JPH0775675B2 - コンクリート用砕砂製造装置 - Google Patents

コンクリート用砕砂製造装置

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JPH0775675B2
JPH0775675B2 JP1044336A JP4433689A JPH0775675B2 JP H0775675 B2 JPH0775675 B2 JP H0775675B2 JP 1044336 A JP1044336 A JP 1044336A JP 4433689 A JP4433689 A JP 4433689A JP H0775675 B2 JPH0775675 B2 JP H0775675B2
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stirring
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行省 大河原
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    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/02Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls with perforated container
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S241/00Solid material comminution or disintegration
    • Y10S241/10Foundry sand treatment

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンクリート用砕砂製造装置に関し、特に、
コンクリートの主要原料である骨材の一種の砕砂を製造
するための新規な装置に更なる改良を加えたものであ
る。
〔従来の技術〕
従来より、コンクリート用の砕砂を製造するための装置
として、ロッドミルと称せられる装置が一般に知られて
いる。このロッドミルは、筒状ドラムの内部撹拌室に押
圧体としての複数本の金属製ロッドを転動可能に収納
し、該筒状ドラムを回転させながら原石(原砂)及び水
を内部撹拌室に供給することにより、前記複数本の金属
製ロッドと原石とを撹拌し、当該金属製ロッドの衝撃力
(押圧力)により原石を強制的に破砕して、砕砂を得る
ように構成したものである。このロッドミルによれば、
前記筒状ドラムの回転時に、金属製ロッドが筒状ドラム
内壁面に沿って所定高さまで持ち上げられその直後に落
下すると共に、この落下時に得られる衝撃力により原石
が破砕されることになる。この場合において、前記金属
製ロッドの硬度は原石の硬度よりも遥かに大きく、従っ
て金属製ロッドから原石に付与される衝撃力は極めて大
きなものとなるばかりでなく、この金属製ロッドは、単
に原石を打ち砕くに過ぎないものであって若干の摩擦的
作用を行えるに留まり、砕砂の表面を徐々に摩砕してい
くといった作用は当然の事ながら行い得ないため、ロッ
ドミルを使用して製造された砕砂は、極めて品質の低い
ものである。
その一例を述べると、天然に存在する川砂、山砂、海砂
或いは陸砂等のうち、硬質で且つ粒形が球形に近い川砂
が骨材として最も品質の良いものであることが知られて
おり、この川砂の水洗した試料JIS A 5004による粒形判
定実績率(単位容積質量を絶乾比重で除算した値)は57
〜59%という好適の数値を示すのに対し、前記ロッドミ
ルにより得られた砕砂の粒形判定実績率は53%前後であ
ることが実験により判明している。また、砕砂の品質決
定に際しては、その粒度分布曲線が第10図に示すロッド
ミル砕砂粒度分布図における点線Aと点線Bとの間の帯
域内(土木学会コンクリート用細骨材の標準粒度範囲)
に収まることが望ましいものであるが、前記ロッドミル
により得られた砕砂の粒度分布曲線は、前記第10図にお
ける点線Aと点線Bとの間の帯域内に必ずしも収まるも
のではないことが実験により明白となっている。
従って、ロッドミルにより得られた砕砂は、粒形が球形
でなく偏平で角立っており、表面(肌)がなめらかでな
く、而もクラックが発生している等の諸種なる欠点を有
