JPH077537A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH077537A
JPH077537A JP5169735A JP16973593A JPH077537A JP H077537 A JPH077537 A JP H077537A JP 5169735 A JP5169735 A JP 5169735A JP 16973593 A JP16973593 A JP 16973593A JP H077537 A JPH077537 A JP H077537A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動再ダイヤル機能を実行するか否かの判断
基準を仕向地等に合わせて容易に変更することができる
通信装置を提供することを目的とする。 【構成】 自動再発呼すべきか否かを判定する基準とな
る識別情報テーブルを複数設け、この複数の識別情報テ
ーブルを適宜選択しておくことにより、発呼時に、網よ
り到来する理由コ−ドと予め選択した識別情報テ−ブル
に含まれる識別コ−ドとが一致した場合、先のダイヤル
入力によってダイヤル記憶部に記憶されているダイヤル
を読み出して自動的に再発呼するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、統合サ−ビスデジタル網の中
には、ISDN(統合サ−ビスデジタル網)のように、
呼の切断/復旧時に当該呼の不成功の理由を示すコ−ド
を発呼側の通信装置に供給するものがある。
【0003】一方、統合サ−ビスデジタル網に接続され
る通信装置であって、自動再ダイヤル機能を備えた通信
装置の中には、例えばファクシミリ装置のように、発呼
したが、相手機が話中であったり、応答がなかった場合
に、再度ダイヤル入力等の発呼操作をすることなく自動
的に再発呼する、いわゆる自動再ダイヤル機能を備えた
ものが多く見られる。このような通信装置においては、
発呼不成功時に網側より到来する理由コ−ドの内容に従
って自動再発呼するか否かを判定しているものも多い。
【0004】しかし、どのようなコ−ドの場合に自動再
発呼をするかについては、各通信装置が設置される国、
地域や、接続される網のタイプに応じた所定のコ−ドで
あるか否かによって判定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
通信装置においては、自動再発呼すべきか否かを判定す
る基準が固定されていたため、接続される網の使用の変
更や、設置したユ−ザ特有の要望に対応するためには、
通信装置に組み込まれた固定の判定基準を装置の供給者
がいちいち変更しなければならず、部品の発送や取り替
え等に多大な時間とコストを要するという欠点があっ
た。
【0006】また、標準的な判定基準だけで運営する場
合であっても、その基準が各仕向地によって異なる場合
には、予め各仕向地毎に対応した装置を製造しなければ
ならず、製造コスト、部品管理等の面で非常に効率が悪
い。
【0007】本発明は、自動再ダイヤル機能を実行する
か否かの判断基準を仕向地等に合わせて容易に変更する
ことができる通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、統合サ−ビス
デジタル網に接続され、ダイヤル入力手段を備えた通信
装置において、入力されたダイヤルを一時的に記憶する
ダイヤル記憶部と、1個または複数個の識別情報を含む
識別情報テ−ブルを1個または複数個含む識別情報記憶
部と、この識別情報記憶部の任意の識別情報テ−ブルに
所望の識別コ−ドを登録し、または前記識別情報記憶部
の任意の識別情報テ−ブルに含まれる任意の識別情報を
変更または削除する識別情報設定手段と、前記識別情報
記憶部に含まれる識別情報テ−ブルを選択する識別情報
テ−ブル選択手段と、網より到来する所定の理由コ−ド
を解析する解析手段と、この解析手段により解析した理
由コ−ドと前記識別情報テ−ブル選択手段により選択さ
れた識別情報テ−ブルに含まれる識別コ−ドの内の少な
くとも1個とが一致するか否かを判定する判定手段と、
発呼時に、前記判定手段により網から到来した理由コ−
ドと前記識別情報テ−ブル選択手段により選択された識
別情報テ−ブルに含まれる識別コ−ドとの一致が判明し
た場合には、前記ダイヤル記憶部に記憶されているダイ
ヤルを読み出して、該ダイヤルの相手先に自動的に再発
呼するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例における通信装
