JPH077428A - コンパレータ回路及びa/dコンバータ - Google Patents
コンパレータ回路及びa/dコンバータInfo
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- JPH077428A JPH077428A JP14802893A JP14802893A JPH077428A JP H077428 A JPH077428 A JP H077428A JP 14802893 A JP14802893 A JP 14802893A JP 14802893 A JP14802893 A JP 14802893A JP H077428 A JPH077428 A JP H077428A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低消費電力化及び小型化を実現するA/Dコ
ンバータ、特にコンパレータ回路の構造を提供すること
を目的としている。 【構成】 インバータ出力をスイッチを介してスイッチ
ングコンパレータの入力側に正帰還させるパスを設けた
ことを特徴としており、この正帰還パスに設けられたス
イッチは、アナログ入力電圧と基準電圧との比較が開始
された後、一定時間後にオンされることを特徴としてい
る。特に、この発明に係るA/Dコンバータは、従来の
コンパレータ回路部分を上記コンパレータ回路8で構成
したことを特徴としている。
ンバータ、特にコンパレータ回路の構造を提供すること
を目的としている。 【構成】 インバータ出力をスイッチを介してスイッチ
ングコンパレータの入力側に正帰還させるパスを設けた
ことを特徴としており、この正帰還パスに設けられたス
イッチは、アナログ入力電圧と基準電圧との比較が開始
された後、一定時間後にオンされることを特徴としてい
る。特に、この発明に係るA/Dコンバータは、従来の
コンパレータ回路部分を上記コンパレータ回路8で構成
したことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ/ディジタ
ル変換器(以下、A/Dコンバータという)に関し、特
に、アナログ入力電圧と各基準電圧とをそれぞれ比較す
るコンパレータ回路の構成に関するものである。
ル変換器(以下、A/Dコンバータという)に関し、特
に、アナログ入力電圧と各基準電圧とをそれぞれ比較す
るコンパレータ回路の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のA/Dコンバータ(ここでは、4
ビットA/Dコンバータについて説明する)は、図4に
示すように、高電位側基準電圧1(図中、VRTで示す)
と低電位側基準電圧2(図中、VRBで示す)、及び各基
準抵抗により予め決定された基準電圧を発生させる基準
電圧発生回路3を有し、この基準電圧発生回路3から出
力させる各基準電圧ごとにアナログ入力電圧AINとを比
較するために複数のコンパレータ回路4が用意されてい
る。
ビットA/Dコンバータについて説明する)は、図4に
示すように、高電位側基準電圧1(図中、VRTで示す)
と低電位側基準電圧2(図中、VRBで示す)、及び各基
準抵抗により予め決定された基準電圧を発生させる基準
電圧発生回路3を有し、この基準電圧発生回路3から出
力させる各基準電圧ごとにアナログ入力電圧AINとを比
較するために複数のコンパレータ回路4が用意されてい
る。
【0003】そして、これらコンパレータ回路4では、
基準電圧とアナログ入力電圧AINとを比較し、例えばこ
の基準電圧の方がアナログ入力電圧AINよりも大きいと
信号レベル”1”を出力し、逆の場合には信号レベル”
0”を出力するように構成されており、これら各コンパ
レータ回路4の出力は不一致回路5にそれぞれ(同時
に)入力される。
基準電圧とアナログ入力電圧AINとを比較し、例えばこ
の基準電圧の方がアナログ入力電圧AINよりも大きいと
信号レベル”1”を出力し、逆の場合には信号レベル”
0”を出力するように構成されており、これら各コンパ
レータ回路4の出力は不一致回路5にそれぞれ(同時
に)入力される。
【0004】この不一致検出回路5では、基準電圧とア
ナログ入力電圧AINの大小関係が逆転している基準電圧
区間(隣り合うコンパレータの出力が異なる箇所を検出
する回路であり、例えば図中ではピン番号C13)を示