しており、ワーカビリチーや流動性等のコンクリートの
諸性質に悪影響を及ぼすという問題招来を余儀なくさせ
ていた。
そこで、本件出願人は、先の特許出願(特願昭63−2545
39号)において、以下に示すようなコンクリート用砕砂
製造装置を提案した。
即ち、この装置は、筒状ドラムの内部撹拌室に複数の媒
体石を積重した状態で、筒状ドラムの一端壁に形成され
た送給口から原砂及び水を内部撹拌室に送給すると共
に、筒状ドラムを駆動装置の動作により回転させて、内
部撹拌室で媒体石、原砂及び水を撹拌し、且つ撹拌作用
により生成された砕砂及び水を、筒状ドラムの他端壁に
形成された排出口から排出させるように構成したもので
ある。この装置によれば、媒体石、原砂及び水が撹拌さ
れることにより川砂の生成過程と略同一の条件下で、原
砂の表面全体が徐々に摩砕されることになるので、原砂
の表面に付着している不純物が除去されると共に、川砂
の持つ種々の利点、つまり、粒形が球形に近く偏平でな
く、表面がなめらかで、クラックが発生していない等の
利点を有する砕砂が短時間で得られることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記本件出願人提案のコンクリート用砕
砂製造装置によるにしても、より効果的に砕砂の製造を
行うには、未だ解決すべき問題点がある。
即ち、この装置によれば、筒状ドラムの一端壁に形成さ
れた送給口から内部撹拌室に送給される原砂及び水の作
用によって、当該内部撹拌室で生成された砕砂を筒状ド
ラムの他端壁側に押し出すことにより、砕砂及び水を、
筒状ドラムの他端壁に形成された排出口から外部に排出
する構成である。そして、この排出口の配設位置は、前
記他端壁における筒状ドラムの回転軸線の周囲に形成せ
ざるを得ないことになるが、この場合、筒状ドラムは回
転軸線を中心として回転駆動している関係上、内部撹拌
室における前記回転軸線の近傍には、横方向つまり筒状
ドラムの一端壁側から他端壁側に向かう方向には何ら力
が作用せず、而も遠心力も極めて小さいものであって砕
砂の流動性が悪いため、内部撹拌室から排出口を介して
砕砂が円滑に排出されず生産能率が悪化するという不具
合を招く。
また、この装置によれば、内部撹拌室への水の送給が行
われるのは、送給口が形成された筒状ドラムの一端壁側
からのみであって、この水は内部撹拌室内の排出口の近
傍において砕砂と媒体石とを十分に分離させることがで
きず、このため砕砂の排出が円滑に行われないという問
題がある。
更に、この装置によれば、筒状ドラムの一端壁内面及び
他端壁内面が単なる平面であるため、筒状ドラムの回転
時に、媒体石及び原砂等と前記両内面とは単に摺動或い
は滑動するのみであって、この両内面は撹拌作用に全く
寄与しておらず、このため、積極的且つ効率良く撹拌作
用を行う上で大きな妨げとなる不具合をも招来すること
になる。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は上記事情に鑑み、筒状ドラムの内部撹拌室か
らの砕砂の排出を円滑化して生産能率を向上させること
を第1の技術的課題とし、内部撹拌室における撹拌能率
を可及的向上させることを第2の技術的課題としてなさ
れたものである。
上記第1の技術的課題に対する第1の手段とするところ
は、内部が撹拌室とされた筒状ドラムと、該筒状ドラム
を回転駆動せしめる駆動装置と、前記筒状ドラムに形成
されて原砂及び水を前記撹拌室に送給する送給口と、前
記撹拌室に収納されて原砂を押圧する押圧体と、前記筒
状ドラムに形成されて前記押圧体の作用により生成され
た砕砂及び水を撹拌室から排出する排出口とを具備して
なるコンクリート用砕砂製造装置において、前記押圧体
として前記原砂の粒径を5mm未満とし、前記押圧体とし
て粒径が10mmより大きい複数の媒体石を使用すると共
に、前記送給口を前記筒状ドラムの一端壁の高さ方向ほ
ぼ中間位置に形成し、前記排出口を前記筒状ドラムの他
端壁近傍の周壁に周回させて形成し、前記排出口に、生
成された砕砂及び水を通過させ、前記媒体石を通過させ
ない網状体を張り渡すことにより、前記筒状ドラム内で
の媒体石、原砂及び水の撹拌が、前記送給口から、前記
筒状ドラムの底部近傍における前記排出口に至る下向き
の傾斜状ラインに沿って行われるようにしたところにあ
る。
