JPH0772938B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0772938B2
JPH0772938B2 JP62246324A JP24632487A JPH0772938B2 JP H0772938 B2 JPH0772938 B2 JP H0772938B2 JP 62246324 A JP62246324 A JP 62246324A JP 24632487 A JP24632487 A JP 24632487A JP H0772938 B2 JPH0772938 B2 JP H0772938B2
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acid ester
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carboxylic acid
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
の改良に関する。
[発明の背景および従来技術の説明] 一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体(以下磁気テープと記載することもあ
る)として、γ−Fe2O3、Co含有磁性酸化鉄、CrO2など
の針状結晶からなる強磁性粉末を結合剤(バインダ)中
に分散させた磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録
媒体が用いられている。
このような磁気記録媒体は、情報の記録および再生に際
して、ヘッド等の走行系部材と高速で接触しながら走行
している。特に、ビデオテープを使用してスチルモード
(静止画像再生)にて再生した場合には、極めて厳しい
走行条件となるため、出力の低下等が起こり易く、最悪
の場合はテープが切れることにもなる。すなわち、スチ
ルモードにおいては、走行系部材との接触により摩擦熱
が発生し易く、この熱により磁性層表面の結合剤が融解
したり、潤滑剤が蒸発または走行系部材に付着したりし
て磁性層表面が粗面から鏡面に変化する傾向がある。こ
れにより、磁性層表面の摩擦係数は大きくなることか
ら、磁性層から強磁性粉末が脱落し易く、磁気ヘッドの
目詰まりの原因となったり、磁性層表面に存在する研磨
材によってヘッド等走行系部材が摩耗し易くなる。
従って、ビデオテープの磁性層の走行耐久性の向上が望
まれている。
従来より磁性層の走行耐久性を向上させるための対策と
しては、磁性層にコランダム、炭化ケイ素、酸化クロム
などの研磨材(硬質粒子)を添加する方法が提案されて
いるが、磁性層の走行耐久性を向上させる目的で磁性層
に研磨材を添加する場合には、研磨材を相当多量に添加
しなければその添加効果が現れにくい。しかし、研磨材
を多量添加した磁性層は、磁気ヘッドなどを著しく摩耗
させる原因となる。
また脂肪酸や脂肪酸と脂肪族アルコールとのエステルを
磁性層中に潤滑剤として添加し、摩擦係数を低減させる
ことも行なわれている。しかしながら、摩擦係数を下げ
るため潤滑剤を増量した場合には出力の低下が起こり易
い。
しかし、昨今のポータブルビデオテープレコーダの普及
に伴ない、ビデオテープの使用条件も低温下での使用あ
るいは高温高湿下での使用などさまざまな態様が予測さ
れる。従って、ビデオテープは、予測される種々の条件
下においてもその走行耐久性が変動することがないよう
な安定したものでなければならない。しかしながら、従
来知られているような潤滑剤では充分な走行耐久性が得
られない。
しかし、この良好な走行耐久性が得られるとして、特開
昭61−294637号公報に、融点が10℃以下の脂肪酸エステ
ルと融点が15℃〜60℃の脂肪酸エステルとを併用した磁
性層を有する磁気記録媒体が開示されている。この記載
によれば、融点が15℃〜60℃の脂肪酸エステルによって
良好な潤滑性を獲得し、融点が10℃以下の脂肪酸エステ
ルをさらに使用することでその潤滑性を維持することを
可能とする、すなわち磁気記録媒体の走行耐久性を得る
ことができるとしている。しかしながら、本発明者らの
検討によれば上記に示された脂肪酸エステルの組み合わ
せでは、耐久性において実用上まだ充分とは言えないこ
とが判明した。
[発明の目的] 本発明は、電磁変換特性と走行耐久性の両者が改良され
た磁気記録媒体を提供することを目的とする。
特に、スチル特性が優れ、出力低下が小さく、そしてヘ
ッド摩耗の少ない磁気記録媒体を提供することを目的と
する。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、該支持体上に設けられた強
磁性粉末を含有する磁性層よりなる磁気記録媒体におい
て、該磁性層が、0℃未満の融点を有するカルボン酸エ
ステル化合物を少なくとも一種、該0℃未満の融点のカ
ルボン酸エステル化合物の融点より6℃以上高く且つ0
〜10℃の範囲の融点を有するカルボン酸エステル化合物
を少なくとも一種、および該0〜10℃の融点のカルボン
酸エステル化合物の融点より7℃以上高く且つ10℃を超
える融点を有するカルボン酸エステル化合物を少なくと
も一種を、該0℃未満の融点のカルボン酸エステル化合
