JPH0773953A - 点火装置における継手構造 - Google Patents

点火装置における継手構造

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JPH0773953A
JPH0773953A JP21641793A JP21641793A JPH0773953A JP H0773953 A JPH0773953 A JP H0773953A JP 21641793 A JP21641793 A JP 21641793A JP 21641793 A JP21641793 A JP 21641793A JP H0773953 A JPH0773953 A JP H0773953A
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JP
Japan
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conductor
engaging
ring
insulating sleeve
voltage terminal
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Withdrawn
Application number
JP21641793A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Kobayashi
良尚 小林
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Priority to DE69401868T priority patent/DE69401868T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点火コイルあるいは点火ケーブルの端末に付
設された高圧ターミナルと、導電体とを容易かつ確実に
接続する。 【構成】 点火プラグ(17)と高圧ターミナル(19)を
接続する導電体(21)に貫通穴(21a)を設け、該貫通
穴に導電体の外周に係止する係合リング(22)の係合凸
部(22a)を貫通させる。この係合リングが縮径して導
電体の外周に密着した状態の直径を(A)とし、この状態
で高圧ターミナルと結合するようにしている。かつ、導
電体の内部を摺動可とした保持部材(27)を設けると共
に、該保持部材には周方向の係合凹部(27c)を設けて
いる。この係合凹部と上記係合凸部が係合した状態で係
合リングの直径を(B)に拡径して、内径を(C)とした絶
縁スリーブ(24)の端面(24a)に当接させて保持す
る。これらの径はA≦C<Bに設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、点火装置における継手
構造に関し、特に、内燃機関の点火コイルあるいは点火
ケーブルの端末に付設された軸状の高圧ターミナルを筒
状の導電体に挿入し、 該導電体を介して点火コイルと結
合する点火装置において、上記高圧ターミナルを導電体
に容易に挿入出来ると共に、 挿入後は外れにくい構造と
なるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の点火装置では、機能
上、高電圧を発生する点火コイル本体と高電圧を点火プ
ラグへ供給する導電体とは分離出来る構造となってい
る。例えば、点火コイル本体から突出した軸状の高圧タ
ーミナルを筒状の導電体の一端開口より挿入し、高圧タ
ーミナルの外周面を導電体の内周面と接触させる一方、
該導電体の他端に設けた端子をスプリングを介して点火
プラグと接続し、かつ、導電体および該導電体と点火プ
ラグとの接続部分を絶縁スリーブで外嵌して電気的シー
ルを施している。
【0003】上記点火装置において、内燃機関から点火
装置を取り外す際に、導電体が高圧ターミナルと分離し
て点火プラグ側に残ることを防止するため、高圧ターミ
ナルと導電体とを強固に接続する必要がある。しかしな
がら、接続を強固にすると、高圧ターミナルを導電体へ