上記第2の技術的課題に対する第2の手段とするところ
は、内部が撹拌室とされた筒状ドラムと、該筒状ドラム
を回転駆動せしめる駆動装置と、前記筒状ドラムに形成
されて原砂及び水を前記撹拌室に送給する送給口と、前
記撹拌室に収納されて原砂を押圧する押圧体と、前記筒
状ドラムに形成されて前記押圧体の作用により生成され
た砕砂及び水を撹拌室から排出する排出口とを具備して
なるコンクリート用砕砂製造装置において、前記原砂の
粒径を5mm未満とし、前記押圧体として粒径が10mmより
大きい複数の媒体石を使用すると共に、前記送給口を前
記筒状ドラムの一端壁側に形成し、前記砕砂及び水を通
過させ、前記媒体石を通過させないように形成した前記
排出口を前記筒状ドラムの他端壁側に配置し、前記筒状
ドラムの一端壁内側に、前記筒状ドラムの周方向に所定
の間隔をおいて複数設置され、前記撹拌室の中央部側か
ら前記一端壁内側に向けて次第に広幅となり、前記筒状
ドラムの回転時に前記媒体石、原砂及び水を撹拌しなが
ら前記撹拌室の中央部に向けて押し出す第1撹拌羽根を
設置する一方、前記筒状ドラムの他端壁内側に、前記筒
状ドラムの周方向に所定の間隔をおいて複数配置され、
前記撹拌室の中央部側から前記他端壁内側に向けて次第
に広幅となり、前記筒状ドラムの回転時に前記媒体石、
原砂及び水を撹拌しながら前記撹拌室の中央部に向けて
押し戻すと共に、前記生成された砕砂及び水を前記排出
口を介して排出させる第2撹拌羽根を設置したところに
ある。
〔作用〕
上記第1の手段によると、筒状ドラムの撹拌室に複数の
媒体石を積重した状態で、筒状ドラムの一端壁に形成さ
れた送給口から原砂と水とを前記撹拌室に送給し、且
つ、筒状ドラムを駆動装置の動作により回転させて、撹
拌室で媒体石、原砂及び水を撹拌すると共に、この撹拌
作用により生成された砕砂と水とを排出口を介して外部
に排出させる。この場合、前記排出口は、筒状ドラムの
周壁に周回して形成されており且つ該排出口には網状体
が張り渡されているので、筒状ドラムの回転によってそ
の周壁内面部に生じる大きな遠心力により所望の粒径の
砕砂と水とが円滑に且つ迅速に撹拌室から排出口を介し
て外部に排出されることになる。そして、前記筒状ドラ
ム内での原砂の撹拌は、前記筒状ドラムの一端壁の高さ
方向のほぼ中間位置に設けた前記送給口から、前記筒状
ドラムの他端壁近傍の周壁を周回する前記排出口におけ
る筒状ドラムの底部近傍部位に至る下向きに傾斜した傾
斜状のラインに沿って行われるので、本発明装置におい
ては、自然の川の流れに従って砕砂が製造されることに
なる。これにより、前記原砂は、その表面全体が徐々に
摩砕され且つ偏平石のみが破砕されると共に、これに伴
って前記原砂の表面に付着している塩分や粘土質或いは
貝殻等が効果的に除去される。
上記第2の手段によると、筒状ドラムの回転時に、該筒
状ドラムの一端壁内側及び他端壁内側に設置された第1
及び第2撹拌羽根により、筒状ドラムの一端壁内面また
は他端壁内面に対して原砂及び媒体石が滑動することな
くこれらが積極的に撹拌され而も中央部に向かって押し
出されることになるので、従来のように筒状ドラムの周
壁内面のみにより撹拌作用が行われていた場合と比較し
て、当該撹拌作用が活発に行われてその能率が向上する
ことになる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第4図に示すように、コンクリート用砕砂製
造装置1は、内部が撹拌質とされた筒状ドラム2と、該
筒状ドラム2を回転駆動せしめる駆動装置3とを有す
る。
前記駆動装置3は、基台4の上面にブラケット5…5を
介して回動自在に保持された4個のローラー6…6と、
該基台4の一側部上面に取り付けられたモータ7と、該
モータ7の回転軸8に固着された駆動スプロケット9
と、前記筒状ドラム2における周壁2aの軸方向中央部外
周に固着された従動スプロケット10と、前記両スプロケ
ット9,10に巻き掛けられたチェーン11とから成る。そし
て、前記モータ7の回転力がチェーン11を介して筒状ド
ラム2に伝達されることにより、転動する前記4個のロ
ーラー6…6の上方で筒状ドラム2が回転駆動される構
成である。尚、前記両スプロケット9,10は、歯付きプー
リやV形プーリで構成してもよく、また前記チェーン11
は、タイミングベルトやVベルトで構成してもよいのは
言うまでもない。この場合、第2図(a),(b)に示
