JPH077591B2 - 磁気テープ記録再生装置のデッキ構造 - Google Patents

磁気テープ記録再生装置のデッキ構造

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JPH077591B2
JPH077591B2 JP2155895A JP15589590A JPH077591B2 JP H077591 B2 JPH077591 B2 JP H077591B2 JP 2155895 A JP2155895 A JP 2155895A JP 15589590 A JP15589590 A JP 15589590A JP H077591 B2 JPH077591 B2 JP H077591B2
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cam gear
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はビデオ.テープレコーダ(VTR)等の磁気テー
プ記録再生装置におけるデッキ構造に関する。
(従来の技術) 従来からVTR等の磁気テープ記録再生装置にあっては、
回転磁気ヘッドを備えたドラム、テープカセットのリー
ルを回転せしめるリール台、テープローディング機構及
びテープ走行機構等の主要な機構や部材を1枚のデッキ
の上面及び下面に取り付けて装置を構成している。
(発明が解決しようとする課題) 従来装置のように1枚のデッキの上面及び下面に各種機
構及び部材を取り付けるようにすると、組立てが面倒
で、また部材が剥き出しで取り付けられているため、部
材が傷ついたり異物を挟み込んで故障の原因となった
り、更に全体的な剛性も低く、部材の配置位置に自由度
が少ない。また、各部材が丸見えのため体裁も悪い。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本発明は、主要な部材及び機構を
支持するデッキを上方のメインデッキと下方のロアデッ
キからなる二重構造とし、これらメインデッキとロアデ
ッキとの間のスペースに駆動機構を配置した。
(作用) 回転ドラム、ピンチローラ、キャプスタン及びリール台
等のテープ幅以上の高さを必要とする部材以外の主要な
部材の殆どがメインデッキとロアデッキとの間のスペー
スに配置され外部から隠される。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図はデッキの縦断面図、第2図はテープローディン
グ前の状態を示すデッキの平面図であり、デッキ1は上
方のメインデッキ1aと下方のロアデッキ1bとを所定のス
ペースを形成して重ねたボックス状をなし、メインデッ
キ1a上面のうち手前側の半分つまりテープカセット2を
装填した場合にこのテープカセット2と重なる面は略フ
ラットとし、供給リール台3a及び巻取リール台3bのみが
メインデッキ1a上面より突出するようにしている。この
ようにテープカセット2と重なる面を略フラットにする
ことで、メインデッキ1aをカセットぎりぎりまでもって
くることができ、セット全体の薄型化が可能になり、さ
らにはメカ部品を極力見えなくしているため、セット状
態での体裁をよくすることができる。
また、メインデッキ1a上面のうち奥行側の半分(第2図
において左側部分)には回転磁気ヘッドを備えたドラム
4を配置し、このドラム4を囲むようにガイド穴5,5を
メインデッキ1aに形成し、ガイド穴5にはローディング
ポール6と傾斜ポール7を備えたローディングベース8
がスライド可能に係合している。
更に、メインデッキ1a上面のうち残った部分つまりドラ
ム4を配置した側と反対側の奥行部分にはテープ幅以上
の高さを必要とする部材を集中的に配置している。具体
的にはキャプスタン9、ピンチローラ10、ガイドポール
11、ハーフローディングボール12及びA/Cヘッド13を配
置している。そしてA/Cヘッド13はメインデッキ1a上面
に固着され、キャプスタン9はメインデッキ1aとロアデ
ッキ1bとの間の空間に配置したキャプスタンモータ14に
て回転せしめられ、ピンチローラ10は軸15を中心として
揺動するピンチローラアーム16の先端に取り付けられ、
ピンチローラアーム16はレバー17の先端に連結してい
る。また、ガイドポール11は軸18を中心として揺動する
ガイドポールアーム19の先端に取り付けられ、ハーフロ
ーディングポール12は軸20を中心として揺動するアーム
21の先端に取り付けられ、このアーム21には軸22に支持
されたレバー23の先端が係止している。
ここで、前記キャプスタンモータ14のキャプスタン9の
みでなく第7図に示すようにベルト24を介してメインデ
ッキ1a下面に取り付けたリールクラッチ25に伝達され、
このリールクラッチ25がキャプスタンモータ14の正転及
び逆転に応じて左右に振れることで、リールクラッチ25
のギヤ部に噛合する小歯車26a,26bの一方が選択的に供
給リール台3aまたは巻取リール台3bのギヤ部に噛合して
テープの送り又は巻戻しを行なう。
