JPH0773851A - 放電ランプ - Google Patents
放電ランプInfo
- Publication number
- JPH0773851A JPH0773851A JP24073593A JP24073593A JPH0773851A JP H0773851 A JPH0773851 A JP H0773851A JP 24073593 A JP24073593 A JP 24073593A JP 24073593 A JP24073593 A JP 24073593A JP H0773851 A JPH0773851 A JP H0773851A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge tube
- tube
- discharge
- wall
- inert gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Discharge Lamp (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高圧キセノンガスなどの不活性ガスを封入した
放電管の管壁周囲の空気対流を抑え、管内の温度を一定
にしてアーク放電の安定化を図る。 【構成】不活性ガス５を封入した放電管２の管壁周囲を
透明な管状体10で覆い、管状体10の内壁と放電管２の外
壁で囲まれる空間を真空にした放電ランプ。
放電管の管壁周囲の空気対流を抑え、管内の温度を一定
にしてアーク放電の安定化を図る。 【構成】不活性ガス５を封入した放電管２の管壁周囲を
透明な管状体10で覆い、管状体10の内壁と放電管２の外
壁で囲まれる空間を真空にした放電ランプ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばアーク放電を
安定に行わせるようにした高圧キセノンガスなどの不活
性ガスを封入した放電ランプに関するものである。
安定に行わせるようにした高圧キセノンガスなどの不活
性ガスを封入した放電ランプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の放電ランプ１としては図２
に示すように、透明な石英ガラス製の放電管２の両端部
よりアノード電極３とカソード電極４を挿入し、その先
端を所定間隔で位置させると共に、放電管２内には高圧
キセノンガス５を封入した構造のものが知られている。
に示すように、透明な石英ガラス製の放電管２の両端部
よりアノード電極３とカソード電極４を挿入し、その先
端を所定間隔で位置させると共に、放電管２内には高圧
キセノンガス５を封入した構造のものが知られている。
【０００３】ところが、この放電ランプ１では点灯時に
おいて放電管２内が高温となり、管内に封入したキセノ
ンガス５が膨張し、更にはアノード電極３及びカソード
電極４が膨張し、この結果放電ランプ１の破壊、或は寿
命の低下を招来することがある。
おいて放電管２内が高温となり、管内に封入したキセノ
ンガス５が膨張し、更にはアノード電極３及びカソード
電極４が膨張し、この結果放電ランプ１の破壊、或は寿
命の低下を招来することがある。
【０００４】このキセノンガス５の膨張、並びにアノー
ド電極３及びカソード電極４の膨張によるランプ１の破
壊、或は寿命の低下を防止するため、通常は放電管２の
両端部より突出したアノード電極３及びカソード電極４
の基端部６及び７と放電管２の管壁に沿って強制的に空
気８を流す強制空冷が行われている。
ド電極３及びカソード電極４の膨張によるランプ１の破
壊、或は寿命の低下を防止するため、通常は放電管２の
両端部より突出したアノード電極３及びカソード電極４
の基端部６及び７と放電管２の管壁に沿って強制的に空
気８を流す強制空冷が行われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この強制空冷
によって放電管２の管壁に沿って空気８が流れると、放
電管２内の高圧キセノンガス５の対流を招き、対流の仕
方によってはアーク放電の箇所９が容易に移動し、その
結果アーク放電の不安定性を引き起こす原因となってい
た。
によって放電管２の管壁に沿って空気８が流れると、放
電管２内の高圧キセノンガス５の対流を招き、対流の仕
方によってはアーク放電の箇所９が容易に移動し、その
結果アーク放電の不安定性を引き起こす原因となってい
た。
【０００６】このため、強制空冷を取り止めると、その
途端に可なり安定度が確保できるが、長期間の使用に耐
えられず、したがってこの種の放電ランプは高い精度の
光学装置には利用し難いという重大な欠点があった。
途端に可なり安定度が確保できるが、長期間の使用に耐
えられず、したがってこの種の放電ランプは高い精度の
光学装置には利用し難いという重大な欠点があった。
【０００７】これに対して、本願発明者等はアーク放電
を安定させるために鋭意研究の結果、図２に示す従来の
