機に
おいてスキージがスクリーンに接触させられていない状
態では、スキージ,印刷剤収容器および印刷剤収容器内
に収容された印刷剤の総重量が荷重検出手段に加えら
れ、荷重検出手段の検出値はその総重量を表す。スキー
ジがスクリーンに接触させられれば、それらスキージ,
印刷剤収容器および印刷剤の重量がスクリーンによって
受けられる分、荷重検出手段の検出値が変化する。スキ
ージがスクリーンに接触させられていない状態における
検出値と接触後の検出値との差の絶対値がスキージのス
クリーンへの接触荷重の大きさを表し、それに基づいて
スキージのスクリーンに対する接触荷重を適切な大きさ
に制御することができる。
【0010】また、スキージがスクリーンに接触してい
ない状態における荷重検出手段の検出値には、印刷剤の
重量が含まれており、印刷剤の残量を求めることができ
る。例えば、実施例の項において述べるように、印刷剤
収容器に印刷剤が収容されていない空状態の重量がわか
っていれば、検出値の絶対値から空状態の重量をひくこ
とにより印刷剤の残量がわかる。あるいはスクリーン印
刷に先立って印刷剤収容器に収容された印刷剤の重量
(初期重量)がわかっていれば、この印刷剤の初期重量
から上記総重量の変化量を引くことにより、印刷剤の残
量を求めることができる。
【0011】請求項3の発明に係るスクリーン印刷機に
おいては、スキージがスクリーンに接触させられると
き、スキージに歪が生ずる。この歪はスキージのスクリ
ーンに対する接触荷重に1対1に対応しており、歪を検
出し、その検出結果に基づいてスキージのスクリーンに
対する接触荷重を制御することにより、スキージを適正
な大きさの接触荷重でスクリーンに接触させることがで
きる。
【0012】
【発明の効果】このように請求項1の発明においては、
スキージとスキージ保持部材との相対移動可能な部分間
に設けた荷重検出手段によりスキージのスクリーンに対
する接触荷重を検出し、制御するようにされており、ス
キージ部材を適切な接触荷重でスクリーンに接触させる
ことができる。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、印刷剤収容器内の印刷剤の残量がわか
り、それにより種々の効果を得ることができる。例え
ば、印刷剤の補充を確実に行うことができる。印刷剤収
容器内にセンサを設ければ、印刷剤が下限量まで減少し
たことを検出することができるが、印刷剤の減少の過程
でセンサの印刷剤上面から出た部分に印刷剤が付着して
残れば、印刷剤が実際には減少しているにもかかわら
ず、減少が検出されないことがある。それに対し、荷重
検出手段の検出結果から印刷剤の残量を求めれば、印刷
剤が印刷剤収容器内面の印刷剤上面より上の部分に付着
して残っても、印刷剤の残量はほぼ正確にわかり、印刷
剤を適切に補充することができるのである。また、スキ
ージは被印刷板1枚について印刷を行う毎に被印刷板か
ら離間させられるため、スクリーン印刷を1回もしくは
複数回行う毎のスキージがスクリーンに接触させられて
いない状態における荷重検出手段の検出値の変化によ
り、1枚もしくは複数枚の被印刷板の印刷に要した印刷
剤の量がわかり、その多少によって印刷剤の粘度や印刷
圧力の不適等、異常の有無を検出し、異常の原因を解消
して精度良くスクリーン印刷を行うようにすることがで
きる。
【0014】また、請求項3の発明においては、スクリ
ーンに接触するスキージそのものの歪に基づいてスクリ
ーンへの接触荷重を検出するようにされており、スキー
ジを適切な接触荷重でスクリーンに接触させることがで
きる。しかも、スキージをスクリーンへの接触時に歪が
生ずるものとすればよく、接触荷重の検出にスキージ保
持部材等、他の部材との相対移動は不要であって接触荷
重の検出に要する部品点数が少なくて済み、検出を簡易
に行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、請求項1の発明をプリント基板スクリ
ーン印刷機に適用した実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。図6,図7および図8に示すスクリーン印刷機
は、被印刷板としてのプリント基板10(図7参照)を
搬送する基板コンベア12,基板位置決め支持装置1
4,スクリーン位置決め支持装置16,スキージ装置1
8,半田回収装置20(図6参照),図8に示すスクリ
ーン搬送装置22,スクリーン収容装置24,スクリー
ン清掃装置26を備えている。以下、各装置について説
明するが、スクリーン搬送装置22,スクリーン収容装
置24およびスクリーン清掃装置26については、本発
明に直接関係がないため、説明を省略する。
【0016】基板コンベア12は、図7に示すように、
ベース30上に設けられた一対のレール32,34を備
えている。これらレール32,34にはそれぞれ、図示
しないロープが環状に配設されており、そのロープが循
環させられることによりプリント基板10が搬送され
る。これらレール32,34の間隔は、プリント基板1
0の大きさに合わせて調節することができる。また、基
板位置決め支持装置14は被印刷板支持台としての基板
支持台38を備えている。基板支持台38は図示しない
昇降装置によって昇降させられるようになっており、基
板コンベア12により搬送され、図示しないストッパに
より止められるとともに位置決めピン(図示省略)によ
り位置決めされたプリント基板10を、バキュームによ
り吸着するとともに基板コンベア12から持ち上げてス
クリーンに接触させる。
【0017】スクリーン位置決め支持装置16,スキー
ジ装置18および半田回収装置20は、ベース30に昇
降可能に取り付けられた一対のフレーム40,42に支
持されている。これらフレーム40,42は、図6およ
び図8に示すように、ベース30上に立設された4本の
支柱44、各支柱44にそれぞれ軸48により水平軸線
まわりに回動可能に取り付けられたレバー46,47、
ならびにベース30と共に2組の平行四辺形リンク装置
を構成している。一対ずつのレバー46,47のうち、
一方のレバー46,47が図8に示す昇降用モータ52
によって回動板53,ロッド55(図6参照)を介して
回動させられ、その回動がアーム54,56,ロッド5
8,60によって伝達されることにより、4個のレバー
46,47が図6に二点鎖線で示すように一斉に90度
回動させられ、スクリーン位置決め支持装置16,スキ
ージ装置18および半田回収装置20が図6および図7
に実線で示すように、基板支持台38の真上に位置し、
スクリーン印刷を行う下降端位置と、二点鎖線で示すよ
うに、下降端位置より高く、かつ、プリント基板搬送方
向において下流側に移動した上昇端位置とに移動させら
れる。なお、平行四辺形リンク装置を含む昇降機構の構
成は、本出願人に係る特願平4−31580号明細書に
記載の昇降機構と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0018】スクリーン位置決め支持装置16は、上記
フレーム40,42の下側に設けられている。フレーム
40,42の下面には、図6および図7に示すように合
計4個のブラケット76が固定されるとともに、それら
ブラケット76にスクリーン支持台78が取り付けら
れ、スクリーン80とその周縁に固定されたスクリーン
枠82とを支持するようにされている。
【0019】スクリーン80には、図9に示すように、
プリント基板10の被印刷位置に対応する位置に、それ
ぞれ表裏両面に開口する貫通穴83が形成され、クリー
ム状半田はこれら貫通穴83を通ってプリント基板10
に印刷される。スクリーン支持台78は矩形の枠体であ
り、その上にスクリーン枠82が載置されるとともに、
プリント基板搬送方向に平行なX軸方向およびそのX軸
方向と水平面内において直交するY軸方向の位置をそれ
ぞれ、X軸方向位置決め装置およびY軸方向位置決め装
置によって位置決めされるとともに、固定装置によって
スクリーン支持台78に固定されるようになっている。
【0020】次に、スキージ装置18を図1〜図5に基
づいて説明する。スキージ装置18は図2に示すように
スライド84を備えている。スライド84の両側面には
それぞれガイドブロック86,87(図3参照)が固定
されており、前記フレーム40,42にそれぞれ固定の
ガイドレール88,90に移動可能に嵌合されている。
スライド84には、ナット92が固定されるとともに、
両端を一方のフレーム42によって支持されたねじ軸9
4に螺合されており、ねじ軸94がスキージ移動用サー
ボモータ96(図10参照)によって回転させられるこ
とにより、スライド84がX軸方向に移動させられる。
【0021】スライド84上には、フレーム100が固
定されている。フレーム100は、図3に示すように、
一対の側壁102と天壁104と背壁106とから成
り、これらスライド84およびフレーム100にスキー
ジユニット108が設けられている。
【0022】スキージユニット108は、一対のスキー
ジ昇降用エアシリンダ114,116(図3参照)によ
って昇降させられるスキージ昇降部117を備えてお