物、該0〜10℃の融点のカルボン酸エステル化合物およ
び該10℃を超える融点のカルボン酸エステル化合物の配
合比が、重量比で10〜90:10〜90:10〜80(0℃未満:0〜
10℃の範囲:10℃を超える)であって且つ該配合比の総
和が100となるような範囲にて、含有することを特徴と
する磁気記録媒体にある。
尚、本発明のカルボン酸エステル化合物は脂肪酸エステ
ル化合物および芳香族カルボン酸エステル化合物の総称
として使用している。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体の磁性層は、上記特定の三種のカ
ルボン酸エステル化合物(脂肪酸エステル化合物および
芳香族カルボン酸エステル化合物)を特定の配合比で含
有している。これにより、スチル特性が優れ、出力低下
が小さく、そしてヘッド摩耗の少ない等の走行耐久性
を、電磁変換特性を損なうことなく改良することが可能
である。すなわち、上記三種の融点の異なるカルボン酸
エステル化合物を使用することにより、低温、常温そし
て高温において上記化合物それぞれの潤滑効果を発揮で
きる温度域を分担させて、低温から高温までのいかなる
温度条件においてもスチル特性等の走行耐久性の優れた
磁気記録媒体を得ることを可能にしている。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、強磁性粉末
を含有する磁性層がこの非磁性支持体上に設けられた基
本構造を有するものである。
本発明で使用する非磁性支持体の例としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリアミ
ドイミド、ポリイミドなどの各種の合成樹脂フィルム、
およびアルミ箔、ステンレス箔などの金属箔を挙げるこ
とができる。また、非磁性支持体の厚さは、一般には2.
5〜100μm、好ましくは3〜70μmである。
非磁性支持体は、後述する磁性層が設けられていない側
にバック層(バッキング層)が設けられたものであって
も良い。またバック層は磁性層を設けた後その反対側に
設けてもよい。
本発明の磁気記録媒体は、上述したような非磁性支持体
上に強磁性粉末を含む磁性層が設けられたものである。
本発明の磁気記録媒体の磁性層は、融点が0℃未満のカ
ルボン酸エステル化合物(脂肪酸エステル化合物および
芳香族カルボン酸エステル化合物)を少なくとも一種、
融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エステル化合物
を少なくとも一種および融点が10℃を超えるカルボン酸
エステル化合物を少なくとも一種の、合計三種のカルボ
ン酸エステルを特定の配合比で含有している。そして、
本発明では、特にスチル特性を向上させるとの観点か
ら、融点が0℃未満のカルボン酸エステル化合物と融点
が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エステル化合物との
融点の差が6℃以上で、かつ融点が0〜10℃の範囲にあ
るカルボン酸エステル化合物と融点が10℃を超えるカル
ボン酸エステル化合物との融点の差が7℃以上であるこ
とが必要である。本発明者等の検討によると、上記三種
のカルボン酸エステル化合物を使用することによって、
低温から高温までのいかなる温度条件においてもスチル
特性等走行耐久性の優れた磁気記録媒体を得ることがで
きることが判明した。
すなわち、融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エス
テル化合物を用いることにより、常温でのスチル特性等
の走行耐久性を獲得し、融点が0℃未満のカルボン酸エ
ステル化合物により低温での上記性能そして融点が10℃
を超えるカルボン酸エステル化合物によって高温での上
記性能を獲得している。しかしながら、上記各融点のカ
ルボン酸エステル化合物を単独に使用してもその温度に
対応した環境で潤滑効果を発揮できるとは限らず、特に
低温環境下においては潤滑効果が発揮され難い。従っ
て、カルボン酸エステル化合物を単独あるいは適宜に組
み合わせて使用しても、広い温度域に亘って良好なスチ
ル特性等走行耐久性を得ることはできない。本発明にお
いて特定した上記三種のカルボン酸エステル化合物を使
用することによって上記走行耐久性を得ることができ
る。
一般に、低温においては、カルボン酸エステル化合物は
固化し易く、反対に高温においては磁性層よりにじみ出
し易くなる。従って、低温時には、これらカルボン酸エ
ステル化合物の潤滑効果が出難く、高温時にはブルーミ
ング現象を起こし易くなると言える。これらの知見か
ら、本発明においては、融点が0℃未満のカルボン酸エ
ステル化合物、0〜10℃のもの、10℃を超えるもの、の
順で磁性層表面に出易いため、この順で多く使用するこ
とが好ましい。
これらカルボン酸エステル化合物の配合比は、重量比で
融点が0℃未満のカルボン酸エステル化合物、融点が0
〜10℃の範囲にある化合物および融点が10℃を超える化
合物が10〜90:10〜90:10〜80(0℃未満:0〜10℃の範
囲:10℃を超える)である。好ましくは、20〜80:10〜7