置を示すブロック図である。
【0010】この通信装置は、統合サ−ビスデジタル網
に接続される通信装置であって、特に自動再ダイヤル機
能を備えたものであり、ISDNバス回線4が接続され
る通信装置本体1と、各種キー入力等を行うための操作
部2と、各種データを表示する表示部3とから構成され
ている。
【0011】また、通信装置本体1は、本実施例に係る
制御並びに通信装置全体の制御を実行するMPU11
と、プログラムや固定データを格納したROM12と、
入力された相手先番号やその他の情報を一時的に記憶す
るRAM13と、ISDNの網・端末間インタ−フェ−
スの通信手順制御およびその他の回線制御を行う回線制
御部14と、データやアドレスの転送を行うためのシス
テムバス15と、不揮発性RAMにより構成され、本発
明の機能に係る識別情報を格納する識別情報記憶部16
とを有する。
【0012】図2は、識別情報記憶部16の詳細な構成
の一例を示す説明図である。
【0013】この識別情報記憶部16は、4個の識別情
報テ−ブル21、22、23、24から構成されるもの
である。各識別情報テ−ブル21、22、23、24
は、それぞれ識別情報(0、0)〜識別情報(0、
n)、識別情報(1、0)〜識別情報(1、n)、識別
情報(2、0)〜識別情報(2、n)、識別情報(3、
0)〜識別情報(3、n)の最大n+1個の識別情報を
格納する容量をもつものである。ここで、識別情報(k
+n)と識別情報(k+1、0)とは、連続したアドレ
ス上に配置されているものとする(kは、0〜3の整
数)。
【0014】図3は、RAM13の構成の一例を示す説
明図である。
【0015】アドレスA1 からアドレスAN には、入力
された相手先番号を最大N桁まで記憶する領域であり、
アドレスAL は入力された相手先情報の桁数を記憶する
領域である。また、アドレスBには、本発明の識別情報
テ−ブル選択手段に関する識別情報テ−ブル番号を記憶
する領域が割当てられている。
【0016】図4(1)および(2)は、端末からIS
DNに対して発呼する場合の呼制御手順のうち、呼接続
が不成功であった場合のシ−ケンス図である。
【0017】図4(1)では、端末からSETUPメッ
セ−ジ41を送信し、網から呼設定の処理中を示すCA
LL PROCメッセージ42が返送された後、続いて
DISC(呼解放の要求)メッセージ43が送られてき
た例であり、端末では、これに応えてチャネル切断処理
を行い、REL(チャネル切断完了通知と呼番号解放要
求)メッセージ44を網に送信し、網からはREL C
OMP(チャネル解放と呼番号解放完了通知)メッセー
ジ45が送られてくる。
【0018】また、図4(2)では、端末からSETU
Pメッセ−ジ41を送信したが、網からRELメッセー
ジ44が返送され、呼設定の処理に移ることなく、呼接
続されなかった例である。
【0019】図5は、SETUPメッセ−ジ41の構成
の一例を示す説明図である。図示のように、SETUP
メッセ−ジ41は、メッセ−ジ識別子(Mi)51と、
伝達能力情報要素52と、着番号情報要素53とを有し
て構成されている。
【0020】また、図6は、着番号情報要素53のフォ
ーマットを示す説明図である。図示のように、着番号情
報要素53は、情報要素識別子(IE)61と、この情
報要素に含まれる以降のデータ長(オクテット長)着番
号長(Li)62と、着信先番号63を示す番号ディジ
ット63とを有して構成されている。
【0021】さらに、図7は、DISCメッセージ43
の構成の一例を示す説明図である。図示のように、DI
SCメッセージ43は、メッセージ識別子(Mi)71
と、理由表示情報要素72とを有して構成されている。
【0022】また、図8は、理由表示情報要素72のフ
ォ−マットを示す説明図である。図示のように、理由表
示情報要素72は、情報要素識別子81と、この情報要
素に含まれる以降のデ−タ長(オクテット長)を示す理
由表示長(Li)82と、理由表示値83とを有して構
成されている。
【0023】なお、図4(2)に示すRELメッセ−ジ
46のフォ−マット、およびこのRELメッセ−ジ46
に含まれ得る理由表示情報要素のフォ−マットも、図7
および図8に示すフォ−マットと同様である。
【0024】図9は、本実施例における操作部2のキー
構成を示す平面図である。図において、第1のデ−タ登
録キー91は、本発明に係る識別情報の登録を指示する
ためのキーであり、第2のデ−タ登録キー92は、本発
