JPH0773086B2 - 磁気増幅器 - Google Patents

磁気増幅器

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JPH0773086B2
JPH0773086B2 JP3026638A JP2663891A JPH0773086B2 JP H0773086 B2 JPH0773086 B2 JP H0773086B2 JP 3026638 A JP3026638 A JP 3026638A JP 2663891 A JP2663891 A JP 2663891A JP H0773086 B2 JPH0773086 B2 JP H0773086B2
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JP
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magnetic
khz
amorphous alloy
coercive force
magnetic amplifier
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JP3026638A
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浩一郎 猪俣
迪雄 長谷川
正勝 羽賀
孝雄 沢
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Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/14Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/147Alloys characterised by their composition
    • H01F1/153Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals
    • H01F1/15316Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals based on Co

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Description

【発明の詳細な説明】[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気増幅器に関する。更
に詳しくは、高周波にける低保磁力、角形特性にすぐれ
る非晶質合金を用いた磁気増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子計算機の周辺機器や一般通信器用の
安定化電源としては、近年、磁気増幅器を組込んだスイ
ッチング電源が広く用いられている。
【0003】この磁気増幅器を構成する主要部は可飽和
リアクタであり、その鉄心には角形磁化特性にすぐれた
磁心材料が必要とされている。従来は、このような磁心
材料としてはFe−Ni結晶質合金から成るセンデルタ
(商品名)が使用されてきた。
【0004】しかしながら、センデルタは角形磁化特性
にはすぐれているものの、20 kHz以上の高周波において
は、保磁力が大きくなってうず電流損が増大して発熱
し、使用不能となる。そのため、磁気増幅器を組込んだ
スイッチング電源のスイッチング周波数は20 kHz以下に
限られていた。
【0005】一方、近年においては、スイッチング電源
の小形化・計量化に対する要望と相俟って、スイッチン
グ周波数のより高周波化が求められているが、現在まで
高周波における保磁力が小さく、かつ角形性にすぐれた
磁心材料で満足のいくものは見出されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点を考
慮してなされたもので、高周波領域で良好な駆動が可能
な磁気増幅器を提供することを目的とする。[発明の構
成]
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記のような問題点を解消するために鋭意研究を重ねた
結果、BとSiを所定の原子%量含み、かつ結晶化温度
(Tx)がキューリ温度(Tc)よりも大きいという関係を有す
るCo系非晶質合金は、100 kHz 以上の高周波におい
て、低保磁力でありしかも角形性にも優れるとの事実を
見出し本発明を完成するに到った。
【0008】本発明は、次式: (Co1-x1-x2 Fex1x2x3x4Si100-x3-x4 (式中、MはTi,V,Cr,Mn,Ni,Zr,Nb,Mo,Ru,Hf,Ta,W,Reの
群から選ばれる少くとも一種の元素であり、x1,x2,
x3,x4はそれぞれ、0<x1≦0.10,0<x2≦0.10,70≦
x3≦79,5≦x4≦9の関係を満たす数である。)で示さ
、100kHzにおける角形比Br/B1 (Brは残留磁束密度,
B1は1Oe磁場中の磁束密度)が90%以上、保磁力が0.33