放電ランプにおいては放電管２内、アノード電極３及び
カソード電極４に対する強制空冷は必要であるが、ラン
プの心臓部である高圧キセノンガス５に影響を与えるよ
うな放電管２の管壁を含めた強制空冷は安定したアーク
放電を行わせるために悪影響を与えることを見出した。
を安定させるために鋭意研究の結果、図２に示す従来の
放電ランプにおいては放電管２内、アノード電極３及び
カソード電極４に対する強制空冷は必要であるが、ラン
プの心臓部である高圧キセノンガス５に影響を与えるよ
うな放電管２の管壁を含めた強制空冷は安定したアーク
放電を行わせるために悪影響を与えることを見出した。
【０００８】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は上記
知見に基づき、高圧キセノンガスなどの不活性ガスを封
入した放電管の管壁周囲を透明な管状体で覆い、該管状
体の内壁と放電管の外壁で囲まれる空間を真空にした放
電ランプを提案するものである。
知見に基づき、高圧キセノンガスなどの不活性ガスを封
入した放電管の管壁周囲を透明な管状体で覆い、該管状
体の内壁と放電管の外壁で囲まれる空間を真空にした放
電ランプを提案するものである。
【０００９】ここで、透明な管状体としては透明石英ガ
ラス製の球体、筒体など各種形状の管状体を使用するこ
とができる。
ラス製の球体、筒体など各種形状の管状体を使用するこ
とができる。
【００１０】また、管状体の内壁と放電管の外壁で囲ま
れる空間の真空度は高いほど放電管２内に封入された不
活性ガスの対流が少なく良好である。
れる空間の真空度は高いほど放電管２内に封入された不
活性ガスの対流が少なく良好である。
【００１１】更に、不活性ガスを封入する放電管の大き
さ、放電管を覆う管状体の大きさ乃至管状体の内壁から
放電管の外壁までの距離は、基本的には不活性ガスの自
己対流を乱さない程度とすることが必要である。
さ、放電管を覆う管状体の大きさ乃至管状体の内壁から
放電管の外壁までの距離は、基本的には不活性ガスの自
己対流を乱さない程度とすることが必要である。
【００１２】具体的には不活性ガスを取り囲む範囲が広
いほど外気との対流防止の効果が引き出し易く、したが
って管状体は不活性ガスが封じ込まれている電極に近い
部分まで覆う必要がある。
いほど外気との対流防止の効果が引き出し易く、したが
って管状体は不活性ガスが封じ込まれている電極に近い
部分まで覆う必要がある。
【００１３】
【作用】以上の構成により、放電ランプの点灯により管
内に封入される不活性ガス自体は自己加熱によりガスの
温度が上昇し、これを防ぐために放電管の両端部より突
出したアノード電極及びカソード電極の基端部は強制冷
却の空冷や水冷を施しても、この発明では放電管の外周
を透明な管状体で覆い、その内部を真空にしてあるた
め、不活性ガスの自己対流に外乱を与えることがなく、
更に外乱による空気の対流が激減し、このため不活性ガ
スを封入した放電管内のガス温度は安定度を増し、常に
一定の箇所でアーク放電が行われる。
内に封入される不活性ガス自体は自己加熱によりガスの
温度が上昇し、これを防ぐために放電管の両端部より突
出したアノード電極及びカソード電極の基端部は強制冷
却の空冷や水冷を施しても、この発明では放電管の外周
を透明な管状体で覆い、その内部を真空にしてあるた
め、不活性ガスの自己対流に外乱を与えることがなく、
更に外乱による空気の対流が激減し、このため不活性ガ
スを封入した放電管内のガス温度は安定度を増し、常に
一定の箇所でアーク放電が行われる。
【００１４】なお、この発明を使用したアーク放電の安
定化とは別に、所定の箇所でアーク放電を行わせるため
に、アーク自体を強制的に磁石で引きつけるか、或は電
磁コイルを用いてアーク自体を強制的に制御する方法も
考えられ、更にはアーク放電を所定箇所で引き起こすよ
うに電極の先端部を特殊加工する方法も考えられるが、
これらの方法とこの発明の方法を併用すれば、より一層
アーク放電の高い安定度が実現できる。
定化とは別に、所定の箇所でアーク放電を行わせるため
に、アーク自体を強制的に磁石で引きつけるか、或は電
磁コイルを用いてアーク自体を強制的に制御する方法も
考えられ、更にはアーク放電を所定箇所で引き起こすよ
うに電極の先端部を特殊加工する方法も考えられるが、
これらの方法とこの発明の方法を併用すれば、より一層
アーク放電の高い安定度が実現できる。
【００１５】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて説
明すると、放電ランプ１としては図２に示すように、透
明な石英ガラス製の放電管２の両端部よりアノード電極
３とカソード電極４を挿入し、その先端を所定間隔で位
置させると共に、放電管２内には高圧キセノンガス５を
封入した構造のものが使用される。
明すると、放電ランプ１としては図２に示すように、透
明な石英ガラス製の放電管２の両端部よりアノード電極
３とカソード電極４を挿入し、その先端を所定間隔で位