り、この部分の昇降によって図4に示すスキージ112
がスクリーン80に接近,離間させられる。エアシリン
ダ114,116は天壁104上に下向きに、かつY軸
方向に距離を隔てて固定されており、そのピストンロッ
ド118,120は天壁104に挿通され、その下端部
にそれぞれ固定されたロッド122,124が図2に示
すようにスライド84に立設された一対の案内筒12
6,128に軸方向に摺動可能に嵌合されるとともに、
その下端部にスキージチャック130が回動可能に連結
されている。
【0023】スキージチャック130は、角材132
と、その角材132の長手方向の両端部にそれぞれ固定
されたブラケット134,136と、ブラケット13
4,136に両端を固定された支持部材138に固定の
取付部材140とを有する。角材132の長手方向に距
離を隔てた2個所にはそれぞれ、図2に示すように長穴
142,144が形成されており、ロッド122,12
4の下端部がそれぞれ嵌合されるとともに、スライド8
4の移動方向と平行なピン146,148により角材1
32に回動可能に連結されている。ロッド122,12
4のピン146,148が嵌合されるピン穴150,1
52の内径はやや大きめにされており、スキージチャッ
ク130はロッド122,124を含む垂直面内におい
て小角度回動することができる。
【0024】また、取付部材140には、図4に示すよ
うに前記スキージ112が取り付けられている。スキー
ジ112は、長い板状を成し、ゴムにより作られてお
り、取付部材140にねじにより着脱可能に取り付けら
れたスキージ保持部材156により保持されている。ス
キージ112は、その下端部がフレーム100の背壁1
06から離れる向きに傾斜した状態で、押さえ具158
およびボルト160によってスキージ保持部材156に
着脱可能に固定されており、スキージチャック130と
共に垂直面内で回動する。スキージ112はその上端部
において片持ち状にスキージ保持部材156に固定され
ており、スキージ112の湾曲によって下端部がスキー
ジ保持部材156に対して回動可能となっている。
【0025】なお、スキージ112の欠損時にはスキー
ジ112がスキージ保持部材156に対して着脱され、
プリント基板10の寸法が変わる場合にはスキージ11
2がスキージ保持部材156ごとスキージチャック13
0に対して着脱され、それぞれスキージ112が交換さ
れる。また、図2において162は遮蔽板であり、スキ
ージ保持部材156の長手方向の両端にそれぞれ取り付
けられ、印刷時にクリーム状半田のはみ出しを防止す
る。
【0026】スキージ保持部材156には、図1に示す
ように、スキージ112の背面に対向して一対のロード
セル170(図には1個のみ示されている)が取付板1
72によって取り付けられている。取付板172は、ス
キージ保持部材156にスキージ112の長手方向に平
行に形成された切欠174内に嵌合されるとともに、ボ
ルト176によってスキージ保持部材156に固定され
ており、前記押さえ具158と共同してスキージ112
を挟んで固定する。上記一対のロードセル170は、取
付部材172の下面の前記スキージ昇降用エアシリンダ
114,116に対応する2個所にそれぞれ取り付けら
れ、スキージ112がスクリーン80に接触させられな
い状態では、ロードセル170の検出子178が僅かな
距離を隔ててスキージ112に対向している。
【0027】前記角材132にはまた、図4に示すよう
に、取付部材180によって撹拌ローラ182が取り付
けられている。取付部材180は、角材132からフレ
ーム100の背壁106側に延び出させられた後、下方
に曲げられ、その下端部はスキージ112に小距離隔て
て対向する位置まで延び出させられるとともに、撹拌ロ
ーラ182が軸184により、スキージ112の長手方
向と平行な回転軸線まわりに回転可能に取り付けられて
いる。撹拌ローラ182は長手形状を成し、軸184は
撹拌用モータ186(図10参照)により回転させら
れ、撹拌ローラ182の回転によりクリーム状半田が撹
拌される。クリーム状半田の撹拌については、後に詳述
する。
【0028】さらに、前記スキージチャック130のブ
ラケット134,136の各外面には、図2および図5
に示すように側板190が固定されており、それにより
前記角材132,スキージ112,撹拌ローラ取付け用
の取付部材180および一対の側板190により囲まれ
て成り、下方に開口する空間が形成されている。取付部
材180の角材132から延び出させられた部分には、
その上面と下面とに開口し、スキージ112の長手方向
に延びる長穴192が形成されるとともに、その上側の
開口は、取付部材180に回動可能に取り付けられた蓋
194によって閉塞されるようになっている。スクリー
ン印刷時には、この長穴192からクリーム状半田が供
給される。
【0029】前記スキージ昇降部117には、半田回収
装置20が一体的に昇降可能に設けられている。前記フ
レーム100の背壁106には、図4に示すように上下
方向に延びる一対のガイドレール200(図には一方の
み示されている)がY軸方向に距離を隔てて設けられ、
昇降板202がガイドブロック204,206において
昇降可能に嵌合されている。
【0030】昇降板202の下端部の幅方向の両端から
はそれぞれ、図2および図4に示すように支持板208
が前方に延び出させられている。これら支持板208は
それぞれほぼL字形を成し、スライド84に形成された
切欠210(図2参照)内に嵌入されるとともに、上下
方向に延びるアーム部212は、スキージユニット10
8のスキージチャック130の側面に対向させられてい
る。アーム部212は、図2に示すように、前記ブラケ
ット134,136にそれぞれ形成された嵌合孔214
にピン216が嵌合されることにより一体的に連結され
ており、昇降板202はスキージ112と共に昇降させ
られる。
【0031】上記支持板208には、図4に示すよう
に、すくい取り器218が回動可能に取り付けられてい
る。すくい取り器218は、L字形を成す一対のブラケ
ット220と、それらブラケット220のL字の一方の
アーム部222にそれぞれ取り付けられた取付板224
と、それら取付板224の先端に固定されたすくい取り
部材226とを有し、ブラケット220の他方のアーム
部228において支持板208に形成された長穴230
(図2参照)に嵌合されるとともに、ピン232により
回動可能に取り付けられている。
【0032】アーム部222には下面および先端面に開
口する切欠234が形成されており、取付板224はそ
の一端部において切欠234内に嵌合されるとともに、
ピン236によりY軸方向に平行な軸線まわりに回動可
能に支持されている。この取付板224は、アーム部2
22の下面に固定のプレート238との間に配設された
スプリング240によって他端部がスクリーン80側に
付勢されている。242は、スプリング240の付勢力
に基づくプレート238の回動端を規定するボルトであ
る。
【0033】すくい取り部材226はスキージ112よ
り長く、両端の一対の側壁244は図2に二点鎖線で示
すようにスキージ112の長手方向の両側にそれぞれ位
置している。すくい取り部材226は、スキージ112
の大きさに合わせて交換され、常に側壁244がスキー
ジ112を長手方向の両側から挟み得る長さのものとさ
れる。また、すくい取り部材226の底壁245は、ピ
ン232の軸心を中心とする円弧に沿って湾曲させられ
ており、その上面が部分円筒面状のすくい取り面246
とされている。このすくい取り部材244の先端部に
は、ナイフエッジ248が形成されている。
【0034】上記一対のブラケット220は、水平に配
設されたロッド250によって連結されるとともに、そ
のロッド250の長手方向の中央部にすくい取り部材回
動用エアシリンダ252のピストンロッド254が継手
部材256によって回動可能に連結されている。すくい
取り部材回動用エアシリンダ252は前記昇降板202
に取り付けられたプレート258にピン260によって
回動可能に連結されており、ピストンロッド254の伸
縮によりブラケット220が回動させられ、すくい取り
部材226がスクリーン80に沿って図4に二点鎖線で
示す退避位置と実線で示すすくい取り位置とに移動させ
られる。
【0035】前記角材132には、図2に示すようにそ
の長手方向の中央に長穴264が形成されるとともに、
昇降ロッド266の下端部が嵌合され、ピン268によ
り角材132に回動可能に連結されている。昇降ロッド
266は、スライド84に形成された貫通穴270を通
ってスライド84の上方に突出させられるとともに、そ
の突出端に取り付けられたばね受け272と、スライド
84の下面に固定のばね受け274との間に配設された
スプリング276によって上方へ付勢されており、それ
により、前記スキージ112,スキージ保持部材15
6,スキージチャック130,ピストンロッド118,
120,ロッド122,124,撹拌ローラ182,半
田回収装置20,昇降ロッド266およびばね受け27
2等により構成され、昇降用エアシリンダ114,11
