JPH0773138A - バス使用権の調停方法および調停装置 - Google Patents

バス使用権の調停方法および調停装置

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JPH0773138A
JPH0773138A JP21862993A JP21862993A JPH0773138A JP H0773138 A JPH0773138 A JP H0773138A JP 21862993 A JP21862993 A JP 21862993A JP 21862993 A JP21862993 A JP 21862993A JP H0773138 A JPH0773138 A JP H0773138A
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JP
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bus
arbitration
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value
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JP21862993A
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Akio Sekino
明朗 関野
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Original Assignee
PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数ユニットがバスに接続されているシステ
ムにおけるバス使用権の調停方法および調停装置に関
し,ユニット数が増加しても少ない信号線数でアービト
レーションを行うことを目的とする。 【構成】 各ユニットはそれぞれのアービトレーション
コードを1ビットずつバスに出力し,各ユニットから出
力される該ビットに基づく論理和をバス上の値とし,該
バスの値と自身のコードの1ビットずつを比較し,バス
の値の優先度が高い場合には,自身の優先度が低いもの
と判定して以後の自身のビットのバス出力は行わないよ
うにし,バスの値の優先度が低い場合には,自身の優先
度が高いものと判定して次のビットをバスに出力し,バ
スの値と自身のビットを比較し,全てのビットについて
優先度が高い場合にバス使用権を獲得する構成を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複数ユニットがバスに
接続されているシステムにおけるバス使用権の調停方法
および調停装置に関する。
【0002】複数ユニットがバスに接続されているシス
テムにおいては,複数ユニットから同時にバス使用要求
が生じた場合にバス使用権を調停(アービトレーショ
ン)する必要がある。
【0003】コンピュータの高性能化にともないバスに
接続されるユニット数が増大している。そのため,ユニ
ット数が増加しても少ない信号線数で効率的にアービト
レーションを行うことのできるアービトレ−ション方法
および装置が必要とされている。
【0004】
【従来の技術】従来,ユニットのバス使用権の調停に必
要なバスの幅は,調停に必要なアービトレーションコー
ドのビット幅に応じた幅を必要としていた。例えばアー
ビトレーションコードを8ビットの幅とし,8本のバス
線を使用してバス線対応に最大8個までのユニットを接
続可能としてアービトレーションを行っていた。あるい
は,2n 個のユニットにビット幅nのコードを割り当
て,バスn本を使用してアービトレーションを行ってい
た。
【0005】図6 (a)はバス線1本に1つのユニットを
対応付けてアービトレーションを行う場合である。図は
8本のバス線に8個のユニットを対応付けた場合を示
す。選択したユニットにバス使用権を与える8ビットの
コード(アービトレーションコード)をバスに出力し,
そのコードにより選択したユニットにバス使用権を与え
るようにする。例えば,ユニット1に接続される第1番
目のバス線のみ「1」とし,他は全て「0」とすること
によりユニット1にバス使用権を与えるようにする。
【0006】図6 (b)は,2n 個のユニットにビット幅
nのコードを割り当て,バスn本を使用してアービトレ
ーションを行う場合の構成である。n本のバス線に接続
されたユニットに対して2n 個のコード(アービトレー
ションコード)を割り当て,コードにより選択されたユ
ニットにバス使用権を与える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のバス使用権の調