挿入して接続する組付時の挿入力が大となり、組付作業
性が悪くなる問題がある。
【0004】上記問題に対して、本出願人は先に図7に
示すような、高圧ターミナル1に係合凹部1aを設ける
一方、導電体2の一端開口近傍に貫通孔2aを設けると
共にC形状の係合リング3を導電体2に外嵌し、該係合
リング3に設けた係合凸部3aを導電体2の貫通孔2aに
通して内部側へ突出させ、高圧ターミナル1の係合凹部
1aに弾性的に係合させ、しかも、導電体2に外嵌する
絶縁スリーブ4により係合リング3の拡径を防止して、
係合凸部3aが係合凹部1aより外れないようにした継手
構造を提供している。(特願平5−194665号参照)
【0005】上記のように高圧ターミナル1と導電体2
とを接続すると、高圧ターミナル1と導電体2とが強固
に接続でき、点火コイルを内燃機関から取り外す時に導
電体2が取り残されることを防止出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記点火コイル本体の
高圧ターミナル1、導電体2、係合リング3および絶縁
スリーブ4の組み立ては、高圧ターミナル1を導電体2
に挿入し、ついで、導電体2に係合リング3を外嵌し
て、係合リング3の係合凸部3aを導電体2の貫通孔2a
を通して高圧ターミナル1の係合凹部1aに係合し、そ
の後、絶縁スリーブ4を外嵌する順序で行う場合は、問
題なく組み立てを行う事が出来る。
【0007】しかしながら、通常、点火コイル本体と、
導電体を含む接続部品とは、製造メーカーが相違するた
め、導電体2および該導電体2に取り付ける係合リング
3および外嵌する絶縁スリーブ4は予め組み立てられ、
この状態で、点火コイル本体の高圧ターミナル1が導電
体2と接続するように取り付けられる。
【0008】即ち、図8に示すように、導電体2に係合
リング3が先に取り付けられ、導電体2の貫通孔2aを
通して係合リング3の係合凸部3aが導電体2の内部に
突出しているため、図8(A)に示すように、係合リング
3が絶縁スリーブ4の一端開口より突出させた位置に取
り付けていても、高圧ターミナル1の挿入端は係合凸部
3aと接触して、大きな挿入力を必要とすると共に、挿
入時に無理入れすると係合凸部3aおよび高圧ターミナ
ル1の先端に損傷が発生する。さらに、図8(B)に示す
ように、係合リング3が絶縁スリーブ4の内部に位置し
ている場合は、絶縁スリーブ4の内径を係合リング3の
拡径を規制する寸法に設定しているため、係合リング3
は拡径できず、高圧ターミナル1の挿入が不可能とな
る。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、予め組み立てた導電体、係合リングおよび絶縁スリ
ーブに対して、点火コイル本体の高圧ターミナルを導電
体に容易に挿入出来るようにすると共に、挿入後は強固
に結合されるようにすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、点火コイルあるいは点火ケーブルの端末
に付設された軸状の高圧ターミナルを筒状の導電体に内
嵌し、該導電体にC状の係合リングを外嵌すると共に導
電体の貫通穴から内方に突出させた係合リングの係合凸
部を、上記高圧ターミナルの係合凹部に係合させる一
方、導電体に外嵌する絶縁スリーブにより上記係合リン
グの拡径を規制する点火装置における高圧ターミナルと
導電体との継手構造において、上記導電体の内部に保持
部材を摺動可に嵌合し、該保持部材を上記係合リングの
係合凸部と接触させて係合リングを拡径させ、上記絶縁
スリーブの端面に拡径した係合リングの端面を当接させ
て係合リングを絶縁スリーブより突出した状態で保持す
る一方、上記絶縁スリーブより突出させた導電体に上記
高圧ターミナルを内嵌して上記保持部材を連動して押し
込むと、該保持部材により、上記係合凹部に上記係合凸
部が係合するまで高圧ターミナルの挿入を干渉しない位
置に係合凸部を規制し、係合凹部に係合凸部が係合する
と保持部材が係合凸部より離脱して係合リングが絶縁ス
リーブに内嵌可となる寸法となるように設定としている
点火装置における継手構造を提供するものである。