明に係る識別情報テ−ブルの選択を指示するためのキー
である。
【0025】また、ストップキー93は、各動作の中断
を指示するためのキーであり、クリアキー94は、本発
明に係る識別情報、およびその他のデ−タ内容の削除を
指示するためのキーである。
【0026】エンターキー95は、本発明に係る識別情
報の登録、識別情報テ−ブルの選択およびその他のデ−
タの入力を確定するためのキーである。また、テンキー
96は、0から9までの数字キーと、*キー、#キーで
構成される。
【0027】図10、図11は、本実施例の制御手順を
示すフロ−チャ−トである。
【0028】まず、スタンバイ状態において、操作部2
からのキー入力を監視し(S1)、第1のデ−タ登録キ
ー91の入力であれば、識別情報の設定指示がなされた
ため、S13において、登録/削除すべき識別情報の格
納領域を示すポインタに識別情報テ−ブル21の識別情
報テ−ブル(0、0)のアドレスをセットする。
【0029】次に、S14において、入力されるテンキ
ー96に対応する値を一時的に格納するコ−ドバッファ
を、識別情報として存在し得ない値(例えば“−1”)
に初期化する。そして、S15において、キー入力を監
視し、テンキー96の入力であれば、その値を上記コ−
ドバッファに一時的に格納し(S16)、S15へ戻っ
て、次のキー入力を監視する。
【0030】また、S15で、エンタ−キー95の入力
があれば、識別情報の登録とみなし、上記コ−ドバッフ
ァの内容が初期値のままであるか否かを調べ(S1
7)、初期値でなければテンキー96の入力がなされた
と判断して、コ−ドバッファの内容を識別情報領域へ格
納し(S18)、ポインタを更新して(S19)、S1
4へ戻る。
【0031】また、S17で、コ−ドバッファの内容が
初期値のままであると判明した場合には、テンキー96
による入力がなされていないものとみなし、ポインタの
更新を行う(S19)のみで、S14へ戻る。すなわ
ち、この場合には、既に登録されている識別情報を変更
することなく、次の識別情報の登録へ進むことが可能と
するものである。
【0032】また、S15において、クリアキー94の
入力があれば、その識別情報の削除が指示されたとみな
し、その識別情報の格納領域に識別情報として存在し得
ない値(例えば“−1”)を格納し(S20)、ポイン
タを更新して(S21)、S14へ戻る。
【0033】また、S15において、ストップキー93
の入力があれば、識別情報の設定を終了して、S1へ戻
る。
【0034】次に、S1において、第2のデ−タ登録キ
ー92の入力があれば、識別情報テ−ブルの選択指示と
みなし、S11でテンキー96によるテ−ブル番号入力
(本実施例では0〜3)を待ち、その入力があれば、そ
の入力データをRAM13のアドレスBに位置する識別
情報テ−ブル番号領域に格納して(S12)、S1へ戻
る。
【0035】また、S1において、テンキー96の入力
があれば、発呼のためのダイヤル入力の開始とみなし、
RAM13の相手先番号長領域に値1を格納した後、S
2ににおいて、入力されたキーに対応する所定の値をR
AM13の相手先番号領域に格納する(S2)。
【0036】続いて再びキー入力を監視し(S3)、テ
ンキー96であれば、RAM13の相手先番号長領域の
内容をインクリメントした後、S2へ進み、入力された
キーに対応する所定の値をRAM13の相手先番号領域
に格納する。
【0037】以下同様にして、S3でテンキー96の入
力を検出する間、相手先番号を格納し、相手先番号長を
インクリメントする。そして、S3において、エンタ−
キー95の入力を検出したならば、S4へ進む。また、
S3において、ストップキー93の入力を検出した場合
は、ダイヤル入力の中断とみなし、S1へ戻る。
【0038】次に、S4では、既に格納された相手先番
号をRAM13の相手先番号領域から読み出し、これを
図5および図6に示すフォ−マットに従って、SETU
Pメッセ−ジ41の着番号情報要素53にセットして発
呼し、呼接続処理を実行する(S5)。
【0039】その後、図4(1)または(2)に示す手
順を実行した場合には、呼接続が不成功とみなし(S
6)、網より到来した理由コ−ド、すなわちDISCメ
ッセ−ジまたはRELメッセ−ジに含まれる理由表示情
報要素の内容を図7、図8に示すフォ−マットに従って
解析する(S7)。
【0040】次に、S8において、RAM13の識別情
報テ−ブル番号領域の内容を参照して選択された識別情
報テ−ブル番号を読み出す。続いてS9では、S7で解