停(アービトレーション)は,アービトレーションコー
ドに応じたバスの本数を必要としていたので,ユニット
数が増加するとアービトレーションで必要とするバス信
号線の本数を増加させなければならなかった。
【0008】本発明は,ユニット数が増加してもバス使
用権の調停に必要なバス本数を増加させることなくアー
ビトレーションを行うことのできるバス使用権の調停方
法および調停装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は,バス使用の優
先権を定める異なるアービトレーションコードを各ユニ
ットに固有に付与し,そのアービトレーションコードを
シリアル変換して1ビットずつ1本のバス線(アービト
レーションバス)に出力し,各ユニットのアービトレー
ションコードによりビット毎に定められるバスの信号レ
ベルと自身のアービトレーションコードの1ビットずつ
の値を比較し,バスの値の優先度が高い場合には,自身
の優先度が低いものと判定して以後の自身のビットのバ
ス出力は行わないようにし,バスの値の優先度が低い場
合には,自身の優先度が高いものと判定して次のビット
をバスに出力し,次のビットについてバスの値と自身の
ビットの値を比較し,全てのビットについてバスの値よ
り優先度が高い場合にバス使用権を獲得するようにし
た。
【0010】図1は本発明の基本構成を示す(図はユニ
ット数が3つの場合について示す)。図において,1,
2,3はそれぞれユニット1,ユニット2,ユニット3
である。
【0011】10はコードシリアル化回路であって,自
身(ユニット1)のアービトレーションコードをシリア
ル信号に変換するものである。11はコード出力回路で
あって,シリアル化されたアービトレーションコードを
1ビットずつバスに出力するものである。また,バス上
の値と自身のビットの値との比較結果バスの方が優先度
が高い場合にはそれ以後の自身のビットのバスへの出力
は行わないようにするものである。バスの値は各ユニッ
トのアービトレーションコードのビット出力に基づく論
理和により定められるようにされる。
【0012】12はコード比較回路であって,自身の出
力したアービトレーションコードのビットの値とバス上
の値を比較し,比較結果をコード出力回路11およびバ
ス使用権獲得判定回路13に出力するものである。
【0013】13はバス使用権獲得判定回路であって,
コード比較回路12の比較結果を出力し,最終ビットま
で全てバス上の値より自身のアービトレーションコード
のビットの値の優先度が高い場合にバス使用権獲得を判
定するものである。
【0014】14はアービトレーション監視回路であ
る。20はバスであって,アービトレーション開始信号
の伝送線,クロックの伝送線,各ユニットからシリアル
化されたアービトレーションコードが出力される伝送線
(アービトレーションバス)を含むものである。
【0015】21はアービトレーション開始信号を伝送
する伝送線である。22はクロックを伝送する伝送線で
ある。23は各ユニットのコード出力回路11に接続さ
れる伝送線(アービトレーションバス)である。
【0016】
【作用】図2は本発明の基本構成の動作説明図である。
以後の説明において,例として,ビット値の「1」(H
レべル)は優先度が高いことを示し,「0」(Lレベ
ル)は優先度が低いものとする。
【0017】図は,バス線21のアービトレーション開
始信号,バス線22のクロック,バス線23に出力され
るシリアル化されたアービトレーションコードの各ビッ
トの値の関係のタイムチャートを示す。
【0018】アービトレーション監視回路14はアービ
トレーション開始信号をバス線21に出力する。 (1) クロック周期(1) において,アービトレーション
が開始される。
【0019】コード出力回路11は自身のシリアル化さ
れたアービトレーションコードの最上位ビットCnを出
力する。この時,他のユニットもそれぞれのシリアル化
されたアービトレーションコードの最上位ビットをバス
線23に出力する。コード比較回路12は自身のビット
の値Cnとバス線23の値を比較する。
【0020】(2) クロック周期(2) において,コード
比較回路12は自身のビットの値Cnとバス線23の値
を比較する。その結果,自身のビットは優先度の高い
「1」であるか,あるいは自身のビットの値は優先度の
低い「0」でありバス線23の値も優先度の低い「0」
に基づく値(負論理の場合はアービトレーションコード
のビットが「0」の時にバス線23へはHレベルを出力
し,優先度が高い「1」の時にLレベルをアービトレー
ションバスに出力するように構成される場合がある)で
あれば,次の第2位のビットをバス線23に出力する。
