JPH0772667B2 - 直流アーク炉の絶縁監視装置 - Google Patents
直流アーク炉の絶縁監視装置Info
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- JPH0772667B2 JPH0772667B2 JP2288508A JP28850890A JPH0772667B2 JP H0772667 B2 JPH0772667 B2 JP H0772667B2 JP 2288508 A JP2288508 A JP 2288508A JP 28850890 A JP28850890 A JP 28850890A JP H0772667 B2 JPH0772667 B2 JP H0772667B2
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- monitoring device
- insulation monitoring
- insulation
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Discharge Heating (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Description
ることにより、スクラップ等の被溶解物を溶融加熱する
ための直流アーク炉の絶縁監視装置に関する。
に従い、製鋼用アーク炉として直流アーク炉が一般的に
用いられるようになった。直流アーク炉は、交流アーク
炉のように3本の可動電極(上部電極)を必要とせず、
少なくとも1本の可動電極(上部電極)と少なくとも1
個の炉底電極により構成され、可動電極(上部電極)と
炉底電極との間でアークを形成することによりスクラッ
プ等の被溶解金属を溶融加熱するもので、構造が簡単で
あるという利点を有する。
るため、炉底電極と炉体鉄皮間に絶縁物を設けて、炉底
電極と炉体鉄皮間の絶縁を確保する必要がある。
には不純物が含まれており、その中で鉄より比重の重た
い金属、特に鉛等の重金属は、溶解の過程において炉床
に堆積し、その中の一部は、炉床の耐火物の空隙・クラ
ック等を経由して、炉床鉄皮に達する。またその一部は
炉底電極と炉体鉄皮間に設けられている絶縁物に達し、
ひいては、炉底電極と炉体鉄皮間を電気的に結合してし
まい、絶縁物が意味をなさなくなる。
ップ→上部電極と流れ、炉底電極と炉体鉄皮間の絶縁物
部分にてスパークを起こし、炉体鉄皮部分を損傷するこ
とがしばしば見受けられ、その復旧作業には多大の時間
と手間を要する。従って、本現象の回避のために、炉体
鉄皮に上記不純物、主に鉛を炉外へ排出するための開口
穴を設置しているが、上記不純物を完全に除去すること
はできない。また、絶縁の劣化具合を測定する装置とし
て特開昭63−64288号公報があるが、この技術は操業が
停止している期間に絶縁抵抗を測定・監視するものであ
り、絶縁抵抗を常時測定・監視する有効な手段もなかっ
た。
は、炉床に堆積した不純物による炉低電極と炉体鉄皮間
の絶縁抵抗を常時監視し、スパークによる炉体鉄皮の損
傷を未然に防ぐ、あるいは、炉体鉄皮の損傷を最小限に
押さえる手段を提供することにある。
極を有する直流電気炉において、炉底電極近傍の炉底鉄
皮円周上に環状絶縁物を少なくとも2帯以上適宜間隔を
設けて形成し、前記炉底電極と前記絶縁物間の鉄皮を各
々絶縁監視装置に導線にて連結したことを特徴とする直
流アーク炉の絶縁監視装置、あるいは、前記直流電気炉
において、炉底電極近傍の炉底鉄皮円周上に1つ以上設
置した環状の絶縁板上に、環状のインピーダンス検出用
導体を1帯以上配置し、該検出用導体、炉底電極及び炉
体鉄皮を各々絶縁監視装置に導線にて連結したことを特
徴とする直流アーク炉の絶縁監視装置を提供することに
より達成される。
いて、 絶縁物を介した炉底電極と炉体鉄皮間あるいは絶縁物を
介した炉体鉄皮と炉体鉄皮間が鉛等の不純物により電気
的に短絡されるため、絶縁物を介した炉底電極と炉体鉄
皮間あるいは絶縁物を介した炉体鉄皮と炉体鉄皮間の絶
縁抵抗を常時測定・監視し、 あるいは、 炉底電極と検出導体間、該検出導体と他の検出導体間、
あるいは、該他の検出導体と炉体鉄皮間が鉛等の不純物
により電気的に短絡されるため、炉底電極と検出導体
間、該検出導体と他の検出導体間、該他の検出導体と炉
体鉄皮の絶縁抵抗を常時測定・監視し、 絶縁抵抗が所定の設定値以下となると、本絶縁監視装置
より異常信号を出し、直流アーク炉の操業を自動的に遮
断することにより、スパークによる炉体鉄皮部分の損傷
を未然に防ぐことが可能となる。
説明する。第1図は、本発明の実施例で全体構成を示し
た図示的ブロック図である。第1図に示された直流アー
ク炉1は、耐火材料からなる炉床2と、その上部外周を
覆う炉壁4と、炉床2と炉壁4を機械的に保持する炉体
鉄皮3と、その上部を覆う炉蓋5とからなり、炉蓋5の
中心部から昇降自在に突入する上部電極8と、炉床2の
中央部に設けられた炉底電極6とに供給される直流電流
により、炉床2内に貯溜されたスクラップ等の被溶解金
属14と上部電極8の先端との間に形成されるアーク13を
もってスクラップ等の被溶解金属14を加熱溶融するもの
である。
流電力に変換するサイリスタ変換器10の負(−)端子
は、給電導体12、リアクトル9を介して上部電極8に接
続されている。サイリスタ変換器10の正(+)端子は、
給電導体11を介して炉底電極6に接続されている。
がない場合で、かつ、炉底電極6と被溶解金属14の電気
的導通が充分である場合は、直流電流は炉底電極6→被
溶解金属14→アーク13→上部電極8と流れ(図示15)、
正常な運転が行われる。
炉底電極6の円周上に配置された絶縁物7が正常に機能
していない場合で、かつ炉底電極6と被溶解金属14の電
気的導通が充分でない場合は、直流電流は炉底電極6→
絶縁物7上→炉体鉄皮3→炉壁4→被溶解金属14→アー
ク13→上部電極8と流れ(図示16)、絶縁物7上でスパ
ークが発生し、炉体鉄皮を損傷する。
の円周上に配置された環状の絶縁物7の両側に位置する
炉底電極6と炉体鉄皮3とは導線17により絶縁監視装置
18に接続されている。従って、鉛等の不純物により、絶
縁物7を介する絶縁抵抗が低下した場合は、絶縁監視装
置18により炉底電極6と炉体鉄皮3間の絶縁抵抗値の低
下として検出し、絶縁抵抗が所定の設定値以下となる
と、本絶縁監視装置18より異常信号を出し、直流アーク
炉の操業を自動的に遮断することにより、スパークによ
る炉体鉄皮部分の損傷を未然に防ぐことが可能となる。