析した理由コ−ドと、S8で読み出した識別情報テ−ブ
ル番号で示される識別情報テ−ブルの識別情報(x、
0)とから、識別情報(X、n)までを順次比較し、一
致したものがあればS4に進み、一致したものがなけれ
ば処理を終了する。
【0041】S9からS4へ進んだ場合には、S1〜S
3で格納された相手先番号を読み出し、再度呼接続処理
を行う。
【0042】なお、本実施例では、識別情報記憶部は、
識別情報テ−ブル21〜24の4個の識別情報テ−ブル
から構成されており、前記識別情報(x、0)〜識別情
報(x、n)において、xは0〜3の整数を表すもので
ある。
【0043】また、S5の呼接続処理を実行して、その
後に呼接続が成功したと判明した場合には、通常の通信
処理を行う(S10)。
【0044】なお、第1実施例における識別情報テ−ブ
ルの選択では、テンキーの入力によって識別情報テ−ブ
ルの番号を指定する方法を用いたが、ディップスイッチ
などのスイッチ類により設定してもよい。
【0045】また、あるいは所定の文字列パタ−ンと識
別情報テ−ブル番号とを予め対応させた文字列変換テ−
ブルをROM12格納しておき、操作部2からは文字列
を入力し、これに対応する番号を上記文字列変換テ−ブ
ルを検索して得る方法も容易に実現可能である。この方
法によれば、例えば各仕向地毎に識別情報テ−ブルを登
録しておくことで、その仕向地の名称(JAPAN、F
RANCE、等)を入力することにより、識別情報テ−
ブルの選択がわかりやすくなる利点がある。
【0046】さらに、前記文字列変換テ−ブルに格納さ
れている文字列を順次表示し、所望の仕向地を表す文字
列を表示したところで、対応する識別情報テ−ブルを選
択するように構成してもよい。
【0047】また、上記第1実施例では、識別情報テ−
ブルの選択において、複数の識別情報テ−ブルのなかか
ら1個を選択し、このテ−ブルに登録されている識別情
報と、網より到来した理由コ−ドとを比較する方法を用
いたが、操作指示された識別情報テ−ブルと、所定の識
別情報テ−ブル(例えば0番目の識別情報テ−ブル)と
の両者を選択し、この2つの識別情報テ−ブルのいずれ
かに登録されている識別情報と、網より到来した理由コ
−ドとを比較するようにすることも容易に実現できる。
【0048】この方法を用いた場合、各仕向地の網で共
通して運用される理由コ−ドを示す値を所定の識別情報
テ−ブル(例えば0番目の識別情報テ−ブル)に登録
し、各仕向地や網に依存して異なる理由コ−ドを示す識
別情報を各仕向地毎に異なる識別情報テ−ブルに登録す
るようにすれば、共通する部分の登録は1回ですむの
で、識別情報記憶部の設定がより容易になる利点があ
る。
【0049】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0050】この第2実施例は、公衆通信網に接続して
使用される通信装置の通信料金課金の表示制御に関する
ものである。
【0051】従来より、公衆通信網では、ISDNのよ
うに通信料金の課金情報を呼制御チャンネルを使って端
末側に通知するサ−ビスを提供しているものがある。こ
の課金情報通知サ−ビスを利用すれば、端末側では、端
末使用者に各通信における通信料金の通知を行うことが
できる。
【0052】また、公衆通信網に接続される端末の多く
は、このような課金情報表示機能を持っていることが知
られている。
【0053】しかしながら、各国の公衆通信網によって
課金情報の内容が違っており、その国の通過単位による
料金値をそのまま通知するものや、基本料金単位を定め
てその単位数を通知するもの(基本料金単位や通過は国
別に違う)など様々である。従って、これらの違いを国
別、網別に変える必要があった。
【0054】また、料金体系が変更された場合も、設計
変更せざるをえなかった。
【0055】一方、通過単位の表示をやめて網から受信
した料金デ−タをそのまま表示することにより、設計の
共通化を計った端末も知られている。
【0056】しかしながら、以上の各従来例による方法
では、以下に述べるような問題点がある。
【0057】(A)料金表示のための設計を国別、網別
に変えて端末を提供する場合 (1)仕向地別に料金表示のための設計を変えるため
に、端末製品の種類が増え、生産効率が悪くなる。 (2)生産時や販売時に国別、網別に端末製品を管理す
るため手間がかかる。 (3)仕向地の網の料金体系が変化した場合、設計変更
をする必要がある。
【0058】(B)網から受信した料金デ−タをそのま
ま表示して、設計の共通化を計る場合、 (1)通過単位の表示ができないので、使用者の誤解を