す信号(信号レベル”1”で示す)を検出しており、こ
の検出信号を図5に示すようなエンコーダ6により回路
(図示せず)に4ビットデータに変換したディジタルデ
ータ(エンコード出力)を出力している。なお、図5中
φe はエンコーダ11を動作させるためのタイミングク
ロックである。
ナログ入力電圧AINの大小関係が逆転している基準電圧
区間(隣り合うコンパレータの出力が異なる箇所を検出
する回路であり、例えば図中ではピン番号C13)を示
す信号(信号レベル”1”で示す)を検出しており、こ
の検出信号を図5に示すようなエンコーダ6により回路
(図示せず)に4ビットデータに変換したディジタルデ
ータ(エンコード出力)を出力している。なお、図5中
φe はエンコーダ11を動作させるためのタイミングク
ロックである。
【0005】特に、上記各コンパレータ回路4の構成を
図6(a)に示す。このコンパレータ回路4の構成は、
例えば「アナログASIC設計ハンドブック」(サイエ
ンスフォーラム、pp.93−94)、あるいは「日経
エレクトロニクス」(日経BP社、1990.6.2
5、No.503、pp.127−129)に示されて
いるように、2段のスイッチングコンパレータ4a、イ
ンバータ4b及びラッチ回路4cから構成されている。
図6(a)に示す。このコンパレータ回路4の構成は、
例えば「アナログASIC設計ハンドブック」(サイエ
ンスフォーラム、pp.93−94)、あるいは「日経
エレクトロニクス」(日経BP社、1990.6.2
5、No.503、pp.127−129)に示されて
いるように、2段のスイッチングコンパレータ4a、イ
ンバータ4b及びラッチ回路4cから構成されている。
【0006】通常、スイッチングコンパレータを多段接
続するのは、例えば単一のスイッチングコンパレータで
は図7に示すように入力部分からホールドコンデンサ間
の電圧利得が−5〜−10dB、インバータ部分の電圧
利得が20〜30dBであるので、1段当たりの電圧利
得は10〜25dBとなる。このため、十分な電圧利得
を得るためには多段接続で構成するのが有効だからであ
る。
続するのは、例えば単一のスイッチングコンパレータで
は図7に示すように入力部分からホールドコンデンサ間
の電圧利得が−5〜−10dB、インバータ部分の電圧
利得が20〜30dBであるので、1段当たりの電圧利
得は10〜25dBとなる。このため、十分な電圧利得
を得るためには多段接続で構成するのが有効だからであ
る。
【0007】また、インバータ4bを介してラッチ回路
4cを設けているのは、このコンパレータ回路4に入力
されるアナログ入力電圧AINと基準電圧との電位差が微
小である場合、インバータ4bの出力電圧が電源とGN
D間の中間電位に止まるためこの時(消費電力が大き
い)、ラッチ回路4cを設けて出力電圧を電源側か、あ
るいはGND側に振り分けるためである(このラッチ回
路4cによりリミッタ回路の機能を実現し、出力される
信号レベルが”0”か”1”をはっきりさせるためであ
るが、通常このように構成した場合、チップサイズが大
きくなる)。
4cを設けているのは、このコンパレータ回路4に入力
されるアナログ入力電圧AINと基準電圧との電位差が微
小である場合、インバータ4bの出力電圧が電源とGN
D間の中間電位に止まるためこの時(消費電力が大き
い)、ラッチ回路4cを設けて出力電圧を電源側か、あ
るいはGND側に振り分けるためである(このラッチ回
路4cによりリミッタ回路の機能を実現し、出力される
信号レベルが”0”か”1”をはっきりさせるためであ
るが、通常このように構成した場合、チップサイズが大
きくなる)。
【0008】なお、図中のスイッチ部分の記号φS 、φ
R 、及びφLAは各スイッチの開閉を指示するためのクロ
ック信号である。
R 、及びφLAは各スイッチの開閉を指示するためのクロ
ック信号である。
【0009】したがって、図6(b)に示すようなタイ
ミングで、まずクロック信号φS により対応するスイッ
チがオンされると、コンパレータ回路4へアナログ入力
電圧AINが入力し、スイッチングコンパレータ4aにお
けるホールドコンデンサC1の入力側(図面左側)にそ
の電位V1を与え、インバータ出力を正帰還させること
でインバータのしきい値電圧を上記ホールドコンデンサ
C1 の出力側(図面右側)に与える。