すように、前記筒状ドラム2における周壁2aの一端壁2b
側には、鍔部12が形成されていると共に、この鍔部12を
両側方から挟持する回動自在な一対のローラー13,13が
ブラケット14,14を介して基台4の左右両側部に夫々取
り付けられている。そして、前記ブラケット14の基台4
への取付部には、ボルト15を挿通する長穴16が穿設され
ており、これにより前記ローラー13の摩耗等に対してブ
ラケット14がa−b方向に移動調節可能とされている。
一方、前記筒状ドラム2における一端壁2bの中央部に
は、原砂及び水を撹拌室に送給する送給口17が形成され
ている。また、前記筒状ドラム2の周壁2aにおける他端
壁2c側の端部には、前周にわたって周回する排出口19が
形成され且つこの排出口19には網状体20が張り渡されて
おり、該排出口19から砕砂及び水が外部に排出される構
成とされている。この場合、前記排出口19における網状
体20の目の大きさは約10mmとされている。
また、第5図(a),(b)及び第6図(a),(b)
に示すように、前記筒状ドラム2の周壁2a内面には、そ
の全周にわたって衝撃緩和シートとしてのゴムシート21
が貼着されており、更にこの周壁2a内面には、略等角度
間隔毎に内方に向かって放射状に突出し且つ筒状ドラム
2の軸方向に直線状に延びる複数の撹拌凸条22…22が取
り付けられている。この場合、前記ゴムシート21は、材
質が天然ゴムでなるため、その表面の摩擦抵抗(他の部
材との摩擦時に生じる抵抗)が大きくされており、而も
クッション部材としての役割をも果たすことになる。
更に、前記筒状ドラム2における一端壁2bの内側には、
第1撹拌羽根としての撹拌羽根23…23が締結部材18…18
を用いて取り付けられていると共に、その他端壁2cの内
側には、第2撹拌羽根としての撹拌羽根24…24が取り付
けられている。
そして、第7図(a),(b)及び第8図に示すよう
に、筒状ドラム2の撹拌室には、複数の媒体石25…25が
積重されており、この媒体石25…25としては、排出口19
の網状体20における10mmの目よりも大きい石が使用され
ていると共に、当該媒体石25…25の不足分を補充する際
には、媒体石として1〜1.5kgのものが使用される。
また、前記筒状ドラム2における一端壁2bの外側には、
水26を供給するためのシャワー手段27と、水26及び原砂
28を前記送給口17に導くためのシュート29とが備えられ
ていると共に、該筒状ドラム2における他端壁2cの中央
部にはダクト30を有する開口部31が形成され且つ該開口
部31には水送給手段としてのパイプ32が挿入されてい
る。この場合、前記原砂28としては、粒径が5mm以下の
海砂、山砂、砕石場で採取されたダスト等が使用され
る。
尚、前記筒状ドラム2の他端壁2c側には、前記排出口19
の両側方から下方にわたる部位を覆う受止カバー35と、
該受止カバー35の直下方に配置された排出シュート36と
が備えられている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
先ず、筒状ドラム2の撹拌室に複数の媒体石25…25を積
重し、水26及び原砂28を筒状ドラム2の一端壁2b側のシ
ュート29から送給口17(網状体18)を介して前記撹拌室
に連続的に送給すると共に、モータ7の動作により筒状
ドラム2を第7図W方向に回転させて、撹拌室内におい
て前記複数の媒体石25…25、原砂28及び水26を撹拌す
る。そして、この撹拌作用により生成された砕砂37と水
とは、排出口19(網状体20)を介して外部に飛散排出さ
れ且つ受止カバー35により受止されて排出シュート36に
導かれる。
この撹拌時においては、第7図(a)及び第8図に示す
ように、筒状ドラム2の一端壁2b内側に取り付けられた
撹拌羽根23…23の作用により、送給口17近傍の媒体石2
5、原砂28及び水が上方に掻き上げられ且つ撹拌室の中
央部に向かって押し出されることになり、その撹拌能率
が向上するのは勿論のこと、上記原砂28等の排出口19側
への押し出し作用が、シャワー手段27からの水26のみに
より行われる場合に比して、円滑且つ効率良く行われる
こととなる。また、第7図(b)及び第8図に示すよう
に、筒状ドラム2の他端壁2c内側に取り付けられた撹拌
羽根24…24の作用によっても、排出口19近傍の媒体石2
