JPH0773420A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH0773420A
JPH0773420A JP24070393A JP24070393A JPH0773420A JP H0773420 A JPH0773420 A JP H0773420A JP 24070393 A JP24070393 A JP 24070393A JP 24070393 A JP24070393 A JP 24070393A JP H0773420 A JPH0773420 A JP H0773420A
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JP
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head
magnetic
support
support beam
tip
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JP24070393A
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English (en)
Inventor
Sunao Tomita
直 冨田
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Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピッチ方向及びロール方向の直交2方向の揺
動変位に対応可能であって、かつ、小型化・薄型化に対
応可能であり、その上、製作・加工が容易であって製作
コストを低減することのできる磁界変調用の磁気ヘッド
を提供する。 【構成】 磁心コア部501にコイル60が巻かれたコ
ア50を組み込んでなるヘッド基体40と、このヘッド
基体40を先端部に組付けて片持ち状に支持される支持
ビーム20とを備えた磁界変調用の磁気ヘッドにおい
て、支持ビーム20の先端部にピッチ方向とロール方向
との直交2方向へ弾性変位可能なジンバルバネ部30を
一体的に形成し、このジンバルバネ部30にヘッド基体
40を組付け・支持した構成を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MO(光磁気)ディ
スクやMD(ミニ・ディスク)などの光磁気記録媒体に
磁界変調方式で情報信号を光磁気記録する際に用いられ
る磁界変調用の磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】消去・書換え可能な光ディスクとして光
磁気ディスクがある。この光磁気ディスクに対する情報
信号の記録方式には大別して2通りある。1つは光変調
方式であり、他の1つは磁界変調方式である。光変調方
式は、記録したい方向に直流磁界を与えておき、記録信
号で媒体に照射するレーザ光を変調し、光の点滅に変換
して記録するものである。一方、磁界変調方式では、レ
ーザ光を常に媒体に連続照射しておき、記録信号で媒体
に印加する磁界を変調し、その方向を信号に応じて反転
させて磁化を形成する。従来は、前者が開発の主流を占
めていた。
【0003】光変調方式では、消去時には、記録媒体の
トラックに直流レーザ光を照射しつつ一定方向の磁界を
与えることによって消去動作が行われる。この方式は、
再書き込み動作を行う前に記録トラックの情報を一度消
去しておく方法である。この光変調方式では、新しい情
報を記録するときに記録トラックの古い情報を消去モー
ドによって予め消去しなければならず、いわゆるオーバ
ーライトと呼ばれる重ね書きができない。
【0004】これに対して磁界変調方式では、その記録
原理上、他の磁気記録と同様に、古い情報が書き込まれ
た記録トラックの上に直接新しい情報を書き込むことが
できる。すなわち、即時に新しい情報を重ね書きでき
る。したがって、別段消去動作を行なうためのモードを
設定する必要はない。そのため、緊急時の重ね書きが要
求される場合の記録方式として有利である。この磁界変
調方式では、磁気ヘッドの磁心コア部、すなわち、磁界
発生部が記録媒体を挾んで光ヘツドから照射されるレー
ザ光と対向する。そして、記録媒体の回転と共に磁気ヘ
ッドは媒体面に当接するか、あるいは一定の間隔を持っ
て媒体面上に浮上し、媒体面上を移動する。これによっ
て、記録に必要な所定の磁界強度が確保される。
【0005】図6及び図7は、従来の磁界変調方式で用
いられていた磁界変調用の磁気ヘッドをそれぞれ示して
いる。図6に示す磁気ヘッドは、図示しない支持機構に
カンチレバー状に支持されたレバー状のヘッド支持体1
にロードビームと呼ばれる支持ビーム2の基端部を片持
ち状態で接続・支持し、この支持ビーム2の先端部をヘ
ッド支持体1の先端側に設けた支持片1aの部分に掛止
すると共に、支持ビーム2の先端部に板バネ体3の一端
をスポット溶接等により接合し、この板バネ体3にスラ
イダと称されるヘッド基体4を取り付けたものである。
ヘッド基体4はセラミック材によって形成されており、
その中には、磁心コア部5aにコイル6が巻かれたコア
5が組付けられている。コア5は、軟磁性材から成り、
ヘッド基体4に形成した溝4a内に嵌め込まれ、ガラス
ボンディング等の手段により固着されている。コア5の
磁心コア部5aの端面は磁極面5bであり、この磁極面
5bは光磁気ディスクDの記録媒体面と一定間隔あけて
対向する。そして、コイル6への通電により、磁極面5
bから記録媒体面に所定強度の磁界が発生する。すなわ
ち、周知のように、磁極面5bは、磁気ヘッドの磁界発
生部を構成している。また、図7に示す磁気ヘッドは、
上記同様に、ヘッド支持体1に支持ビーム2の基端部を
片持ち状態で接続・支持すると共に、この支持ビーム2
の先端部をヘッド支持体1の先端側に設けた支持片1a
の部分に掛止し、さらに、支持ビーム2の先端部に板バ
ネ体7の両端をスポット溶接等により接合し、その略コ
字状に折り曲げられた本体部に上記同様の構造を持つヘ
ッド基体4を取り付けたものである。
【0006】さらに、図8、図9は従来の磁気ヘッドの
他の例を示すもので、レバー状のヘッド支持体1’の先
端部に支持片1’aが長手方向と直交して延設されてい
る。このヘッド支持体1’に支持ビーム8の基端部が片
持ち状態で接続・支持されている。支持ビーム8の中間
部は支持片1’a上に係止されている。支持ビーム8の
中間部から先端側の内部は切り欠かれており、その両側
片8a、8aは先端方向に平行に延長されると共に、上
向きに、すなわち、ディスク媒体面と反対側に角度を持
って折り曲げられている。この両側片8a、8aの先端
から後方に略枠状のバネ体8bが下向きに角度を持って
延出されている。この両側片8a、8aと略枠状のバネ
体8bとによりジンバルバネ構造が形成されている。こ
のバネ体8bの部分に上記同様のヘッド基体4が取り付
けられている。この従来例では、ヘッド基体4はジンバ
ルサポート構造で支持ビーム8の先端部に支持されてい
る。ヘッド基体4には、上記同様にコア5が組付けられ
ている。そのコイル6が巻かれた磁心コア部5aの磁極
面5bは、光磁気ディスクDの記録媒体面と一定間隔あ
けて対向するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6、図7及
び図8、図9に示す前述した各先行技術は、支持ビーム
2及び8、並びにその先端の板バネ体3、7及びジンバ
ルバネ8a、8a、8bに剛性がほとんど無く、ヘッド
支持構造上、ディスク媒体面と垂直の方向及びピッチ方
向X(ディスク円周方向:記録トラック方向)には可動
・揺動し得るが、アクセス方向、すなわち、ロール方向
Y(ディスク半径方向:記録トラックを横切る方向)に
対しては揺動困難、又は揺動できない構成であるので、
次のような問題が生じる。
【0008】すなわち、ヘッドにピッチ方向Xの揺動運
動が加わったとき、その揺動運動には支障無く対応でき
るが、アクセス動作等においてヘッドにロール方向Yの
揺動運動が加わったとき、全く対応できず、捻りや捩じ
りの作用により曲げられたり変形したりするといった問
題が生ずる。そのため、高速アクセスが困難であるとい
う問題がある。例えば、アクセス動作の際、ヘッドが高
速で移動すると、必ず捻りや捩じりの作用を受けること
になるが、ロール方向Yの揺動運動に対応できないの
で、加わった捻りや捩じりのために曲がりや変形が生じ
るといった不具合な現象が発生する。その結果、正確な
アクセス動作が行なえないという問題が生じている。ま
た、例えば、ディスクの回転中に媒体面とヘッド基体と
の間にゴミやホコリなどの異物が介在することがある
が、従来のヘッド構造は、ピッチ方向Xで異物が介在し
たときは揺動運動により支障無くニゲることができる
が、アクセス方向、すなわち、ロール方向Yで異物が介
在したときには、揺動運動が行なえないため、異物をニ
ゲることができず、上述と同様に捻りや捩じりのために
曲がりや変形が生じ、ロール方向Yの揺動には全く対応
できないという重大な欠点がある。さらに、従来のヘッ
ド構造は、支持ビーム先端部に取り付けた支持バネの構
造及びその支持バネの取付構造が複雑であり、ひいては
ヘッド構造の製作・加工が面倒であり、製作に工数と手
間を要するといった問題も生じていた。
【0009】この発明は、前述した従来の問題点を解消
するために提案されたもので、ピッチ方向X、ロール方
向Yの直交2方向の揺動変位に対応可能であって、か
つ、小型化・薄型化に対応可能であり、その上、製作・
加工が容易であって製作コストを低減することのできる
磁界変調用の磁気ヘッドを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、
【0011】磁心コア部にコイルが巻かれたコアを組み
込んでなるヘッド基体と、このヘッド基体を先端部に組
付けて片持ち状に支持される支持ビームとを備えた磁界
変調用の磁気ヘッドにおいて、
【0012】上記支持ビームの先端部にピッチ方向とロ
ール方向との直交2方向へ弾性変位可能なジンバルバネ
部を一体的に形成し、このジンバルバネ部に上記ヘッド
基体を組付け・支持したことを特徴とするヘッド構造を
採用した。さらに、本発明は、上記構成において、ジン
バルバネ部の直交2方向の中心線の交差中心近傍上にヘ
ッド基体のコイルが巻かれた磁心コア部を配置した構成
を採用している。
【0013】また、本発明は、
【0014】カンチレバー状に支持されるヘッド支持体
と、このヘッド支持体に片持ち状に支持された支持ビー
ムと、磁心コア部にコイルを巻いたコアが組付けられ、
上記支持ビームの先端部に位置合わせして取り付けられ
たヘッド基体とを備えた磁界変調用の磁気ヘッドにおい
て、
【0015】上記支持ビームの先端部にピッチ方向とロ
ール方向との直交2方向へ弾性変位可能なジンバルバネ
部を一体的に形成し、このジンバルバネ部に上記ヘッド
基体を位置合わせして取り付けると共に、上記支持ビー
ムの基端部を上記ヘッド支持体に固定・支持し、その先
端側を上記ヘッド支持体の先端部に延長して形成した支
持片に上記ピッチ方向とロール方向とに移動変位可能な
ように係止したことを特徴とした構成を採用した。
【0016】
【作用】板バネ体から成る支持ビームの先端部にピッチ
方向とロール方向との直交2方向X、Yへ弾性変位可能
なジンバルバネ部を一体的に形成しているので、先端の
ジンバルバネ部を含めた支持ビームの製作・加工が極め
て容易・簡単であり、支持ビーム先端部やその先端に取
り付けるバネの曲げ加工などは不要である。例えば、打
ち抜き加工等によりジンバルバネ部を含めた支持ビーム
全体を一度に加工・製作することができる。また、ヘッ
ド基体は、ピッチ方向とロール方向との直交2方向へジ
ンバルバネ部を介して支障無くスムーズに揺動変位する
ことができ、直交2方向の揺動運動に対応することがで
きる。したがって、アクセス動作の際、ヘッドがディス
ク半径方向へ高速で移動したとしても、捻りや捩じりが
加わらず、捻りや捩じりに伴う曲がりや変形等は一切生
じることはない。これによって、高速アクセスに適した
ヘッド構造にすることができる。さらに、本発明の第1
の技術手段によると、ジンバルバネ部を含めて支持ビー
ム全体を一度に一体で形成できるので、製作が容易・簡
単であると同時に、従来のヘッド構造に比べて製作・加
工のコストを大幅に削減することが可能となる。
【0017】また、本発明の第2の技術手段によると、
支持ビームの先端部に設けたジンバルバネ部の直交2方
向の中心線の交差中心近傍上にヘッド基体の磁心コア部
を配置しているので、ヘッドがピッチ方向又はロール方
向に揺動したときのヘッド基体、すなわち、その磁極面
の媒体面からの浮上量を安定させることができる。さら
に、本発明の第3の技術手段によると、第1の技術手段
と同様に、ヘッド本体をピッチ方向とロール方向とに直
交2方向へ支障無くスムーズに揺動変位させることがで
きると同時に、ジンバルバネ部を一体に形成した支持ビ
ームをヘッド支持体に簡単に組付けることができ、ヘッ
ドの組立を簡単容易化し、組立構造を簡素化することが
できる。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係る磁界変調用の磁気ヘッド
の全体構成を示し、図2及び図3はその支持ビームの詳
細構造を示している。本磁気ヘッドは、図示しない支持
機構に基端部をカンチレバー状に支持されるヘッド支持
体10と、このヘッド支持体10に組付けられた支持ビ
ーム20と、この支持ビーム20の先端部に一体的に形
成されたジンバルバネ部30と、このジンバルバネ部3
0に取付け・支持されたヘッド基体40とにより概略構
成されている。
【0019】ヘッド支持体10は、ステンレス材から成
る板バネ形状で形成されており、その支持機構(図示せ
ず)への取付け基端部101に取付け用の貫通孔102
が長手方向の3カ所に形成されている。また、その基端
部101には、支持ビーム20の基端部201を接続・
支持するための取付け孔103が2カ所に貫通して形成
されている。ヘッド支持体10の基端部の先端一側から
前方(図1の右方)に支持アーム104が突設されてい
る。支持アーム104は、ヘッド基体40の取付け中心
Lを結ぶ長手方向の中心線L1に対して基端部101の
側縁から外側へ突出し、基端側から先端方向へ先細り状
に、内側の中心線L1の方向に角度を持って傾斜して延
出されている。その先端部には、支持片105が中心線
L1と直交する方向に折れ曲がって延設されている。支
持片105の中間部から後方、すなわち、基端部101
の方向には、突出片106が突設されている。突出片1
06の突出先端部は横幅方向に幅広に拡大している。突
出片106の中心線は、長手方向の中心線L1上に位置
している。
【0020】支持ビーム20は、ステンレス材により板
バネ状に形成されている。その基端部201の前部寄り
には、略矩形状の開口202が貫通して形成されてい
る。その開口202の後方側には、ヘッド支持体10の
基端部101に形成した取付け孔102、102と対応
する取付け孔203、203が形成されている。支持ビ
ーム20は、基端部201の取付け孔203、203を
対応する取付け孔103、103にそれぞれ位置合わせ
してネジ止め固定し、その基端部201をスポット溶接
等により固着することにより、基端部201がヘッド支
持体10の基端部101に片持ち状に支持されている。
さらに、支持ビーム20は、後部基端から先端方向に横
幅が幅狹に縮少しており、かつ、その基端部201から
前方の本体部204は角度θで下方、すなわち、ディス
ク媒体面の方向へ折り曲げられ、角度θで下向きに傾斜
している。本体部204の両側部には側片205、20
5がL状に折り曲げられて立ち上がっている。一方、支
持ビーム20の先端には、取付片206が略直角に折り
曲げられて立設されている。取付片206の上端は、さ
らに前方にL字の形状で折曲されている。この取付片2
06には、略十字形状の支持孔207が表裏に貫通して
形成されている。支持孔207の中心は上記中心線L1
上に合致するようになっている。この支持孔207がヘ
ッド支持体10の先端の支持片105の中間から突設し
た突出片106に挿入・係止される。これによって、支
持ビーム20は、基端部201がヘッド支持体10の基
端部101に片持ち状に支持されると共に、先端部が、
取付片206の部分で、ヘッド支持体10の支持アーム
104の先端部にピッチ方向Xとロール方向Yとの直交
2方向へ移動ならびに揺動可能に係止・保持される。
【0021】さらに、支持ビーム20の先端部には上記
ジンバルバネ部30が一体的に形成されている。このジ
ンバルバネ部30の中央には、ヘッド基体40のコア5
0を組付けるための開口窓301が表裏に貫通して形成
されている。ジンバルバネ部30のヘッド基体40の取
付中心Lは、上記長手方向(ピッチ方向X)の中心線L
1と、この中心線L1と直交する短手方向(ロール方向
Y)の中心線L2との交差点上に位置している。また、
取付中心Lは、開口窓301の長手方向及び短手方向の
中心に合致している。ジンバルバネ部30の最外側に
は、ロール方向Yの中心線L2を挾んで一対のコ字状の
切溝302、302が表裏に貫通して形成されている。
この切溝302、302は、ヘッド基体40をピッチ方
向X(短手方向)に弾性的に可動ならびに揺動変位させ
るためのものである。この一対の切溝302、302の
内側には、さらにピッチ方向Xの中心線L1を挾んで一
対のコ字状の切溝303、303が表裏に貫通して形成
されている。この切溝303、303は、ヘッド基体4
0をロール方向Y(長手方向)に弾性的に可動ならびに
揺動変位させるためのものである。これらの各一対の切
溝302、302及び303、303により、ヘッド基
体40をピッチ方向Xとロール方向Yとの直交2方向に
可動ならびに揺動変位させるジンバルサポート構造が形
成されている。さらに、開口窓301の長手方向の両側
辺の各側部には、ヘッド基体40をジンバルバネ部30
に組付けるための取付孔304、304が形成されてい
る。取付孔304、304は、ピッチ方向Xの中心線L
1を挾んで対称、かつ、ロール方向Yの中心線L2上に
配設されている。このようにして、支持ビーム20の先
端部に直交2方向に弾性変位可能なジンバルバネ部30
が一体的に形成されている。
【0022】一方、ヘッド基体40は、例えば、セラミ
ック材により略矩形ブロック状に形成されており、その
上面401は、支持ビーム20の本体部204の傾斜角
度θに倣って角度θで中央部後方から先端方向下方、す
なわち、図1〜図3の右方下方に傾斜している。この上
面401の角度θの傾斜により、ヘッド基体40をジン
バルバネ部30に組付けたとき、支持ビーム20の本体
部204が角度θで傾斜しているとしても、ヘッド基体
40の下面、特に、磁心コア部501の磁極面502を
ディスク媒体面と平行に保持することができる。ヘッド
基体40の中央部にはコア取付用の溝402が上下に貫
通して形成されている。この取付溝402に略E形状の
コア50が挿入・保持され、ガラスボンディング等によ
り溝402内に固定されている。コア50は、軟磁性材
によって形成されており、その中央に突出した片501
は磁心コア部を形成している。この磁心コア部501に
はコイル60が所定回数巻き付けられている。磁心コア
部501の端面、すなわち、下端面は磁極面502とな
っており、コイル60に通電したとき、その磁極面50
2からディスク媒体面Dに磁界が発生する。すなわち、
磁心コア部501の磁極面502は本磁気ヘッドの磁界
発生部を構成している。さらに、ヘッド基体40の取付
溝402の両側には、ジンバルバネ部30の取付孔30
4、304と対応する一対の取付ネジ403、403が
突設されている。コア50の上部をジンバルバネ部30
の開口窓301に下方から嵌入し、かつ、一対の取付ネ
ジ403、403を対応するジンバルバネ部30の取付
孔304、304に下方から挿入してネジ止め固定する
ことにより、ヘッド基体40が支持ビーム20の先端部
のジンバルバネ部30にジンバルサポート構造で位置合
わせされて組付けられる。この場合、磁心コア部501
の中心がジンバルバネ部30のヘッド基体40の取付中
心Lに位置合わせされて組付けられる。但し、ヘッド基
体40の磁極面502のディスク媒体面Dからの浮上量
を安定化させるという作用上からみると、必ずしも磁心
コア部502の中心を取付中心L上に合致させる必要は
無く、磁心コア部502の中心が取付中心Lの近傍に位
置していれば良く、同効である。
【0023】上記のように、ヘッド基体40を支持ビー
ム20の先端部のジンバルバネ部30に位置合わせして
組付け、その後、支持ビーム20を前述した取付け構造
でヘッド支持体10に取り付けると、図4及び図5に示
すように、本磁界変調用の磁気ヘッドが組立てられる。
【0024】上記の構成において、光磁気ディスクDの
記録媒体面に情報を記録するに当たり、ディスクDが回
転すると、ヘッド基体40の磁極面502がディスク媒
体面から一定高さhだけ浮上する。そして、磁極面50
2がデイスクDの記録媒体面を挾んで光磁気ヘッド70
と相対向する。情報の記録の際は、周知のように、光磁
気ヘッド70からディスクDの記録媒体面にレーザ光が
連続照射され、同時に磁極面502から発生する磁界が
ディスクDの記録媒体面に印加される。この記録媒体面
に印加される磁界は、コイル60に通電される記録信号
によって変調され、その方向が記録信号に応じて反転さ
れる。これによって、記録信号に応じて反転された磁化
が光磁気ディスクDの記録媒体面に形成され、記録トラ
ックに情報が記録される。また、記録された情報の再生
時には、記録媒体面に照射されたレーザ光の反射光を光
磁気ヘッド70のフォトディテクタで受光検出し、その
検出信号を信号処理することによって情報信号が読み取
られる。この情報の再生時には、磁気ヘッドの磁極面5
02から記録媒体面には磁界は印加されない。MD(ミ
ニディスク)の場合も同様である。
【0025】上記情報信号の記録の際、本磁気ヘッドの
構成によると、ピッチ方向Xのみならず、ロール方向Y
にも捻りや捩じりを生じること無く弾性的に可動ならび
に揺動変位可能であり、直交2方向の揺動運動に支障無
く対応することができる。しかも、直交2方向に弾性的
に可動でき、かつ、2方向の揺動に対応可能でありなが
らヘッドの支持構造が剛性に富む構成であるので、記録
トラックのアクセスの際においても、捻りや捩じりを受
けること無くスムーズに高速移動を行なうことができ
る。したがって、高速アクセスが支障無く行なえる、高
速アクセスに適したヘッド構造を構成することができ
る。また、ピッチ方向Xとロール方向Yとの直交2方向
の揺動変位に対応可能であるから、例えば、ディスク媒
体面Dとヘッド基体40との間にゴミ、ホコリ等の異物
が介在したとしても、直交2方向のいずれの方向におい
ても弾性的な揺動変位により異物をニゲることができ、
ヘッド基体40が異物を避けてスムーズに移動すること
ができる。すなわち、ヘッド基体40が揺動運動により
異物をスムーズに避けて移動し、ピッチ方向Xにはディ
スク媒体と相対的に、また、ロール方向Y:アクセス方
向には記録トラックを横切りながら、支障無く移動する
ことができる。このアクセス方向には所期の高速移動を
行なうことができる。
【0026】さらに、本実施例に係る磁気ヘッドによれ
ば、支持ビーム20の先端部にジンバルバネ部30を一
体的に形成しているので、板金加工、例えば、板金の打
ち抜き加工等により、ジンバルバネ部30を含む支持ビ
ーム20全体を一度の加工工程で簡単容易に製作・加工
することができる。また、ヘッド支持体10に対する支
持ビーム20の組付けも簡単容易に行なうことができ
る。
【0027】なお、ジンバルバネ部30の切溝の構造
は、上記と逆の関係であってもよい。例えば、上記とは
逆に最外側の切溝302、302がロール方向Yの弾性
変位用のバネ部であって、その内側の切溝303、30
3がピッチ方向Xの弾性変位用のバネ部であってもよ
い。また、支持ビーム20の構造及びそのヘッド支持体
10への取付構造、ならびにヘッド基体40の構造は、
上記実施例に示すものに限らず、種々の改変が可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明に明らかなとおり、本発明に
よれば、下記の効果を奏することができる。
【0029】支持ビームの先端部に直交2方向に弾性
変位可能なジンバルバネ部を一体的に形成し、このジン
バルバネ部にヘッド基体を組付け・支持しているので、
ピッチ方向Xとロール方向Yとの直交2方向に対する揺
動変位動作に対応可能なヘッド構造を構成することがで
きる。したがって、ピッチ方向:ディスク円周方向の揺
動運動だけでなく、ロール方向(ディスク半径方向:記
録トラックを横切るアクセス方向)の揺動運動にも支障
無く対応できる。これによって、ヘッドに捻りや捩じり
の力を受けることなく高速アクセス動作が行なえる、高
速アクセスに適したヘッド構造を提供することができ
る。
【0030】ディスク媒体面とヘッド基体との間にゴ
ミ、ホコリ等の異物が介在したとしても、ピッチ方向及
びロール方向共にヘッドが揺動運動によって異物を避け
て移動できるので、特にロール方向で異物との衝突によ
る捻りや捩じりの力を受けることが無くなり、スムーズ
でより高速のアクセス動作が可能となる。
【0031】支持ビームの先端部に直交2方向に弾性
変位可能なジンバルバネ部を一体的に形成しているの
で、曲げ加工等により板バネ体を別個に製作・加工した
り、この別個に製作された板バネ体を支持ビームの先端
部に組付けたりする作業工程が不要となり、例えば、板
金加工の打ち抜き工程により先端部にジンバルバネ部を
一体に有する支持ビームを一度の工程で製作・加工する
ことができる。したがって、ジンバルバネ部を別個に製
作して組付けるといった煩雑でやっかいな作業工程が無
くなり、支持ビームの製作及び組立てが容易簡単に行な
えるようになる。さらに、打ち抜き加工等により支持ビ
ームの先端部に一体で形成しているので、ジンバルバネ
の構造も格段に簡素化することができる。また、その
分、ヘッドの製作コストを削減することができる。
【0032】ジンバルバネ部を板金の打ち抜き加工等
により支持ビームに一体で形成しているので、バネ部の
厚さを支持ビームの厚さと等しい範囲に収めることがで
き、従来、別部材の板バネ体の取付に要していたスペー
スを省くことができる。したがって、ヘッド構造を小型
化、薄型化することができる。
【0033】本発明の1つの構成によると、ヘッド基
体のコイルが巻かれた磁心コア部の中心をジンバルバネ
部の直交2方向X、Yの中心線の交差中心近傍上に配置
したので、ヘッド本体がピッチ方向とロール方向との直
交2方向へ揺動変位したとき、磁心コア部の中心が揺動
の支点上に位置することになり、磁心コア部の磁極面、
すなわち、磁界発生部のディスク媒体面からの浮上量を
略一定に安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁界変調用の磁気ヘッドの分解斜
視図である。
【図2】本発明に係る磁界変調用磁気ヘッドの支持ビー
ムを示す平面図である。
【図3】同じく支持ビームを示す側面図である。
【図4】本発明に係る磁界変調用磁気ヘッドの組立て状
態を示す平面図である。
【図5】同じく磁界変調用磁気ヘッドの組立て状態を示
す側面図である。
【図6】従来のヘッド構造を示す側面図である。
【図7】同じく従来のヘッド構造を示す側面図である。
【図8】従来のヘッド構造の他の例を示す平面図であ
る。
【図9】同じく従来のヘッド構造の他の例を示す側面図
である。
【符号の説明】
10 ヘッド支持体 20 支持ビーム 30 ジンバルバネ部 40 ヘッド基体 50 コア 501 磁心コア部 502 磁極面 60 コイル L1、L2 中心線 L 取付中心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁心コア部にコイルが巻かれたコアを組
    込んで成るヘッド基体と、このヘッド基体を先端部に組
    付けて、片持ち状に支持される支持ビームとを備えた磁
    界変調用の磁気ヘッドにおいて、 前記支持ビームの先端部にピッチ方向とロール方向との
    直交2方向へ弾性変位可能なジンバルバネ部を一体的に
    形成し、このジンバルバネ部に前記ヘッド基体を組付け
    ・支持したことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 ジンバルバネ部の直交2方向の中心線の
    交差中心近傍上にヘッド基体のコイルが巻かれた磁心コ
    ア部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の磁気
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 カンチレバー状に支持されるヘッド支持
    体と、このヘッド支持体に片持ち状に支持された支持ビ
    ームと、磁心コア部にコイルを巻いたコアが組付けら
    れ、前記支持ビームの先端部に位置合わせして取り付け
    られたヘッド基体とを備えた磁界変調用の磁気ヘッドに
    おいて、 前記支持ビームの先端部にピッチ方向とロール方向との
    直交2方向へ弾性変位可能なジンバルバネ部を一体的に
    形成し、このジンバルバネ部に前記ヘッド基体を位置合
    わせして取り付けると共に、前記支持ビームの基端部を
    前記ヘッド支持体に固定・支持し、その先端側を前記ヘ
    ッド支持体の先端部に延長形成した支持片に前記ピッチ
    方向とロール方向とに移動変位可能なように係止したこ
    とを特徴とする磁気ヘッド。
JP24070393A 1993-08-31 1993-08-31 磁気ヘッド Pending JPH0773420A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100601607B1 (ko) * 1999-06-02 2006-07-14 삼성전자주식회사 디스크 드라이브의 헤드 서스펜션 조립체
KR100611958B1 (ko) * 1999-09-29 2006-08-11 삼성전자주식회사 마이크로 액츄에이터 구동방법 및 그 장치 및 이를 채용한 디스크 드라이브 헤드 서스펜션 조립체와 광학부재 구동장치
KR100636104B1 (ko) * 1999-10-21 2006-10-19 삼성전자주식회사 마이크로 액츄에이터 및 이를 채용한 디스크 드라이브의 헤드 서스펜션 조립체 및 그 제조방법

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KR100611958B1 (ko) * 1999-09-29 2006-08-11 삼성전자주식회사 마이크로 액츄에이터 구동방법 및 그 장치 및 이를 채용한 디스크 드라이브 헤드 서스펜션 조립체와 광학부재 구동장치
KR100636104B1 (ko) * 1999-10-21 2006-10-19 삼성전자주식회사 마이크로 액츄에이터 및 이를 채용한 디스크 드라이브의 헤드 서스펜션 조립체 및 그 제조방법

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