JPH0775908B2 - 高彩度の色再現性にすぐれた印刷法 - Google Patents

高彩度の色再現性にすぐれた印刷法

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JPH0775908B2
JPH0775908B2 JP18254888A JP18254888A JPH0775908B2 JP H0775908 B2 JPH0775908 B2 JP H0775908B2 JP 18254888 A JP18254888 A JP 18254888A JP 18254888 A JP18254888 A JP 18254888A JP H0775908 B2 JPH0775908 B2 JP H0775908B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は6色の一次色インキと墨インキの7色の印刷イ
ンキから成る高彩度の色再現性にすぐれたインキシステ
ムを用いた印刷法に関する。
[従来の技術] プロセス印刷の技術は印刷機、製版技術などに近年著し
い技術革新がつづき、印刷インキも印刷の高速化に対応
するように改良が行われている。しかし、印刷インキの
色彩は、長年、黄・紅・藍・墨の4色構成に変わりがな
く、個々の色についても新しい発色範囲の広い顔料の出
現も望み薄の現状である。
そこで、現状のプロセス印刷は黄・紅・藍の3原色によ
る2色ずつの刷り重ねで赤・緑・青紫の光の3原色に相
当する色を再現するシステムによっている。
[発明が解決しようとする課題] プロセス印刷の場合は減法混色と並置混色の併用によっ
て広範囲の色再現を行っているが、印刷インキの3原色
が理想的な分光反射率分布を備えていないため、発色の
範囲に制約を生じ、特に一次色(黄・紅・藍)と二次色
(赤・緑・青紫)の中間の色、例えば橙・黄緑・青緑・
群青色・紫・赤紫の色相では彩度の高い色の発色が不充
分である。
このような欠点を補うために更に3式の原色を加えて、
上記の発色不良の部分を補おうとしたのが本発明のシス
テムである。
本発明は現状のプロセス印刷のシステムを残して3色を
補う方法により、現存の顔料により高彩度の色再現性に
すぐれた印刷法を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、標準条件でオフセット印刷した場合
のベタ印刷面のXYZ表色系による色度が、 紅インキでY17〜22%、x0.40〜0.46、y0.23〜0.26 橙インキでY26〜33%、x0.51〜0.55、y0.34〜0.37 黄インキでY60〜75%、x0.40〜0.46、y0.47〜0.50 緑インキでY32〜43%、x0.19〜0.22、y0.34〜0.41 藍インキでY20〜27%、x0.16〜0.19、y0.19〜0.23 紫インキでY14〜20%、x0.23〜0.26、y0.14〜0.18 墨インキでY2〜8%、x0.30〜0.34、y0.30〜0.34 の範囲内にある7色の印刷インキを用い、色環上で互い
に隣接する2色の有彩色インキと墨インキあるいは隣接
する3色の有彩色インキの刷り重ねを印刷面の部分によ
って使い分けることを特徴とする高彩度の色再現性にす
ぐれた印刷法である。
ここに言う色環は第1図に示すものであり、3色の組合
せとは、「紅・橙・墨」、「橙・黄・墨」、「黄・緑・
墨」、「緑・藍・墨」、「藍・紫・墨」、「紫・紅・
墨」、「紅・橙・黄」、「橙・黄・緑」、「黄・緑・
藍」、「緑・藍・紫」、「藍・紫・紅」、「紫・紅・
橙」の12通りを指し、各組合せにおいてはその内の1、
2色が用いられない場合も含む。
本発明において、3色を追加する場合の色の選び方は、
赤・緑・青紫の光の3原色を当てる方法と、一次色、二
次色からどちらかにずらして3色を選択する方法が考え
られるが、ここでは橙色、青みの緑、紫を選んで本発明
のシステムを構成している。