招くことがある。例えば、通信料金=50と表示する
と、$=50なのか¢=50なのか不明。 (2)基本料金単位で通知され、単位料金を使用者が知
らない場合は、料金が分からない。例えば、通信料金=
50と表示すると、『1』単位が¢=10の場合は『5
0』は¢500となる。
【0059】そこで、本実施例では、有効な料金表示を
行うことができ、使い勝手のよい通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0060】図12は、この第2実施例におけるファク
シミリ装置の構成を示すブロック図である。このファク
シミリ装置は、ISDNに接続して使用するものであ
り、システム制御用のCPU1−1と、テンキ−を含む
キ−ボ−ドとLCD表示部によって構成される公知の操
作パネル1−2と、プログラム格納用のROM1−3
と、CPU1−1のワ−クエリアや後述するスキャナユ
ニット1−5にて読み取った画像デ−タの格納用エリア
として使用するRAM1−4と、原稿を光学的手段で読
み取り、電気信号に変換した後、画像デ−タとしてRA
M1−4に転送するスキャナユニット1−5と、後述す
る通信ユニット1−7で受信した画像デ−タを1−8の
CPUバスを介して受け取り印字する公知のプリンタユ
ニット1−6と、ISDNインタフェース回路によって
ネットワ−クと接続され、ISDNのDチャンネル呼制
御手順(CCITT勧告Q.921、Q.931)、B
チャンネル端末間通信手順を実行する通信ユニット1−
7とを有する。
【0061】図14は、本実施例における通信動作の一
例を示すシ−ケンス図である。
【0062】通信ユニット1−7は、CPU1−1より
宛て先情報と発呼命令を受けると、Dチャンネル呼制御
手順により網側にSETUPメッセージを送信する。こ
のSETUPメッセージには、宛て先のダイヤル情報と
通信モ−ド情報が含まれている。
【0063】網側はSETUPメッセージを受信すると
CALL PROCメッセージを返す(図14)。この
後、相手端末が通信可能な場合には、網側はCONNメ
ッセージを送信してくるので、これに応じてCONN
ACKメッセージを返送し、Bチャンネルによる端末間
通信が開始される。
【0064】端末間通信が終了すると、端末はDISC
メッセージを出してDチャンネルの切断要求を行う。こ
れに対して、網はRELメッセージを端末に送り、回線
の切断を通知する(図14)。
【0065】通信ユニット1−7は、発呼後、網から送
られるCONNメッセージやRELメッセージの受信通
知をCPU1−1に伝達し、CONNメッセージを受信
した場合は、Bチャンネルでの端末間通信の実行を開始
し、RELメッセージを受信した場合は、Dチャンネル
における所定の切断手順に従い待機状態に戻る。
【0066】CONNメッセージやRELメッセージ
は、図15(a)に示すようにHDLCフレ−ムの形式
で構成されており、図15(b)に示すように信号名を
表すメッセ−ジ名と各種情報要素を含むデ−タ列を有し
ている。
【0067】そのうち各情報要素は、情報要素名、デ−
タ長、デ−タで構成されている。これらの詳細は、CC
ITT勧告Q.921、Q.931を参照すれば良い。
【0068】各国の各種通信網では、図14で説明した
REL信号に、情報要素として『課金情報要素』を乗せ
て送信してくるものがある。この『課金情報要素』は、
通信料金を通知するために使用される。ただし、国によ
っても網によっても、課金情報要素の内容が共通形式に
なっておらず、例えば、図16に示すように、A網は課
金情報の情報要素名として(96H、01H)を使用
し、デ−タをバイナリデ−タで送ってくる。
【0069】さらに、デ−タの中に『¥』や『DM』の
ような通過単位キャラクタを含めて送ってくるものもあ
れば、そうでないものもある。
【0070】図13は、この実施例において、通信ユニ
ット1−7で受信したRELメッセージ中の課金情報を
処理し、表示させる際の処理の流れをブロック図で説明
したものである。
【0071】なお、この本実施例では、図中の各処理ブ
ロックはソフトウエアにより実現されているものとする
が、半導体ロジックによりハ−ドウエアで実現すること
も可能である。
【0072】図13において、課金データ2−1は、通
信ユニット1−7より通知されたRELメッセージに含
まれており、データ処理部2−2は、RELメッセージ
から課金デ−タを抽出し、バイナリデ−タ形式に変換し
た後、データ処理制御部2−4の提供する『係数』分を