ミングで、まずクロック信号φS により対応するスイッ
チがオンされると、コンパレータ回路4へアナログ入力
電圧AINが入力し、スイッチングコンパレータ4aにお
けるホールドコンデンサC1の入力側(図面左側)にそ
の電位V1を与え、インバータ出力を正帰還させること
でインバータのしきい値電圧を上記ホールドコンデンサ
C1 の出力側(図面右側)に与える。
【0010】この時上記ホールドコンデンサC1 にはア
ナログ入力電圧とインバータのしきい値電圧の電圧差分
の電荷が蓄えられる。
ナログ入力電圧とインバータのしきい値電圧の電圧差分
の電荷が蓄えられる。
【0011】続いてクロック信号φR により対応するス
イッチがオンされると(この時クロック信号φS に対応
するスイッチはオフされ、コンデンサC1 はホールド状
態になる)、すでに2段のスイッチングコンパレータ4
aに保持されている電位と基準電圧(Vref とする)の
電位とが比較されるとともに、インバータ4bを介して
ラッチ回路4cにその比較された後の信号レベル(反転
情報)がロードされラッチされる。
イッチがオンされると(この時クロック信号φS に対応
するスイッチはオフされ、コンデンサC1 はホールド状
態になる)、すでに2段のスイッチングコンパレータ4
aに保持されている電位と基準電圧(Vref とする)の
電位とが比較されるとともに、インバータ4bを介して
ラッチ回路4cにその比較された後の信号レベル(反転
情報)がロードされラッチされる。
【0012】もし、V1>Vref の状態をコンパレート
する場合は、スイッチングコンパレータ4aの出力レベ
ルはL(ロウレベル)となり、インバータ4bを介して
出力された出力レベルH(ハイレベル)がラッチされる
ことになり、安定して不一致検出回路5に比較した状態
(V1>Vref )を示す信号が出力される。
する場合は、スイッチングコンパレータ4aの出力レベ
ルはL(ロウレベル)となり、インバータ4bを介して
出力された出力レベルH(ハイレベル)がラッチされる
ことになり、安定して不一致検出回路5に比較した状態
(V1>Vref )を示す信号が出力される。
【0013】一方、V1<Vref の状態をコンパレート
する場合は、スイッチングコンパレータ4aの出力レベ
ルはH(ハイレベル)となり、インバータ4bを介して
出力された出力レベルL(ロウレベル)がラッチされる
ことになり、安定して不一致検出回路5に比較した状態
(V1>Vref )を示す信号が出力される。
する場合は、スイッチングコンパレータ4aの出力レベ
ルはH(ハイレベル)となり、インバータ4bを介して
出力された出力レベルL(ロウレベル)がラッチされる
ことになり、安定して不一致検出回路5に比較した状態
(V1>Vref )を示す信号が出力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンパレータ回
路(図6)は以上のように、スイッチングコンパレー
タ、ラッチ回路等により構成しているが、微小な電位差
を検出するためには電圧利得を大きくすべく多段に構成
しなければならない(8ビットA/Dコンバータにおけ
るコンパレータ回路では少なくとも2段以上必要にな
る)。したがって、A/Dコンバータを構成する場合、
多ビット化に応じて上記コンパレータ回路の数を多く
(多段に)しなければならず、チップサイズが大きくな
ってしまうという課題があった。
路(図6)は以上のように、スイッチングコンパレー
タ、ラッチ回路等により構成しているが、微小な電位差
を検出するためには電圧利得を大きくすべく多段に構成
しなければならない(8ビットA/Dコンバータにおけ
るコンパレータ回路では少なくとも2段以上必要にな
る)。したがって、A/Dコンバータを構成する場合、
多ビット化に応じて上記コンパレータ回路の数を多く
(多段に)しなければならず、チップサイズが大きくな
ってしまうという課題があった。
【0015】また、従来のコンパレータ回路におけるイ
ンバータを全帰還させた時に(クロック信号φS に対応
しているスイッチがオンの状態になっている)、このイ
ンバータの電源とGND間が導通して消費電力が発生す
るが、このコンパレータ回路の数が多くなるにしたがっ
て、消費電力が飛躍的に大きくなってしまうという課題
があった。
ンバータを全帰還させた時に(クロック信号φS に対応
しているスイッチがオンの状態になっている)、このイ
