JPH0773637A - 磁気テープ用リール装置 - Google Patents

磁気テープ用リール装置

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JPH0773637A
JPH0773637A JP5238874A JP23887493A JPH0773637A JP H0773637 A JPH0773637 A JP H0773637A JP 5238874 A JP5238874 A JP 5238874A JP 23887493 A JP23887493 A JP 23887493A JP H0773637 A JPH0773637 A JP H0773637A
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tape
magnetic tape
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reel device
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Yusuke Asai
裕介 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープのローディング動作を円滑に行い
得る磁気テープ用リール装置を提供すること。 【構成】 円筒状のテープ巻取り係留部10と、このテ
ープ巻取り係留部10を介して同軸に且つ一体的に対向
装備された一対の円形フランジ1A,1Bとを備え、い
ずれか一方の円形フランジ1Aの対向面側に、所定幅の
導電線金属箔2を半径方向に装備すると共に、この導電
線金属箔2をテープ巻取り係留部10の内径側に延設装
備したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ用リール装
置に係り、とくに電子計算機の情報記録に用いられる1
/2インチ幅オープンリールの磁気テープ用リール装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子計算機の外部記憶装置として従来よ
り使用されている磁気テープ記憶装置には、1/2イン
チオープンリールタイプとして、図6ないし図7に例示
す二つの形式のものがある。この内、図6は、真空コラ
ムテープバッファを用いたバキュームタイプの磁気テー
プ装置(MTU)を示し、また図7は、テンションアー
ムを用いたストリーマタイプの磁気テープ装置(MT
U)を示す。
【0003】ここで、図6に示すバキュームタイプの磁
気テープ装置は、磁気テープリール51をリールハブ5
2に装着するようになっている。この時、テープ53の
先端部53Aがテープ走行路57(図6内の点線で示
す)の入口にあるガイドローラ54に触れるように設定
する。そして、ロードする時はリールハブ52が時計方
向に回転し、更にテープ走行路から吸引力が働き、テー
プ走行路入口55にテープ先端部53Aが吸い込まれ
る。その後、テープ53は、二箇所に分けて設けられた
真空コラム部56に吸い込まれながらテープ走行路57
を通り、マシンリール58に巻き取られてロードを完了
するようになっている。
【0004】一方、図7に示すストリーマタイプの磁気
テープ装置は、磁気テープリール61をリールリテーナ
67が中心になるように置かれる。ロード時にはリール
リテーナ67が磁気テープリール61を固定し、時計回
りに回転しながら、ブロア吹き出し口68より風を送
り、風圧Pによりテープ先端部63をテープ走行路70
に導き、巻き取りリール71に巻きつけた後にテンショ
ンアーム72に適度なテンションをあたえてロードを完
了するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
実施例にあっては、磁気テープのローディング動作に際
しては、テープ先端部をテープ走行路に導くのに重力又
は風力を利用しており、しかも当該テープの走行案内に
際しては摩擦接触を利用していることから、従来のテー
プリールは静電気がたまりやすく、そのためにテープ先
端部が巻かれているテープに吸着し、時にはローディン
グが失敗するという不都合が生じていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに磁気テープのローディング動作を円滑
に行い得る磁気テープ用リール装置を提供することを、
その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、中央部に配
置された円筒状のテープ巻取り係留部と、このテープ巻
取り係留部を介して一体的に対向装備された一対の円形
フランジとを備えて成る磁気テープ用リール装置におい
て、いずれか一方の円形フランジの対向面側に、所定幅
の導電線金属箔を半径方向に装備すると共に、この導電
線金属箔をテープ巻取り係留部の内径側に延設装備す