0:10〜70(0℃未満:0〜10℃の範囲:10℃を超える)で
あり、さらに好ましくは30〜80:10〜60:10〜60(0℃未
満:0〜10℃の範囲:10℃を超える)である。但し、上記
配合比の総和は100である。
さらに、上記融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エ
ステル化合物と融点が0℃未満のカルボン酸エステル化
合物との融点の差、および融点が0〜10℃の範囲にある
カルボン酸エステル化合物と融点が10℃を超えるカルボ
ン酸エステル化合物との融点の差が共に、10℃以上であ
ることがスチル特性をさらに向上させる意味で好まし
い。
本発明のカルボン酸エステル化合物とは脂肪酸エステル
化合物および芳香族カルボン酸エステル化合物を意味し
ている。
脂肪酸エステル化合物としては、炭素原子数7〜24の脂
肪酸と炭素原子数1〜21のアルコールとのエステル化合
物であることが好ましい。特に好ましくは、炭素原子数
7〜24の脂肪酸と炭素原子数1〜8のアルコールとのエ
ステル化合物である。
芳香族カルボン酸エステル化合物としては、アルキル基
またはハロゲンによって置換されても置換されなくても
良い安息香酸と炭素原子数1〜8のアルコールとのエス
テル化合物であることが好ましい。特に好ましくは安息
香酸の低級アルキルエステルである。
上記カルボン酸エステル化合物の中で、融点が0℃未満
のものとして{( )内は融点}、2−エチルヘキシル
ミリステート(−16℃)、メチルオレート(−20℃)、
ヘキシルラウレート(−4℃)、安息香酸メチル(−15
℃)、安息香酸エチル(−34℃)、安息香酸ブチル(−
22℃)などが挙げられる。
融点が0〜10℃のものとして、メチルラウレート(5
℃)、エチルラウレート(2℃)、ブチルミリステート
(3℃)などが挙げられる。
たとえば、融点が10℃以上のものとして、n−ブチルス
テアレート(27℃)、プロピルステアレート(30℃)、
エチルステアレート(34℃)、メチルステアレート(39
℃)、メチルミリステート(19℃)、エチルミリステー
ト(12℃)、メチルパルミテート(30℃)、エチルパル
ミテート(25℃)、ブチルパルミテート(20℃)、エチ
ルベヘネート(49℃)、メチルベヘネート(54℃)、ブ
トキシエチルパルミテート(20℃)、モノイソプロピル
エチレングリコールベヘネート(40℃)などが挙げられ
る。
これらのカルボン酸エステル化合物は磁性塗布液にする
のが工程の簡素化上好ましい。磁性塗布液に添加して使
用されるときの添加量は、強磁性粉末に対し、0.1wt%
〜5.0wt%が好ましい。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さらにモース硬度
が8以上の無機質粒子(研磨材)を含有することが好ま
しい。特に好ましいのは平均粒子径が0.5μm以下のα
−Al2O3である。上記カルボン酸エステルと上記α−Al2
O3を併用することにより、磁性層からの無機質粒子等の
脱落や、ヘッド目づまり等の走行耐久性が向上する。上
記α−Al2O3の添加量は、強磁性粉末100重量部に対して
1〜8重量部の範囲が好ましい。
本発明の磁気記録媒体は、上述したような非磁性支持体
上に強磁性粉末を含む磁性層が設けられたものである。
本発明で使用される強磁性粉末は特に制限はない。強磁
性粉末の例としては、強磁性合金粉末、鉄を主成分とす
る強磁性金属微粉末、γ−Fe2O3およびFe3O4のような金
属酸化物系の金属粉末並びにCo変性酸化鉄、変性バリウ
ムフェライトおよび変性ストロンチウムフェライトなど
のような変性金属酸化物系の強磁性粉末を挙げることが
できる。上記強磁性粉末の針状比は1/1〜50/1で、好ま
しくは5/1以上であり、平均粒子径は0.01〜1.0μmの範
囲であり、そして強磁性粉末の比表面積(S BET)は1
〜60m2/gである。
また、上記バリウムフェライトとしては、平均粒子径は
0.001〜1.0μmの範囲の直径で、厚みが直径の1/2〜1/2
0である。バリウムフェライトの密度は4〜6g/ccで、そ
の比表面積(S BET)は1〜60m2/gである。
上記強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重
量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−
Fe)であり、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成
分(例、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むこと
のある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金
属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなど
であってもよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法は
既に公知であり、本発明で用いる強磁性合金粉末につい
てもこれら公知の方法に従って製造することができる。