あるいは,自身のビットは優先度の低い値「0」であ
り,バス線23の値は優先度の高い値「1」に基づく値
であれば,以後バスには自身のビットは出力しない。
【0021】他のユニットにおいても同様の処理を行
う。 (3) クロック周期(2) において自身のビットの値が優
先度の高い「1」であった場合もしくは,自身のビット
の値が優先度の低い値「0」でバス線23の値も優先度
の低い値に基づくものであれば,クロック周期(3) にお
いて,コード比較回路12は第3 位のビットCn−2を
バス線23に出力する。あるいは,クロック周期(2) に
おいて自身のビットの値がバス線23の値より優先度が
低いと判定された場合には,自身のビットの値は出力せ
ず,優先度が低い値「0」に基づく値をバス線23に出
力する。
【0022】他のユニットにおいても同様の処理を行
う。同様の処理を各クロックで繰り返し,クロック周期
(n)において最下位ビットの値もバスの値より優先度が
高いものであれば,そのユニットはアービトレーション
においてバス使用権を獲得したと判定する。
【0023】
【実施例】図3は本発明のアービトレーションコードの
例と動作例を示す。アービトレーションコードの優先度
は「1111」の優先度が一番高く,値が小さくなる順
に優先度が小さくなり,「0000」の優先度が一番低
いものとする。図3 (a)〜 (g)のタイムチャートは負論
理であって,アービトレーションコードの値「0」が
H,値「1」がLである。
【0024】図において,20はアービトレーションコ
ードの例である。ユニット1のアービトレーションコー
ドコードは「1010」である。
【0025】ユニット2のアービトレーションコードコ
ードは「1100」である。ユニット3のアービトレー
ションコードコードは「1001」である。ユニット4
のアービトレーションコードコードは「1011」であ
る。
【0026】従って,ユニット2,ユニット4,ユニッ
ト1,ユニット3の順番に優先度が低くなる。アービト
レーションコード20の例において,ユニット1,ユニ
ット3,ユニット4のバス使用要求があり,ユニット2
がバス使用要求なしとする。アービトレーションコード
20の場合についてタイムチャート (a)〜 (g)により本
発明の基本構成の動作を説明する(図3の説明におい
て,図1を参照する)。
【0027】図3において,(a)はクロックである。(b)
はアービトレーション開始信号であって,アービトレー
ション監視回路14から出力されるものである。
【0028】(c)はアービトレーションコードを出力す
るバス線23(アービトレーションバス)の値を示し,
各ユニットから出力されるアービトレーションコードの
否定論理のワイヤードオアにより値が定められる。即
ち,1ビットの値が全て「0」ならHレベルとなり,一
つのユニットでも「1」があるとLレベルにプルダウン
される。
【0029】図のクロック周期の順に動作を説明する。
ユニット2はバス使用要求をしないので,値「0」(H
レベル)を出力し続ける。
【0030】(1) クロック周期(1) において,アービ
トレーション監視回路14からアービトレーション開始
信号が出力され,各ユニットにおいてアービトレーショ
ンが開始される。
【0031】(2) クロック周期(2) において,ユニッ
ト1,ユニット3,ユニット4からアービトレーション
コードの上位ビットb3がバス線(アービトレーション
バス)23に出力される。
【0032】各ユニットの出力値はいずれも「1」(L
レベル)である。各ユニットのコード比較回路におい
て,自身の出力したビットの値と,アービトレーション
バスの値を比較するが,いづれのユニットも同じ値なの
で勝ち負けはない。
【0033】(3) クロック周期(3) において,ユニッ
ト1,ユニット3,ユニット4からアービトレーション
コードの次のビットb2がバス線(アービトレーション
バス)23に出力される。各ユニットとも値「0」(H
レベル)を出力する。
【0034】各ユニットのコード比較回路12におい
て,自身の出力したビットの値と,アービトレーション
バス線の値を比較するが,いづれのユニットも同じ値な
ので勝ち負けはない。
【0035】(4) クロック周期(4) において,ユニッ
ト1,ユニット3,ユニット4からアービトレーション
コードの次のビットb1がバス線(アービトレーション
バス)23に出力される。ユニット1は値「1」(Lレ
ベル),ユニット3は値「0」(Hレベル),ユニット
4は値「1」(Lレベル)を出力する。
【0036】各ユニットのコード比較回路12におい
て,自身の出力したビットの値と,アービトレーション
バス線の値を比較する。ユニット3は自身の値が「0」