6によって昇降させられるスキージ昇降部117の重量
が軽減されている。スプリング276が重量軽減装置を
構成しているのである。
【0036】本実施例においてスプリング276のばね
荷重は、スキージ112がちょうどスクリーン80に接
触するまで下降したとき、その重量が0となり、スクリ
ーン80に重量が加えられない大きさとされている。し
たがって、スキージ部材112は、エアシリンダ11
4,116の上側のエア室に供給されるエアの圧力が0
のときはスクリーン80に0の力で接触し、エアの圧力
増大に伴って接触力が増大する。なお、非印刷時にはエ
アシリンダ114,116の上側の室が大気に解放され
る一方、下側の室にエアが供給され、スキージ112は
上昇端位置に上昇させられてスクリーン80から離間す
る。また、ばね受け272上にはドグ280が取り付け
られており、スキージ部材112の下降端がスキージ下
降端センサ282によって検出されるようになってい
る。
【0037】本スクリーン印刷機は、図10に示す制御
装置290によって制御される。制御装置290はコン
ピュータを主体とするものであり、ロードセル170お
よびスキージ下降端センサ282の各検出信号が供給さ
れる。また、スキージ装置18等を昇降させる前記昇降
用モータ62,スキージ装置18を移動させるスキージ
移動用サーボモータ96,スキージ昇降用エアシリンダ
114,116,攪拌用モータ186およびすくい取り
部材回動用エアシリンダ252の他、図示は省略する
が、基板コンベア12,基板位置決め支持装置14,ス
クリーン搬送装置22,スクリーン収容装置24および
スクリーン清掃装置26が接続されている。これらはコ
ンピュータのROMに格納されたプログラムに従って制
御され、プリント基板10の搬送,位置決め,スクリー
ン印刷,スクリーン80の交換,清掃,クリーム状半田
の回収等が行われる。
【0038】次に作動を説明する。以上のように構成さ
れたスクリーン印刷機においてプリント基板10にクリ
ーム状半田を印刷する場合には、スクリーン位置決め支
持装置16,スキージ装置18および半田回収装置20
は下降端位置にあり、スクリーン80がスクリーン支持
台78上に位置決め固定される。また、スキージ装置1
8においてスライド84は、スクリーン80の印刷領域
中、X軸方向において一方の端であって、スキージ11
2の先端が移動方向上流側に傾斜した状態となる印刷開
始位置に位置させられ、スキージ112は上昇端位置に
ある。また、すくい取り部材226はスキージ112と
共に上昇端位置にあり、かつ、すくい取り位置にあり、
角材132,スキージ12,撹拌ローラ取付け用の取付
部材180,一対の側板190およびすくい取り部材2
26によって囲まれた閉空間内には、長穴192からク
リーム状半田が供給されている。そして、プリント基板
10が基板コンベア12によって搬送され、基板支持台
38により上昇させられてスクリーン80の下面に接触
させられれば、スキージ112が下降させられてスクリ
ーン80に接触させられ、接触後、すくい取り部材26
6が退避位置に回動させられてクリーム状半田がスクリ
ーン80上に載せられる。
【0039】スキージ下降時には、制御装置290の制
御により、エアシリンダ114,116の上側の室にエ
アが供給されるとともに下側の室が大気に解放され、ス
キージ112が下降させられてスクリーン80に接触さ
せられる。この際、前述のようにスキージ昇降部117
の重量はスプリング276によってちょうど打ち消され
るようにされているため、スキージ112はエアシリン
ダ114,116に供給されるエア圧力のみでスクリー
ン80に接触させられる。スキージ昇降部117の重量
に関係なく、所望の圧力でスキージ112をスクリーン
80に接触させることができるのである。
【0040】スキージ昇降部117が、スキージ112
の先端がスクリーン80に接触した状態から更に小距離
下降させられれば、スクリーン80に対する接触荷重が
増大し、スキージ112はゴム製であるため、図1に二
点鎖線で示すように弾性変形して湾曲する。その結果、
スキージ112の先端部がロードセル170側に回動
し、ロードセル170の検出子178に当接する。この
ときロードセル170により検出される荷重はスキージ
112のスクリーン80に対する接触荷重に1対1に対
応しており、制御装置290はロードセル170の検出
信号に基づいて接触荷重を求め、クリーム状半田,プリ
ント基板10,スクリーン80等の種類により予め設定
されてコンピュータのROMに格納されている基準接触
荷重と比較し、供給エア圧力を決定するのであり、それ
によりスキージ112は適切な接触荷重でスクリーン8
0に接触させられる。
【0041】スキージ112は長手方向に隔たった位置
においてそれぞれ2個のエアシリンダ114,116に
よりスクリーン80に接触させられるため、接触圧を任
意に調節することができる。例えば、プリント基板10
やスクリーン80に傾きがあっても、スキージ112は
ピン146,148のまわりに回動してそれらに沿うた
め、スキージ112を均一な圧力でスクリーン80に接
触させることができる。この場合、2個のロードセル1
70の各検出信号に基づいて求められる接触荷重が同じ
大きさとなるようにスキージ昇降用エアシリンダ11
4,116への各供給エア圧力を決定するのである。
【0042】また、スキージ112の両端部の接触圧を
意図的に異ならせることもできる。スキージ112の両
端部の基準接触荷重を異なる大きさに設定し、それら基
準接触荷重が得られるようにスキージ昇降用エアシリン
ダ114,116への供給エア圧力を決定するのであ
る。それにより、例えば、スクリーン80に形成された
貫通穴83の径が極めて小さく、クリーム状半田が入り
難い場合などには、スキージ112のその貫通穴83上
を移動する部分の接触圧を大きくすることにより、クリ
ーム状半田を確実に印刷することができる等の効果が得
られる。
【0043】このようにスキージ112が下降させられ
てスクリーン80に接触させられるとき、撹拌ローラ1
82および側板190も共に下降させられ、スクリーン
80の僅かに上方に位置させられる。そのため、印刷開
始時には、スクリーン80上に載せられたクリーム状半
田はスキージ112,撹拌ローラ182,側板190お
よびスクリーン80によって囲まれた空間内に収容さ
れ、スキージ112の移動に伴って自然に撹拌されると
ともに、撹拌ローラ182の回転によっても適度に撹拌
され、印刷に適した粘度に保たれる。
【0044】スキージ112がスクリーン80に接触さ
せられるとともに移動させられ、1枚のプリント基板1
0についてクリーム状半田の印刷が行われたならば、す
くい取り部材226が図4に実線で示すすくい取り位置
へ回動させられ、スクリーン80上からクリーム状半田
をすくい上げる。
【0045】すくい取り部材226は図4において時計
方向に回動させられ、スクリーン80上のクリーム状半
田を押しつつスキージ112に向かって移動する。すく
い取り部材226はスプリング240により、その先端
部が下方に下がる向きに付勢されており、そのため先端
部がスキージ112に近接する前にスクリーン80に接
触し、ナイフエッジ248がスクリーン80に押し付け
られた状態となる。そのため、すくい取り部材226が
更に回動させられるとき、ナイフエッジ248はスクリ
ーン80に沿って移動し、クリーム状半田を掻き取りつ
つスキージ112側に移動することとなり、実線で示す
ようにナイフエッジ248がスキージ112に近接する
状態では、スキージ112により移動を止められたクリ
ーム状半田とスクリーン80の間に進入してクリーム状
半田をすくい取り面246上にすくい上げる。すくい取
り部材226はナイフエッジ248がスキージ112に
対して小距離離れた位置まで回動させられるのみであっ
て、スキージ112には接触させられないため、ゴム製
のスキージ112がナイフエッジ248によって傷めら
れることがない。
【0046】すくい取り後、スキージ112,撹拌ロー
ラ182およびすくい取り部材226が上昇させられつ
つスライド84が図4において小距離左方へ移動させら
れる。そのため、すくい取り部材226およびスキージ
112は斜め上方へ移動させられ、すくい取り部材22
6はスクリーン80上のクリーム状半田を掻き取りつつ
上昇することとなる。この場合、正確には、すくい取り
部材266はその先端部がスプリング240により付勢
され、ナイフエッジ248がスクリーン80に押し付け
られているため、すくい取り部材226が上昇させられ
るとき、ナイフエッジ248はただちにスクリーン80
から離間するのではなく、小距離スクリーン80上を移
動してクリーム状半田をすくい取りつつ上昇することと
なる。そのため、すくい取り部材226とスキージ11
2との間には隙間があるが、クリーム状半田には粘性が
あり、また、すくい取り部材226およびスキージ11
2が斜め上方に移動させられることにより、すくい取り
部材226とスキージ112との間の隙間にあるクリー
ム状半田はスクリーン80からすくい取られることとな