Oe 以下である非晶質合金を磁心に用い、50 kHz以上の
周波数で駆動することを特徴とする磁気増幅器である。
【0009】本発明に係る非晶質合金の組成において、
Feは得られる合金の高磁束密度化に寄与し、その組成
比X1は0<X1≦0.10の範囲に設定される。X1が0.10を越
えると、全体の磁歪が大きくなり、かつ保磁力(Hc)も増
大するので好ましくない。
【0010】M(Ti,V,Cr,Mn,Ni,Zr,Nb,Mo,Ru,Hf,Ta,W,
Reの群から選ばれる少くとも一種)は、合金の熱的安
定性に関与し、その組成比x2は0<x2≦0.10の範囲に設
定される。x2が0.10を越えると、非晶質化が困難とな
る。これら元素Mのうち、Nb,Ta,Mo,Crはそ
の効果が大きく有用である。なお少量の添加でその効果
を発揮するが、x2≧0.01であることが実用的である。
【0011】上記3成分(Co,Fe,M) は、全体でその組成
比X3が70≦X3≦79の範囲に設定される。X3が70未満の場
合には、非晶質化が困難となり、逆に79を越えると結晶
化温度(Tx)がキューリ温度(Tc)より低くなるため全体と
して低保磁力が得られなくなる。
【0012】つぎに、本発明の非晶質合金において、B
及びSiの半金属元素は非晶質化のためには不可欠であ
るが、Bの組成比X4が5未満の場合には非晶質合金が得
られない。しかし、X4が9を超えると、磁気特性におけ
る角形比が小さくなる。したがって、Bの組成比X4は5
≦X4≦9の範囲に設定される。
【0013】一般に、非晶質合金は、所定組成比の合金
素材を溶融状態から105 ℃/秒以上の冷却速度で急冷す
ること(液体急冷法)によって得られることが知られて
いる。本発明の非晶質合金も、上記した常法によって容
易に製造できる。
【0014】本発明の非晶質合金は、例えば常用の単ロ
ール法によって製造された板状の薄体として使用され
る。この場合、厚み10μm未満の薄体を製造することは
液体急冷法では実質的に困難であり、また厚みが25μm
を超えると高周波における保磁力が増大するので、通
常、薄体の厚みを10〜25μm両端を含む)の範囲に設定
するのが好ましい。
【0015】本発明に係る非晶質合金の磁気特性、特に
角形比は周波数が高くなるにつれ良好になるため、本発
明に係る磁気増幅器の駆動周波数は50 kHz以上、更には
100kHz 以上とすることが好ましい。
【0016】なお磁気増幅器の回路構成は特に問わず、
スイッチングレギュレータに用いられる可飽和リアクト
ルを用いたものなど各種の構成があげられる。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
【0018】実施例1 表1に示した各種組成の非晶質合金の薄体を常用の単ロ
ール法で作製した。各薄体の幅は約5mmで、厚みはいず
れも18〜22μmの範囲にあった。これら薄体から長さ1
mの帯を切り取り、直径20mmのボビンに巻きつけてトロ
イダルコアを作製した。つぎに、これをそれぞれ、結晶
化温度(Tx)以下、キューリ温度(Tc)以上の適宜な温度で
熱処理した後、全体を水中(25℃)に投入して急冷し
た。
【0019】得られたコアに1次及び2次巻線を施し、
外部磁場1 Oe下で交流磁化測定装置を用いて50 kHz及び
100 kHz の交流ヒステリシス曲線を測定し、ここから保
磁力Hc 及び角形比Br/B1 (Br:残留磁束密度、B1:1
Oeの磁場における磁束密度)を求めた。
【0020】
【表1】 この表から明らかな様に、本発明の非晶質合金は100kHz
の高周波でHc≦0.33,Br/B1 ≧90と優れていることがわ
かる。
【0021】これに反し、センデルタは、Br/B1 は大き
いけれどもHcも大きく、とりわけ50kHz 以上の高周波で
は1 Oeの外部磁場の下では測定不能となり、高周波にお
ける磁心材料としては不適であった。
【0022】実施例2 式:(Co0.92Fe0.06Nb0.0277Si23-xで示
され、B量を種々に変えた(すなわち、B組成比xを種
々に変化させた)非晶質合金の薄体を実施例1と同様の
方法で作製し、これらについてHc,Br/B1を測定した。そ
の結果を図1に示した。図では(○)はHc,(●)はBr
/B1 を表す。
【0023】図1から明らかな様にxが5,6,7,8,9 のも
のは、いずれもその角形比Br/B1 が85%以上であり、x
が10,11(比較例2,3)のものは85%より小さかった。この
ことからBの組成比xは5≦x≦9の範囲で良好な特性
を有していることが分かる。
【0024】なおxが5未満のものは非晶質とならなか
った。
【0025】
【0026】
【0027】実施例3 表1に記載した試料について、 120 ℃の恒温槽に1000時
間エージング処理した後、50 kHzで再びHc 及びBr/B1
を測定した結果も表1に示した。比較のため、Mを含ま
ないものの測定値も併記した。
【0028】この表1から明らかなように、本発明の非
晶質合金は高周波において低保磁力、高角形性であるの
みならず、熱的安定性にすぐれることが判明した。とく