置させると共に、放電管２内には高圧キセノンガス５を
封入した構造のものが使用される。
【００１６】そして、高圧キセノンガス５の封入されて
いる放電管２の両端部までを含めて放電管２の外周を透
明な石英ガラス製の球状体10で覆い、その内部を真空と
する。
いる放電管２の両端部までを含めて放電管２の外周を透
明な石英ガラス製の球状体10で覆い、その内部を真空と
する。
【００１７】なお、球状体10の内壁面から放電管２まで
の距離をｔとし、このｔは放電管２内に封入された高圧
キセノンガス５の自己対流が球状体10外の雰囲気によっ
て乱されない程度の厚みとする。
の距離をｔとし、このｔは放電管２内に封入された高圧
キセノンガス５の自己対流が球状体10外の雰囲気によっ
て乱されない程度の厚みとする。
【００１８】以上の構成において、放電管２内の温度を
冷却するために、放電管２の両端部より突出したアノー
ド電極３及びカソード電極４の基端部６及び７を強制的
に空気８を流して強制空冷するが、この発明では放電管
２の外周が球状体10で覆われ、その内部を真空にしてあ
るため、放電管２内に封入された高圧キセノンガスの自
己対流が乱されることなく、したがって一定の放電箇所
９でアーク放電が行われる。
冷却するために、放電管２の両端部より突出したアノー
ド電極３及びカソード電極４の基端部６及び７を強制的
に空気８を流して強制空冷するが、この発明では放電管
２の外周が球状体10で覆われ、その内部を真空にしてあ
るため、放電管２内に封入された高圧キセノンガスの自
己対流が乱されることなく、したがって一定の放電箇所
９でアーク放電が行われる。
【００１９】
【発明の効果】以上要するに、この発明によれば高圧キ
セノンガスなどの不活性ガスを封入した放電管の外周を
管状体で覆い、その内部を真空にしてあるため、不活性
ガスの空気対流などによる外乱の影響が除外され、高安
定アーク放電ランプが得られる。
セノンガスなどの不活性ガスを封入した放電管の外周を
管状体で覆い、その内部を真空にしてあるため、不活性
ガスの空気対流などによる外乱の影響が除外され、高安
定アーク放電ランプが得られる。
【図１】 この発明の一実施例を示すアーク放電型キセ
ノンランプの概略図
ノンランプの概略図
【図２】 従来のアーク放電型キセノンランプの概略図
１は放電ランプ ２は放電管 ３はアノード電極 ４はカソード電極 ５は高圧キセノンガス ６はアノード電極の基端部 ７はカソード電極の基端部 ８は空気流 ９はアーク放電の箇所 10は球状体 ｔは球状体の内壁面から放電管までの距離
Claims (1)
- 【請求項１】 不活性ガスを封入した放電管の管壁周囲
を透明な管状体で覆い、該管状体の内壁と放電管の外壁
で囲まれる空間を真空にしたことを特徴とする放電ラン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24073593A JPH0773851A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24073593A JPH0773851A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 放電ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0773851A true JPH0773851A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=17063926
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24073593A Pending JPH0773851A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 放電ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773851A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04229942A (ja) * | 1990-06-27 | 1992-08-19 | General Electric Co <Ge> | 囲み部を設けた放電ランプとその製造方法 |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP24073593A patent/JPH0773851A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04229942A (ja) * | 1990-06-27 | 1992-08-19 | General Electric Co <Ge> | 囲み部を設けた放電ランプとその製造方法 |
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