これにより一次色が6色、二次色が6色となり発色の範
囲が拡がってくる。刷り重ねの場合は減法混色となるた
め、高彩度さを維持するには、主波長が近い色同士を刷
り重ねることが有利であるため、6色の一次色をもつこ
とは鮮やかさのキープに有力な手段として働く。本発明
のシステムでは更に暗い色をつくるために墨インキを組
み合わせて、7色によるセットインキとなる。
本発明の印刷法では、7色セットインキによってひとつ
の色表現システムが構成されている。このカラーシステ
ムは、墨インキの網点濃度を縦軸とした十二角錐、ある
いは表現の仕方によってはダビデの星形錐の形をもつ色
立体として表現できる(第2図参照)。
この色立体では、周辺に高彩度色をめぐらし中心に向か
って徐々に明度が上がり中心の白色点(紙の色)に収れ
んする清色領域を頂上にもち、無彩色軸を下に向かうに
従って徐々に墨の網点レベルが増大する同一ブラックレ
ベル色平面が積み重なり、墨インキの網点濃度が大きく
なるに従い同一ブラックレベル色平面の面積は小さくな
り、やがて、墨100%で1点に収れんする。
この色立体においては、隣接する2つの一次色の刷り重
ねによって中間色が表現されるため、一次色同士の刷り
重ねから生ずる色の濁りが比較的少ないため、色の明る
さあるいは色の濁りは、墨インキ網点濃度にほぼ依存す
る。
そして、この色立体は一次色の隣接2色と墨の網点濃度
の3因子のみによって規定されるカラーシステムであ
る。従ってひとつの色の表示は三つの記号量によって表
現される。
その例を示すと[紅100%・橙0%・墨0%]、[橙50
%・黄50%・墨0%]、[緑80%・藍20%・墨10%]等
の表現となる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
第3図その1及び第3図その2に標準条件でオフセット
印刷した場合の本発明のシステムの7色セットインキ一
次色のベタ印刷面および二次色のベタ刷り重ね印刷面の
分光反射曲線を示す。この内の4色は通常のプロセスイ
ンキと同一であり、それらの二次色のグラフは第4図に
示す。これらのグラフでは反射率が100%に近いほど色
は明るく、形がシャープなほぼ鮮やかなはっきりした色
ということができる。また、これらの色度をマンセル色
度の色相−彩度(JIS Z−8721三属性による色の表示方
法による)図上にプロットしたものを第5図に示すが、
通常の4色プロセス印刷の場合に比較して本発明のシス
テムがより広い発色範囲をもっていることが判る。この
図では外側にあるほど彩度の高い色ということができ
る。
第1表は本発明の7色の印刷インキのベタ印刷面および
隣接する2色の有彩色インキのベタ刷り重ね印刷面のマ
ンセル値、主波長および色の純度を示している。
第2表は従来より用いられている4色プロセス印刷イン
キのベタ印刷面および隣接する2色の有彩色インキのベ
タ刷り重ね印刷面のマンセル値、主波長および色の純度
を示している。
本実施例に用いたインキは、第3表に示す。
これらの表から従来の4色プロセス印刷に比較して本発
明の印刷法がより高彩度色あるいはより高純度の色を印
刷表現できることが明らかである。
また、一般の4色プロセス印刷では、各色を異なったス
クリーン角度で製版・印刷しており、モアレが生じない
限界として、0゜、15゜、45゜、75゜のスクリーン角度
を用いている。
本システムでは7色の印刷インキを用いるので、理想的
に七つのスクリーン角度を用いたいが、そうするとモア
ルが生ずる。製版上の工夫が必要ではあるが一つのスク
リーン角度を反対色関係にある2色すなわち「紅・
緑」、「橙・藍」、「黄・紫」で共用する方法をとるこ
とによってモアレ現象を回避する。本システムは部分的
にみると隣接2色と墨あるいは隣接3色の有彩色インキ
による色再現システムであるため、共用してもモアレが
生じないこととなる。特別に反対色同士の刷り重ねを行
いたい場合には、使われていないスクリーン角度を一方
の色に用いることによって解決することができる。