ンバータの電源とGND間が導通して消費電力が発生す
るが、このコンパレータ回路の数が多くなるにしたがっ
て、消費電力が飛躍的に大きくなってしまうという課題
があった。
【0016】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、低消費電力化及び小型化を実現す
るA/Dコンバータ、特にコンパレータ回路の構造を提
供することを目的とする。
めになされたもので、低消費電力化及び小型化を実現す
るA/Dコンバータ、特にコンパレータ回路の構造を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンパレ
ータ回路は、インバータ出力をスイッチを介してスイッ
チングコンパレータの入力側に正帰還させるパスを設け
たことを特徴としており、この正帰還パスに設けられた
スイッチは、アナログ入力電圧と基準電圧との比較が開
始された後、一定時間後にオン(正帰還パスを構成す
る)されることを特徴としている。
ータ回路は、インバータ出力をスイッチを介してスイッ
チングコンパレータの入力側に正帰還させるパスを設け
たことを特徴としており、この正帰還パスに設けられた
スイッチは、アナログ入力電圧と基準電圧との比較が開
始された後、一定時間後にオン(正帰還パスを構成す
る)されることを特徴としている。
【0018】特に、この発明に係るA/Dコンバータ
は、従来のコンパレータ回路部分を上記コンパレータ回
路で構成したことを特徴としている。
は、従来のコンパレータ回路部分を上記コンパレータ回
路で構成したことを特徴としている。
【0019】
【作用】この発明におけるコンパレータ回路は、インバ
ータ出力をスイッチを介してスイッチングコンパレータ
の入力側に正帰還させるパスを設けているので、当該ス
イッチングコンパレータの電圧利得を無限大にする。
ータ出力をスイッチを介してスイッチングコンパレータ
の入力側に正帰還させるパスを設けているので、当該ス
イッチングコンパレータの電圧利得を無限大にする。
【0020】したがって、従来必要とされていたスイッ
チングコンパレータの一部(この発明に係るコンパレー
タ回路では1段のスイッチングコンパレータのみの構成
で済む)を削除できることにより、A/Dコンバータを
構成する際のチップサイズの小型化を可能にするととも
に、コンパレータ段数が最小(1段)で済むので低消費
電力化を実現することを可能にする。
チングコンパレータの一部(この発明に係るコンパレー
タ回路では1段のスイッチングコンパレータのみの構成
で済む)を削除できることにより、A/Dコンバータを
構成する際のチップサイズの小型化を可能にするととも
に、コンパレータ段数が最小(1段)で済むので低消費
電力化を実現することを可能にする。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1乃至図3を
用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0022】図1は、この発明に係るコンパレータ回路
を用いて構成したA/Dコンバータ(ここでは、4ビッ
トA/Dコンバータについて説明する)の構成を示す回
路図であり、当該コンパレータ回路8を使用することに
よる変更を除けば、ほぼ従来のA/Dコンバータの構造
と同様である。
を用いて構成したA/Dコンバータ(ここでは、4ビッ
トA/Dコンバータについて説明する)の構成を示す回
路図であり、当該コンパレータ回路8を使用することに
よる変更を除けば、ほぼ従来のA/Dコンバータの構造
と同様である。
【0023】すなわち、高電位側基準電圧1(図中、V
RTで示す)と低電位側基準電圧2(図中、VRBで示
す)、及び各基準抵抗により予め決定された基準電圧を
発生させる基準電圧発生回路3を有し、この基準電圧発
生回路3から出力させる各基準電圧ごとにアナログ入力
電圧AINとを比較するために、この発明に係る複数のコ
ンパレータ回路8が用意されている。
RTで示す)と低電位側基準電圧2(図中、VRBで示
す)、及び各基準抵抗により予め決定された基準電圧を
発生させる基準電圧発生回路3を有し、この基準電圧発
生回路3から出力させる各基準電圧ごとにアナログ入力
電圧AINとを比較するために、この発明に係る複数のコ
ンパレータ回路8が用意されている。