(Hレヘル)でアービトレーションバスの値1(Lレベ
ル)であるので,自身の負けを判定する。以後,ユニッ
ト3は自身のビットの値は出力せず,値「0」(Hレベ
ル)を出力し続ける。
【0037】(5) クロック周期(5) において,ユニッ
ト1,ユニット4からアービトレーションコードの最下
位ビットb0がアービトレーションバス線に出力され
る。ユニット1は値「0」(Hレベル),ユニット4は
値「1」(Lレベル)を出力する。
【0038】各ユニットのコード比較回路12におい
て,自身の出力したビットの値と,バス線(アービトレ
ーションバス)23の値を比較する。ユニット1は自身
の値が「0」(Hレベル)でアービトレーションバスの
値1(Lレベル)であるので,自身の負けを判定する。
以後,ユニット1は自身のビットの値を出力せず,値
「0」(Hレベル)を出力し続ける。ユニット4は自身
の値が「1」(Lレベル)でアービトレーションバスの
値0(Hレベル)であるので,自身の勝ちと判定する。
ユニット4は最下位ビットにおいてもバス線(アービト
レーションバス)23の値より優先度が高いので,その
バス使用権獲得判定回路13はバス使用権獲得を判定す
る。
【0039】図4は本発明の実施例を示す。図4におい
て,10はコードシリアル化回路である。
【0040】11はコード出力回路である。12はコー
ド比較回路である。13はバス使用権獲得判定回路であ
る。
【0041】25はプルアップ抵抗であって,フリップ
フロップ30のD入力端子にHレベルを入力するもので
ある。26プルアップ抵抗であって,コードシリアル化
回路10のフリップフロップ30,フリップフロップ3
1、フリップフロップ32,フリップフロップ33,フ
リップフロップ34をプリセットするものである。
【0042】27はプルアップ抵抗であって,フリップ
フロップ51,フリップフロップ55をプリセットする
ものである。28はインバータであって,ARBSTA
RTバー信号(アービトレーション開始信号を表し,図
では「ARBBUS」にバーを施した符号で表している
が,説明ではARBSTARTバーと表す)を入力し,
その否定論理を出力するものである。
【0043】コードシリアル化回路10において,3
0,31,32,33,34はそれぞれフリップフロッ
プであって,コードシリアル化回路10に並列入力され
る自身のアービトレーションコード(C3 2 1 0
(C3 が最上位ビット,C0 が最下位ビット))を最上
位ビットC3から下位ビットの順番にシリアルコードに
変換して出力するものである。
【0044】40,41,42,43,44はそれぞれ
ナンドゲートである。ナンドゲート40は,C3 ,Hレ
ベルの信号(プルアップ電圧),フリップフロップ30
のQ出力を入力するものである。
【0045】ナンドゲート41はC2 ,フリップフロッ
プ30のQ出力,フリップフロップ31のQバー
(「Q」バーを施した記号の意味)の出力端子(Qの否
定端子)の出力を入力し,それらの論理積の否定を出力
するものである。
【0046】ナンドゲート42はC1 ,フリップフロッ
プ31のQ出力,フリップフロップ32のQバー(Qの
否定端子)出力を入力し,それらの入力の論理積の否定
を出力するものである。
【0047】ナンドゲート43はC0 ,フリップフロッ
プ32のQ出力,フリップフロップ33のQバー(Qの
否定端子)出力を入力し,それらの論理積の否定を出力
するものである。
【0048】ナンドゲート44は,ナンドゲート40,
41,42,43の出力を入力し,それらの論理積の否
定を出力するものである。コード出力回路11におい
て,50はアンドゲートであって,ARBJOIN信号
(バス使用権要求信号),C点の値(ナンドゲート44
の出力であって,シリアル化されたコードの各ビットの
値),ノアゲート53の出力(コード比較回路12の比
較結果)を入力し,それらの論理積をとるものである。
【0049】51はフリップフロップであって,アンド
ゲート50の出力を入力とし,クロックに同期してその
入力値をQ端子に出力するものである。52はナンドゲ
ートであって,フリップフロップ51の出力Qの否定論
理をアービトレーションバスに出力するものである。
【0050】コード比較回路12において,53はノア
ゲートであって,B点の値(フリップフロップ51のQ
出力)とARBBUSバー(図では「ARBBUS」に
バーを施した符号で表しているが,説明ではARBBU
Sバーと表し,アービトレーションバスの値である)を
入力し,それらの論理和の否定を出力するものである。
【0051】54はフリップフロップであって,ノアゲ
ート53の出力を入力とし,クロックに同期してその値
をQ端子に出力するものである。55はノアゲートであ