また、前記レバー17、ガイドポールアーム19及びレバー
23の他端はメインデッキ1aとロアデッキ1bとの間の空間
に配置した駆動機構30に連結している。
駆動機構30の主要部分は第3図に示すモータ31の駆動力
を伝達するギヤ列によって構成される。即ち、ギヤ列は
モータ31の回転をウォーム32を介して減速ギヤ33に伝達
し、この減速ギヤ33の回転を減速ギヤ34に伝達し、減速
ギヤ34の回転を第1カムギヤ35,第2カムギヤ36及び第
3カムギヤ37に順次伝達するようにしている。なお、各
カムギヤを比較した場合、第1カムギヤ35が最も小径
で、第2カムギヤ36及び第3カムギヤ37は同径で、第3
カムギヤ37はロータリエンコーダを内蔵している。
次に、各カムギヤ35,36,37とこれらカムギヤによって動
作する部材の関係を説明する。
第4図は第1カムギヤ35とこの第1カムギヤ35によって
動作する部材の平面図であり、第1カムギヤ35の裏面に
はカム35−1,35−2を設けている。カム35−1は不連続
な凸条でサブブレーキアーム35−3とポールベースレバ
ー35−4の一端が当接する。
サブブレーキアーム35−3は先端にブレーキシュー35−
5を備え、軸35−6により回動自在に支持されるととも
にスプリング35−7により図中時計方向に付勢される。
ポールベースレバー35−4はローディングアームのポー
ルベースが入り込む溝35−8を備え、軸35−9により回
動自在に支持されるとともにスプリング35−10により図
中反時計方向に付勢される。
カム35−2はカムギヤ35の中心に取り付けられ、このカ
ム35−2には軸35−11を中心として回動自在なキャンセ
ルアーム35−12が当接している。更にロアデッキ1bには
軸35−13を中心としてトランスアーム35−14がスプリン
グ35−15により時計方向に付勢され、このトランスアー
ム35−14のギヤにテンションアーム35−16の軸に設けた
ギヤを噛合し、テンションアーム35−16の先端にテンシ
ョンポール35−17を差し込むようにしている。
而して、第8図のメカモード表に示すように、磁気テー
プ記録再生装置のエジェクトボタンを押すと、第4図に
示す基準位置からカムギヤ35が反時計方向に回転(−2
8.3゜)する。そしてこの回転でポールベースレバー35
−4が第1カムギヤ35のカム35−1と係合して時計方向
に回動してローディングポールベース8を位置決めす
る。
また、第4図に示す基準位置から第1カムギヤ35が時計
方向に回転してSTOP1,2モード或いはローディングモー
ドになると、サブブレーキアーム35−3がカムから外れ
て時計方向に揺動してブレーキがかかる。
また、第1カムギヤ35の時計方向の回転によりPLAY若し
くはSLOWFORモードになると、カム35−2に係合するキ
ャンセルアーム35−12が揺動してトランスアーム35−14
から外れ、スプリング35−15の引張力でトランスアーム
35−14が時計方向に回動し、この回動によってテンショ
ンアーム35−16が反時計方向に揺動してテープTに一定
の張力を付与する。第5図は第2カムギヤ36とこの第2
カムギヤ36によって動作する部材の平面図であり、第2
カムギヤ36の上面にはカム溝36−1及び突起36−2が形
成され、裏面にはカム溝36−3,36−4が形成されてい
る。
カム溝36−1には軸36−5を中心として回動自在に支持
されたアームギヤ36−6の一端がピン36−7を介して係
合し、このアームギヤ36−6のギヤ36−8は第7図に示
すようにメインデッキ1aの下面に取り付けたローディン
グギヤ36−9,36−9の一方に係合し、これらローディン
グギヤ36−9,36−9の軸に中間部に関節部を有するロー
ディングアーム36−10,36−10を一体的に取り付け、各
ローディングアーム36−10の先端に前記したローディン
グベース8を取り付けている。
また、メインデッキ1aの下面には軸36−14を介して巻取
側の一対のサブブレーキアーム36−15,36−16をスプリ
ング36−17を介して支持し、一方のアーム36−15につい
てはその後端を前記突起36−2の回動軌跡に臨ませ、他
方のアーム36−16については先端にブレーキシュー36−
18を設けるとともにスプリング36−19にて反時計方向に
付勢している。
カム溝36−3には軸36−20を中心として回動可能に支持
されるレバー36−21の基端部を係合し、このレバー36−
21の先端をロアデッキ1bの手前側に摺動自在に配置した
スライドプレート36−22に連結している。スライドプレ
ート36−22の上面にはF/Rプレート36−23が重ねられ、
このF/Rプレート36−23とスライドプレート36−22とは
ジョイント部材36−24にて係脱する。そして、これらス
ライドプレート36−22とF/Rプレート36−23にメインブ
レーキ36−25及びリールギヤ36−26の一部を係合し、ス
ライドプレート36−22及びF/Rプレート36−23がスライ
ドすることで後述する所定の動作を行なうようにしてい
る。
カム溝36−4にはロアデッキ1bの裏面に軸36−27により
