JPH0775505A - 肥育牛用飼料およびその給与方法 - Google Patents

肥育牛用飼料およびその給与方法

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JPH0775505A JP5248496A JP24849693A JPH0775505A JP H0775505 A JPH0775505 A JP H0775505A JP 5248496 A JP5248496 A JP 5248496A JP 24849693 A JP24849693 A JP 24849693A JP H0775505 A JPH0775505 A JP H0775505A
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Masakatsu Asakura
倉 正 克 朝
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田 澄 男 秋
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基本的にはアルコール及び食酢もしくは酢酸
からなり、必要に応じてこれらをふすまに吸着させ、更
に糖蜜を配合してなる肥育牛用飼料。 【効果】 肥育牛の増体を向上させ、「さし」の入った
高品質の牛肉を効率的に生産することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肥育牛用飼料に関す
る。更に詳しくはエチルアルコール及び食酢もしくは酢
酸を含有する肥育牛用飼料および肥育牛に該飼料を特に
肥育期の中期以降に給与する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の輸入自由化等により、国内での枝
肉相場が落ち込み、農家に打撃を与えている。そういっ
た世間情勢の中、安い輸入肉に対抗するために、高品質
の牛肉を低いコストで効率的に大量生産することが、肥
育農家にとって重大な課題となり、その簡便かつ確実な
解決方法が強く望まれている。
【0003】このような状況下、各種解決策が考案さ
れ、その一つとして各種添加飼料が利用されている。
「肉用牛研究会報」(第52号、P28〜29、199
1年11月30日)には、醸造酢混合飼料の給与がルー
メン内環境を改善する事で増体及び飼料要求率を改善す
る旨が記載されているが、肉質の顕著な向上効果は認め
られていない。
【0004】また、「肉用牛研究会報」(第50号、P
34〜36、1990年11月10日)にはエチルアル
コール(本発明におけるエチルアルコールは、特別なこ
とがない限り、以下「アルコール」という)を給与する
事により、増体及び肉質が改善される記載がある。その
内容によると、アルコール(アルコール分95V/V
%)は500ml/日・頭と多量の給与が必要となり、
その方法も水で3倍希釈し濃厚飼料に混合する煩雑な手
法が記載されている。即ち、アルコールの単独給与によ
る肉質の改善は、上記のように高価なアルコールを多量
に使用せざるを得ないため、コストが高くなるばかりで
なく、3倍希釈して混合給与するといった農家がとうて
い受け入れられないような煩雑な給与方法に頼らざるを
得ない現状にあった。また、アルコール飲料を直接飲用
させることも一部行われてはいるが、アルコール飲料自
体がきわめて高価であるばかりでなく、高濃度アルコー
ルは牛に対する嗜好性が悪いため、一頭一頭個別にしか
も強制的に飲用させねばならず、これでは効率的な多頭
肥育は不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような現状におい
て、当業界では、より少量、低コストで効率的に肉質を
向上させ、簡便に給与ができる添加飼料の開発が待望さ
れていたのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、アルコールが
有する肉質の向上機能に再度注目し、アルコールの使用
量を大幅に低下せしめ、忌避性の強いアルコールを使用
するにもかかわらず嗜好性を高め、且つきわめて簡便な
給与方法により、しかもアルコール単独使用の場合より
も更に肉質改善効果が奏されるシステムについて各方面
から検討を行ったが、成功には至らなかった。
【0007】そこで発想の大転換を行い、上記文献から
も明らかなように肉質の改善には顕著な効果がないとさ
れ、また、アルコールと混合すればエステル反応を生じ
て酢酸エチルエステル(酢酸エチルエステルは特別なこ
とがない限り、以下「酢酸エチル」という)を生成する
ことから、アルコールとの併用など全く考えられなかっ
た酢酸について、これをアルコールと併用してみたとこ
ろ、全く予期せざることに、上記した目的が達成される
という新規にして有用な知見が得られた。
【0008】本発明者らは、この新知見に基づき更に鋭