【0011】上記保持部材は、上面開口で、下面に閉鎖
面を有する円筒形状とし、その周壁の中間部に係合リン
グの係合凸部が係合する係合凹部を形成しており、上記
軸状の高圧ターミナルが導電体に挿入されると、該導電
体に内嵌した保持部材にも挿入され、下面の閉鎖面が高
圧ターミナルにより押圧されて導電体の内部に押し込ま
れ、上記係合凹部が高圧ターミナルにより押圧されて係
合凸部より離脱していくと共に、保持部材の周壁外面に
より係合凸部を押圧して導電体の内周面より退没させ、
高圧ターミナルの最大外周面が係合凸部を越えた後に、
保持部材が係合凸部より離反して、係合凸部を高圧ター
ミナルの係合凹部に係合させ、該状態で保持部材による
係合リングの拡径が解除されて、絶縁スリーブに係合リ
ングが内嵌する寸法となるようにしている。
【0012】さらに、本発明は、上記導電体の内周面よ
り、係合リングの係合凸部と離脱した上記保持部材を位
置決め保持する係止片を突設している継手構造を提供す
るものである。
【0013】さらにまた、本発明は、上記絶縁スリーブ
の内周面と導電体の外周面とに、絶縁スリーブの一端開
口より導電体を突出した位置に保持する係止部を夫々形
成し、該係止部は導電体が絶縁スリーブから更に突出す
るのを規制する一方、導電体の逆方向の移動を自由とす
る構成としている継手構造を提供するものである。
【0014】
【作用】本発明では、導電体、係合リング、保持部材お
よび絶縁スリーブを予め組み立てており、該組み立て状
態において、導電体に外嵌した係合リングを絶縁スリー
ブの上端開口より突出させ、該状態で、導電体に内嵌さ
せた上記保持部材の係合凹部に、上記導電体の内部に突
出する上記係合リングの係合凸部を係合させて、係合リ
ングを拡径させているため、係合リングの下端縁を絶縁
スリーブの上端面に係止させることができ、よって、係
合リングを絶縁スリーブより突出させた上方に確実に保
持することが出来る。このように係合リングを絶縁スリ
ーブより突出させた位置に保持しているため、高圧ター
ミナルを導電体に挿入することが出来る。
【0015】また、上記保持部材は、挿入した高圧ター
ミナルの押し込みに応じて下降し、高圧ターミナルの外
周面の最大径の部分が係合凸部を通過する時点で、保持
部材により係合凸部が導電体の内周面より突出しないよ
うに規制しているため、高圧ターミナルを容易に挿入す
ることができ、無理入れによる損傷の発生を防止出来
る。
【0016】さらに、高圧ターミナルの係合凹部に係合
リングの係合凸部が係合した時点で、保持部材は係合凸
部より離脱しているため、係合リングの拡径を解除し
て、絶縁スリーブ内に挿入出来る。絶縁スリーブ内に係
合リングが挿入されると、絶縁スリーブにより係合リン
グの拡径は規制されるため、係合リングの係合凸部が高
圧ターミナルの係合凹部より離脱することがなく、高圧
ターミナルは導電体に確実に接続される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例を参照して詳細
に説明する。図1に示すように、本実施例の内燃機関で
は、エンジンのシリンダヘッド16の取付穴16aに、
碍子部と端子(図示せず)とを備えた点火プラグ17を、
該点火プラグ17のねじ部17aを螺嵌して接続してい
る。一方、点火コイル本体18は筒状の差込み部18a
を備え、該差込み部18aの内部にリング状の係合凹部
19aを形成した軸状の高圧ターミナル19を一体的に
設けている。該高圧ターミナル19と上記点火プラグ1
7の端子とを導電体21を介して接続することにより、
上記点火コイル本体18と点火プラグ17とを電気的に
接続するようにしている。
【0018】上記導電体21は、長寸の筒状としてお
り、該筒状体の上部に上記高圧ターミナル19の係合凹
部19aに対向して貫通穴21aを2箇所に形成してい
る。かつ、該導電体21の内周面において、上記貫通穴
21aの下方に、内方へ突出する係止片21bを設けてい
る。該係止片21bは、上記高圧ターミナル19を導電
体21内に挿入して取り付けた場合、該導電体21の内
部に摺動可に嵌合している保持部材27の下端面を係止