強磁性粉末を使用する場合に、その形状にとくに制限は
ないが通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状および板
状のものなどが使用される。
本発明の磁性層の形成用の結合剤としては、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂等の樹脂を使用する
ことができ、これらの樹脂を単独であるいは混合して使
用することができる。
熱可塑性樹脂としては、一般に平均分子量が1万〜20
万、重合度が約200〜20000程度のものが使用される。こ
のような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体樹脂(例、塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重
合体、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合
体)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、アクリル
樹脂(例、塩化ビニル/アクリロニトリル共重合体、塩
化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体、(メタ)ア
クリル酸エステル/アクリロニトリル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル/塩化ビニリデン共重合体、
(メタ)アクリル酸エステル/スチレン共重合体、ブタ
ジエン/アクリロニトリル共重合体)、セルロース誘導
体(例、セルロースアセテートブチレート、セルロース
ジアセテート、セルローストリアセテート、セルロース
プロピオネート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、ニトロセルロース、酢酸セルロース)、各種の合成
ゴム系の熱可塑性樹脂(ポリブタジエン、クロロプレ
ン、ポリイソプレン、スチレンブタジエン共重合体)、
ポリウレタン樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチレート、スチレン/ブタジエン共重
合体およびポリスチレン樹脂などを挙げることができ、
これらを単独であるいは混合して使用することができ
る。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、一般に塗布液
の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗布後
に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量がほぼ
無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの樹脂
が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程における加
熱により樹脂が軟化または溶解しないものであることが
好ましい。このような樹脂の例としては、フェノール/
ホルマリン/ノボラック樹脂、フェノール/ホルマリン
/レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、キシ
レン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾性
油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性アルキッド
樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤(例、ポリアミ
ン、酸無水物、ポリアミド樹脂)との組合せ、末端イソ
シアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリイソシア
ネートプレポリマー(例、ジイソシアネートと低分子量
トリオールとの反応生成物である一分子内に三個以上の
イソシアネート基を有する化合物、ジイソシアネートの
トリマーおよびテトラマー)、ポリイソシアネートプレ
ポリマーと活性水素を有する樹脂(例、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、アクリル酸共重合
体、マレイン酸共重合体、2−ヒドロキシエチルメタア
クリレート共重合体、p−ヒドロキシスチレン共重合
体)の組合わせを挙げることができ、これらを単独であ
るいは混合して使用することができる。結合剤として
は、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体およびポリウレタ
ン樹脂を混合してさらにセルロース誘導体などを加えた
ものを用いることが好ましい。さらに上記樹脂の分子中
に主な極性基以外にカルボン酸,スルフィン酸,スルフ
ォン酸,燐酸,硫酸エステル基,燐酸エステル基等の酸
性基、アミノ酸類,アミノスルフォン酸類,アミノアル
コールの硫酸または燐酸エステル類,アルキルベタイン
型等の両性類基,アミノ基、イミノ基、イミド基、アミ
