JPH0774512A - 誘電体共振部品 - Google Patents

誘電体共振部品

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JPH0774512A
JPH0774512A JP24362193A JP24362193A JPH0774512A JP H0774512 A JPH0774512 A JP H0774512A JP 24362193 A JP24362193 A JP 24362193A JP 24362193 A JP24362193 A JP 24362193A JP H0774512 A JPH0774512 A JP H0774512A
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JP
Japan
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dielectric
inner conductor
input
dielectric block
end surface
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JP24362193A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Yorita
忠弘 寄田
Hirobumi Miyamoto
博文 宮本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特性の改善された誘電体共振部品を提供する
ことである。 【構成】 入出力電極60a,60bを各内導体形成孔
2a,2bの中心軸を含む平面Xに対して左右対称な形
状とすることにより、電界および磁界の乱れが生じな
い。その結果、不所望な周波数帯でスプリアスが発生す
るのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘電体共振部品に関
し、より特定的には、複数の誘電体同軸共振器を有する
誘電体共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、本願出願人が先に提案した誘電
体共振部品の構成を示す図である。なお、このような誘
電体共振部品は、特願平4−9207号,特願平4−1
0009号に示されており、本出願時未公開である。図
7において、(a)は斜め上から見た斜視図を示してお
り、(b)は斜め下から見た斜視図を示しており、
(c)は(a)の線A−A’に沿う断面図を示してい
る。図7に示すように、誘電体材料で構成された誘電体
ブロック1には、例えば3本の内導体形成孔2a,2
b,2cが形成されている。各内導体形成孔2a,2
b,2cは、誘電体ブロック1の内部を貫通し、誘電体
ブロック1の第1および第2の端面1aおよび1bにお
いて開口している。内導体形成孔2a,2b,2cの各
内周面には、内導体4が形成されている。誘電体ブロッ
ク1の外周面には、外導体5が形成されている。内導体
形成孔2a,2b,2cの内部に形成された各内導体4
は、その一方端部が誘電体ブロック1の第1の端面1a
において外導体5と電気的に接続されておらず、その他
方端部が誘電体ブロック1の第2の端面1bにおいて外
導体5と電気的に接続されている。また、誘電体ブロッ
ク1の側面には、外導体5と電気的に絶縁された状態で
1対の入出力電極6a,6bが形成されている。これら
入出力電極6a,6bと、内導体形成孔2a,2c内の
内導体4との間には、それぞれ外部結合容量Ceが生じ
ている。
【0003】上記図7の誘電体共振部品は、実質的に3
つの1/4波長誘電体同軸共振器を備えている。そし
て、各誘電体同軸共振器は、誘電体ブロック1の内部ま
たは外部で互いに結合されることにより、フィルタ,共
振回路等を構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図7の誘電体共振
部品における基本モードは、TEMモードである。この
TEMモードでは、電界および磁界が共に信号の伝搬方
向に対して直角な面内にあり、伝搬方向の成分は持たな
い。図7の誘電体共振部品の場合、図8に示すように、
電界分布Eは信号の伝搬方向S(各内導体形成孔2a,
2b,2cの中心軸に沿う方向)に対して放射状にな
り、磁界分布Mは伝搬方向Sを中心とする円周状にな
る。
【0005】ところで、上記図7の誘電体共振部品で
は、図9に示すように、基本共振周波数f0 の2倍の周
波数2f0 付近でスプリアスが発生することが実験によ
り判明した。これは、入出力電極6a,6bが各内導体
形成孔2a,2b,2cの中心軸を含む平面に対して左
右非対称な形状に形成されているため、電界および磁界
分布が乱れ、上記TEMモード以外にTE101 モードが
発生するためであると考えられる。すなわち、図10に
示すように、誘電体ブロック1の上面1cから下面1d
(回路基板10の上に実装される接地面)に向かう電界
Eが発生し、それにともなって、当該電界Eに直交する
磁界Mも発生する。
【0006】それゆえにこの発明の目的は、特性の改善
された誘電体共振部品を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数の誘電体同軸共振器を有する誘電体共振部品であっ
て、誘電体材料で構成され、第1および第2の端面と、
第1の端面から第2の端面にわたる複数の側面と、その
内部を貫通し第1および第2の端面で開口する複数の内
導体形成孔とを有する誘電体ブロック、各内導体形成孔
の内部に形成された内導体、誘電体ブロックの少なくと
も側面に形成された外導体、および外導体と電気的に絶
縁された状態で少なくとも誘電体ブロックの第1の端面
に設けられ、かつ各内導体形成孔の中心軸を含む平面に