意研究を重ねた結果、従来全くなされていなかった、ア
ルコールと食酢もしくは酢酸を併用し用いる事により、
その新規相乗効果によって、肥育牛における肉質と増体
が著しく向上する事を見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち、本発明は従来単独では効果の認
められていない様な少量のアルコール給与でも、食酢も
しくは酢酸を併用することにより、その相乗効果によっ
て肥育成績、枝肉成績を向上させるのである。更にこの
相乗効果はアルコール、又は食酢もしくは酢酸を単独で
給与した時の効果を飛躍的に上回るのである。
【0010】本発明に用いる酢酸あるいは酢酸を水に溶
解させた酢酸水溶液は合成でも醸造でもよいが好ましく
は醸造酢が良い。醸造酢としては、常法によって製造さ
れるもの全てが含まれ、例えば果実酢、米酢、酒精酢、
その他穀物酢等が広範囲に使用できる。
【0011】又、アルコールあるいはアルコールを水に
溶解させたアルコール水溶液については、常法によって
製造されるアルコールが適宜利用できる。
【0012】アルコール及び食酢もしくは酢酸の給与量
としては、特に定めるものではないが、アルコール50
g〜320g/日・頭、酢酸5g〜32g/日・頭が適
当である。尚、両者の混合割合は、当業者の飼料や投与
方法の任意の選択に任せれば良い。
【0013】又、アルコールは揮散しやすいため、その
使用に当たっては、飼料に混合したものを長時間放置し
て置く事は出来ない。これを克服する簡便な給与方法と
しては、飼料の給与毎に飼料上にアルコールを散布する
方法が考えられるが、この方法であると飼料上(飼料上
表面)にアルコールが局在するため、飼料上(飼料上表
面)におけるアルコール濃度が高くなり、牛は忌避性を
示してしまう。しかし、食酢もしくは酢酸を併用させる
と、嗜好性を向上させることができるので、牛が忌避性
を示すことはない。すなわち、本発明によれば少量のア
ルコールの使用でも充分に所期の目的が達成されるとは
いえ、この少量のアルコールであってもこれを飼料上に
散布すれば、上記したように飼料上(飼料上表面)にお
けるアルコール濃度は局所的に高くなり、牛は忌避性を
示すことになるが、食酢もしくは酢酸と併用すればそれ
により、嗜好性は向上させることができるので、アルコ
ール濃度を局所的に高めても何ら不都合を生じさせない
ことがはじめて可能となったのである。
【0014】その結果、本発明により、飼料上に直接散
布するというアルコールが局所的に高濃度となる様な方
法によっても給与がはじめて可能になり、簡便に農家の
作業性を著しく改善でき、所定量のアルコールを肥育牛
に確実に投与できるという所期の目的を達成できるもの
である。
【0015】言うまでもなくこれらのアルコール及び食
酢もしくは酢酸とは、飼料に対して各々をそれぞれ直接
飼料に添加してもよいし、これら両者の混合物を飼料に
添加して投与することも可能である。
【0016】更に、両方の成分を接触、混合せしめて保
存すると、酢酸エチルが生成し品質の低下が生じる場合
がある。このような場合には、両者をふすまに吸着させ
ることにより酢酸エチルの生成の問題を解決することに
も成功した。その結果、成分の品質の低下を防止して長
期保存することが可能となり、それによって、飼料の商
品価値が高まり、シェルフライフも大幅に延長され、ま
た、給餌も容易になり且つ効率化される。
【0017】本発明において使用されるふすまとして
は、需給面で分類した場合の一般ふすま、専・増産ふす
ま、輸入ふすま全てが含まれるが、吸水性の高いものは
更に好適である。更にまた、ふすまにかえてあるいはふ
すまと共に、もみがら、稲わら、麦わら、アルファルフ
ァヘイキューブ、米ヌカ、デキストリン、酢酸ナトリウ
ム等も使用する事が出来る。ふすまの量としては特に限
定するものではないが、アルコール及び食酢もしくは酢
酸を吸着させたときの性状を考慮すると、36g〜10
90g/日・頭で調整するのが好ましい。
【0018】アルコール及び食酢もしくは酢酸を含む物
質の給与時期としては特に限定されるものではなく肥育
全期間に亘って給与しても何ら差し支えないが、好まし
くは肥育中期以降に給与すると効果的である。肥育期間
は肥育初期、肥育中期、肥育末期に分けられ、6ケ月か
ら18ケ月間の肥育期間を経て出荷される。その中でも
肥育中期は特に枝肉取引時に重要視される「さし」が入
る時期である事から、この時期にアルコール及び食酢も
しくは酢酸を含んだ飼料を給与することにより、肉質を
効果的に改善できるのである。
【0019】また、より嗜好性を高めるために、糖蜜の
ほか、酢粕、コーンジャム等を飼料に混合し併用しても
良い。その添加割合については、特に強い限定はない
が、糖蜜の場合その添加量は、アルコール及び食酢もし
くは酢酸の好適添加量を考慮にいれると2.7g〜10
