JPH0773643A - 磁気テープカセット用テープ押圧要素及びそれを備えた磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット用テープ押圧要素及びそれを備えた磁気テープカセット

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JPH0773643A
JPH0773643A JP5229932A JP22993293A JPH0773643A JP H0773643 A JPH0773643 A JP H0773643A JP 5229932 A JP5229932 A JP 5229932A JP 22993293 A JP22993293 A JP 22993293A JP H0773643 A JPH0773643 A JP H0773643A
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tape
pressing element
fiber
layer
tape pressing
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JP5229932A
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Inventor
Weber Manfred
マンフレート、ヴェーバー
Norbert Schneider
ノルベルト、シュナイダー
Norbert Schaeffer
ノルベルト、シェファー
Guenter Bettinger
ギュンター、ベティンガー
Reinhard Stransky
ラインハルト、シュトランスキー
Werner Balz
ヴェルナー、バルツ
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Emtec Magnetics GmbH
Original Assignee
BASF Magnetics GmbH
Emtec Magnetics GmbH
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08757Guiding means
    • G11B23/08771Pressure pads

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】テープ押圧要素、とくにトラックが10本を超
え定置のヘッドを備えた記録システム用の改良された有
利な実施態様のテープ押圧要素を提供すること。 【構成】磁気テープ11をヘッド14に押しあてること
によりテープ/ヘッド接触を作り出し、そこで繊維の単
位長さあたり重量が0.1乃至5g/10000m、単
位面積あたり重量が約20乃至約300g/m2 であ
り、繊維は互いにとくに機械的に結合しており、繊維
は、層9の形で、少なくともテープ押圧要素8の部分を
形成し、層9が圧力を磁気テープ11の全幅にわたって
均等に与えることを特徴とする磁気テープカセット用
の、繊維含有可撓性材料からなるテープ押圧要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープカセット用
の、繊維含有、可撓性材料からなるテープ押圧要素であ
って、それによって磁気テープがヘッドへ押しつけられ
てテープ/ヘッド接触を作り出すもの及びそれを備えた
磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】記録再生システムにおいて必要なテープ
/ヘッド接触は本質的には信号密度及び信号波長に、ま
た結局はヘッド及びテープの機能挙動に関するそれらの
諸特性にも、また最終的にはテープ速度にも依存する。
【0003】たとえば縦のトラックが10本を超えるオ
ーディオカセットテープの場合に起きる高信号密度で
は、最適に記録し得かつとくに最適に各テープを読みと
り得るためにテープがその全長にわたってヘッドへ均等
に押しつけられることが極めて重要である。通常の公知
のテープ押圧パッドよりすぐれているテープ押圧要素が
この目的のために要求される。
【0004】欧州特許出願公開第293804号公報
は、テープの振動を減衰させるためまた定置又は回転ヘ
ッドの形状の異なる場合にも均等の圧を達成するためテ
ープ背面に面する側に、直交するプラスチック繊維が施
こしてある特殊なフェルト押圧装置を開示している。そ
のうえ、直交するプラスチック繊維とそれらの間に生じ