5、原砂28及び水が上方に掻き上げられ且つ撹拌室の中
央部に押し出されて撹拌能率が向上するが、この場合に
おいては、筒状ドラム2の他端壁2c側からパイプ32を介
して流し込まれた水38の作用と相俟って、媒体石25と砕
砂との分離が促進されることになり、排出口19からの砕
砂の排出が円滑に行われる。
そして、以上の撹拌作用について考察すれば、第8図に
符号(イ)で示す傾斜状のラインつまり送給口17と排出
口19とを結ぶライン(イ)に基づいて撹拌が行われてい
ることになり、この事は、自然の川の流れに従って砕砂
が製造されていることを示すものである。これにより、
前記原砂28は、その表面全体が徐々に摩砕され且つ偏平
石のみが破砕されると共に、これに伴って当該原砂28の
表面に付着している塩分や粘土質或いは貝殻等が効果的
に除去される。
尚、上述の撹拌時においては、筒状ドラム2の周壁2a内
面にゴムシート21が貼着されていることから、原砂28及
び媒体石25と前記周壁2a内面との間に生じる衝撃が緩和
されて、従来のロッドミルのように大きな衝撃力により
原石(原砂)の全部が打ち砕かれるといった事態が回避
される。
また、前記ゴムシート21の表面は摩擦抵抗が大きいもの
であるから、撹拌時に前記周2a内面による掻き上げ作用
が増大して撹拌能率が向上すると共に、周壁2a内面に取
り付けられた複数の撹拌凸条22…22の作用により媒体石
25…25が常に転動してその向きが変化するので、原砂28
に対して均等な摩砕作用が施されることになる。
このようにして、複数の媒体石、原砂及び水が所定時間
撹拌されることにより生成された砕砂37は、筒状ドラム
2の回転に伴う遠心力によって円滑に排出口19から外部
に排出され、既述のように受止カバー25により受止され
た後、排出シュート36に導かれることになる。そして、
この排出シュート36に導かれた砕砂37と水とは、図外の
分級機に供給され、この分級機により砕砂と水分とが振
り分けられる。
以上のようにして得られた砕砂37の粒形判定実績率は、
58〜59%であることが、本出願人が行った実験により確
認されており、この砕砂37の粒形判定実績率は川砂の粒
形判定実績率と略同一であることから判断すれば、この
砕砂37の特性は川砂の特性に極めて近いものであること
が伺える。
また、第9図に示すように、前記砕砂37の粒度分布曲線
Xは、ロッドミル砕砂粒度分布図における点線Aと点線
Bとの間の帯域内に収まるばかりでなく、両点線A,Bの
略中央部を延びるものであることが、実験により確認さ
れており、この事から判断しても、前記砕砂37は良質で
且つ品質にバラツキのないものであることが明白であ
る。
尚、上記実施例は、一台のコンクリート用砕砂製造装置
1を使用して所望の砕砂を得るように構成したものであ
るが、これとは別に、複数台(必要な台数でよい)のコ
ンクリート用砕砂製造装置1…1を直列に配設して、隣
接する2台の砕砂製造装置1,1のうちの一方の砕砂製造
装置1の排出シュート36に導かれた砕砂を他方の砕砂製
造装置1の送給口17を介して当該装置の撹拌室に送給す
るように構成してもよい。そして、このような構成とし
た場合には、一台の砕砂製造装置1で得られた砕砂が後
続の砕砂製造装置1によって更に撹拌されることになる
ので、例えば原石(原砂)の種類が異なる場合において
も、常に品質の良い砕砂が最終的に得られることにな
る。
〔発明の効果〕 この発明は、上述のように構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
請求項1記載のコンクリート用砕砂製造装置によれば、
撹拌室で生成された砕砂と水との排出口を筒状ドラムの
周壁に周回させて形成したことから、該筒状ドラムの回
転に伴う大きな遠心力によって前記砕砂が排出口より勢
い良く排出されることになるので、砕砂の排出が何ら支
障を来すことなく円滑に行われて生産能率が向上するこ
とになる。
請求項2記載のコンクリート用砕砂製造装置によれば、
筒状ドラムの一端壁内側及び他端壁内側に第1及び第2
撹拌羽根を設置したので、筒状ドラムの回転時には周壁
内面による撹拌作用のみならず、端壁内面による撹拌作
用も行われることになり、撹拌能率の向上が図られるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図はこの発明の実施例を示すもので、第