って,A点の値(ノアゲート53の出力)とフリップフ
ロップ54のQ出力を入力し,その論理和の否定を,コ
ード比較回路12の比較結果として出力するものであ
る。
【0052】バス使用権獲得判定回路13において,5
6はオアゲートであって,A点の値とフリップフロップ
54の出力Qの値の論理和をとるものである。
【0053】60はアンドゲートであって,フリップフ
ロップ34の出力とノアゲート55の出力(コード比較
回路12の比較結果)を入力し,論理積をとるものであ
る。アンドゲート60は最下位ビットC0 がアービトレ
ーションバスの値より優先度が高いと判定された場合に
Hレベルの論理(バス使用権獲得(WIN)を表す)を
出力するものである。
【0054】図4の構成の動作は後述する。図5は本発
明の実施例(図4)のタイムチャートである(タイムチ
ャートの説明において図4を参照する)。
【0055】(a)はクロックであって,各フリップフロ
ップ(30,31,32,33,34,51,54)の
同期をとるものであり,クロックに同期して各フリップ
フロップの入力値(D)の値がQ出力端子から出力さ
れ,入力値の否定論理がQバー出力端子から出力され
る。
【0056】(b)はARBSTARTバー信号(アービ
トレーション開始信号)であり,インバータ28で反転
されて,各フリップフロップ(30,31,32,3
3,34,51,54)のクリア端子(CLR)に入力
される。
【0057】(c)はARBJOIN(バス使用権要求信
号)であり,バス使用権要求をするものである。(d)は
シリアル化されたアービトレーションコードであり,最
上位ビットC3から順番に最下位ビットC0 まで1ビッ
トずつクロックに同期してC点(ナンドゲート44の出
力点)に出力されるものである。
【0058】(e), (f), (g)はバス使用権を獲得する
時のタイムチャートである。(e)はB点の信号を表し,
クロックに同期してシリアル化されたアービトレーショ
ンコードを表す。
【0059】(f)はARBBUSバーであって,アービ
トレーションバスの信号を表す。他のユニットから出力
されるシリアルコードの値を否定した値であり,自身お
よび他のユニットのコードのビットの値が全て「0」の
時Hであり,自身もしくは他のユニットのコードのビッ
トが1つでも「1」を出力している時Lである。
【0060】(g)はWIN(バス使用権獲得信号)であ
って,最終ビットC0 がアービトレーションバスの値よ
り優先度が高かった場合にHレベルを出力してバス使用
権獲得を判定するものである。
【0061】(e') , (f') , (h)は,バス使用権を獲
得できなかった場合のタイムチャートである。図はビッ
トC1 で負けた場合(C1 の値がアービトレーションバ
スの値より優先度が低かった場合)を例として示す。
【0062】(e') はB点の値であって,C3 ,C4
値および,C1 で値「0」が出力され,以後「0」を出
力し続けることを表す。(f') は,ARBBUSバーで
あって,アービトレーションバスの信号を表す。上記
(f)と同様に値が決められるが,図はC1 が出力されて
いるクロックにおいて,アービトレーションバスがLで
ある場合を示す。
【0063】(h)は,A点(ノアゲート53の出力点)
の値を表す。図4の実施例の動作を説明する(必要に応
じて図5を参照する)。図4の構成において,コードシ
リアル化回路はコードC3 2 1 0 を並列入力し,
フリップフロップ30,31,32,33によりクロッ
クに同期して1周期毎に最上位ビットC3 から順番に最
下位ビットC0 まで順番にC点に出力する。
【0064】コードシリアル化回路10の各フリップフ
ロップ30,31,32,33,34はアービトレーシ
ョン開始信号(ARBSTARTバー)によりクリアさ
れ,Q出力は0,Qバー出力は1とされる(クロック周
期(1) )。以後,フリップフロップ(30,31,3
2,33,34)のQ出力をフリップフロップの番号の
順番に(Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 )と表す
(Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q 5 )はそれぞれフリップ
フロップ30,31,32,33,34のQ出力値を表
す。従って,クロック周期(1) では各フリップフロップ
の出力は(0,0,0,0,0)である。
【0065】その後,1クロック毎にフリップフロップ
の出力値は順番に(1,0,0,0,0),(1,1,
0,0,0),(1,1,1,0,0),(1,1,
1,1,0),(1,1,1,1,1)と変化する。Q
バー出力も同様に1クロック毎に(1,1,1,1,