に、MがNb,Mo,Ta,Crの場合はその効果が著
しい。
【0029】また100 kHz での値も同様に表に示し
た。
【0030】
【表この表から明らかな様に100 kHz でも同様の傾向を示す
ことが分かる。
【0031】実施例4 組成比:(Co0.88Fe0.06Nb0.02Ni0.047515
Si10の本発明非晶質合金を用い、単ロール法でロール
回転数を変えることによって、厚み12μm,18μm,22
μm,25μm,27μmの薄体を作製した。これらについ
て、実施例1と同様の方法で各種の高周波における保磁
力Hcを測定した結果を図2に示した。
【0032】図2から明らかなように、厚み12μm,18
μm,22μm,25μmのものは、50kHz においてもHcは
0.4 Oe以下であった。一方、厚み27μmのものは、50 k
Hz以上ではそのHcが0.4 Oeを超えて、磁気増幅器用の磁
心材料としては実用的でなくなることが判明した。
【0033】実施例5 組成が(Co0.90Fe0.06Cr0.04778 Si15で厚
み16μmの非晶質合金の薄体を作製し、実施例1と同様
にしてトロイダルコアを作製した。これを430 ℃(Tc 3
80℃,Tx 500℃)で熱処理した後、水中に投入して急冷
した。
【0034】得られたコアを、図3に示した回路の磁気
増幅器に適用し、100 kHz 動作のスイッチング電源とし
ての性能を調べた。測定項目は、効率(出力/入力×10
0(%))、コア上昇温度(℃)及び励磁電流(mA)であ
図3の回路において、1は入力フィルタ、2はスイッ
チ、3はトランス、4は磁気増幅器、5は整流器、6は
出力フィルタ、7は制御部である。以上の結果を表3
示した。なお、比較のため、センデルタを用いた場合の
結果も併記した。
【0035】
【表この表から明らかなように、本発明に係る非晶質合金を
用いた磁気増幅器では、センデルタを用いた場合に比べ
て効率が約10%向上し、かつ励磁電流も1/9で、コア
の上昇温度も小さく優れたものであることが分かる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る非晶質合金を用いた磁気増幅器は100kHzの高周波領
域でも、高効率,低励磁電流というように良好に動作
し、その工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は組成(Co0.92Fe0.06Nb0.0277
Si23-xなる本発明に係る非晶質合金におけるB組
成比(x) とBr/B1 ,Hcとの関係曲線図。
【図2】 図2は組成(Co0.88Fe0.06Nb0.02Ni
0.047515Si10なる本発明に係る非晶質合金で厚み
の異なる薄体の試験周波数(f) とHcとの関係曲線図。
【図3】 図3は組成(Co0.90Fe0.06Cr0.0477
8 Si15の本発明に係る非晶質合金を可飽和リアクタ
に適用した磁気増幅器を含んでなるスイッチング電源回
路図。
【符号の説明】
1…入力フィルタ 2…スイッチ 3…トランス 4…磁気増幅器 5…整流器 6…出力フィルタ 7…制御部
フロントページの続き (72)発明者 沢 孝雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝 横浜金属工場内 (56)参考文献 特開 昭51−73923(JP,A) 特開 昭53−103924(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: (Co1-x1-x2 Fex1x2x3x4Si100-x3-x4 (式中、MはTi,V,Cr,Mn,Ni,Zr,Nb,Mo,Ru,Hf,Ta,W,Reの
    群から選ばれる少くとも一種の元素であり、x1,x2,
    x3,x4はそれぞれ、0<x1≦0.10,0<x2≦0.10,70≦
    x3≦79,5≦x4≦9の関係を満たす数である。)で示さ
    、100kHzにおける角形比Br/B1 (Brは残留磁束密度,
    B1は1Oe磁場中の磁束密度)が90%以上、保磁力が0.33
    Oe 以下である非晶質合金を磁心に用い、50 kHz以上の
    周波数で駆動することを特徴とする磁気増幅器。
  2. 【請求項2】厚みが25μm以下の薄体である請求項1記
    載の磁気増幅器。
  3. 【請求項3】前記非晶質合金は、120 ℃,1000時間のエ
    ージング処理を施した後の、50 kHzにおける角形比Br/B
    1 (Brは残留磁束密度,B1は1Oe磁場中の磁束密度)が
    90%以上、保磁力が0.26 Oe 以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気増幅器。
JP3026638A 1991-01-29 1991-01-29 磁気増幅器 Expired - Lifetime JPH0773086B2 (ja)

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