る塵受空間とによる良好な清掃効果が考えてある。
【0005】ドイツ特許出願公開第3232587号公
報は、記録及び再生方式においてテープ送り速度が極め
て異なっているシステム用に、繊維の密度、直径及び長
さについての固有値及び固有の表面粗さがあると言われ
ているオーディオ磁気テープカセット用テープパッドを
もたらす。そのテープパッドはオーディオ・テープ・カ
セットの押圧板ばねに直接取付けるべきである。
【0006】しかしこの種のテープパッドは、比較的に
本数の多いトラックにわたっての高密度極短波信号の正
確かつ均等な記録及び再生には不適当である。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】本発明の一目的は、冒
頭にあげた、とくにトラックが10本を超え定置のヘッ
ドを備えた記録システム用のテープ押圧要素の改良され
た有利な実施態様をもたらすことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】我々はこの目的が本発明
により、テープ/ヘッド接触を作り出すため磁気テープ
をヘッドへ押しつける繊維含有、可撓性材料からなる磁
気テープカセット用テープ押圧要素によって、繊維の単
位長さあたり重量0.1乃至5g/10000mまたそ
の単位面積あたり重量約20乃至約300g/m2 であ
り、繊維が互いにとくに機械的に結合しておりかつ層の
形においてテープ押圧要素を形成し、その層が磁気テー
プの全幅にわたって均等に圧を加えるならば、達成され
ることを見出した。
【0009】このことがテープとヘッドとの間の緊密、
均等な圧接触のための柔毛状の、ベロア又は詰物材料を
もたらし、テープはすべてのヘッド間隙において実質上
同じ圧縮力をもって押しつけられ、従って支障のない記
録及び再生が得られる。
【0010】本発明の有利な一実施態様においては層材
料が不織フリースであってもよい。乱雑な繊維の層によ
って不織フリースはテープ背面の損傷を避けるため有利
な表面構造を備えたパッド状構造である。
【0011】そのうえ、層材料はまた編成布又は織布で
あってもよく、それらは不織フリース同様の利点があ
る。ただし繊維相互の結合は強くなっている。この種の
編成布又は織布の押圧−及び滑り機能はさらに、表面を
粗くしてそこの編成布又は織布の結合が損なわれ表面に
ベロア構造が生じることによって改良され得る。不織フ
リースと編成/織布と双方の場合において結合剤、接着
剤、滑剤、静電防止剤又は類似の物質はこれらがテープ
及びヘッドの機能と問題を引き起こすことがあるので層
表面近くには全く存在していてはならない。層材料の摩
擦係数は有利に約0.3乃至約0.4である。
【0012】新規の、頂上層を有するテープ押圧要素
は、正常のテープ/ヘッド圧縮力の3倍まで及び正常の
記録/再生速度において、信号対ノイズ比が少なくとも
70dBの、周波数範囲が約10乃至20kHzの共鳴
振幅となる。
【0013】このことは最も不利な場合においてさえ支
障のない再生が達成されることを保証する。
【0014】繊維材料層は有利には全体の厚さが約0.
15乃至約0.8mmであり、層が効果的であることを
保証する。
【0015】損なわれていない編成布又は織布の厚さは
有利に約0.2乃至約0.6mmであり、層の粗くした
部分の厚さは約0.15乃至約0.3mmとくに約0.
25mmとすべきである。
【0016】不織フリースを用いるときは、厚さは約
0.15乃至約0.6mmとくに0.25mmである。
【0017】上記の層厚さのデータに関しては、弾性下
敷を用いてその上にそれぞれの層を取付けることが必要
であり、そのようにして同じく押圧要素の有利な一実施
態様とすることができる。
【0018】層の繊維材料は有利に、一部又は全部がポ
リエステル及び/又はポリアミドからなる。繊維材料は
また、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、再生セ
ルロース、羊毛及び三酢酸セルロースからなるグループ
から選ばれた繊維又は複数のこれらの型の繊維の混合物
を包含することもでき、同じ又は同等の利点がある。
【0019】フェルト下敷を備えたテープ押圧要素は有
利に、厚さの比率、フェルト下敷の厚さ対繊維層の厚さ
の比が約10:1乃至約2:1とくに約5:1乃至約
7:1であることを特徴とする。
【0020】ハウジングと、その内部にあり相互間で、
磁気テープを巻き取りまた巻き戻す共面のテープロール
(複数)と、ヘッドを磁気テープに接近させるため閉鎖