乗算して、再びキャラクタデ−タに変換し、この変換デ
−タと、データ処理制御部2−4の提供する通過キャラ
クタとを合成して、表示部2−3に出力する。
【0073】データ処理制御部2−4は、第2テーブル
2−6からパラメ−タを取り出してデータ処理部2−2
に与え、このデータ処理部2−2における処理を制御す
るものである。
【0074】第1テ−ブル2−5(図17)は、ROM
1−3の中に記憶されたパラメ−タの初期値テ−ブルで
ある。一方、第2テ−ブル2−6(図18)は、RAM
1−4の中に設定され、初期化部2−9によって初期化
されるテ−ブルである。また、第2テ−ブル2−6の内
容は、データ登録部2−7によって書き換えることがで
きる。
【0075】初期値選択部2−8は、第2テ−ブル2−
6の内容を初期化するため、第1テ−ブル2−5のいづ
れかの初期値パタ−ンを選択し、パタ−ン名を第2テ−
ブル2−6の『初期値フラグ』(図18参照)に書き込
んでおく部分である。
【0076】なお、詳細な処理の流れは、図19、図2
0に示すフロ−チャ−トにて説明する。
【0077】図17の第1テ−ブル2−5の内容につい
て説明する。課金情報要素名6−1は、この値を参照し
てRELメッセージ中の課金情報要素デ−タを抽出する
ために使用される。デ−タ形式6−2は、受信した課金
デ−タのデ−タ形式がキャラクタ型かバイナリ型かを判
断するために使用される。
【0078】乗算係数6−3は、例えば課金デ−タが料
金の即値を表している場合は係数『1』であり、ユニッ
ト数を表している場合は係数『ユニット料金(1ユニッ
ト¥10なら10)』となる。本係数は、課金デ−タに
乗算して即値デ−タを求めるために使用される。通過表
示6−4は、表示部2−3に即値デ−タと付加して表示
するために使用される。
【0079】次に、図18の第2テ−ブル2−6の内容
について説明する。初期値フラグ7−1は、このフラグ
7−1に書き込まれた値に相当する第1テ−ブル2−5
内の初期値パタ−ンが第2テ−ブル2−6の課金情報要
素名7−2、データ形式7−3、乗算係数7−4、通貨
表示7−5に転送される。たとえば、初期値フラグ
『A』の場合は、課金情報要素名7−2に(96H、0
1H)が、データ形式7−3に(キャラクタ)が、乗算
係数7−4に(1)が、通貨表示7−5に(¥)がコピ
−される。
【0080】次に、図19、図20に示すフロ−チャ−
トにしたがって本実施例の動作について説明する。な
お、図21は、この動作中における表示部2−3の表示
画面を示す説明図である。
【0081】まず、プログラムがスタ−トすると、S1
01にて初期値選択のための操作モ−ドに入る(図21
(a)の画面表示)。ここで操作者が、操作部1−2の
テンキ−『1』を押すと『A』が、『2』を押すと
『B』が、『3』を押すと『C』が、それぞれ第2テ−
ブル2−6の初期値フラグ7−1にセットされ、S10
2に移る。
【0082】S102では、第2テ−ブル2−6の初期
値フラグ7−1で指定された第1テ−ブル2−5の内容
を第2テ−ブル2−6にコピ−することにより初期化が
行われ、図21(b)の画面になる。
【0083】ここで、第2テ−ブル2−6の内容を変更
しない場合は、テンキ−『1』の押下でS105に進
み、変更する場合はテンキ−『2』の押下でS104に
進む。S104に進むと、表示は図21(c)の画面に
なり、第2テ−ブル2−6の課金情報要素名7−2を変
更登録するモ−ドになる。
【0084】テンキ−により登録を終了すると、表示は
図21(d)の画面となり、第2テ−ブル2−6のデー
タ形式7−3を変更するモ−ドとなる。データ形式7−
3の変更を終了すると、表示は図21(e)の画面とな
り、第2テ−ブル2−6の乗算係数7−4を変更するモ
−ドとなる。ここでテンキ−により登録を終了すると、
表示は図21(f)の画面となり、第2テ−ブル2−6
の通貨表示7−5を変更するモ−ドとなる。
【0085】以上のようにして第2テ−ブル2−6の各
項目7−2〜7−5の変更を全て終了すると、S104
を抜け、通信操作を待つ(S105)。ここで操作者が
通信操作を行い、通信を指示すると、S106に進み、
S107で通信終了が検出されるまで通信を実行する。
【0086】S107で、通信終了が検出されたら通信
ユニット1−7によって通知されたRELメッセージの
内容を記憶し(S109)、記憶したREL信号の内容
から課金情報要素部分を検索抽出するために、第2テ−
ブル2−6の課金情報要素名7−2を読み出す(S10
9)。