り、また、それらの間から漏れ落ちることはない。
【0047】このようにクリーム状半田がスクリーン8
0からすくい取られた後、新たなプリント基板10が搬
送され、位置決めされるとともにスクリーン80の下面
に密着させられたならば、スキージ112およびすくい
取り部材226は印刷開始位置へ移動させられるととも
に下降させられてスクリーン80に接触させられる。そ
して、すくい取り部材226が図4において反時計方向
に回動させられ、退避位置へ退避させられてクリーム状
半田がスクリーン80上に載せられる。すくい取り面2
46上のクリーム状半田は撹拌ローラ182によりしご
かれてスクリーン80上に載せられるのであり、スキー
ジ112の移動によりプリント基板10に印刷される。
【0048】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、スライド84,ナット92,ねじ軸94,
スキージ移動用サーボモータ96,昇降用エアシリンダ
114,116およびスプリング276がスキージ11
2をスクリーン80に接近,離間させるとともにスクリ
ーン80上を移動させるスキージ駆動装置を構成し、ロ
ードセル170が荷重検出手段を構成し、制御装置29
0のロードセル170の検出結果に基づいてスキージ昇
降用エアシリンダ114,116への供給エア圧力を制
御する部分が荷重制御手段を構成しているのである。
【0049】なお、上記実施例においてスキージ112
はその上端部においてスキージ保持部材156に固定さ
れ、先端部のみが回動するようにされていたが、スキー
ジの上端部をピン等によりスキージ保持部材に回動可能
に取り付け、スクリーンへの接触時にスキージ全体が回
動するようにしてもよい。
【0050】請求項1の発明の別の実施例を図11およ
び図12に示す。本実施例は、スキージ300とスキー
ジ保持部材302との直線状の相対移動に基づいてスキ
ージ300のスクリーン80への接触荷重を検出するよ
うにしたものである。
【0051】スキージ保持部材302は、図示しないス
キージ駆動装置により昇降させられるとともにスクリー
ン80に沿って移動させられる。スキージ300は、一
対のガイドロッド306を備えた取付部材308に取り
付けられており、ガイドロッド306はスキージ保持部
材302に形成された一対の嵌合穴310にリニアボー
ルベアリング314を介して軸方向に相対移動可能に嵌
合されている。ガイドロッド306と嵌合穴310の底
部との間にはロードセル312が設けられている。ま
た、スキージ300の下端部は、一方の側面が他方の側
面に向かって傾斜させられてエッジ部316とされてい
る。318は、スキージ保持部材302とスキージ30
0との間に設けられたゴム板であり、スキージ保持部材
302とスキージ300との間の隙間を塞ぐとともに、
スキージ300のスキージ保持部材302からの離間限
度を規定する。
【0052】スクリーン印刷時には、スキージ保持部材
302が下降させられてスキージ300がスクリーン8
0に接触させられる。その状態から更にスキージ保持部
材302が下降させられることにより、スキージ300
のスクリーン80に対する接触荷重が増大し、ロードセ
ル312が接触荷重に対応する検出信号を発する。それ
により接触荷重が検出され、スキージ保持部材302の
昇降量の調節によりスキージ300が適切な接触荷重で
スクリーン80に接触させられる。なお、スキージ30
0がスクリーン80に接触させられた状態から更にスキ
ージ保持部材302が下降させられるとき、ガイドロッ
ド306はスキージ保持部材302に対して相対移動す
るが、リニアボールベアリング314を介して嵌合され
ているため、摺動抵抗が少なくて済み、また、スキージ
300がスクリーン80に接触してクリーム状半田を塗
布するとき、スキージ300の僅かな傾きが許容され
る。
【0053】なお、図11および図12に示す実施例に
おいてスキージ300はスキージ保持部材302により
回動不能に保持されていたが、図13に示すように、ス
キージ保持部材320の下面に一対のロードセル322
(図には1個のみ示されている)を介してスキージ32
4を取り付けるようにしてもよい。スキージ324の下
端部は二等辺三角形状のエッジ部326とされ、スクリ
ーン80への接触時にモーメントが生じないようにされ
ている。
【0054】請求項3の発明の実施例を図14に示す。
この実施例は、スキージ330の背面にストレンゲージ
332を貼り付けてスクリーン80に対する接触荷重を
検出するようにしたものである。ストレンゲージ332
は、スキージ330の印刷時の移動方向(図14におい
て右方)において上流側の面に貼り付けられている。し
たがって、印刷時にスキージ330がスクリーン80に
接触させられればストレンゲージ332に歪みが生ず
る。この歪みはスキージ330の弾性変形量、すなわち
スクリーン80に対する接触荷重に対応しており、スト
レンゲージ332の検出結果に基づいて接触荷重がわか
る。
【0055】請求項2の発明の実施例を図15〜図22
に示す。本実施例は、スキージ装置340以外の部分は
前記図1〜図10に示す実施例と同じであり、スキージ
装置340のみについて説明する。スキージ装置340
は、図示しないフレームによりX軸方向に移動可能に支
持されたスライド342を有しており、スライド342
はスキージ移動用サーボモータ343(図22参照)に
より移動させられる。スライド342のY軸方向に隔た
った両端部にはそれぞれ、図16に示すように支持部材
344が立設されている。これら支持部材344はL字
形を成し、水平に延び出させられた各アーム部346に
は、Y軸方向に配設された支持板348の両端部がそれ
ぞれ固定されている。
【0056】支持板348の長手方向の中央部には、ス
キージ昇降用エアシリンダ350が下向きに固定されて
いる。スキージ昇降用エアシリンダ350のピストンロ
ッド352は支持板348に形成された貫通穴354内
に嵌入させられるとともに、スキージ356のスクリー
ン358への接触荷重を調節する接触荷重調節用エアシ
リンダ360のピストンロッド362が連結されてお
り、接触荷重調節用エアシリンダ360はスキージ昇降
用エアシリンダ350により昇降させられる。なお、ス
クリーン358は、実際には図15に示す位置よりも下
方にある。
【0057】図17に示すように、ピストンロッド36
2に固定のピストン364はシリンダハウジング366
に気密かつ摺動可能に嵌合されており、ピストン364
の上側にエア室368が形成され、下側に大気圧室37
0が形成されている。エア室368は、電磁方向切換弁
372および電磁比例減圧弁374の切換えにより、エ
ア源376と大気とに択一的に連通させられ、シリンダ
ハウジング366が昇降させられる。
【0058】電磁方向切換弁372はエア室368とエ
ア源376との間に設けられ、電磁比例減圧弁374は
電磁方向切換弁372とエア源376との間に設けられ
ている。電磁方向切換弁372の切換えは制御装置38
0により制御され、エア室368をエア源376に連通
させる状態と電磁比例減圧弁374に連通させる状態と
に切り換えられる。電磁方向切換弁372がエア室36
8をエア源376に連通させる状態では、シリンダハウ
ジング366は、底壁379がピストンロッド362に
当接する上昇端位置に位置させられる。
【0059】電磁比例減圧弁374の切換えは、電磁方
向切換弁372がエア室368を電磁比例減圧弁374
に連通させる状態に切り換えられた状態で制御装置38
0により行われる。制御装置380は、後述するよう
に、スキージ356のスクリーン358への接触荷重に
基づいて電磁比例減圧弁374の励磁電流の供給,停止
を制御し、エア室368の圧力を接触荷重が予め定めら
れた設定荷重になるように制御する。
【0060】接触荷重調節用エアシリンダ360のシリ
ンダハウジング366の下面には、図15,図16に示
すように、取付板386がY軸方向に固定されている。
取付板386の下面には、回動板388がX軸方向に平
行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。回動
板388はY軸方向に長く、図16に示すように、長手
方向の中央部上面に立設された一対の支持板390は、
取付板386の下面に突設された連結ブロック392を
挟み、これら支持板390および連結ブロック392に
支持軸394が回転可能に嵌合され、回動板388が取
付板386にX軸方向に平行な軸線まわりに回動可能に
取り付けられている。
【0061】回動板388の下側には2個の荷重センサ
398を介して印刷ヘッド400が取り付けられてい
る。荷重センサ398および印刷ヘッド400は、回動
板388と共にX軸方向に平行な軸線まわりに回動可能
であり、また、スキージ昇降用エアシリンダ350およ
び接触荷重調節用エアシリンダ360により昇降させら
れる。昇降は、取付板386に固定されて前記支持板3
48を貫通する一対のガイドロッド402により案内さ
れる。また、取付板386には一対のロッド404が回