9g/日・頭が嗜好性を向上させる好適な範囲である。
【0020】以下、試験例及び実施例により本発明を更
に具体的に説明する。
【0021】〔試験例1:食酢とアルコールをふすまに
吸着させた場合の品質の安定性試験〕高酸度食酢
((株)中埜酢店製、酸度15W/V%)と発酵アルコ
ール(日本アルコール販売(株)製、アルコール分95
V/V%)を混合したときの酢酸エチルの生成度合につ
いて、液状混合の場合と一般ふすま(日本製粉(株)
製)に吸着させた場合とを次の方法によって比較試験し
た。
【0022】方 法: 下記表1のレシピに従いサンプルを作成し、試験
区、対照区の比較を行った。 サンプルは200mlのビンに100gずつ入れた
もので分析した。 30℃暗所にて保存した。 サンプリングは1日目、15日目、30日目、75
日目に行った。 酢酸エチルの測定はガスクロマトグラフィーで下記
の条件で行った。 (条 件) カラム :PEG1000 Inj.Temp. :150℃ Initial Temp.:100℃ Final Temp. :101℃
【0023】
【表1】
【0024】得られた結果を下記表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】上記の結果から明らかなように、試験区
(ふすまに吸着)は酢酸エチルの生成が定常状態となる
が、対照区は75日間経過しても上昇していた。よっ
て、液状のままでの該アルコールと該食酢を混合した場
合は予想どおり酢酸エチルが生成してしまい、品質が安
定しないが、全く予期せざることに、ふすまに吸着させ
ることにより、酢酸エチルの生成は抑えられ、品質の安
定を長期間に亘って保つ事ができる。したがって、両者
を混合して比較的短期間に使用する場合や用時調製の場
合等には液状のままで両者を混合して使用すればよい
し、長期間に亘って使用する場合等にはふすまに吸着せ
しめたものを使用すればよく、本発明はいずれの場合に
も対処することができ、この点でも極めて優れている。
【0027】〔試験例2:牛の嗜好性試験〕本発明品の
嗜好性を明らかにするため、高酸度食酢((株)中埜酢
店製、酸度15W/V%)、合成酢酸(和光純薬工業
(株)製、純度99.7W/V%)、発酵アルコール
(日本アルコール販売(株)製、アルコール分95V/
V%)、一般ふすま(日本製粉(株)製)、糖蜜(三昭
(株)製)を用い、牛の嗜好性について、次の方法にし
たがい試験を行った。
【0028】(方 法) 試験期間 :4日間 試験回数 :2回 試験牛頭数 :2頭/区 給与方法 :朝、夕2回給与。濃厚飼料給与時に飼
料上に300g/頭・回ふりかける。 判断項目と方法:ふりかけてから1時間経過時までの試
験牛の様子(嗜好性)と残飼量を観察。 判断者 :試験場の現場担当者 給与飼料 :下記表3(1kg中の重量g)
【0029】
【表3】
【0030】得られた結果を下記表4及び表5に示す。
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】上記結果から明らかなように、嗜好性につ
いては、高い順に、発明区、発明区、ほとんど同じ
で食酢区、更にアルコール区という結果が得られ、残飼
量については、少ない順に、発明区、ほとんど同じで
発明区、更にほとんど同じで食酢区、更にアルコール
区という結果が得られた。尚、試験牛の嗜好性の個体差
を考慮に入れ、試験牛を変えて再現試験を実施したが上
記表4、表5と全く同様の結果となった。
【0034】これらの結果を総合判断すると、アルコー
ル濃度が28W/W%と比較的高濃度である場合、アル
コール単独では非常に嗜好性が悪くなり、単独で高い嗜
好性を示す食酢を混合すると、嗜好性は格段に向上する
ことが分る。したがって、アルコールが高濃度になるよ
うに飼料上に散布する給与方法、例えばふりかけ法(ト
ップドレッシング法)の場合、食酢と混合する事によっ
て、嗜好性を飛躍的に向上させ、揮散しやすいアルコー
ルを短期間で、少ない損失に抑える効率の良い摂取を可
能にする方法である事が明らかとなった。更に糖蜜を添
加すると、それぞれの区で嗜好性の改善傾向がみられ、
特に発明区、食酢区において顕著に現れた。又、合成酢
酸でも食酢同様の効果がある事がわかった。
【0035】次に実施例について述べるが、各実施例に
おける枝肉の肉質、歩留まりの評価はすべて日本格付協
会の牛の取引規格に基づき、日本格付協会の格付員によ
り評価されたものである。
【0036】枝肉評価は歩留まり等級と肉質等級で示さ
れ、歩留まり等級はAからCのローマ字、肉質等級は1
から5までの数字で示される。歩留まり等級はAランク
が、肉質等級は5ランクが最も評価の高い枝肉となる。
【0037】又肉質等級の決定は脂肪交雑、肉の色沢、
肉のきめ及び締まり、脂肪の色沢と質の4項目について
判定し、その項目別等級のうち最も低い等級を格付評価
値とする。脂肪交雑は牛脂肪交雑基準(B.M.S.)