【0087】第2テ−ブル2−6の課金情報要素名7−
2から読み出した情報要素名が、RELメッセージの内
容中に検出できなかった場合は、再びS105に戻り、
検出できた場合は、図20のS201に進む。
【0088】S201においては、第2テ−ブル2−6
のデータ形式7−3からデ−タ形式を読み出し、『バイ
ナリ』なら変換せずにS204に進み、『キャラクタ』
ならS110で検出した課金情報デ−タ部分をバイナリ
に変換し、S204に進む。この時点では、課金情報デ
−タ部分は、全てバイナリ形式になっている。
【0089】S204においては、第2テ−ブル2−6
の乗算係数7−4における乗算係数を読取バイナリ変換
して、課金情報デ−タと乗算子、バイナリ値αを得る
(S205)。ここで、得られたαは、通信料金の即値
を示すデ−タである。
【0090】さらに、S206へ進み、バイナリ値αを
キャラクタデ−タに変換し、キャラクタ列βを作る。例
えばバイナリ値αが0AHであれば、キャラクタ列βは
(31H、30H)となる。
【0091】次に、第2テ−ブル2−6の通貨表示7−
5から通貨表示デ−タを読み出してキャラクタ列βと合
成し、キャラクタ列γを作成し(S207、S20
8)、S209において、操作部1−2上の表示部2−
3にキャラクタ列γを表示し、S105に戻る。
【0092】図22は、本発明の第3実施例を示すブロ
ック図である。
【0093】この第3実施例は、上述した第2実施例に
対して、通信制御部11−10を追加し、異なる2つの
網に1台のファクシミリ装置が同時に接続できるように
したものである。
【0094】図23は、このシステムでの課金情報の処
理の流れをブロック図で表現したものである。図13と
異なるのは、2種類の第2テ−ブルを具備していること
である。この2つの第2テ−ブル(第2テ−ブル12−
61、第2テ−ブル12−62)は、それぞれに接続さ
れた網に対応して使用される。
【0095】なお、その他は、上記第2実施例と共通で
あるので説明は省略する。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
〜4によれば、通信装置を各仕向地に設置した後でも、
その装置上で自動再ダイヤルするか否かの基準を変更可
能となったため、供給者の製造コストを削減でき、作業
効率を著しく高めることができるという効果がある。
【0097】また、本発明の請求項5によれば、予めパ
ラメ−タパタ−ンの初期値を複数有し、選択的に使用す
ることができるため、操作性を向上できるとともに、課
金情報のデ−タフォ−マットが分かっている全ての網に
対して、共通の設計内容で料金デ−タの即値とともに通
貨単位を表示でき、使い勝手のよい通信装置を提供でき
る。
【0098】また、パラメ−タの変更登録が可能である
ので、網の料金体系が変化したり、異なる網に接続した
場合も容易に対応できる。
【0099】さらに、1台の端末が、複数の料金体系の
異なる網に同時に接続されるような場合でも、上述した
第2テ−ブルを異なる網の数だけ設けることにより、対
応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】上記第1実施例における識別情報記憶部の詳細
な構成を示す説明図である。
【図3】上記第1実施例におけるRAMの構成を示す説
明図である。
【図4】ISDNの呼制御手順のうち、呼接続が不成功
であった場合を示すシ−ケンス図である。
【図5】SETUPメッセ−ジの構成例を示す説明図で
ある。
【図6】上記SETUPメッセ−ジ中の着番号情報要素
のフォーマットを示す説明図である。
【図7】DISCメッセージの構成例を示す説明図であ
る。
【図8】上記DISCメッセージ中の理由表示情報要素
のフォ−マットを示す説明図である。
【図9】上記第1実施例における操作部のキー構成を示
す平面図である。
【図10】上記第1実施例の制御手順を示すフロ−チャ
−トである。
【図11】上記第1実施例の制御手順を示すフロ−チャ
−トである。
【図12】本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図13】上記第2実施例における課金表示処理の流れ
を示すブロック図である。
【図14】上記第2実施例における通信動作例を示すシ
−ケンス図である。
【図15】CONNメッセージやRELメッセージの構
成例を示す説明図である。
【図16】CONNメッセージやRELメッセージ中の
課金情報要素のフォーマットを示す説明図である。