【0024】そして、これらコンパレータ回路8では、
基準電圧とアナログ入力電圧AINとを比較し、例えばこ
の基準電圧の方がアナログ入力電圧AINよりも大きいと
信号レベル”1”を出力し、逆の場合には信号レベル”
0”を出力するように構成されており、これら各コンパ
レータ回路4の出力は不一致回路5にそれぞれ(同時
に)入力される。
基準電圧とアナログ入力電圧AINとを比較し、例えばこ
の基準電圧の方がアナログ入力電圧AINよりも大きいと
信号レベル”1”を出力し、逆の場合には信号レベル”
0”を出力するように構成されており、これら各コンパ
レータ回路4の出力は不一致回路5にそれぞれ(同時
に)入力される。
【0025】この不一致検出回路5では、基準電圧とア
ナログ入力電圧AINの大小関係が逆転している基準電圧
区間(隣り合うコンパレータの出力が異なる箇所を検出
する回路であり、例えば図中ではピン番号C13)を示
す信号(信号レベル”1”で示す)を検出しており、こ
の検出信号をエンコーダ6(図5)において、クロック
信号φe のタイミングで4ビットデータに変換された
後、ラッチ回路7に出力される。一方、このラッチ回路
7ではクロック信号φLAのタイミングでラッチしたディ
ジタルデータを回路(図示せず)に出力している。
ナログ入力電圧AINの大小関係が逆転している基準電圧
区間(隣り合うコンパレータの出力が異なる箇所を検出
する回路であり、例えば図中ではピン番号C13)を示
す信号(信号レベル”1”で示す)を検出しており、こ
の検出信号をエンコーダ6(図5)において、クロック
信号φe のタイミングで4ビットデータに変換された
後、ラッチ回路7に出力される。一方、このラッチ回路
7ではクロック信号φLAのタイミングでラッチしたディ
ジタルデータを回路(図示せず)に出力している。
【0026】次に、この発明に係るコンパレータ回路8
の構成を図2(a)に示す。このコンパレータ回路8イ
ンバータ出力をスイッチ9bを介してスイッチングコン
パレータの入力側に正帰還させるパス9aを設けたこと
を特徴としている。
の構成を図2(a)に示す。このコンパレータ回路8イ
ンバータ出力をスイッチ9bを介してスイッチングコン
パレータの入力側に正帰還させるパス9aを設けたこと
を特徴としている。
【0027】したがって、図2(b)に示すようなタイ
ミングで、まずクロック信号φS により対応するスイッ
チがオンされると、コンパレータ回路8へアナログ入力
電圧AINが入力し、スイッチングコンパレータにおける
ホールドコンデンサの入力側(図面左側)にその電位V
1を与え、インバータ(INV1)の出力を正帰還させ
ることでアナログ入力電圧AINをインバータ(INV
1)のしきい値電圧として上記ホールドコンデンサの出
力側(図面右側)に与える。
ミングで、まずクロック信号φS により対応するスイッ
チがオンされると、コンパレータ回路8へアナログ入力
電圧AINが入力し、スイッチングコンパレータにおける
ホールドコンデンサの入力側(図面左側)にその電位V
1を与え、インバータ(INV1)の出力を正帰還させ
ることでアナログ入力電圧AINをインバータ(INV
1)のしきい値電圧として上記ホールドコンデンサの出
力側(図面右側)に与える。
【0028】続いてクロック信号φR により対応するス
イッチがオンされると(この時クロック信号φS に対応
するスイッチはオフされ、コンデンサはホールド状態に
なる)、すでにスイッチングコンパレータに保持されて
いる電位と基準電圧(Vrefとする)の電位とが比較さ
れるが、この比較動作が開始された後、一定時間経過後
(Δt)に、当該コンパレータ回路8のインバータ(I
NV2)の出力をスイッチングコンパレータの入力側に
正帰還させるべく、クロック信号φP が出力される(ス
イッチ9bがオンされ、正帰還が行われる)。
イッチがオンされると(この時クロック信号φS に対応
するスイッチはオフされ、コンデンサはホールド状態に
なる)、すでにスイッチングコンパレータに保持されて
いる電位と基準電圧(Vrefとする)の電位とが比較さ
れるが、この比較動作が開始された後、一定時間経過後
(Δt)に、当該コンパレータ回路8のインバータ(I
NV2)の出力をスイッチングコンパレータの入力側に
正帰還させるべく、クロック信号φP が出力される(ス
イッチ9bがオンされ、正帰還が行われる)。