動可能に取り付けられて支持板348の上方へ突出させ
られており、これらロッド404を支持板348に取り
付けられた把持装置406が把持,解放することによ
り、取付板386が所定の高さに固定され、あるいは昇
降が許容される。
【0062】2個の荷重センサ398は、図16に示す
ように、回動板388と、印刷ヘッド400の取付部材
410との間のY軸方向に隔たった2個所にそれぞれ取
り付けられている。図18および図19に示すように、
荷重センサ398の本体414は断面形状が矩形の角柱
状を成し、本体414の一端部には、本体414を幅方
向に貫通する貫通穴416が形成されている。
【0063】この貫通穴416は本体414の長手方向
に長い長穴であり、本体414は基端部と先端部とが互
に平行な2枚の連結板部により連結された状態になって
いる。これら両連結板部の互に対向する面にはそれぞれ
歪ゲージ418が2枚ずつ貼られている(図19には2
枚のみ示されている)。これら4枚の歪ゲージ418は
図20に示すブリッジ回路420を構成しており、歪ゲ
ージ418の歪がブリッジ回路420により電気信号に
変換されるとともに、図示しない信号処理回路を経て制
御装置380に供給される。
【0064】本体414の基端部には突部424が形成
され、それによって、本体414の貫通穴416が開口
する両側面と直交する一面は基端部において他の部分よ
り外方へ突出させられている。また、貫通穴416の開
口部は、本体414の基端部に固定されたカバー426
によって覆われている。カバー426は本体414の両
側面から僅かに離れた状態で貫通穴416の開口部を覆
っている。
【0065】荷重センサ398は、本体414の突部4
24が取付部材410の上面に接触し、先端部と回動板
388との間にシム428(図16参照)を挟んだ状態
で、それら突部424と先端部がそれぞれねじにより取
付部材410と回動板388とに固定されている。荷重
センサ398は、本体414の長手方向に隔たった一方
の端部と取付部材410との間および他端部と回動板3
88との間にそれぞれ、僅かに隙間が生ずる状態で取り
付けられているのであり、上下方向の荷重が加えられた
とき、歪ゲージ418に歪が生ずる。制御装置380
は、歪ゲージ418に生ずる歪に基づいて、歪ゲージ4
18に加えられる荷重を負の値で算出するように構成さ
れている。
【0066】印刷ヘッド400の上記取付部材410の
下面には、図15および図16に示すように取付ブロッ
ク434が固定されている。取付ブロック434はY軸
方向に長く、図15に示すように、取付部材410に形
成されたあり溝436に取付ブロック434に設けられ
た突部438が嵌合され、ねじ440とロック部材44
1とにより取付部材410に固定されている。
【0067】取付ブロック434のY軸方向に隔たった
両端部にはそれぞれ、図16に示すように下方に延び出
す取付部442が設けられ、側板444が固定されてい
る。各取付部442の外面にはそれぞれ図15に示すよ
うに大径の頭部を有する段付状の突起446が突設さ
れ、側板444はL字形の切欠448において突起44
6の軸部に嵌められるとともに、側板444に形成され
た別の切欠450を通って取付ブロック434にねじ4
52が螺合され、側板444が取付ブロック434に固
定されている。
【0068】また、一対の側板444の上端部間および
取付ブロック434から突出した突出端部間にはそれぞ
れ、蓋板455および背板453が配設され、一対の側
板444間の上側開口および側方開口を閉塞している。
これら蓋板455および背板453は一体的に設けら
れ、背板453の上下方向に延びる両端部にそれぞれ設
けられた耳片において、一対の側板444にそれぞれ上
下方向に形成された嵌合溝に嵌合されている。蓋板45
5は、背板453の上端部であって、一対の耳片の間の
部分から前記ねじ440の下側に向かって斜めに延び出
させられている。
【0069】上記一対の側板444の間に前記スキージ
356が配設されている。上記一対の取付部442の間
には、回動部材454が軸456(図15参照)により
Y軸方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられ
ている。回動部材454には、Y軸方向に長く、スキー
ジ356を支持するスキージ保持部材458が取り付け
られており、回動部材454が回動させられることによ
り、スキージ356は図15に一点鎖線で示す位置と二
点鎖線で示す位置との間で移動させられ、スクリーン3
58に対する接触角度が調節される。スキージ356
は、接触角度が何度であっても、側板444より僅かに
下方に突出するようにされている。この回動部材454
は、図15に示すように、取付部442の長穴460を
通って回動部材454に螺合されたねじ462が締め込
まれることにより、取付ブロック434に固定される。
【0070】前記一対の側板444には、図15に示す
ように、半田回収装置470が取り付けられ、スキージ
356や回動部材454等と共に印刷ヘッド400を構
成している。側板444の外面にはそれぞれ、2個のレ
バー472,474の一端部が回動可能に取り付けられ
るとともに、これらレバー472,474の他端部に回
動可能に取り付けられたリンク476の自由端部にすく
い取り部材478が固定されている。すくい取り部材4
78は先端ほど厚さが薄くされている。
【0071】側板444にそれぞれ取り付けられたレバ
ー474は連結板480により連結され、連結板480
にはすくい取り部材回動用エアシリンダ482のピスト
ンロッド484が回動可能に連結されている。すくい取
り部材回動用エアシリンダ482は、前記取付部材41
0に固定の支持部材486により回動可能に支持されて
おり、ピストンロッド484の伸縮により、すくい取り
部材478は、図15に示すようにクリーム状半田をす
くい取るすくい取り位置と、図21に示すようにスクリ
ーン358上から退避した退避位置とに移動させられ
る。
【0072】すくい取り部材478はすくい取り位置に
おいて、スキージ356,側板444,背板453,蓋
板455と共に、閉じられたクリーム状半田収容空間を
形成し、これらすくい取り部材478,スキージ35
6,側板444,背板453および蓋板455が印刷剤
収容器488を構成している。なお、クリーム状半田の
供給時には、すくい取り部材478をすくい取り位置に
移動させた状態で、背板453および蓋板455を外
し、すくい取り部材478上にクリーム状半田を載せた
後、側板444に背板453および蓋板455を嵌め
る。
【0073】本スキージ装置340を有するスクリーン
印刷機は、前記制御装置380により制御される。制御
装置380はコンピュータを主体とするものであり、図
22に示すように、前記荷重センサ398の検出信号が
供給されるとともに、前記昇降用モータ52,スキージ
移動用サーボモータ343,スキージ昇降用エアシリン
ダ350,電磁方向切換弁372,電磁比例減圧弁37
4,すくい取り部材回動用エアシリンダ482を制御す
る。
【0074】スキージ装置340において印刷開始前に
は、スキージ昇降用エアシリンダ350のピストンロッ
ド352および接触荷重調節用エアシリンダ360のシ
リンダハウジング366はいずれも上昇端位置にあり、
スキージ356が上昇端に位置するとともに、印刷方向
において上流側に位置する。また、すくい取り部材47
8はすくい取り位置にあり、クリーム状半田は印刷剤収
容器488内に収容された状態にある。このようにスキ
ージ356がスクリーン358に接触しない状態では、
荷重センサ398には印刷ヘッド400の総重量Wが下
向きに加えられる。このとき、2個の荷重センサ398
の出力値の和は負の値−Wとなるのであるが、制御装置
380は、その負の値−Wを読み込むとともに、それの
絶対値Wから印刷剤収容器488が空の状態での印刷ヘ
ッド400の重量wを引いて印刷剤の重量(残量)W−
wを演算し、記憶する。
【0075】印刷時には印刷ヘッド400は、把持装置
406によるロッド404の把持が解かれた状態でスキ
ージ昇降用エアシリンダ350により下降させられ、ス
キージ356がスクリーン358の上方3mmの位置へ下
降させられる。この下降後、制御装置380は、荷重セ
ンサ398の出力値(スキージ356がスクリーン35
8に接触するまでは−W)に絶対値Wを加える演算を微
小時間毎に繰り返す。この演算結果はスキージ356の
スクリーン358への接触荷重Fを正の値で示すことと
なる。
【0076】上記下降終了後、接触荷重調節用エアシリ
ンダ360のエア室368が電磁比例減圧弁374に連
通させられ、エア室368内の圧力が漸減させられる。
それによりシリンダハウジング366が下降し、印刷ヘ
ッド400が下降させられてスキージ356がスクリー
ン358に接触させられる。
【0077】また、スキージ356の下降と並行してす
くい取り部材478が退避位置へ移動させられる。な
お、スクリーン358にY軸方向の傾きがあるとき、荷
重センサ398および印刷ヘッド400は支持軸394
のまわりに回動し、スクリーン358に均一に接触させ