[発明の効果] 本発明の方法では、XYZ表色系による色度が特定の範囲
内に入るような、7色の印刷インキ、即ち、紅インキ、
橙インキ、黄インキ、緑インキ、藍インキ、紫インキ、
及び墨インキを用い色環上で互いに隣接する2色の有彩
色インキと墨インキの3色あるいは隣接する3色の有彩
色インキを刷り重ねることによって色再現をなす印刷法
であるため、従来の黄、紅、藍の三原色インキを刷り重
ね、補助的に墨インキを用いる方法と比較して高彩度の
色表現ができる利点がある。
従って、本発明の印刷法は各種美術印刷、ポスター、カ
レンダー等の印刷に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は6色の一次色印刷インキの色環上の位置関係を
示し、隣接する2色あるいは3色の組合せおよび反対色
の関係が明確になるようにしている。図の中の記号はM
……紅インキ、O……橙インキ、Y……黄インキ、G…
…緑インキ、C……藍インキ、V……紫インキ、B……
墨インキの色を示し、以下の図においても同一である。 第2図は本発明の印刷法によって表現できる色空間の形
−色立体を示している。 第3図その1及び第3図その2は本発明の7色の印刷イ
ンキのベタ印刷面および隣接する2色の有彩色インキの
ベタ塗り重ね印刷面の分光反射率曲線を示している。 第4図は従来より用いられている4色プロセス印刷イン
キのベタ印刷面および隣接する2色の有彩色インキのベ
タ刷り重ね印刷面の分光反射率曲線を示している。 第5図はマンセル色度の色相−彩度グラフ上に本発明の
7色の印刷インキのベタ印刷面および隣接する2色の有
彩色インキの刷り重ねにより表現される色相・彩度を実
線で、従来より用いられている4色プロセス印刷インキ
のそれを破線で示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準条件でオフセット印刷した場合のベタ
    印刷面のXYZ表色系による色度(JIS Z−8701 XYZ表色系
    及びX10、Y10、Z10表色系による色の表示方法による)
    が、 紅インキでY17〜22%、x0.40〜0.46、y0.23〜0.26 橙インキでY26〜33%、x0.51〜0.55、y0.34〜0.37 黄インキでY60〜75%、x0.40〜0.46、y0.47〜0.50 緑インキでY32〜43%、x0.19〜0.22、y0.34〜0.41 藍インキでY20〜27%、x0.16〜0.19、y0.19〜0.23 紫インキでY14〜20%、x0.23〜0.26、y0.14〜0.18 墨インキでY2〜8%、x0.30〜0.34、y0.30〜0.34 の範囲内にあり、かつ印刷インキの主成分顔料が、紅イ
    ンキはカーミン6B、橙インキはパーマネントレッド2B、
    レーキレッドCとジスアゾイエローの混合物、黄インキ
    はジスアゾイエロー、緑インキは銅フタロシアニングリ
    ーン、藍インキは銅フタロシアニンブルー、紫インキは
    ジオキサジンバイオレット、墨インキはカーボンブラッ
    クである7色の印刷インキからなり、色環上で互いに隣
    接する2色の有彩色インキと墨インキの刷り重ねあるい
    は隣接する3色の有彩色インキを印刷面の部分によって
    使い分けることを特徴とする高彩度の色再現性にすぐれ
    た印刷法。 (ここに言う色環は第1図に示すものであり、3色の組
    合せとは、「紅・橙・墨」、「橙・黄・墨」、「黄・緑
    ・墨」、「緑・藍・墨」、「藍・紫・墨」、「紫・紅・
    墨」、「紅・橙・黄」、「橙・黄・緑」、「黄・緑・
    藍」、「緑・藍・紫」、「藍・紫・紅」、「紫・紅・
    橙」の12通りを指し、各組合せにおいてはその内の1、
    2色が用いられない場合も含む)
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