ド基等また、水酸基、アルコシル基、チオール基、ハロ
ゲン基、シリル基、シロキサン基を通常一種以上含み、
各々の極性基は樹脂1g当たり1×10-6〜1×10-3等量の
範囲で含むことが分散性、磁性層の耐久性の点からある
ことが好ましい。この中でも特に、−SO3Na、−COOH、
−OPO3Naおよびアミノ基が好ましい。
結合剤の使用量は、強磁性粉末100重量部に対して、一
般には10〜100重量部、好ましくは15〜50重量部使用さ
れる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層は、カーボンブラックを
含有することが好ましい。例えば、ゴム用ファーネス、
ゴム用サーマル、カラー用ブラック等を用いることがで
きる。これらのカーボンブラックの米国における略称の
具体例を示すと、SAF、ISAF、IISAF、T、HAF、SPF、F
F、EFF、HMF、GPF、APF、SRF、MPF、ECF、SCF、CF、F
T、MT、HCC、HCF、MCF、LFF、RCF等があり、米国のASTM
規格のD−1765−82aに分類されているものを使用する
ことができる。本発明に使用されるこれらのカーボンブ
ラックの平均粒子径は、5〜1000mμ(電子顕微鏡)、
窒素吸着法比表面積は1〜900m2/g、pHは3〜11(JIS規
格K−6221−1982法)、DBP吸油量は10〜900ml/100g(J
IS規格K−6221−1982法)である。また、これらのカー
ボンブラックを後述の分散剤などで表面処理したり、樹
脂でグラフト化して使用してもよい。また、カーボンブ
ラックを製造するときの炉の温度を2000℃以上で処理し
て表面の一部をグラファイト化したものも使用できる。
さらに、特殊なカーボンブラックとして中空カーボンブ
ラックを使用することができる。前記本発明のカーボン
ブラックと上記カーボンブラックの総使用量は、強磁性
粉末100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部使用
される。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には、前記のα−Al2O3
以外にさらにモース硬度が5以上の無機質粒子を含有し
ていたも良い。使用される無機質粒子は、モース硬度が
5以上であれば特に制限はない。モース硬度が5以上の
無機質粒子の例としては、TiO2(同6.5),SiO2(同
7),SnO2(同6.5),Cr2O3(同9),およびα−Fe2O3
(同5.5)を挙げることができる。
モース硬度5よりも低いような比較的軟らかい無機質粒
子を用いた場合には、磁性層から無機質粒子が脱落し易
く、またヘッドの研磨作用も殆どないため、ヘッド目づ
まりを発生し易く、また走行耐久性も乏しくなる。
無機質粒子の含有量の合計は、通常、強磁性粉末100重
量部に対して0.1〜20重量部の範囲であり、好ましくは
1〜10重量部の範囲である。
次に本発明の磁気記録媒体を製造する方法を、前記カー
ボンブラックを磁性塗料中に添加する場合を例にとって
説明する。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の製造に際しては、強磁
性粉末と結合剤、および前記カルボン酸エステル化合
物、更に必要により研磨材あるいはその他の充填剤とを
通常は溶剤と共に混練し磁性塗料とする。
混練の際に使用する溶剤は、通常磁性塗料の調製に使用
されている。たとえばメチルエチルケトンなどの溶剤を
使用することができる。
混練の方法は、通常磁性塗料の調製に利用されている方
法であれば特に制限はなく、また各成分の添加順序など
は適宜設定することができる。
磁性塗料の調製には通常の混練機、たとえば、二本ロー
ルミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、ト
ロンミル、サンドグライダー、ゼグバリアトライター、
高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃
ミル、ディスパー、ニーダー、高速ミキサー、ホモジナ
イザーおよび超音波分散機などが使用される。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤および
酸化防止剤等の公知の添加剤を併せて使用することもで
きる。
分散剤の例としては、炭素数12〜18の脂肪酸(例、カプ
リル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸)とアルカリ
金属(例、リチウム、ナトリウム、カリウム)またはア
ルカリ土類金属(例、マグネシウム、カルシウム、バリ
ウム)とからなる金属石鹸、およびその化合物の水素の
一部あるいは全部をフッ素原子で置換した化合物、上記
の脂肪酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール、ポ
リアルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル、アル
キルリン酸エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコ
シネート類、アルキルエーテルエステル類、トリアルキ
ルポリオレフィンオキシ第四級アンモニウム塩およびレ
シチンなどの公知の分散剤を挙げることができる。分散
剤を使用する場合、通常は使用する結合剤100重量部に
対して0.1〜10重量部使用する。
帯電防止剤の例としては、前記のカーボンブラック、カ
ーボンブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;
サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド
系、グリセリン系およびグリシドール系などのノニオン
性界面活性剤;高級アルキルアミン類、第四級アンモニ
ウム塩類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホス
ホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活
性剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル
基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン性界面活
性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコ
ールの硫酸または燐酸エステル類等の両性活性剤などを
挙げることができる。帯電防止剤として上記の導電性微
粉末を使用する場合には、たとえば結合剤100重量部に
対して0.1〜10重量部の範囲で使用され、界面活性剤を
使用する場合には0.12〜10重量部の範囲で使用される。
また、潤滑剤として、本発明のカルボン酸エステル化合
物の他にグラファイト微粉末、二硫化モリブデン微粉末
およびテフロン微粉末などの公知の固有潤滑剤あるいは
少量の高級アルコール類、ソルビタンオレエート、鉱物
油、動植物油、オレフィン低重合体およびα−オレフィ
ン低重合体などを併せて使用することも可能である。
さらに、酸化防止剤としては、ベンゾトリアジン、ベン
ゾチアゾール、ベンゾジアジン、テトラザインデン、ED
TA等の複素環化合物、複素化合物を上げることができ
る。
なお、上述した分散剤、帯電防止剤などの添加剤は、厳
密に上述した作用効果のみを有するものであるとの限定
の下に記載したものではなく、たとえば、分散剤が帯電
防止剤として作用されることもあり得る。従って、上記
分類により例示した化合物などの作用効果が、上記分類
に記載された事項に限定されるものではないことは勿論
である。また、複数の作用効果を奏する物質を使用する
場合には、添加量は、その物質の作用効果を考慮して決
定する。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直
接行なうことも可能であるが、また、接着剤層などを介
して非磁性支持体上に塗布することもできる。
非磁性支持体上への塗布法の例としては、エアードクタ
ーコート、ブレードコード、ロッドコート、押出しコー
ト、エアナイフコート、スクイズコート、含浸コート、
リバースロールコート、トランスファーロールコート、
グラビヤコート、キスコート、キャストコート、スプレ
ーコートおよびスピンコート等の方法を挙げることがで
き、これらの方法以外であって利用することができる。
このようにして塗布される磁性層の厚さは、乾燥後の厚
さで、一般には約0.5〜10μmの範囲、通常は1.5〜7.0
μmの範囲になるよう塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は磁気記録媒体がテ
ープ状で使用される場合通常、磁性層中の強磁性粉末を
配向させる処理、即ち磁場配向処理を施した後、乾燥さ
れる。また必要により表面平滑化処理が施される。表面
平滑化処理等が施された磁気記録媒体はつぎに所望の形
に裁断される。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1] 下記の磁性層形成用塗布液をボールミルを用いて48時間
混練分散した後、これにポリイソシアネート(ディスモ
ジュールL−75、バイエルン社製)20部を加え、さらに
1時間混練分散した後、1μmの平均孔径を有するフィ
ルタを用いて濾過し、磁性層形成用塗布液を調製した。
得られた磁性層形成用塗布液を乾燥後の磁性層の厚さが
3.0μmになるように、厚さ10μmのポリエチレンテレ
フタレート支持体の表面にリバースロールを用いて塗布
した。
磁性層用形成塗布液が塗布された非磁性支持体を、磁性
層形成用塗布液が未乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁
場配向処理を行なった。
磁性層形成用塗布液 Co含有γ−Fe2O3粉末 300部 (窒素吸着比表面積:40m2/g 粉末Hc:950Oe) 塩化ビニル系共重合体 30部 (VMCH:ユニオン・カーバイド社製) ポリウレタン樹脂 10部 (エステン5701−F1:グッドリッチ社製) カーボンブラック 6部 (BP1300:キャボット社製、 平均粒子径:13mμ) レシチン 1部 2−エチルヘキシルミリステート(−16℃) 1部 ブチルミリステート(3℃) 1部 ブチルステアレート(27℃) 1部 オレイン酸 1部 ラウリン酸 2部 酢酸ブチル 700部 メチルエチルケトン 300部 上記脂肪酸エステルの( )内は融点を示す。