可能のハウジング開孔と、テープ/ヘッド接触を作り出
すため磁気テープ背後にあるテープ押圧要素とがある磁
気テープカセットは本発明により、テープ押圧要素は繊
維の単位長さあたり重量が0.1乃至5g/10000
m、またその単位面積あたり重量が約20乃至約300
g/m2 であり、繊維が互いに、とくに機械的に結合さ
れており、層の形においてテープ押圧要素の少なくとも
部分を形成する材料を含んでいる可撓性繊維からなり、
層が磁気テープの全幅にわたって均等に圧を加えるよう
に、形成することができる。
【0021】上記の利点はこのようなカセットをもって
達成することができる。
【0022】繊維層の全体の厚さは有利には約0.05
乃至約0.8mmである。
【0023】弾性下敷たとえばフェルト及び繊維の頂上
層が用いられるときは、厚さの比率は有利に約10:1
乃至約2:1とくに約5:1乃至7:1である。
【0024】上記の型の頂上層を備えた押圧ばねのその
他の実施形式すべてが有利である。
【0025】
【実施例】本発明の実施態様を例として図面に示し、以
下に記述する。
【0026】ほぼ矩形のオーディオ・テープ・カセット
1は前面2にヘッド及びテープ押圧ローラ用の開孔があ
るがこれらは図示してない。開孔3及び4はレコーダ内
にあり同じく図示してない別のキャプスタン及びテープ
案内ピンのためのものである。案内ローラ10はカセッ
ト1の隅角域に近い前面2裏側に回転可能に取付けてあ
る。これらのローラ10を廻ってかつ面2に平行に走る
磁気テープ11は回転可能に取付けてあるハブ12に固
定してある。テープ11は右側のハブ12に巻きつけら
れ、周縁の極めて大きいロール13を形成し一方左側の
ハブ12は僅かな巻数のテープのみを支えている。板ば
ね7にはテープ押圧要素8が固定してあり、ピン5と遮
蔽ブラケット6との間に配置してある。ばね7は適宜な
方法で、たとえば長孔内にきつく挿入してなど、カセッ
ト・ハウジング内に固定してある。図2はカセット1の
作動姿勢にあり磁気テープ11に接しているヘッド14
を示す。ヘッド間隙(単数又は複数)は図解的に破線1
5で示してある。テープ走行方向は双方向の矢印Aによ
り示してある。
【0027】図2乃至4に見られるとおり、テープ押圧
要素8は、たとえばフェルト材料又は人造(合成)皮革
からなり平らなばね要素に取付けてある基部要素8Aと
適宜な方法たとえば接着により基部要素8Aに取付けて
ある頂上層9とを包含する。
【0028】頂上層9は基部要素の前面とまさに等しい
大きさであり、磁気テープ11の幅より僅かに大きい丈
としてある。
【0029】図3では頂上層が編成−又は織成部分16
A及び前面Vの粗くした部分16Bとからなる。
【0030】図4はこれまた前面で不織フリース層17
としての頂上層を示す。
【0031】図5はばね要素7に直接取付けてあり厚さ
が17のものより厚い不織フリース層18としての頂上
層を示す。
【0032】編成−又は織成部分16Aと粗くした部分
16Bとからなる頂上層は編成工程において編成布とし
て又は織成工程において織布として製造される。次に表
面をたとえば短針ブラシを用いて、若干の編成−又は織
成結合が損なわれ又は切断解放され若干の繊維端が突出
するように、粗くする。繊維端を鋏で切りとるとふわふ
わしたスエード状の表面が生じ、テープ背面及びヘッド
ミラー用の接触面として極めて適している。編成又は織
成部分16A及び16Bの厚さは約0.5mm(16
A)及び約0.05乃至約0.3mm望ましくは約0.
25mm(16B)であって16Aと16Bとから形成
される頂上層16の全体の厚さは約0.8mmとなるよ
うにする。平均の太さ約10μmまた平均の重量1.5
g/10000mの繊維が用いられた。一般に平均の太
さ約10乃至約25μm、平均の重量約1.5乃至5g
/10000mの繊維が使用できる。
【0033】編成布、織布の単位面積あたりの重量は約
160乃至180g/m2 (繊維の太さ約10μm)で
あった。
【0034】図4に示してある、頂上層として用いられ
る不織布は平均の長さ約50mm、単位面積あたり重量
約85乃至約110g/m2 の場合には太さ約5乃至約
15μm又は単位面積あたり重量がそれより重い場合に
は太さ約25μmまでの繊維からなる。
【0035】しかし、繊維層の単位面積あたり重量は原
則として、本発明の上記の利点をもたらすためまた技術
的に適切とするため、約20乃至約300g/m2 とす
ることができる。
【0036】不織布17の厚さは約0.15乃至約0.