【図17】上記第2実施例における第1テ−ブルの構成
例を示す説明図である。
【図18】上記第2実施例における第2テ−ブルの構成
例を示す説明図である。
【図19】上記第2実施例の制御手順を示すフロ−チャ
−トである。
【図20】上記第2実施例の制御手順を示すフロ−チャ
−トである。
【図21】上記第2実施例における表示部の表示画面を
示す説明図である。
【図22】本発明の第3実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】上記第3実施例における課金表示処理の流れ
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…通信装置本体、 2…操作部、 3…表示部、 11…MPU、 12…ROM、 13…RAM、 14…回線制御部、 15…システムバス、 16…識別情報記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信田 弘志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新倉 康史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 統合サ−ビスデジタル網に接続され、ダ
    イヤル入力手段を備えた通信装置において、 入力されたダイヤルを一時的に記憶するダイヤル記憶部
    と;1個または複数個の識別情報を含む識別情報テ−ブ
    ルを1個または複数個含む識別情報記憶部と;この識別
    情報記憶部の任意の識別情報テ−ブルに所望の識別コ−
    ドを登録し、または前記識別情報記憶部の任意の識別情
    報テ−ブルに含まれる任意の識別情報を変更または削除
    する識別情報設定手段と;前記識別情報記憶部に含まれ
    る識別情報テ−ブルを選択する識別情報テ−ブル選択手
    段と;網より到来する所定の理由コ−ドを解析する解析
    手段と;この解析手段により解析した理由コ−ドと前記
    識別情報テ−ブル選択手段により選択された識別情報テ
    −ブルに含まれる識別コ−ドの内の少なくとも1個とが
    一致するか否かを判定する判定手段と;発呼時に、前記
    判定手段により網から到来した理由コ−ドと前記識別情
    報テ−ブル選択手段により選択された識別情報テ−ブル
    に含まれる識別コ−ドとの一致が判明した場合には、前
    記ダイヤル記憶部に記憶されているダイヤルを読み出し
    て、該ダイヤルの相手先に自動的に再発呼するよう制御
    する制御手段と;を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記識別情報記憶部は、電源バックアップされた不揮発
    性RAMから構成されることを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 識別情報テ−ブル選択手段は、操作部から入力された所
    定のキ−に対応する識別情報テ−ブルを1個だけ選択す
    ることを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、 識別情報テ−ブル選択手段は、操作部から入力された所
    定のキ−に対応する識別情報テ−ブルと、予め定められ
    た特定の識別情報テ−ブルとを選択することを特徴とす
    る通信装置。
  5. 【請求項5】 呼制御手段と、遠隔の相手装置と通信を
    行うための伝送制御手段と、前記呼制御手段が網から受
    信した課金情報を処理する処理手段と、前記処理手段の
    処理結果を表示する表示手段とを有し、 前記処理手段の処理内容を制御する制御手段と;前記制
    御手段が前記処理手段に与えるパラメ−タを記憶するた
    めの第1の記憶手段と;この第1の記憶手段の内容を変
    更するための変更入力手段と;前記第1の記憶手段の内
    容を初期化するために選択的に使用される複数の初期値
    デ−タを記憶するための第2の記憶手段と;この第2の
    記憶手段の内容を変更するための変更入力手段と;前記
    第2の記憶手段から初期値デ−タを選択する選択手段
    と;前記選択手段により選択された初期値デ−タにより
    前記第1の記憶手段の内容を初期化する初期化手段と;
    を有することを特徴とする通信装置。
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