するものである。
【0019】上記係止片21bは、図3(A)に示すよう
に、上記導電体21の周壁を切り起こして内周面より屈
曲させて形成している。あるいは、図3(B)に示すよう
に、周壁の一部を内方へ湾曲させて設けても良く、ある
いは、図3(C)に示すように周壁の全周を内方へ湾曲さ
せて設けても良い。
【0020】上記導電体21の上部には、C状の係合リ
ング22を外嵌している。該係合リング22には、上記
導電体21の貫通穴21aと対向する位置に、導電体2
1内へ突出して上記高圧ターミナル19の係合凹部19
aに係合する係合凸部22aを設けている。
【0021】上記係合リング22を介して上記導電体2
1に上記高圧ターミナル19を固定させた状態では、図
2(E)に示すように、上記係合リング22が上記導電体
21の外周に密嵌した状態で、係合リング22の係合凸
部22aが高圧ターミナル19の係合凹部19aに係合す
るようにしており、この時の係合リング22の直径はA
に設定している。
【0022】さらに、上記係合リング22の係合凸部2
2aが高圧ターミナル19の係合凹部19aに係合した
状態で、係合リング22は絶縁スリーブ24の内部に密
嵌し、係合リング22の拡径を規制して、係合凸部22
aが係合凹部19aより離脱しないように設定してい
る。即ち、絶縁スリーブ24の内径Cを上記寸法Aと略
等しいが僅かに大きく設定している。
【0023】上記導電体21の内部に摺動可に嵌合して
いる保持部材27は、図2に示すように、上面開口で下
面に閉鎖面27aを有する筒状体で、その周壁27bの
中央部に内方に向かって湾曲した係合凹部27cを設
け、該係合凹部27cの上下両側の周壁27bの外周面
は導電体21の内周面を摺動する寸法に設定している。
上記係合凹部27cの上側は外広がりの傾斜壁27dと
なり、該傾斜壁27dは高圧ターミナル19の最大外径
部19bより先端側の円錐形状部19cの外周面に沿う
ように設定している。かつ、傾斜壁27dは上端に向け
てV字状となるように次第に薄肉に形成している。
【0024】上記保持部材27は、その係合凹部27c
が上記係合リング22の係合凸部22aと係合させた場
合、上記係合リング22の直径を上記絶縁スリーブ24
の内径Cより大のBまで拡径するように設定している。
よって、A≦C<Bとなり、係合リング22の外径は絶
縁スリーブ24の内径より大としているため、絶縁スリ
ーブ24の端面24aに係合リング22の端面22bが
係止するようにしている。
【0025】上記絶縁スリーブ24は合成樹脂製で、導
電体21を外嵌すると共に導電体21と上記点火プラグ
17との接続部分も外嵌するように長尺としている。
【0026】次に、上記高圧ターミナル19の導電体2
1への組立工程を説明する。図2(A)に示すように、高
圧ターミナル19を導電体21に挿入する前の状態で
は、導電体21の上部および導電体21に係止した係合
リング22が絶縁スリーブ24の端面24aより上方へ
露出し、かつ、上記保持部材27の係合凹部27cを係
合リング22の係合凸部22aに係合させている。
【0027】この状態では、保持部材27が係合凸部2
2aと接触して係合していることにより、係合リング2
2の直径が絶縁スリーブ24の内径Cより大となる寸法
Bに拡径しているため、係合リング22の端面22bが
上記絶縁スリーブ24の端面24aに係止している。よ
って、高圧ターミナル19を挿入する前の状態では、係
合リング22が絶縁スリーブ24の内部に挿入した状態
となることは無く、絶縁スリーブ24より係合リング2
2を露出させた状態に確実に保持することが出来る。
【0028】上記のように組み付けた導電体21、係合
リング22および絶縁スリーブ24に対して、点火コイ
ル本体18の高圧ターミナル19を導電体21の上方よ
り挿入する。挿入する高圧ターミナル19は、まず、導
電体21の内部に嵌合している保持部材27に上端開口
より挿入し、図2(B)に示す状態となる。
【0029】この状態よりさらに上記高圧ターミナル1
9を圧入することにより、図2(C)に示すように、保持