6mm望ましくは0.25mmであった。後者の値はと
くに不織布層を接着したときにあてはまる。測定された
編成布、織布16の及び不織フリース17、18のテー
プ背面Rに対する準静摩擦係数は、材料16又は17、
18を用いて被包角度180°に被った直径10cmの
鋼製ドラムについて20gの負荷の下で測定してそれぞ
れ約0.35及び0.38であった。
【0037】圧縮力を支えかつ平衡させるためばねとし
て役立つフェルト下敷がないので、図5の不織布18の
厚さは、接着したときの厚さがそれぞれ約0.15乃至
約0.3mmでよい効果的な編成/織成層16及び不織
フリース層17よりも厚くすべきである。
【0038】接着したときの不織布18の厚さは少なく
とも0.15mmとすべきであるがまた容易により大き
く選ぶこともできる。
【0039】上記の編成/織成布及び不織布の厚さは、
面積10cm2 のラム及び20g/cm2 の圧縮力を用
いて5回の測定の平均値として、DIN53855と同
様にして得られた。
【0040】不織フリース材料17及び18は通常、特
殊な結合技法たとえば噴流水の作用により互いに純機械
的に結合してあるすなわち組合せ又はもつれ合せてある
繊維から製造される。
【0041】ボンディングすなわち熱溶接による結合も
可能である。しかし溶接点は極めて小さくなるよう選ぶ
べきであり、また溶接後にほぼ均等な厚さの不織フリー
スが確保されるべきである。化学繊維のボンディングも
公知である。
【0042】結合剤は、型に関係なく、少なくともテー
プと接触する頂上層の域には存在していてはならない。
テープ走行−及びヘッド機能に極めて面倒な又は有害な
効果を及ぼすからである。
【0043】頂上層16及び17は在来の接着剤たとえ
ばポリウテタン−又はアクリレート接着剤又はポリウレ
タン/ブタジエン/アクリロニトリル混合接着剤によっ
てフェルト下敷8Aに結合できる。頂上層18はたとえ
ば両面接着テープにより又は別の適宜な方法により接着
できる。
【0044】頂上層の繊維はたとえば16A及び16B
の場合にはポリアミド繊維、17及び18の場合にはポ
リエステル/ポリアミド・ミクロ繊維からなる。もちろ
ん、すべての頂上層は他の何らかの適宜な繊維たとえば
ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、再生セルロー
ス、羊毛又は三酢酸セルロースからなることもできる。
【0045】磁気テープ(この場合はテープの背面R)
と接触する押圧材料の振動挙動についての重要な判定基
準は、ここで考察しているシステムにおいては、ほぼ1
0乃至20kHzの範囲内にあってキーキーいう騒音と
して聞こえる共鳴点である。
【0046】図6はこのキーキーいう音に関して本発明
による頂上層16又は17を備えた押圧要素8及び基部
要素8A単独についての測定を行なうのに用いる測定装
置を示す。
【0047】この図において、11は本質的には剛性成
分と混合してあるポリウレタンからなる裏打層のある磁
気テープであり、14Aはダミー・ヘッドであり、19
は圧縮力F(単位cN)を設定するための負荷セルであ
り、20は減衰なしで加速をピックアップするため無接
地で取付けてある圧電式ピックアップであり、双方向の
矢印Cは運動の方向を表わし、21は定置の補助ローラ
であり、22は20の信号用の増幅器であり、23はス
ペクトル分析器であり、24はチャート記録計である。
【0048】磁気テープ11は点Bにおいてカセットか
ら又は円板状のもの(pan cake)から出て正常
速度4.75m/secをもって図6の測定設備上を引
き通される。要素8とテープ11又はダミーヘッド14
Aとの間の圧縮力は19によって設定される。下記の結
果が得られた: 押圧層材料 16A、B 17 8A 押圧力〔cN〕 60 60 40 共鳴周波数〔kHz〕 15.3 14.3 11.5 共鳴周波数における出力レベル 〔dB〕 -78 -84 -55 それぞれの場合において、図3又は4に従って、ミラノ
市ATB社のフェルト押圧材料製基部要素8Aに取付け
た新品、未使用の頂上層16A、B又は17及び後者の
場合には頂上層のない基部要素8A単独が用いられた。
【0049】基部要素8Aの材料は、繊維重量3g/1
0000m、静摩擦係数約0.4のポリエステル繊維製
フェルトからなっていた。
【0050】その結果は、僅か40cNの圧縮力におい
て共鳴周波数ピークは約11.5kHzに、振幅−55