対して左右対称な形状の1対の入出力電極を備える。
【0008】
【作用】請求項1に係る発明においては、入出力電極を
各内導体形成孔の中心軸を含む平面に対して左右対称な
形状とすることにより、電界および磁界の乱れを防止す
るようにしている。その結果、不所望な周波数帯でスプ
リアスが発生するのを防止できる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例の誘電体共振
部品の外観構成を示す斜視図であり、図2は同誘電体共
振部品の縦断面図であり、図3は同誘電体共振部品を回
路基板上に実装した状態を示す図である。図1に示すよ
うに、セラミックス等の誘電体材料で構成された誘電体
ブロック1は、ほぼ長方形状の第1および第2の端面1
aおよび1bと、第1の端面1aから第2の端面1bに
わたる4つの側面とを有するほぼ直方体状に形成されて
いる。この誘電体ブロック1には、例えば2本の内導体
形成孔2a,2bが形成されている。各内導体形成孔2
a,2bは、誘電体ブロック1の内部を貫通し、誘電体
ブロック1の第1および第2の端面1aおよび1bにお
いて開口している。各内導体形成孔2a,2bの内周面
には、内導体4が形成されている。誘電体ブロック1の
第1の端面1a,第2の端面1bおよび各側面には、外
導体5が形成されている。内導体形成孔2a,2bの内
部において、各内導体4の一方端部と第1の端面1aと
の間には、内導体非形成部8が設けられている。そのた
め、各内導体4の一方端部は、誘電体ブロック1の第1
の端面1a上の外導体5と電気的に接続されていない。
一方、各内導体4の他方端部は、図2に示すように、誘
電体ブロック1の第2の端面1b上の外導体5と電気的
に接続されている。また、誘電体ブロック1の第1の端
面1aおよび側面1e,1fには、外導体5と電気的に
絶縁された状態で1対の入出力電極60a,60bが形
成されている。ここで、各入出力電極60a,60b
は、各内導体形成孔2a,2bの中心軸を含む平面Xに
対して左右対称な形状に形成されている。
【0010】図3に示すように、上記第1の実施例の誘
電体共振部品は、誘電体ブロック1の第1の端面1aを
下にして回路基板10の上に実装される。これによっ
て、入出力電極60a,60bが回路基板10上の入出
力電極(図示せず)と接続される。なお、入出力電極6
0a,60bと、内導体形成孔2a,2b内の内導体4
との間には、それぞれ外部結合容量Ceが生じている。
【0011】上記のように第1の実施例の誘電体共振部
品は、各入出力電極60a,60bが各内導体形成孔2
a,2bの中心軸を含む平面Xに対して左右対称な形状
に形成されているため、電界および磁界に乱れが生じ
ず、図7に示す誘電体共振部品で生じていたようなTE
101 モードは発生しない。したがって、本実施例の誘電
体共振部品は、図4に示すように、基本共振周波数f0
の2倍の周波数2f0 付近でスプリアスが発生しない良
好な特性が得られることが実験により確認された。な
お、図4において、横軸は周波数、縦軸はゲインを示し
ている。
【0012】図5は、この発明の第2の実施例の誘電体
共振部品の構成を示す分解斜視図である。図5におい
て、この第2の実施例では、図1に示す第1の実施例が
備えるような誘電体ブロック1の側面まで延びる入出力
電極60a,60bに代えて、入出力電極61a,61
bを備えている。これら入出力電極61a,61bは、
誘電体ブロック1の第1の端面1aのみに形成されてい
る。なお、これら入出力電極61a,61bは、各内導
体形成孔2a,2bの中心軸を含む平面に対して左右対
称な形状に形成されており、この点は第1の実施例にお
ける入出力電極60a,60bと同様である。
【0013】さらに、上記第2の実施例では、誘電体ブ
ロック1の第1の端面1aに装着基板20が装着固定さ
れる。図示しない回路基板への実装は、この装着基板2
0を介して行われる。この装着基板20は、アルミナ,
セラミックス,樹脂,ベクトラ,ガラス等の低誘電率材
料から成る誘電体基板21の上に接地電極22および入
出力電極23a,23bが形成された構造となってい
る。なお、入出力電極23a,23bは、接地電極22
と電気的に絶縁された状態で誘電体基板21の上に形成
されている。装着基板20が誘電体ブロック1の第1の
端面1aに装着固定されたとき、入出力電極23a,2
3bは、それぞれ、入出力電極61a,61bと接続さ
れる。さらに、誘電体基板21の上面端部には、入出力
電極23a,23bと外導体5との電気的接触を回避す
るためのレジスト膜24a,24bが設けられている。
上記第2の実施例におけるその他の構成は、図1に示す
第1の実施例の誘電体共振部品と同様であり、相当する
部分には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0014】図6は、この発明の第3の実施例の誘電体
共振部品の構成を示す分解斜視図である。図6に示すよ
うに、この第3の実施例では、誘電体ブロック1および
装着基板20の互いの貼り合わせ面には、外導体5およ
び接地電極22が形成されておらず、入出力電極61
a,61bおよび入出力電極23a,23bのみが形成
されている。上記第3の実施例におけるその他の構成
は、図5に示す第2の実施例と同様であり、相当する部
分には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0015】なお、上記各実施例は、誘電体ブロック1
の内部に1/4波長誘電体同軸共振器を形成した構成と
なっているが、誘電体ブロック1の内部に1/2波長誘
電体同軸共振器を形成したような構成としてもよい。こ
の場合、各内導体形成孔2a,2bの内部における内導
体4の一方端部の電位と他方端部の電位とを同電位にす
るために、各内導体形成孔2a,2bの内部における内
導体4の一方端部および他方端部を、いずれも外導体5