【0029】以上のように、一定時間(Δt)の間にア
ナログ入力電圧AINは基準電圧と比較されると、出力側
に設けられているインバータ(INV2)への入力電位
は、もしVref <AINならば上昇し、逆にVref >AIN
ならば下降する。したがって、一定時間(Δt)の間に
電位変動の方向を検出した後、さらに正帰還をかけるこ
とにより、従来技術の欄で説明したように微小な電位変
動を電源側もしくはGND側にまで増幅させている(信
号レベルが”0”か”1”かをはっきりさせている)。
ナログ入力電圧AINは基準電圧と比較されると、出力側
に設けられているインバータ(INV2)への入力電位
は、もしVref <AINならば上昇し、逆にVref >AIN
ならば下降する。したがって、一定時間(Δt)の間に
電位変動の方向を検出した後、さらに正帰還をかけるこ
とにより、従来技術の欄で説明したように微小な電位変
動を電源側もしくはGND側にまで増幅させている(信
号レベルが”0”か”1”かをはっきりさせている)。
【0030】以上のように構成されたコンパレータ回路
8によると、スイッチングコンパレータの段数を最小に
することができ、かつ当該コンパレータ回路8の出力が
電源及びGND間の中間電位を持つことがなくなるた
め、低消費電力化を実現できることが分かる。
8によると、スイッチングコンパレータの段数を最小に
することができ、かつ当該コンパレータ回路8の出力が
電源及びGND間の中間電位を持つことがなくなるた
め、低消費電力化を実現できることが分かる。
【0031】なお、この事実を示す図を図3に示す。こ
の図3は8ビットA/Dコンバータについて、サンプル
周波数(fCLK )と消費電力(P)との関係を示した図
であり、図中、Aは従来の8ビットA/Dコンバータ、
Bはこの発明に係るコンパレータ回路を用いた8ビット
A/Dコンバータの例を示している。
の図3は8ビットA/Dコンバータについて、サンプル
周波数(fCLK )と消費電力(P)との関係を示した図
であり、図中、Aは従来の8ビットA/Dコンバータ、
Bはこの発明に係るコンパレータ回路を用いた8ビット
A/Dコンバータの例を示している。
【0032】この図から、コンパレータ回路8で消費さ
れる消費電力(P)は従来の1/3ですみ、fCLK =2
0(MHz)で従来の8ビットA/Dコンバータと比較
して、この発明における8ビットA/Dコンバータで
は、消費電力(P)が約50%にまで低減できることが
確認できる。また、サンプル周波数の増加に伴う消費電
力(P)の増加分は、周辺のロジック回路で消費される
分であり、周辺回路の簡素化が可能になるため、消費電
力の低下が見込める。
れる消費電力(P)は従来の1/3ですみ、fCLK =2
0(MHz)で従来の8ビットA/Dコンバータと比較
して、この発明における8ビットA/Dコンバータで
は、消費電力(P)が約50%にまで低減できることが
確認できる。また、サンプル周波数の増加に伴う消費電
力(P)の増加分は、周辺のロジック回路で消費される
分であり、周辺回路の簡素化が可能になるため、消費電
力の低下が見込める。
【0033】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、インバ
ータ出力をスイッチを介してスイッチングコンパレータ
の入力側に正帰還させるパスを設け、当該スイッチング
コンパレータの電圧利得を無限大にすることにより、従
来必要とされていたスイッチングコンパレータの一部
(この発明に係るコンパレータ回路では1段のスイッチ
ングコンパレータのみの構成で済む)を削除でき、A/
Dコンバータを構成する際のチップサイズの小型化が可
能になるとともに、コンパレータ段数が最小(1段)で
済むので低消費電力化を実現できるという効果がある。
ータ出力をスイッチを介してスイッチングコンパレータ
の入力側に正帰還させるパスを設け、当該スイッチング
コンパレータの電圧利得を無限大にすることにより、従
来必要とされていたスイッチングコンパレータの一部
(この発明に係るコンパレータ回路では1段のスイッチ
ングコンパレータのみの構成で済む)を削除でき、A/
Dコンバータを構成する際のチップサイズの小型化が可
能になるとともに、コンパレータ段数が最小(1段)で
済むので低消費電力化を実現できるという効果がある。