dBをもって、現われ、キーキーいう騒音が明らかに聞
こえることを示す。従ってこのフェルトは本発明による
頂上層なしで単独に使用するには不適当である。
【0051】他方では、60cNすなわちフェルト8A
単独の場合より50%大きい圧縮力においてさえ、他の
2種の材料、編成/織成布(16A、16B)及び不織
フリース(17)はそれぞれ−78dB及び−84dB
の振幅をもってそれぞれ15.3kHz及び14.3k
Hzにおいて、もはやそのようなものとして明らかには
検出不能の弱い共鳴点を示したのみで干渉音は聞こえ
ず、従ってテープ記録の有効信号において関連の騒音は
測定不能となる。
【0052】レコーダ内のカセットの正常な押圧力Fは
Fo=20cNすなわち上記測定において用いた圧縮力
の1/3又は1/2である。
【0053】本発明により、本発明の押圧層の材料は正
常な押圧力の少なくとも3倍まで(この場合は60cN
まで)振幅が−70dB以上の共鳴信号がなく、よって
最も不利な条件下においてさえ共鳴周波数に基くとくに
可聴域内の騒音の発生、従ってまた磁気記録の有効信号
伝達における騒音の発生が決定的に不可能となるように
選ぶべきである。
【0054】図7及び8は、本発明による頂上層を備え
た図3及び4による押圧要素8を用いて(図8)及びミ
ラノ市ATB社のフェルト押圧パッドを用いて(図
7)、テープの幅半分に9本のトラックがあり、それぞ
れに48kHzの信号を記録したカセット磁気テープで
得られた結果を示す。48kHzの周波数は考察された
記録システムに記録すべき最短波長すなわち1μmから
来る。
【0055】測定にはエイントホーフェン市フィリップ
ス社製AR350型レコーダを用いて実施し、それぞれ
同じ押圧要素を備えた5個の異なるカセットを測定に用
い、生じた再生信号を9本のトラックのそれぞれについ
てグラフに記録した。こうして各カセットについて測定
された固有の特性を矩形又は星印を施こして顕著な特徴
として示してある。
【0056】在来のフェルト押圧パッドを用いた図7の
場合には許容不能の信号振幅変動幅ΔS−1.5dBが
得られた。
【0057】頂上層16A、Bを備えた新規の押圧要素
8を用いた図8の場合には振幅変動幅ΔE≦0.5dB
が得られた。これは振幅変化10%未満に相当し、それ
ゆえシステムの作業信頼度をかなり向上させる。
【0058】NOはカセットの磁気テープ上のトラック
の記号であり、V1 /V2 は振幅比(単位dB)であ
る。
【0059】本発明は多重トラックテープとカセットと
のシステム用のテープ押圧要素であって、編成/織成布
−又は不織布材料の頂上層が在来の弾性押圧材料と組合
わせて又は単独に用いられ、高記録密度のシステムにお
いては有利にテープの縦振動励起を低減し、テープ全幅
にわたり出力レベル均等度をかなり向上させるものに関
する。材料は在来のプラスチック繊維からなる。本発明
はアナログ及び/又はデジタル信号用の何れの型のテー
プ記録システムにも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のカセットの、ヘッドが作業姿勢にある、
一部の透視図である。
【図2】テープ押圧ばね及びそれに固定してあるテープ
押圧要素があるオーディオテープカセットを図解的に示
す図である。
【図3】本発明による三層構造のテープ押圧要素の一実
施態様を示す図である。
【図4】二層構造のテープ押圧要素を示す図である。
【図5】一層のテープ押圧要素を示す図である。
【図6】押圧要素により引き起こされるテープの共鳴振
動を測定するための測定装置を図解的に示す図である。
【図7】9本の縦のトラックの各々にわたっての押圧要
素により押される磁気テープの出力レベル線図を示す図
である。
【図8】9本の縦のトラックの各々にわたっての押圧要
素により押される磁気テープの出力レベル線図を示す図
である。
【符号の説明】