1図はコンクリート用砕砂製造装置の正面図、第2図
(a)はコンクリート用砕砂製造装置の左側面図、第2
図(b)はコンクリート用砕砂製造装置の要部を示す拡
大側面図、第3図はコンクリート用砕砂製造装置の背面
図、第4図はコンクリート用砕砂製造装置の右側面図、
第5図(a)は第4図I−I線に従って切断した縦断背
面図、第5図(b)は第4図II−II線に従って切断した
縦断正面図、第6図(a)は第3図III−III線に従って
切断した縦断側面図、第6図(b)はコンクリート用砕
砂製造装置の要部縦断拡大側面図、第7図(a)はこの
実施例の作用を示す概略縦断背面図、第7図(b)はこ
の実施例の作用を示す概略縦断正面図、第8図はこの実
施例の作用を示す概略縦断側面図、第9図はこの実施例
における実験結果を示すロッドミル砕砂粒度分布図であ
る。また、第10図はロッドミル砕砂粒度分布図である。 1……コンクリート用砕砂製造装置、 2……筒状ドラム、 2a……周壁、 2b……一端壁、 2c……他端壁、 3……駆動装置、 17……送給口、 19……排出口、 20……網状体、 23,24……第1及び第2撹拌羽根、 25……媒体石、 26,38……水、 28……原砂、 31……開口部、 32……水送給手段(パイプ)、 37……砕砂。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が撹拌室とされた筒状ドラムと、該筒
    状ドラムを回転駆動せしめる駆動装置と、前記筒状ドラ
    ムに形成されて原砂及び水を前記撹拌室に送給する送給
    口と、前記撹拌室に収納されて原砂を押圧する押圧体
    と、前記筒状ドラムに形成されて前記押圧体の作用によ
    り生成された砕砂及び水を撹拌室から排出する排出口と
    を具備してなるコンクリート用砕砂製造装置において、 前記原砂の粒径を5mm未満とし、前記押圧体として粒径
    が10mmより大きい複数の媒体石を使用すると共に、前記
    送給口を前記筒状ドラムの一端壁の高さ方向ほぼ中間位
    置に形成し、前記排出口を前記筒状ドラムの他端壁近傍
    の周壁に周回させて形成し、前記排出口に、生成された
    砕砂及び水を通過させ、前記媒体石を通過させない網状
    体を張り渡すことにより、前記筒状ドラム内での媒体
    石、原砂及び水の撹拌が、前記送給口から、前記筒状ド
    ラムの底部近傍における前記排出口に至る下向きの傾斜
    状ラインに沿って行われるようにしたことを特徴とする
    コンクリート用砕砂製造装置。
  2. 【請求項2】内部が撹拌室とされた筒状ドラムと、該筒
    状ドラムを回転駆動せしめる駆動装置と、前記筒状ドラ
    ムに形成されて原砂及び水を前記撹拌室に送給する送給
    口と、前記撹拌室に収納されて原砂を押圧する押圧体
    と、前記筒状ドラムに形成されて前記押圧体の作用によ
    り生成された砕砂及び水を撹拌室から排出する排出口と
    を具備してなるコンクリート用砕砂製造装置において、 前記原砂の粒径を5mm未満とし、前記押圧体として粒径
    が10mmより大きい複数の媒体石を使用すると共に、前記
    送給口を前記筒状ドラムの一端壁側に形成し、前記砕砂
    及び水を通過させ、前記媒体石を通過させないように形
    成した前記排出口を前記筒状ドラムの他端壁側に配置
    し、前記筒状ドラムの一端壁内側に、前記筒状ドラムの
    周方向に所定の間隔をおいて複数配置され、前記撹拌室
    の中央部側から前記一端壁内側に向けて次第に広幅とな
    り、前記筒状ドラムの回転時に前記媒体石、原砂及び水
    を撹拌しながら前記撹拌室の中央部に向けて押し出す第
    1撹拌羽根を設置する一方、前記筒状ドラムの他端壁内
    側に、前記筒状ドラムの周方向に所定の間隔をおいて複
    数配置され、前記撹拌室の中央部側から前記他端壁内側
    に向けて次第に広幅となり、前記筒状ドラムの回転時に
    前記媒体石、原砂及び水を撹拌しながら前記撹拌室の中
    央部に向けて押し戻すと共に、前記生成された砕砂及び
    水を前記排出口を介して排出させる第2撹拌羽根を設置
    したことを特徴とするコンクリート用砕砂製造装置。
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