【図1】この発明に係るコンパレータ回路をA/Dコン
バータに応用した例を示す回路図である。
バータに応用した例を示す回路図である。
【図2】この発明に係るコンパレータ回路の一実施例に
よる構成を示した回路図及び各部の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
よる構成を示した回路図及び各部の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図3】この発明に係るコンパレータ回路による効果を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図4】従来のA/Dコンバータの構成を示す図であ
る。
る。
【図5】上記A/Dコンバータにおけるエンコーダの構
成を示す論理回路図である。
成を示す論理回路図である。
【図6】従来のコンパレータ回路の構成及び各部の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】従来のコンパレータ回路におけるスイッチング
コンパレータの電圧利得を示した図である。
コンパレータの電圧利得を示した図である。
1…高電位側基準電圧、2…低電位側基準電圧、3…基
準電圧発生回路、5…不一致検出回路、6…エンコー
ダ、7…ラッチ回路、8…コンパレータ回路。
準電圧発生回路、5…不一致検出回路、6…エンコー
ダ、7…ラッチ回路、8…コンパレータ回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力されたアナログ入力電圧と基準電圧
とをスイッチングコンパレータで比較し、該比較後の信
号レベルをインバータ出力するコンパレータ回路におい
て、 前記スイッチングコンパレータの入力側に前記インバー
タ出力をスイッチを介して正帰還させるパスを設けたこ
とを特徴とするコンパレータ回路。 - 【請求項2】 前記正帰還パスに設けられたスイッチ
は、アナログ入力電圧と基準電圧との比較が開始された
後、一定時間後にオンされることを特徴とする請求項1
記載のコンパレータ回路。 - 【請求項3】 直列に接続された複数の基準抵抗からな
り、各基準抵抗の接続点のそれぞれから値の異なる基準
電圧を発生させる基準電圧発生回路と、 前記各基準電圧のそれぞれについて、入力されたアナロ
グ入力電圧と比較する前記請求項1又は2記載の複数の
コンパレータ回路と、 前記複数のコンパレータ回路の出力情報から前記アナロ
グ入力電圧レベルに相当するディジタル出力を得る手段
を備えたA/Dコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14802893A JPH077428A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | コンパレータ回路及びa/dコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14802893A JPH077428A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | コンパレータ回路及びa/dコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077428A true JPH077428A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15443503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14802893A Pending JPH077428A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | コンパレータ回路及びa/dコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077428A (ja) |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP14802893A patent/JPH077428A/ja active Pending
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