る、という構成を採っている。これによって前述した目
的を達成しようとするものである。
【0008】
【作 用】静電気による吸着のためのローディング失敗
をふせぐために、磁気テープリールの底面側円形フラン
ジに導電性の金属箔を貼りつけ、テープ装着前にその金
属箔部分を他の金属部に接触させるか、テープ装置時に
磁気テープ装置の金属部に触れるようにすることによ
り、磁気テープリールにたまった静電気を逃がし、テー
プ先端が容易にはがれるようにし、これによってローデ
ィング成功率を上げるようにした。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。この図1乃至図3に示す実施例は、円
筒状のテープ巻取り係留部10と、このテープ巻取り係
留部10を介して同軸に且つ一体的に対向装備された一
対の円形フランジ1A,1とを備えている。一方の円形
フランジ1Aの内面側(他方の円形フランジ1Bとの対
向面側)に、帯状の導電線金属箔2を半径方向に装備さ
れている。この導電線金属箔2は、前述したテープ巻取
り係留部10の内径10A側に延設装備されている。
【0010】ここで、一方の円形フランジ1Aに装備さ
れる帯状の導電線金属箔2は、当該円形フランジ1Aの
外周端を折り返して外面に露出装備されると共に、その
後にテープ巻取り係留部10の内径10A側に向けて外
周面を半径方向に沿って延設装備されている。
【0011】図1乃至図3では帯状の導電線金属箔2を
斜線(ハッチング)で図示してある。このようにして構
成された磁気テープ用リール装置を磁気テープ装置に装
着した場合の例を、図4乃至図5に示す。図4はバキュ
ームタイプ磁気テープ装置への装着側の略図であり、磁
気テープを縦にして、リールハブ31に固定する。図5
はストリーマタイプ磁気テープ装置への装着側の略図
で、磁気テープを横にして置き、リテーナ34によって
固定する。
【0012】この実施例では、リールハブ31及びリテ
ーナ34において、どちらにも導電体である金属が使用
されており、摩擦等で磁気テープ32、35に貯留され
た静電気は金属箔2を通してリールハブ31又はリテー
ナ34に流れる。流れた静電気はさらに当該装置からア
ースを通して放電され、磁気テープには静電気がなくな
る。また、リールハブ31、リテーナ34に導電性の部
分がない場合においても、装置に装着する前にテープの
金属箔部分を装置の他の金属部分や他のアース接続へ接
触させることにより、静電気の帯電を消滅させることが
できる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、テープ先端吸着のためのローディ
ング失敗を防ぐために従来のように先端を引き出して金
属部分に接触させるという動作をすることなしにテープ
の静電気を自動的に除電することができ、従ってローデ
ィング成功率を著しく向上させることが出来るという従
来にない優れた磁気テープ用リール装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す底面図である。
【図2】図1の正面側からみた縦断面図である。
【図3】図2の下方からみた斜視図である。
【図4】図1の実施例にかかる装置をバキュームタイプ
磁気テープ装置へ装着する場合に例を示す説明図であ
る。
【図5】図1の実施例にかかる装置をストリーマタイプ
磁気テープ装置へ装着する場合に例を示す説明図であ
る。
【図6】従来例の動作状態を示す説明図である。
【図7】他の従来例の動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁気テープリール 1A,1B 円形フランジ 2 導電線金属箔 10 テープ巻取り係留部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のテープ巻取り係留部と、このテ
    ープ巻取り係留部を介して同軸に且つ一体的に対向装備
    された一対の円形フランジとを備えて成る磁気テープ用
    リール装置において、 前記いずれか一方の円形フランジの対向面側に、所定幅
    の導電線金属箔を半径方向に装備すると共に、この導電
    線金属箔を前記テープ巻取り係留部の内径側に延設装備
    したことを特徴とする磁気テープ用リール装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の円形フランジに装備される所
    定幅の導電線金属箔は、当該円形フランジの外周端を折
    り返して外面に露出装備されると共に、前記テープ巻取
    り係留部の内径側に向けて外周面を半径方向に沿って延
    設装備されたもので有ることを特徴とした請求項1記載
    の磁気テープ用リール装置。
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