られる。これら荷重センサ398および印刷ヘッド40
0の回動可能範囲は、回動板388の長手方向の端部が
取付板386の長手方向の端部に設けられた図示しない
ストッパに当接することにより規制される。
【0078】スキージ356がスクリーン358に接触
した状態から更に下降させられれば、スキージ356が
弾性変形させられるとともに、2個の荷重センサ398
の本体414に接触荷重Fの反力F′が加えられ、歪ゲ
ージ418に加えられる引張荷重が減少する。この時期
には、前述のように制御装置380が荷重センサ398
の出力値からスキージ356のスクリーン358への接
触荷重Fを求める演算を微小時間毎に繰り返しており、
接触荷重Fを図示しない表示装置に表示させるため、作
業者は接触荷重Fを知ることができる。荷重センサ39
8および制御装置380の上記演算を行う部分が接触荷
重を検出する荷重検出手段を構成しているのである。
【0079】スキージ356をスクリーン358に接触
させるべく印刷ヘッド400を下降させるとき、制御装
置380は接触荷重調節用エアシリンダ360のエア室
368の圧力をスキージ356のスクリーン358への
接触荷重Fに基づいて制御する。接触荷重Fが設定荷重
より低いときには、電磁比例減圧弁374をエア室36
8を大気に連通させる状態に切り換え、接触荷重Fが設
定荷重より高いときには、エア室368をエア源376
に連通させる状態に切り換えるのである。印刷が行わ
れ、印刷剤収容器488内のクリーム状半田が減るに従
って印刷ヘッド400の総重量が減少し、スクリーン印
刷に適した接触荷重を得るためには、エア室368の圧
力をクリーム状半田の減少に伴って低下させることが必
要であるが、この要求が接触荷重Fに基づくエア室36
8の圧力の制御により簡単に満たされる。
【0080】また、このエア室368の圧力制御はスク
リーン印刷中も行われるため、スクリーン358の表面
とスライド342の移動方向との平行度が悪い場合で
も、接触荷重Fは設定荷重に保たれ、印刷が精度良く行
われる。なお、把持装置406は、スクリーン印刷の休
止中に印刷ヘッド400が自重により下降し、スクリー
ン358に過大な荷重で接触してそれを損傷させること
を防止するために設けられているものであり、スクリー
ン印刷中は解放状態に保たれる。
【0081】1枚のプリント基板の印刷終了後、すくい
取り部材478がすくい取り位置へ回動させられ、スク
リーン358上のクリーム状半田をすくい取る。すくい
取り後、制御装置380による電磁比例減圧弁374の
制御が停止されるとともに、印刷ヘッド400が、接触
荷重調節用エアシリンダ360およびスキージ昇降用エ
アシリンダ350によって上昇させられつつ、スライド
342によって印刷開始位置へ移動させられる。そのた
め、スキージ356およびすくい取り部材478は斜め
上方へ移動させられ、すくい取り部材478はスクリー
ン358上のクリーム状半田を掻き取りつつ上昇するこ
ととなる。
【0082】スキージ356およびすくい取り部材47
8がスクリーン358から離れれば、荷重センサ398
は再び印刷ヘッド400の総重量を検出する状態とな
り、制御装置380は、この状態での荷重センサ398
の検出値から前述のようにクリーム状半田の残量を演算
し、残量が下限量以下であればクリーム状半田の自動供
給装置にクリーム状半田を補給させ、あるいは作業者に
報知してクリーム状半田を補充させる等適宜の処理を行
う。
【0083】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、回動板388がスキージ保持部材を構成
し、制御装置380の接触荷重Fに基づいて接触荷重調
節用エアシリンダ360のエア室368の圧力を制御す
る部分が荷重制御手段を構成し、制御装置380の印刷
剤の残量を演算する部分が印刷剤残量演算手段を構成し
ている。
【0084】また、被把持部材としてのロッド404お
よびロッド404を把持する把持装置406が機械的な
ブレーキ装置を構成しており、印刷ヘッド400が自重
で下降してスクリーン358に過大な荷重を加えること
を回避する等の目的で、印刷ヘッド400の昇降を阻止
する機能を果たす。
【0085】なお、接触荷重調節用エアシリンダ360
は、エア室368へのエアの供給により荷重センサ39
8および印刷ヘッド400を持ち上げ、エア室368か
らのエアの排出により荷重センサ398および印刷ヘッ
ド400を下降させるものとされており、スキージ35
6はスクリーン358に印刷ヘッド400の総重量を超
える接触荷重を加えることができない。したがって、印
刷ヘッド400の総重量を超える接触荷重が必要な場合
には、例えば、接触荷重調節用エアシリンダ360を、
ピストン364の両側の室へのエアの供給により両方向
に作動可能な複動式とするとともに、スキージ356を
スクリーン358に押しつける向きの作動圧力を制御す
る圧力制御装置を設ければよい。
【0086】また、上記各実施例においてスキージユニ
ットは1組のみ設けられ、スクリーン印刷は一方向のみ
に行われるようになっていたが、スキージユニットを2
組設け、往復印刷するようにしてもよい。この場合、各
組毎に撹拌ローラおよびすくい取り部材を設けてもよ
く、一方のスキージユニットに対してのみすくい取り部
材を設け、攪拌ローラは共通に設けてもよい。例えば、
2個のスキージおよびすくい取り部材はそれぞれ独立し
て昇降可能に設けられ、交互にスクリーンに接触させら
れてクリーム状半田を印刷するため、1回印刷する毎に
クリーム状半田をすくい取る必要がなく、スクリーンの
交換時等、クリーム状半田をすくい取ることが必要な場
合に、すくい取りを行わない方のスキージを退避させた
状態ですくい取り部材を上昇端位置から下降させるとと
もに退避位置からすくい取り位置へ移動させ、スキージ
と共同してクリーム状半田をすくい取るようにするので
ある。また、攪拌ローラを設ける場合には、2個のスキ
ージの間に位置を固定して設け、いずれのスキージにつ
いても、その間にあるクリーム状半田を攪拌するように
する。
【0087】また、すくい取り部材および撹拌ローラを
設けることは不可欠ではなく、これらを省略してもよ
い。
【0088】さらに、図1〜図14に示す各実施例にお
いては、スキージ昇降部117の重量がスプリング27
6によって消去されるようになっていたが、スキージ昇
降部の重量より大きい荷重でスキージをスクリーンに接
触させる場合には重量を消去することは不可欠ではな
く、スプリングは省略してもよい。
【0089】また、検出されたスキージのスクリーンに
対する接触荷重と比較される基準接触荷重は、クリーム
状半田,プリント基板10,スクリーン80等の種類に
よって設定するのみならず、本出願人に係る特願平3−
233882号の明細書に記載されているように、印刷
結果を検出する装置を設け、その検出結果に基づいて設
定してもよい。
【0090】さらに、前記各実施例においては、スキー
ジ112,356がスクリーン80,358に接触させ
られる際、撹拌ローラ182および半田回収装置20、
あるいは印刷ヘッド400等がスキージ112,356
と共に昇降させられるようになっていたが、スキージ1
12,356がスクリーン80,358に接触する直前
までは全体が下降し、接触時にはスキージ112,35
6およびスキージ保持部材156,458のみが他の部
材に対して昇降させられてスキージ112,356がス
クリーン80,358に接触するようにしてもよい。こ
のようにすればスキージ112,356の昇降量の微調
整が可能であり、接触荷重をより精密に管理することが
できる。
【0091】さらにまた、スキージ昇降部117の重量
の全部がスクリーン80に掛からないようにすることは
不可欠ではなく、一部は掛かるようにしてもよい。接触
圧を大きくすることが必要な場合には、スキージ昇降部
117の重量をスクリーン80に掛けることによって、
供給エア圧力を小さくすることができるのである。
【0092】さらに、上記各実施例においてスキージの
スクリーンへの接触荷重は印刷開始前に検出されて調節
され、印刷中には検出,調節されないようになっていた
が、印刷中に検出,調節するようにしてもよい。そのよ
うにすれば、例えば、1枚のスクリーンあるいはプリン
ト基板中に印刷方向において傾斜や凹凸があっても、接
触荷重の検出,調節によりプリント基板全体について一
定あるいは予め設定された接触荷重でクリーム状半田を
印刷することができる。
【0093】また、ロードセル170,312,322
は、1個あるいは3個以上設けてもよく、複数個設ける
場合、各検出値の平均値を接触荷重としてもよい。
【0094】さらに、上記各実施例においてクリーム状
半田は予め取付部材180,側板190,攪拌ローラ1
82およびすくい取り部材226により囲まれて成る空
間や印刷剤収容器418内に供給されるようになってい
たが、印刷開始時に適度な粘度に練られたクリーム状半
田をスクリーン上に載せ、そのクリーム状半田上へスキ
ージ112が移動して印刷を開始するようにしてもよ
い。
【0095】また、図15〜図22に示す実施例におい