1 カセット 2 1の前面 3 開孔 4 開孔 5 ピン 6 遮蔽ブラケット 7 押圧ばね 8 押圧要素 8A 基部要素 9 頂上層 10 案内ローラ 11 テープ 12 ハブ 13 テープのロール 14 ヘッド 14A ダミーヘッド 15 ヘッド間隙 16 編成(織)布層 16A 16の編成(織成)部分 16B 16の粗くした部分 17 不織フリース層 18 不織フリース層(単独) 19 負荷セル 20 圧電式ピックアップ 21 定置補助ローラ 22 20の信号用増幅器 23 スペクトル分析器 24 チャート記録計 NO トラックの記号 V1 /V2 振幅比(単位dB) ΔS、ΔE 変動幅 A テープ走行方向 B テープ導入点 C ピックアップ運動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト、シュナイダー ドイツ連邦共和国、67122、アルトリプ、 マデンブルクシュトラーセ、5エフ (72)発明者 ノルベルト、シェファー ドイツ連邦共和国、67146、ダイデスハイ ム、フォーゲルザング、19 (72)発明者 ギュンター、ベティンガー ドイツ連邦共和国、67105、シファーシュ タット、コルピングシュトラーセ、18アー (72)発明者 ラインハルト、シュトランスキー ドイツ連邦共和国、67167、エルポルツハ イム、アム、エルレングラーベン、12アー (72)発明者 ヴェルナー、バルツ ドイツ連邦共和国、67117、リムブルガー ホーフ、クロプスブルクシュトラーセ、44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープカセット用の、繊維含有可撓
    性材料からなるテープ押圧要素であって、それにより磁
    気テープ(11)がヘッド(14)へ押しあてられてテ
    ープ/ヘッド接触が作り出され、そこで繊維の単位長さ
    あたり重量が0.1乃至5g/10000m、単位面積
    あたり重量が約20乃至約300g/m2 であり、繊維
    は互いにとくに機械的に結合しており、繊維は、層(1
    6、17、18)の形で、少なくともテープ押圧要素
    (8)の部分を形成し、層(16、17、18)が圧力
    を磁気テープ(11)の全幅にわたって均等に与えるこ
    とを特徴とする要素。
  2. 【請求項2】 可撓性、繊維含有材料層は不織フリース
    (17、18)である請求項1のテープ押圧要素。
  3. 【請求項3】 可撓性、繊維含有材料層は編成布又は織
    布(16)である請求項1のテープ押圧要素。
  4. 【請求項4】 可撓性、繊維含有材料層は、少なくとも
    テープ(11)に面する表面近くでは、結合剤、接着
    剤、滑剤又は静電気防止剤を含んでいないことを特徴と
    する請求項1のテープ押圧要素。
  5. 【請求項5】 編成布又は織布の表面(16B)は、編
    成布又は織布の組合せがそこで部分的に破壊してあるよ
    うに、粗くしてあることを特徴とする請求項3又は4の
    テープ押圧要素。
  6. 【請求項6】 繊維材料の摩擦係数が約0.3乃至0.
    4である請求項1乃至5の何れかのテープ押圧要素。
  7. 【請求項7】 10乃至約20kHzの周波数域内の共
    鳴振幅は信号/ノイズ比が、正常なテープ/ヘッド押圧
    力の3倍まで、また正常な記録/再生テープ速度では少
    なくとも70dBであることを特徴とする請求項1乃至
    6の何れかのテープ押圧要素。
  8. 【請求項8】 繊維材料層は全体の厚さが約0.05乃
    至0.8mmである請求項1乃至7の何れかのテープ押
    圧要素。
  9. 【請求項9】 編成−又は織成層の厚さは約0.05乃
    至0.6mmであり、粗くした層の厚さは約0.10乃
    至約0.3mmとくに約0.25mmである請求項5又
    は8のテープ押圧要素。
  10. 【請求項10】 繊維材料層(16、17、18)がフ
    ェルトの下敷(8A)に施されていることを特徴とする
    請求項8のテープ押圧要素。
  11. 【請求項11】 層(16、17、18)の繊維材料は
    ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリアク
    リロニトリル、再生セルロース、羊毛及び三酢酸セルロ
    ースからなるグループから選ばれた繊維又は複数のこれ
    らの型の繊維の混合物を包含することを特徴とする請求
    項1乃至9の何れかのテープ押圧要素。
  12. 【請求項12】 弾性下敷たとえばフェルトの厚さ対繊
    維材料層の厚さの比が約10:1乃至約2:1、とくに
    約5:1乃至約7:1である請求項10のテープ押圧要
    素。
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