された環状の絶縁物7が複数(第2図に於いては3つ)
の場合を示しており、図に示す各々の抵抗値R1,R2のい
ずれか、または、両方の絶縁抵抗値の低下を絶縁監視装
置18にて検出し、絶縁抵抗が設定値以下となると、本絶
縁監視装置18より異常信号を出し、直流アーク炉の操業
を自動的に遮断することにより、スパークによる炉体鉄
皮部分の損傷を未然に防ぐことが可能となる。
6を囲むように円周上に配置された環状の絶縁物7の上
に環状の検出導体19−1,19−2を炉底電極6を囲むよう
に円周上に2帯配置し、炉底電極6、検出導体19−1,19
−2と炉体鉄皮3は導線17により絶縁監視装置に18夫々
接続されている。上記のように、鉛等の不純物により、
絶縁物7を介する絶縁抵抗が低下した場合は、絶縁監視
装置18により炉底電極6と検出導体19−1、検出導体19
−1と検出導体19−2、検出導体19−2と炉体鉄皮3間
の抵抗値(つまりR1,R2,R3)のいずれか、または、複
数、あるいは、全ての絶縁抵抗値の低下として検出し、
絶縁抵抗が所定の設定値以下となると、本絶縁監視装置
18より異常信号を出し、直流アーク炉の操業を自動的に
遮断することにより、スパークによる炉体鉄皮部分の損
傷を未然に防ぐことが可能となる。
視装置により、炉底電極部での鉛等の不純物によるスパ
ーク事故を未然に防ぐこと、あるいは、炉体鉄皮の損傷
を最小限に押さえることができる。従って、直流アーク
炉の稼働効率の向上及び直流アーク炉の耐久性の向上を
計ることができ、その効果は極めて大である。
である。第2図は第1図の部分拡大図で、炉底電極の円
周上に絶縁物を複数配置した第2実施例を示す。第3図
は第3実施例を示すもので、第1図の別の部分拡大図で
あり、炉底電極の円周上に配置された絶縁板上にインピ
ーダンス検出用の導体を配置した例を示す。 1……直流アーク炉、2……炉床、3……炉体鉄皮、4
……炉壁、5……炉蓋、6……炉底電極、7……絶縁
物、8……上部電極、9……リアクトル、10……サイリ
スタ変換器、11……給電導体、12……給電導体、13……
アーク、14……被溶解金属、15……正常運転時の電流の
流れ、16……異常時の電流の流れ、17……導線、18……
絶縁監視装置、19……検出導体。
Claims (2)
- 【請求項1】上部電極と炉底電極を有する直流電気炉に
おいて、炉底電極近傍の炉底鉄皮円周上に環状絶縁物を
少なくとも2帯以上適宜間隔を設け形成し、前記炉底電
極と前記絶縁物間の鉄皮を各々絶縁監視装置に導線にて
連結したことを特徴とする直流アーク炉の絶縁監視装
置。 - 【請求項2】上部電極と炉底電極を有する直流電気炉に
おいて、炉底電極近傍の炉底鉄皮円周上に1つ以上設置
した環状の絶縁板上に、環状のインピーダンス検出用導
体を1帯以上配置し、該検出用導体、炉底電極及び炉体
鉄皮を各々絶縁監視装置に導線にて連結したことを特徴
とする直流アーク炉の絶縁監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2288508A JPH0772667B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 直流アーク炉の絶縁監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2288508A JPH0772667B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 直流アーク炉の絶縁監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04165289A JPH04165289A (ja) | 1992-06-11 |
JPH0772667B2 true JPH0772667B2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=17731136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2288508A Expired - Lifetime JPH0772667B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 直流アーク炉の絶縁監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0772667B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4300835B2 (ja) * | 2003-03-19 | 2009-07-22 | 大同特殊鋼株式会社 | 直流アーク加熱装置の絶縁監視方法および装置 |
EP2811248B1 (de) * | 2013-06-06 | 2019-05-08 | Siemens Aktiengesellschaft | Isolationsüberwachung eines elektrischen Heizkreises für einen Schmelzofen und Verfahren zur Überwachung |
DE102017221848A1 (de) * | 2017-12-04 | 2019-06-06 | Sms Group Gmbh | Überwachungsverfahren und Überwachungsvorrichtung für elektrische Isolierungen eines industriellen Elektroofens, sowie industrieller Elektroofen |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59117087A (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-06 | 新日本製鐵株式会社 | 連続亜鉛メツキ用インダクタの寿命判定装置 |
JPH0629672Y2 (ja) * | 1988-02-25 | 1994-08-10 | 日本鋼管株式会社 | 炉床監視装置を有するジロー炉 |
-
1990
- 1990-10-29 JP JP2288508A patent/JPH0772667B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04165289A (ja) | 1992-06-11 |
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