て、接触荷重調節用エアシリンダ360をスキージ35
6の長手方向に複数個設け、スキージ356の長手方向
の複数個所において接触荷重を異ならせ、あるいはスク
リーン358に凹凸があっても、接触荷重が均一になる
ようにしてもよい。
【0096】さらに、図15〜図22に示す実施例にお
いて、クリーム状半田は撹拌されないようになっていた
が、図1〜図14に示す実施例におけると同様に撹拌さ
れるようにしてもよい。
【0097】また、上記各実施例の各構成要素は、互に
組み合わせを変えて実施することが可能である。その
他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識
に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例であるスクリーン印
刷機のスキージ周辺を示す正面図である。
【図2】上記スクリーン印刷機のスキージ装置の要部を
拡大して示す側面図(一部断面)である。
【図3】上記スキージ装置を示す側面図である。
【図4】上記スキージ装置を半田回収装置と共に示す正
面断面図である。
【図5】上記スキージ装置を半田回収装置と共に示す正
面図である。
【図6】上記スクリーン印刷機を示す正面図である。
【図7】上記スクリーン印刷機の側面図である。
【図8】上記スクリーン印刷機の平面図である。
【図9】上記スクリーン印刷機のスクリーンの一部を示
す側面断面図である。
【図10】上記スクリーン印刷機を制御する制御装置の
うち、請求項1の発明に関連の深い部分を取り出して示
す図である。
【図11】請求項1の発明の別の実施例であるスクリー
ン印刷機のスキージ周辺部を示す側面断面図である。
【図12】図11に示すスキージ周辺の正面断面図であ
る。
【図13】請求項1の発明の更に別の実施例であるスク
リーン印刷機のスキージ周辺部を示す正面図である。
【図14】請求項3の発明の一実施例であるスクリーン
印刷機のスキージ周辺部を示す正面図である。
【図15】請求項2の発明の一実施例であるスクリーン
印刷機のスキージ装置を示す正面図(一部断面)であ
る。
【図16】図15に示すスキージ装置を示す側面図(一
部断面)である。
【図17】図15に示すスキージ装置の接触荷重調節用
エアシリンダへのエアの供給回路を示す図である。
【図18】図15に示すスキージ装置の荷重センサを示
す正面図である。
【図19】図19に示す荷重センサの平面断面図であ
る。
【図20】図19に示す荷重センサのブリッジ回路を示
す図である。
【図21】図15に示すスキージ装置において半田回収
装置のすくい取り部材が退避位置にある状態を示す図で
ある。
【図22】図15に示すスキージ装置を備えたスクリー
ン印刷機を制御する制御装置のうち、請求項2の発明に
関連の深い部分を取りだして示す図である。
【符号の説明】
10 プリント基板 18 スキージ装置 38 基板支持台 78 スクリーン支持台 80 スクリーン 84 スライド 92 ナット 94 ねじ軸 96 スキージ移動用サーボモータ 108 スキージユニット 112 スキージ 114,116 スキージ昇降用エアシリンダ 117 スキージ昇降部 156 スキージ保持部材 170 ロードセル 276 スプリング 290 制御装置 300 スキージ 302 スキージ保持部材 312 ロードセル 320 スキージ支持板 322 ロードセル 324,330 スキージ 332 ストレンゲージ 343 スキージ移動用サーボモータ 350 スキージ昇降用エアシリンダ 356 スキージ 358 スクリーン 360 接触荷重調節用エアシリンダ 380 制御装置 388 回動板 398 荷重センサ 400 印刷ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 純 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 (72)発明者 磯貝 武義 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 (72)発明者 水野 学 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷板支持台と、 スクリーン支持台と、 スキージ、そのスキージを保持するスキージ保持部材、
    およびスキージをスクリーン支持台に支持されたスクリ
    ーンに接近,離間させるとともにスクリーン上を移動さ
    せるスキージ駆動装置を含むスキージ装置とを備え、ス
    クリーン支持台に支持されたスクリーン上をスキージが
    移動することにより、被印刷板支持台に支持された被印
    刷板に接着剤,クリーム状半田等印刷剤の印刷を行うス
    クリーン印刷機において、 前記スキージ保持部材に前記スキージを少なくともその
    スキージの先端部がスキージ保持部材に対して相対移動
    可能に保持させるとともに、それらスキージとスキージ
    保持部材の相対移動が可能な部分との間にスキージのス
    クリーンへの接触時における荷重を検出する荷重検出手
    段を設け、かつ、その荷重検出手段の検出結果に基づい
    てスキージのスクリーンに対する接触荷重を制御する荷
    重制御手段を設けたことを特徴とするスクリーン印刷
    機。
  2. 【請求項2】前記スキージ保持部材に前記スキージと共
    に前記印刷剤を収容する印刷剤収容器を保持させ、前記
    荷重検出手段をそれらスキージおよび印刷剤収容器とス
    キージ保持部材との間に設け、かつ、スキージが前記ス
    クリーンに接触していない状態における荷重検出手段の
    検出結果に基づいて印刷剤収容器内の印刷剤の残量を演
    算する印刷剤残量演算手段を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載のスクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】 被印刷板支持台と、 スクリーン支持台と、 スキージ、そのスキージを支持するスキージ保持部材、
    およびスキージをスクリーン支持台に支持されたスクリ
    ーンに接近,離間させるとともにスクリーン上を移動さ
    せるスキージ駆動装置を含むスキージ装置とを備え、ス
    クリーン支持台に支持されたスクリーン上をスキージが
    移動することにより、被印刷板支持台に支持された被印
    刷板に対して接着剤,クリーム状半田等印刷剤の印刷を
    行うスクリーン印刷機において、 前記スキージの前記スクリーンへの接触時の歪を検出す
    る歪検出手段と、 その歪検出手段の検出結果に基づいて前記スキージの前
    記スクリーンに対する接触荷重を制御する荷重制御手段
    とを設けたことを特徴とするスクリーン印刷機。
JP32886293A 1992-12-26 1993-12-24 スクリーン印刷機 Expired - Fee Related JP3343284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32886293A JP3343284B2 (ja) 1992-12-26 1993-12-24 スクリーン印刷機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35823892 1992-12-26
JP4-358238 1992-12-26
JP32886293A JP3343284B2 (ja) 1992-12-26 1993-12-24 スクリーン印刷機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002192495A Division JP3448289B2 (ja) 1992-12-26 2002-07-01 スクリーン印刷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0776065A true JPH0776065A (ja) 1995-03-20
JP3343284B2 JP3343284B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=26573012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32886293A Expired - Fee Related JP3343284B2 (ja) 1992-12-26 1993-12-24 スクリーン印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3343284B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997008655A3 (en) * 1995-08-30 1997-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Screen printing method and screen printing apparatus