下記のバック層形成用塗布液をボールミルを用いて48時
間混練分散した後、これにポリイソシアネート(コロネ
ート−2061、日本ポリウレタン(株)製)20部を加え、
さらに1時間混練分散した後、1μmの平均孔径を有す
るフィルタを用いて濾過し、バック層形成用塗布液を調
製した。得られたバック層形成用塗布液を乾燥後のバッ
ク層の厚さが0.6μmになるように、厚さ10μmのポリ
エチレンテレフタレート支持体の磁性層が設けられた側
と反対の表面にリバースロールを用いて塗布した。
さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理を行なった後、
1/2インチ幅にスリットして、ビデオテープを製造し
た。バック層形成用塗布液 カーボンブラック 100部 (コンダクテックスSCビーズ:コロンビア社製) ポリウレタン樹脂 60部 (エステン5707:グッドリッチ社製) ニトロセルロース 20部 オレイン酸銅 0.1部 ステアリン酸 0.1部 メチルエチルケトン 800部 シクロヘキサノン 300部 [実施例2] 実施例1において、2−エチルヘキシルミリステート
(−16℃)1部を2部に、ブチルミリステート(3℃)
1部を0.5部に、そしてブチルステアレート(27℃)1
部を0.5部に変えた以外は実施例1と同様にビデオテー
プを製造した。
[実施例3] 実施例1において、2−エチルヘキシルミリステート
(−16℃)1部を4部に、ブチルミリステート(3℃)
1部を4部に、そしてブチルステアレート(27℃)1部
を4部に変えた以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
[実施例4] 実施例1において、2−エチルヘキシルミリステート
(−16℃)、ブチルミリステート(3℃)、及びブチル
ステアレート(27℃)の代わりに、イソセチルパルミテ
ート(−20℃)1部、オクチルパルミテート(5℃)及
びエチルパルミテート(25℃)を使用した以外は実施例
1と同様にビデオテープを製造した。
[比較例1] 実施例1において、2−エチルヘキシルミリステート
(−16℃)およびブチルミリステート(3℃)を使用し
ないで、ブチルステアレート(27℃)1部を3部に変え
た以外は実施例1と同様にビデオテープを製造した。
[比較例2] 実施例1において、2−エチルヘキシルミリステート
(−16℃)およびブチルステアレート(27℃)を使用し
ないで、ブチルミリステート(3℃)1部を3部に変え
た以外は実施例1と同様にビデオテープを製造した。
[比較例3] 実施例1において、ブチルミリステート(3℃)および
ブチルステアレート(27℃)を使用しないで、2−エチ
ルヘキシルミリステート(−16℃)1部を3部に変えた
以外は実施例1と同様にビデオテープを製造した。
[比較例4] 実施例1において、2−エチルヘキシルミリステート
(−16℃)を使用しないで、ブチルミリステート(3
℃)1部を1.5部にそしてブチルステアレート(27℃)
1部を1.5部に変えた以外は実施例1と同様にビデオテ
ープを製造した。
[比較例5] 実施例1において、ブチルミリステート(3℃)を使用
しないで、2−エチルヘキシルミリステート(−16℃)
1部を1.5部に及びブチルステアレート(27℃)1部を
1.5部に変えた以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
[比較例6] 実施例1において、ブチルステアレート(27℃)を使用
しないで、2−エチルヘキシルミリステート(−16℃)
1部を1.5部に及びブチルミリステート(3℃)1部を
1.5部に変えた以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
上記で得られたビデオテープについて下記の方法にてそ
の物性を評価した。
[評価方法] スチルライフ 得られたテープに信号を記録し、スチルモードにて再生
してRF出力レベルが半分になるまでの時間を測定した。
上記測定を−20℃、20℃および40℃の環境下で、10本の
テープを使用して上記スチルライフのテストを行ない、
その結果が60分間以上であったテープの本数を調べた。
再生出力 ビデオテープレコーダV500D(東芝(株)製)にフェラ
イトヘッドを装着し、通常の走行速度の半分で、得られ
たビデオテープを繰り返し走行させたときの再生出力を
測定した。なお、再生出力は、スーパーHG−T−120
(富士写真フイルム(株)製)の再生出力を0dBとした
時の相対値である。
上記各例の組成を第1表に、そして上記測定結果を第2
表に示す。
上記第1表および第2表から明らかなように、本発明の
三種のカルボン酸エステル化合物(脂肪酸エステル)を
使用した磁気記録媒体は、低温から高温まで広い範囲の
温度環境下において優れたスチル特性を維持している。
さらに、再生出力においてもほとんど低下が認められな
い。
一方、比較例1〜3の三種のカルボン酸エステル化合物