部材27が押圧されて下降し、上記導電体21の内部に
突出させた上記係合リング22の係合凸部22aが、保
持部材27の傾斜壁27dにより押圧されて、拡径され
る。傾斜壁27dの最も外方へ突出した上端壁が係合凸
部22aと接触した時点で係合リング22は最も拡径さ
れる。即ち、この状態で、係合凸部22aは導電体21
の内周面より突出しない位置まで退没され、かつ、傾斜
壁27dの上端はV状として薄肉としているため、その
内径は略導電体21の内径と等しくなっている。よっ
て、高圧ターミナル19の最大外径部19bは、係合リ
ング22の係合凸部22aの位置を容易に越えて下方に
押し込むことが出来る。
【0030】高圧ターミナル19の最大外径部19bが
係合凸部22aを乗り越えると、係合凹部19aが係合
凸部22aの位置に達し、図2(D)に示すように、係合
凹部19aに係合凸部22aが落ち込んで係合する。こ
の時、保持部材27は傾斜壁27dが高圧ターミナル1
9の円錐形状部19cに沿って下降するが、導電体21
の内周面より突出している係止片21bにより係止され
る。
【0031】この状態において、保持部材27が係合凸
部22aと離脱して係合リング22の拡径を解除し、係
合凸部22aが高圧ターミナル19の係合凹部19aに
係合して、係合リング22の直径が上記寸法Aとなる。
この係合リング22の直径の寸法Aは、上記絶縁スリー
ブ24の内径CとA≦Cの関係であるため、絶縁スリー
ブ24の内部に係合リング22を嵌合できるようにな
り、図2(E)に示すように、絶縁スリーブ24を上昇さ
せて、導電体21および係合リング22に外嵌する。
【0032】この取付状態では、絶縁スリーブ24によ
り係合リング22の拡径を規制しているため、高圧ター
ミナル19と導電体21とは係合リング22を介して確
実に接続できる。よって、点火コイル本体18を取り外
す時、高圧ターミナル19と導電体21とが分離して、
導電体21、係合リング22、絶縁スリーブ24が内燃
機関に残ることを防止出来る。
【0033】さらに、本発明は上記実施例に限定され
ず、予め係合リング22、導電体21および絶縁スリー
ブ24を組み付けた状態において、高圧ターミナル19
を挿入する側の導電体21を絶縁スリーブ24より所要
部位のみを突出させておくために、図4から図6に示す
ように、導電体21の外周面と絶縁スリーブ24の内周
面に互いに係止する係止部30、31を設けている。
【0034】即ち、図4に示すように、上記導電体21
の外周面に図中上向きに切り起こして突出させた係止部
30を設ける一方、絶縁スリーブ24の内周面に、内方
へ突出した係止部31を設けている。上記係止部30が
下方より上記係止部31に係止することにより、導電体
21は図中矢印方向の上方へ移動することは防止され、
導電体21が絶縁スリーブ24より突出する量が一定に
規制される。尚、導電体21と絶縁スリーブ24とを予
め組み付けた状態において、点火コイルの高圧ターミナ
ル19を挿入するまでは、導電体21は矢印方向と反対
方向へ移動されることはなく、矢印方向への導電体21
の移動のみを規制すれば良い。高圧ターミナル19を導
電体21に挿入して接続する時は、図5に示すように、
係止部30が下降して係止部31との係止が解かれる。
【0035】図7は上記係止部30、31の他の実施例
を示すもので、導電体21の外周面に設ける係止部30
は周壁を外方に湾曲させて形成している。絶縁スリーブ
24の内周面に形成する係止部31は図5、図6と同じ
である。図7の係止部30を設けた部分の導電体21の
外径Yと、係止部31を設けた部分の絶縁スリーブ24
の内径Xは、YはXにできる限り近い寸法で、X<Yに
設定している。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の点火装置では、点火プラグと高圧ターミナルとを接続
する導電体に、係合リングおよび絶縁スリーブを予め組
み立てた状態において、導電体の内部に保持部材を嵌合
しているため、係合リングを絶縁スリーブより突出させ
て保持できると共に、係合リングの係合凸部が高圧ター
ミナルの挿入時に干渉しないように規制することが出来