に当接した短絡状態とするか、またはいずれも外導体5
に当接しない開放状態とする必要がある。前者の場合、
上記各実施例から内導体非形成部8を省き、内導体4の
一方端部が誘電体ブロック1の第1の端面1aまで延び
るような構成とすればよい。後者の場合、誘電体ブロッ
ク1の第1および第2の端面1aおよび1bに外導体5
を形成しないようにするか、または各内導体形成孔2
a,2bの内部において、第1の端面1aの近傍と第2
の端面1bの近傍との両方に内導体非形成部8を設ける
ようにすればよい。
【0016】また、上記各実施例では、誘電体ブロック
1内に2つの誘電体同軸共振器を形成するようにした
が、これは一例にすぎず、誘電体ブロック1内に設けら
れる誘電体同軸共振器の数は、3以上であってもよい。
なお、誘電体同軸共振器の数に応じて、内導体形成孔の
本数も増減される。
【0017】さらに、上記各実施例では、誘電体ブロッ
ク1を単体の構成としたが、複数の分割誘電体ブロック
を接着,溶着等で貼り合わせることにより、結果的に1
つの誘電体ブロック1を得るようにしてもよい。この場
合、貼り合わせ前の各分割誘電体ブロックには、1つま
たは複数の内導体形成孔が設けられている。
【0018】さらに、上記各実施例では、誘電体ブロッ
ク1の形状を直方体形状としたが、第1および第2の端
面1aおよび1bと、第1の端面1aから第2の端面1
bにわたる側面とを有する形状であれば、他の形状(例
えば、円柱,六角柱等)であってもよい。ただし、誘電
体ブロックは、各内導体形成孔の中心軸を含む平面に対
して左右対称であるような形状であることが必要であ
る。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、入出力電
極を各内導体形成孔の中心軸を含む平面に対して左右対
称な形状とするようにしているので、電界および磁界の
乱れが生じることがなく、不所望な周波数帯でスプリア
スが発生するのを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の誘電体共振部品の構
成を示す斜視図である。
【図2】図1の誘電体共振部品の縦断面図である。
【図3】図1の誘電体共振部品を回路基板上に実装した
状態を示す斜視図である。
【図4】図1の誘電体共振部品の周波数特性を示すグラ
フである。
【図5】この発明の第2の実施例の誘電体共振部品の構
成を示す分解斜視図である。
【図6】この発明の第3の実施例の誘電体共振部品の構
成を示す分解斜視図である。
【図7】本願出願人が先に提案した誘電体共振部品の構
成を示す図である。
【図8】図7の誘電体共振部品における基本モードを説
明するための図である。
【図9】図7の誘電体共振部品の周波数特性を示すグラ
フである。
【図10】図7の誘電体共振部品を回路基板上に実装し
たときに生じる不所望なTE101モードを説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…誘電体ブロック 1a…第1の端面 1b…第2の端面 2a,2b…内導体形成孔 4…内導体 5…外導体 60a,60b,61a,61b…入出力電極 8…内導体非形成部 20…装着基板 21…誘電体基板 22…接地導体 23a,23b…入出力電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘電体同軸共振器を有する誘電体
    共振部品であって、 誘電体材料で構成され、第1および第2の端面と、第1
    の端面から第2の端面にわたる複数の側面と、その内部
    を貫通し第1および第2の端面で開口する複数の内導体
    形成孔とを有する誘電体ブロック、 各前記内導体形成孔の内部に形成された内導体、 前記誘電体ブロックの少なくとも側面に形成された外導
    体、および前記外導体と電気的に絶縁された状態で少な
    くとも前記誘電体ブロックの第1の端面に設けられ、か
    つ各前記内導体形成孔の中心軸を含む平面に対して左右
    対称な形状の1対の入出力電極を備える、誘電体共振部
    品。
JP24362193A 1993-09-02 1993-09-02 誘電体共振部品 Pending JPH0774512A (ja)

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JP24362193A JPH0774512A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 誘電体共振部品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989725B2 (en) 2000-09-08 2006-01-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Dielectric resonator, dielectric filter, dielectric duplexer, and communication apparatus incorporating the same

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989725B2 (en) 2000-09-08 2006-01-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Dielectric resonator, dielectric filter, dielectric duplexer, and communication apparatus incorporating the same

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