で決定され、値は高い程よい。肉の色沢は牛肉色基準
(B.C.S.)と光沢で決定される。肉のきめ及び締
まりは肉のきめと締まりの2つの項目により決定され
る。脂肪の色沢と質は牛脂肪色基準(B.F.S.)と
光沢、質の項目により決定される。
【0038】〔実施例1〕16ケ月令の肥育中期の黒毛
和種を10頭/区とし次の6つの区を設定した。リンゴ
酢((株)中埜酢店製、酸度5W/V%)のみを150
g/日・頭 飼料に混合し給与した区、発酵アルコール
(日本アルコール販売(株)製、アルコール分95V/
V%)のみを150g/日・頭 飼料に混合し給与した
区、該アルコールを400g/日・頭 飼料に混合し給
与した区、該リンゴ酢と該アルコールを等重量混合した
ものを300g/日・頭 飼料に混合し給与した区、該
リンゴ酢150g、該アルコール150g、糖蜜(三昭
(株)製)15gをそれぞれ混合したものを315g/
日・頭 飼料に混合し給与した区、無給与区を設定し比
較した。無給与区を除く5区における各成分の配合、及
び、1日1頭当たりの摂取する酢酸重量、アルコール重
量を下記表6に示す。また、得られた結果を下記表7に
示す。
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】上記結果よりアルコールを多量に添加した
場合、増体、肉質共に向上する結果が得られ、アルコー
ルを少量添加した場合には増体、肉質共に向上効果は見
られなかった。しかし、アルコールを少量添加した場合
でも食酢と併用する事により増体、肉質共に向上する結
果が得られ、その効果はアルコールを多量に添加した場
合よりも大きかった。又、糖蜜を添加した場合増体にお
いて向上する結果が得られ、糖蜜添加により嗜好性が向
上したと言える。
【0042】これらの結果から、本発明によれば、高品
質の牛肉が極めて効率的に得られ、アルコール及び食酢
もしくは酢酸の併用により予測をはるかに越えたきわめ
て顕著な効果が奏されることが明らかとなった。
【0043】〔実施例2〕12ケ月令の肥育中期ホルス
タイン去勢牛5頭/区に対し高酸度食酢((株)中埜酢
店製、酸度15W/V%)と発酵アルコール(日本アル
コール販売(株)製、アルコール分95V/V%)を混
合し、酢酸重量とアルコール重量を表8の各区の通りに
なるように調整した。これを飼料に混合し6ケ月給与し
た。得られた結果を表9に示す。
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】上記の結果より、アルコールが少量であっ
ても、II区の結果のように、酢酸5g以上を併用する
ことにより、卓越した相乗効果が見られる事が分かっ
た。
【0047】〔実施例3〕黒毛和種を5頭/区を用い給
与時期を変えて、一般ふすま(日本製粉(株)製)、発
酵アルコール(日本アルコール販売(株)製、アルコー
ル分95V/V%)、高酸度食酢((株)中埜酢店製、
酸度15W/V%)、糖蜜(三昭(株)製)、水をそれ
ぞれ下記の表10の通り配合した飼料を用い試験を実施
した。給与量は600g/日・頭とし、濃厚飼料上に散
布し給与した。又、どの時期にも上記発明飼料を給与せ
ず肥育した区を、無給与区とした。得られた結果を下記
表11及び表12に示す。
【0048】
【表10】
【0049】
【表11】
【0050】
【表12】
【0051】上記の結果より、本発明飼料は、肥育中期
または肥育末期に給与した場合に顕著な効果を示し、適
正な給与時期は肥育中期以降である事が明確となった。
更に表12の詳細な結果を見ると、肥育中期に給与した
区と肥育末期に給与した区は、特にB.M.S.の項目
において顕著な効果を示し、本発明飼料は脂肪交雑を向
上させる事が分かった。
【0052】
【発明の効果】本発明は、肥育牛の飼料として従来全く
行われておらず、また、化学の常識からしても共存し得
ないとされていたアルコール及び食酢もしくは酢酸との
併用にあえて着目してなされたものであって、発明の構
成面についても格別の特徴を有するものである。
【0053】しかもそのうえ、これらの併用によって、
「さし」が充分に入った高品質の牛肉が短期間に且つ効
率的に生産できるようになり、わが国の農家も、これで
安価な輸入肉に充分に対抗可能となった。このように、
本発明は農家の切実な要望に充分こたえられるものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチルアルコール及び食酢もしくは酢酸
    を含有することを特徴とする肥育牛用飼料。
  2. 【請求項2】 エチルアルコール及び食酢もしくは酢酸
    を含有する水溶液をふすまに吸着させたことを特徴とす
    る請求項1に記載の肥育牛用飼料。
  3. 【請求項3】 エチルアルコール及び食酢もしくは酢酸
    を含有する肥育牛用飼料に糖蜜を混合したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の肥育牛用飼料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の肥育牛用飼料を肥育期の中期以降に給与することを
    特徴とする肥育牛への給与方法。
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