1)から,(0,1,1,1,1),(0,0,1,
1,1),(0,0,0,1,1),(0,0,0,
0,0)に変化する。
【0066】従って,ナンドゲート40はクロック周期
(2) でC3 の否定値が出力され,他のナンドゲート4
1,42,43の出力値は全て「1」である。またクロ
ック周期(3) ではナンドゲート41の出力値はC2 の否
定値であり,他のナンドゲート40,42,43の出力
値は全て「1」である。同様にクロック周期(3) におい
て,ナンドゲート42の出力値はC1 の否定値であり,
他のナンドゲート40,41,43の出力値は全て
「1」である。クロック周期(4) において,ナンドゲー
ト43の出力値はC0 の否定値であり,他のナンドゲー
ト40,41,42の出力値は全て「1」である。
【0067】従って,C点には,1クロック毎にコード
の最上位ビットから下位ビットに順番に1ビットずつ出
力される。コード出力回路11のアンドゲート50に,
バス使用権要求信号(ARBJOIN)とナンドゲート
44の出力および,アービトレーションバスの信号値に
基づくノアゲート55の出力値が入力される。以下AR
BJOINはHであるとする(バス使用権要求があ
る)。
【0068】(1) バス使用権を獲得する場合。 例えば,C3 の値が1であるとする。この時,C点の値
は1である。B点の値はクリアされているので「0」,
アービトレーションバスの値はアービトレーション開始
時点ではHとされているので,ノアゲート53の出力は
0である。またフリップフロップ54のQ出力もクリア
されているので0である。従ってノアゲート55の出力
は1である。従って,アンドゲート50はC3 の値1を
出力する。そして,次のクロックでアンドゲート50の
出力値(C3 の値「1」)がフリップフロップ51の出
力Qに表れ,B点の値は1となる(クロック周期(1)
)。B点の「1」を入力するノアゲート53の出力は
0である。この時フリップフロップ54のQ出力は0で
あるので,ノアゲート55の出力は1である。
【0069】ノアゲート55の出力はバス使用権獲得回
路60に入力されるが,この時フリップフロップ34の
Q出力は0であるので,バス使用権獲得判定回路13か
らはバス使用権獲得信号WINは出力されない。
【0070】次のクロック周期において(クロック周期
(3) ),C点の値はC2 となる。例えば,C2 は「0」
であるとする。アービトレーションバスから「1」を入
力する。このときアービトレーションバスの値もH(他
のユニットの優先度も低い状態)となる。ノアゲート5
3の出力(A点の値)は0である。フリップフロップ5
4の出力Qも0である(クロック周期(2) において,フ
リップフロップ54のD入力値は「0」であった)。従
って,ノアゲート55の出力は1である。しかし,この
時フリップフロップ34のQ出力は0であるので,バス
使用権獲得判定回路13からはバス使用権獲得信号WI
Nは出力されない。
【0071】次のクロック周期(4) において,C点にC
1 が出力される。C1 は「1」であり,このアービトレ
ーションバス(ARBBUSバー)はHであったとす
る。B点の値は「1」である。従って,A点の値は
「0」となる。フリップフロップ54の出力は「0」で
ある(クロック周期(3) においてフリップフロップ54
のD入力値は「0」であった。従って,ノアゲート55
の出力は「1」である。しかし,フリップフロップ34
のQ出力は0であるので,バス使用権獲得判定回路13
からはバス使用権獲得信号WINは出力されない。
【0072】同様に,最終ビットC0 の値がアービトレ
ーションバスの値より優先度が高いとするとノアゲート
55の出力は1であり,フリップフロップ34のQ出力
も1となるので,バス使用権獲得判定回路13はバス使
用権獲得信号WINを出力する。
【0073】(2) バス使用権を獲得できない場合。 例えば,ビットC1 が0で,C点の値がC1 のときアー
ビトレーションバスがLレベルであったとする(アービ
トレーションバスの値の方が優先度が高い状態)。この
とき,B点の値は0,アービトレーションバスの値はL
であるので,ノアゲート53の出力(A点の値)は1で
ある,従って,ノアゲート55の出力は0となる。従っ
て,バス使用権獲得判定回路13の出力は0となりバス
使用権獲得信号は出力されない。
【0074】自身のビットが負けてA点が一度1になる
と,その値はフリップフロップ54のD端子に入力され
るので,次のクロックで,フリップフロップ54のQ出
力は1となる。またフリップフロップQの出力はオアゲ
ート56を介してフリップフロップ54のD入力端子に
入力されるのでフリップフロップ54の出力Qは「1」