をそれぞれ単独で使用した場合は、ほぼ全ての温度環境
下で不満足なスチル特性しか得ることができず、なかで
も低温下でのスチル特性が悪い。さらに低融点の2−エ
チルヘキシルミリステートのみ使用した比較例3におい
ては、潤滑効果が発揮されると思われる低温環境下にお
いても良結果が得られていない。また比較例4、5及び
6のように二種の上記化合物の組み合わせを行なっても
充分なスチル特性(特に低温における)は得られていな
い。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体と、該支持体上に設けられた
    強磁性粉末を含有する磁性層よりなる磁気記録媒体にお
    いて、該磁性層が、0℃未満の融点を有するカルボン酸
    エステル化合物を少なくとも一種、該0℃未満の融点の
    カルボン酸エステル化合物の融点より6℃以上高く且つ
    0〜10℃の範囲の融点を有するカルボン酸エステル化合
    物を少なくとも一種、および該0〜10℃の融点のカルボ
    ン酸エステル化合物の融点より7℃以上高く且つ10℃を
    超える融点を有するカルボン酸エステル化合物を少なく
    とも一種を、該0℃未満の融点のカルボン酸エステル化
    合物、該0〜10℃の融点のカルボン酸エステル化合物お
    よび該10℃を超える融点のカルボン酸エステル化合物の
    配合比が、重量比で10〜90:10〜90:10〜80(0℃未満:0
    〜10℃の範囲:10℃を超える)であって且つ該配合比の
    総和が100となるような範囲にて、含有することを特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】上記カルボン酸エステル化合物が、炭素原
    子数が8〜45の範囲の脂肪酸エステル化合物または安息
    香酸の低級アルキルエステルである特許請求の範囲第1
    項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】上記融点が0℃未満のカルボン酸エステル
    化合物、融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エステ
    ル化合物および融点が10℃を超えるカルボン酸エステル
    化合物の配合比が、重量比で20〜80:10〜70:10〜70(0
    ℃未満:0〜10℃の範囲:10℃を超える)であって、且つ
    該配合比の総和が100である特許請求の範囲第1項記載
    の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】上記融点が0℃未満のカルボン酸エステル
    化合物、融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エステ
    ル化合物および融点が10℃を超えるカルボン酸エステル
    化合物の配合比が、重量比で30〜80:10〜60:10〜60(0
    ℃未満:0〜10℃の範囲:10℃を超える)であって、且つ
    該配合比の総和が100である特許請求の範囲第1項記載
    の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】上記融点が0℃未満のカルボン酸エステル
    化合物、融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン酸エステ
    ル化合物および融点が10℃を超えるカルボン酸エステル
    化合物の配合量が、この順で小さくなる特許請求の範囲
    第1項記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】上記融点が0〜10℃の範囲にあるカルボン
    酸エステル化合物と融点が0℃未満のカルボン酸エステ
    ル化合物との融点の差、および融点が0〜10℃の範囲に
    あるカルボン酸エステル化合物と融点が10℃を超えるカ
    ルボン酸エステル化合物との融点の差が共に、10℃以上
    である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】上記全てのカルボン酸エステル化合物の含
    有率が、該強磁性粉末に対して0.1重量%〜5重量%で
    ある特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】上記非磁性支持体が、磁性層を有する表面
    と反対側の表面にバック層を有し、且つバック層に含ま
    れる上記カルボン酸エステル化合物の単位面積当たりの
    重量が磁性層に含まれる該化合物の単位面積当たりの重
    量の1/20〜1/1000である特許請求の範囲第1項記載の磁
    気記録媒体。
  9. 【請求項9】上記磁性層が、モース硬度8.0以上の研磨
    材を含有している特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体。
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