回動可能に支持されたイジェクトレバー36−28の基端部
を係合せしめている。このイジェクトレバー36−28はカ
セットハウジングの強制ロックを行なう。
而して、第2カムギヤ36が反時計方向に回転(−90゜)
してFFまたはREWモードになると、第2カムギヤ36のカ
ム溝36−3に係合するレバー36−21が時計方向に揺動
し、スライドプレート36−22及びF/Rプレート36−23が
移動してリールギヤ36−26がクラッチギヤ及び供給リー
ル台3a及び巻取りリール台3bのギヤに係合してスリップ
を防止する。また、FFまたはREWの途中でストップボタ
ンを押すと、リールギヤ36−26の係合が外れ、同時にメ
インブレーキ36−25が供給リール台3a及び巻取りリール
台3bの回転を停止せしめる。
また第2カムギヤ36が第4図に示した基準位置から時計
方向に回転(25゜)してEJECTモードになるとエジェク
トレバー36−28が第2カムギヤ36のカム溝36−4との係
合により反時計方向に回動してカセットハウジングのロ
ック状態を解除し、スプリングの弾発力でカセットハウ
ジングが立上がる。
第6図は第3カムギヤ37とこの第3カムギヤ37によって
動作する部材の平面図であり、第3カムギヤ37の上面に
はカム溝37−1,37−2,37−3が形成され、外周には外径
カム37−4が形成されている。
カム溝37−1にはメインデッキ1a上面に設けた前記ガイ
ドアーム19の基端部を係合し、カム溝37−2には前記レ
バー23の一端を係合し、カム溝37−3にはレバー17の中
間部を係合し、更に外径カム37−4にはキャプスタンブ
レーキレバー37−5の中間部を係合している。
而して、第3カムギヤ37が時計方向に回動してSTOP1モ
ードになると、第3カムギヤ37のカム溝37−2に係合す
るハーフローディングアーム37−10が時計方向に揺動し
てテープをハーフローディング位置まで引き出す。ま
た、第3カムギヤ37が時計方向に回動してPLAY、SLOWFO
R、SLOWREV若しくはREVモードになると、第3カムギヤ3
7のカム溝37−3に係合するレバー17が揺動してピンチ
ローラ10とキャプスタン9との間でテープを挟んで走行
せしめ、またSTOP2モードになると、第3カムギヤ37の
カム溝37−1に係合するガイドアーム19がガイドポール
11がテープを案内し、更にSLOWFOR、STOP2若しくはSLOW
REVモードにおいては外径カム37−4に当接するキャプ
スタンブレーキレバー37−5がキャプスタンモータ14に
接触して、スロー間欠送り時のキャプスタンモータ14の
逆転や回り過ぎを防ぎ、動きを確実にする。
テープ走行速度を一定値まで落とす。
(効果) 以上に説明したように本発明によれば、デッキを上方の
メインデッキと下方のロアデッキからなる二重構造と
し、これらメインデッキとロアデッキとの間のスペース
にテープローディング機構やテープ走行機構等を動作せ
しめる駆動機構を配置したので、駆動機構の組立てが容
易で部材の配置の自由度が高くなり、3次元的な配置も
可能になる。このため、部材の無理な配置もなくなり装
置の薄厚化、コンパクト化も達成できる。
また、デッキ自体がボックス状となるため剛性がアップ
し、外部からもほこりや異物が侵入しないので故障しに
くい。
さらに、カメラ一体型VTRやポータブルVTRなどの内部の
メカ部が丸見えのセットにおいてメカ部が見えなくな
り、セットのデザイン的な面でも大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はデッキの縦断面図、第2図はテープローディン
グ前の状態を示すデッキの平面図、第3図は駆動機構を
構成するギヤ列の平面図、第4図は第1カムギヤとこの
第1カムギヤによって動作する部材の平面図、第5図は
第2カムギヤとこの第2カムギヤによって動作する部材
の平面図、第6図は第3カムギヤとこの第3カムギヤに
よって動作する部材の平面図、第7図はメインデッキ下
面に取り付けたローディング機構及びリールクラッチの
平面図、第8図はメカモード表である。 1……デッキ、1a…メインデッキ、1b……ロアデッキ、
3a……供給リール台、3b……巻取リール台、4……ドラ
ム、6…ローディングポール、9……キャプスタン、10
……ピンチローラ、30……駆動機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転磁気ヘッドを備えたドラム、テープカ
    セットのリールを回転せしめるリール台、テープローデ
    ィング機構、テープ走行機構及びこれらの周辺部材をデ
    ッキに支持した磁気テープ記録再生装置において、前記
    デッキは上方のメインデッキと下方のロアデッキからな
    り、これらメインデッキとロアデッキとの間のスペース
    に前記テープローディング機構やテープ走行機構等を動
    作せしめる駆動機構を配置したことを特徴とする磁気テ
    ープ記録再生装置のデッキ構造。
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