US6112656A (en) * 1998-02-18 2000-09-05 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Creamed-solder printing machine
US6286202B1 (en) 1997-02-04 2001-09-11 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. System for mounting a plurality of circuit components on a circuit substrate
JP2002283536A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Sony Miyuujitsuku Entertainment:Kk スクリーン印刷機
JP2005225137A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Ricoh Microelectronics Co Ltd 印刷装置
JP2010149367A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Nbc Meshtec Inc 高精度スクリーン印刷機及びその印刷方法
JP2010274494A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Fuji Mach Mfg Co Ltd スクリーン印刷機
JP2012016881A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Panasonic Corp スクリーン印刷機及びスクリーン印刷機における異物検出方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1099962C (zh) * 1995-08-30 2003-01-29 松下电器产业株式会社 丝网印刷方法和丝网印刷设备
US6694875B2 (en) 1995-08-30 2004-02-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Screen printing method and screen printing apparatus
US6237490B1 (en) 1995-08-30 2001-05-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Screen printing method and screen printing apparatus
US6659005B2 (en) 1995-08-30 2003-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Screen printing method and screen printing apparatus
WO1997008655A3 (en) * 1995-08-30 1997-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Screen printing method and screen printing apparatus
US6643921B2 (en) 1997-02-04 2003-11-11 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Circuit-component mounting method and circuit-component mounting system
US6286202B1 (en) 1997-02-04 2001-09-11 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. System for mounting a plurality of circuit components on a circuit substrate
US6112656A (en) * 1998-02-18 2000-09-05 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Creamed-solder printing machine
JP2002283536A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Sony Miyuujitsuku Entertainment:Kk スクリーン印刷機
JP4602582B2 (ja) * 2001-03-26 2010-12-22 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント スクリーン印刷機
JP2005225137A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Ricoh Microelectronics Co Ltd 印刷装置
JP2010149367A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Nbc Meshtec Inc 高精度スクリーン印刷機及びその印刷方法
JP2010274494A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Fuji Mach Mfg Co Ltd スクリーン印刷機
JP2012016881A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Panasonic Corp スクリーン印刷機及びスクリーン印刷機における異物検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3343284B2 (ja) 2002-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7987781B2 (en) Method and apparatus for applying an accurate print pressure during production
JP4643719B2 (ja) はんだ供給装置、印刷装置および印刷方法
US7337717B2 (en) Ink residue lifting and transfer mechanism for screen printing machine
EP2139686B1 (en) Method and apparatus for calibrating print head pressure and applying an accurate print pressure during production
US9050790B2 (en) Printing apparatus and printing method
JPH0776065A (ja) スクリーン印刷機
JP5359947B2 (ja) スクリーン印刷機及びスクリーン印刷機におけるマスクのテンション計測方法
JP3448289B2 (ja) スクリーン印刷機
WO2019234820A1 (ja) 印刷装置
EP1331094A1 (en) Squeeze unit and cream solder printer
JPH08187836A (ja) クリーム半田印刷装置
US5800856A (en) Mask stencil wear indicator
JP5525758B2 (ja) スクリーン印刷機
JP5487660B2 (ja) スクリーン印刷機
JP2003175583A (ja) スクリーン印刷機
JP4840417B2 (ja) 半田印刷装置および半田印刷方法
JP5150092B2 (ja) スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法
WO2022230099A1 (ja) 印刷装置および印刷装置における単位消費量算出方法
JP5488272B2 (ja) スクリーン印刷機及びスクリーン印刷機における異物検出方法
JP5263229B2 (ja) スクリーン印刷機及びスクリーン印刷機における異物検出方法
KR102017838B1 (ko) 스크린 프린터의 스퀴지 블레이드 평행도 조정 장치
JP4247756B2 (ja) スクリーン印刷装置
JPH0718839U (ja) スクリーン印刷機
JP4364612B2 (ja) 電子部品実装装置
JP2008260247A (ja) スクリーン印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020723

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees