JPH077319Y2 - 中空円筒体の熱処理装置 - Google Patents
中空円筒体の熱処理装置Info
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- JPH077319Y2 JPH077319Y2 JP1988105725U JP10572588U JPH077319Y2 JP H077319 Y2 JPH077319 Y2 JP H077319Y2 JP 1988105725 U JP1988105725 U JP 1988105725U JP 10572588 U JP10572588 U JP 10572588U JP H077319 Y2 JPH077319 Y2 JP H077319Y2
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Description
【考案の目的】 (産業上の利用分野) この考案は、ロケットモータケースや化学機械装置部品
などの高精度が要求される中空円筒体を前記要求に従っ
て高精度で熱処理するのに利用される中空円筒体の熱処
理装置に関するものである。 (従来の技術) 従来、この種の中空円筒体を熱処理するにあたっては、
第5図に示すように、中空円筒体51の開口端部分の内周
に、当該中空円筒体51の内径とほぼ一致させた外形を有
するリング状の矯正部材52,52を挿入し、両者の接触部
分で点付溶接による溶接部53を設けて係合し、この状態
で熱処理を施すことによって中空円筒体51の矯正を施す
ことによって中空円筒体51の矯正を行うようにしてい
た。 なお、中空円筒体の内径とほぼ一致させた外径を有する
矯正部材を中空円筒体の一端側において用い、他端側に
おいては特殊な治具を用いるようにした熱処理装置とし
ては、例えば実開昭60−140755号公報に開示されたもの
がある。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の熱処理装置では、中空
円筒体51の開校端部分の内周に、当接中空円筒体51の内
径にほぼ一致させた外径を有するリング状の矯正部材52
を装着するようにしていたため、両者の間でわずかな熱
膨張量の差や加熱または冷却の差によって中空円筒体51
の両端部分に広がりなどの変形を生じ、所望する真円
度,真直度を有するものを得がたいことがあるという課
題があった。 また、中空円筒体51とリング状の矯正部材52とは点付溶
接による溶接部53によって結合されていたため、矯正部
材52の取付けおよび取外しに多大な工数を必要とし、高
価な中空円筒体51になりやすいという課題があった。 さらに、矯正部材52は中空円筒体51と同程度の熱膨張係
数を有する材料でなければならないため、例えばロケッ
トモータケースとして使用される中空円筒体51のように
特殊で高価な材料が使用される場合には、矯正部材52の
設計および材料選択を行うに際してその入手性や経済性
などにおいて問題があるという課題を有していた。 (考案の目的) この考案は、このような従来の課題に着目してなされた
もので、熱処理時において中空円筒体に対する均一な矯
正を行うことが可能であって所望の真円度,真直度を有
する中空円筒体を得ることができ、中空円筒体と矯正部
材との組付け作業性も著しく良好であり、さらには中空
円筒体がロケットモータケースである場合のような特殊
で高価な材料を用いているときでも矯正部材の素材とし
て中空円筒体と同様の特殊で高価な材料を用いる必要が
ないため、素材の入手性および経済性も著しく向上する
中空円筒体の熱処理装置を提供することを目的としてい
る。
などの高精度が要求される中空円筒体を前記要求に従っ
て高精度で熱処理するのに利用される中空円筒体の熱処
理装置に関するものである。 (従来の技術) 従来、この種の中空円筒体を熱処理するにあたっては、
第5図に示すように、中空円筒体51の開口端部分の内周
に、当該中空円筒体51の内径とほぼ一致させた外形を有
するリング状の矯正部材52,52を挿入し、両者の接触部
分で点付溶接による溶接部53を設けて係合し、この状態
で熱処理を施すことによって中空円筒体51の矯正を施す
ことによって中空円筒体51の矯正を行うようにしてい
た。 なお、中空円筒体の内径とほぼ一致させた外径を有する
矯正部材を中空円筒体の一端側において用い、他端側に
おいては特殊な治具を用いるようにした熱処理装置とし
ては、例えば実開昭60−140755号公報に開示されたもの
がある。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の熱処理装置では、中空
円筒体51の開校端部分の内周に、当接中空円筒体51の内
径にほぼ一致させた外径を有するリング状の矯正部材52
を装着するようにしていたため、両者の間でわずかな熱
膨張量の差や加熱または冷却の差によって中空円筒体51
の両端部分に広がりなどの変形を生じ、所望する真円
度,真直度を有するものを得がたいことがあるという課
題があった。 また、中空円筒体51とリング状の矯正部材52とは点付溶
接による溶接部53によって結合されていたため、矯正部
材52の取付けおよび取外しに多大な工数を必要とし、高
価な中空円筒体51になりやすいという課題があった。 さらに、矯正部材52は中空円筒体51と同程度の熱膨張係
数を有する材料でなければならないため、例えばロケッ
トモータケースとして使用される中空円筒体51のように
特殊で高価な材料が使用される場合には、矯正部材52の
設計および材料選択を行うに際してその入手性や経済性
などにおいて問題があるという課題を有していた。 (考案の目的) この考案は、このような従来の課題に着目してなされた
もので、熱処理時において中空円筒体に対する均一な矯
正を行うことが可能であって所望の真円度,真直度を有
する中空円筒体を得ることができ、中空円筒体と矯正部
材との組付け作業性も著しく良好であり、さらには中空
円筒体がロケットモータケースである場合のような特殊
で高価な材料を用いているときでも矯正部材の素材とし
て中空円筒体と同様の特殊で高価な材料を用いる必要が
ないため、素材の入手性および経済性も著しく向上する
中空円筒体の熱処理装置を提供することを目的としてい
る。
(課題を解決するための手段) この考案は、中空円筒体の熱処理に際しての温度上昇時
に当該中空円筒体をその内周側より当接して形状の矯正
を行う矯正部材を備えた中空円筒体の熱処理装置におい
て、竪にした中空円筒体の下端を載置する下部矯正部材
と、この下部矯正部材の上側に所定の間隔をおいて連結
される上部矯正部材を備え、両矯正部材は、前記中空円
筒体の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材料から形
成すると共に、前記中空円筒体と矯正部材との組付け状
態では、熱処理に際しての温度上昇時に前記矯正部材が
前記中空円筒体とともに熱膨張して当該中空円筒体の内
周側に当接緊張するのに適したすき間を形成させる構成
としたことを特徴としており、このような熱処理装置の
構成を上述した従来の課題を解決するための手段とした
ものである。 この考案に係る実施態様において、中空円筒部材がロケ
ットモータケースに適する材料からなる場合、例えば、
重量%で、C:0.18〜0.22%、Si:0.25%以下、Mn:0.40%
以下、P:0.01%以下、S:0.01%以下、Ni:7.0〜8.0%、C
r:1.5〜2.0%以下、Co:3.5〜4.0%、Al:0.07%以下、V:
0.05〜0.15%、Ti:0.02%以下、O:50ppm以下、N:100ppm
以下、残部実質的にFeよりなるニッケル鋼であって、常
温時での熱膨張係数が約1.0×10-5、焼入温度(例えば8
50℃)での熱膨張係数が約0.84〜0.93×10-5、焼もどし
温度(例えば、535℃)での熱膨張係数が1.09〜1.14×1
0-5である材料からなる場合には、矯正部材の材料とし
ては、例えば、重量%で、C:0.08%以下、Si:1.0%以
下、Mn:2.0%以下、P:0.04%以下、S:0.03%以下、Ni:
8.0〜10.5%、Cr:18.0〜20.0%残部実質的にFeよりなる
オーステナイト系ステンレス鋼(JIS SU 304)であって
熱膨張係数が約1.73×10-5と前記中空円筒体の熱膨張係
数よりも大きいものを使用する。 (作用) この考案に係る中空円筒体の熱処理装置では、所定の間
隔をおいて連結した上部と下部の矯正部材を中空円筒体
の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材料から形成す
ると共に、前記中空円筒体と矯正部材との組付け状態で
は、熱処理に際しての温度上昇時に前記矯正部材が前記
中空円筒部材とともに熱膨張して当該中空円筒体の内周
側に当接緊張するのに適したすき間を形成させる構成と
したから、中空円筒体と矯正部材との組付けは、両者の
間にすき間が形成されていることから著しく容易に行う
ことが可能であり、熱処理時には、中空円筒体に単に下
部矯正部材に載置されているだけの状態であって、中空
円筒体よりも矯正部材の方がより多く熱膨張して前記す
き間を次第に小さくし、所定の熱処理温度では中空円筒
体の内周側から矯正部材が当接密着しそして中空円筒体
を緊張させるから、中空円筒体に当初から変形があった
ときにはこの変形が矯正され、また、熱処理時に発生し
ようとする変形も防止されて、熱処理後には真円度およ
び真直度の高い中空円筒体になる。 (実施例) 第1図ないし第4図はこの考案に係る中空円筒体の熱処
理装置を示している。 この中空円筒体の熱処理装置1は、基台2を備え、この
基台2にはセンターシャフト3の下端部分が溶接により
固定してある。 このセンターシャフト3には空間形成用の下端側スペー
サ4が挿入してあり、この下端側スペーサ4が挿入して
あり、この下端側スペーサ4の上には下段側下部矯正部
材11が前記センターシャフト3に挿通した状態で設置し
てある。この下段側下部矯正部材11は、下側材12と上側
材13の各々内端側に筒条の内側材14が連結してあること
によって下側センターシャフト挿通孔15が形成されるよ
うにしてあると共に各々外端側に輪状の外側材16が連結
してあることによって、全体として環状の枠体となって
いる。そして、外側材16の外周側中央部分には円周方向
の突起16aが設けてあり、突起16aの上部側は焼入れ時当
接面16bに形成してあると共に下部側は焼もどし時当接
面16cに形成してある。 そして、下段側下部矯正部材11の4個所には、下側材12
と上側材13との間に設けた筒状体17によって第4図にも
示すようなサイドシャフト挿通孔18が形成されるように
してあり、各々のサイドシャフト挿通孔18にはサイドシ
ャフト19の下端部19aが挿通してあってその下部側太径
部19bが前記筒状体17の上端で支持されるようにしてあ
り、この下端部19aに形成したボルト挿通孔19cにボルト
20aを通してナット20bをねじ込むことにより固定できる
ようにしてある。 他方、サイドシャフト19の上端部19dには下段側上部矯
正部材21が前記センターシャフト3に挿通した状態で設
置してある、この下段側上部矯正部材21は、下側材22と
上側材23の各々内端側に筒状の内側材24が連結してある
ことによって上側センターシャフト挿通孔25が形成され
るようにしてあると共に各々外端側に輪状の外側材26が
連結してあることによって、全体として環状の枠体とな
っている。そして、第3図にも示すように、外側材26の
外周側中央部分には円周方向の突起26aが設けてあり、
突起26aの下部側は焼入れ時当接面26bに形成してあると
共に上部側は焼もどし時当接面26cに形成してある。 そして、下段側上部矯正部材21の4個所には、下側材22
と上側材23との間に設けた筒状体27によってサイドシャ
フト挿通孔28が形成されるようにしてあり、各々のサイ
ドシャフト挿通孔28に前記サイドシャフト19の上端部19
dが挿通してあってその上部側太径部19eで前記筒状体27
の下端を支持するようにしてあり、この上端部19dに形
成したボルト挿通孔19fにボルト(20a)を通してナット
(20b)をねじ込むことにより固定できるようにしてあ
る。 さらに、前記センターシャフト3には空間形成用の中間
側スペーサ5が挿入してあって、前記下段側上部矯正部
材21の筒状の内側材24の上端で支持させてあり、この中
間側スペーサ5の上には上段側下部矯正部材31が前記セ
ンターシャフト3に挿通した状態で設置してある。この
上段側下部矯正部材31は、下側材32と上側材33の各々内
端側に筒状の内側材34が連結してあることによって下側
センターシャフト挿通孔35が形成されるようにしてある
と共に各々外端側に輪状の外側材36が連結してあること
によって、全体として環状の枠体となっている。そし
て、外側材36の外周側中央部分には円周方向の突起36a
が設けてあり、突起36aの上部側は焼入れ時当接面36bに
形成してあると共に下部側は焼もどし時当接面36cに形
成してある。 そして、上段側下部矯正部材31の4個所には、下側材32
と上側材33との間に設けた筒状体37によって第4図にも
示すようなサイドシャフト挿通孔38が形成されるように
してあり、各々のサイドシャフト挿通孔38にはサイドシ
ャフト39の下端部39aが挿通してあってその下部側太径
部39bが前記筒状体37の上端で支持されるようにしてあ
り、この下端部39aに形成したボルト挿通孔39cにボルト
20aを通してナット20bをねじ込むことにより固定できる
ようにしてある。 他方、サイドシャフト39の上端部39dには上段側上部矯
正部材41が前記センターシャフト3に挿通した状態で設
置してある、この上段側上部矯正部材41は、下側材42と
上側材43の各々内端側に筒状の内側材44が連結してある
ことによって上側センターシャフト挿通孔45が形成され
るようにしてあると共に各々外端側に輪状の外側材46が
連結してあることによって、全体として環状の枠体とな
っている。そして、第3図にも示すように、外側材46の
外周側中央部分には円周方向の突起46aが設けてあり、
突起46aの下部側は焼入れ時当接面46bに形成してあると
共に上部側は焼もどし時当接面46cに形成してある。 そして、上段側上部矯正部材41の4個所には、下側材42
と上側材43との間に設けた筒状体47によってサイドシャ
フト挿通孔48が形成されるようにしてあり、各々のサイ
ドシャフト挿通孔48に前記サイドシャフト39の上端部39
dが挿通してあってその上部側太径部39eで前記筒状体47
の下端を支持するようにしてあり、この上端部39dに形
成したボルト挿通孔39fにボルト(20a)を通してナット
(20b)をねじ込むことにより固定できるようにしてあ
る。 そして、各々の焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bは、焼
入れ熱処理に際して温度上昇時に熱膨脹することにより
前記中空円筒体10の内周面に当該各焼入れ時当接面16b,
26b,36b,46bが当接して中空円筒体10をその内周面側か
ら緊張するのに適した過不足のない第3図に示す径方向
のすき間Dが、前記中空円筒体10の内周面と前記各焼入
れ時当接面16b,26b,36b,46bとの間で組付け時に形成さ
れるように、各焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bの半径
を中空円筒体10の内径に対応させて決定し、そして製作
したものを用いる。 他方、各々の焼もどし時当接面16c,26c,36c,46cは、焼
きもどし熱処理に際しての温度上昇時に熱膨脹すること
により前記中空円筒体10の内周面に当該各焼もどし時当
接面16c,26c,36c,46cが当接して中空円筒体10をその内
周面側から緊張するのにちょうどよい過不足のない第3
図に示す径方向のすき間dが前記中空円筒体10の内周面
と前記各焼もどし時当接面16c,26c,36c,46cとの間で組
付け時に形成されるように、各焼もどし時当接面16c,26
c,36c,46cの半径を中空円筒体10の内径に対応させて決
定し、そして製作したものを用いる。 さらに、中空円筒体10は軸方向にも熱膨脹を生ずるの
で、第3図に示すように、各輪状の外側材26,46の外周
に形成した円周方向の突起26a,46aの底面と中空円筒体1
0の上端面との間に軸方向のすみ間hが形成されるよう
に各サイドシャフト19,39の長さを設定しておく。 次に、このような構成をもつ中空円筒体の熱処理装置1
によって二つの中空円筒体10,10を焼入れ熱処理する要
領について説明する。 まず、下段側下部矯正部材11をその焼もどし時当接面16
cが下側で且つ焼入れ時当接面16bが上側となる向きにし
て、この下段側下部矯正部材11に設けた4個所のサイド
シャフト挿通孔18にそれぞれサイドシャフト19の下端部
19aを挿通し、その下部側太径部19bを筒状体17の上端で
支持させた状態にしてボルト挿通孔19cにボルト20aを挿
通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイド
シャフト19をそれぞれ下段側下部矯正部材11に対して直
立状態で固定する。 対峙で、調質(熱処理)されていない中空円筒体10を4
本のサイドシャフト19に通しながら下段側下部矯正部材
11に装着し、その下端を円周方向の突起16aの上に載置
する。 続いて、下段側上部矯正部材21をその焼もどし時当接面
26cが上側で且つ焼入れ時当接面26bが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト19の上端部19dにサイドシャフト挿通孔28を装入
し、下段側上部矯正部材21の円周方向の突起26aを中空
円筒体10の上端からすき間hだけ離間させた状態にして
ボルト挿通孔19fにボルト(20a)を挿通してナット(20
b)をねじ込むことにより、下段側下部矯正部材11と、
2本のサイドシャフト19と、中空円筒体10と、下段側上
部矯正部材21とを相互に連結した連結体とする。 また、上段側下部矯正部材31をその焼もどし時当接面36
cが下側で且つ焼入れ時当接面36bが上側となる向きにし
て、この上段側下部矯正部材31に設けた4個所のサイド
シャフト挿通孔38にそれぞれサイドシャフト39の下端部
39aを挿通し、その下部側太径部39bを筒状体37の上端で
支持された状態にしてボルト挿通孔39cにボルト20aを挿
通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイド
シャフト39をそれぞれ上段側下部矯正部材31に対して直
立状態で固定する。 次いで、調質(熱処理)されていない中空円筒体10を4
本サイドシャフト39に通しながら上段側下部矯正部材31
に装着し、その下端を円周方向の突起36aの上に載置す
る。 続いて、上段側上部矯正部材41をその焼もどし時当接面
46cが上側で且つ焼入れ時当接面46bが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト39の上端部39dにサイドシャフト挿通孔48を装入
し、上段側上部矯正部材41の円周方向の突起46aを中空
円筒体10の上端からすき間hだけ離間させた状態にして
ボルト挿通孔39fにボルト(20a)を挿通してナット(20
b)をねじ込むことにより、上段側下部矯正部材41と、
4本のサイドシャフト39と、中空円筒体10と、上段側上
部矯正部材43とを相互に連結した連結体とする。 次に、基台2に対して直立状態で溶接固定したセンター
シャフト3に下端側スペーサ4を装入したのち、下段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔15をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔25を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材14の下端面を下端側スペーサ4の上
端面で支持させる。 次いで、センターシャフト3に中間側スペーサ5を装入
して筒状の内側材24の上端面で支持させたのち、上段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔35をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔45を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材34の下端面を中間側スペーサ5の上
端面で支持させることによって、二段の中空円筒体10,1
0を熱処理装置1に装着し、第2図に示すフック6,6にワ
イヤ等を掛けて所定の焼入れ装置に移すことにより焼入
れを行う。 この焼入れ時において、中空円筒体10および熱処理装置
1の温度が上昇するにつれてそれらは次第に熱膨張する
が、各矯正部材11,21,31,41の熱膨張係数は中空円筒体1
0の熱膨張係数よりもおおきいものとなっているため、
中空円筒体10と各矯正部材11,21,31,41の焼入れ時当接
面16b,26b,36b,46bとの間の第3図に示した径方向のす
き間Dは次第に小さくなり、所定の焼入れ温度(例えば
850℃)の近傍に達した時点で中空円筒体10の内径と前
記各焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bの外径とほぼ等し
いものとなる。この熱膨張の過程において、中空円筒体
10は各下部矯正部材11,31の円周方向の突起16a,36a上の
単に載置されているだけの状態であるため、径方向には
上記すき間Dの分だけ自由度があり、中空円筒体10の内
周面は各焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bに沿って形状
がなじみ、焼入れ温度ではそれらの内外面で密着する。 そして、所定の焼入れ温度で所定の時間保持(例えば、
850℃で40分間の保持)したのち空冷を開始すると、中
空円筒体10は各矯正部材11,21,31,41で矯正された状態
で冷却され、所望する高い真円度および真直度の焼入れ
中空円筒体10が得られる。 一方、組付け時に各中空円筒体10の上端と上部矯正部材
21,41の突部26a,46aとの間に形成される第3図に示すす
き間hは、焼入れ温度に到達した時点でも上部矯正部材
21,41の自重等による軸方向の拘束力が加わらないよう
に設定してある。 そして、焼入れ後は、上段の連結体をセンターシャフト
3から引き抜き、中間側スペーサ5を取り出したのち下
段の連結体をセンターシャフト3から引き抜き、それぞ
れの連結体を分解して焼入れ後の中空円筒体10を取り出
す。 次に、上記のようにして焼入れ処理を施した中空円筒体
10,10に対して焼もどし熱処理を行うに際しては、ま
ず、下段側下部矯正部材11をその焼入れ時当接面16bが
下側で且つ焼もどし時当接面16cが上側となる向きにし
て、この下段側下部矯正部材11に設けた4個所のサイド
シャフト挿通孔18にそれぞれサイドシャフト19の下端部
19aを挿通し、その下部側太径部19bを筒状体17の上端で
支持させた状態にしてボルト挿通孔19cにボルト20aを挿
通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイド
シャフト19をそれぞれ下段側下部矯正部材11に対して直
立状態で固定する。 次いで、焼入れ処理を施した中空円筒体10を4本のサイ
ドシャフト19に通しながら下段側下部矯正部材11に装着
し、その下端を円周方向の突起16aの上に載置する。 続いて、下段側上部矯正部材21をその焼入れ時当接面26
bが上側で且つ焼もどし時当接面26cが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト19の上端部19dにサイドシャフト挿通孔28を装入
し、下段側上部矯正部材21の円周方向の突起26aを中空
円筒体10の上端から離間させた状態にしてボルト挿通孔
19fにボルト(20a)を挿通してナット(20b)をねじ込
むことにより、下段側下部矯正部材11と、4本のサイド
シャフト19と、中空円筒体10と、下段側上部矯正部材21
とを相互に連結した連結体とする。 また、上段側下部矯正部材31をその焼入れ時当接面36b
が下側で且つ焼もどし時当接面36cが上側となる向きに
して、この上段側下部矯正部材31に設けた4個所のサイ
ドシャフト挿通孔38にそれぞれサイドシャフト39の下端
部39aを挿通し、その下部側太径部39bを筒状体37の上端
で支持させた状態にしてボルト挿通孔39cにボルト20aを
挿通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイ
ドシャフト39をそれぞれ上段側下部矯正部材31に対して
直立状態で固定する。 対峙で、焼入れ熱処理を施した中空円筒体10を4本のサ
イドシャフト39に通しながら上段側下部矯正部材31に装
着し、その下端を円周方向の突起36aの上に載置する。 続いて、上段側上部矯正部材41をその焼入れ時当接面46
bが上側で且つ焼もどし時当接面46cが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト39の上端部39dにサイドシャフト挿通孔48を装入
し、上段側上部矯正部材41の円周方向の突起46aを中空
円筒体10の上端から離間させた状態にしてボルト挿通孔
39fにボルト(20a)を挿通してナット(20b)をねじ込
むことにより、上段側下部矯正部材41と、4本のサイド
シャフト39と、中空円筒体10と、上段側上部矯正部材43
と相互に連結した連結体とする。 次に、基台2に対して直立状態で溶接固定したセンター
シャフト3に下端側スペーサ4を装入したのち、下段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔15をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔25を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材14の下端面を下端側スペーサ4の上
端面で支持させる。 次いで、センターシャフト3に中間側スペーサ5を装入
して筒状の内側材24の上端面で支持させたのち、上段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔35をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔45を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材34の下端面を中間側スペーサ5の上
端面で支持させることによって、二段の焼入れ中空円筒
体10,10を熱処理装置1に装着し、第2図に示すフック
6,6にワイヤ等を掛けて所定の焼もどし装置に移すこと
により焼きもどしを行う。 この焼きもどし時において、中空円筒体10および熱処理
装置1の温度差が上昇するにつれてそれらは次第に熱膨
張するが、前述したように各矯正部材11,21,31,41の熱
膨張係数は中空円筒体10の熱膨張係数よりも大きいもの
となっているため、中空円筒体10と各矯正部材11,21,3
1,41の焼もどし時当接面16c,26c,36c,46cとの間の第3
図に示した径方向のすき間dは次第に小さくなり、所定
の焼きもどし温度(たとえば535℃)の近傍に達した時
点で中空円筒体10の内径と前記各焼もどし時当接面16c,
26c,36c,46cの外径とはほぼ等しいものとなる。この熱
膨張の過程において、中空円筒体10は各下部矯正部材1
1,31の円周方向の突起16a,36a上に単に載置されている
だけの状態であるため、径方向には上記すき間dの分だ
け自由度があり、中空円筒体10の内周面は各焼もどし時
当接面16c,26c,36c,46cに沿って形状がなじみ、焼もど
し温度ではそれらの内外面で密着する。 そして、所定の焼もどし温度で所定の時間保持(例え
ば、535℃で120分間の保持)したのち空冷を開始する
と、中空円筒体10は各矯正部材11,21,31,41で矯正され
た状態で冷却され、所望する高い真円度および真直度の
焼もどし中空円筒体10が得られる。 そして、焼もどし後は、上段の連結体をセンターシャフ
ト3から引き抜き、中間側スペーサ5を取り出したのち
下段の連結体をセンターシャフト3から引き抜き、それ
ぞれの連結体を分解して焼もどし後の中空円筒体10を取
り出す。 なお、上述した実施例では、上下2段の中空円筒体10,1
0を同時に熱処理する場合を例にとって説明したが、こ
のような段数に限定されないことはいうまでもない。 また、各矯正部材11,21,31,41はそれぞれ焼入れ時当接
面16b,26b,36b,46bおよび焼きもどし時当接面16c,26c,3
6c,46cを備えた焼入れ・焼もどし兼用のものとなってい
るが、焼入れ専用および焼もどし専用の各矯正部材(1
1,21,31,41)を用いるようにすることも当然可能であ
る。
に当該中空円筒体をその内周側より当接して形状の矯正
を行う矯正部材を備えた中空円筒体の熱処理装置におい
て、竪にした中空円筒体の下端を載置する下部矯正部材
と、この下部矯正部材の上側に所定の間隔をおいて連結
される上部矯正部材を備え、両矯正部材は、前記中空円
筒体の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材料から形
成すると共に、前記中空円筒体と矯正部材との組付け状
態では、熱処理に際しての温度上昇時に前記矯正部材が
前記中空円筒体とともに熱膨張して当該中空円筒体の内
周側に当接緊張するのに適したすき間を形成させる構成
としたことを特徴としており、このような熱処理装置の
構成を上述した従来の課題を解決するための手段とした
ものである。 この考案に係る実施態様において、中空円筒部材がロケ
ットモータケースに適する材料からなる場合、例えば、
重量%で、C:0.18〜0.22%、Si:0.25%以下、Mn:0.40%
以下、P:0.01%以下、S:0.01%以下、Ni:7.0〜8.0%、C
r:1.5〜2.0%以下、Co:3.5〜4.0%、Al:0.07%以下、V:
0.05〜0.15%、Ti:0.02%以下、O:50ppm以下、N:100ppm
以下、残部実質的にFeよりなるニッケル鋼であって、常
温時での熱膨張係数が約1.0×10-5、焼入温度(例えば8
50℃)での熱膨張係数が約0.84〜0.93×10-5、焼もどし
温度(例えば、535℃)での熱膨張係数が1.09〜1.14×1
0-5である材料からなる場合には、矯正部材の材料とし
ては、例えば、重量%で、C:0.08%以下、Si:1.0%以
下、Mn:2.0%以下、P:0.04%以下、S:0.03%以下、Ni:
8.0〜10.5%、Cr:18.0〜20.0%残部実質的にFeよりなる
オーステナイト系ステンレス鋼(JIS SU 304)であって
熱膨張係数が約1.73×10-5と前記中空円筒体の熱膨張係
数よりも大きいものを使用する。 (作用) この考案に係る中空円筒体の熱処理装置では、所定の間
隔をおいて連結した上部と下部の矯正部材を中空円筒体
の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材料から形成す
ると共に、前記中空円筒体と矯正部材との組付け状態で
は、熱処理に際しての温度上昇時に前記矯正部材が前記
中空円筒部材とともに熱膨張して当該中空円筒体の内周
側に当接緊張するのに適したすき間を形成させる構成と
したから、中空円筒体と矯正部材との組付けは、両者の
間にすき間が形成されていることから著しく容易に行う
ことが可能であり、熱処理時には、中空円筒体に単に下
部矯正部材に載置されているだけの状態であって、中空
円筒体よりも矯正部材の方がより多く熱膨張して前記す
き間を次第に小さくし、所定の熱処理温度では中空円筒
体の内周側から矯正部材が当接密着しそして中空円筒体
を緊張させるから、中空円筒体に当初から変形があった
ときにはこの変形が矯正され、また、熱処理時に発生し
ようとする変形も防止されて、熱処理後には真円度およ
び真直度の高い中空円筒体になる。 (実施例) 第1図ないし第4図はこの考案に係る中空円筒体の熱処
理装置を示している。 この中空円筒体の熱処理装置1は、基台2を備え、この
基台2にはセンターシャフト3の下端部分が溶接により
固定してある。 このセンターシャフト3には空間形成用の下端側スペー
サ4が挿入してあり、この下端側スペーサ4が挿入して
あり、この下端側スペーサ4の上には下段側下部矯正部
材11が前記センターシャフト3に挿通した状態で設置し
てある。この下段側下部矯正部材11は、下側材12と上側
材13の各々内端側に筒条の内側材14が連結してあること
によって下側センターシャフト挿通孔15が形成されるよ
うにしてあると共に各々外端側に輪状の外側材16が連結
してあることによって、全体として環状の枠体となって
いる。そして、外側材16の外周側中央部分には円周方向
の突起16aが設けてあり、突起16aの上部側は焼入れ時当
接面16bに形成してあると共に下部側は焼もどし時当接
面16cに形成してある。 そして、下段側下部矯正部材11の4個所には、下側材12
と上側材13との間に設けた筒状体17によって第4図にも
示すようなサイドシャフト挿通孔18が形成されるように
してあり、各々のサイドシャフト挿通孔18にはサイドシ
ャフト19の下端部19aが挿通してあってその下部側太径
部19bが前記筒状体17の上端で支持されるようにしてあ
り、この下端部19aに形成したボルト挿通孔19cにボルト
20aを通してナット20bをねじ込むことにより固定できる
ようにしてある。 他方、サイドシャフト19の上端部19dには下段側上部矯
正部材21が前記センターシャフト3に挿通した状態で設
置してある、この下段側上部矯正部材21は、下側材22と
上側材23の各々内端側に筒状の内側材24が連結してある
ことによって上側センターシャフト挿通孔25が形成され
るようにしてあると共に各々外端側に輪状の外側材26が
連結してあることによって、全体として環状の枠体とな
っている。そして、第3図にも示すように、外側材26の
外周側中央部分には円周方向の突起26aが設けてあり、
突起26aの下部側は焼入れ時当接面26bに形成してあると
共に上部側は焼もどし時当接面26cに形成してある。 そして、下段側上部矯正部材21の4個所には、下側材22
と上側材23との間に設けた筒状体27によってサイドシャ
フト挿通孔28が形成されるようにしてあり、各々のサイ
ドシャフト挿通孔28に前記サイドシャフト19の上端部19
dが挿通してあってその上部側太径部19eで前記筒状体27
の下端を支持するようにしてあり、この上端部19dに形
成したボルト挿通孔19fにボルト(20a)を通してナット
(20b)をねじ込むことにより固定できるようにしてあ
る。 さらに、前記センターシャフト3には空間形成用の中間
側スペーサ5が挿入してあって、前記下段側上部矯正部
材21の筒状の内側材24の上端で支持させてあり、この中
間側スペーサ5の上には上段側下部矯正部材31が前記セ
ンターシャフト3に挿通した状態で設置してある。この
上段側下部矯正部材31は、下側材32と上側材33の各々内
端側に筒状の内側材34が連結してあることによって下側
センターシャフト挿通孔35が形成されるようにしてある
と共に各々外端側に輪状の外側材36が連結してあること
によって、全体として環状の枠体となっている。そし
て、外側材36の外周側中央部分には円周方向の突起36a
が設けてあり、突起36aの上部側は焼入れ時当接面36bに
形成してあると共に下部側は焼もどし時当接面36cに形
成してある。 そして、上段側下部矯正部材31の4個所には、下側材32
と上側材33との間に設けた筒状体37によって第4図にも
示すようなサイドシャフト挿通孔38が形成されるように
してあり、各々のサイドシャフト挿通孔38にはサイドシ
ャフト39の下端部39aが挿通してあってその下部側太径
部39bが前記筒状体37の上端で支持されるようにしてあ
り、この下端部39aに形成したボルト挿通孔39cにボルト
20aを通してナット20bをねじ込むことにより固定できる
ようにしてある。 他方、サイドシャフト39の上端部39dには上段側上部矯
正部材41が前記センターシャフト3に挿通した状態で設
置してある、この上段側上部矯正部材41は、下側材42と
上側材43の各々内端側に筒状の内側材44が連結してある
ことによって上側センターシャフト挿通孔45が形成され
るようにしてあると共に各々外端側に輪状の外側材46が
連結してあることによって、全体として環状の枠体とな
っている。そして、第3図にも示すように、外側材46の
外周側中央部分には円周方向の突起46aが設けてあり、
突起46aの下部側は焼入れ時当接面46bに形成してあると
共に上部側は焼もどし時当接面46cに形成してある。 そして、上段側上部矯正部材41の4個所には、下側材42
と上側材43との間に設けた筒状体47によってサイドシャ
フト挿通孔48が形成されるようにしてあり、各々のサイ
ドシャフト挿通孔48に前記サイドシャフト39の上端部39
dが挿通してあってその上部側太径部39eで前記筒状体47
の下端を支持するようにしてあり、この上端部39dに形
成したボルト挿通孔39fにボルト(20a)を通してナット
(20b)をねじ込むことにより固定できるようにしてあ
る。 そして、各々の焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bは、焼
入れ熱処理に際して温度上昇時に熱膨脹することにより
前記中空円筒体10の内周面に当該各焼入れ時当接面16b,
26b,36b,46bが当接して中空円筒体10をその内周面側か
ら緊張するのに適した過不足のない第3図に示す径方向
のすき間Dが、前記中空円筒体10の内周面と前記各焼入
れ時当接面16b,26b,36b,46bとの間で組付け時に形成さ
れるように、各焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bの半径
を中空円筒体10の内径に対応させて決定し、そして製作
したものを用いる。 他方、各々の焼もどし時当接面16c,26c,36c,46cは、焼
きもどし熱処理に際しての温度上昇時に熱膨脹すること
により前記中空円筒体10の内周面に当該各焼もどし時当
接面16c,26c,36c,46cが当接して中空円筒体10をその内
周面側から緊張するのにちょうどよい過不足のない第3
図に示す径方向のすき間dが前記中空円筒体10の内周面
と前記各焼もどし時当接面16c,26c,36c,46cとの間で組
付け時に形成されるように、各焼もどし時当接面16c,26
c,36c,46cの半径を中空円筒体10の内径に対応させて決
定し、そして製作したものを用いる。 さらに、中空円筒体10は軸方向にも熱膨脹を生ずるの
で、第3図に示すように、各輪状の外側材26,46の外周
に形成した円周方向の突起26a,46aの底面と中空円筒体1
0の上端面との間に軸方向のすみ間hが形成されるよう
に各サイドシャフト19,39の長さを設定しておく。 次に、このような構成をもつ中空円筒体の熱処理装置1
によって二つの中空円筒体10,10を焼入れ熱処理する要
領について説明する。 まず、下段側下部矯正部材11をその焼もどし時当接面16
cが下側で且つ焼入れ時当接面16bが上側となる向きにし
て、この下段側下部矯正部材11に設けた4個所のサイド
シャフト挿通孔18にそれぞれサイドシャフト19の下端部
19aを挿通し、その下部側太径部19bを筒状体17の上端で
支持させた状態にしてボルト挿通孔19cにボルト20aを挿
通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイド
シャフト19をそれぞれ下段側下部矯正部材11に対して直
立状態で固定する。 対峙で、調質(熱処理)されていない中空円筒体10を4
本のサイドシャフト19に通しながら下段側下部矯正部材
11に装着し、その下端を円周方向の突起16aの上に載置
する。 続いて、下段側上部矯正部材21をその焼もどし時当接面
26cが上側で且つ焼入れ時当接面26bが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト19の上端部19dにサイドシャフト挿通孔28を装入
し、下段側上部矯正部材21の円周方向の突起26aを中空
円筒体10の上端からすき間hだけ離間させた状態にして
ボルト挿通孔19fにボルト(20a)を挿通してナット(20
b)をねじ込むことにより、下段側下部矯正部材11と、
2本のサイドシャフト19と、中空円筒体10と、下段側上
部矯正部材21とを相互に連結した連結体とする。 また、上段側下部矯正部材31をその焼もどし時当接面36
cが下側で且つ焼入れ時当接面36bが上側となる向きにし
て、この上段側下部矯正部材31に設けた4個所のサイド
シャフト挿通孔38にそれぞれサイドシャフト39の下端部
39aを挿通し、その下部側太径部39bを筒状体37の上端で
支持された状態にしてボルト挿通孔39cにボルト20aを挿
通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイド
シャフト39をそれぞれ上段側下部矯正部材31に対して直
立状態で固定する。 次いで、調質(熱処理)されていない中空円筒体10を4
本サイドシャフト39に通しながら上段側下部矯正部材31
に装着し、その下端を円周方向の突起36aの上に載置す
る。 続いて、上段側上部矯正部材41をその焼もどし時当接面
46cが上側で且つ焼入れ時当接面46bが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト39の上端部39dにサイドシャフト挿通孔48を装入
し、上段側上部矯正部材41の円周方向の突起46aを中空
円筒体10の上端からすき間hだけ離間させた状態にして
ボルト挿通孔39fにボルト(20a)を挿通してナット(20
b)をねじ込むことにより、上段側下部矯正部材41と、
4本のサイドシャフト39と、中空円筒体10と、上段側上
部矯正部材43とを相互に連結した連結体とする。 次に、基台2に対して直立状態で溶接固定したセンター
シャフト3に下端側スペーサ4を装入したのち、下段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔15をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔25を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材14の下端面を下端側スペーサ4の上
端面で支持させる。 次いで、センターシャフト3に中間側スペーサ5を装入
して筒状の内側材24の上端面で支持させたのち、上段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔35をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔45を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材34の下端面を中間側スペーサ5の上
端面で支持させることによって、二段の中空円筒体10,1
0を熱処理装置1に装着し、第2図に示すフック6,6にワ
イヤ等を掛けて所定の焼入れ装置に移すことにより焼入
れを行う。 この焼入れ時において、中空円筒体10および熱処理装置
1の温度が上昇するにつれてそれらは次第に熱膨張する
が、各矯正部材11,21,31,41の熱膨張係数は中空円筒体1
0の熱膨張係数よりもおおきいものとなっているため、
中空円筒体10と各矯正部材11,21,31,41の焼入れ時当接
面16b,26b,36b,46bとの間の第3図に示した径方向のす
き間Dは次第に小さくなり、所定の焼入れ温度(例えば
850℃)の近傍に達した時点で中空円筒体10の内径と前
記各焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bの外径とほぼ等し
いものとなる。この熱膨張の過程において、中空円筒体
10は各下部矯正部材11,31の円周方向の突起16a,36a上の
単に載置されているだけの状態であるため、径方向には
上記すき間Dの分だけ自由度があり、中空円筒体10の内
周面は各焼入れ時当接面16b,26b,36b,46bに沿って形状
がなじみ、焼入れ温度ではそれらの内外面で密着する。 そして、所定の焼入れ温度で所定の時間保持(例えば、
850℃で40分間の保持)したのち空冷を開始すると、中
空円筒体10は各矯正部材11,21,31,41で矯正された状態
で冷却され、所望する高い真円度および真直度の焼入れ
中空円筒体10が得られる。 一方、組付け時に各中空円筒体10の上端と上部矯正部材
21,41の突部26a,46aとの間に形成される第3図に示すす
き間hは、焼入れ温度に到達した時点でも上部矯正部材
21,41の自重等による軸方向の拘束力が加わらないよう
に設定してある。 そして、焼入れ後は、上段の連結体をセンターシャフト
3から引き抜き、中間側スペーサ5を取り出したのち下
段の連結体をセンターシャフト3から引き抜き、それぞ
れの連結体を分解して焼入れ後の中空円筒体10を取り出
す。 次に、上記のようにして焼入れ処理を施した中空円筒体
10,10に対して焼もどし熱処理を行うに際しては、ま
ず、下段側下部矯正部材11をその焼入れ時当接面16bが
下側で且つ焼もどし時当接面16cが上側となる向きにし
て、この下段側下部矯正部材11に設けた4個所のサイド
シャフト挿通孔18にそれぞれサイドシャフト19の下端部
19aを挿通し、その下部側太径部19bを筒状体17の上端で
支持させた状態にしてボルト挿通孔19cにボルト20aを挿
通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイド
シャフト19をそれぞれ下段側下部矯正部材11に対して直
立状態で固定する。 次いで、焼入れ処理を施した中空円筒体10を4本のサイ
ドシャフト19に通しながら下段側下部矯正部材11に装着
し、その下端を円周方向の突起16aの上に載置する。 続いて、下段側上部矯正部材21をその焼入れ時当接面26
bが上側で且つ焼もどし時当接面26cが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト19の上端部19dにサイドシャフト挿通孔28を装入
し、下段側上部矯正部材21の円周方向の突起26aを中空
円筒体10の上端から離間させた状態にしてボルト挿通孔
19fにボルト(20a)を挿通してナット(20b)をねじ込
むことにより、下段側下部矯正部材11と、4本のサイド
シャフト19と、中空円筒体10と、下段側上部矯正部材21
とを相互に連結した連結体とする。 また、上段側下部矯正部材31をその焼入れ時当接面36b
が下側で且つ焼もどし時当接面36cが上側となる向きに
して、この上段側下部矯正部材31に設けた4個所のサイ
ドシャフト挿通孔38にそれぞれサイドシャフト39の下端
部39aを挿通し、その下部側太径部39bを筒状体37の上端
で支持させた状態にしてボルト挿通孔39cにボルト20aを
挿通してナット20bをねじ込むことにより、4本のサイ
ドシャフト39をそれぞれ上段側下部矯正部材31に対して
直立状態で固定する。 対峙で、焼入れ熱処理を施した中空円筒体10を4本のサ
イドシャフト39に通しながら上段側下部矯正部材31に装
着し、その下端を円周方向の突起36aの上に載置する。 続いて、上段側上部矯正部材41をその焼入れ時当接面46
bが上側で且つ焼もどし時当接面46cが下側となる向きに
して中空円筒体10の上部側に装着すると共にサイドシャ
フト39の上端部39dにサイドシャフト挿通孔48を装入
し、上段側上部矯正部材41の円周方向の突起46aを中空
円筒体10の上端から離間させた状態にしてボルト挿通孔
39fにボルト(20a)を挿通してナット(20b)をねじ込
むことにより、上段側下部矯正部材41と、4本のサイド
シャフト39と、中空円筒体10と、上段側上部矯正部材43
と相互に連結した連結体とする。 次に、基台2に対して直立状態で溶接固定したセンター
シャフト3に下端側スペーサ4を装入したのち、下段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔15をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔25を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材14の下端面を下端側スペーサ4の上
端面で支持させる。 次いで、センターシャフト3に中間側スペーサ5を装入
して筒状の内側材24の上端面で支持させたのち、上段側
の連結体の下側センターシャフト挿通孔35をセンターシ
ャフト3に挿通して降下させるとともに上側センターシ
ャフト挿通孔45を同センターシャフト3に挿通して降下
させ、筒状の内側材34の下端面を中間側スペーサ5の上
端面で支持させることによって、二段の焼入れ中空円筒
体10,10を熱処理装置1に装着し、第2図に示すフック
6,6にワイヤ等を掛けて所定の焼もどし装置に移すこと
により焼きもどしを行う。 この焼きもどし時において、中空円筒体10および熱処理
装置1の温度差が上昇するにつれてそれらは次第に熱膨
張するが、前述したように各矯正部材11,21,31,41の熱
膨張係数は中空円筒体10の熱膨張係数よりも大きいもの
となっているため、中空円筒体10と各矯正部材11,21,3
1,41の焼もどし時当接面16c,26c,36c,46cとの間の第3
図に示した径方向のすき間dは次第に小さくなり、所定
の焼きもどし温度(たとえば535℃)の近傍に達した時
点で中空円筒体10の内径と前記各焼もどし時当接面16c,
26c,36c,46cの外径とはほぼ等しいものとなる。この熱
膨張の過程において、中空円筒体10は各下部矯正部材1
1,31の円周方向の突起16a,36a上に単に載置されている
だけの状態であるため、径方向には上記すき間dの分だ
け自由度があり、中空円筒体10の内周面は各焼もどし時
当接面16c,26c,36c,46cに沿って形状がなじみ、焼もど
し温度ではそれらの内外面で密着する。 そして、所定の焼もどし温度で所定の時間保持(例え
ば、535℃で120分間の保持)したのち空冷を開始する
と、中空円筒体10は各矯正部材11,21,31,41で矯正され
た状態で冷却され、所望する高い真円度および真直度の
焼もどし中空円筒体10が得られる。 そして、焼もどし後は、上段の連結体をセンターシャフ
ト3から引き抜き、中間側スペーサ5を取り出したのち
下段の連結体をセンターシャフト3から引き抜き、それ
ぞれの連結体を分解して焼もどし後の中空円筒体10を取
り出す。 なお、上述した実施例では、上下2段の中空円筒体10,1
0を同時に熱処理する場合を例にとって説明したが、こ
のような段数に限定されないことはいうまでもない。 また、各矯正部材11,21,31,41はそれぞれ焼入れ時当接
面16b,26b,36b,46bおよび焼きもどし時当接面16c,26c,3
6c,46cを備えた焼入れ・焼もどし兼用のものとなってい
るが、焼入れ専用および焼もどし専用の各矯正部材(1
1,21,31,41)を用いるようにすることも当然可能であ
る。
以上説明してきたように、この考案によれば、焼入れ,
焼もどし等の熱処理時において中空円筒体に対する均一
な矯正を行うことが可能であり、中空円筒体に当初より
あった変形を矯正することができると同時に、熱処理時
に発生する変形を防止することが可能であり、真円度お
よび直直度の高い中空円筒体を得ることが可能である。
また、中空円筒体と矯正部材とはそれらの組付け時にお
いて径方向のすき間が形成されているため、組付け作業
性が著しく良好であって作業工数の低減をはかることが
可能であり、さらには中空円筒体がロケットモータケー
スである場合のような特殊で高価な材料を用いていると
きでも矯正部材の素材として中空円筒体と同様の特殊で
高価な材料を用いる必要がないため、素材の人手性およ
び経済性もより一層向上するなどの著しく優れた効果が
もたらされる。また、所定間隔をおいて連結した上部お
よび下部の矯正部材を採用したことにより、熱処理時に
は中空円筒体を単に下部矯正部材に載置しただけの状態
にし、中空円筒体をその軸方向に拘束することなく円周
方向の矯正を行うことができ、しかも、加熱および冷却
の時間の短縮を図ることができると共に、中空円筒体の
内周面に損傷を与えることがないなどの利点がある。
焼もどし等の熱処理時において中空円筒体に対する均一
な矯正を行うことが可能であり、中空円筒体に当初より
あった変形を矯正することができると同時に、熱処理時
に発生する変形を防止することが可能であり、真円度お
よび直直度の高い中空円筒体を得ることが可能である。
また、中空円筒体と矯正部材とはそれらの組付け時にお
いて径方向のすき間が形成されているため、組付け作業
性が著しく良好であって作業工数の低減をはかることが
可能であり、さらには中空円筒体がロケットモータケー
スである場合のような特殊で高価な材料を用いていると
きでも矯正部材の素材として中空円筒体と同様の特殊で
高価な材料を用いる必要がないため、素材の人手性およ
び経済性もより一層向上するなどの著しく優れた効果が
もたらされる。また、所定間隔をおいて連結した上部お
よび下部の矯正部材を採用したことにより、熱処理時に
は中空円筒体を単に下部矯正部材に載置しただけの状態
にし、中空円筒体をその軸方向に拘束することなく円周
方向の矯正を行うことができ、しかも、加熱および冷却
の時間の短縮を図ることができると共に、中空円筒体の
内周面に損傷を与えることがないなどの利点がある。
第1図および第2図はこの考案に係る中空筒体の熱処理
装置の一実施例を示す各々左半分縦断正面図および平面
図、第3図は中空円筒体の上端部分と上部矯正部材の外
周部分とにおける組付け時の位置関係を示す断面説明
図、第4図は下部矯正部材とサイドシャフトとの取付関
係を示す断面説明図、第5図は従来の中空円筒体の熱処
理装置の右半分縦断正面図である。 1……中空円筒体の熱処理装置、10……中空円筒体、1
1,21,31,41……矯正部材、D……中空円筒体の内周側と
矯正部材の焼入れ時当接面との間のすき間,d……中空円
筒体の内周側と矯正部材の焼もどし時当接面との間のす
き間。
装置の一実施例を示す各々左半分縦断正面図および平面
図、第3図は中空円筒体の上端部分と上部矯正部材の外
周部分とにおける組付け時の位置関係を示す断面説明
図、第4図は下部矯正部材とサイドシャフトとの取付関
係を示す断面説明図、第5図は従来の中空円筒体の熱処
理装置の右半分縦断正面図である。 1……中空円筒体の熱処理装置、10……中空円筒体、1
1,21,31,41……矯正部材、D……中空円筒体の内周側と
矯正部材の焼入れ時当接面との間のすき間,d……中空円
筒体の内周側と矯正部材の焼もどし時当接面との間のす
き間。
Claims (1)
- 【請求項1】中空円筒体の熱処理に際しての温度上昇時
に当該中空円筒体をその内周側より当接して形状の矯正
を行う矯正部材を備えた中空円筒体の熱処理装置におい
て、竪にした中空円筒体の下端を載置する下部矯正部材
と、この下部矯正部材の上側に所定の間隔をおいて連結
される上部矯正部材を備え、両矯正部材は、前記中空円
筒体の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材料から形
成すると共に、前記中空円筒体と矯正部材との組付け状
態では、熱処理に際しての温度上昇時に前記矯正部材が
前記中空円筒体とともに熱膨張して当該中空円筒体の内
周側に当接緊張するのに適したすき間を形成させる構成
としたことを特徴とする中空円筒体の熱処理装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105725U JPH077319Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 中空円筒体の熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105725U JPH077319Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 中空円筒体の熱処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0229450U JPH0229450U (ja) | 1990-02-26 |
JPH077319Y2 true JPH077319Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31338598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988105725U Expired - Lifetime JPH077319Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 中空円筒体の熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077319Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48103452A (ja) * | 1972-04-18 | 1973-12-25 |
-
1988
- 1988-08-09 JP JP1988105725U patent/JPH077319Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0229450U (ja) | 1990-02-26 |
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