る。よって、高圧ターミナルを導電体に容易に挿入して
組み付けることが出来る。
【0037】一方、高圧ターミナルを導電体に挿入して
組み付けた後は、高圧ターミナルの係合凹部に係合リン
グの係合凸部を係合し、かつ、係合リングの拡径を絶縁
スリーブで規制しているため、高圧ターミナルと導電体
とを確実かつ強固に接続することが出来る。
【0038】さらに、導電体の内部に係止片を設けてい
るため、高圧ターミナルを接続した後に、保持部材を所
定位置に保持することが出来る。かつ、導電体と絶縁ス
リーブとに係止部を設けているため、導電体を絶縁スリ
ーブから抜けることがない状態で組み付けることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の点火装置を示す断面図である。
【図2】 (A)〜(E)は図1の要部の組付工程を示す断
面図である。
【図3】 (A)(B)(C)は導電体内の係止片の変形例を
示す断面図である。
【図4】 高圧ターミナルを挿入する前の状態における
導電体と絶縁スリーブの係止構造を示す断面図である。
【図5】 高圧ターミナルを挿入した後の状態における
導電体と絶縁スリーブの係止構造を示す断面図である。
【図6】 導電体と絶縁スリーブの係止構造の変形例を
示す断面図である。
【図7】 従来の点火装置の接続構造を示す断面図であ
る。
【図8】 (A)(B)は従来の接続構造の問題点を示す断
面図である。
【符号の説明】
17 点火プラグ 19 高圧ターミナル 19a 係合凹部 21 導電体 21a 貫通穴 22 係合リング 22a 係合凸部 22b 端面 24 絶縁スリーブ 24a 端面 27 保持部材 27c 係合凹部 A 係合リングが縮径した直径 B 係合リングが拡径した直径 C 絶縁スリーブの内径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルあるいは点火ケーブルの端末
    に付設された軸状の高圧ターミナルを筒状の導電体に内
    嵌し、該導電体にC状の係合リングを外嵌すると共に導
    電体の貫通穴から内方に突出させた上記係合リングの係
    合凸部を、上記高圧ターミナルの係合凹部に係合させる
    一方、導電体に外嵌する絶縁スリーブにより上記係合リ
    ングの拡径を規制する点火装置における高圧ターミナル
    と導電体との継手構造において、 上記導電体の内部に保持部材を摺動可に嵌合し、該保持
    部材を上記係合リングの係合凸部と接触させて係合リン
    グを拡径させ、上記絶縁スリーブの端面に拡径した係合
    リングの端面を当接させて係合リングを絶縁スリーブよ
    り突出した状態で保持する一方、 上記絶縁スリーブより突出させた導電体に上記高圧ター
    ミナルを内嵌して上記保持部材を連動して押し込むと、
    該保持部材により、上記係合凹部に上記係合凸部が係合
    するまで高圧ターミナルの挿入を干渉しない位置に係合
    凸部を規制し、係合凹部に係合凸部が係合すると保持部
    材が係合凸部より離脱して係合リングが絶縁スリーブに
    内嵌可となる寸法となるように設定としている点火装置
    における継手構造。
  2. 【請求項2】 上記係合リングの係合凸部より離脱した
    上記保持部材を位置決め保持する係止片を、導電体の内
    周面より突設している請求項1記載の継手構造。
  3. 【請求項3】 上記絶縁スリーブの内周面と導電体の外
    周面とに、絶縁スリーブの一端開口より導電体を突出し
    た位置に保持する係止部を夫々形成し、該係止部は導電
    体が絶縁スリーブから更に突出するのを規制する一方、
    導電体の逆方向の移動を自由とする構成としている請求
    項1または請求項2に記載の継手構造。
JP21641793A 1993-08-05 1993-08-31 点火装置における継手構造 Withdrawn JPH0773953A (ja)

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