に保持される。それ以降のノアゲート55の出力は0と
なる。以後フリップフロップ54のQ出力1が維持さ
れ,アービトレーションバスにはHを出力し続ける。
【0075】なお,本発明の装置は,PLAを使用して
構成することも可能である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば,アービトレーションバ
スを一本で構成することができるので,アービトレーシ
ョンに必要な信号線数を少なくすることができる。
【0077】また,バスをコネクタ接続するような場合
でも,アービトレーションコードのビット幅を増やすこ
とによりコネクタのピン数を増やす必要がないので,ア
ービトレーションの設計が行い易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の基本構成の動作説明図である。
【図3】本発明の動作例を示す図である。
【図4】本発明の実施例を示す図である。
【図5】本発明の実施例のタイムチャートを示す図であ
る。
【図6】従来のバス使用権の調停方法を示す図である。
【符号の説明】
1:ユニット1 2:ユニット2 3:ユニット3 10:コードシリアル化回路 11:コード出力回路 12:コード比較回路 13:バス使用権獲得判定回路 14:アービトレーション監視回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス接続された複数ユニットのバス使用
    権の調停方法において,該ユニットはバス使用権の優先
    度を表すアービトレーションコードを割り当てられ,各
    ビットのHもしくはLに対して優先度を定め,自身のア
    ービトレーションコードをシリアル変換するコードシリ
    アル化回路(10)と,シリアル化されたアービトレーショ
    ンコードを一ビットずつバスに出力するコード出力回路
    (11)と,バス上に出力されているレベルと自身のアービ
    トレーションコードのビット優先度を比較するコード比
    較回路(12)と,コード比較回路(12)の比較結果に基づい
    てバス使用権を判定するバス使用権獲得判定回路(13)と
    を備え,各ユニットはそれぞれのアービトレーションコ
    ードを一ビットずつバスに出力し,各ユニットから出力
    される該ビットに基づく論理和をバス上の値とし,該バ
    スの値と自身のコードの一ビットずつを比較し,バスの
    値の優先度が高い場合には,自身の優先度が低いものと
    判定して以後の自身のビットのバス出力は行わないよう
    にし,バスの値の優先度が低い場合には,自身の優先度
    が高いものと判定して次のビットをバスに出力し,バス
    の値と自身のビットを比較し,全てのビットについて優
    先度が高い場合にバス使用権を獲得することを特徴とす
    るバス使用権の調停方法。
  2. 【請求項2】 バス接続された複数ユニットのバス使用
    権の調停をするため各ユニットに備えられるバス使用権
    の調停装置において,該ユニットはバス使用権の優先度
    を示すアービトレーションコードを割り当てられ,各ビ
    ットのHもしくはLに対して優先度を定めたものであ
    り,自身のアービトレーションコードをシリアル変換す
    るコードシリアル化回路(10)と,自身のシリアル化コー
    ドを一ビットずつバスに出力するとともに自身のアービ
    トレーションコードのビットがバスの値の優先度より低
    い場合には以後のビットは出力しないコード出力回路(1
    1)と,各ユニットのアービトレーションコード出力に基
    づく論理和をバス上の値とされるバスの値と自身のコー
    ドの一ビットずつ比較するコード比較回路(12)と,全て
    のビットについて優先度が高い場合にバス使用権を獲得
    することを判定するバス使用権獲得判定回路(13)とを備
    えたことを特徴とするバス使用権の調停装置。
JP21862993A 1993-09-02 1993-09-02 バス使用権の調停方法および調停装置 Pending JPH0773138A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6405272B1 (en) 1996-06-27 2002-06-11 Interdigital Technology Corporation System and method for arbitration of a plurality of processing modules
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